JP2774006B2 - 半導体受光装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体受光装置及びその製造方法

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JP2774006B2
JP2774006B2 JP3359799A JP35979991A JP2774006B2 JP 2774006 B2 JP2774006 B2 JP 2774006B2 JP 3359799 A JP3359799 A JP 3359799A JP 35979991 A JP35979991 A JP 35979991A JP 2774006 B2 JP2774006 B2 JP 2774006B2
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陽祐 山本
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体受光装置及び
その製造方法に関し、特に受光部以外に入射した光を前
面に反射しないように、有害反射光線を防止する遮光マ
スクを備えた半導体受光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の半導体受光装置の構造断面
図である。図において、1はn−InP基板、2はn-
−InPバッファ層、3はn- −InGaAs光吸収
層、4はn- −InP窓層で、n−InP基板1上に順
次形成されている。5は選択拡散などにより形成された
+ −InGaAs光吸収層、6はp+ −InP窓層、
7はp+ −InP窓層6の一部に開口部を有し、n-
InP窓層4とp+ −InP窓層6上に形成された誘電
体膜、例えばSiN膜、8はp+ −InP窓層6の一部
に接しているp電極、9はInP基板1側に形成された
n電極、10は受光部以外へ入射する光を遮光し、p電
極8に対し絶縁された遮光マスク用の金属層である。ま
た、20は受光部以外に入射した光の経路を示す矢印で
ある。
【0003】次に動作について説明する。p電極8とn
電極9間に逆バイアスを印加した場合、InGaAs光
吸収層3中に空乏層が広がる。この時、InGaAsの
バンドギャップ波長より短い波長の光が矢印21の経路
で入射した場合、InGaAs光吸収層3で光は吸収さ
れ、キャリアを発生させる。このキャリアは逆バイアス
により広がった空乏層内を分離・ドリフトすることによ
り光電流として電極から取り出される。この場合、受光
部以外に入射した光20は受光素子の周波数特性劣化の
原因となる。これらの光を遮断するため、p電極8に対
し絶縁された遮光マスク用金属層10を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体受光装置
は以上のように構成されているので、受光部以外に入射
した光は遮光マスク用金属層により反射される。この
時、反射された光が、レーザまたはファイバに戻ってし
まい、光信号のノイズの原因となるという問題点があっ
た。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、周波数特性劣化を防止し、同時
にマスクによる反射光による光ノイズを防止することの
できる半導体受光装置及びその製造方法を得ることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体受
光装置およびその製造方法は、第1導電型基板上に第1
導電型バッファ層,光吸収層,窓層を順次形成し、前記
光吸収層と窓層の一部を選択的に第2導電型に反転し、
前記第1導電型窓層,光吸収層,バッファ層を、前記窓
層の第2導電型領域の表面をその上底とし、基板表面を
その下底とするような台形状にエッチングし、前記エッ
チングによりできた斜面上に、前記窓層の第2導電型領
域の一部を覆うように開口部を有する誘電体膜を形成
し、前記誘電体膜上に前記窓層の第2導電型領域の一
部に接するように電極を形成し、前記誘電体膜上に
記電極に対して絶縁された、遮光用マスク層を形成する
ようにしたものである。
【0007】また、この発明に係る半導体受光装置およ
