JP2773159B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP2773159B2
JP2773159B2 JP63276485A JP27648588A JP2773159B2 JP 2773159 B2 JP2773159 B2 JP 2773159B2 JP 63276485 A JP63276485 A JP 63276485A JP 27648588 A JP27648588 A JP 27648588A JP 2773159 B2 JP2773159 B2 JP 2773159B2
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は半導体集積回路に関し、特にMOSトランジス
タを含む半導体集積回路に関する。
〔従来の技術〕
従来、MOSトランジスタを含む半導体集積回路におい
は、電源電圧はTTLと互換性を持たせるという必要性か
ら5Vにより設計がなされていた。この為、半導体集積回
路の高集積化に伴い、ドレイン近傍でのホットキャリア
による特性の劣化抑制の為に、LDD(Lightly Doped Dra
in)構造有するトランジスタが作られるようになった。
LDD構造のn型MOSトランジスタについて図面を用いて説
明する。
第3図(a)〜(c)は従来のLDD構造のMOSトランジ
スタの製造方法を説明するための工程順に示した断面図
である。
まず、第3図(a)に示すように、p型シリコン基板
1の表面を熱酸化することにより熱酸化膜2を形成す
る。この上に多結晶シリコン膜を気相成長法により堆積
した後、ホトリソグラフィ法を用いてエッチングしてゲ
ート電極3を形成する。このゲート電極3をマスクにし
てn型不純物を拡散して不純物濃度の薄いn-拡散層4を
形成する。
次に、第3図(b)に示すように、CVD法による酸化
シリコン膜(これをCVD・SiO2と表示する)、CVD・SiO2
膜5を堆積する。
次に、第3図(c)に示すように、このCVD・SiO2
5を異方性エッチングしてゲート電極3の側壁のみに残
るようにしてサイドウォール5aを形成する。次に、ゲー
ト電極3とサイドウォール5aをマスクにしてヒ素等のn
型不純物を高濃にイオン注入してn型ソース・ドレイン
拡散層6を形成し、アニールすることにより所望のLDD
構造をもつトランジスタが形成される。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来のLDD構造のトランジスタにおいては、n
-拡散層4がない構造のものに比べ、ドレイン近傍のn
型のキャリア密度が低いという事からドレイン付近での
強電界の発生が抑えられる。従って、電子がドレイン電
圧により加速され、ホットキャリアが発生することによ
るトランジスタのしきい値電圧の変動、移動度の劣化等
は低減できるという利点がある。逆にしきい値電圧以上
でソース・ドレイン拡散層6間を高電流が流れる場合、
ゲート電極3とソース・ドレイン拡散層6の間に挟まれ
たn-拡散層4で発生する少量のホットキャリアは、熱酸
化膜2に移動し、この電子の存在によりn-拡散層4内の
電子が追い出され、実質的なn-拡散層4の抵抗値が増大
することになり、ソース・ドレイン拡散層6間の電流が
低下するという問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、一導電型半導体基板上に絶縁膜を介して設
けられたゲート電極と、前記一導電型半導体基板内にあ
って前記ゲート電極を除いてその両側の直下に設けられ
た所定の深さを有する逆導電型の低不純物濃度拡散層
と、前記ゲート電極の両側直下の前記一導電型半導体基
板内にあって前記逆導電型の低不純物濃度拡散層の表面
を覆う形で前記所定の深さよりも浅く設けられた一導電
型の低不純物濃度拡散層と、前記一導電型半導体基板内
にあって前記ゲート電極の幅よりも広い幅を除いてその
両側の直下に前記所定の深さよりも深く設けられた逆導
電型の高不純物濃度拡散層とを有するMOS型トランジス
タを含む半導体集積回路において、前記逆導電型の高不
純物濃度拡散層上に位置する前記一導電型の低不純物濃
度拡散層が除去され、前記逆導電型の高不純物濃度拡散
層上からソース或いはドレインの取り出し電極を設けた
ことを特徴とする。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図(a),(b)は本発明の一実施例の製造方法
を説明するための工程順に示した断面図である。
まず、第1図(a)に示すように、p型シリコン基板
1に熱酸化膜2、多結晶シリコンのゲート電極3を形成
し、これをマスクにしてn型不純物をイオン注入してn-
拡散層4を形成する。次に、p型不純物をイオン注入し
