JP2778203B2 - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JP2778203B2
JP2778203B2 JP12383190A JP12383190A JP2778203B2 JP 2778203 B2 JP2778203 B2 JP 2778203B2 JP 12383190 A JP12383190 A JP 12383190A JP 12383190 A JP12383190 A JP 12383190A JP 2778203 B2 JP2778203 B2 JP 2778203B2
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昌嗣 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、加工布等の物品が保持された搬送体を搬送
レールに沿って搬送する搬送装置に関するものである。
[従来の技術] 従来より、加工布等の物品が保持された搬送体を、搬
送レールに沿って循環して、加工布等に所定の作業を施
すための搬送装置が知られている。例えば、特開昭62−
249687号公報にあるように、投入ステーションにおい
て、裁断されたままの加工布等を搬送体に保持し、搬送
体をメインループに投入する。そして、搬送レールに沿
って各作業ステーションに搬送体を搬送し、各ステーシ
ョンでは、待期している作業者が、順次搬入されて来る
搬送体から、加工布等を取り外し、所定の作業を施し
て、次のステーションに搬出していた。所定の工程が終
了して縫製が行われた加工布等を保持した搬送体を完成
ステーションに搬送していた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、近年の傾向として、多品種小量生産に
対応できることが特に望まれている。また、1人の作業
者が、複数の作業ステーションを掛持ちで担当するよう
にして、省人化にも対応できることが望まれている。例
えば、完成ステーションでは、作業者は、搬送体から加
工布等を取り外す作業なので、順次搬入されて来る搬送
体から一台づつ加工布を外していたのでは、他の作業ス
テーションでの作業に比べて、作業量が少ない。そこ
で、完成ステーションの作業者は、他の作業との掛持ち
をするようにして、完成ステーションでは、順次搬送さ
れて来る搬送体が所定台数になるまで貯えて、所定台数
になったら、作業者が完成ステーションで加工布等を各
搬送体からまとめて取り外す作業を行うようにすると、
多品種小量生産にも、省人化にも対応できる。
また、加工布等の色違いや、デザインの違い等によ
り、加工布等に施す作業内容が異なるものがあり、それ
らはあるロット単位で処理すると作業効率が向上する。
例えば、完成ステーションでは作業者が、ロット単位の
数の搬送体が貯えられてから、その加工布等を取り外す
作業を行い、終了キーを押下して、次のステーションに
搬出する指示を出し、まとめて次のステーションに搬出
するようにすると作業効率が向上する。
しかし、ロット単位が常に同じ数とは限らず、5台の
ときも有れば、4台のときもあり、作業者がロット単位
が5台のときに、4台と間違えて、4台の搬送体が貯え
られたときに、その搬送体に所定の作業を施し、次のス
テーションに搬出してしまう指示をしてしまうと、次の
ステーションでは、ロット単位での作業に支承が生じ、
次のステーションから、正常な作業ができなくなる場合
があるという問題があった。
そこで本発明は上記の課題を解決することを目的と
し、作業者の誤認識により、誤った指示がなされても、
確実に作業処理を行うことができる搬送装置を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] かかる目的を達成すべく、本発明は課題を解決するた
めの手段として次の構成を取った。即ち、第1図に例示
する如く、 搬送レールに沿って搬入された搬送体を作業ステーシ
ョンに貯めると共に、搬出信号を受けて該貯めた搬送体
をまとめて次の作業ステーションに搬出する搬送手段M1
と、 作業終了時に操作されて終了信号を発生する終了キー
M2からの前記終了信号により、前記搬送手段M1に前記搬
