JP2733683B2 - 官能性末端を有するイソブチレン系ポリマーの製造法 - Google Patents

官能性末端を有するイソブチレン系ポリマーの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アリル末端を有するイソブチレン系ポリマ
ーの製造法に関する。
従来の技術及びその問題点 末端官能性ポリマー、例えば分子両末端に水酸基等が
導入されたポリマーは、ポリウレタン、接着剤、改質
剤、コーティング剤、シーリング剤等の原料等として有
用である。
このようなポリマーの一種である、例えば末端官能性
イソブチレン系ポリマーの製造法としては、1,4−ビス
(α−クロロイソプロピル)ベンゼン(以下「p−DC
C」と記す)を開始剤兼連鎖移動剤とし、且つBCl3を触
媒としてイソブチレンをカチオン重合させるイニファー
法(米国特許第4276394号明細書)が知られている。
更に斯かるイニファー法で得られる重合直後或いは精
製後の両末端に塩素原子を有するイソブチレン系ポリマ
ーに、重合触媒のBCl3以外に、更にTiCl4を追加した後
にアリルトリメチルシランと反応させることにより両末
端にアリル基を有するポリマーに変換されることが知ら
れている(特開昭63−105005号公報)。
しかしながら、上記の方法に従えば、重合触媒(BC
l3)とアリル化の際の触媒(TiCl4)が異なるという問
題があった。更に該イニファー法では、高価なBCl3が触
媒として用いられているが、触媒として安価なTiCl4
用いて上記イニファー法を適用すると、BCl3を用いる場
合に比し、副反応による生成物が更に増大するという問
題がある。
本発明の目的は、末端にアリル基を高い含有率で含有
し、且つ分子量分布が狭いイソブチレン系重合体を低コ
ストで、しかもワンポットで製造し得る方法を提供する
ことにある。
問題点を解決するための手段 即ち、本発明は、開始剤兼連鎖移動剤として、 一般式(I): AYn (I) 〔式中、Aは1〜4個の芳香環を有する基を示す。
Yは基 (ここでR1及びR2は、同一又は異なって、水素原子又は
炭素数1〜20の1価の炭化水素基、Xはハロゲン原子)
で示される芳香環に結合した基を示す。nは1〜6の整
数を示す。〕 で表される化合物及び 一般式(II): BZm (II) 〔式中、Bは炭素数4〜40の炭化水素基を示す。Zは第
3級炭素原子に結合したハロゲン原子を示す。mは1〜
4の整数を示す。〕 で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも1
種を使用し、触媒としてTiCl4を使用し、且つ重合溶媒
としてニトロ基を有する有機化合物を含有する溶媒を使
用し、イソブチレンを含有するカチオン重合性モノマー
をカチオン重合させた後、直ちにアリルトリメチルシラ
ンを重合系に加えることを特徴とするアリル末端を有す
るイソブチレン系ポリマーの製造法に係る。
本明細書において、イソブチレンを含有するカチオン
重合性モノマーとは、イソブチレンのみからなるモノマ
ーに限定されるものではなく、イソブチレンの50重量%
(以下単に「%」と記す)以下をイソブチレンと共重合
し得るカチオン重合性モノマーで置換したモノマーを意
味する。
イソブチレンと共重合し得るカチオン重合性モノマー
としては、例えば炭素数3〜12のオレフィン類、共役ジ
エン類、ビニルエーテル類、芳香族ビニル化合物類、ビ
ニルシラン類、アリルシラン類等が挙げられる。これら
の中でも炭素数3〜12のオレフィン類及び共役ジエン類
等が好ましい。
前記イソブチレンと共重合し得るカチオン重合性モノ
マーの具体例としては、例えばプロピレン、1−ブテ
ン、2−ブテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル
−1−ブテン、ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、
ヘキセン、ビニルシクロヘキサン、ブタジエン、イソプ
レン、シクロペンタジエン、メチルビニルエーテル、エ
チルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、スチ
レン、α−メチルスチレン、ジメチルスチレン、モノク
ロロスチレン、ジクロロスチレン、β−ピネン、インデ
ン、ビニルトリクロロシラン、ビニルメチルジクロロシ
ラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニルジメチルメ
トキシシラン、ビニルトリメチルシラン、ジビニルジク
ロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジメ
チルシラン、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジ
シロキサン、トリビニルメチルシラン、テトラビニルシ
ラン、アリルトリクロロシラン、アリルメチルジクロロ
シラン、アリルジメチルクロロシラン、アリルジメチル
メトキシシラン、アリルトリメチルシラン、ジアリルジ
クロロシラン、ジアリルジメトキシシラン、ジアリルジ
メチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメ
チルジメトキシシラン等が挙げられる。これらの中で、
例えばプロピレン、1−ブテン、2−ブテン、スチレ
ン、ブタジエン、イソプレン、シクロペンタジエン等が
好適である。これらイソブチレンと共重合しうるカチオ
ン重合性モノマーは、1種単独でイソブチレンと併用し
てもよいし、2種以上で併用してもよい。
本発明で用いられる開始剤兼連鎖移動剤は、ハロゲン
原子を有し、該ハロゲン原子が結合している炭素原子が
芳香環炭素に結合している化合物又はハロゲン原子を有
し、該ハロゲン原子が結合している炭素原子が第3級炭
素原子である化合物(以下これらの化合物を「ハロゲン
化合物」と記す)である。斯かるハロゲン化合物は、炭
素陽イオンを生成し易いため、カチオン重合の開始剤や
連鎖移動剤として働く化合物である。このようなハロゲ
ン化合物としては、従来公知のものを広く使用できる
が、例えば一般式(I) AYn (I) 〔式中、Aは1〜4個の芳香環を有する基を示す。
Yは基 (ここでR1及びR2は、同一又は異なって、水素原子又は
炭素数1〜20の1価の炭化水素基、Xはハロゲン原子)
で示される芳香環に結合した基を示す。nは1〜6の整
数を示す。〕 で表わされる化合物、一般式(II) BZm (II) 〔式中、Bは炭素数4〜40の炭化水素基を示す。Zは第
3級炭素原子に結合したハロゲン原子を示す。mは1〜
4の整数を示す。〕 で表わされる化合物、α−ハロスチレン単位を有するオ
リゴマー等が挙げられる。
上記一般式(I)において、1〜4個の芳香環を有す
る基であるAは、縮合反応により形成されたものでもよ
く、非縮合系のものでもよい。このような芳香環を有す
る基の具体例としては、例えば1〜6価のフェニル基、
ビフェニル基、ナフタレン基、アントラセン基、フェナ
ンスレン基、ピレン基、Ph−(CH2)l−Ph基(Phはフ
ェニル基、lは1〜10の整数)等を挙げることができ
る。これらの芳香環を有する基は、炭素数1〜20の直鎖
及び(又は)枝分れの脂肪族炭化水素基や、水酸基、エ
ーテル基、ビニル基等の官能基を有する基で置換されて
いてもよい。また上記一般式(I)において、R1及びR2
が1価の炭化水素基である場合、これらの基は水酸基、
エーテル基、ビニル基等の官能基を有する基で置換され
ていてもよく、更にXで示されるハロゲン原子には、弗
素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子等が包含され
る。
また上記一般式(II)において、Bは炭素数4〜40の
炭化水素基、好ましくは脂肪族炭化水素基である。Bで
示される炭化水素基の炭素数が4未満になると、ハロゲ
ン原子に結合する炭素原子が第3級炭素原子ではなくな
り、重合反応が進行し難くなるので、好適に使用し難く
なる。更にZで示されるハロゲン原子には、弗素原子、
塩素原子、臭素原子、沃素原子等が包含される。
またα−ハロスチレン単位を有するオリゴマーとして
は、例えばα−クロロスチレンのオリゴマーや、α−ク
ロロスチレンとこれと共重合し得る単量体とを共重合さ
せたオリゴマー等を挙げることができる。
本発明の開始剤兼連鎖移動剤における結合状態のハロ
ゲン原子(α位の炭素に芳香環が結合しているか、α位
の炭素が第3級炭素)を2個以上有する化合物や、この
ようなハロゲン原子と他の反応性官能基(例えばビニル
基等)とを有する化合物を開始剤兼連鎖移動剤として用
いると、2以上の末端に官能性を有する重合体、所謂テ
レケリック重合体を得ることができ、その末端官能性度
を高めることができるので、極めて有効である。
本発明で用いられる開始剤兼連鎖移動剤の具体例とし
ては、例えば α−クロロスチレンのオリゴマーのようなハロゲン原
子含有有機化合物等が挙げられ、これら化合物の中でも
特に のような安定な炭素陽イオンを生成し易い−C(CH32
Cl又は−C(CH32Brを有するハロゲン原子含有有機化
合物が好適である。
これらのハロゲン化合物は、開始剤兼連鎖移動剤とし
て使用される成分であり、本発明では、1種又は2種以
上混合して用いられる。ハロゲン化合物の使用量を調節
することにより、得られるポリマーの分子量をコントロ
ールすることができる。本発明では、上記ハロゲン化合
物を、通常イソブチレンを含有するカチオン重合性モノ
マーに対して、0.01〜20%程度、好ましくは0.1〜10%
程度の割合で使用するのがよい。
本発明に用いるTiCl4は触媒として使用される成分で
あり、その使用量は開始剤連鎖移動剤のモル数に対し0.
