JP3003777B2 - 紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末の製造法 - Google Patents
紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末の製造法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒度が均斉であって、
樹枝状粒子が混在しておらず、且つ、軸比(長軸径/短
軸径)が大きく、しかも転写特性が優れている紡錘形を
呈した磁性酸化鉄粒子粉末の製造法に関するものであ
る。
樹枝状粒子が混在しておらず、且つ、軸比(長軸径/短
軸径)が大きく、しかも転写特性が優れている紡錘形を
呈した磁性酸化鉄粒子粉末の製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録再生用機器の小型軽量化
が進むにつれて、磁気テープ、磁気ディスク等の記録媒
体に対する高性能化の必要性が益々生じてきている。即
ち、高記録密度、高感度特性及び高出力特性等が要求さ
れる。
が進むにつれて、磁気テープ、磁気ディスク等の記録媒
体に対する高性能化の必要性が益々生じてきている。即
ち、高記録密度、高感度特性及び高出力特性等が要求さ
れる。
【0003】磁気記録媒体に対する上記のような要求を
満足させる為に要求される磁性酸化鉄粒子粉末の特性
は、高い保磁力と優れた分散性を有することである。
満足させる為に要求される磁性酸化鉄粒子粉末の特性
は、高い保磁力と優れた分散性を有することである。
【0004】即ち、磁気記録媒体の高感度化及び高出力
化の為には、磁性酸化鉄粒子粉末が出来るだけ高い保磁
力を有することが必要であり、この事実は、例えば、株
式会社総合技術センター発行「磁性材料の開発と磁粉の
高分散化技術」(1982年) の第310 頁の「磁気テープ性
能の向上指向は、高感度化と高出力化‥‥にあったか
ら、針状γ-Fe2O3粒子粉末の高保磁力化‥‥を重点とす
るものであった。」なる記載から明らかである。
化の為には、磁性酸化鉄粒子粉末が出来るだけ高い保磁
力を有することが必要であり、この事実は、例えば、株
式会社総合技術センター発行「磁性材料の開発と磁粉の
高分散化技術」(1982年) の第310 頁の「磁気テープ性
能の向上指向は、高感度化と高出力化‥‥にあったか
ら、針状γ-Fe2O3粒子粉末の高保磁力化‥‥を重点とす
るものであった。」なる記載から明らかである。
【0005】また、磁気記録媒体の高記録密度の為に
は、前出「磁性材料の開発と磁粉の高分散化技術」第31
2 頁の「塗布型テープにおける高密度記録のための条件
は、短波長信号に対して、低ノイズで高出力特性を保持
できることであるが、その為には保磁力Hcと残留磁化Br
が共に大きいことと塗布膜の厚みがより薄いことが必要
である。」なる記載の通り、磁気記録媒体が高い保磁力
と大きな残留磁化Brを有することが必要であり、その為
には磁性酸化鉄粒子粉末が高い保磁力を有し、ビークル
中での分散性、塗膜中での配向性及び充填性が優れてい
ることが要求される。
は、前出「磁性材料の開発と磁粉の高分散化技術」第31
2 頁の「塗布型テープにおける高密度記録のための条件
は、短波長信号に対して、低ノイズで高出力特性を保持
できることであるが、その為には保磁力Hcと残留磁化Br
が共に大きいことと塗布膜の厚みがより薄いことが必要
である。」なる記載の通り、磁気記録媒体が高い保磁力
と大きな残留磁化Brを有することが必要であり、その為
には磁性酸化鉄粒子粉末が高い保磁力を有し、ビークル
中での分散性、塗膜中での配向性及び充填性が優れてい
ることが要求される。
【0006】磁気記録媒体の残留磁化Brは、磁性酸化鉄
粒子粉末のビークル中での分散性、塗膜中での配向性及
び充填性に依存しており、これら特性の向上の為には、
ビークル中に分散させる磁性酸化鉄粒子粉末ができるだ
け大きな軸比(長軸径/短軸径)を有し、しかも粒度が
均斉であって、樹枝状粒子が混在していないことが要求
される。
粒子粉末のビークル中での分散性、塗膜中での配向性及
び充填性に依存しており、これら特性の向上の為には、
ビークル中に分散させる磁性酸化鉄粒子粉末ができるだ
け大きな軸比(長軸径/短軸径)を有し、しかも粒度が
均斉であって、樹枝状粒子が混在していないことが要求
される。
【0007】また周知のごとく、磁性酸化鉄粒子粉末の
保磁力の大きさは、形状異方性、結晶異方性、歪異方性
及び交換異方性のいずれか、若しくはそれらの相互作用
に依存している。
保磁力の大きさは、形状異方性、結晶異方性、歪異方性
及び交換異方性のいずれか、若しくはそれらの相互作用
に依存している。
【0008】現在、磁気記録用磁性粒子粉末として使用
されている針状晶マグネタイト粒子粉末、又は、針状晶
マグヘマイト粒子粉末は、その形状に由来する異方性を
利用すること、即ち、軸比(長軸径/短軸径)を大きく
することによって比較的高い保磁力を得ている。
されている針状晶マグネタイト粒子粉末、又は、針状晶
マグヘマイト粒子粉末は、その形状に由来する異方性を
利用すること、即ち、軸比(長軸径/短軸径)を大きく
することによって比較的高い保磁力を得ている。
【0009】これら既知の針状晶マグネタイト粒子粉
末、又は、針状晶マグヘマイト粒子粉末は、出発原料で
あるゲータイト粒子を、水素等還元性ガス中 250〜 400
℃で還元してマグネタイト粒子とし、または次いでこれ
を、空気中 200〜 300℃で酸化してマグヘマイト粒子と
することにより得られている。
末、又は、針状晶マグヘマイト粒子粉末は、出発原料で
あるゲータイト粒子を、水素等還元性ガス中 250〜 400
℃で還元してマグネタイト粒子とし、または次いでこれ
を、空気中 200〜 300℃で酸化してマグヘマイト粒子と
することにより得られている。
【0010】上述した通り、粒度が均斉であって、樹枝
状粒子が混在しておらず、しかも軸比(長軸径/短軸
径)が大きい磁性酸化鉄粒子粉末は、現在、最も要求さ
れているところであり、このような特性を備えた磁性酸
化鉄粒子粉末を得るためには、出発原料であるゲータイ
ト粒子粉末の粒度が均斉であって、樹枝状粒子が混在し
ておらず、しかも、軸比(長軸径/短軸径)が大きいこ
とが必要である。
状粒子が混在しておらず、しかも軸比(長軸径/短軸
径)が大きい磁性酸化鉄粒子粉末は、現在、最も要求さ
れているところであり、このような特性を備えた磁性酸
化鉄粒子粉末を得るためには、出発原料であるゲータイ
ト粒子粉末の粒度が均斉であって、樹枝状粒子が混在し
ておらず、しかも、軸比(長軸径/短軸径)が大きいこ
とが必要である。
【0011】従来、出発原料であるゲータイト粒子粉末
を製造する方法としては、第一鉄塩溶液に当量以上のア
ルカリ溶液を加えて得られる水酸化第一鉄粒子を含む溶
液をpH11以上にて80℃以下の温度で酸素含有ガスを通気
して酸化反応を行うことにより針状ゲータイト粒子を生
成させる方法 (特公昭39-5610 号公報) 、及び、第一鉄
塩水溶液と炭酸アルカリとを反応させて得られたFeCO3
を含む水溶液に酸素含有ガスを通気して酸化反応を行う
ことにより紡錘形を呈したゲータイト粒子を生成させる
方法 (特開昭50-80999号公報) 等が知られている。
を製造する方法としては、第一鉄塩溶液に当量以上のア
ルカリ溶液を加えて得られる水酸化第一鉄粒子を含む溶
液をpH11以上にて80℃以下の温度で酸素含有ガスを通気
して酸化反応を行うことにより針状ゲータイト粒子を生
成させる方法 (特公昭39-5610 号公報) 、及び、第一鉄
塩水溶液と炭酸アルカリとを反応させて得られたFeCO3
を含む水溶液に酸素含有ガスを通気して酸化反応を行う
ことにより紡錘形を呈したゲータイト粒子を生成させる
方法 (特開昭50-80999号公報) 等が知られている。
【0012】近時、磁性酸化鉄粒子粉末の特性向上に対
する要求はとどまるところがなく、上述した粒度が均斉
であって、樹枝状粒子が混在しておらず、しかも、軸比
(長軸径/短軸径)が大きいことに加えて、更に、対接
する磁性層に記録信号が転写される現象、所謂、転写特
性の向上が強く望まれている。
する要求はとどまるところがなく、上述した粒度が均斉
であって、樹枝状粒子が混在しておらず、しかも、軸比
(長軸径/短軸径)が大きいことに加えて、更に、対接
する磁性層に記録信号が転写される現象、所謂、転写特
性の向上が強く望まれている。