出信号を出力し、前記貯めた搬送体を次の作業ステーシ
ョンに搬出させる搬送制御手段M3とを備えた搬送装置に
おいて、 前記作業ステーションに搬入される前記各搬送体を検
出する検出手段M4と、 該検出手段M4により検出された前記搬送体の数を計数
する計数手段M5と、 該計数手段M5により計数された搬送体の数に基づい
て、この搬送体の数が所定の指定本数に達していないと
きには、前記終了キーM2から前記終了信号が発せられて
も、前記搬送制御手段M3から前記搬出信号を出力させな
い搬出判断手段M6と、 を備えたことを特徴とする搬送装置の構成がそれであ
る。
[作用] 前記構成を有する搬送装置は、検出手段M4が、作業ス
テーションに搬入される各搬送体を検出し、計数手段M5
が、検出手段M4により検出された搬送体の数を計数す
る。そして、終了キーM2から終了信号が発せられると、
搬送制御手段M3が、搬送手段M1に搬出信号を出力し、貯
めた搬送体を次の作業ステーションに搬出させる。
また、搬出判断手段M6が、計数手段M5により計数され
た搬送体の数に基づいて、この搬送体の数が所定の指定
本数に達していないと判断したときには、終了キーM2か
ら終了信号が発せられても、搬送制御手段M3から搬出信
号を出力させない。よって、誤った終了信号が発せられ
ても、搬送手段M1により、貯めた搬送体が次の作業ステ
ーションに搬出されない。
[実施例] 以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第2図〜第4図に示すように、振り分け機構1は縫製
工場等に相互に間隔をおいて設置され、各振り分け機構
1には床面2上に立設される支柱3が設けられている。
支柱3の上端に、支軸4が取付台5を介して立設され、
その上端には支持板6が固定されている。支持板6の上
面に、長四角枠状のステーションレール用支枠7aがその
中間部において支持固定されている。また、隣接する振
り分け機構1等の支持板6間に跨って、一対の平行なブ
リッジレール用支枠7bが支持固定されている。
一方、振り分け機構1の周囲には、作業ステーション
STが配置され、この作業ステーションSTに向かって、ブ
リッジレール用支枠7bからステーション用支枠7aが延出
されている。前記作業ステーションSTの一部が、後述す
る搬送体61から加工布等を取り外す完成ステーションST
a、及び搬送体61に裁断された新たな加工布等を取り付
ける投入ステーションSTbとして配置され、本実施例で
は、第2図の右端の振り分け機構1の周囲に設けられて
いる。その他の作業ステーションSTはステーションレー
ル11の下方に配置されたミシン等の縫製装置より形成さ
れている。
そして、前記支枠7a,7bに、複数の吊下金具9により
吊下支持され、配置された一対の平行なブリッジレール
10が、振り分け機構1間に設けられている。また、振り
分け機構1の周囲に配置された作業ステーションST用の
複数の馬蹄形状をなすステーションレール11が設けら
れ、このブリッジレール10とステーションレール11とに
より搬送レール8が構成されている。搬入用レール部10
a,11a及び搬出用レール部10b,11bはブリッジレール10及
びステーションレール11の両端部にそれぞれ形成され、
これらのレール部10a,10b,11a,11bが振り分け機構1の
周囲に同一高さ位置で所定角度(実施例では45度)おき
に配置されている。
第5図,第6図に示すように、回転軸12は、支持板6
に固定ブラケット13を介して回転可能に貫通支持され、
その下端には駆動スプロケット14が固定されている。従
動スプロケット15は前記支軸4を介して駆動スプロケッ
ト14の反対側に位置するように、支持板6の他側下面に
可動ブラケット16を介して回転可能及び位置調節可能に
取着されている。一対の連動軸17は前記両スプロケット
14,15間に位置するように、支持板6に可動ブラケット1
8を介して回転可能及び位置調節可能に貫通支持され、
それらの下端には連動スプロケット19が固定されてい
る。
無端状の第1チェーン20は隣接する振り分け機構1の
駆動スプロケット14と従動スプロケット15とに跨がって
掛装され、支持板6の下面に設けられた複数の案内用ス
プロケット21及び各吊下金具9に設けられた複数のチェ
