JP2775056B2 - 官能性末端を有するイソブチレン系ポリマーの製造法 - Google Patents

官能性末端を有するイソブチレン系ポリマーの製造法

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ハロゲン末端を有するイソブチレン系ポリ
マーの製造法に関する。
従来の技術及びその問題点 末端官能性ポリマー、例えば分子両末端に水酸基等が
導入されたポリマーは、ポリウレタン、接着剤、改質
剤、コーティング剤、シーリング剤等の原料等として有
用である。
このようなポリマーの一種である、例えば末端官能性
イソブチレン系ポリマーの製造法としては、1,4−ビス
(α−クロロイソプロピル)ベンゼン(以下「p−DC
C」と記す)を開始剤兼連鎖移動剤とし、且つBCl3を触
媒としてイソブチレンをカチオン重合させるイニファー
法(米国特許第4276394号明細書)が知られている。
斯かるイニファー法で得られる両末端に塩素原子を有
するイソブチレン系ポリマーは、脱ハイドロクロリネー
ション反応により、容易に両末端にイソプロペニル基を
有するポリマーに変換されたり、ハイドロボレーション
反応により、容易に両末端に第1級炭素に結合した水酸
基を有するポリマーに変換されたりする。
しかしながら、上記イニファー法に従えば、重合温度
が−50〜−70℃という低温で、しかもモノマー濃度が1
モル/l程度の稀薄状態という厳格な反応条件下において
イソブチレンを重合させた場合にも、好ましくない数種
の副反応が起こるを避け得ず、目的とする塩素原子を含
有する末端基 以外に、副反応により各種末端基 を有するポリマーがかなりの割合で生成し、しかも得ら
れるポリマーの分子量分布(w/n)も広く約1.5以
上であるという問題を有している。更に該イニファー法
では、高価なBCl3が触媒として用いられている。而して
触媒として安価なTiCl4を用いて上記イニファー法を適
用すると、BCl3を用いる場合に比し、副反応による生成
物が更に増大するという問題がある。特に−30℃以上の
温度では、系中の微量水分からくるH+により重合を開始
し、飽和末端基 が多量に副生して来る。
本発明の目的は、末端にハロゲン原子を高い含有率で
含有し、且つ分子量分布が狭いイソブチレン系重合体を
低コストで、且つ、できるだけ高温で製造し得る方法を
提供することである。
問題点を解決するための手段 即ち、本発明は、開始剤兼連鎖移動剤及び触媒の存在
下、重合溶媒中でイソブチレンを含有するカチオン重合
性モノマーをカチオン重合させてハロゲン末端を有する
イソブチレン系ポリマーを製造するに当り、上記開始剤
兼連鎖移動剤として、 一般式(I): AYn (I) 〔式中、Aは1〜4個の芳香環を有する基を示す。
Yは基 (ここでR1及びR2は、同一又は異なって、水素原子又は
炭素数1〜20の1価の炭化水素基、Xはハロゲン原子)
で示される芳香環に結合した基を示す。nは1〜6の整
数を示す。〕 で表される化合物及び 一般式(II): BZm (II) 〔式中、Bは炭素数4〜40の炭化水素基を示す。Zは第
3級炭素原子に結合したハロゲン原子を示す。mは1〜
4の整数を示す。〕 で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも1
種を使用し、触媒としてTiCl4を使用し、且つ重合溶媒
としてピリジン骨格を有する有機化合物を含有する溶媒
を使用することを特徴とする官能性末端を有するイソブ
チレン系ポリマーの製造法に係る。
本明細書において、イソブチレンを含有するカチオン
重合性モノマーとは、イソブチレンのみからなるモノマ
ーに限定されるものではなく、イソブチレンの50重量%
(以下単に「%」と記す)以下をイソブチレンと共重合
し得るカチオン重合性モノマーで置換したモノマーを意
味する。
イソブチレンと共重合し得るカチオン重合性モノマー
としては、例えば炭素数3〜12のオレフィン類、共役ジ
エン類、ビニルエーテル類、芳香族ビニル化合物類、ビ
ニルシラン類、アリルシラン類等が挙げられる。これら
の中でも炭素数3〜12のオレフィン類及び共役ジエン類
等が好ましい。
前記イソブチレンと共重合し得るカチオン重合性モノ
マーの具体例としては、例えばプロピレン、1−ブテ
ン、2−ブテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル
−1−ブテン、ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、
ヘキセン、ビニルシクロヘキサン、ブタジエン、イソプ
レン、シクロペンタジエン、メチルビニルエーテル、エ
チルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、スチ