【0013】転写特性は、日刊工業新聞社発行「電子技
術」 (1968年) 第10号第51頁の「‥‥粒子サイズの微小
化によるノイズレベルの低下につれて、転写効果が劣化
するという、好ましくない傾向があることが知られてお
り‥‥」なる記載の通り、磁性酸化鉄粒子粉末が微細化
する程、殊に、 0.3μm以下になると劣化する傾向にあ
る為、高記録密度、高感度特性及び高出力特性の要求に
伴って、用いられる磁性酸化鉄粒子粉末が益々微細化す
る傾向にある今日においては、大きな問題となってい
る。
術」 (1968年) 第10号第51頁の「‥‥粒子サイズの微小
化によるノイズレベルの低下につれて、転写効果が劣化
するという、好ましくない傾向があることが知られてお
り‥‥」なる記載の通り、磁性酸化鉄粒子粉末が微細化
する程、殊に、 0.3μm以下になると劣化する傾向にあ
る為、高記録密度、高感度特性及び高出力特性の要求に
伴って、用いられる磁性酸化鉄粒子粉末が益々微細化す
る傾向にある今日においては、大きな問題となってい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】粒度が均斉であって、
樹枝状粒子が混在しておらず、且つ、軸比(長軸径/短
軸径)が大きく、しかも、転写特性の優れた磁性酸化鉄
粒子粉末は、現在、最も要求されているところである
が、出発原料であるゲータイト粒子粉末を製造する前述
公知方法のうち前者の方法による場合には、軸比(長軸
径/短軸径)の大きな、殊に、10以上の針状晶ゲータイ
ト粒子が生成するが、樹枝状粒子が混在しており、粒度
から言えば、均斉な粒度を有した粒子とは言い難く、ま
た、このゲータイト粒子を用いて得られた磁性酸化鉄粒
子粉末の転写特性も未だ満足できるものではない。
樹枝状粒子が混在しておらず、且つ、軸比(長軸径/短
軸径)が大きく、しかも、転写特性の優れた磁性酸化鉄
粒子粉末は、現在、最も要求されているところである
が、出発原料であるゲータイト粒子粉末を製造する前述
公知方法のうち前者の方法による場合には、軸比(長軸
径/短軸径)の大きな、殊に、10以上の針状晶ゲータイ
ト粒子が生成するが、樹枝状粒子が混在しており、粒度
から言えば、均斉な粒度を有した粒子とは言い難く、ま
た、このゲータイト粒子を用いて得られた磁性酸化鉄粒
子粉末の転写特性も未だ満足できるものではない。
【0015】前述公知方法のうち後者の方法による場合
には、粒度が均斉であり、また、樹枝状粒子が混在して
いない紡錘形を呈した粒子が生成するが、一方、軸比
(長軸径/短軸径)は高々7程度であり、軸比(長軸径
/短軸径)の大きな粒子が生成し難いという欠点があ
り、殊に、この現象は生成粒子の長軸径が小さくなる程
顕著になるという傾向にある。また、このゲータイト粒
子を用いて得られた磁性酸化鉄粒子粉末の転写特性も未
だ満足できるものではない。
には、粒度が均斉であり、また、樹枝状粒子が混在して
いない紡錘形を呈した粒子が生成するが、一方、軸比
(長軸径/短軸径)は高々7程度であり、軸比(長軸径
/短軸径)の大きな粒子が生成し難いという欠点があ
り、殊に、この現象は生成粒子の長軸径が小さくなる程
顕著になるという傾向にある。また、このゲータイト粒
子を用いて得られた磁性酸化鉄粒子粉末の転写特性も未
だ満足できるものではない。
【0016】従来、紡錘形を呈したゲータイト粒子の軸
比(長軸径/短軸径)を大きくする方法は種々試みられ
ており、例えば特開昭59-232922 号公報に開示されてい
る第一鉄塩水溶液と炭酸アルカリ水溶液とを反応させて
得られたFeCO3 を含む懸濁液に酸素含有ガスを通気する
にあたり、酸素含有ガスの通気速度を 0.1〜2.0cm/sec
程度に遅くするという方法がある。この方法によるとき
には、 0.5μm程度の場合における軸比(長軸径/短軸
径)は10程度、長軸径 0.3μm程度の場合における軸比
(長軸径/短軸径)は8程度であり、更に長軸径が小さ
くなって0.05μm程度になると軸比(長軸径/短軸径)
は5程度と小さくなってしまい、未だ軸比(長軸径/短
軸径)が十分大きなものとは言い難い。
比(長軸径/短軸径)を大きくする方法は種々試みられ
ており、例えば特開昭59-232922 号公報に開示されてい
る第一鉄塩水溶液と炭酸アルカリ水溶液とを反応させて
得られたFeCO3 を含む懸濁液に酸素含有ガスを通気する
にあたり、酸素含有ガスの通気速度を 0.1〜2.0cm/sec
程度に遅くするという方法がある。この方法によるとき
には、 0.5μm程度の場合における軸比(長軸径/短軸
径)は10程度、長軸径 0.3μm程度の場合における軸比
(長軸径/短軸径)は8程度であり、更に長軸径が小さ
くなって0.05μm程度になると軸比(長軸径/短軸径)
は5程度と小さくなってしまい、未だ軸比(長軸径/短
軸径)が十分大きなものとは言い難い。
【0017】また、特開昭62-158801 号公報の実施例に
おいて、軸比(長軸径/短軸径)が10の紡錘形を呈した
ゲータイト粒子が得られているが、これは、鉄濃度を0.
2 mol/l程度と薄くすることにより得られたものであ
り、未だ軸比(長軸径/短軸径)が十分大きなものとは
言い難い。
おいて、軸比(長軸径/短軸径)が10の紡錘形を呈した
ゲータイト粒子が得られているが、これは、鉄濃度を0.
2 mol/l程度と薄くすることにより得られたものであ
り、未だ軸比(長軸径/短軸径)が十分大きなものとは
言い難い。
【0018】そこで、粒度が均斉であって、樹枝状粒子
が混在しておらず、且つ、軸比(長軸径/短軸径)が大
きく、しかも、転写特性の優れた紡錘形を呈した磁性酸
化鉄粒子粉末を得る為の技術手段の確立が強く要求され
ている。
が混在しておらず、且つ、軸比(長軸径/短軸径)が大
きく、しかも、転写特性の優れた紡錘形を呈した磁性酸
化鉄粒子粉末を得る為の技術手段の確立が強く要求され
ている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者は、粒度が均斉
であって、樹枝状粒子が混在しておらず、且つ、軸比
(長軸径/短軸径)が大きく、しかも、転写特性の優れ
た紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末を得るべく種々検
討を重ねた結果、本発明に到達したのである。
であって、樹枝状粒子が混在しておらず、且つ、軸比
(長軸径/短軸径)が大きく、しかも、転写特性の優れ
た紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末を得るべく種々検
討を重ねた結果、本発明に到達したのである。
【0020】即ち、本発明は、炭酸アルカリ水溶液と第
一鉄塩水溶液とを反応させて得られたFeCO3を含む水溶
液を非酸化性雰囲気下において熟成した後、該FeCO3を
含む懸濁液中に酸素含有ガスを通気して酸化することに
より紡錘形を呈したゲータイト粒子を生成させるにあた
り、前記炭酸アルカリ水溶液の量を前記第一鉄塩水溶液
中のFeに対し1.5〜3.5倍当量とするとともに、前記熟成
における熟成温度を40〜60℃、且つ、熟成時間を50〜10
0 分間とすることにより、長軸径が0.15〜0.45μmであ
って、軸比(長軸径/短軸径)が11以上である紡錘形を
呈したゲータイト粒子を生成させ、該ゲータイト粒子若
しくはこれを加熱焼成して得られた紡錘形を呈したヘマ
タイト粒子を還元性ガス中で加熱還元して長軸径が0.
1〜0.29μmであって、軸比(長軸径/短軸径)が
7以上である紡錘形を呈したマグネタイト粒子とする
か、又は、必要により、更に、酸化して長軸径が0.1
〜0.29μmであって、軸比(長軸径/短軸径)が7
以上であるマグヘマイト粒子とすることからなる磁性酸
化鉄粒子粉末の製造法である。
一鉄塩水溶液とを反応させて得られたFeCO3を含む水溶
液を非酸化性雰囲気下において熟成した後、該FeCO3を
含む懸濁液中に酸素含有ガスを通気して酸化することに
より紡錘形を呈したゲータイト粒子を生成させるにあた
り、前記炭酸アルカリ水溶液の量を前記第一鉄塩水溶液
中のFeに対し1.5〜3.5倍当量とするとともに、前記熟成
における熟成温度を40〜60℃、且つ、熟成時間を50〜10
0 分間とすることにより、長軸径が0.15〜0.45μmであ
って、軸比(長軸径/短軸径)が11以上である紡錘形を
呈したゲータイト粒子を生成させ、該ゲータイト粒子若
しくはこれを加熱焼成して得られた紡錘形を呈したヘマ
タイト粒子を還元性ガス中で加熱還元して長軸径が0.
