JP2773395B2 - 横断流送風機用消音器 - Google Patents

横断流送風機用消音器

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JP2773395B2
JP2773395B2 JP2161824A JP16182490A JP2773395B2 JP 2773395 B2 JP2773395 B2 JP 2773395B2 JP 2161824 A JP2161824 A JP 2161824A JP 16182490 A JP16182490 A JP 16182490A JP 2773395 B2 JP2773395 B2 JP 2773395B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は空機調和装置等に設けられている横断流送風
機の消音器に関するものである。
従来の技術 従来の横断流送風機の構造は実開昭59−41696号公報
に記載されているように第6図のような構成となってい
る。第6図は従来の横断流送風機の斜視図であり、第7
図はその横断面図である。
すなわち、複数のブレード1から成る羽根車単体2を
中央に配し、その周囲にリアガイダ3とスタビライザー
4とで空気の流路を形成し、吸い込み口5と吹き出し口
6とを有する横断流送風機を構成していた。
第6図のような構造を有する横断流送風機は、他の送
風機に比べて薄形化しやすく、また空気の吸入及び排出
を片面で行え、空気調和機等に広く用いられるようにな
っている。
発明が解決しようとする課題 しかし、上記の構成を有する横断流送風機は、遠心送
風機等の他の送風機に比して騒音が高く、効率が低いな
どの課題がある。
一般に、送風機等から発生する騒音は、空気の流れの
じょう乱によって物体表面に誘起される圧力変動の大き
さと相関がある。
横断流送風機の場合、クロスフローファンのブレード
から見ると流れの方向が大きく変化するスタビライザー
近辺と、クロスフローファンで増速された流れが吹き出
し口へ向かうための流路となるリアガイダ付近で騒音が
発生している。またクロスフローファンの回転数nとブ
レードの枚数zに関係したnz音や2nz音が発生し、耳障
りな騒音になっている。
これらの騒音は可聴域内で最も聞こえ易い周波数であ
り、その低減対策が必要となっている。
本発明は、横断流送風機の性能を悪化させることな
く、騒音を格別に低減することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するための本発明の技術的手段は、流
路に面したスタビライザー又はリアガイダを稠密構造で
かつ貫通性の多孔性材料で一部または全体を形成し、前
記スタビライザー又はリアガイダの裏面に非貫通性の固
体壁とにより二重構造にし、前記固体壁に開孔口を設け
た共鳴器とで構成された横断流送風機用消音器である。
また、本発明はスタビライザー又はリアガイダを中空
二重構造とし、流路に面したスタビライザー又はリアガ
イダは稠密構造でかつ貫通性の多孔性材料で一部または
全体が形成され、この多孔性材料で形成されたスタビラ
イザー又はリアガイダの裏面に中空を設けて固体壁でふ
たをするように構成されたことを特徴とする横断流送風
機用消音器である。
また、本発明はスタビライザー又はリアガイダを中空
二重構造とし、吹き出し側を開放端としたことを特徴と
する横断流送風機用消音器である。
作用 上記手段による作用は、以下の通りである。
本発明は、スタビライザー及びリアガイダの流路に面
した部分を稠密構造でかつ貫通性の多孔性材料で形成し
ているため、じょう乱による圧力変動は多孔性で形成さ
れているスタビライザー及びリアガイダ内を通過する際
に空気の粘性と多孔性材料内の微細な空間との相互作用
によって減衰し、騒音の低減につながる。
さらに、多孔性材料で形成されたスタビライザー又は
リアガイダの裏面を固体壁と共鳴器とで構成されている
ため、共鳴器の開孔口に流体が衝突して発生するキャビ
ティー音や、笛吹き音がなく、チューニングした共鳴周
波数の音を低減することができる。
また、スタビライザー又はリアガイダを中空二重構造
とした場合、稠密構造でかつ貫通性の多孔性材料で形成
したスタビライザー又はリアガイダと固体壁で囲まれた
共鳴器の構造になり吸音効果につながる。
また、スタビライザー又はリアガイダを中空二重構造
とした中空部分及び共鳴器内を、繊維状等の吸音材を挿
入することにより、圧力変動は空気の粘性と吸音材の微
細な空間との相互作用によって減衰し、騒音の低減につ
ながる。
また、スタビライザー又はリアガイダを中空二重構造
とし、吹き出し側を開放端とした場合、多孔性材料で形
成されたスタビライザー又はリアガイダ、及び中空部分
に挿入された吸音材による圧力変動の減衰をより助長
し、騒音の低減に大きな効果をもたらす。
実施例 以下、本発明の実施例について添付図面に基づいて説
明する。
第1図は、本発明の第1実施例の横断面図である。1
はブレードであり、2は羽根車単体であり、7,8は、稠
密構造で貫通性の多孔性材料のスタビライザー及びリア
ガイダであり、従来のスタビライザー、リアガイダと同
形状に形成されている。固体壁9は、多孔性材料で形成
されたスタビライザー、リアガイダの裏面に密着しては
りあわせてある。
さらに、その裏側に共鳴器10が配置されており、その
形状は、消音の目的に応じて、体積共鳴器10a,10b、1/4
波長共鳴器10cと適切に使いわける。
また、共鳴器10aの開孔口11を、騒音発生源付近の固
体壁9に適切に配置する。
第2図は、本発明の第2の実施例の横断面図である。
1はブレードであり、2は羽根車単体であり、7,8は稠
密構造で貫通性の多孔性材料のスタビライザーおよびリ
アガイダであり、従来のスタビライザー、リアガイダと
同形状に形成されている。固体壁9は、多孔性材料で形
成されたスタビライザー、リアガイダとの間に空間12を
有するような構造をとり、その空間12あるいは共鳴器10
の内部に吸音材13を挿入することも可能である。
第3図は、本発明の第3の実施例の横断面図である。
1はブレードであり、2は羽根車単体であり、7,8は稠