びその製造方法は、第1導電型基板上に第1導電型バッ
ファ層,光吸収層,窓層を順次形成し、前記光吸収層と
窓層の一部を選択的に第2導電型に反転し、前記第1導
電型窓層及び窓層の第2導電型領域の一部を覆うよう
に、開口部を有する誘電体膜を形成し、前記誘電体膜上
に、前記窓層の第2導電型領域の一部に接するように電
極を形成し、前記誘電体膜上に、前記電極に対して絶縁
され、金属粒子を含有する感光性樹脂よりなる遮光用マ
スク層を形成するようにしたものである。
【0008】この発明に係る半導体受光装置の製造方法
は、第1導電型基板上に第1導電型バッファ層,光吸収
層,窓層を順次形成し、前記光吸収層と窓層の一部を選
択的に第2導電型に反転し、前記第1導電型窓層及び窓
層の第2導電型領域の一部を覆うように、開口部を有す
る誘電体膜を形成し、前記誘電体膜上に前記窓層の第2
導電型領域の一部に接するように電極を形成し、前記誘
電体膜上に前記電極に対して絶縁され、その表面に凹凸
を有する遮光用マスク層を形成するようにしたものであ
る。
【0009】また、この発明に係る半導体受光装置の
造方法は、第1導電型基板上に第1導電型バッファ層,
光吸収層,窓層を順次形成し、前記光吸収層と窓層の一
部を選択的に第2導電型に反転し、前記第1導電型窓層
及び窓層の第2導電型領域の一部を覆うように、開口部
を有する誘電体膜を形成し、前記誘電体膜上に、前記窓
層の第2導電型領域の一部に接するように電極を形成
し、前記誘電体膜上に、前記電極に対して絶縁され、不
均一な自己酸化膜を形成しやすい金属の単体またはその
合金よりなる遮光用マスク層を形成し、前記遮光用マス
ク層の表面に不均一な自己酸化膜を形成し、エッチング
することにより、その表面を凹凸にするようにしたもの
である。
【0010】また、この発明に係る半導体受光装置の
造方法は、第1導電型基板上に第1導電型バッファ層,
光吸収層,窓層を順次形成し、前記光吸収層と窓層の一
部を選択的に第2導電型に反転し、前記第1導電型窓
、及び窓層の第2導電型領域の一部を覆うように
口部を有する誘電体膜を形成し、前記誘電体膜上に、前
記窓層の第2導電型領域の一部に接するように電極を形
成し、前記誘電体膜上に、前記電極に対して絶縁され、
エッチャントの異なる異種金属の合金よりなる遮光用マ
スク層を形成し、前記遮光用マスク層を、1種類の金属
のみをエッチングすることのできるエッチャントを用い
てエッチングし、表面を凹凸にするようにしたものであ
る。
【0011】また、この発明に係る半導体受光装置の
造方法は、第1導電型基板上に第1導電型バッファ層,
光吸収層,窓層を順次形成し、前記光吸収層と窓層の一
部を選択的に第2導電型に反転し、前記第1導電型窓層
及び窓層の第2導電型領域の一部を覆うように、開口部
を有する誘電体膜を形成し、前記誘電体膜上に、前記窓
層の第2導電型領域の一部に接するように電極を形成
し、前記誘電体膜面の雰囲気の気圧を減圧し、酸素を添
加して昇圧し、金を蒸着して、前記誘電体膜上に、前記
電極に対して絶縁された、微粒子状態の金である金−ブ
ラックよりなる遮光用マスク層を形成するようにしたも
のである。
【0012】
【作用】この発明に係る半導体受光装置およびその製造
方法においては、第1導電型基板上に第1導電型バッフ
ァ層,光吸収層,窓層を順次形成し、前記光吸収層と窓
層の一部を選択的に第2導電型に反転し、前記第1導電
型窓層,光吸収層,バッファ層を、前記窓層の第2導電
型領域の表面をその上底とし、基板表面をその下底とす
るような台形状にエッチングし、前記エッチングにより
できた斜面上に、前記窓層の第2導電型領域の一部を覆
うように開口部を有する誘電体膜を形成し、前記誘電体
膜上に前記窓層の第2導電型領域の一部に接するよう
電極を形成し、前記誘電体膜上に前記電極に対して
絶縁された、遮光用マスク層を形成するようにしたの
で、受光部以外に入射した入射光はエッチングされた斜
面上の遮光用マスク層で反射されることにより、レーザ
またはファイバへの戻り光を防止でき、光信号へのノイ
ズを防止することができる。
【0013】またこの発明に係る半導体受光装置およ
びその製造方法においては、第1導電型基板上に第1導
電型バッファ層,光吸収層,窓層を順次形成し、前記光
吸収層と窓層の一部を選択的に第2導電型に反転し、前