1〜0.29μmであって、軸比(長軸径/短軸径)が
7以上である紡錘形を呈したマグネタイト粒子とする
か、又は、必要により、更に、酸化して長軸径が0.1
〜0.29μmであって、軸比(長軸径/短軸径)が7
以上であるマグヘマイト粒子とすることからなる磁性酸
化鉄粒子粉末の製造法である。
【0021】また、本発明は、炭酸アルカリ水溶液と第
一鉄塩水溶液とを反応させて得られたFeCO3を含む水溶
液を非酸化性雰囲気下において熟成した後、該FeCO3を
含む懸濁液中に酸素含有ガスを通気して酸化することに
より紡錘形を呈したゲータイト粒子を生成させるにあた
り、前記炭酸アルカリ水溶液の量を前記第一鉄塩水溶液
中のFeに対し1.5〜3.5倍当量とするとともに、前記熟成
における熟成温度を40〜60℃、熟成時間を50〜100分間
とし、且つ、前記炭酸アルカリ水溶液、前記第一鉄塩水
溶液、前記FeCO3を含む懸濁液及び酸素含有ガスを通気
して酸化する前の前記熟成を行わせているFeCO3を含む
懸濁液のいずれかに、あらかじめ亜鉛化合物を存在させ
ておくことにより、長軸径が0.15〜0.45μmであって、
軸比(長軸径/短軸径)が15以上である亜鉛を含有する
紡錘形を呈したゲータイト粒子を生成させ、該亜鉛を含
有するゲータイト粒子若しくはこれを加熱焼成して得ら
れた亜鉛を含有する紡錘形を呈したヘマタイト粒子を還
元性ガス中で加熱還元して長軸径が0.1〜0.29μ
mであって、軸比(長軸径/短軸径)が8以上である亜
鉛を含有する紡錘形を呈したマグネタイト粒子とする
か、又は、必要により、更に、酸化して長軸径が0.1
〜0.29μmであって、軸比(長軸径/短軸径)が8
以上である亜鉛を含有する紡錘形を呈したマグヘマイト
粒子とすることからなる磁性酸化鉄粒子粉末の製造法で
ある。
一鉄塩水溶液とを反応させて得られたFeCO3を含む水溶
液を非酸化性雰囲気下において熟成した後、該FeCO3を
含む懸濁液中に酸素含有ガスを通気して酸化することに
より紡錘形を呈したゲータイト粒子を生成させるにあた
り、前記炭酸アルカリ水溶液の量を前記第一鉄塩水溶液
中のFeに対し1.5〜3.5倍当量とするとともに、前記熟成
における熟成温度を40〜60℃、熟成時間を50〜100分間
とし、且つ、前記炭酸アルカリ水溶液、前記第一鉄塩水
溶液、前記FeCO3を含む懸濁液及び酸素含有ガスを通気
して酸化する前の前記熟成を行わせているFeCO3を含む
懸濁液のいずれかに、あらかじめ亜鉛化合物を存在させ
ておくことにより、長軸径が0.15〜0.45μmであって、
軸比(長軸径/短軸径)が15以上である亜鉛を含有する
紡錘形を呈したゲータイト粒子を生成させ、該亜鉛を含
有するゲータイト粒子若しくはこれを加熱焼成して得ら
れた亜鉛を含有する紡錘形を呈したヘマタイト粒子を還
元性ガス中で加熱還元して長軸径が0.1〜0.29μ
mであって、軸比(長軸径/短軸径)が8以上である亜
鉛を含有する紡錘形を呈したマグネタイト粒子とする
か、又は、必要により、更に、酸化して長軸径が0.1
〜0.29μmであって、軸比(長軸径/短軸径)が8
以上である亜鉛を含有する紡錘形を呈したマグヘマイト
粒子とすることからなる磁性酸化鉄粒子粉末の製造法で
ある。
【0022】
【作用】先ず、本発明において最も重要な点は、炭酸ア
ルカリ水溶液と第一鉄塩水溶液とを反応させて得られた
FeCO3 を含む懸濁液を非酸化性雰囲気下において熟成し
た後、該FeCO3 を含む懸濁液中に酸素含有ガスを通気し
て酸化することにより紡錘形を呈したゲータイト粒子粉
末を生成させるにあたり、前記炭酸アルカリ水溶液の量
を前記第一鉄塩水溶液中のFeに対し 1.5〜 3.5倍当量と
するとともに、前記熟成における熟成温度を40〜60℃且
つ熟成時間を50〜100 分間とした場合には、長軸径0.15
〜0.45μmであって、樹枝状粒子が混在しておらず、且
つ、軸比(長軸径/短軸径)が大きく、殊に11以上を有
する紡錘形を呈したゲータイト粒子を得ることができ、
該紡錘形を呈したゲータイト粒子若しくはこれを加熱焼
成して得られた紡錘形を呈したヘマタイト粒子を還元性
ガス中で加熱還元して得られた紡錘形を呈したマグネタ
イト粒子、必要により、更に、酸化して得られた紡錘形
を呈したマグヘマイト粒子は、長軸径が 0.1〜 0.29 μ
mであって、樹枝状粒子が混在しておらず、且つ、軸比
(長軸径/短軸径)が大きく、殊に7以上であり、且
つ、粒度が均斉であることに起因して、転写特性が優れ
ているという事実である。
ルカリ水溶液と第一鉄塩水溶液とを反応させて得られた
FeCO3 を含む懸濁液を非酸化性雰囲気下において熟成し
た後、該FeCO3 を含む懸濁液中に酸素含有ガスを通気し
て酸化することにより紡錘形を呈したゲータイト粒子粉
末を生成させるにあたり、前記炭酸アルカリ水溶液の量
を前記第一鉄塩水溶液中のFeに対し 1.5〜 3.5倍当量と
するとともに、前記熟成における熟成温度を40〜60℃且
つ熟成時間を50〜100 分間とした場合には、長軸径0.15
〜0.45μmであって、樹枝状粒子が混在しておらず、且
つ、軸比(長軸径/短軸径)が大きく、殊に11以上を有
する紡錘形を呈したゲータイト粒子を得ることができ、
該紡錘形を呈したゲータイト粒子若しくはこれを加熱焼
成して得られた紡錘形を呈したヘマタイト粒子を還元性
ガス中で加熱還元して得られた紡錘形を呈したマグネタ
イト粒子、必要により、更に、酸化して得られた紡錘形
を呈したマグヘマイト粒子は、長軸径が 0.1〜 0.29 μ
mであって、樹枝状粒子が混在しておらず、且つ、軸比
(長軸径/短軸径)が大きく、殊に7以上であり、且
つ、粒度が均斉であることに起因して、転写特性が優れ
ているという事実である。
【0023】また、上記紡錘形を呈したゲータイト粒子
を生成させる反応にあたり、炭酸アルカリ水溶液、第一
鉄塩水溶液、FeCO3 を含む懸濁液及び酸素含有ガスを通
気して酸化する前の熟成を行わせているFeCO3 を含む懸
濁液のいずれかに、あらかじめ亜鉛化合物を存在させた
場合には、一層、軸比(長軸径/短軸径)を向上させる
ことが出来るため、長軸径 0.1〜0.45μmであって、樹
枝状粒子が混在しておらず、且つ、軸比(長軸径/短軸
径)が大きく、殊に15以上を有する紡錘形を呈したゲー
タイト粒子を得ることができ、該紡錘形を呈したゲータ
イト粒子若しくはこれを加熱焼成して得られた紡錘形を
呈したヘマタイト粒子を還元性ガス中で加熱還元して紡
錘形を呈したマグネタイト粒子、必要により、更に、酸
化して得られた紡錘形を呈したマグヘマイト粒子は、長
軸径が 0.1〜 0.29 μmであって、樹枝状粒子が混在し
ておらず、且つ、軸比(長軸径/短軸径)が大きく、殊
に8以上であり、且つ、粒度が均斉であることに起因し
て、転写特性が優れているという事実である。
を生成させる反応にあたり、炭酸アルカリ水溶液、第一
鉄塩水溶液、FeCO3 を含む懸濁液及び酸素含有ガスを通
気して酸化する前の熟成を行わせているFeCO3 を含む懸
濁液のいずれかに、あらかじめ亜鉛化合物を存在させた
場合には、一層、軸比(長軸径/短軸径)を向上させる
ことが出来るため、長軸径 0.1〜0.45μmであって、樹
枝状粒子が混在しておらず、且つ、軸比(長軸径/短軸
径)が大きく、殊に15以上を有する紡錘形を呈したゲー
タイト粒子を得ることができ、該紡錘形を呈したゲータ
イト粒子若しくはこれを加熱焼成して得られた紡錘形を
呈したヘマタイト粒子を還元性ガス中で加熱還元して紡
錘形を呈したマグネタイト粒子、必要により、更に、酸
化して得られた紡錘形を呈したマグヘマイト粒子は、長
軸径が 0.1〜 0.29 μmであって、樹枝状粒子が混在し
ておらず、且つ、軸比(長軸径/短軸径)が大きく、殊
に8以上であり、且つ、粒度が均斉であることに起因し
て、転写特性が優れているという事実である。
【0024】本発明に係る製造法によれば、軸比(長軸
径/短軸径)7以上、好ましくは8以上、より好ましく
は9以上を有する紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末及
び軸比(長軸径/短軸径)8以上、好ましくは9以上、
より好ましくは10以上を有する亜鉛を含有する紡錘形を
呈した磁性酸化鉄粒子粉末を得ることができる。
径/短軸径)7以上、好ましくは8以上、より好ましく
は9以上を有する紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末及
び軸比(長軸径/短軸径)8以上、好ましくは9以上、
より好ましくは10以上を有する亜鉛を含有する紡錘形を
呈した磁性酸化鉄粒子粉末を得ることができる。
【0025】本発明に係る製造法によれば、転写特性が
45dB以上を有する紡錘形を呈したマグネタイト粒子粉末
及び転写特性が53dB以上、殊に54dB以上を有する紡錘形
を呈したマグヘマイト粒子粉末を得ることができる。
45dB以上を有する紡錘形を呈したマグネタイト粒子粉末
及び転写特性が53dB以上、殊に54dB以上を有する紡錘形
を呈したマグヘマイト粒子粉末を得ることができる。
【0026】今、本発明者が行った数多くの実験例から
その一部を抽出して説明すれば、以下の通りである。
その一部を抽出して説明すれば、以下の通りである。
【0027】図1は、マグヘマイト粒子粉末の長軸径と