1〜10倍程度が好ましく、2〜5倍程度がより好まし
い。
本発明において、重合溶媒は、ニトロ基を有する有機
化合物を含有する溶媒である。この溶媒としては、例え
ば脂肪族炭化水素、ハロゲン化炭化水素等の炭化水素溶
媒等が挙げられる。この中でもハロゲン化炭化水素が好
ましく、塩素原子を有する塩素化炭化水素がより好まし
い。斯かる脂肪族炭化水素の具体例としては、ペンタ
ン、ヘキサン等を、またハロゲン化炭化水素の具体例と
しては、クロロメタン、クロロエタン、塩化メチレン、
1,1−ジクロロエタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエ
タン等を例示できる。これらは、1種単独で、又は2種
以上混合して使用される。更には少量の他の溶媒、例え
ば酢酸エチル等の酢酸エステルを併用してもよい。
本発明においては、斯かる溶媒にニトロ基を有する有
機化合物が含有されていることを必須とする。ニトロ基
を有する有機化合物としては、従来公知のものを広く使
用でき、例えばニトロメタン、ニトロエタン、1−ニト
ロプロパン、2−ニトロプロパン、ニトロベンゼン、ニ
トロトルエン、o−,m−もしくはp−ジニトロベンゼン
等が挙げられる。これらは、1種又は2種以上混合して
使用され得る。これらニトロ基を有する有機化合物の中
では、2個以下のニトロ基を有するニトロ化炭化水素が
好ましい。
上記ニトロ基を有する有機化合物と上記溶媒、例えば
炭化水素溶媒との混合割合としては、特に限定されるも
のではないが、通常後者100重量部(以下単に「部」と
記す)に対して前者を0.1〜500部程度、好ましくは0.5
〜100部程度とするのがよい。
本発明の方法を実施するに際しては、特に制限がな
く、従来の重合方法を広く適用できる。例えば1つの容
器に重合溶媒、モノマー、開始剤兼連鎖移動剤、触媒等
を順次仕込んでいくバッチ法でもよいし、重合溶媒、モ
ノマー、開始剤兼連鎖移動剤、触媒等をある系内に連続
的に仕込みながら反応させ、更に取出される連続法でも
よい。上記ニトロ基を有する有機化合物を添加する順序
としては、主溶媒(炭化水素溶媒等の溶媒)に直接添加
してもよく、また開始剤兼連鎖移動剤溶液に添加しても
よく、触媒溶媒に添加してもよく、このニトロ基を有す
る有機化合物と触媒とで触媒溶液を作って添加してもよ
く、或いはこれらの方法を併用してもよい。
本発明の方法において、重合温度としては−10〜−12
0℃程度が好ましく、更に好ましくは−20〜−80℃程度
とするのがよく、重合時間は、通常0.5〜120分程度、好
ましくは1〜60分程度である。また重合時のモノマー濃
度としては、0.1〜8モル/程度が好ましく、0.5〜5
モル/程度がより好ましい。
更に本発明において、上記カチオン重合性モノマーの
重合反応の後期に重合系中に加えるアリルトリメチルシ
ランは、得られるポリマーのモル数に対して1〜5倍モ
ルを加え均一になるように攪拌することが好ましい。本
発明では、メタノール等のアルコール類の添加により重
合反応を停止させるのが好ましいが、特にこれに限定さ
れるものではなく、従来の慣用手段をいずれも適用でき
る。
発明の効果 本発明の方法によれば、通常であれば副反応による生
成物が極めて多量に生成するTiCl4を触媒として用いて
いるにも拘らず、副反応による副生成物の生成を少なく
でき、更に、その重合系中にアリルトリメチルシランを
加えることによりワンポットで末端にアリル基を高い含
有率で含有し、しかも分子量分布の狭いイソブチレン系
ポリマーを得ることができる。また本発明で用いられる
TiCl4は、BCl3に比べ安価であることから上記ポリマー
を低コストで得られる利点もある。
実 施 例 次に実施例を掲げて、本発明をより一層明らかにす
る。
実施例1 1の耐圧ガラス製オートクレーブに撹拌用羽根、三
方コック及び真空ラインを取付けて、真空ラインで真空
に引きながら重合容器を100℃で1時間加熱することに
より乾燥させ、室温まで冷却後三方コックを用いて窒素
で常圧に戻した。
その後、三方コックの一方から窒素を流しながら、注
射器を用いてオートクレーブ水素化カルシウム処理によ
り乾燥させた主溶媒である1,1−ジクロロエタン40mlを
導入した。次いで塩化カルシウム処理により乾燥させた
添加溶媒であるニトロエタン20mlを導入し、更にトリク
ミルクロライド(TCC、化合物A)2ミリモルを溶解さ
せた10mlの1,1−ジクロロエタン溶液を添加した。