記第1導電型窓層、及び窓層の第2導電型領域の一部を
覆うように開口部を有する誘電体膜を形成し、前記誘
電体膜上に、前記窓層の第2導電型領域の一部に接する
ように電極を形成し、前記誘電体膜上に、前記電極に対
して絶縁され、金属粒子を含有する感光性樹脂よりなる
遮光用マスク層を形成するようにしたので、受光部以外
に入射した入射光を上記金属粒子により乱反射すること
により、レーザまたはファイバへの戻り光を防止でき、
光信号へのノイズを防止することができる。
【0014】またこの発明に係る半導体受光装置の
造方法においては、第1導電型基板上に第1導電型バッ
ファ層,光吸収層,窓層を順次形成し、前記光吸収層と
窓層の一部を選択的に第2導電型に反転し、前記第1導
電型窓層及び窓層の第2導電型領域の一部を覆うよう
に、開口部を有する誘電体膜を形成し、前記誘電体膜上
に、前記窓層の第2導電型領域の一部に接するように電
極を形成し、前記誘電体膜上に前記電極に対して絶縁さ
れ、その表面に凹凸を有する遮光用マスク層を形成する
ようにしたので、受光部以外への入射光を凹凸を有する
遮光マスクにて乱反射することにより、レーザまたはフ
ァイバへの戻り光を防止でき、光信号へのノイズを防止
することができる。
【0015】
【実施例】以下この発明の一実施例を図について説明す
る。図1は本発明の第1の実施例による半導体受光装置
を示す図である。図において、30は表面に凹凸を有す
る遮光マスク用の金属層であり、従来例と同一符号は同
一のものを示す。
【0016】次に製造方法を説明する。n−InP基板
1上にn−InPバッファ層2,n−InGaAs光吸
収層3,n−InP窓層4を順次形成し、光吸収層3と
窓層4の一部を選択的にp型に反転し、p+ −InP窓
層6,p+ −InGaAs光吸収層5を形成する。窓層
4及びp+ −InP窓層6の一部を覆うように開口部を
有する誘電体膜7を形成し、誘電体膜7上にp+ −In
P窓層6の一部に接する電極8を形成し、誘電体膜7上
に電極8に対して絶縁され、その表面に凹凸を有する遮
光用マスク層30を形成する。
【0017】次に動作について説明する。p電極8とn
電極9間に逆バイアスを印加した場合、InGaAs光
吸収層3中に空乏層が広がる。この時、InGaAsの
バンドギャップ波長より短い波長の光が矢印21の経路
で入射した場合、InGaAs光吸収層3で光は吸収さ
れ、キャリアを発生させる。このキャリアは逆バイアス
により広がった空乏層内を分離・ドリフトすることによ
り、光電流として電極から取り出される。
【0018】このような本実施例では、受光部以外に入
射した光20は表面に凹凸を有する遮光マスク用金属3
0にて乱反射される。このため、入射光の光源であるレ
ーザやファイバへの戻り光を防止でき、それらへの光信
号ノイズの侵入を防止することができる。
【0019】図2は本発明の第2の実施例による半導体
受光装置を示す図である。図において、31はSiN上
に形成され、p電極8に対し絶縁された、Crを有する
遮光マスク用の金属層であり、従来例と同一符号は同一
のものを示す。
【0020】次に製造方法を説明する。n−InP基板
1上にn−InPバッファ層2,n−InGaAs光吸
収層3,n−InP窓層4を順次形成し、光吸収層3と
窓層4の一部を選択的にp型に反転し、p+ −InP窓
層6,p+ −InGaAs光吸収層5を形成する。窓層
4及びp+ −InP窓層6の一部を覆うように開口部を
有する誘電体膜7を形成し、誘電体膜7上にp+ −In
P窓層6の一部に接する電極8を形成し、誘電体膜7上
に電極8に対して絶縁され、Crを有する遮光用マスク
層31を形成する。Crを有する遮光マスク用の金属層
31は、該金属を熱処理等によりCr金属表面に不均一
な自己酸化膜を形成した後、イオンミリング等によりエ
ッチングを行い、酸化膜が金属膜のように均一にエッチ
ングされないことを利用して、表面に凹凸を形成するよ
うにしたものである。
【0021】次に動作について説明する。p電極8とn
電極9間に逆バイアスを印加した場合、InGaAs光
吸収層3中に空乏層が広がる。この時、InGaAsの
バンドギャップ波長より短い波長の光が矢印21の経路
で入射した場合、InGaAs光吸収層3で光は吸収さ
