JP2004241746A - 高速受光素子およびその製造方法 - Google Patents

高速受光素子およびその製造方法 Download PDF

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守夫 和田
Toshimasa Umezawa
俊匡 梅沢
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貴裕 工藤
Takashi Mogi
孝史 茂木
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Abstract

【課題】遮断周波数が極めて高く、光入射手段に関して簡単な構成で済む高速受光素子を提供する。
【解決手段】端面が傾斜して形成された半導体基板と、この半導体基板上に形成された受光素子と、からなり、前記半導体基板に形成された傾斜面から入射した光が前記受光素子を照射するように構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信用測定機器のO/E変換素子として、また、O/E変換モジュ−ル(フォトダイオ−ド・モジュ−ル、レシ−バ・モジュ−ル)などのコンポーネントとして用いられる光通信用超高速受光モジュ−ルの受光感度の改善及び光を受光素子に入射する際の光出射手段の位置決めの容易化に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は一般的なInGaAsフォトダイオ−ドの断面構造図である。この例では、半絶縁性InP基板1上にn型電極コンタクト層(n−InP層)2、n−InGaAs光吸収層3、n−InP窓層4が積層されている。
【0003】
InP窓層4を含むInGaAs層3の上部領域はZn拡散等のプロセスによりpInGaAs領域4aとなっており、このp型領域4aの上には反射防止膜8が形成されている。6は下部電極、7は上部電極、9は層間絶縁膜である。
【0004】
上述の構成において、光は反射防止膜8を通して図示のように上部から入射する。InGaAs層3で吸収された光により、電子−正孔対が形成され、光励起キャリアとなる。受光素子のInGaAs層3内のpn接合に逆方向バイアス電圧が印加されており、InGaAs層3の空乏化した領域に電界が発生する。この電界により光励起キャリアが加速され、キャリアが(自由正孔は)p−InGaAs領域、(自由電子は)n−InP層にドリフトして、それぞれ電極から光信号電流として取り出される。
【0005】
このとき、受光素子の応答特性(遮断周波数)を決定する主要因は、
1) 素子容量(C)と素子抵抗(R)との積であるRC時定数、
2) p−InGaAs(Zn拡散)領域6を除くInGaAs光吸収層5内のキャリア走行時間、である。
【0006】
光通信等に用いられる光ファイバ−から出射して受光素子に入射する光ビ−ム径はレンズ等の光学系を用いて数μm程度に容易に絞れることから、受光素子(pn接合面積)を小さくして素子容量の減少が可能である。また、電極接触抵抗の小さい電極材料の選定、コンタクト層の形成等の電極構造を採用して素子抵抗の低減も可能となっている。
【0007】
一方、InGaAs光吸収層3内のキャリア走行時間は、層厚とキャリアのドリフト速度から決定される。高いドリフト速度を得るために不純物などによる散乱の低減(フォノンによる散乱は素子温度を下げると低減する)を行い、高純度InGaAs層を形成する。
【0008】
しかし、素子に印加する逆方向バイアス電圧を増加して電界強度を大きくしても、ドリフト速度は半導体材料自体のバンド構造に起因する本質的な物性(例えば自由電子ではバンドのバレイ散乱)により飽和速度に達する。
【0009】
したがって、現実的な使用条件(素子の動作温度が室温)で高い遮断周波数を得るには、光励起キャリアがドリフトして走行するInGaAs層3の厚さを薄くする必要がある。その場合、図9の入射光の強度変化は矢印の幅で模式的に示すように、InGaAs層3内の光吸収量が減少し、高い感度が得られなくなる。
【0010】
例えば、光−電変換の効率を示す内部量子効率は、薄いp−InGaAs(Zn拡散)領域4aを除くInGaAs光吸収層3の厚さが約2.5μmで約80%、約1.0μmで約35%となる。光吸収層厚さ約1.0μmの場合、キャリア走行時間で制限される遮断周波数(f−3dB)は約25GHzである。したがって、図9に示すような受光素子構造の基本構成を変えることなく、高い感度を有する遮断周波数の高い受光素子を実現するのは難しいという問題がある。
【0011】
