JP2515245Y2 - 多翼フアン - Google Patents
多翼フアンInfo
- Publication number
- JP2515245Y2 JP2515245Y2 JP1991046327U JP4632791U JP2515245Y2 JP 2515245 Y2 JP2515245 Y2 JP 2515245Y2 JP 1991046327 U JP1991046327 U JP 1991046327U JP 4632791 U JP4632791 U JP 4632791U JP 2515245 Y2 JP2515245 Y2 JP 2515245Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- impeller
- ventilation chamber
- suction port
- discharge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は空気やガスなどの気体
を送風するのに用いる多翼フアンに関する。
を送風するのに用いる多翼フアンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、回転方向に対して凹面状に湾曲
した細長い羽根を円周上に並設して成る翼車を、吸込口
から吐出口に至る屈曲した流路を横切る形で、ケ−シン
グ内に回転自在に支持した多翼フアンは、巾の広い帯状
の吐出流を得ることができるので、空調機器その他に広
く用いられるようになつた。
した細長い羽根を円周上に並設して成る翼車を、吸込口
から吐出口に至る屈曲した流路を横切る形で、ケ−シン
グ内に回転自在に支持した多翼フアンは、巾の広い帯状
の吐出流を得ることができるので、空調機器その他に広
く用いられるようになつた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが上記の多翼フ
アンにおいて、吐出量や吐出圧の大きい大型多翼フアン
を設計製作する場合、翼車の羽根が吐出口側から吸込口
側に回転移動する間に対向するケ−シングの壁面と羽根
とのすきま(図2におけるすきま20)を小さくする
と、サイレン状の騒音が生じ、前記すきまを大きくする
とこのすきまを通つて吐出口側から吸込口側へ逆流する
気体流量が増加するため、吐出量や吐出圧の大きい低騒
音の多翼フアンを得ることは困難であつた。
アンにおいて、吐出量や吐出圧の大きい大型多翼フアン
を設計製作する場合、翼車の羽根が吐出口側から吸込口
側に回転移動する間に対向するケ−シングの壁面と羽根
とのすきま(図2におけるすきま20)を小さくする
と、サイレン状の騒音が生じ、前記すきまを大きくする
とこのすきまを通つて吐出口側から吸込口側へ逆流する
気体流量が増加するため、吐出量や吐出圧の大きい低騒
音の多翼フアンを得ることは困難であつた。
【0004】この考案は上記従来の問題点を解決するも
ので、騒音を増加させることなく吐出量および/または
吐出圧の増加をはかることができる多翼フアンを提供し
ようとするものである。
ので、騒音を増加させることなく吐出量および/または
吐出圧の増加をはかることができる多翼フアンを提供し
ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案の多翼フアン
は、回転方向に対して凹面状に湾曲した細長い羽根を円
周上に並設して成る翼車を、吸込口から吐出口に至る屈
曲した流路を横切る形で、ケーシング内に回転自在に支
持した多翼フアンにおいて、前記屈曲した流路の内周壁
面を形成する屈曲壁の先端部裏側を隔壁板で閉鎖して、
前記翼車の長手方向に延びる通気室を形成し、この通気
室を包囲する前記屈曲壁の吸込口側壁と吐出口側壁、お
よび先端壁の前記吸込口側壁寄りの部分に、前記通気室
に連通する通気孔を前記屈曲壁の全長にわたつて並設し
たことを特徴とする。
は、回転方向に対して凹面状に湾曲した細長い羽根を円
周上に並設して成る翼車を、吸込口から吐出口に至る屈
曲した流路を横切る形で、ケーシング内に回転自在に支
持した多翼フアンにおいて、前記屈曲した流路の内周壁
面を形成する屈曲壁の先端部裏側を隔壁板で閉鎖して、
前記翼車の長手方向に延びる通気室を形成し、この通気
室を包囲する前記屈曲壁の吸込口側壁と吐出口側壁、お
よび先端壁の前記吸込口側壁寄りの部分に、前記通気室
に連通する通気孔を前記屈曲壁の全長にわたつて並設し
たことを特徴とする。
【0006】
【作用】この考案の多翼フアンにおいては、翼車の回転
に伴つて、屈曲壁の先端部付近において翼車により吐出
された空気の一部が吐出口側壁の通気孔から通気室内へ
流入し、吸込口側壁および先端壁の吸込口側壁寄りの部
分に設けた通気孔から、吸込口側および先端壁と翼車の
間のすきま内へ流出し、再度翼車内に流入して吐出口側
へと循環する渦が、翼車の長手方向全長にわたつて発生
する。この渦は屈曲壁の先端と翼車との間のすきまをエ
アカーテン状にシールするので、前記すきまを通つて吐
出口側から吸込口側へ逆流する気体流量は低減化され
る。
に伴つて、屈曲壁の先端部付近において翼車により吐出
された空気の一部が吐出口側壁の通気孔から通気室内へ
流入し、吸込口側壁および先端壁の吸込口側壁寄りの部
分に設けた通気孔から、吸込口側および先端壁と翼車の
間のすきま内へ流出し、再度翼車内に流入して吐出口側
へと循環する渦が、翼車の長手方向全長にわたつて発生
する。この渦は屈曲壁の先端と翼車との間のすきまをエ
アカーテン状にシールするので、前記すきまを通つて吐
出口側から吸込口側へ逆流する気体流量は低減化され