ーンガイド22により、前記ブリッジレール10に沿って張
設されている。無端状の第2チェーン23は各連動スプロ
ケット19にそれぞれ掛装され、支持板6の下面に設けら
れた複数の案内用スプロケット24及び各吊下金具9に設
けられた複数のチェーンガイド(図示略)により、前記
ステーションレール11に沿って張設されている。
前記支持板6上に、チェーン駆動用のモータ26が、支
持脚27を介して装着され、そのモータ軸26aには駆動プ
ーリ28が固定されている。従動プーリ29は回転軸12の上
端に固定され、この従動プーリ29と駆動プーリ28との間
にはタイミングベルトが掛装されている。3つの連動プ
ーリ31は回転軸12の中間部及び連動軸17の上端にそれぞ
れ固定され、これらの連動プーリ31にはタイミングベル
ト32が掛装されている。支持板6上の一対のテンション
プーリ33はタイミングベルト32にテンションを付与して
いる。
そして、モータ26の回転により、駆動プーリ28、タイ
ミングベルト30及び従動プーリ29を介して回転軸12が第
5図の反時計方向へ回転され、駆動スプロケット14を介
して第1チェーン20が同方向に周回移動される。又、前
記回転軸12の回転に伴い、連動プーリ31及びタイミング
ベルト32を介して両連動軸17が反時計方向に回転され、
連動スプロケット19を介して両第2チェーン23が同方向
に周回移動される。従って、第3図に矢印で示すよう
に、振り分け機構1間における一対のブリッジレール10
の搬送方向は平面反時計方向になり、また、各ステーシ
ョンレール11の搬送方向も平面反時計方向になる。尚、
第7図に示すように、前記第1チェーン20及び第2チェ
ーン23には、その下部にそれぞれ多数のローラ20a,23a
がその長手方向に所定ピッチで設けられている。
第4図〜第6図に示すように、前記振り分け機構1の
支軸4に、回転体41が、ラジアルベアリング42を介して
回転可能に支持され、その下端縁と取付台5との間には
スラストベアリング43が介装されている。複数(実施例
では8本)の放射状をなす振り分けアーム44はブリッジ
レール10及びステーションレール11の搬入用レール部10
a,11a又は搬出用レール部10b,11bと対向できるように、
回転体41の外周縁に所定角度(実施例では45度)おきで
放射状に突出固定され、第1チェーン20又は第2チェー
ン23の移動域と対応する位置まで延びている。
第4図及び第6図に示すように、前記各振り分けアー
ム44の先端に、回転レール45が軸46により回転可能に取
着され、その内端には係合突部45aが形成されている。
そして、常には第6図左側に示すように、この回動レー
ル45が自重により下降傾斜状態に保持されている。ま
た、各振り分けアーム44の下方において、複数の押上用
シリンダ51が、支持板52により取付台5上に取着され、
そのピストンロッド51aの上端には振り分けアーム44上
の回動アーム45に係合可能な押上体53が設けられてい
る。この押上用シリンダ51は、ピストンロッド51aを常
には没入状態に移動させており、ピストンロッド51aを
突出移動させたときに、第6図右側に示すように、押上
体53が上昇され、回動アーム45が下降傾斜状態か水平状
態に回動されるようにされている。
更に、第4図〜第6図に示すように、前記支持板6上
に、正逆回転可能なアーム回転用のサーボモータ54が装
着され、そのモータ軸54aには駆動プーリ55が固定され
ている。従動プーリ56は支軸4に嵌挿した状態で回転体
41の上面に固定され、この従動プーリ56と駆動プーリ55
との間にタイミングベルト57が掛装されている。
第6図に示すように、前記サーボモータ54には、エン
コーダ58が取付けられ、サーボモータ54の回転量、すな
わち振り分けアーム44の回転角度を検出することができ
るようにされている。また、前記回転体41の下面の各振
り分けアーム44に対応する位置に、被検出体59が取り付
けられている。検出器60は被検出体59に対応して支持板
52上に装着され、この検出器60が被検出体59の端部を検
出することにより、複数の振り分けアーム44を支持した
回転体41の原点位置を検出できるようにされている。
このサーボモータ54を正方向又は逆方向に回動させ、