このような問題を解決した先行技術文献として特開2000−150923号公報がある。
【0012】
図10は上記特許文献に記載された「半導体受光装置」の断面図である。図において、1は半絶縁性InP基板であり、この基板上にn型電極層2、キャリア走行層3、光吸収層4、上部電極層5が積層されている。6は下部電極、7は上部電極、11は反射防止膜である。
【0013】
このような構成の受光素子13は図9に示すものと同等である。この従来例においては受光素子13の近傍に順メサエッチングによりV溝14を形成し、この面にミラー部材15をコーティングしている。ここで、光は点線の矢印10で示すように基板の裏側から入射し、ミラー部材15で反射して受光素子を照射する構成となっている。
【0014】
【特許文献1】
特開2000−150923号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような構成の受光素子に光を入射するためには、基板の受光素子チップを半導体基板裏面とマウント(図示省略)との間で固定するとともに、裏面からの光入射のための光路を確保するため、V溝14に正確に光が反射して受光部に到達するように光ビ−ムの通過する開口部をマウントに形成する必要がある
【0016】
また、このマウントと受光素子チップの固定の際の位置決めは、前述の光路が確保できるように正確に行わねばならず、そのために精度の高い位置決め装置が必要となる。さらに、マウントの開口部と、光ファイバ−端から出射して広がる光束を集光するレンズ光学系の位置決めとファイバ−、レンズ系を含めた固定が必要となる。
【0017】
また、受光素子チップを裏返してマウントに固定して半導体基板裏面を上にしてここから光入射を行う場合(フリップチップボンディングと呼ばれる方法など)では、受光素子チップ上の配線パタ−ンとマウント上の配線との正確な位置決めとバンプ等による固定が必要となり、このための位置決め工程とボンディング工程が必要となる。
【0018】
更に、基板裏面からの光学系のアライメントでは、基板上部にあるV溝などの位置を基板裏面から検出する必要がある。この場合、裏面に何らかの位置マ−クを形成するか、基板を透過する赤外光により裏面から表面の構造物を検出するなどの方法をとる必要がある。
【0019】
前者の場合では基板両面にパタ−ンを形成する必要があるため両面露光装置など、後者の場合は赤外光の位置合わせ装置などの特殊な装置を必要とする。また、粗調なしに、はじめから受光素子の光電流をモニタ−してアクティブアライメントを行う場合には位置合わせ目標がないため、一定のアライメント時間を設定することができないし、一般にかなりの時間を必要とする。
【0020】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、受光感度の改善及び光を受光素子に入射する際の光出射手段の位置決めの容易化を図った高速受光素子を実現することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本発明では、
請求項1においては、高速受光素子において、
端面が傾斜して形成された半導体基板と、この半導体基板上に形成された受光素子と、からなり、前記半導体基板に形成された傾斜面から入射した光が前記受光素子を照射するように構成したことを特徴とする。
端面が傾斜して形成された半導体基板と、この半導体基板上に形成された受光素子と、からなり、前記半導体基板に形成された傾斜面から入射した光が前記受光素子を照射するように構成したことを特徴とする高速受光素子。
【0022】
請求項2においては、高速受光素子において、
縁部から所定の点(P)まで直線状に形成されたV溝を有する1半導体基板と、
裏面入射型受光素子が形成された第2半導体基板と、
からなり、前記第1半導体基板に形成された前記所定の点(P)部分を覆って前記第2半導体基板を固定し、前記V溝の縁部から入射した光が前記所定の点(P)の傾斜部分で反射して前記裏面入射型受光素子の受光部に入射するように構成したことを特徴とする。
【0023】
請求項3においては、請求項1又は2記載の高速受光素子において、
入射光は半導体基板の表面に対してほぼ平行に入射し、前記傾斜面で屈折した光が前記受光素子を所定の角度傾斜した方向から照射するように構成したことを特徴とする。
【0024】
請求項4においては、請求項1から3のいずれかに記載の高速受光素子において、
受光素子の受光面を楕円状に形成するとともに、この楕円部分の大きさを光照射により受光面に形成される照射面積より僅かに大きく形成したことを特徴とする。
【0025】
