JP2775994B2 - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JP2775994B2
JP2775994B2 JP12773790A JP12773790A JP2775994B2 JP 2775994 B2 JP2775994 B2 JP 2775994B2 JP 12773790 A JP12773790 A JP 12773790A JP 12773790 A JP12773790 A JP 12773790A JP 2775994 B2 JP2775994 B2 JP 2775994B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、搬送体をその行き先に対応した搬送レール
に振り分けて搬送させる搬送装置に関する。
[従来の技術] 従来より、縫製工場等において縫製加工品等の仕掛材
料を保持した搬送体を搬送するための搬送装置として
は、例えば、本出願人による特願平1−193129号にある
ように、搬送体を搬送する搬送レールに接続された振り
分け機構を振り分け制御手段により制御し、搬送体毎
に、その行き先に対応した搬送レールに振り分けて搬送
させるものが知られている。これらは、振り分け機構に
搬入させた搬送体毎に、その搬送体を保持する振り分け
アームを搬送体の行き先に対応した搬送レールに対向移
動させる駆動量を演算し、その駆動量に応じて振り分
け、搬送体をそれぞれ行き先の搬送レールに搬出させる
ものである。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、こうした従来のものにおいて、例え
ば、振り分け機構内に搬送体が3つ有り、搬出の順番が
搬送体A、B、Cの順であるときには、まず搬送体Aを
保持する振り分けアームを、その駆動量に応じて行き先
の搬送レールに対向移動させ、搬送体Aを搬出させる。
次に、搬送体Bを保持する振り分けアームを、その駆動
量に応じて行き先の搬送レールに対向移動させ、搬送体
Bを搬出させる。その後、搬送体Cについても同様に処
理して搬出させていた。そのため、搬送体の数だけ振り
分けアームの移動、そして搬送体の搬出を行なう必要が
あり、振り分け機構に搬入させた搬送体を全て搬出させ
終えるまでの時間が長くなり作業効率が悪くなってい
た。
そこで本発明は上記の課題を解決することを目的と
し、振り分け機構から搬送体を搬出させ終えるまでの時
間を短縮させ、作業効率を向上させることができる搬送
装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] かかる目的を達成すべく、本発明は課題を解決するた
めの手段として次の構成を取った。即ち、第1図に例示
する如く、 搬送体を搬送する複数の搬送レールに接続され、搬入
された前記搬送体を保持する振り分けアームを複数有
し、各振り分けアームを前記搬送レールに対向移動させ
前記搬送体を前記搬送レールに振り分けて搬出可能な振
り分け機構M1と、 前記振り分けアームに保持された前記搬送体毎に、そ
の行き先に対応した前記搬送レールに前記振り分けアー
ムを対向移動させる駆動量を演算する駆動量演算手段M2
と、 前記駆動量に応じて前記振り分け機構M1を制御し、前
記複数の搬送体をそれぞれ振り分ける振り分け制御手段
M3とを有し、前記搬送体を搬送させる搬送装置におい
て、 前記振り分け機構M1は、複数の前記搬送体をそれぞれ
保持する前記振り分けアームが、それと同数の前記搬送
レールに同時に対向し得、且つ複数の前記搬送体を前記
搬送レールへ同時に搬出可能に構成されており、 前記振り分け制御手段は、前記駆動量演算手段の演算
の結果に基づき、搬入された搬送体毎の前記駆動量同士
の内で等しいものがあると判断した場合には、それら互
いに等しい駆動量の搬送体を同時に搬出させるよう構成
されていることを特徴とする搬送装置の構成がそれであ
る。
[作用] 前記構成を有する本発明の搬送装置は、駆動量演算手
段M2が、振り分け機構M1の振り分けアームに保持された
搬送体毎に、その行き先に対応した搬送レールに振り分
けアームを対向移動させる駆動量を演算する。そして、
振り分け制御手段M3が、駆動量演算手段M2の演算の結果
に基づき、搬入された搬送体毎の駆動量同士の内で等し
いものがあると判断した場合には、それら互いに等しい
駆動量の搬送体を同時に搬出させる。具体的には、振り
分け機構M1を制御して、振り分けアームを、その駆動量
に応じて各搬送レールに対向移動させ、それら複数の搬
送体を同時に搬出させて搬送させる。
