JP2779169B2 - 水冷式エンジンの冷却装置 - Google Patents

水冷式エンジンの冷却装置

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば自動二輪車に採用される水冷式エン
ジンの冷却装置に関して、特にエンジン本体の排出口と
ラジエータとを接続する往側冷却水通路を最短距離を通
って配管でき、かつ気化器をエンジンに近接させて配設
できるようにした冷却水通路の経路の改善に関する。
〔従来の技術〕
自動二輪車の水冷式冷却装置は、エンジンの前側にラ
ジエータを配置し、シリンダヘッドの水冷ジャケットの
排出口と上記ラジエータとを往側通路で、ラジエータと
シリンダブロックの供給口とを冷却水ポンプを介して復
側通路でそれぞれ接続して構成されている。この場合、
冷却水通路を開閉するサーモスタット弁は、配設スペー
スの関係等から、上記ラジエータの入側近傍に設けるの
が一般的である。一方、上記排出口とラジエータとは最
短距離を通って接続するのが望ましい。そこで、本願出
願人は、往側冷却水ホースをシリンダヘッドの排出口か
ら隣接する気化器間を通るように配管することにより、
上記要請に応えるようにした冷却装置について提案して
いる(例えば特開昭61−72825号公報参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、特に高回転型のエンジンでは、可能な限り
短い吸気管でもって気化器をエンジンに接続するのが望
ましい。そのためには気化器を可能な限りエンジンに近
傍させて配設する必要がある。ところが上記出願に係る
冷却装置では、耐熱性,強度を確保するために比較的大
径となる往側冷却水ホースを気化器間に配置しているか
ら、該ホースの外径の分,及びこれと気化器との干渉を
避けるのに必要が隙間の分だけ気化器をエンジンから離
す必要があり、従って上述の吸気管長を短縮するという
要請には充分に応えられない。
そこで本発明は、エンジンとラジエータとを最短距離
でもって接続でき、かつ吸気管長を大幅に短縮できる水
冷式エンジンの冷却装置を提供することを目的としてい
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、複数の気筒を備えたエンジン本体の後壁に
複数の気化器をゴム製のキャブジョイントを介して接続
した水冷式エンジンにおいて、該エンジンからの冷却水
をサーモスタット弁を介してラジエータに循環させる冷
却装置であって、上記キャブジョイントを、少なくとも
一対の隣接する気化器用ジョイント部を連結部を介在さ
せて一体形成したものとし、上記連結部の下流側端部を
上方に突出させ、上流側端部を下方に突出させるととも
に上記後壁に対向するように屈曲させ、上記連結部の下
流側,上流側端部と上記ジョイント部との境界部にエン
ジン本体に固定される接続フランジを一体形成し、上記
連結部内に冷却水通路となるJ字状の金属製パイプを挿
入配置するとともに、該金属製パイプの下流側端部,上
流側端部を上記連結部の下流側,上流端部からさらに突
出させ、該金属製パイプの下流側端部を上記サーモスタ
ット弁を介して上記ラジエータに接続するとともに、上
流側端部をエンジン後壁に接続したことを特徴としてい
る。
〔作用〕
本発明に係る冷却装置では、エンジン本体とラジエー
タとを一体型ジョイントの気化器間部分に形成されたジ
ョイント通路を介して接続したので、該往側冷却水通路
が最短距離の経路を通ることとなり、それだけ該往側冷
却通路が短くてすみ、その結果サーモスタット弁による
通路の開閉精度が向上する。
そしてこの場合に、ゴム製の連結部材内に金属パイプ
を挿入したので、つまり金属パイプを断熱性の高いゴム
製の連結部により覆ったので、該金属パイプからの放熱
を抑制して該金属パイプ内の冷却水温度の低下を抑制で
き、この点からもサーモスタット弁による開閉精度を向
上できる。さらにまた、上記連結部の下流側,上流端部
を突出させたので、金属パイプの露出面積が小さくな
り、上記サーモスタット弁による開閉精度をより一層向
上できる。
そしてこのように気化器間を通るように配管する場
合、単に気化器間に冷却水ホースを配置すると、気化器
をエンジンに近傍させることができず、吸気管長を短縮
するという要請に応えることができない。これに対して
本発明では、隣接する気化器用ジョイント部材を一体形
成するとともに、該ジョイントにジョイント通路を一体
形成し、これを利用してエンジン本体とラジエータとを