れ、キャリアを発生させる。このキャリアは逆バイアス
により広がった空乏層内を分離・ドリフトすることによ
り、光電流として電極から取り出される。
【0022】このような本実施例では、受光部以外に入
射した光20は表面に凹凸を有する遮光マスク用金属3
1にて乱反射される。このため、入射光の光源であるレ
ーザやファイバへの戻り光を防止でき、それらへの光信
号ノイズの侵入を防止することができる。
【0023】なお、本実施例では、Crを有する金属層
としたが、不均一な自己酸化膜を形成しやすい金属であ
れば、Al,Tiを有する金属層でもよく、単体であっ
ても、合金であっても同様の効果を奏する。
【0024】図3は本発明の第3の実施例による半導体
受光装置を示す図である。図において、32はSiN上
に形成されたAu−Geの合金層を用いた遮光マスクで
あり、従来例と同一符号は同一のものを示す。
【0025】次に製造方法を説明する。n−InP基板
1上にn−InPバッファ層2,n−InGaAs光吸
収層3,n−InP窓層4を順次形成し、光吸収層3と
窓層4の一部を選択的にp型に反転し、p+ −InP窓
層6,p+ −InGaAs光吸収層5を形成する。窓層
4及びp+ −InP窓層6の一部を覆うように開口部を
有する誘電体膜7を形成し、誘電体膜7上にp+ −In
P窓層6の一部に接する電極8を形成し、誘電体膜7上
に電極8に対して絶縁され、Au−Geの合金層を用い
た遮光マスク層32を形成する。遮光用Au−Geの合
金層32は、該金属を、AuとGeではエッチャントが
異なるため、エッチングが同時には進行しないことを利
用して、Geのみエッチングすることにより、表面に凹
凸を形成するようにしたものである。
【0026】次に動作について説明する。p電極8とn
電極9間に逆バイアスを印加した場合、InGaAs光
吸収層3中に空乏層が広がる。この時、InGaAsの
バンドギャップ波長より短い波長の光が矢印21の経路
で入射した場合、InGaAs光吸収層3で光は吸収さ
れ、キャリアを発生させる。このキャリアは逆バイアス
により広がった空乏層内を分離・ドリフトすることによ
り、光電流として電極から取り出される。
【0027】このような本実施例では、受光部以外に入
射した光20は表面に凹凸を有する遮光マスク用金属3
2にて乱反射される。このため、入射光の光源であるレ
ーザやファイバへの戻り光を防止でき、それらへの光信
号ノイズを防止することができる。
【0028】なお、本実施例ではAu−Geの合金層を
遮光用マスク層としたが、エッチャントの異なる異種金
属の合金であれば、これを用いることができ、同様の効
果を奏する。
【0029】図4は本発明の第4の実施例による半導体
受光装置を示す図である。図において、33はSiN上
後述する方法により形成された金層であり、従来例と
同一符号は同一のものを示す
【0030】次に製造方法を説明する。n−InP基板
1上にn−InPバッファ層2,n−InGaAs光吸
収層3,n−InP窓層4を順次形成し、光吸収層3と
窓層4の一部を選択的にp型に反転し、p+ −InP窓
層6,p+ −InGaAs光吸収層5を形成する。窓層
4及びp+ −InP窓層6の一部を覆うように開口部を
有する誘電体膜7を形成し、誘電体膜7上にp+ −In
P窓層6の一部に接する電極8を形成し、誘電体膜7上
に電極8に対して絶縁され、金層を用いた遮光マスク層
33を形成する。金層33は、10-6Torr以下まで
真空度を上げた後、酸素を10-4Torr以上まで添加
し、金を真空蒸着すれば形成できる。このようにして形
成された金層の表面は凹凸になることがわかっている。
【0031】次に動作について説明する。p電極8とn
電極9間に逆バイアスを印加した場合、InGaAs光
吸収層3中に空乏層が広がる。この時、InGaAsの
バンドギャップ波長より短い波長の光が矢印21の経路
で入射した場合、InGaAs光吸収層3で光は吸収さ
れ、キャリアを発生させる。このキャリアは逆バイアス
により広がった空乏層内を分離・ドリフトすることによ
り、光電流として電極から取り出される。
【0032】このような本実施例では、受光部以外に入
射した光20は、表面に凹凸を有する遮光マスク用金層
33にて乱反射される。このため、入射光の光源である