密構造で貫通性の多孔性材料のスタビライザーおよびリ
アガイダであり、従来のスタビライザー、リアガイダと
同形状に形成されている。固体壁9は、多孔性材料で形
成されたスタビライザー、リアガイダとの間に空間12を
有するような構造をとり、吹き出し側の端を開放端14と
する。
また、その空間12あるいは共鳴器10の内部に吸音材13
を挿入することも可能である。
第4図は、本発明の第4の実施例の横断面図である。
1はブレードであり、2は羽根車単体であり、7,8は稠
密構造で貫通性の多孔性材料のスタビライザー及びリア
ガイダであり、従来のスタビライザー、リアガイダと同
形状に形成されている。固体壁9は、多孔性材料で形成
されたスタビライザー、リアガイダの裏面に密着しては
りあわせてある。
さらに、その裏側に2段直列接続された共鳴器15が配
置されてある。
一段目の共鳴器15aの開孔口11については、騒音発生
源付近の固体壁9に適切に配置する。二段目の共鳴器15
bは、比較的空間に余裕のある部分に配置する。
上記の構成により、狭い領域に効果的に容積を確保す
るとともに、大きな消音効果を得ることができる。
また、複数個の共鳴器により複数値の共鳴周波数で消
音効果を得ることができる。
第5図は、本発明の第5の実施例の斜視図である。
この共鳴器の1/4波長共鳴の周波数は、 fr(1/4)=C/(4λ) ・・・・(1) C;音速(340m/s),λ=波長(ダクト長) より fr(1/4)=340/(4×0.06)≒1420(Hz) となる。
体積共鳴の周波数は、 Sb:共鳴室入口の断面積、lb:共鳴室入口の長さ V:共鳴室容積、C:音速(340000mm/s) より となる。
希望の共鳴周波数が、1420(Hz)の場合に、この共鳴
器をスタビライザー及びリアガイダの後部に配置させ
る。
このように、共鳴器を体積共鳴と1/4波長共鳴を同じ
周波数にチューニングすることにより、限定した周波数
の消音に大きな効果を得ることができる。
発明の効果 以上のように本発明は流れのじょう乱に伴う圧力変動
を、多孔性で形成されているスタビライザー及びリアガ
イダ内を通過する際に減衰し、騒音の低減につながる。
さらに、多孔性材料で形成されたスタビライザー又は
リアガイダの裏面を固体壁と共鳴器とで構成されている
ため、共鳴器の開孔口に流体が衝突して発生するキャビ
ティ音や、笛吹き音がなく、チューニングした共鳴周波
数の音に低減することができるとともに多孔性材料から
の風漏れがなく、かつ共鳴器の開孔口も通風路表面には
ないため通風抵抗とはならず、送風性能に影響を及ぼす
ことはない。
また、スタビライザー又はリアガイダを中空二重構造
とした場合、稠密構造でかつ貫通性の多孔性材料で形成
されたスタビライザー又はリアガイダと固体壁で囲まれ
た共鳴器の構造になり、二段の作用で更なる吸音効果に
つながる。
さらに、中空部分及び共鳴器内に吸音材を挿入するこ
とにより、圧力変動は減衰し騒音の低減につながる。
また、スタビライザー又はリアガイダを中空二重構造
とし、吹き出し側を開放端とした場合、多孔性材料で形
成されたスタビライザー又はリアガイダ、及び中空部分
に挿入された吸音材による圧力変動の減衰をより助長
し、騒音の低減につながる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例における横断流送風機用
消音機の断面図、第2図は本発明の第2の実施例の横断
流送風機用消音機の断面図、第3図は本発明の第3の実
施例の横断流送風機用消音機の断面図、第4図は本発明
の第4の実施例の横断面図、第5図は本発明の第5の実
施例の共鳴器の斜視図、第6図は従来の横断流送風機の
斜視図、第7図は従来の横断流送風機の断面図である。 1……ブレード、2……羽根車単体、3……リアガイ
ダ、4……スタビライザー、5……吸込口、6……吹出
口、7……多孔性材料のスタビライザー、8……多孔性
材料のリアガイダ、9……固体壁、10……共鳴器、11…
…共鳴器の開孔口、12……空間、13……吸音材、14……
開放端、15……2段直列共鳴器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−218742(JP,A) 特開 昭62−174600(JP,A) 特開 昭62−217833(JP,A) 特開 昭49−121209(JP,A) 特開 平3−233192(JP,A) 実開 平1−63919(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04D 29/66 F04D 17/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定の長さを有する複数のブレードを円柱
    状に配列した羽根車単体を回転軸方向に組み合わせてな
    るクロスフローファンと、そのクロスフローファンに近
    接・対向して位置するスタビライザーと流路を形成する
    リアガイダから構成される横断流送風機において、前記
    スタビライザーと前記エアガイダの少なくとも一方は、
    稠密構造でかつ貫通性の多孔性材料で形成し流路を成
    し、前記多孔性材料の裏面に非貫通性の固体壁と、前記
    固体壁に開孔口を設けた共鳴器とで構成された横断流送
    風機用消音器。
  2. 【請求項2】スタビライザーとリアガイダの少なくとも
    一方は、中空二重構造とし、流路に面した部分は稠密構
    造でかつ貫通性の多孔性材料で形成され、前記多孔性材
    料で形成された部分の裏面に中空を設けて、非貫通性の
    固体壁でふたをするように構成したことを特徴とする請
    求項1記載の横断流送風機用消音器。
  3. 【請求項3】スタビライザーとリアガイダの少なくとも
    一方を中空二重構造とし、吹き出し側を開放端としたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の横断流送風機用消音
    器。
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