接続したので、上述の冷却水ホースを単に配置した場合
のような該ホースと気化器との干渉の問題が生じること
なく、従ってこの場合に比較してジョイント部材を大幅
に短くすることができ、高回転型エンジンの要請に応え
ることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図ないし第5図は本発明の一実施例による水冷式
エンジンの冷却装置を説明するための図である。
図において、1は本実施例装置が装用された自動二輪
車であり、これの車体フレーム2の前端に形成された操
向軸筒2aによって、下端で前輪3を軸支する前フォーク
4が左右に回動自在に軸支されている。また、左,右一
対のメインパイプ2bの後端下部によって、後端で後輪6
を軸支する後アーム5が上下に揺動自在に枢支されてい
る。
また上記一対のメインパイプ2bの略中央部に、並列4
気筒の水冷式4サイクルエンジンユニット7が懸架され
ている。このエンジンユニット7は、クランクケース8
に上にシリンダブロック9,シリンダヘッドン10,及びヘ
ッドカバー11からなるエンジン本体30を積層して構成さ
れている。上記シリンダヘッド10の後壁には、各気筒に
1個づつ、計4個の気化器12a〜12dが2個のキャブジョ
イント13を介して装着されている。
上記各キャブジョイント13は、アクリルゴムを用い
て、左,右一対のジョイント部13a,13bを連結部13cで連
結するように一体成形した一体型のものである。また、
上記連結部13cの下流側端部13iは前方に突出しており、
また上流側端部13jは後方に突出し、かつエンジン後壁
に対向するよう屈曲している。さらにまた、上記ジョイ
ント部13a,13bの周囲に位置するように接続フランジ13d
が一体形成されており、該接続フランジ13dのうち4個
は上記連結部13cと左,右のジョイント部13a,13bとの境
界部に位置している。そして上記フランジ13dが固定ボ
ルト13eによって上記シリンダヘッド10の吸気ポート10a
部分に固定されている。また、上記ジョイント部13a,13
bの吸気孔13f内に上記左,右一対の気化器12a,12b、又
は12a,12dの下流側接続管12eが挿入され、締結バンド13
hで固定されている。
そして上記キャブジョイント13の連結部13cには、ジ
ョイント通路となる金属製パルプ15が車両前後方向にイ
ンサートされている。このパイプ15は、本実施例冷却装
置の冷却水通路の一部を構成するものであり、その後部
(上流側端部)15aは下方に折り曲げられており、上記
連結部13cの上流側端部13jよりさらに突出している。前
部(下流側端部)15bはシリンダヘッド10の後壁に沿っ
て上方に延びており、上記連結部13cの下流端部13iより
さらに突出している。
上記エンジンユニット7の前側に本実施例冷却装置の
ラジエータ16が車幅方向に配置されている。このラジエ
ータ16は放熱フィンからなるエレメント16aの左,右端
部に左,右のサイドタンク16b,16cを接続して構成され
ている。この左サイドタンク16bの下端には該ラジエー
タ16からエンジン7への復側冷却水通路であるリターン
ホース17の一端が接続されており、該ホース17の他端
は、上記クランクケース8の側壁に装着された冷却水ポ
ンプ18の吸い込み口18aに接続されている。該ポンプ18
の吐出口に接続されたリターンパイプ19は上記シリンダ
ブロック9とクランクケース8との接続部付近を車幅方
向に延びており、該延長部からの分岐管19a,19bはシリ
ンダブロック9の下部に形成された左,右の給水口9a,9
bに接続されている。
そして上記シリンダヘッド10に形成された左,右の排
出口10b,10cに、上記キャブジョイント13にインサンー
トされた金属製パイプ15の後部15aが挿入接続されてい
る。またこの金属パイプ15の前部15bはサプライホース2
1a,21bでサーモスタット弁22に接続されている。このサ
ーモスタット弁22は、冷却水温度が所定温度以上になる
と開いて冷却水を循環させるためのもので、右側のメイ
ンパルプ2bの取り付けられている。さらにまた、このサ
ーモスタット弁22は、接続ホース23によって上記ラジエ
ータ16の右サイドタンク16cの上端部に接続されてい
る。
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実施例冷却装置では、シリンダブロック9,シリンダ
10内の冷却水が、例えば80℃になると、上記サーモスタ