レン、α−メチルスチレン、ジメチルスチレン、モノク
ロロスチレン、ジクロロスチレン、β−ピネン、インデ
ン、ビニルトリクロロシラン、ビニルメチルジクロロシ
ラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニルジメチルメ
トキシシラン、ビニルトリメチルシラン、ジビニルジク
ロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジメ
チルシラン、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジ
シロキサン、トリビニルメチルシラン、テトラビニルシ
ラン、アリルトリクロロシラン、アリルメチルジクロロ
シラン、アリルジメチルクロロシラン、アリルジメチル
メトキシシラン、アリルトリメチルシラン、ジアリルジ
クロロシラン、ジアリルジメトキシシラン、ジアリルジ
メチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメ
チルジメトキシシラン等が挙げられる。これらの中で、
例えばプロピレン、1−ブテン、2−ブテン、スチレ
ン、ブタジエン、イソプレン、シクロペンタジエン等が
好適である。これらイソブチレンと共重合しうるカチオ
ン重合性モノマーは、1種単独でイソブチレンと併用し
てもよいし、2種以上で併用してもよい。
本発明で用いられる開始剤兼連鎖移動剤は、ハロゲン
原子を有し、該ハロゲン原子が結合している炭素原子が
芳香環炭素に結合している化合物又はハロゲン原子を有
し、該ハロゲン原子が結合している炭素原子が第3級炭
素原子である化合物(以下これらの化合物を「ハロゲン
化合物」と記す)である。斯かるハロゲン化合物は、炭
素陽イオンを生成し易いため、カチオン重合の開始剤や
連鎖移動剤として働く化合物である。このようなハロゲ
ン化合物としては、従来公知のものを広く使用できる
が、例えば一般式(I) AYn (I) 〔式中、Aは1〜4個の芳香環を有する基を示す。
(ここでR1及びR2は、同一又は異なって、水素原子又は
炭素数1〜20の1価の炭化水素基、Xはハロゲン原子)
で示される芳香環に結合した基を示す。nは1〜6の整
数を示す。〕 で表わされる化合物、一般式(II) BZm (II) 〔式中、Bは炭素数4〜40の炭化水素基を示す。Zは第
3級炭素原子に結合したハロゲン原子を示す。mは1〜
4の整数を示す。〕 で表わされる化合物、α−ハロスチレン単位を有するオ
リゴマー等が挙げられる。
上記一般式(I)において、1〜4個の芳香環を有す
る基であるAは、縮合反応により形成されたものでもよ
く、非縮合系のものでもよい。このような芳香環を有す
る基の具体例としては、例えば1〜6価のフェニル基、
ビフェニル基、ナフタレン基、アントラセン基、フェナ
ンスレン基、ピレン基、Ph−(CH2)l−Ph基(Phはフ
ェニル基、lは1〜10の整数)等を挙げることができ
る。これらの芳香環を有する基は、炭素数1〜20の直鎖
及び(又は)枝分れの脂肪族炭化水素基や、水酸基、エ
ーテル基、ビニル基等の官能基を有する基で置換されて
いてもよい。また上記一般式(I)において、R1及びR2
が1価の炭化水素基である場合、これらの基は水酸基、
エーテル基、ビニル基等の官能基を有する基で置換され
ていてもよく、更にXで示されるハロゲン原子には、弗
素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子等が包含され
る。
また上記一般式(II)において、Bは炭素数4〜40の
炭化水素基、好ましくは脂肪族炭化水素基である。Bで
示される炭化水素基の炭素数が4末端になると、ハロゲ
ン原子に結合する炭素原子が第3級炭素原子ではなくな
り、重合反応が進行し難くなるので、好適に使用し難く
なる。更にZで示されるハロゲン原子には、弗素原子、
塩素原子、臭素原子、沃素原子等が包含される。
またα−ハロスチレン単位を有するオリゴマーとして
は、例えばα−クロロスチレンのオリゴマーや、α−ク
ロロスチレンとこれと共重合し得る単量体とを共重合さ
せたオリゴマー等を挙げることができる。
本発明の開始剤兼連鎖移動剤における結合状態のハロ
ゲン原子(α位の炭素に芳香環が結合しているか、α位
の炭素が第3級炭素)を2個以上有する化合物や、この
ようなハロゲン原子と他の反応性官能基(例えばビニル
基等)とを有する化合物を開始剤兼連鎖移動剤として用
いると、2以上の末端に官能性基を有する重合体、所謂
テレケリック重合体を得ることができ、その末端官能性
度を高めることができるので、極めて有効である。
本発明で用いられる開始剤兼連鎖移動剤の具体例とし
ては、例えば α−クロロスチレンのオリゴマーのようなハロゲン原子