レーザやファイバへの戻り光を防止でき、それらへの光
信号ノイズを防止することができる。
【0033】図5は本発明の第5の実施例による半導体
受光装置を示す図である。図において、従来例と同一符
号は同一のものを示す。
【0034】次に製造方法を説明する。n−InP基板
1上にn−InPバッファ層2,n−InGaAs光吸
収層3,n−InP窓層4を順次形成し、光吸収層3と
窓層4の一部を選択的にp型に反転し、p+ −InP窓
層6,p+ −InGaAs光吸収層5を形成する。窓層
4及びp+ −InP窓層6の一部を覆うように開口部を
有する誘電体膜7を形成する。InP窓層4,InGa
As光吸収層3及びInPバッファ層2を、p+ −In
P窓層の表面を上底、基板1表面を下底とする台形状に
なるようにエッチングし、斜面36が形成する。その斜
面36の上面には誘電体膜7を形成し、誘電体膜7上に
+ −InP窓層6の一部に接する電極8を形成し、誘
電体膜7上に電極8に対して絶縁された遮光用マスク層
36を形成する。
【0035】次に動作について説明する。p電極8とn
電極9間に逆バイアスを印加した場合、InGaAs光
吸収層3中に空乏層が広がる。この時、InGaAsの
バンドギャップ波長より短い波長の光が矢印21の経路
で入射した場合、InGaAs光吸収層3で光は吸収さ
れ、キャリアを発生させる。このキャリアは逆バイアス
により広がった空乏層内を分離・ドリフトすることによ
り、光電流として電極から取り出される。
【0036】このような本実施例では、受光部以外に入
射した光20は斜面からなるマスク面11にて反射され
る。これにより、入射光の光源であるレーザやファイバ
への戻り光を防止でき、それらへの光信号ノイズを防止
することができる。
【0037】図6は本発明の第6の実施例による半導体
受光装置を示す図である。図において、35は受光部以
外への入射光を乱反射させるための金属粒子、34はS
iN上に形成されている金属粒子35を含有している感
光性樹脂よりなる遮光用マスク層であり、従来例と同一
符号は同一のものを示す。
【0038】次に製造方法を説明する。n−InP基板
1上にn−InPバッファ層2,n−InGaAs光吸
収層3,n−InP窓層4を順次形成し、光吸収層3と
窓層4の一部を選択的にp型に反転し、p+ −InP窓
層6,p+ −InGaAs光吸収層5を形成する。窓層
4及びp+ −InP窓層6の一部を覆うように開口部を
有する誘電体膜7を形成し、誘電体膜7上にp+ −In
P窓層6の一部に接する電極8を形成し、誘電体膜7上
に電極8に対して絶縁され、金属粒子35を含有してい
る感光性樹脂よりなる遮光マスク層34を形成する。
【0039】次に動作について説明する。p電極8とn
電極9間に逆バイアスを印加した場合、InGaAs光
吸収層3中に空乏層が広がる。この時、InGaAsの
バンドギャップ波長より短い波長の光が矢印21の経路
で入射した場合、InGaAs光吸収層3で光は吸収さ
れ、キャリアを発生させる。このキャリアは逆バイアス
により広がった空乏層内を分離・ドリフトすることによ
り、光電流として電極から取り出される。
【0040】このような本実施例では、受光部以外に入
射した光20は感光性樹脂内に含有された金属粒子35
により乱反射される。これにより、入射光の光源である
レーザやファイバへの戻り光を防止でき、それらへの光
信号ノイズを防止することができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る半導体受
光装置およびその製造方法によれば、第1導電型基板上
に第1導電型バッファ層,光吸収層,窓層を順次形成
し、前記光吸収層と窓層の一部を選択的に第2導電型に
反転し、前記第1導電型窓層,光吸収層,バッファ層
を、前記窓層の第2導電型領域の表面をその上底とし、
基板表面をその下底とするような台形状にエッチング
し、前記エッチングによりできた斜面上に、前記窓層の
第2導電型領域の一部を覆うように開口部を有する誘電
体膜を形成し、前記誘電体膜上に前記窓層の第2導電
型領域の一部に接するように電極を形成し、前記誘電体
膜上に前記電極に対して絶縁された、遮光用マスク層
を形成するようにしたので、受光部以外に入射した入射
はエッチングされた斜面上の遮光用マスク層で反射さ
れることにより、レーザまたはファイバへの戻り光を防
止でき、光信号へのノイズを防止することができる効果
がある。
【0042】またこの発明に係る半導体受光装置およ
びその製造方法によれば、第1導電型基板上に第1導電
型バッファ層,光吸収層,窓層を順次形成し、前記光吸
収層と窓層の一部を選択的に第2導電型に反転し、前記
第1導電型窓層、及び窓層の第2導電型領域の一部を覆
うように開口部を有する誘電体膜を形成し、前記誘電
体膜上に、前記窓層の第2導電型領域の一部に接するよ
うに電極を形成し、前記誘電体膜上に、前記電極に対し
て絶縁され、金属粒子を含有する感光性樹脂よりなる
光用マスク層を形成するようにしたので、上記と同様、
受光部以外に入射した入射光を上記金属粒子により乱反
射することにより、レーザまたはファイバへの戻り光を
防止でき、光信号へのノイズを防止することができる効
果がある。
【0043】またこの発明に係る半導体受光装置の
造方法によれば、第1導電型基板上に第1導電型バッフ
ァ層,光吸収層,窓層を順次形成し、前記光吸収層と窓
層の一部を選択的に第2導電型に反転し、前記第1導電
型窓層及び窓層の第2導電型領域の一部を覆うように、
開口部を有する誘電体膜を形成し、前記誘電体膜上に前
記窓層の第2導電型領域の一部に接するように電極を形
成し、前記誘電体膜上に、前記電極に対して絶縁され、
その表面に凹凸を有する遮光用マスク層を形成するよう
にしたので、受光部以外に入射した入射光を凹凸を有す
る遮光マスクにて乱反射することにより、レーザまたは
ファイバへの戻り光を防止でき、光信号へのノイズを防
止することができる半導体受光装置を安定して製造する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による半導体受光装置
及びその製造方法を示す断面図。
【図2】この発明の第2の実施例による半導体受光装置
及びその製造方法を示す断面図。
【図3】この発明の第3の実施例による半導体受光装置
及びその製造方法を示す断面図。
【図4】この発明の第4の実施例による半導体受光装置
及びその製造方法を示す断面図。
【図5】この発明の第5の実施例による半導体受光装置
及びその製造方法を示す断面図。
【図6】この発明の第6の実施例による半導体受光装置
及びその製造方法を示す断面図。
【図7】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
1 n−InP基板 2 n−InPバッファ層 3 n−InGaAs光吸収層 4 n−InP窓層 5 p+ −InGaAs光吸収層 6 p+ −InP窓層 7 SiN膜 8 p電極 9 n電極 10 遮光マスク用金属 11 遮光マスク用金属 20 受光部以外への入射光の経路 21 受光部への入射光の経路 30 表面に凹凸を有する遮光マスク用金属 31 Cr遮光マスク用金属 32 Au−Ge遮光マスク用金属 33 Au遮光マスク用金属 34 感光性樹脂 35 金属粒子 36 主面に対し斜めにエッチングされた結晶面

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型基板上に、第1導電型バッフ
    ァ層,光吸収層,窓層を有し、さらに該窓層と光吸収層
    の一部を選択的に第2導電型に反転されてなる領域を有
    する半導体受光装置において、 上記第1導電型の窓層,光吸収層,バッファ層を、上記
    窓層の第2導電型領域の表面をその上底とし、基板表面
    をその下底とするような台形状にエッチングして、該エ
    ッチングによりできた受光面と平行とならない面上に、
    前記窓層の第2導電型領域の一部を覆うように形成され
    た、開口部を有する誘電体膜と、 上記誘電体膜上に形成され、上記窓層の第2導電型領域
    の一部に接する電極と、 上記誘電体膜上に形成され、上記電極に対して絶縁され
    た遮光用マスク層とを備えたことを特徴とする半導体受
    光装置。
  2. 【請求項2】 第1導電型基板上に、第1導電型バッフ
    ァ層,光吸収層,窓層を有し、さらに該窓層と光吸収層
    の一部を選択的に第2導電型に反転されてなる領域を有
    する半導体受光装置において、 上記第1導電型窓層及び窓層の第2導電型領域の一部を
    覆うように形成された、開口部を有する誘電体膜と、 上記誘電体膜上に形成され、上記窓層の第2導電型領域
    の一部に接する電極と、 上記誘電体膜上に形成され、上記電極に対して絶縁され
    た、金属粒子を含有する感光性樹脂よりなる遮光用マス
    ク層とを備えたことを特徴とする半導体受光装置。
  3. 【請求項3】 第1導電型基板上に、第1導電型バッフ
    ァ層,光吸収層,窓層を有し、さらに該窓層と光吸収層
    の一部を選択的に第2導電型に反転されてなる領域を有
    する半導体受光装置を製造する方法において、 上記第1導電型窓層及び窓層の第2導電型領域の一部を
    覆うように、開口部を有する誘電体膜を形成する工程
    と、 上記誘電体膜上に、上記窓層の第2導電型領域の一部に
    接するように電極を形成する工程と、 上記誘電体膜上に、上記電極に対して絶縁され、不均一
    な自己酸化膜を形成しやすい金属の単体またはその合金
    よりなる遮光用マスク層を形成する工程と、 上記遮光用マスク層の表面に不均一な自己酸化膜を形成
    し、エッチングすることにより、その表面を凹凸にする
    工程とを含むことを特徴とする半導体受光装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 第1導電型基板上に、第1導電型バッフ
    ァ層,光吸収層,窓層を有し、さらに該窓層と光吸収層
    の一部を選択的に第2導電型に反転されてなる領域を有
    する半導体受光装置を製造する方法において、 上記第1導電型窓層及び窓層の第2導電型領域の一部を
    覆うように、開口部を有する誘電体膜を形成する工程
    と、 上記誘電体膜上に、上記窓層の第2導電型領域の一部に
    接するように電極を形成する工程と、 上記誘電体膜上に、上記電極に対して絶縁され、エッチ
    ャントの異なる異種金属の合金よりなる遮光用マスク層
    を形成する工程と、 上記遮光用マスク層を、1種類の金属のみをエッチング
    することのできるエッチャントを用いて、エッチングし
    表面を凹凸にする工程とを含むことを特徴とする半導体
    受光装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 第1導電型基板上に、第1導電型バッフ
    ァ層,光吸収層,窓層を有し、さらに該窓層と光吸収層
    の一部を選択的に第2導電型に反転されてなる領域を有
    する半導体受光装置を製造する方法において、 上記第1導電型窓層,光吸収層,バッファ層を、上記窓
    層の第2導電型領域の表面をその上底とし、基板表面を
    その下底とするような台形状にエッチングする工程と、 上記エッチングして、該エッチングによりできた受光面
    と平行とならない斜面上に、上記窓層の第2導電型領域
    の一部を覆うように開口部を有する誘電体膜を形成する
    工程と、 上記誘電体膜上に、上記窓層の第2導電型領域の一部に
    接するように電極を形成する工程と、上記誘電体膜上に、上記電極に対して絶縁された、遮光
    用マスク層を形成する 工程と を含むことを特徴とする半
    導体受光装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 第1導電型基板上に、第1導電型バッフ
    ァ層,光吸収層,窓層と、該窓層と光吸収層の一部を選
    択的に第2導電型に反転されてなる領域を有する半導体
    受光装置を製造する方法において、 上記第1導電型窓層及び窓層の第2導電型領域の一部を
    覆うように、開口部を有する誘電体膜を形成する工程
    と、 上記誘電体膜上に、上記窓層の第2導電型領域の一部に
    接するように電極を形成する工程と、 上記誘電体膜上に、上記電極に対して絶縁され、金属粒
    子を含有する感光性樹脂よりなる遮光用マスク層を形成
    する工程とを含むことを特徴とする半導体受光装置の製
    造方法。
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