転写特性の関係を示したものである。図1中、直線A、
直線B及び直線Cは、それぞれ本発明に係る紡錘形を呈
したマグヘマイト粒子粉末、前出特公昭39-5610 号公報
に記載の従来法によって得られた針状マグヘマイト粒子
粉末及び前出特開昭50-80999号公報に記載の従来法によ
り得られた紡錘形を呈したマグヘマイト粒子粉末の場合
である。図1に示される通り、本発明に係る紡錘形を呈
したマグヘマイト粒子粉末は、転写特性がすぐれたもの
である。
転写特性の関係を示したものである。図1中、直線A、
直線B及び直線Cは、それぞれ本発明に係る紡錘形を呈
したマグヘマイト粒子粉末、前出特公昭39-5610 号公報
に記載の従来法によって得られた針状マグヘマイト粒子
粉末及び前出特開昭50-80999号公報に記載の従来法によ
り得られた紡錘形を呈したマグヘマイト粒子粉末の場合
である。図1に示される通り、本発明に係る紡錘形を呈
したマグヘマイト粒子粉末は、転写特性がすぐれたもの
である。
【0028】図2及び図3は、それぞれ硫酸亜鉛の存在
量と紡錘形を呈したゲータイト粒子の長軸及び軸比(長
軸径/短軸径)との関係を示したものである。
量と紡錘形を呈したゲータイト粒子の長軸及び軸比(長
軸径/短軸径)との関係を示したものである。
【0029】即ち、後出実施例5の反応条件下におい
て、硫酸亜鉛の存在量を0〜10.0重量%とした場合に得
られた紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末の長軸及び軸
比(長軸径/短軸径)を縦軸に、硫酸亜鉛の存在量を横
軸に示したものである。
て、硫酸亜鉛の存在量を0〜10.0重量%とした場合に得
られた紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末の長軸及び軸
比(長軸径/短軸径)を縦軸に、硫酸亜鉛の存在量を横
軸に示したものである。
【0030】図2及び図3に示されるように、生成する
紡錘形を呈したゲータイト粒子の長軸は、硫酸亜鉛の存
在による影響が小さく、軸比(長軸径/短軸径)は、硫
酸亜鉛の存在量が増加する程大きくなる傾向にある。
紡錘形を呈したゲータイト粒子の長軸は、硫酸亜鉛の存
在による影響が小さく、軸比(長軸径/短軸径)は、硫
酸亜鉛の存在量が増加する程大きくなる傾向にある。
【0031】このことから、亜鉛化合物は、生成する紡
錘形を呈したゲータイト粒子の短軸方向の成長を抑制す
る作用を有するものと考えられる。
錘形を呈したゲータイト粒子の短軸方向の成長を抑制す
る作用を有するものと考えられる。
【0032】尚、FeCO3 を含む懸濁液を非酸化性雰囲気
下で熟成するものとして、例えば、特公昭59-48768号公
報に開示されている方法があるが、この方法は、炭酸ア
ルカリ水溶液の量をFeに対し1.06倍量として生成したFe
CO3 を含む懸濁液を非酸化性雰囲気下、室温において 1
20〜 240分間処理することにより粒度の均斉な紡錘状を
呈したゲータイト粒子粉末を得るものであり、軸比(長
軸径/短軸径)の大きい紡錘形を呈したゲータイト粒子
粉末を得ることを目的とする本発明とは全く相違するも
のである。
下で熟成するものとして、例えば、特公昭59-48768号公
報に開示されている方法があるが、この方法は、炭酸ア
ルカリ水溶液の量をFeに対し1.06倍量として生成したFe
CO3 を含む懸濁液を非酸化性雰囲気下、室温において 1
20〜 240分間処理することにより粒度の均斉な紡錘状を
呈したゲータイト粒子粉末を得るものであり、軸比(長
軸径/短軸径)の大きい紡錘形を呈したゲータイト粒子
粉末を得ることを目的とする本発明とは全く相違するも
のである。
【0033】因に、特公昭59-48768号公報に記載の方法
によって得られる紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末の
軸比(長軸径/短軸径)は、「実施例1」及び「実施例
2」の各実施例において、4程度である。
によって得られる紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末の
軸比(長軸径/短軸径)は、「実施例1」及び「実施例
2」の各実施例において、4程度である。
【0034】次に、本発明方法実施にあたっての諸条件
について述べる。
について述べる。
【0035】本発明において使用される第一鉄塩水溶液
としては、硫酸第一鉄水溶液、塩化第一鉄水溶液等があ
る。
としては、硫酸第一鉄水溶液、塩化第一鉄水溶液等があ
る。
【0036】本発明において使用される炭酸アルカリ水
溶液としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ア
ンモニウム等の水溶液を使用することができる。
溶液としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ア
ンモニウム等の水溶液を使用することができる。
【0037】本発明において使用する炭酸アルカリ水溶
液の量は、第一鉄塩水溶液中のFeに対し 1.5〜 3.5倍当
量である。 1.5倍当量未満の場合には、得られる紡錘形
を呈したゲータイト粒子粉末の粒度が不均斉となり、ま
た、粒子相互がからみあって凝集粒子を構成し、分散性
の悪いものとなる。 3.5倍当量を越える場合には、添加
量の増加に伴って軸比(長軸径/短軸径)が小さくなる
傾向にあり、軸比(長軸径/短軸径)の大きい紡錘形を
呈したゲータイト粒子粉末が得られ難くなり、また、高
価な炭酸アルカリ水溶液の使用量が多くなり、経済的で
はない。
液の量は、第一鉄塩水溶液中のFeに対し 1.5〜 3.5倍当
量である。 1.5倍当量未満の場合には、得られる紡錘形
を呈したゲータイト粒子粉末の粒度が不均斉となり、ま
た、粒子相互がからみあって凝集粒子を構成し、分散性
の悪いものとなる。 3.5倍当量を越える場合には、添加
量の増加に伴って軸比(長軸径/短軸径)が小さくなる
傾向にあり、軸比(長軸径/短軸径)の大きい紡錘形を
呈したゲータイト粒子粉末が得られ難くなり、また、高
価な炭酸アルカリ水溶液の使用量が多くなり、経済的で
はない。
【0038】本発明における熟成は、N2ガス等の不活性
ガスを液中に通気することにより不活性雰囲気下におい
て行い、また、当該通気ガスや機械的操作等により撹拌
しながら行う。
ガスを液中に通気することにより不活性雰囲気下におい
て行い、また、当該通気ガスや機械的操作等により撹拌
しながら行う。
【0039】本発明におけるFeCO3 を含む懸濁液の熟成
温度は40〜60℃である。40℃未満の場合には、軸比(長
軸径/短軸径)が小さくなり、軸比(長軸径/短軸径)
の大きい紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末が得られな
い。60℃を越える場合でも、軸比(長軸径/短軸径)の
大きい紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末を得ることが
できるが、必要以上に熟成温度を上げる意味がない。
温度は40〜60℃である。40℃未満の場合には、軸比(長
軸径/短軸径)が小さくなり、軸比(長軸径/短軸径)
の大きい紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末が得られな
い。60℃を越える場合でも、軸比(長軸径/短軸径)の
大きい紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末を得ることが
できるが、必要以上に熟成温度を上げる意味がない。
【0040】本発明におけるFeCO3 を含む懸濁液の熟成
時間は、50〜100 分間である。50分未満の場合には、軸
比(長軸径/短軸径)の大きい紡錘形を呈したゲータイ
ト粒子粉末を得ることができない。100 分を越える場合
にも軸比(長軸径/短軸径)の大きい紡錘形を呈したゲ
ータイト粒子粉末を得ることができるが必要以上に長時
間とする意味がない。
時間は、50〜100 分間である。50分未満の場合には、軸
比(長軸径/短軸径)の大きい紡錘形を呈したゲータイ
ト粒子粉末を得ることができない。100 分を越える場合
にも軸比(長軸径/短軸径)の大きい紡錘形を呈したゲ
ータイト粒子粉末を得ることができるが必要以上に長時
間とする意味がない。
【0041】本発明における亜鉛化合物は、硫酸亜鉛、
塩化亜鉛等を用いることができる。
塩化亜鉛等を用いることができる。
【0042】亜鉛化合物の存在量は、第一鉄塩水溶液中
のFeに対しZn換算で 0.3〜10.0原子%である。 0.3原子
%未満である場合には、軸比(長軸径/短軸径)がより
大きい紡錘形を呈したゲータイト粒子を得ることができ
ない。10.0原子%を越える場合にも、軸比(長軸径/短
軸径)がより大きい紡錘形を呈したゲータイト粒子を得
ることができるが、このゲータイト粒子を加熱還元、又
は、必要により、更に、酸化して得られた磁性酸化鉄粒
子の磁化値が低下する。紡錘形を呈したゲータイト粒子
の軸比(長軸径/短軸径)を考慮した場合、 0.5〜 8.0
原子%が好ましい。
のFeに対しZn換算で 0.3〜10.0原子%である。 0.3原子