[実施例] 以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第2図は本発明の一実施例である搬送装置の主にレー
ル等の概略構成を示す平面図、第3図は同側面図であ
る。複数の振り分け機構1a、1b…は縫製工場等に相互間
隔をおいて設置され、それらは同一構造であるので、以
下、一つの振り分け機構1aを中心に説明する。振り分け
機構1aには床面2上に立設される支柱3が設けられてい
る。支軸4は支柱3の上端に取付台5を介して立設さ
れ、その上端には支持板6が固定されている。長四角枠
状のステーションレール用支枠7aはその中間部において
支持板6の上面に支持固定されている。一対の平行なブ
リッジレール用支枠7bは隣接する振り分け機構1a、1b…
の支持板6間に跨って支持固定されている。
後述する搬送体36を搬送する搬送レールとしてのブリ
ッジレール8、10は、複数の吊下金具9によりブリッジ
レール用支枠7bに吊下支持され、振り分け機構1aに接続
されている。本実施例では、一対の平行なブリッジレー
ル8、10により振り分け機構1a、1b同士が互いに接続さ
れている。また、ブリッジレール8、10と同様、搬送体
36を搬送する搬送レールとしてのステーションレール11
が、振り分け機構1a、1b、…の周囲に配置された作業ス
テーションST1、ST2、ST3、ST4、…を経由して搬送体36
を搬送するよう、馬蹄形状に設けられている。
ブリッジレール8の一端及びステーションレール11の
一端には搬入部8a、11aが、ブリッジレール10の一端及
びステーションレール11の他端には搬出部10b、11bがそ
れぞれ形成され、これらの搬入・搬出部8a、11a、10b、
11bが振り分け機構1aの周囲に同一高さ位置で所定角度
(実施例では45度)おきに配置されている。そして、本
実施例では搬出部10b、11bが4箇所あるので、搬送体36
を搬出するためのブリッジレール10またはステーション
レール11を区別するために、第2図に示すように〜
までの番号が予め定められている。また、ブリッジレー
ル8の他端には搬出部8b、ブリッジレール10の他端には
搬入部10aがそれぞれ形成され、隣の振り分け機構1bに
接続されている。なお、前記作業ステーションST1、ST
2、ST3、ST4…はステーションレール11の下方に配置さ
れたミシン等の縫製装置より形成される。
第4図、第5図に示すように、回転軸12は振り分け機
構1aの支持板6に固定ブラケット13を介して回転可能に
貫通支持され、その下端には駆動スプロケット14が固定
されている。従動スプロケット15は前記支軸4を介して
駆動スプロケット14の反対側に位置するように、支持板
6の他側下面に可動ブラケット16を介して回転可能及び
位置調節可能に取り付けられている。一対の連動軸17は
前記両スプロケット14、15間に位置するように、支持板
6に可動ブラケット18を介して回転可能及び位置調節可
能に貫通支持され、それらの下端には連動スプロケット
19が固定されている。
無端状の第1チェーン20は隣の振り分け機構1bの駆動
スプロケット14と従動スプロケット15とに跨がって掛装
され、支持板6の下面に設けられた複数の案内用スプロ
ケット21及び各吊下金具9に設けられた複数のチェーン
ガイド22により、前記ブリッジレール8、10に沿って張
設されている。無端状の第2チェーン23は各連動スプロ
ケット19にそれぞれ掛装され、支持板6の下面に設けら
れた複数の案内用スプロケット24及び各吊下金具9に設
けられた複数のチェーンガイド(図示略)により、前記
ステーションレール11に沿って張設されている。
チェーン駆動用のモータ26は前記振り分け機構1aの支
持板6上に支持脚27を介して装着され、そのモータ軸26
aには駆動プーリ28が固定されている。従動プーリ29は
回転軸12の上端に固定され、この従動プーリ29と駆動プ
ーリ28との間にはタイミングベルト30が掛装されてい
る。3つの連動プーリ31は回転軸12の中間部及び連動軸
17の上端にそれぞれ固定され、これらの連動プーリ31に
はタイミングベルト32が掛装されている。支持板6上に
は、タイミングベルト32にテンションを付与する一対の
テンションプーリ33が設けられている。
第3図、第5図及び第7図に示すように、搬送体36は
一対の転動ローラ37を介してブリッジレール8、10また
はステーションレール11上に移動可能に連結され、縫製
加工品等の物品を吊下できるようにハンガー状にされて
いる。外周に複数の係合突起38aを有する一対の係合輪3