次に、酸化バリウムを充填したカラムを通過させるこ
とにより脱水したイソブチレンが7g入っているニードル
バルブ付耐圧ガラス製液化ガス採取管を三方コックに接
続した後、容器本体を−70℃のドライアイス−アセトン
バスに浸漬し、重合容器内部を撹拌しながら1時間冷却
した。冷却後、真空ラインにより内部を減圧にした後、
ニードルバルブを開け、イソブチレンを耐圧ガラス製液
化ガス採取管から重合容器に導入した。その後三方コッ
クの一方から窒素を流すことにより常圧に戻し、更に撹
拌下に1時間冷却を続け、重合容器内を−60℃まで冷却
した。
次に、TiCl43.2gを注射器を用いて三方コックから添
加して重合を開始させ、60分経過した時点で予め0℃以
下に冷却しておいたアリルトリメチルシラン10ミリモル
を添加し、その後攪拌下室温まで徐々に昇温させた後、
メタノールを添加することにより、反応を完結させた。
その後、反応混合物をナス型フラスコに取出し、未反
応のイソブチレン、1,1−ジクロロエタン、ニトロエタ
ン、アリルトリメチルシラン及びメタノールを留去し、
残ったポリマーを100mlのn−ヘキサンに溶解後、中性
になるまでこの溶液の水洗を繰返した。その後、このn
−ヘキサン溶液を20mlまで濃縮し、300mlのアセトンに
この濃縮溶液を注ぎ込むことによりポリマーを沈澱分離
させた。
このようにして得られたポリマーを再び100mlのn−
ヘキサンに溶解させ、無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、過し、n−ヘキサンを減圧留去することにより、
イソブチレン系ポリマーを得た。
得られたポリマーの収量より収率を算出すると共に、
n及びw/nをGPC法により、また末端構造を1H−N
MR(300MHz)法により各構造に帰属するプロトンの共鳴
信号の強度を測定、比較することより求めた。結果を第
2表に示す。
実施例2〜10 開始剤兼連鎖移動剤、主溶媒、添加溶媒の種類や量を
第1表に示すように変更した以外は、実施例1と同様に
してポリマーを製造し、評価した。結果を第2表に併せ
て示す。
比較例1〜5 添加溶媒を使用せず、また開始剤兼連鎖移動剤、主溶
媒の種類や量を第1表に示すように変更した以外は、実
施例1と同様にしてポリマーを製造し、評価した。結果
を第2表に併せて示す。
上記第1表において、実施例10及び比較例5は、−30
℃で重合を行なったものである。
第1表の結果から次のことが明らかである。即ち、本
発明の方法によれば、末端アリル基の導入率が高く、分
子量分布の狭いオリゴマーが得られ(実施例1〜8及び
比較例1〜4)、またTiCl4という強いルイス酸を使用
しているにも拘らず副反応(オレフィンの生成、インダ
ニル基の生成)を抑制し得る(比較例1及び3)。ま
た、脂肪族系の開始剤兼連鎖移動剤を用いても、末端ア
リル基の導入率が高く、分子量分布の狭いオリゴマーが
収率よく得られる(実施例9)。更に本発明の方法によ
れば、重合温度を−30℃まで上昇させても、末端アリル
基の導入率及び分子量分布の良好なオリゴマーを収率よ
く得られる(実施例10及び比較例5)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開始剤兼連鎖移動剤として、 一般式(I): AYn (I) 〔式中、Aは1〜4個の芳香環を有する基を示す。 Yは基 (ここでR1及びR2は、同一又は異なって、水素原子又は
    炭素数1〜20の1価の炭化水素基、Xはハロゲン原子)
    で示される芳香環に結合した基を示す。nは1〜6の整
    数を示す。〕 で表される化合物及び 一般式(II): BZm (II) 〔式中、Bは炭素数4〜40の炭化水素基を示す。Zは第
    3級炭素原子に結合したハロゲン原子を示す。mは1〜
    4の整数を示す。〕 で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも1
    種を使用し、触媒としてTiCl4を使用し、且つ重合溶媒
    としてニトロ基を有する有機化合物を含有する溶媒を使
    用し、イソブチレンを含有するカチオン重合性モノマー
    をカチオン重合させた後、直ちにアリルトリメチルシラ
    ンを重合系に加えることを特徴とするアリル末端を有す
    るイソブチレン系ポリマーの製造法。
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