含有有機化合物等が挙げられ、これら化合物の中でも特
のような安定な炭素陽イオンを生成し易い −C(CH3)2Cl又は−C(CH3)2Br を有するハロゲン原子含有有機化合物が好適である。
これらのハロゲン化合物は、開始剤兼連鎖移動剤とし
て使用される成分であり、本発明では、1種又は2種以
上混合して用いられる。ハロゲン化合物の使用量を調節
することにより、得られるポリマーの分子量をコントロ
ールすることができる。本発明では、上記ハロゲン化合
物を、通常イソブチレンを含有するカチオン重合性モノ
マーに対して、0.01〜20%程度、好ましくは0.1〜10%
程度の割合で使用するのがよい。
本発明に用いるTiCl4は触媒として使用される成分で
あり、その使用量は開始剤兼連鎖移動剤のモル数に対し
0.1〜10倍程度が好ましく、2〜5倍程度がより好まし
い。
本発明において、重合溶媒は、ピリジン骨格を有する
有機化合物を含有する溶媒である。この溶媒としては、
例えば脂肪族炭化水素、ハロゲン化炭化水素等の炭化水
素溶媒等が挙げられる。この中でもハロゲン化炭化水素
が好ましく、塩素原子を有する塩素化炭化水素がより好
ましい。斯かる脂肪族炭化水素の具体例としては、ペン
タン、ヘキサン等を、またハロゲン化炭化水素の具体例
としては、クロロメタン、クロロエタン、塩化メチレ
ン、1,1−ジクロロエタン、クロロホルム、1,2−ジクロ
ロエタン等を例示できる。これらは、1種単独で、又は
2種以上混合して使用される。更には少量の他の溶媒、
例えば酢酸エチル等の酢酸エステルを併用してもよい。
本発明においては、斯かる溶媒にピリジン骨格を有す
る有機化合物が含有されていることを必須とする。ピリ
ジン骨格を有する有機化合物としては、従来公知のもの
を広く使用でき、例えばピリジン、2−メチルピリジ
ン、2,6−ジメチルピリジン、2,4,6−トリメチルピリジ
ン、2,6−ジ−t−ブチルピリジン、2−t−ブチルピ
リジン等が挙げられ、この中でも特に、2,6−ジメチル
ピリジン及び2,6−ジ−t−ブチルピリジンが好まし
い。これらは、1種又は2種以上混合して使用され得
る。
上記ピリジン骨格を有する有機化合物と上記溶媒、例
えば炭化水素溶媒との混合割合としては、特に限定され
るものではないが、通常後者100重量部(以下単に
「部」と記す)に対して前者を0.1〜500部程度、好まし
くは0.5〜100部程度とするのがよい。
本発明の方法を実施するに際しては、特に制限がな
く、従来の重合方法を広く適用できる。例えば1つの容
器に重合溶媒、モノマー、開始剤兼連鎖移動剤、触媒等
を順次仕込んでいくバッチ法でもよいし、重合溶媒、モ
ノマー、開始剤兼連鎖移動剤、触媒等をある系内に連続
的に仕込みながら反応させ、更に取出される連続法でも
よい。上記ピリジン骨格を有する有機化合物を添加する
順序としては、主溶媒(炭化水素溶媒等の溶媒)に直接
添加してもよく、また開始剤兼連鎖移動剤溶液に添加し
てもよく、触媒溶液に添加してもよく、このピリジン骨
格を有する有機化合物と触媒とで触媒溶液を作って添加
してもよく、或いはこれらの方法を併用してもよい。
本発明の方法において、重合温度としては0℃〜−10
0℃程度が好ましく、重合時間は、通常0.5〜120分程
度、好ましくは1〜60分程度である。また重合時のモノ
マー濃度としては、0.1〜8モル/l程度が好ましく、0.5
〜5モル/l程度がより好ましい。
本発明において、上記カチオン重合性モノマーの重合
反応の停止は、特に限定されるものではなく、従来の慣
用手段をいずれも適用することができる。本発明では、
特にメタノール等のアルコール類の添加により重合反応
を停止させるのが好ましい。
発明の効果 本発明の方法によれば、通常であれば副反応による生
成物が極めて多量に生成するTiCl4を触媒として用いて
いるにも拘らず、副反応による副生成物の生成を少なく
でき、末端にハロゲン原子を高い含有率で含有し、しか
も分子量分布の狭いイソブチレン系ポリマーを得ること
ができる。また本発明で用いられるTiCl4は、BCl3に比
べ安価であることから上記ポリマーを低コストで得られ
る利点もある。
実施例 次に実施例を掲げて、本発明をより一層明らかにす
る。
実施例1 1の耐圧ガラス製オートクレーブに攪拌用羽根、三
方コック及び真空ラインを取付けて、真空ラインで真空
に引きながら重合容器を100℃で1時間加熱することに
より乾燥させ、室温まで冷却後三方コックを用いて窒素
で常圧に戻した。
その後、三方コックの一方から窒素を流しながら、注
射器を用いてオートクレーブに水素化カルシウム処理に
より乾燥させた主溶媒である1,1−ジクロロエタン40ml
を導入した。次いでモレキュラーシーブスにより乾燥さ
せたピリジン骨格を有する有機化合物である2,6−ジ−