%未満である場合には、軸比(長軸径/短軸径)がより
大きい紡錘形を呈したゲータイト粒子を得ることができ
ない。10.0原子%を越える場合にも、軸比(長軸径/短
軸径)がより大きい紡錘形を呈したゲータイト粒子を得
ることができるが、このゲータイト粒子を加熱還元、又
は、必要により、更に、酸化して得られた磁性酸化鉄粒
子の磁化値が低下する。紡錘形を呈したゲータイト粒子
の軸比(長軸径/短軸径)を考慮した場合、 0.5〜 8.0
原子%が好ましい。
【0043】添加した亜鉛化合物は、後出実施例に示す
通り、ほぼ全量が生成する紡錘形を呈したゲータイト粒
子中に含有される。亜鉛化合物は、生成する紡錘形を呈
したゲータイト粒子の軸比(長軸径/短軸径)に関する
ものであるから、FeCO3 を含む懸濁液中に酸素含有ガス
を通気して酸化する前に存在させておくことが必要であ
り、従って、その添加時期は、炭酸アルカリ水溶液、第
一鉄塩水溶液、FeCO3を含む懸濁液及び酸素含有ガスを
通気する前の熟成を行わせているFeCO3 を含む懸濁液の
いずれかであり、熟成を行わせているFeCO3 を含む懸濁
液に添加するのが最も効果的である。
通り、ほぼ全量が生成する紡錘形を呈したゲータイト粒
子中に含有される。亜鉛化合物は、生成する紡錘形を呈
したゲータイト粒子の軸比(長軸径/短軸径)に関する
ものであるから、FeCO3 を含む懸濁液中に酸素含有ガス
を通気して酸化する前に存在させておくことが必要であ
り、従って、その添加時期は、炭酸アルカリ水溶液、第
一鉄塩水溶液、FeCO3を含む懸濁液及び酸素含有ガスを
通気する前の熟成を行わせているFeCO3 を含む懸濁液の
いずれかであり、熟成を行わせているFeCO3 を含む懸濁
液に添加するのが最も効果的である。
【0044】本発明の酸化時における反応温度は、40〜
70℃である。40℃未満である場合には、紡錘形を呈した
ゲータイト粒子粉末を得ることができない。70℃を越え
る場合には、紡錘形を呈したゲータイト粒子中に粒状ヘ
マタイト粒子粉末が混在してくる。
70℃である。40℃未満である場合には、紡錘形を呈した
ゲータイト粒子粉末を得ることができない。70℃を越え
る場合には、紡錘形を呈したゲータイト粒子中に粒状ヘ
マタイト粒子粉末が混在してくる。
【0045】本発明におけるpHは7〜11である。7未満
又は11を越える場合には、紡錘形を呈したゲータイト粒
子を得ることができない。
又は11を越える場合には、紡錘形を呈したゲータイト粒
子を得ることができない。
【0046】本発明における酸化手段は、酸素含有ガス
(例えば空気) を液中に通気することにより行い、ま
た、当該通気ガスや機械的操作等により撹拌しながら行
う。
(例えば空気) を液中に通気することにより行い、ま
た、当該通気ガスや機械的操作等により撹拌しながら行
う。
【0047】本発明においては、従来から磁性酸化鉄粒
子粉末の各種特性の向上の為に、ゲータイト粒子の生成
に際し、通常添加されるCo、Ni、Cr、Zn、Al、Mn等のFe
以外の異種金属を添加することができ、この場合にも、
軸比(長軸径/短軸径)の大きい紡錘形を呈したゲータ
イト粒子粉末を得ることができる。
子粉末の各種特性の向上の為に、ゲータイト粒子の生成
に際し、通常添加されるCo、Ni、Cr、Zn、Al、Mn等のFe
以外の異種金属を添加することができ、この場合にも、
軸比(長軸径/短軸径)の大きい紡錘形を呈したゲータ
イト粒子粉末を得ることができる。
【0048】本発明における出発原料粒子としては、生
成した紡錘形を呈したゲータイト粒子はもちろん、該ゲ
ータイト粒子を常法により加熱脱水して得られる紡錘形
を呈したヘマタイト粒子、前記ゲータイト粒子を常法に
より非還元性雰囲気中 250〜700℃の温度範囲で加熱処
理することによって得られた高密度化された紡錘形を呈
したヘマタイト粒子のいずれをも使用することができ
る。
成した紡錘形を呈したゲータイト粒子はもちろん、該ゲ
ータイト粒子を常法により加熱脱水して得られる紡錘形
を呈したヘマタイト粒子、前記ゲータイト粒子を常法に
より非還元性雰囲気中 250〜700℃の温度範囲で加熱処
理することによって得られた高密度化された紡錘形を呈
したヘマタイト粒子のいずれをも使用することができ
る。
【0049】本発明における還元性ガス中における加熱
還元処理及び酸化処理は常法により行うことができる。
還元処理及び酸化処理は常法により行うことができる。
【0050】また、出発原料粒子は、加熱還元処理に先
立って周知の方法により、Si、Al、P 化合物等の焼結防
止効果を有する物質によって、あらかじめ被覆処理して
粒子及び粒子相互間の焼結を防止することにより、出発
原料粒子の粒子形状及び軸比(長軸径/短軸径)を保持
継承することが容易となる。
立って周知の方法により、Si、Al、P 化合物等の焼結防
止効果を有する物質によって、あらかじめ被覆処理して
粒子及び粒子相互間の焼結を防止することにより、出発
原料粒子の粒子形状及び軸比(長軸径/短軸径)を保持
継承することが容易となる。
【0051】
【実施例】次に、実施例並びに比較例により、本発明を
説明する。
説明する。
【0052】尚、以下の実施例並びに比較例における粒
子の長軸径、軸比(長軸径/短軸径)は、いずれも電子
顕微鏡写真から測定した数値の平均値で示した。
子の長軸径、軸比(長軸径/短軸径)は、いずれも電子
顕微鏡写真から測定した数値の平均値で示した。
【0053】また、亜鉛含有量は、蛍光X線分析により
測定した値で示した。
測定した値で示した。
【0054】転写特性は、転写実測値と長軸径を前出図
1中の直線Aから求めた下記の式に挿入し、長軸径 0.2
μmに補正した値で示した。 Q=40×( 0.2−A)+B 尚、Q=補正転写値、A=長軸径(μm)、B=転写実
測値
1中の直線Aから求めた下記の式に挿入し、長軸径 0.2
μmに補正した値で示した。 Q=40×( 0.2−A)+B 尚、Q=補正転写値、A=長軸径(μm)、B=転写実
測値
【0055】実測値は、社団法人粉体粉末冶金協会発行
「粉体および粉末冶金」(1979年)第26巻第4号第 149
頁及び社団法人電子通信学会発行「電子通信学会技術研
究報告」MR77-27 第2頁に記載の方法に準じて行った。
即ち、直径6mm、高さ5mmの円筒形容器につめた磁性酸
化鉄粒子粉末を50 Oe の磁界中、60℃で80分間保持して
磁化した後、室温まで冷却して、残留磁化Irp を測定
し、次いで、この試料に直流磁界をかけ、飽和残留磁化
値Irs を求め、次式によって計算したものである。 転写実測値P.T.=−20 log Irp/Irs
「粉体および粉末冶金」(1979年)第26巻第4号第 149
頁及び社団法人電子通信学会発行「電子通信学会技術研
究報告」MR77-27 第2頁に記載の方法に準じて行った。
即ち、直径6mm、高さ5mmの円筒形容器につめた磁性酸
化鉄粒子粉末を50 Oe の磁界中、60℃で80分間保持して
磁化した後、室温まで冷却して、残留磁化Irp を測定
し、次いで、この試料に直流磁界をかけ、飽和残留磁化
値Irs を求め、次式によって計算したものである。 転写実測値P.T.=−20 log Irp/Irs
【0056】<紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末の製
造> 実施例1〜8、比較例1〜6;
造> 実施例1〜8、比較例1〜6;
【0057】実施例1 毎秒3.4cm の割合でN2ガスを流すことによって非酸化性
雰囲気に保持された反応容器中に、1.16mol/lのNa2CO3
水溶液 704lを添加した後、Fe2+1.35mol/lを含む硫酸
第一鉄水溶液 296lを添加、混合 (Na2CO3量は、Feに対
し 2.0倍当量に該当する。) し、温度47℃においてFeCO
3 の生成を行った。
雰囲気に保持された反応容器中に、1.16mol/lのNa2CO3
水溶液 704lを添加した後、Fe2+1.35mol/lを含む硫酸
第一鉄水溶液 296lを添加、混合 (Na2CO3量は、Feに対
し 2.0倍当量に該当する。) し、温度47℃においてFeCO
3 の生成を行った。
【0058】上記FeCO3 を含む懸濁液中に、引き続きN2
ガスを毎秒3.4cm の割合で吹き込みながら、温度47℃で
70分間保持した後、当該FeCO3 を含む懸濁液中に、温度
47℃において毎秒2.8cm の空気を 5.0時間通気して黄褐
色沈澱粒子を生成させた。尚、空気通気中におけるpHは
8.5〜 9.5であった。
ガスを毎秒3.4cm の割合で吹き込みながら、温度47℃で
70分間保持した後、当該FeCO3 を含む懸濁液中に、温度
47℃において毎秒2.8cm の空気を 5.0時間通気して黄褐
色沈澱粒子を生成させた。尚、空気通気中におけるpHは
8.5〜 9.5であった。
【0059】黄褐色沈澱粒子を含む懸濁液の一部を、常
法により、濾別、水洗、乾燥、粉砕した。
法により、濾別、水洗、乾燥、粉砕した。
【0060】得られた黄褐色粒子粉末は、X線回折の結
果、ゲータイトであり、図4に示す電子顕微鏡写真(×
30000)から明らかな通り、平均値で長軸径0.30μm 、軸
比(長軸径/短軸径)12.6の紡錘形を呈した粒子からな
り、粒度が均斉で樹枝状粒子が混在しないものであっ
た。