サーボモータ54の駆動により回転体41は駆動プーリ55、
タイミングベルト57及び従動プーリ56を介して正方向又
は逆方向に45度又はその整数倍の所定角度回転され、前
記振り分けアーム44が所定のブリッジレール10又はステ
ーションレール11の搬入用レール部10a,11a及び搬出用
レール部10b,11bと対向する位置に回動配置することが
できるようにされている。
一方、第7図、第8図に示すように、縫製加工品等の
物品を吊下げるための搬送体61が、前記ブリッジレール
10及びステーションレール11上に移動可能に支持されて
いる。この搬送体61は、各レール10,11間に跨って支持
される本体部61aと、本体部61aの下面からレール10,11
間を通って下方に延びる吊下ロッド61bとを備えてい
る。また、本体部61aには、その両側に各レール10,11の
上面に当接する転動ローラ62が回転可能に支持されてい
る。
前記本体部61aの前後両端の突出部に、前後各一対の
第1補助ローラ63が段付きネジ64により、それぞれ回転
可能に支持され、この第1補助ローラ63が両レール10,1
1の上面に係合することによって、搬送体61の移動方向
への傾動が規制されて同方向において姿勢保持されると
共に、搬送体36どおしが密接することなく適当間隔が保
持されるようになっている。搬送体61の本体部61aの下
端部に、前後一対の第2補助ローラ65が段付きネジ66に
より、それぞれ回転可能に支持され、この第2補助ロー
ラ65がレール10,11の内側面に係合することによって、
搬送体61の移動方向と直交する方向への傾動が規制さ
れ、同方向において姿勢保持される。
また、両転動ローラ62の両外側に、一対のスプロケッ
ト状の駆動伝達体67が、本体部61aに図示しない摩擦手
段によりその回転がその摩擦により所定程度制限された
支軸68の両端に嵌着されている。そして、その外周には
前記第1チェーン20と第2チェーン23との両ローラ20a,
23aに係合する複数の係合突起67aがそのローラ20a,23a
と同じピッチで設けられている。尚、前記転動ローラ62
は、支軸68に対して図示しないベアリングを介して回動
可能に装着されている。更に、一対の円板状の被検出体
69は支軸68の両端部にカラー70を介してネジ71により固
定されている。複数の第1小孔72は被検出体69に同一円
周上で等ピッチに形成され、この第1小孔72の外側に原
点位置を検出するための無孔部73aを有する第2小孔73
が形成されて、第1小孔72のいずれかを塞ぐことによ
り、それに対応して、各搬送体61毎に固有の番号が付さ
れている。
前記搬送体61の搬送経路途中の後述する位置におい
て、所定の前記吊下金具9に、回転軸75が回動可能に支
持されている。回転軸75の両端に、一対の停止レバー76
が固定され、その先端が搬送体61上のカラー70と係合可
能になっている。吊下金具9の外面に、エアシリンダ77
がその基端部において、取付板78を介してピン79により
回動可能に取着され、このエアシリンダ77のピストンロ
ッド77aが突出動作されたとき、連結金具80及び回動リ
ンク81を介して回動軸75が第7図の反時計方向へ回動さ
れ、停止レバー76が同図に実線で示す非係合位置から2
点鎖線で示す係合位置に回動配置されるよう構成されて
いる。そして、この停止レバー76の回動配置状態で、チ
ェーン20,23により搬送体61がレール10,11に沿って移動
されてきたとき、前記カラー70が停止レバー76に係合し
て搬送体61の移動が阻止されるようにされている。
尚、このとき、チェーン20,23により、駆動伝動体6
7、被検出体69は前記摩擦手段の摩擦力に抗して回転さ
れる状態で、前記搬送体61の移動が阻止されるようにさ
れている。
前述した回動軸75、停止レバー76、エアシリンダ77、
連結金具80、回動リンク81により停止機構82を構成して
いる。この停止機構82が、所定の位置にそれぞれ設けら
れて、本実施例では、第3図に示すように、振り分け機
構1ヘのブリッジレール10、ステーションレール11のそ
れぞれの搬入用レール部10a,11aに設けられた振り分け
用停止機構82a、各作業ステーションSTに対応した位置
に設けられた作業用停止機構82b、各作業ステーションS