8は搬送体36に回転可能に支持され、通常はこの係合輪3
8の回転が図示しない摩擦手段によって規制されてい
る。そして、係合輪38の係合突起38aが第1又は第2チ
ェーン20、23に係合した状態で、チェーン20、23の移動
により搬送体36がブリッジレール8、10又はステーショ
ンレール11に沿って搬送移動される。
一方のブリッジレール8及びステーションレール11の
搬入部8a、11aには、第2図に示すように、番号読取装
置39が吊下金具9に到着されており、搬送体36が搬入ブ
リッジレール8又はステーションレール11に沿って番号
読取装置39と対応する位置に搬送されたとき、図示しな
いストッパとの当接により搬送体36の移動が一時的に停
止された状態で、この番号読取装置39により搬送体36に
付設された図示しない搬送体識別用のコードマークによ
り番号が読み取られる。なお、搬送体36の停止時にもチ
ェーン20、23の移動が継続されるが、この場合は前記摩
擦手段の作用に抗して係合輪38はチェーン移動と共に空
転するようにされている。
第2図、第3図、第5図及び第6図に示すように、前
記振り分け機構1aの支軸4には、回転体41がラジアルベ
アリング42を介して回転可能に支持され、その下端縁と
取付台5との間にはスラストベアリング43が介装されて
いる。そして、回転体41の外周縁には、複数(本実施例
では8本)の振り分けアーム44が所定角度(本実施例で
は45度)おきで放射状に突出固定され、8本の振り分け
アーム44がブリッジレール8、10、ステーションレール
11の搬入部8a、11a、又は搬出部10b、11bと対向できる
ように、第1チェーン20又は第2チェーン23の移動域と
対応する位置まで延びている。
また、第5図及び第8図に示すように、回転体41の下
面には被検出体54が各振り分けアーム44に対応する位置
に取り付けられている。そして被検出体54に対応して支
持板52上には検出器57が装着され、この検出器57が被検
出体54の端部を検出することにより、回転体41の原点位
置が検出されるように構成されている。
前記各振り分けアーム44の先端には、搬送体36を保持
する保持レール45が軸46により揺動可能に取着され、そ
の内端には係合突部45aが形成されている。そして、通
常は第5図に示すように、この保持レール45が自重によ
り係合突部45aを下降させた傾斜状態に保持され、搬送
体36が第1又は第2チェーン20、23により一方のブリッ
ジレール8又はステーションレール11の搬入部8a、11a
から振り分けアーム4上に搬入されたとき、その搬送体
36が保持レール45に沿って係合突部45aと係合する位置
まで下降されて、係合軸38が第1又は第2チェーン20、
23との係合から解除されるように構成されている。
第3図〜第6図に示すように、支持板6上には正逆回
転可能なアーム回転用のサーボモータ47が装着され、そ
のモータ軸47aには駆動プーリ48が固定されている。回
転体41の上面には従動プーリ49が支軸4に嵌挿した状態
で固定され、この従動プーリ49と駆動プーリ48との間に
はタイミングベルト50が掛装されている。そして、サー
ボモータ47を正方向又は逆方向に回転させることにより
回転体41は駆動プーリ48、タイミングベルト50及び従動
プーリ49を介して正方向又は逆方向に45度又はその整数
倍の所定角度回転され、前記搬送体36を保持した振り分
けアーム44が所定のブリッジレール8、10又はステーシ
ョンレール11と対向する位置に回動配置可能にされてい
る。
なお、前述した検出器57からの被検出体54の検出信号
に基づいて、サーボモータ47はフィードバック制御され
るようにされ、さらに、サーボモータ47内にはエンコー
ダ72が取り付けられて、サーボモータ47の回転量、すな
わち振り分けアーム44の回転角度を検出するように構成
されている。
また、第3図及び第5図に示すように、各振り分けア
ーム44の下方には、押上用シリンダ51が、支持板52によ
り取付台5上に取着され、そのピストンロッド51aの上
端には振り分けアーム44上の保持レール45に係合可能な
押上体53が設けられている。そして、通常は没入状態に
されているピストンロッド51aを第5図に示すように突
出移動させ、押上体53を上昇させたとき、搬送体36を支
持した保持レール45が下降傾斜状態から水平状態に回動
されて、搬送体36上の係合輪38が第1又は第2チェーン
20、23に係合されるように構成されている。
次に、本実施例の電気系統を第9図に示すブロック図
によって説明する。前記各装置は電子制御回路60によっ