果、ゲータイトであり、図4に示す電子顕微鏡写真(×
30000)から明らかな通り、平均値で長軸径0.30μm 、軸
比(長軸径/短軸径)12.6の紡錘形を呈した粒子からな
り、粒度が均斉で樹枝状粒子が混在しないものであっ
た。
【0061】上記紡錘形を呈したゲータイト粒子を含む
懸濁液を濾別、水洗したペースト3000g(紡錘形を呈し
たゲータイト粒子約1000gに相当する。)を60lの水中
に懸濁させた。この時の懸濁液のpHは 9.7であった。
懸濁液を濾別、水洗したペースト3000g(紡錘形を呈し
たゲータイト粒子約1000gに相当する。)を60lの水中
に懸濁させた。この時の懸濁液のpHは 9.7であった。
【0062】次いで、上記懸濁液にヘキサメタリン酸ナ
トリウム20gを含む水溶液 300ml(紡錘形を呈したゲー
タイト粒子に対し 2.0wt%に相当する。)を添加して30
分間攪拌した後、懸濁液のpHが 5.8となるように10%の
酢酸を添加した後、プレスフィルターにより紡錘形を呈
したゲータイト粒子を濾別、乾燥して P化合物で被覆さ
れた紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末を得た。
トリウム20gを含む水溶液 300ml(紡錘形を呈したゲー
タイト粒子に対し 2.0wt%に相当する。)を添加して30
分間攪拌した後、懸濁液のpHが 5.8となるように10%の
酢酸を添加した後、プレスフィルターにより紡錘形を呈
したゲータイト粒子を濾別、乾燥して P化合物で被覆さ
れた紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末を得た。
【0063】実施例2〜4、比較例1〜5 FeCO3 の生成反応におけるN2ガス流量、炭酸アルカリ水
溶液の種類、濃度、使用量及び混合割合、Fe2+水溶液の
種類、濃度及び使用量、温度、熟成工程におけるN2ガス
流量、温度及び時間、酸化工程における温度、空気流量
及び反応時間並びに被覆処理工程における種類及び量を
種々変化させた以外は、実施例1と同様にして P化合物
又はSi化合物若しくは当該両化合物で被覆されている紡
錘形を呈したゲータイト粒子粉末を得た。
溶液の種類、濃度、使用量及び混合割合、Fe2+水溶液の
種類、濃度及び使用量、温度、熟成工程におけるN2ガス
流量、温度及び時間、酸化工程における温度、空気流量
及び反応時間並びに被覆処理工程における種類及び量を
種々変化させた以外は、実施例1と同様にして P化合物
又はSi化合物若しくは当該両化合物で被覆されている紡
錘形を呈したゲータイト粒子粉末を得た。
【0064】この時の主要製造条件及び諸特性を表1及
び表2に示す。
び表2に示す。
【0065】実施例2〜4で得られた紡錘形を呈したゲ
ータイト粒子粉末は、いずれも粒度が均斉で樹枝状粒子
が混在しないものであった。
ータイト粒子粉末は、いずれも粒度が均斉で樹枝状粒子
が混在しないものであった。
【0066】尚、実施例3においては、FeCO3 の生成反
応にあたり、NiSO4 をNi/Fe 換算で0.5 原子%添加する
ことにより紡錘形を呈したNi含有ゲータイト粒子粉末
(Ni含有量はNi/Fe 換算で0.49原子%) を生成させた。
応にあたり、NiSO4 をNi/Fe 換算で0.5 原子%添加する
ことにより紡錘形を呈したNi含有ゲータイト粒子粉末
(Ni含有量はNi/Fe 換算で0.49原子%) を生成させた。
【0067】また、比較例1で得られた紡錘形を呈した
ゲータイト粒子粉末は図6の電子顕微鏡写真(×30000)
に示される通り、粒度が不均斉であり、且つ、粒子相互
がからみあって凝集粒子を構成していた。
ゲータイト粒子粉末は図6の電子顕微鏡写真(×30000)
に示される通り、粒度が不均斉であり、且つ、粒子相互
がからみあって凝集粒子を構成していた。
【0068】比較例5で得られた紡錘形を呈したゲータ
イト粒子粉末は、図7の電子顕微鏡写真(×30000)に示
される通り、軸比(長軸径/短軸径)が小さいものであ
った。
イト粒子粉末は、図7の電子顕微鏡写真(×30000)に示
される通り、軸比(長軸径/短軸径)が小さいものであ
った。
【0069】実施例5 毎秒3.4cm の割合でN2ガスを流すことによって非酸化性
雰囲気に保持された反応容器中に、1.35mol/lのNa2CO3
水溶液 600lを添加した後、Fe2+1.35mol/lを含む硫酸
第一鉄水溶液 300lを添加、混合 (Na2CO3量は、Feに対
し 2.0倍当量に該当する。) し、温度47℃においてFeCO
3 の生成を行った。
雰囲気に保持された反応容器中に、1.35mol/lのNa2CO3
水溶液 600lを添加した後、Fe2+1.35mol/lを含む硫酸
第一鉄水溶液 300lを添加、混合 (Na2CO3量は、Feに対
し 2.0倍当量に該当する。) し、温度47℃においてFeCO
3 の生成を行った。
【0070】上記FeCO3 を含む懸濁液中に、引き続きN2
ガスを毎秒3.4cm の割合で吹き込みながら、温度47℃で
60分間保持し、次いで、Feに対しZn 3.0原子%を含むよ
うに硫酸亜鉛水溶液 5.0lを添加した後、更に10分間保
持した。熟成後のFeCO3 を含む懸濁液中に、温度47℃に
おいて毎秒2.8cm の空気を 6.0時間通気して黄褐色沈澱
粒子を生成させた。尚、空気通気中におけるpHは 8.5〜
9.5であった。
ガスを毎秒3.4cm の割合で吹き込みながら、温度47℃で
60分間保持し、次いで、Feに対しZn 3.0原子%を含むよ
うに硫酸亜鉛水溶液 5.0lを添加した後、更に10分間保
持した。熟成後のFeCO3 を含む懸濁液中に、温度47℃に
おいて毎秒2.8cm の空気を 6.0時間通気して黄褐色沈澱
粒子を生成させた。尚、空気通気中におけるpHは 8.5〜
9.5であった。
【0071】黄褐色沈澱粒子を含む懸濁液の一部を、常
法により、濾別、水洗、乾燥、粉砕した。
法により、濾別、水洗、乾燥、粉砕した。
【0072】得られた黄褐色粒子粉末は、X線回折の結
果、ゲータイトであり、図5に示す電子顕微鏡写真(×
30000)から明らかな通り、平均値で長軸径0.29μm 、軸
比(長軸径/短軸径)17.0の紡錘形を呈した粒子からな
り、粒度が均斉で樹枝状粒子が混在しないものであっ
た。また、亜鉛含有量は、Feに対しZn 3.0原子%であっ
た。
果、ゲータイトであり、図5に示す電子顕微鏡写真(×
30000)から明らかな通り、平均値で長軸径0.29μm 、軸
比(長軸径/短軸径)17.0の紡錘形を呈した粒子からな
り、粒度が均斉で樹枝状粒子が混在しないものであっ
た。また、亜鉛含有量は、Feに対しZn 3.0原子%であっ
た。
【0073】上記紡錘形を呈したゲータイト粒子を含む
懸濁液を濾別、水洗したペースト3000g(紡錘形を呈し
たゲータイト粒子約1000gに相当する。)を60lの水中
に懸濁させた。この時のpHは 9.8であった。
懸濁液を濾別、水洗したペースト3000g(紡錘形を呈し
たゲータイト粒子約1000gに相当する。)を60lの水中
に懸濁させた。この時のpHは 9.8であった。
【0074】この懸濁液にケイ酸ナトリウム(3号水ガ
ラス)20g(紡錘形を呈したゲータイト粒子に対し 2.0
wt%に相当する。)を添加し60分間攪拌した後、懸濁液
のpHが 5.8となるように10%の酢酸を添加した後、プレ
スフィルターにより紡錘形を呈したゲータイト粒子を濾
別、乾燥してSi化合物で被覆された紡錘形を呈した粒子
粉末を得た。
ラス)20g(紡錘形を呈したゲータイト粒子に対し 2.0
wt%に相当する。)を添加し60分間攪拌した後、懸濁液
のpHが 5.8となるように10%の酢酸を添加した後、プレ
スフィルターにより紡錘形を呈したゲータイト粒子を濾
別、乾燥してSi化合物で被覆された紡錘形を呈した粒子
粉末を得た。
【0075】得られた紡錘形を呈したゲータイト粒子粉
末の諸特性を表1及び表2に示す。
末の諸特性を表1及び表2に示す。
【0076】実施例6〜8、比較例6、 FeCO3 の生成反応における炭酸アルカリ水溶液の種類、
濃度、使用量、Fe2+水溶液の種類、濃度及び使用量、温
度、熟成工程における温度及び時間、Zn化合物の種類、
添加量及び添加時期、酸化工程における温度、空気流量
及び反応時間並びに被覆処理工程における種類及び量を
種々変化させた以外は、実施例5と同様にして紡錘形を
呈したゲータイト粒子粉末を得た。
濃度、使用量、Fe2+水溶液の種類、濃度及び使用量、温
度、熟成工程における温度及び時間、Zn化合物の種類、
添加量及び添加時期、酸化工程における温度、空気流量
及び反応時間並びに被覆処理工程における種類及び量を
種々変化させた以外は、実施例5と同様にして紡錘形を
呈したゲータイト粒子粉末を得た。
【0077】この時の主要製造条件及び諸特性を表1及
び表2に示す。
び表2に示す。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】実施例6〜8で得られた紡錘形を呈したゲ
ータイト粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結果、いずれも
粒度が均斉で樹枝状粒子が混在しないものであった。