ット弁22が開き、冷却水はエンジンユニット7とラジエ
ータ16との間で循環し、その際にラジエータ16で冷却さ
れて所定温度に維持される。
このような冷却動作においては、冷却水排出口とサー
モスタット弁22とを可能な限り短距離で接続するのが望
ましいが、本実施例では、一対の気化器12a,12b間、12
c,12d間を通って配管したので、該往側冷却水通路が短
くて済み、上述の要請に応えることができる。
そしてこの場合に、ゴム製の連結部13c内に金属製パ
イプ15を挿入したので、つまり金属パイプ15を断熱性の
高いゴム製の連結部13cにより覆ったので、該金属パイ
プ15からの放熱を抑制して該金属パイプ15内に冷却水温
度の低下を抑制でき、この点からもサーモスタット弁に
よる開閉精度を向上できる。さらにまた、上記連結部13
cの下流側,上流側端部13i,13jを突出させたので、金属
製パイプ15の露出面積が小さくなり、上記サーモスタッ
ト弁による開閉精度をより一層向上できる。
そして本実施例では、上記気化器間を通る配管を実現
するために、隣接する気化器用キャブジョイントを一体
形成するとともに、該一体型キャグジョイント13の気化
器間部分にジョイント通路となる金属製パイプ15をイン
サートしたので、気化器とホースとの干渉の問題が生じ
ることはなく、従ってキャブジョイント長を大幅に短縮
でき、高回転型エンジンにおける吸気管長短縮の要請に
応えることができる。
なお、上記実施例では、2つの気化器用キャブジョイ
ントを一体形成したが、本発明のキャブジョイントは全
ての気化器用キャブジョイントを一体形成してもよい。
〔発明の効果〕
以上のように本発明に係るエンジンの水冷式冷却装置
によれば、金属製パイプをゴム製の一体型ジョイントの
連結部内に挿通し、該連結部の下流側,上流側端部を突
出させたので、往側冷却水通路を短縮でき、金属製パイ
プからの放熱量を抑制でき、サーモスタット弁の開閉精
度を向上できる効果があり、また気化間の冷却水通路と
気化器との干渉の問題がないことからキャブジョイント
長、つまり吸気管長を大幅に短縮でき、高回転型エンジ
ンに対応できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の一実施例による水冷式エ
ンジンの冷却装置を説明するための図であり、第1図は
そのキャブジョイントの一部断面平面図、第2図はその
断面正面図、第3図は該実施例装置が採用されたエンジ
ンの側面図、第4図はその平面図、第5図は該実施例装
置が採用された自動二輪車の左側面図である。 図において、7はエンジンユニット、12a〜12dは気化
器、13はキャブジョイント(一体型ジョイント)、15は
金属パイプ(ジョイント通路)、16はラジエータ、30は
エンジン本体である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の気筒を備えたエンジン本体の後壁に
    複数の気化器をゴム製のキャブジョイントを介して接続
    した水冷式エンジンにおいて、該エンジンからの冷却水
    をサーモスタット弁を介してラジエータに循環させる冷
    却装置であって、上記キャブジョイトを、少なくとも一
    対の隣接する気化器用ジョイント部を連結部を介在させ
    て一体形成したものとし、上記連結部の下流側端部を上
    方に突出させ、上流側端部を下方に突出させるととにも
    上記後壁に対向するように屈曲させ、上記連結部の下流
    側,上流側端部と上記ジョイント部との境界部にエンジ
    ン本体に固定される接続フランジを一体形成し、上記連
    結部内に冷却水通路となるJ字状の金属製パイプを挿入
    配置するとともに、該金属製パイプの下流側端部,上流
    側端部を上記連結部の下流側,上流側端部からさらに突
    出させ、該金属製パイプの下流側端部を上記サーモスタ
    ット弁を介して上記ラジエータに接続するとともに、上
    流側端部をエンジン後壁に接続したことを特徴とする水
    冷式エンジンの冷却装置。
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JPS6172825A (ja) * 1984-09-18 1986-04-14 Yamaha Motor Co Ltd ラジエタの冷却水注水構造

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