る。
【0007】
【実施例】以下図1乃至図3によりこの考案の一実施例
を説明する。図中、1は多翼フアンで、翼車2と、これ
を回転自在に支持するケーシング3とから成る。翼車2
は、その回転方向に対して凹面状に湾曲した断面を有す
る細長い羽根4を、円周上に多数枚並べて配置し、その
両端を円板5a,5bに固着し、これらの円板にそれぞ
れ支軸6a,6bを突設して成る。7は羽根4を中間部
において連結する円板状の補強板である。
を説明する。図中、1は多翼フアンで、翼車2と、これ
を回転自在に支持するケーシング3とから成る。翼車2
は、その回転方向に対して凹面状に湾曲した断面を有す
る細長い羽根4を、円周上に多数枚並べて配置し、その
両端を円板5a,5bに固着し、これらの円板にそれぞ
れ支軸6a,6bを突設して成る。7は羽根4を中間部
において連結する円板状の補強板である。
【0008】またケ−シング3は、翼車2の長手方向に
延びる長方形の吸込口11と、これと直交する面に開口
する長方形の吐出口12に至る屈曲した流路10を有
し、この流路10の内周壁面を形成する屈曲壁13と外
周壁面を形成する屈曲壁14の両端部を、側板15aお
よび15bに固着して成る。翼車2は流路10を横切る
形で、ケ−シング3内に収容され、側板15aに取付け
た軸受16aと、側板15bに取付けた軸受16bによ
つて、支軸6aと6bとがそれぞれ回転自在に支持され
ている。17は支軸16bに取付けたプ−リ−で、図示
しない電動機により翼車2をベルト駆動するためのもの
である。
延びる長方形の吸込口11と、これと直交する面に開口
する長方形の吐出口12に至る屈曲した流路10を有
し、この流路10の内周壁面を形成する屈曲壁13と外
周壁面を形成する屈曲壁14の両端部を、側板15aお
よび15bに固着して成る。翼車2は流路10を横切る
形で、ケ−シング3内に収容され、側板15aに取付け
た軸受16aと、側板15bに取付けた軸受16bによ
つて、支軸6aと6bとがそれぞれ回転自在に支持され
ている。17は支軸16bに取付けたプ−リ−で、図示
しない電動機により翼車2をベルト駆動するためのもの
である。
【0009】また屈曲壁13は、図2および図3に示す
ように、吸込口11の一部を形成する吸込口側壁21
と、吐出口12の一部を形成する吐出口側壁22と、こ
れら両側壁の先端部を連結し翼車2の外周に対して少量
のすきま20をへだてて対向する先端壁23を有する折
曲板から成る。24は屈曲壁13と同長の板から成る隔
壁板で、屈曲壁13の裏面側に固着され、屈曲壁13の
先端部(先端壁23寄りの部分)を閉鎖して、翼車2の
長手方向に延びる通気室25が形成されている。そして
この通気室25を包囲する吸込口側壁21と吐出口側壁
22、および先端壁23の吸込口側壁21寄りの部分に
は、通気室25に連通する通気孔26,27および28
が、屈曲壁13の全長にわたつて多数個並設されてい
る。
ように、吸込口11の一部を形成する吸込口側壁21
と、吐出口12の一部を形成する吐出口側壁22と、こ
れら両側壁の先端部を連結し翼車2の外周に対して少量
のすきま20をへだてて対向する先端壁23を有する折
曲板から成る。24は屈曲壁13と同長の板から成る隔
壁板で、屈曲壁13の裏面側に固着され、屈曲壁13の
先端部(先端壁23寄りの部分)を閉鎖して、翼車2の
長手方向に延びる通気室25が形成されている。そして
この通気室25を包囲する吸込口側壁21と吐出口側壁
22、および先端壁23の吸込口側壁21寄りの部分に
は、通気室25に連通する通気孔26,27および28
が、屈曲壁13の全長にわたつて多数個並設されてい
る。
【0010】上記構成の多翼フアン1において、モ−タ
により翼車2を回転させると、図2に示すように、吐出
口12側は吸込口11よりも高圧であるので、吐出気体
(空気やガス)の一部が通気孔27から通気室25内へ
流入し、通気孔26および28から流出する。これによ
つて屈曲壁13の先端部とこの付近を通過する翼車2と
の間を循環する気体流の渦30を生じ、翼車2の回転に
より吸込口11から吸込まれた大量の気体は、この渦3
0の外側を通つて湾曲して翼車2内を通過し、屈曲壁1
3の先端部、詳しくは先端壁23寄りの吐出口側壁22
に、高速度で衝突することなく、吐出口12から流出す
る。そして渦30がすきま20をエアカ−テン状にシ−
ルするので、すきま20を小さくしないでも高い吐出圧
を得ることができ、低騒音化をはかることができ、また
すきま20を通つて吐出口側から吸込口側へ逆流する気
体量も少ないため吐出量の大きい多翼フアンも容易に得
ることができるのである。
により翼車2を回転させると、図2に示すように、吐出
口12側は吸込口11よりも高圧であるので、吐出気体
(空気やガス)の一部が通気孔27から通気室25内へ
流入し、通気孔26および28から流出する。これによ
つて屈曲壁13の先端部とこの付近を通過する翼車2と
の間を循環する気体流の渦30を生じ、翼車2の回転に
より吸込口11から吸込まれた大量の気体は、この渦3
0の外側を通つて湾曲して翼車2内を通過し、屈曲壁1
3の先端部、詳しくは先端壁23寄りの吐出口側壁22
に、高速度で衝突することなく、吐出口12から流出す
る。そして渦30がすきま20をエアカ−テン状にシ−
ルするので、すきま20を小さくしないでも高い吐出圧
を得ることができ、低騒音化をはかることができ、また
すきま20を通つて吐出口側から吸込口側へ逆流する気
体量も少ないため吐出量の大きい多翼フアンも容易に得
ることができるのである。
【0011】また通気室25の容積と各通気孔26〜2