ータイト粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結果、いずれも
粒度が均斉で樹枝状粒子が混在しないものであった。
【0081】比較例6で得られた紡錘形を呈したゲータ
イト粒子粉末は、図8の電子顕微鏡写真(×30000)に示
される通り、軸比(長軸径/短軸径)が小さいものであ
った。
イト粒子粉末は、図8の電子顕微鏡写真(×30000)に示
される通り、軸比(長軸径/短軸径)が小さいものであ
った。
【0082】<紡錘形を呈したヘマタイト粒子粉末の製
造> 実施例9〜16、比較例7〜12;
造> 実施例9〜16、比較例7〜12;
【0083】実施例9 実施例1で得られた P化合物で被覆された紡錘形を呈し
たゲータイト粒子粉末800gを空気中 600℃で加熱処理
して、 P化合物で被覆された紡錘形を呈したヘマタイト
粒子粉末を得た。
たゲータイト粒子粉末800gを空気中 600℃で加熱処理
して、 P化合物で被覆された紡錘形を呈したヘマタイト
粒子粉末を得た。
【0084】この粒子は、電子顕微鏡観察の結果、平均
値で長軸0.24μm、軸比(長軸径/短軸径)11.1であっ
た。
値で長軸0.24μm、軸比(長軸径/短軸径)11.1であっ
た。
【0085】実施例10〜16、比較例7〜12 P化合物又はSi化合物若しくは当該両化合物で被覆され
た紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末の種類、加熱処理
温度を種々変化させた以外は、実施例9と同様にして紡
錘形を呈したヘマタイト粒子粉末を得た。
た紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末の種類、加熱処理
温度を種々変化させた以外は、実施例9と同様にして紡
錘形を呈したヘマタイト粒子粉末を得た。
【0086】この時の主要製造条件及び特性を表3に示
す。
す。
【0087】
【表3】
【0088】<紡錘形を呈したマグネタイト粒子粉末の
製造> 実施例17〜24、比較例13〜18;
製造> 実施例17〜24、比較例13〜18;
【0089】実施例17 実施例9で得られた紡錘形を呈したヘマタイト粒子粉末
1000gを13lのレトルト還元容器中に投入し、駆動回転
させながらH2ガスを毎分 1.0lの割合で通気し、還元温
度 300℃で、3時間還元して紡錘形を呈したマグネタイ
ト粒子粉末を得た。
1000gを13lのレトルト還元容器中に投入し、駆動回転
させながらH2ガスを毎分 1.0lの割合で通気し、還元温
度 300℃で、3時間還元して紡錘形を呈したマグネタイ
ト粒子粉末を得た。
【0090】得られた紡錘形を呈したマグネタイト粒子
粉末は、図9に示す電子顕微鏡写真(×30,000)に示す
通り、平均値で長軸0.23μm、軸比(長軸径/短軸径)
10.2の紡錘形を呈した粒子からなり、粒度が均斉で、樹
枝状粒子が混在しないものであった。
粉末は、図9に示す電子顕微鏡写真(×30,000)に示す
通り、平均値で長軸0.23μm、軸比(長軸径/短軸径)
10.2の紡錘形を呈した粒子からなり、粒度が均斉で、樹
枝状粒子が混在しないものであった。
【0091】実施例18〜24、比較例13〜18 ヘマタイト粒子粉末の種類、還元温度を種々変化させた
以外は、実施例17と同様にして紡錘形を呈したマグネタ
イト粒子粉末を得た。
以外は、実施例17と同様にして紡錘形を呈したマグネタ
イト粒子粉末を得た。
【0092】この時の主要製造条件及び粒子粉末の特性
を表4に示す。
を表4に示す。
【0093】
【表4】
【0094】実施例18〜24で得られた紡錘形を呈したマ
グネタイト粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結果、いずれ
も粒度が均斉で、樹枝状粒子の混在しないものであっ
た。
グネタイト粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結果、いずれ
も粒度が均斉で、樹枝状粒子の混在しないものであっ
た。
【0095】実施例21で得られた紡錘形を呈したマグネ
タイト粒子粉末の電子顕微鏡写真 (×30,000) を図10に
示す。
タイト粒子粉末の電子顕微鏡写真 (×30,000) を図10に
示す。
【0096】<紡錘形を呈したマグヘマイト粒子粉末の
製造> 実施例25〜32、比較例19〜24;
製造> 実施例25〜32、比較例19〜24;
【0097】実施例17で得られた紡錘形を呈したマグネ
タイト粒子粉末 600gを空気中 270℃で30分間酸化して
紡錘形を呈したマグヘマイト粒子粉末を得た。
タイト粒子粉末 600gを空気中 270℃で30分間酸化して
紡錘形を呈したマグヘマイト粒子粉末を得た。
【0098】得られた紡錘形を呈したマグヘマイト粒子
粉末は、電子顕微鏡観察の結果、平均値で長軸0.23μ
m、軸比(長軸径/短軸径)10.2の紡錘形を呈した粒子
からなり、粒度が均斉で樹枝状粒子が混在しないもので
あった。
粉末は、電子顕微鏡観察の結果、平均値で長軸0.23μ
m、軸比(長軸径/短軸径)10.2の紡錘形を呈した粒子
からなり、粒度が均斉で樹枝状粒子が混在しないもので
あった。
【0099】実施例26〜32、比較例19〜24 紡錘形を呈したマグネタイト粒子粉末の種類を種々変化
させた以外は、実施例25と同様にして紡錘形を呈したマ
グヘマイト粒子粉末を得た。
させた以外は、実施例25と同様にして紡錘形を呈したマ
グヘマイト粒子粉末を得た。
【0100】この時の主要製造条件及び粒子粉末の特性
を表5に示す。
を表5に示す。
【0101】
【表5】
【0102】実施例26〜32で得られた紡錘形を呈したマ
グヘマイト粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結果、いずれ
も粒度が均斉で、樹枝状粒子が混在しないものであっ
た。
グヘマイト粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結果、いずれ
も粒度が均斉で、樹枝状粒子が混在しないものであっ
た。
【0103】実施例25、実施例29及び比較例23で得られ
た紡錘形を呈したマグヘマイト粒子粉末の電子顕微鏡写
真(×30000 )をそれぞれ図11、図12及び図13に示す。
た紡錘形を呈したマグヘマイト粒子粉末の電子顕微鏡写
真(×30000 )をそれぞれ図11、図12及び図13に示す。
【0104】
【発明の効果】本発明に係る紡錘形を呈した磁性酸化鉄
粒子粉末の製造法によれば、前出実施例に示した通り、
粒度が均斉であって、樹枝状粒子が混在しておらず、且
つ、軸比(長軸径/短軸径)が大きく、しかも、転写特
性が優れている紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末であ
るので、現在、最も要求されている高記録密度、高感度
及び高出力用磁性材料粒子粉末として好適である。
粒子粉末の製造法によれば、前出実施例に示した通り、
粒度が均斉であって、樹枝状粒子が混在しておらず、且
つ、軸比(長軸径/短軸径)が大きく、しかも、転写特
性が優れている紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末であ
るので、現在、最も要求されている高記録密度、高感度
及び高出力用磁性材料粒子粉末として好適である。
【図1】 マグヘマイト粒子粉末の長軸径と転写特性の
関係を示したものである。
関係を示したものである。
【図2】 硫酸亜鉛の存在量と紡錘形を呈したゲータイ
ト粒子の長軸径との関係を示したものである。
ト粒子の長軸径との関係を示したものである。
【図3】 硫酸亜鉛の存在量と紡錘形を呈したゲータイ
ト粒子の軸比(長軸径/短軸径)との関係を示したもの
である。
ト粒子の軸比(長軸径/短軸径)との関係を示したもの
である。
【図4】 実施例1で得られた紡錘形を呈したゲータイ
ト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30,00
0)である。
ト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30,00
0)である。
【図5】 実施例5で得られた紡錘形を呈したゲータイ
ト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30,00
0)である。
ト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30,00
0)である。
【図6】 比較例1で得られた紡錘形を呈したゲータイ
ト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30,00
0)である。
ト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30,00
0)である。
【図7】 比較例5で得られた紡錘形を呈したゲータイ
ト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30,00
0)である。
ト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30,00