て駆動制御されて搬送体36の搬送を行う。この電子制御
回路60は、周知のCPU62、ROM64、RAM66を論理演算回路
の中心として構成され、外部機器との入出力を行う入出
力回路68等をコモンバス70を介して相互に接続されて構
成されている。
CPU62は、番号読取装置39、検出器57、エンコーダ7
2、後述するキーボード74等からの信号を入出力回路68
を介して、各々入力する。一方、これらの信号及びROM6
4、RAM66内のデータに基づいてCPU62は、入出力回路68
を介してサーボモータ47を駆動する駆動信号を出力し、
同じく入出力回路68を介して押上げ用シリンダ51の駆動
信号を図示しない制御弁に出力して押上げ用シリンダ51
の動作を制御している。
また、電子制御回路60は、各振り分け機構1a、1b、…
毎に1台づつ設けられており、この複数の電子制御回路
60がホストコンピュータ75に接続されて、ホストコンピ
ュータ75により、全体の制御がなされるようにされてい
る。そして、ホストコンピュータ75にはキーボード74に
より、縫製加工品等の作業工程に応じて、各搬送体36を
どのような順序で各作業ステーションST1、…に搬送す
るかの順序が、各搬送体36毎に入力される。そして、ホ
ストコンピュータ75からは、各電子制御回路60に、その
搬送体36が次にどの作業ステーションST1、…に行くべ
きなのかの行き先指示が、各搬送体36毎に出力される。
各電子制御回路60は、ホストコンピュータ75からの行き
先指示を、第11図に示す行き先指示テーブル76の内容の
ごとくに記憶する。搬送体36がその指示された作業ステ
ーションST1、…に到着して、所定の作業が施された旨
の終了信号を受けると、その搬送体36が次に行くべき作
業ステーションST1、…を各電子制御回路60に出力し、
行き先指示テーブル76を書き換えるよう構成されてい
る。
次に、本実施例の搬送装置の作動、前述した電子制御
回路60において行われる処理について、第10図に示すフ
ローチャートによって説明する。
まず、振り分け機構1aに設けられたチェーン駆動用の
モータ26が回転されると、第4図及び第5図に示すよう
に、駆動プーリ28、タイミングベルト30等を介して、第
1チェーン20がブリッジレール8、10に沿い第4図の反
時計方向に周回移動されると共に、前記回転軸12の回転
に伴い、連動プーリ31、タイミングベルト32等を介し
て、第2チェーン23がステーションレール11に沿い同方
向に周回移動される。
それにより、ブリッジレール8、10又はステーション
レール11上の搬送体36は、係合輪38が第1又は第2チェ
ーン20、23に係合した状態で、ブリッジレール8、10又
はステーションレール11に沿って第2図の矢印方向に搬
送される。
そして、搬送体36がブリッジレール8に沿って番号読
取装置39と対応する位置に搬送されたこの搬送体36を、
図示しないストッパにより一時的に停止させる。このと
き、番号読取装置39により搬送体36に付設された搬送体
識別用の番号が読み取られたか否かにより、振り分け機
構1aに搬入する搬送体36があるか否かを判断し、あると
判断されると、以下の振り分け制御処理が実行される
(ステップ100、以下単にS100で表す。以下同様。)。
次に、各振り分けアーム44毎に、その振り分けアーム44
に搬入される搬送体36の有無を記憶する(S110)。本実
施例では、各振り分けアーム44にそれぞれアーム番号1
〜8を付して区別し、あるアーム番号の振り分けアーム
44に対向する位置の搬入部8a、11aに何番の搬送体36が
あるかを、番号読取装置39で読み取り、第12図に示す搬
送体振り分けテーブル78に示す如く、有「1」及び無
「0」を記憶する。本実施例では搬入部8a、11aが4箇
所あるため、搬送体36を最大4つまで同時に搬入させる
場合がある。
次に、第11図の行き先指示テーブル76を参照し、番号
読取装置39で読み取った番号に基づいて搬送体36をその
行き先指示に応じたレール10、11に振り分けるために、
何番の振り分けアーム44を何度回転させればよいかその
駆動量(以下回転角という。)を演算する。そして、第
12図の搬送体振り分けテーブル78に示すように、振り分
けアーム44毎にその回転角と、行き先レール番号とを記
憶させて振り分け指令を設定する(S120)。S110におい
て存在が確認された搬送体36が複数ある場合には、全て
の搬送体36について、S120の処理を繰り返し振り分けア
ーム44毎にその回転角と行き先レール番号とを記憶させ
て振り分け指令を設定する(S130)。