8の開口面積や個数等の選定によつて、通気室25を消
音器として作用させることもでき、騒音の一層の低減化
をはかることができる。
8の開口面積や個数等の選定によつて、通気室25を消
音器として作用させることもでき、騒音の一層の低減化
をはかることができる。
【0012】この考案は上記実施例に限定されるもので
はなく、たとえばこの考案は、モータと一体形の多翼フ
アンにも適用できるものである。
はなく、たとえばこの考案は、モータと一体形の多翼フ
アンにも適用できるものである。
【0013】
【考案の効果】以上説明したようにこの考案によれば、
通気室を包囲する吸込口側壁と吐出口側壁と先端壁の三
壁面に設けた通気孔を経て通気室と翼車との間に形成さ
れる気体の渦により、屈曲壁先端部と翼車外周とのすき
まを通つて吐出口側から吸込口側へ逆流する気体流量が
低減化されるので、前記すきまを小さくすることなく吐
出量や吐出圧の増加をはかることができ、すきまの過小
による大騒音の発生も防止でき、低騒音で大流量および
/または高吐出圧の多翼フアンの設計製作が容易とな
る。また通気室の容積と各通気孔の開口面積や個数等の
選定によつて、通気室を消音室として作用させることも
でき、騒音の一層の低減化をはかることができる。
通気室を包囲する吸込口側壁と吐出口側壁と先端壁の三
壁面に設けた通気孔を経て通気室と翼車との間に形成さ
れる気体の渦により、屈曲壁先端部と翼車外周とのすき
まを通つて吐出口側から吸込口側へ逆流する気体流量が
低減化されるので、前記すきまを小さくすることなく吐
出量や吐出圧の増加をはかることができ、すきまの過小
による大騒音の発生も防止でき、低騒音で大流量および
/または高吐出圧の多翼フアンの設計製作が容易とな
る。また通気室の容積と各通気孔の開口面積や個数等の
選定によつて、通気室を消音室として作用させることも
でき、騒音の一層の低減化をはかることができる。
【図1】この考案の一実施例を示す多翼フアンの縦断面
図である。
図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】図1におけるケ−シングの中間部切断部分の斜
視図である。
視図である。
1 多翼フアン 2 翼車 3 ケ−シング 4 羽根 10 流路 11 吸込口 12 吐出口 13 屈曲壁 21 吸込口側壁 22 吐出口側壁 23 先端壁 24 隔壁板 25 通気室 26 通気孔 27 通気孔 28 通気孔
Claims (1)
- 【請求項1】 回転方向に対して凹面状に湾曲した細長
い羽根を円周上に並設して成る翼車を、吸込口から吐出
口に至る屈曲した流路を横切る形で、ケーシング内に回
転自在に支持した多翼フアンにおいて、前記屈曲した流
路の内周壁面を形成する屈曲壁の先端部裏側を隔壁板で
閉鎖して、前記翼車の長手方向に延びる通気室を形成
し、この通気室を包囲する前記屈曲壁の吸込口側壁と吐
出口側壁、および先端壁の前記吸込口側壁寄りの部分
に、前記通気室に連通する通気孔を前記屈曲壁の全長に
わたつて並設したことを特徴とする多翼フアン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991046327U JP2515245Y2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 多翼フアン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991046327U JP2515245Y2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 多翼フアン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04129898U JPH04129898U (ja) | 1992-11-27 |
JP2515245Y2 true JP2515245Y2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=31925860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991046327U Expired - Lifetime JP2515245Y2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 多翼フアン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2515245Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5685590A (en) * | 1979-12-17 | 1981-07-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Blower |
JPS62218742A (ja) * | 1986-03-19 | 1987-09-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 空気調和機 |
-
1991
- 1991-05-23 JP JP1991046327U patent/JP2515245Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04129898U (ja) | 1992-11-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |