JP2774129B2

JP2774129B2 - バルコニー類の取付け構造およびその取付け方法

Info

Publication number: JP2774129B2
Application number: JP1034991A
Authority: JP
Inventors: 孝夫北川
Original assignee: Bunka Shutter Co Ltd
Current assignee: Bunka Shutter Co Ltd
Priority date: 1989-02-16
Filing date: 1989-02-16
Publication date: 1998-07-09
Anticipated expiration: 2013-07-09
Also published as: JPH02217535A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、建造物側にバルコニー類の本体を装着支持
するようにしたバルコニー類の取付け構造およびその取
付け方法に関する。

（従来の技術）建造物の直前に庭の池や、水道配管などがあって、バ
ルコニー類の本体を支持する支柱を立設できない条件で
は、しばしば、ブラケットを介して建造物などにバルコ
ニー類の本体を装着するという取付け構造が採用され
る。この場合、バルコニー類の本体の負荷が、建造物の
仕上げ壁にかかると、ひび割れの原因などになるので、
これをさける必要がある。

そこで、仕上げ壁に負荷をかけることなく、バルコニ
ー類の本体を建造物側に取付ける構造が、例えば、実公
昭63−34001号公報所載のものなどで提唱されている。

ここでは、固定用ボルトを外向きに植設してある固定
部材を、先づ、建造物側の側根太などに、ボルト・ナッ
トなどの取付け手段で固着し、そこにバルコニー類の本
体を支持するブラケットよりなる取付部を当接し、該取
付部に穿った取付け孔を介して外側に突出された上記固
定用ボルトに固定ナットを螺合し、バルコニー類本体の
取付部を締付け固定している。

このような構造では、取付部は直接、固定部材に当接
し、仕上げ壁にはバルコニー類の本体の負荷がかからな
いから、外壁にひびわれを生じさせるおそれはない。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、雨仕舞などの関係で仕上げ壁の厚さが
上記固定部材より薄く作られた場合、上記固定部材の一
部が露出して建物の外観を損う欠点がある。また、仕上
げ壁の厚さが適当に調整できる場合であっても、建造物
の外装条件の関係で、バルコニー類の本体の取付け位置
を、規定寸法より大きく建造物外方にずらさなければな
らない場合には、上記固定部材の厚さをかえない限り、
取付けが出来ないという欠点がある。

（発明の目的）本発明は上記事情にもとづいてなされたもので、仕上
げ壁を介して建造物に対してバルコニー類の本体が装着
できる構造でありながら、しかも仕上げ壁に対しては負
荷がかからず、また、上記バルコニー類の本体と建造物
との相対間隔が変更されても取付けに支障がないように
したバルコニー類の取付け構造およびその取付け方法を
提供しようとするものである。

（課題を解決するための手段及び方法）このため、本発明では、図示の実施例において示すよ
うに、建造物側にバルコニー類の本体（１）を装着支持
するようにしたバルコニー類の取付け構造において、建
造物側に装着される固定部材（３）と、該固定部材
（３）から外方に向けて突設された複数の固定用ボルト
（４）と、仕上げ壁（９）の表面位置に合わせて上記複
数の各固定用ボルト（４）に螺着される螺子孔を有する
ナット構造の固定位置設定部材（５）と、を具備してな
り、上記複数の各固定位置設定部材（５）の表面位置に
沿って上記仕上げ壁（９）の表面が形成された状態で、
上記バルコニー類の本体（１）に設けた取付部の取付け
孔（2b）を上記固定用ボルト（４）に挿入させ、該バル
コニー類の本体（１）の取付部を上記固定位置設定部材
（５）に当接して、上記バルコニー類の本体（１）を固
定するように構成されている。

しかして、このように取付けを行うには、本願の第２
の発明では、建造物側に固定部材（３）を装着した後、
該固定部材（３）から外方に突出する複数の固定用ボル
ト（４）の途中に、仕上げ壁（９）の表面位置に対応す
る位置で螺子孔を有するナット構造の固定位置設定部材
（５）を装着し、該複数の各固定位置設定部材（５）の
位置まで仕上げ壁（９）を形成し、その後、上記固定位
置設定部材（５）に上記バルコニー類の本体（１）の取
付部を当接して、固定するのである。

（作用）したがって、仕上げ壁代に合わせてナットよりなる固
定位置設定部材５を固定用ボルト４に装着するので、建
造物に対する取付部２の取付え個所は完全に仕上げ壁で
おおわれていて、建造物の外観を損うことがない。しか
も、本体１の取付部２は固定位置設定部材５で支えら
れ、したがって、仕上げ壁など外壁に対してバルコニー
類の本体の負荷が加わらないので、ひび割れなどが回避
できる。また、固定用ボルト４に対してナット固定位置
設定部材５の装着位置が調整できるため、建造物の外装
条件によって、建造部とバルコニー類の本体との相対間
隔が変わっても、具合よくバルコニー類の取付けが実現
できる。