請求項5においては、高速受光素子の製造方法において、
半導体基板の(110)面に受光素子を形成する工程と、
この受光素子の近傍であって前記半導体基板の[011]または[0−11]方向の面に3〜15度傾けてマスク穴を形成する工程と、
このマスク穴から半導体基板の逆メサエッチングを行う工程と、
エッチングを行った部分の少なくとも逆メサ部分と受光素子を残して前記半導体基板を切断する工程と、
を含むことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下図面を用いて本発明を詳しく説明する。
図1は本発明の高速受光素子を示す断面構成図である。
図において、図9、図10と同一要素には同一符号を付して重複する説明は省略する。
本発明においては半絶縁性Inp基板の端面に傾斜面12を設け、この傾斜面が形成された近傍の半絶縁性Inp基板1上に受光素子を形成する。
【0027】
本発明では図9で示す従来例でのn−InP窓層4に替わって電極金属7aが光反射面となるように広く形成されている。
図2は図1に示す高速受光素子の製作工程を示すもので、基板1の表面に形成した受光素子の近傍にエッチング穴16を形成し、この部分から逆メサエッチングを行う。そして線分A−Aで示す個所で切断してチップ化し、エッチング穴16の断面(図1参照)に反射防止膜8を形成する。
【0028】
この逆メサ面の断面はほぼ40〜45°のとなっている。波長1.5μm付近でのInPの屈折率は3.1であり、図1のように逆メサ側面にほぼ平行に1.5μm帯の光を入射させた場合は、受光素子部反射面には約57°(反射面の法線方向からの角度)で入射する。
【0029】
この時、入射ビ−ムの光反射面での投影形状(光照射範囲K)は図3に示すように、楕円となり長径方向は1.8〜1.9倍になる。この反射面でのビ−ム投影形状に整合するようにpn接合形成部分Mを形成する。例えば、光ファイバ−から集光する場合、コア径10μm程度の単一モ−ドファイバ−では、集光光学系を用いて光ビ−ム径(直径)を10μm以下にすることが出来る。
【0030】
ファイバ−を含む光学系の固定に際し再現性を考慮して、ビ−ム投影形状より0.5〜1μm程度大きなpn接合面積とすれば、受光素子容量は従来例(図9)と同程度かまたは小さくなる。
【0031】
図2,図3に示すエッチング穴16の形成方法と逆メサ形状の形成方法は以下の通りである。図1に断面で示すn−InP層、InGaAs層は(100)面のInP基板ウェハ上に成長する。この時、逆メサ形状は、[011]方向または[0−11]方向に角度θ傾けて形成したマスク穴により化学エッチングして制御する。
【0032】
化学エッチング液は、塩酸と燐酸の混合液が使用できる。逆メサ形状と角度θとの関係は、角度θが約3°〜15°の範囲で図1に示す光が入射するメサ角度が約40〜45°となる。エッチングマスクにはSiO、Siなどの薄膜を使用できるが、塩酸と燐酸の混合液であるエッチング液がInGaAsをほとんどエッチングしないことから、InGaAs光吸収層をエッチングマスクとして使用することもできる。
【0033】
図1に示すようにInGaAs光吸収層3上の金属電極7a(反射面)で入射光が折り返されるので、入射光はInGaAs層を2度通過する。入射光がInGaAs層を斜めに通過することから、メサ角度約40〜45°に水平に光が入射する(図1)場合では、結果的に、InGaAs層厚さの約1.8〜1.9(斜め効果)×2(往復)倍の厚さのInGaAs光吸収層を通過する。
【0034】
したがって、キャリア走行時間を決定するInGaAs層の厚さを薄くして、実効的な光吸収層厚さを増大させることができる。例えば、InGaAs光吸収層を1μmとすると受光素子の遮断周波数が約25GHzで、実効的な光吸収層3の厚さは約3.6μmと厚くなって内部量子効率は80%を超え、十分な感度が得られる。さらに、遮断周波数を35GHzを超えるようにInGaAs層を例えば0.6μm程度とした場合でも、実効光吸収層3の厚さは約2μmとなり、内部量子効率は従来例の図9の場合より2倍以上改善する。
【0035】
図4は受光素子部13と集光レンズ系25の位置関係を示す断面図である。
受光チップ(図1に示す半絶縁性基板)1に形成した受光素子13を高周波伝送線路20が形成された高周波基板21とともにマウント22上に固定し、ボンディング配線23を施した断面と光ファイバ24および集光レンズ系25を示している。25aは光ファイバ18から出射した光ファイバ出射光ビーム,25bは集光レンズ系25で集光されるレンズ集光ビームである。
【0036】
図5は傾斜面12に入射するレンズ集光ビーム25bと受光素子部13の位置関係を示す図である。
図4,5に示すようにマウント22上の受光素子部13を同一方向から観測することができる。このため、光学系のアライメント(位置合わせ)では、受光素子部13下にある傾斜面12にまず集光ビ−ムが位置するようにBで示す線上(図5参照)に粗調し、最終的に、受光素子の光電流をモニタ−しながら集光レンズ系25や光ファイバ24を固定する(アクティブスキャン)ことができる。
【0037】
図6、図7、図8は本発明の請求項2に係る実施例を示す断面図である。これらの図において、図6は第1半導体基板30上に第2半導体基板33を固定した状態を示す拡大構成図、図7は第1半導体基板30上に形成したV溝14とこの溝の端部P点および第2半導体基板の位置関係を示す図、図8は受光素子チップ33と集光レンズ系25の位置関係を示す断面図である。
【0038】
この実施例では図7に示すように第1半導体基板(Si)30上にV溝31を形成した後、第2半導体基板に形成された裏面入射型受光素子チップ33を固定する。入射光はSi基板30に形成されたV溝31に沿って入射し、P点で示すV溝面のミラ−膜で反射して受光素子チップ33の裏面から所定の角度(70.5°)傾斜して入射し受光素子チップの光吸収層3に達する。
【0039】
そして、光吸収層3の上部に設けられた金属電極(反射面)7aで反射して再び光吸収層3内に戻る。なお、V溝面および光吸収層上部のミラ−膜は金属薄膜または誘電体多層膜による高反射膜を用いている。
【0040】
本実施例では第1半導体基板としてSi基板を用いたが、ダイアモンド構造のSi、または閃亜鉛構造のInPやGaAsなどを用いても良い。その場合、(100)面ウェハを用いて、<100>、<110>方向に辺をもつエッチングマスクを形成し、化学(ウェット)エッチングにより容易にV溝構造を加工することが出来る。この加工では、V溝の角度は約54.75°となる(図6参照)。
【0041】
図8に示すように、光ファイバ−24からの出射した光を集光レンズ系25を用いて集光する場合、コア径10μm程度の単一モ−ドファイバ−では、光ビ−ム径(直径)を10μm以下にすることが出来る。ファイバ−を含む光学系の固定に際の再現性を考慮して、ビ−ム投影形状より0.5〜1μm程度大きなpn接合面積とすれば、受光素子容量は図9に示す従来例と同程度かまたは小さくすることができる。
【0042】
このような実施例においても、InGaAs光吸収層上の反射面で入射光が折り返されるので、入射光はInGaAs層を2度が通過する通過することから、InGaAs層厚さの約2倍(往復)の厚さのInGaAs光吸収層を通過する。したがって、キャリア走行時間を決定するInGaAs層厚さを薄くして、実効的な光吸収層厚さを増大させることができる。
【0043】
また、この実施例では図1に示す実施例と異なり光がV溝の空間を通過して裏面入射型受光素子の受光部に入射するので、図1に示す実施例と異なり光ばV溝の空間を通過してV溝側面のミラ−で反射されて、受光素子の反射防止膜が形成された基板裏面に浅い角度で入射して受光部に到達する。
【0044】
このとき、V溝側面のミラ−は金属反射膜で形成する場合、ミラ−での偏波面の異なる光(V溝側面のミラ−の傾斜面に水平と垂直な偏波面をもつ光)の間の反射率の偏波面依存性(PDL:Polarization Dependent Lossと呼ばれる)が原理的になく、受光素子の基板裏面でもほぼ垂直に光入射することから基板裏面での透過率の偏波面依存性も小さくできると効果がある。
【0045】
一方、図1に示す実施例では、入射光が反射防止膜8が形成された大きな角度の傾斜面12を透過するときに偏波面の異なる光の間の透過率の波長依存性が存在し、偏波面依存損失を小さく抑えるのが困難である。
【0046】
本発明の以上の説明は、説明および例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎない。したがって本発明はその本質から逸脱せずに多くの変更、変形をなし得ることは当業者に明らかである。特許請求の範囲の欄の記載により定義される本発明の範囲は、その範囲内の変更、変形を包含するものとする。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、端面が傾斜して形成された半導体基板と、この半導体基板上に形成された受光素子と、からなり、前記半導体基板に形成された傾斜面から入射した光が前記受光素子を照射するように構成した。
【0048】