全ての搬送体36について振り分け指令を設定した後、
各搬送体36に対応した回転角を比較して、同じ回転角を
もつ搬送体36があるか否かを判断する(S140)。そし
て、同じ回転角をもつ搬送体36があるときは、それらの
搬送体36を保持する振り分けアーム44に対して同時搬出
フラグをたてる(S150)。例えば、第12図に示すよう
に、回転角が−135゜である振り分けアーム番号1、7
の2つの振り分けアーム44には同じ番号の同時搬出フラ
グ1がたてられる。また、振り分けアーム番号3、5の
2つの振り分けアーム44についても回転角が45度で同じ
であり、同じ番号の同時搬出フラグ2がたてられる。
尚、回転角が同じでない場合には、その振り分けアーム
番号には同時搬出フラグはたてられない。
このようにして搬送体振り分けテーブル78に必要な振
り分け指令を記憶させた後、前記ストッパを退避させて
搬送体36の停止を解除させ、第5図に示すように、搬送
体36を搬入部8a、11aから振り分けアーム44上に搬入さ
せる(S160)。すると、下降傾斜状態の保持レール45上
で係合突部45aと係合する位置まで自重で下降し、係合
輪38が第1又は第2チェーン20、23との係合から解除さ
れ、搬送体36が保持レール45上に静止保持される。
この状態で、搬送体振り分けテーブル78に基づいて、
アーム回転用のサーボモータ47を所定角度回転させて、
駆動プーリ48等を介して回転体41を正方向又は逆方向に
回転させ、搬送体36を保持した振り分けアーム44を搬出
部10b、11bと対向する位置に回動配置させる(S170)。
この際、まず、振り分けアーム番号1の振り分けアーム
44が−135゜(反時計回転方向を正とする。以下同
様。)回転するよう回転体41を−135゜回転させる。す
ると、振り分けアーム番号1の振り分けアーム44は、保
持している搬送体36−4の行き先レールであるステーシ
ョンレール11(行き先レール番号)に対向配置され
る。同時に、振り分けアーム番号7の振り分けアーム44
は、保持している搬送体36−1の行き先レールであるブ
リッジレール10(行き先レール番号)に対向配置され
る。
そして、共に同時搬出フラグ1がたてられているの
で、回転体41を−135゜回転させた後、搬送体36を保持
した振り分けアーム番号1、7の2つの振り分けアーム
44に対応する押上用シリンダ51により、各押上体53を上
昇させ、保持レール45を下降傾斜状態から水平状態に回
動させて各搬送体36を上昇させ、係合輪38を第1又は第
2チェーン20、23に係合させる。そして、第1又は第2
チェーン20、23の移動に伴い、その各搬送体36−4、36
−1を振り分けアーム44上から搬出部10b、11bに同時に
搬出させる(S180)。
前記S170とS180の処理を、搬送体振り分けテーブル78
に基づいて全ての搬送体36を搬出させるまで繰り返して
行い(S190)、搬送体振り分けテーブル78に示すよう
に、振り分けアーム番号3、5の振り分け44にも、同時
搬出フラグ2がたてられているので、回転体41を180゜
(=135゜+45゜)回転させて、振り分けアーム番号3
の振り分けアーム44と行き先レール番号のブリッジレ
ール10とを対向配置させる。また、同時に、振り分けア
ーム番号5の振り分けアーム44と行き先レール番号の
ステーションレール11とを対向配置させる(S170)。次
に、振り分けアーム番号3、5に対応する押上用シリン
ダ51により、各押上体53を上昇させ、各搬送体36−2、
36−3を同時に搬出させる。尚、同時搬出フラグがたて
られていない振り分けアーム44がある場合には、その振
り分けアーム44については、単独で搬送体36を搬出させ
る。そして、全ての搬送体36を搬出させた後、S100に戻
って以下の処理を繰り返し実行する。
なお、搬送体36がステーションレール11上において作
業ステーションST1、…と対応する位置に到達すると、
ステーションレール11上に突出したストッパにより、搬
送体36の移動が停止される。縫製作業者等の作業者はこ
の状態で搬送体36から縫製加工品等の物品を取外し、そ
の物品に対して縫製等の作業を施し、そして物品を搬送
体36に戻した後、前記ストッパが退避されて、搬送体36
の搬送が再開される。
尚、本実施例においては、電子制御回路60が振り分け
制御手段M3及び駆動量演算手段M2に該当する。そして、
電子制御回路60が実行する処理の内、第10図のフローチ
ャートに示したS120及びS130の処理が駆動量演算手段M2
としての処理に該当し、S140〜S190の処理が振り分け制
御手段M2としての処理に該当する。
前述した如く、本発明の搬送装置は、搬送体36毎に、
その行き先指示に応じたレール10、11に振り分けるため
に、振り分けアーム44の回転角を演算する。次に、振り
分けアーム44の回転角を比較して、同じ回転角があるか
否かを判断し、同じ回転角をもつ振り分けアーム44があ
るときは、それらに同時搬出フラグをたてる。そして、
同時搬出フラグをたてた同じ回転角の複数の振り分けア
ーム44を各々該当するレール10、11に対向させ、それら
の振り分けアーム44が保持する複数の搬送体36を同時に
搬出させる。
このように、同じ回転角を持つ搬送体36が複数あると
きには、それらを同時に搬出させるので、例えば本実施
例の場合、S170、S180の処理を2回繰り返すことによ
り、4つの搬送体36−1〜4を全て搬出させることがで
き、振り分け機構1a、…から全ての搬送体36−1〜4を
搬出させ終えるまでの時間を短縮させ、作業効率を向上
させることができる。
以上本発明はこの様な実施例に何等限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様で実施し得る。上記実施例では振り分けアーム44
が45度おきに8本放射状に配置されているが、用途に応
じ、振り分けアーム44の数を増やして、例えば36度おき
に10本にする等してもよい。また、各搬送体36の各作業
ステーションST1、…への搬送順序の入力は、本実施例
においてはホストコンピュータ75にて行っているが、こ
れを、振り分け機構1a、…の各電子制御回路60にて行う
ようにすることもできる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明の搬送装置は、互いに等し
い駆動量があるときには、それらの搬送体を同時に搬出
するので、振り分け機構から搬送体を搬出させ終えるま
での時間を短縮させ、作業効率を向上させることができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本的構成を例示するブロック図、第
2図は本発明の一実施例である搬送装置の主にレール等
の概略構成を示す平面図、第3図は同側面図、第4図は
本実施例の振り分け機構の駆動構成を示す平面図、第5
図は第4図のA−A断面図、第6図は第4図のB−B断
面図、第7図は第5図のC−C断面図、第8図は第5図
のD−D断面図、第9図は本実施例の電気系統の構成を
示すブロック図、第10図は本実施例の電子制御回路にお
いて行われる振り分け制御処理を示すフローチャート、
第11図は本実施例の搬送体の行き先指示テーブルを示す
説明図、第12図は本実施例の搬送体振り分けテーブルを
示す説明図である。 M1、1a、1b……振り分け機構 M2……駆動量演算手段 M3……振り分け制御手段 8、10……ブリッジレール(=搬送レール) 11……ステーションレール(=搬送レール) 36……搬送体 44……振り分けアーム 60……電子制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D05B 33/00 D05B 33/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送体を搬送する複数の搬送レールに接続
    され、搬入された前記搬送体を保持する振り分けアーム
    を複数有し、各振り分けアームを前記搬送レールに対向
    移動させ前記搬送体を前記搬送レールに振り分けて搬出
    可能な振り分け機構と、 前記振り分けアームに保持された前記搬送体毎に、その
    行き先に対応した前記搬送レールに前記振り分けアーム
    を対向移動させる駆動量を演算する駆動量演算手段と、 前記駆動量に応じて前記振り分け機構を制御し、前記複
    数の搬送体をそれぞれ振り分ける振り分け制御手段とを
    有し、前記搬送体を搬送させる搬送装置において、 前記振り分け機構は、複数の前記搬送体をそれぞれ保持
    する前記振り分けアームが、それと同数の前記搬送レー
    ルに同時に対向し得、且つ複数の前記搬送体を前記搬送
    レールへ同時に搬出可能に構成されており、 前記振り分け制御手段は、前記駆動量演算手段の演算の
    結果に基づき、搬入された搬送体毎の前記駆動量同士の
    内で等しいものがあると判断した場合には、それら互い
    に等しい駆動量の搬送体を同時に搬出させるよう構成さ
    れていること、 を特徴とする搬送装置。
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