Tの少し手前の位置に設けられた待期用停止機構82c、ス
テーションレール11上の完成ステーションSTaに対応し
た位置に設けられた完成用停止機構82d、及び同じステ
ーションレール11上の投入ステーションSTbに対応した
位置に設けられた投入用停止機構82eを構成している。
尚、本実施例では、第3図において、停止機構82が設け
られた吊下金具9を網掛をして示している。
また、振り分け用停止機構82aが設けられた吊下金具
9には、その停止レバー76の近傍において、非接触型の
第1及び第2の検出体83,84が取付板85により外面に取
り付けられ、それらの先端部と対応して吊下金具9の側
板には透孔85aがそれぞれ形成されている。そして、停
止レバー76により搬送体61がレール10,11上で停止され
て、被検出体69が回転されるとき、第1検出体83及び第
2検出体84により、第1小孔72及び第2小孔73が光学的
に読み取られ、搬送体61固有の番号を識別できる。これ
らの第1、第2検出体83,84、被検出体69等により番号
読取機構85を構成している。更に、ブリッジレール10、
ステーションレール11上を搬送体61が通過したことを検
出する通過検出体86が、ブリッジレール10、ステーショ
ンレール11のそれぞれの搬出用レール部10b,11bの吊下
金具9に設けられている。
次に、本実施例の電気系統を第9図に示すブロック図
によって説明する。前記各機構は電子制御回路100によ
って駆動制御されて搬送体61の搬送を行う。この電子制
御回路100は、周知のCPU101、ROM102、RAM103を論理演
算回路の中心として構成され、外部機器との入出力を行
う入出力回路104等をコモンバス105を介して相互に接続
されて構成されている。本実施例では、この電子制御回
路100は、前記各振り分け機構1毎にそれぞれ設けられ
ており、この複数の電子制御回路100が、入出力回路104
を介して信号をやり取りできるように、ホストコンピュ
ータ106に接続されている。
また、各作業ステーションSTには、それぞれ作業情報
伝達装置WSTが設置されており、この作業情報伝達装置W
STには、各作業ステーションSTでの作業指示が表示され
る液晶表示器107と、作業終了時に操作されて終了信号
を発生する終了キー108を含む複数個のキースイッチ群1
09とが設けられて、作業ステーションSTの作業者とホス
トコンピュータ106との間で作業情報の伝達ができるよ
うに構成されている。
そして、電子制御回路100の各CPU101は、エンコーダ5
8、検出器60、番号読取機構85、通過検出体86等からの
信号やホストコンピュータ106からの作業情報の信号を
入出力回路104を介して、各々入力する。一方、これら
の信号及びROM102、RAM103内のプログラムやデータ等に
基づいて、CPU101は、入出力回路104を介してサーボモ
ータ54を駆動する駆動信号を出力し、同じく入出力回路
104を介して押し上げ用シリンダ51、シリンダ77,90,92
の駆動信号を図示しない制御弁に出力して、押し上げ用
シリンダ51、サーボモータ54、停止機構82の動作を制御
し、更に、ホストコンピュータ106に各電子制御回路100
の動作状態の信号を出力するように構成されている。
次に、本実施例の搬送装置の作動、及び前述した電子
制御回路100、ホストコンピュータ106において行われる
制御処理について、第10図に示すフローチャートによっ
て説明する。
まず、振り分け機構1及び停止機構82の作動について
説明する。各振り分け機構1に設けられたチェーン駆動
用のモータ26が回転されると、第1チェーン20がブリッ
ジレール10に沿い第5図の反時計方向に周回移動される
と共に、第2チェーン23がステーションレール11に沿い
同方向に周回移動される。それにより、搬送体61は、駆
動伝達体67が第1又は第2チェーン20,23に係合した状
態で、ブリッジレール10又はステーションレール11に沿
って第3図の矢印方向に搬送移動される。そして、搬送
体61が振り分け用停止機構82aの位置に搬送されたと
き、停止レバー76により、搬送体61の移動が一時的に停
止されると共に、番号読取機構85により搬送体61に付設
された識別用の番号が読み取られる。そして、この読み
取りに基づいて電子制御回路100は搬送体61の行き先を
確認し、その行き先に送るようにするための振り分けア
ーム44の回転角を演算する。
この読み取り動作後に前記停止レバー76が退避されて
搬送体61の停止が解除され、第6図に示すように、搬送
体61がブリッジレール10又はステーションレール11の搬
入用レール部10a,11aから振り分けアーム44上に搬入さ
れて、下降傾斜状態の回動アーム45上で係合突条45aと
係合する位置まで自重で下降する。それにより、駆動伝
達体67が第1又は第2チェーン20,23との係合から解除
され、搬送体61が回動アーム45上に静止保持される。こ
の状態で、アーム回転用のモータ54が所定角度回転され
て、駆動プーリ48等を介して回転体41が正方向又は逆方
向に所定角度回転され、搬送体61を支持した振り分けア
ーム44が所定のブリッジレール10又はステーションレー
ル11の搬出用レール部10b,11bと対向する位置に回動配
置される。
その後、搬送体61を支持した振り分けアーム44と対応
する押上用シリンダ51により押上体53が上昇され、回動
アーム45が下降傾斜状態から水平状態に回動されて搬送
体61が上昇され、駆動伝達体67が第1又は第2チェーン
20,23に係合される。それにより、搬送体61は第1又は
第2チェーン20,23の移動に伴い、振り分けアーム44上
からブリッジレール10又はステーションレール11の搬出
用レール部10b,11bに搬出され、そのブリッジレール10
に沿って次の振り分け機構1に向かって搬送され、若し
くはステーションレール11に沿って所定の作業ステーシ
ョンSTに搬送される。
尚、搬送体61がステーションレール11上において作業
ステーションSTと対応する作業用停止機構82bに到達す
ると、停止レバー76により、その搬送体61の移動が停止
される。縫製作業等の作業者はこの状態で搬送体61から
縫製加工品等の物品を取外し、その物品に対して縫製等
の作業を施し、そして物品を搬送体61に戻した後、前記
停止レバー76が退避されて、搬送体61の搬送が再開され
る。
一方、投入ステーションSTbでは、作業者により、搬
送体61に裁断した新たな加工布等が取り付けられて、投
入ステーションSTbの作業情報伝達装置WSTから、キース
イッチ群109が操作され、作業情報が入力される。この
作業情報としては、搬送体61に保持された加工布等に施
される一連の縫製作業工程や、加工布の色やデザインの
違いなどから定められる所定の指定本数としてのロット
単位の数などがある。例えば、本実施例では、縫製作業
工程としては、工程順に作業ステーションSTに付された
個々のナンバーが入力され、最後の作業ステーションST
としては、完成ステーションSTaが入力される。また、
ロット単位の数としては、投入ステーションSTbから一
度に投入される搬送体61の数、例えば「5」が入力され
る。
これらの縫製作業工程やロット単位の数は、ホストコ
ンピュータ106に入力されて記憶され、ホストコンピュ
ータ106が、その縫製作業工程に従って、搬送体61の次
の行き先指示を各電子制御回路100に出力する。各電子
制御回路100では、振り分け機構1に搬入される搬送体6
1の番号を読み込み、その番号に対応した行き先指示に
従って、搬送体61をいずれかのブリッジレール10、ステ
ーションレール11に振り分ける。
次に、第3図に示すように、完成ステーションSTaと
投入ステーションSTbとが周囲に配置された振り分け機
構1の電子制御回路100で行われる制御処理の場合を例
に、ロット単位毎に作業を施す場合について、第10図の
フローチャートによって説明する。
まず、電子制御回路100に、ホストコンピュータ106か
ら、入出力回路104を介して、信号が入力されたか否か
を判断し(ステップ200、以下S200という。以下同
様。)、信号が入力されると、その信号が各搬送体61毎
の行き先指示の信号か否かを判断する(S210)。信号が
行き先指示である場合には、その行き先指示を各搬送体
61に付された番号と対応付けて一旦RAM103に記憶する
(S220)。
一方、信号が行き先指示でないときには、ロット単位
の数の指示か否かを判断する(S230)。ロット単位の数
の指示であるときには、そのロット単位の数の一旦RAM1
03に記憶する(S240)。
また、行き先指示でないときには、振り分け用停止機
構82aにより搬送体61が停止され、その番号読取機構85
から出力された信号であり、振り分け機構1にはいる搬
送体61があるか否かを判断する(S250)。番号読取機構
85からの信号である場合には、更に、番号読取機構85に
より読み取られた搬送体61の番号に対応した行き先指示
が、完成ステーションSTaに搬送体61を搬入する行き先
指示か否かを、前記S220の処理により記憶された内容か
ら判断する(S260)。即ち、前記S220の処理により、そ
の番号に対応した行き先指示が、完成ステーションSTa
への指示であるか否かにより判断する。
そして、完成ステーションSTaに搬入する行き先指示
である場合には、振り分け機構1を制御して、前述した
動作により、その搬送体61を完成ステーションSTaが配
置されたステーションレール11に搬出させる(S270)。
これにより、搬送体61はステーションレール11上を、完
成用停止機構82dの停止レバー76により停止されるまで
搬送される。次に、その搬送体61に対応した。前記S220
の処理により記憶された内容をクリアしてから(S28
0)、カウンタCの値を一つ進めて、このカウンタCに
より完成ステーションSTaに搬入された搬送体61の数を
計数する(S290)。
一方、前記S260の処理により、完成ステーションSTa
への行き先指示でない場合には、その行き先指示に応じ
た他のステーションレール11に、又はその行き先指示に
対応した作業ステーションSTのある振り分け装置1に接
続したブリッジレール10に搬出する。あるいは、その番
号に対応した指示が無い場合には、搬入されてきたブリ
ッジレール10と対のブリッジレール10に搬出して、搬送
体61を来た方向に送り返す(S300)。こうして、前述し
たS200以下の処理を繰り返し実行して、各作業ステーシ
ョンSTでの所定の作業を終了し、S260〜S290の処理によ
り、順次作業が終了した搬送体61が完成ステーションST
aに搬入されると共に、その搬入された搬送体61の数が
カウンタCにより計数される。
そして、完成ステーションSTaの作業者により、各搬
送体61から縫製作業が終了した加工布等が取り外され、
作業者が搬送体61の数がロット単位の数だけ有ると判断
して、終了キー108を押下する。すると、前記S210、23
0、250の各処理により、行き先指示、ロット単位の数、
番号読取機構85からの各信号でないと判断され、終了キ
ー108が押下されて出力された終了信号であるか否かを
判断する(S310)。終了信号で無い場合には、一旦本制
御処理を終了し、終了信号である場合には、前記S240の
処理により記憶されたロット単位の数と、S290の処理に
より計数されたカウンタCの値とが一致するか否かを判
断する(S320)。
一致しているときには、ホストコンピュータ106に作
業終了信号を出力し(S330)、完成用停止機構82dのシ
リンダ77を、前記カウンタCの値だけ、繰り返し動作さ
せて、ロット単位の数の搬送体61を通過させる。そし
て、搬送体61をステーションレール11に沿って投入ステ
ーションSTbに搬送し、投入ステーションSTbでは、投入
用停止機構82eによりその搬送体61が停止される。次に
前記カウンタCの値をリセットし、一旦本制御処理を終
了する。そして、ホストコンピュータ106は、作業終了
信号を受けて、作業情報伝達装置WSTの液晶表示器107
に、次の作業内容等を表示する。
一方、前記S320の処理により、ロット単位の数とカウ
ンタCの値とが一致しないときには、ホストコンピュー
タ106に、その終了信号は誤入力であることを伝達し(S
360)、完成用停止機構85を作動させることなく、一旦
本制御処理を終了する。そして、ホストコンピュータ10
6は、その誤入力である旨の信号を受けて、作業情報伝
達装置WSTの液晶表示器107に、正しいロット単位の数を
表示したり、誤入力である旨の表示をしたりする。これ
により、作業者は、誤入力をしたことに気付き、再度搬
送体61の数を確認し、正しい数になったときに、終了キ
ー108を押下する。
尚、本実施例では、番号読取機構85が検出手段M4を兼