即ち、同一ウェハ内に受光素子部と一緒に逆メサ側面をもつように傾けたエッチング穴を配置し、このエッチング穴の部分を切断して、受光素子のチップ化を行い、逆メサ部に反射防止膜を形成して光入射構造としたので、遮断周波数が極めて高く、かつ、従来にない高い受光感度を実現でき、更に光入射手段に関して簡単な構成で済む高速受光素子を実現することができた。
また、光がV溝の空間を通過して裏面入射型受光素子の受光部に入射するようにしたので、ミラ−での偏波面の異なる光の間の反射率の偏波面依存性が原理的になく、受光素子の基板裏面でもほぼ垂直に光入射することから基板裏面での透過率の偏波面依存性も小さくできると効果がある。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高速受光素子の実施形態の一例を示す構成図である。
【図2】本発明の受光素子の製作工程の一例を示す構成図である。
【図3】本発明の高速受光素子の光照射範囲と受光面積の関係の一例を示す構成図である。
【図4】本発明の高周波受光素子と集光レンズ系の位置関係を示す断面図である。
【図5】傾斜面入射するレンズ集光ビームと受光素子部の位置関係を示す図である。
【図6】本発明の高速受光素子の他の実施形態の一例を示す構成図である。
【図7】第1半導体基板上に形成したV溝と溝の端部P点および第2半導体基板の位置関係を示す図である。
【図8】受光素子チップと集光レンズ系の位置関係を示す断面図である。
【図9】従来の受光素子の一例を示す構成図である。
【図10】従来の高速受光素子の他の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 半絶縁性基板
2 nInp層
3 n−InGaAs層
4a Zn拡散領域(pInGaAs)
6 下部電極
7 上部電極
8 反射防止膜
9 層間絶縁膜
12 傾斜面
13 受光素子形成領域
15 ミラー部材
16 エッチング穴
17 チップ切断位置
20 高周波伝送線路
21 高周波基板
22 マウント
23 ボンディング配線
24 光ファイバ
25 集光レンズ系
25a 光ファイバ出射光ビーム
25b レンズ集光ビーム
30 第1半導体基板
31 V溝
32 ミラー膜
33 第2半導体基板

Claims (5)

  1. 端面が傾斜して形成された半導体基板と、この半導体基板上に形成された受光素子と、からなり、前記半導体基板に形成された傾斜面から入射した光が前記受光素子を照射するように構成したことを特徴とする高速受光素子。
  2. 縁部から所定の点(P)まで直線状に形成されたV溝を有する1半導体基板と、
    裏面入射型受光素子が形成された第2半導体基板と、
    からなり、前記第1半導体基板に形成された前記所定の点(P)部分を覆って前記第2半導体基板を固定し、前記V溝の縁部から入射した光が前記所定の点(P)の傾斜部分で反射して前記裏面入射型受光素子の受光部に入射するように構成したことを特徴とする高速受光素子。
  3. 入射光は半導体基板の表面に対してほぼ平行に入射し、前記傾斜面で屈折した光が前記受光素子を所定の角度傾斜した方向から照射するように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の高速受光素子。
  4. 受光素子の受光面を楕円状に形成するとともに、この楕円部分の大きさを光照射により受光面に形成される照射面積より僅かに大きく形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の高速受光素子。
  5. 半導体基板の(110)面に受光素子を形成する工程と、
    この受光素子の近傍であって前記半導体基板の[011]または[0−11]方向の面に3〜15度傾けてマスク穴を形成する工程と、
    このマスク穴から半導体基板の逆メサエッチングを行う工程と、
    エッチングを行った部分の少なくとも逆メサ部分と受光素子を残して前記半導体基板を切断する工程と、
    を含むことを特徴とする高速受光素子の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018098399A (ja) * 2016-12-14 2018-06-21 日本電信電話株式会社 半導体受光素子
WO2021245874A1 (ja) * 2020-06-04 2021-12-09 株式会社京都セミコンダクター 端面入射型半導体受光素子
WO2022215275A1 (ja) * 2021-04-09 2022-10-13 日本電信電話株式会社 受光素子

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