0)である。
【図8】 比較例6で得られた紡錘形を呈したゲータイ
ト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30,00
0)である。
ト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30,00
0)である。
【図9】 実施例17で得られた紡錘形を呈したマグネタ
イト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30,0
00)である。
イト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30,0
00)である。
【図10】 実施例21で得られた紡錘形を呈したマグネ
タイト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×3
0,000)である。
タイト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×3
0,000)である。
【図11】 実施例25で得られた紡錘形を呈したマグヘ
マイト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×3
0,000)である。
マイト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×3
0,000)である。
【図12】 実施例29で得られた紡錘形を呈したマグヘ
マイト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×3
0,000)である。
マイト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×3
0,000)である。
【図13】 比較例23で得られた紡錘形を呈したマグヘ
マイト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×3
0,000)である。
マイト粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×3
0,000)である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−232922(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 1/11 C01G 49/06 C01G 49/08 G11B 5/706
Claims (4)
- 【請求項1】 炭酸アルカリ水溶液と第一鉄塩水溶液と
を反応させて得られたFeCO3を含む水溶液を非酸化性雰
囲気下において熟成した後、該FeCO3を含む懸濁液中に
酸素含有ガスを通気して酸化することにより紡錘形を呈
したゲータイト粒子を生成させるにあたり、前記炭酸ア
ルカリ水溶液の量を前記第一鉄塩水溶液中のFeに対し1.
5〜3.5倍当量とするとともに、前記熟成における熟成温
度を40〜60℃、且つ、熟成時間を50〜100分間とするこ
とにより、長軸径が0.15〜0.45μmであって、軸比(長
軸径/短軸径)が11以上である紡錘形を呈したゲータイ
ト粒子を生成させ、該ゲータイト粒子若しくはこれを加
熱焼成して得られた紡錘形を呈したヘマタイト粒子を還
元性ガス中で加熱還元して長軸径が0.1〜0.29μ
mであって、軸比(長軸径/短軸径)が7以上である紡
錘形を呈したマグネタイト粒子とすることを特徴とする
紡錘形を呈したマグネタイト粒子からなる磁性酸化鉄粒
子粉末の製造法。 - 【請求項2】 炭酸アルカリ水溶液と第一鉄塩水溶液と
を反応させて得られたFeCO3を含む懸濁液を非酸化性雰
囲気下において熟成した後、該FeCO3を含む懸濁液中に
酸素含有ガスを通気して酸化することにより紡錘形を呈
したゲータイト粒子を生成させるにあたり、前記炭酸ア
ルカリ水溶液の量を前記第一鉄塩水溶液中のFeに対し1.
5〜3.5倍当量とするとともに、前記熟成における熟成温
度を40〜60℃、熟成時間を50〜100分間とし、且つ、前
記炭酸アルカリ水溶液、前記第一鉄塩水溶液、前記FeCO
3を含む懸濁液及び酸素含有ガスを通気して酸化する前
の前記熟成を行わせているFeCO3を含む懸濁液のいずれ
かに、あらかじめ亜鉛化合物を存在させておくことによ
り、長軸径が0.15〜0.45μmであって、軸比(長軸径/
短軸径)が15以上である亜鉛を含有する紡錘形を呈した
ゲータイト粒子を生成させ、該亜鉛を含有するゲータイ
ト粒子若しくはこれを加熱焼成して得られた亜鉛を含有
する紡錘形を呈したヘマタイト粒子を還元性ガス中で加
熱還元して長軸径が0.1〜0.29μmであって、軸
比(長軸径/短軸径)が8以上である紡錘形を呈したマ
グネタイト粒子とすることを特徴とする紡錘形を呈した
マグネタイト粒子からなる磁性酸化鉄粒子粉末の製造
法。 - 【請求項3】 炭酸アルカリ水溶液と第一鉄塩水溶液と
を反応させて得られたFeCO3を含む懸濁液を非酸化性雰
囲気下において熟成した後、該FeCO3を含む懸濁液中に
酸素含有ガスを通気して酸化することにより紡錘形を呈
したゲータイト粒子を生成させるにあたり、前記炭酸ア
ルカリ水溶液の量を前記第一鉄塩水溶液中のFeに対し
1.5〜 3.5倍当量とするとともに、前記熟成における熟
成温度を40〜60℃、且つ、熟成時間を50〜100分間とす
ることにより、長軸径が0.15〜0.45μmであって、軸比
(長軸径/短軸径)が11以上である紡錘形を呈したゲー
タイト粒子を生成させ、該ゲータイト粒子若しくはこれ
を加熱焼成して得られた紡錘形を呈したヘマタイト粒子
を還元性ガス中で加熱還元した後、更に、酸化して長軸
径が0.1〜0.29μmであって、軸比(長軸径/短
軸径)が7以上である紡錘形を呈したマグヘマイト粒子
とすることを特徴とする紡錘形を呈したマグヘマイト粒
子からなる磁性酸化鉄粒子粉末の製造法。 - 【請求項4】 炭酸アルカリ水溶液と第一鉄塩水溶液と
を反応させて得られたFeCO3を含む懸濁液を非酸化性雰
囲気下において熟成した後、該FeCO3を含む懸濁液中に
酸素含有ガスを通気して酸化することにより紡錘形を呈
したゲータイト粒子を生成させるにあたり、前記炭酸ア
ルカリ水溶液の量を前記第一鉄塩水溶液中のFeに対し1.
5〜3.5倍当量とするとともに、前記熟成における熟成温
度を40〜60℃、熟成時間を50〜100分間とし、且つ、前
記炭酸アルカリ水溶液、前記第一鉄塩水溶液、前記FeCO
3を含む懸濁液及び酸素含有ガスを通気して酸化する前
の前記熟成を行わせているFeCO3を含む懸濁液のいずれ
かに、あらかじめ亜鉛化合物を存在させておくことによ
り、長軸径が0.15〜0.45μmであって、軸比(長軸径/
短軸径)が15以上である亜鉛を含有する紡錘形を呈した
ゲータイト粒子を生成させ、該亜鉛を含有するゲータイ
ト粒子若しくはこれを加熱焼成して得られた亜鉛を含有
する紡錘形を呈したヘマタイト粒子を還元性ガス中で加
熱還元した後、更に、酸化して長軸径が0.1〜0.2
9μmであって、軸比(長軸径/短軸径)が8以上であ
る亜鉛を含有する紡錘形を呈したマグヘマイト粒子とす
ることを特徴とする紡錘形を呈したマグヘマイト粒子か
らなる磁性酸化鉄粒子粉末の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9149973A JP3003777B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9149973A JP3003777B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末の製造法 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63333108A Division JP2925561B2 (ja) | 1988-12-29 | 1988-12-29 | 紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1064713A JPH1064713A (ja) | 1998-03-06 |
JP3003777B2 true JP3003777B2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=15486682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9149973A Expired - Fee Related JP3003777B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3003777B2 (ja) |
-
1997
- 1997-05-23 JP JP9149973A patent/JP3003777B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH1064713A (ja) | 1998-03-06 |
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