てp-拡散層7を形成する。
CVD法によりCVD・SiO2膜を堆積し、異方性エッチング
を行うことによりサイドウール5aを形成する。そして、
n型不純物をイオン注入し、アニールしてソース・ドレ
イン拡散層6を形成する。
次に、第1図(b)に示すように、熱酸化膜2とp-
散層7を選択エッチングしてn-拡散層4の表面を露出さ
せコンタクト用窓をあける。
第2図は第1図(a)のB−B′線に沿う不純物濃度
分布を示す分布図である。
第1図(a)のA部の所でキャリアはp型からn型へ
急峻に変化している。従って、電場の集中が発生し、熱
酸化膜4との距離も隔たる為、ホットキャリアによるし
きい値の変化、移動度の低下が起りにくくなる。
上記実施例においては、n型トランジスタを例にとっ
て説明したが、半導体の導電型を逆にすることによって
p型トランジスタにも本発明を適用することができるこ
とは明らかである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、LDD構造のトランジ
スタにおいて、薄くドーピングしたn-拡散層の上部にp-
拡散層をつけ加えることでn-拡散層で仮にホットエレク
トロンが発生しても、熱酸化膜2へ捕獲されないように
ポテンシャル障壁を形成しており、ホットエレクトロン
が捕獲されないためn−拡散層の抵抗値の増大も防ぐこ
とができる。
また、表面にp−型の拡散層が設けられているので、
熱酸化膜とn−拡散層の端部に存在していた電場の集中
が発生しなくなり、熱酸化膜との距離も隔たる為、ホッ
トキャリアによるしきい値の変化、移動度の低下等トラ
ンジスタ特性の劣化が起こりにくくなる。
LDD構造におけるこれらの特性改善に加えて、本発明
は更に、ソース或いはドレイン電極において、p−拡散
層を除去しているので、p−拡散層を設けたことによる
コンタクト部での抵抗を減らすことができ、動作抵抗の
増大を確実に防止することができるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)は本発明の一実施例の製造方法を
説明するための工程順に示した半導体チップの断面図、
第2図は第1図(a)のB−B′線に沿う不純物濃度分
布を示す分布図、第3図(a)〜(c)は従来のLDD構
造のMOSトランジスタの製造方法を説明するための工程
順に示した半導体チップの断面図である。 1……p型シリコン基板、2……熱酸化膜、3……ゲー
ト電極、4……n-拡散層、5……CVD・SiO2膜、5a……
サイドウォール、5……ソース・ドレイン拡散層、7…
…p-拡散層。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一導電型半導体基板上に絶縁膜を介して設
    けられたゲート電極と、前記一導電型半導体基板内にあ
    って前記ゲート電極を除いてその両側の直下に設けられ
    た所定の深さを有する逆導電型の低不純物濃度拡散層
    と、前記ゲート電極の両側直下の前記一導電型半導体基
    板内にあって前記逆導電型の低不純物濃度拡散層の表面
    を覆う形で前記所定の深さよりも浅く設けられた一導電
    型の低不純物濃度拡散層と、前記一導電型半導体基板内
    にあって前記ゲート電極の幅よりも広い幅を除いてその
    両側の直下に前記所定の深さよりも深く設けられた逆導
    電型の高不純物濃度拡散層とを有するMOS型トランジス
    タを含む半導体集積回路において、前記逆導電型の高不
    純物濃度拡散層上に位置する前記一導電型の低不純物濃
    度拡散層が除去され、前記逆導電型の高不純物濃度拡散
    層上からソース或いはドレインの取り出し電極を設けた
    ことを特徴とする半導体集積回路。
JP63276485A 1988-10-31 1988-10-31 半導体集積回路 Expired - Lifetime JP2773159B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06105715B2 (ja) * 1985-03-20 1994-12-21 株式会社日立製作所 半導体集積回路装置の製造方法
US4680603A (en) * 1985-04-12 1987-07-14 General Electric Company Graded extended drain concept for reduced hot electron effect
JP2638776B2 (ja) * 1986-02-17 1997-08-06 セイコーエプソン株式会社 半導体装置

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