（実施例）以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳述する。
ここではバルコニー類の本体１は前後の根太掛け1aに根
太1bを所定間隔で架設し、前面の桁1cと前面笠木1dとの
間に前面格子1cを設けると共に、ブラケット式の壁面取
付部２と側面笠木1fとの間に側面格子1gを設けたバルコ
ニーユニットの形をなしており、上記取付部２には、そ
の後面の取付枠部2aに取付け孔2bが設けてある。

また、固定部材３は板状をなしており、そこには、上
記取付け孔2bに対応して、外方に突出する固定用ボルト
４が植設されている。

そして、上記固定用ボルト４には、ダブルのナット5
a,5bよりなる固定位置設定部材５（シングルナットでも
よい）が螺動可能に装着されている。また、別に、上記
固定用ボルト４に螺合される固定ナット６が用意されて
いる。

しかして、先づ上記固定部材３を、ボルト・ナット７
などの取付け手段で建造物側の側根太８に固着する。次
に、この個所でのバルコニーナットの取付け間隔、仕上
げ壁９の厚さを考慮して、固定用ボルト４に対してナッ
ト5a,5bよりなる固定位置設定部材５を螺動して、固定
位置設定部材５の位置決めをする。この状態で、上記ナ
ット5aの外面まで仕上げ部９を塗り上げ、ここに上記本
体１の取付部２を当接して、取付孔2bを介して外側に突
出した上記固定用ボルト４に対して固定ナット６を螺合
し、本体１の取付部２を締付け固定するのである。

これによって、バルコニーユニットは建造物に装着さ
れるが、ブラコニーユニットにかかる負荷は取付部２を
介して固定位置設定部材５にうけられ、固定用ボルト４
を介して固定部材３、側根太８へと受けられる。このた
め、仕上げ壁９には一切、負荷がかからないのであり、
また、仕上げ壁９が取付部２の位置まで塗り上げられて
いるので外観がよい。

なお、上記実施例においては、取付部２を締付け固定
した後、バルコニーユニットはその根太掛け1aをタッピ
ンねじ10によって、建造物側の側根太８に仕上げ壁９を
貫通して装着してある。

また、本実施例では、固定位置設定部材５をナット5
a,5bで構成したが、螺子孔が明けられた根状のものなど
別の構造部材およびこれを支えるナットなどで構成され
てもよいことは勿論である。

（発明の効果）本発明は、以上詳述したようになり、建造物側に装着
した固定部材３に対して外方に突出した複数の固定用ボ
ルト４に、ナット構造の固定位置設定部材５を螺着し、
この複数の各固定位置設定部材５の表面位置に沿って仕
上げ壁９の表面を形成した状態で、バルコニー類の本体
１の取付部を固定位置設定部材５に当接して固定するよ
うにしたので、上記複数のナット構造の固定位置設定部
材５の螺着位置を螺回調整した後にその表面に沿って仕
上げ壁９を形成させることが出来、仕上げ壁９の厚さ若
しくはその表面位置を正確に定めることが出来る。しか
も、バルコニー類の本体１の取付部の加重は、上記複数
のナット構造の固定位置設定部材５を介して複数の固定
用ボルト４にかかることから、仕上げ壁９などの外壁に
負荷をかけず、ひび割れなどを回避できる上、外観もよ
く、また、建造物とバルコニー類との取付け相対処理が
変わっても、同じ取付け構造で対応し、装着できるとい
う効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す概観斜視図、第２図は
要部の拡大斜視図、第３図は要部の縦断側面図、第４図
は第３図のＡ部の拡大図である。１……本体、２……取付部、 2b……取付け孔、３……固定部材、４……固定用ボルト、５……固定位置設定部材、６……固定ナット、７……ボルト・ナット、８……側根太、９……仕上げ壁、 10……タッピンねじ。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】建造物側にバルコニー類の本体（１）を装
着支持するようにしたバルコニー類の取付け構造におい
て、建造物側に装着される固定部材（３）と、該固定部材
（３）から外方に向けて突設された複数の固定用ボルト
（４）と、仕上げ壁（９）の表面位置に合わせて上記複
数の各固定用ボルト（４）に螺着される螺子孔を有する
ナット構造の固定位置設定部材（５）と、を具備してな
り、上記複数の各固定位置設定部材（５）の表面位置に
沿って上記仕上げ壁（９）の表面が形成された状態で、
上記バルコニー類の本体（１）に設けた取付部の取付け
孔（2b）を上記固定用ボルト（４）に挿入させ、該バル
コニー類の本体（１）の取付部を上記固定位置設定部材
（５）に当接して、上記バルコニー類の本体（１）を固
定するように構成したことを特徴とするバルコニー類の
取付け構造。
【請求項２】建造物側に取付部（２）を介してバルコニ
ー類の本体（１）を装着支持するバルコニー類の取付け
方法において、建造物側に固定部材（３）を装着した後、該固定部材
（３）から外方に突出する複数の固定用ボルト（４）の
途中に、仕上げ壁（９）の表面位置に対応する位置で螺
子孔を有するナット構造の固定位置設定部材（５）を装
着し、該複数の各固定位置設定部材（５）の位置まで仕
上げ壁（９）を形成し、その後、上記固定位置設定部材
（５）に上記バルコニー類の本体（１）の取付部を当接
して、固定することを特徴とするバルコニー類の取付け
方法。