t−ブチルピリジン5mlを導入し、更にトリクミルクロ
ライド(TCC、化合物A)2ミリモルを溶解させた10ml
の1,1−ジクロロエタン溶液を添加した。
次に、酸化バリウムを充填したカラムを通過させるこ
とにより脱水したイソブチレンが7g入っているニードル
バルブ付耐圧ガラス製液化ガス採取管を三方コックに接
続した後、容器本体を−70℃のドライアイス−アセトン
バスに浸漬し、重合容器内部を攪拌しながら1時間冷却
した。冷却後、真空ラインにより内部を減圧した後、ニ
ードルバルブを開け、イソブチレンを耐圧ガラス製液化
ガス採取管から重合容器に導入した。その後三方コック
の一方から窒素を流すことにより常圧に戻し、更に攪拌
下に1時間冷却を続け、重合容器内を−60℃(重合温
度)まで冷却した。
次に、TiCl43.2gを注射器を用いて三方コックから添
加して重合を開始させ、60分経過した時点で予め−20℃
以下に冷却しておいたメタノールを添加することにより
重合を停止させた。
重合停止後、重合容器を室温まで戻して反応混合物を
ナス型フラスコに取出し、未反応のイソブチレン、1,1
−ジクロロエタン及びメタノール等を留去し、残ったポ
リマーを100mlのn−ヘキサンに溶解後、中性になまで
この溶液の水洗を繰返した。その後、このn−ヘキサン
溶液を20mlまで濃縮し、300mlのアセトンにこの濃縮溶
液を注ぎ込むことによりポリマーを沈澱分離させた。
このようにして得られたポリマーを再び100mlのn−
ヘキサンに溶解させ、無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、過し、n−ヘキサンを減圧留去することにより、
イソブチレン系ポリマーを得た。
得られたポリマーの収量より収率を算出すると共に、
n及びw/nをGPC法により、また末端構造を1H−
NMR(300MHz)法により各構造に帰属するプロトンの共
鳴信号の強度を測定、比較することより求めた。結果を
第2表に示す。
実施例2〜9 開始剤兼連鎖移動剤、主溶媒、ピリジン骨格を有する
有機化合物の種類及び重合温度を第1表に示すように変
更した以外は、実施例1と同様にしてポリマーを製造
し、評価した。結果を第2表に併せて示す。
比較例1〜3 ピリジン骨格を有する有機化合物を使用せず、また開
始剤兼連鎖移動剤、主溶媒の種類及び重合温度を第1表
に示すように変更した以外は、実施例1と同様にしてポ
リマーを製造し、評価した。結果を第2表に併せて示
す。
上記第1表において、実施例6、7及び比較例2は、
ニトロエタン20mlを添加して重合を行なったものであ
る。
第1表の結果から次のことが明らかである。即ち、本
発明の方法によれば、末端ハロゲン基の導入率が高く、
分子量分布の狭いオリゴマーが得られ(実施例1〜
9)、またTiCl4という強いルイス酸を使用しているに
も拘らず副反応(オレフィンの生成、インダニル基の生
成)を抑制し得る。更に本発明の方法によれば、重合温
度を−20℃まで上昇させても、H+開始による飽和末端の
生成を抑制することができ、末端ハロゲン基の導入率及
び分子量分布の良好なオリゴマーを収率よく得られる
(実施例3〜9及び比較例1〜3)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開始剤兼連鎖移動剤及び触媒の存在下、重
    合溶媒中でイソブチレンを含有するカチオン重合性モノ
    マーをカチオン重合させてハロゲン末端を有するイソブ
    チレン系ポリマーを製造するに当り、上記開始剤兼連鎖
    移動剤として、 一般式(I): AYn (I) 〔式中、Aは1〜4個の芳香環を有する基を示す。 Yは基 (ここでR1及びR2は、同一又は異なって、水素原子又は
    炭素数1〜20の1価の炭化水素基、Xはハロゲン原子)
    で示される芳香環に結合した基を示す。nは1〜6の整
    数を示す。〕 で表される化合物及び 一般式(II): BZm (II) 〔式中、Bは炭素数4〜40の炭化水素基を示す。Zは第
    3級炭素原子に結合したハロゲン原子を示す。mは1〜
    4の整数を示す。〕 で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも1
    種を使用し、触媒としてTiCl4を使用し、且つ重合溶媒
    としてピリジン骨格を有する有機化合物を含有する溶媒
    を使用することを特徴とする官能性末端を有するイソブ
    チレン系ポリマーの製造法。
  2. 【請求項2】開始剤兼連鎖移動剤が一般式(I)で表さ
    れる化合物である請求項1に記載の製造法。
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