務しており、S290の処理の実行が計数手段M5として働
く。また、S310,320の処理の実行が搬出判断手段M6とし
て働き、S270,340の処理の実行が搬送制御手段M3として
働く。
本実施例では、完成ステーションSTaを例に説明した
が、完成ステーションSTaに限らず、他の作業ステーシ
ョンSTであっても、同様に実施可能である。
前述した如く、本実施例の搬送装置は、作業者によ
り、終了キー108が押下されたときに、ロット単位の数
とカウンタCの値とが一致しないときには、その終了キ
ー108の押下は、誤入力であるとして、その終了キー108
の終了信号による搬送体61の搬出を実行しない。
従って、作業者が誤って終了キー108を押下しても、
その誤った終了信号に基づいて、搬送体61の搬出をしな
いので、次の作業ステーションSTでは、誤った数の搬送
体61が搬送されてくることによる作業を実行することが
なく、確実な作業処理をすることができる。
以上本発明はこの様な実施例に何等限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様で実施し得る。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明の搬送装置は、作業者が誤
って終了キーを押下しても、その誤った終了信号に基づ
いて、搬送体の搬出をしないので、次の作業ステーショ
ンでは、誤った数の搬送体が搬送されてくることによる
作業を実行することがなく、確実な作業処理をすること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本的構成を例示するブロック図、第
2図は本発明の一実施例としての搬送装置の全体概略配
置図、第3図は本発明の一実施例としての搬送装置の振
り分け機構、搬送レール、停止手段等の配置を説明する
配置図、第4図は本実施例の搬送装置の拡大部分正面
図、第5図は本実施例の振り分け機構の駆動構成を拡大
して示す部分断面図、第6図は第5図のAA断面図、第7
図は本実施例の停止機構と搬送体の拡大正面図、第8図
は本実施例の停止機構と搬送体の一部を断面にして示す
拡大側面図、第9図は本実施例の電気系統を示すブロッ
ク図、第10図は本実施例の電子制御回路において行われ
る搬送制御処理の一例を示すフローチャートである。 M1……搬送手段、M2,108……終了キー M3……搬送制御手段、M4……検出手段 M5……計数手段、M6……搬出判断手段 1……振り分け機構、10……ブリッジレール 11……ステーションレール 20……第1チェーン、23……第2チェーン 44……振り分けアーム、61……搬送体 82……停止機構、85……番号読取機構 86……通過検出体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹村 徹 愛知県名古屋市瑞穂区堀田通9丁目35番 地 ブラザー工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 43/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送レールに沿って搬入された搬送体を作
    業ステーションに貯めると共に、搬出信号を受けて該貯
    めた搬送体をまとめて次の作業ステーションに搬出する
    搬送手段と、 作業終了時に操作されて終了信号を発生する終了キーか
    らの前記終了信号により、前記搬送手段に前記搬出信号
    を出力し、前記貯めた搬送体を次の作業ステーションに
    搬出させる搬送制御手段とを備えた搬送装置において、 前記作業ステーションに搬入される前記各搬送体を検出
    する検出手段と、 該検出手段により検出された前記搬送体の数を計数する
    計数手段と、 該計数手段により計数された搬送体の数に基づいて、こ
    の搬送体の数が所定の指定本数に達していないときに
    は、前記終了キーから前記終了信号が発せられても、前
    記搬送制御手段から前記搬出信号を出力させない搬出判
    断手段と、 を備えたことを特徴とする搬送装置。
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