JP3708370B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電流駆動能力を損なうことなく短チャネル効果を抑止しうる半導体装置の構造及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路装置は、その性能向上のため更なる高集積化・高速化が要求されている。かかる目的達成のため各構成素子の微細化が必要不可欠となっており、微細加工技術の発展のみならず、素子の高速動作を達成するための種々の構造や製造方法が検討されている。
【0003】
MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)においては、主としてゲート長を短くすることにより素子の微細化が図られている。
しかしながら、MOSFETを微細化していくとドレイン電界がチャネル領域の電界に及ぼす影響が無視できなくなり、ゲート長に対して閾値電圧が急激に変化する、いわゆる短チャネル効果と呼ばれる現象が問題となってくる。短チャネル効果の発生は、極微細MOSFETの閾値ばらつきを生み、回路設計におけるマージンを著しく減少させる。したがって、素子の微細化に伴う短チャネル効果を如何に抑止するかが今後の素子を開発するうえできわめて重要である。
【0004】
短チャネル効果は、図17に示すように、ドレイン領域に印加される電界によりチャネル領域におけるキャリアに対する障壁の高さが低くなる、いわゆるドレイン誘起障壁低下(DIBL:Drain-Induced Barrier Lowering)現象が、その一つの要因となっている。したがって、DIBL現象を低減することが短チャネル効果を抑制する有効な手段といえる。
【0005】
DIBL現象を低減しうる従来の半導体装置の構造としては、ソース領域とチャネル領域との境界部分、及び、ドレイン領域とチャネル領域との境界部分に、いわゆるポケット領域を設けたポケット構造が知られている。
【0006】
ポケット構造を有する従来の半導体装置について図18を用いて説明する。
【0007】
シリコン基板100上には、ゲート絶縁膜102を介してゲート電極104が形成されている。ゲート電極104の側壁には、サイドウォール絶縁膜106が形成されている。
【0008】
ゲート電極104の両側のシリコン基板100内には、ゲート電極104に自己整合で形成されたソースエクステンション108とゲート電極104及びサイドウォール絶縁膜106に自己整合で形成された拡散層112とからなるソース領域116と、ゲート電極104に自己整合で形成されたドレインエクステンション110とゲート電極104及びサイドウォール絶縁膜106に自己整合で形成された拡散層114とからなるソース領域118とが形成されている。なお、ソース領域116とドレイン領域118との間がチャネル領域120となる。
【0009】
ソース領域116及びチャネル領域120との間、ドレイン領域118及びチャネル領域120との間には、チャネル領域の導電型と同一導電型であってチャネル領域120の不純物濃度よりも不純物濃度が高いポケット領域122、124がそれぞれ形成されている。
【0010】
こうして、ポケット構造を有する従来の半導体装置が構成されていた。
【0011】
このようにしてポケット領域122、124を形成すると、図19に示すように、ソース領域116とチャネル領域120との境界部、及び、ドレイン領域118とチャネル領域120との境界部では、チャネル領域120を流れるキャリアに対する障壁高さが高められる。これにより、ドレイン電界による障壁高さへの影響を抑えることができ、例えばドレイン電圧Vdを1.5Vとした場合においても、ドレイン電界によるソース領域近傍の障壁高さが低下することはない。
【0012】
したがって、図18に示すポケット構造を有する半導体装置によれば、ドレイン電界によるキャリアに対する障壁高さへの影響を抑えることが可能となり、短チャネル効果を抑止することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図18に示す上記従来のポケット構造を有する半導体装置では、ソース領域116とチャネル領域120との境界部、及び、ドレイン領域118とチャネル領域120との境界部におけるキャリアに対する障壁高さを高められるという利点を得られる反面、MOSトランジスタの電流駆動能力が低下するという不利益を伴うものであった。
【0014】
すなわち、従来のポケット構造は、チャネル領域の基板不純物濃度を高くすることにより障壁高さを高めるものであり、その結果としてMOSトランジスタの電流駆動能力の低下をもたらし、ひいては動作速度が遅くなっていた。
【0015】
本発明の目的は、短チャネル効果による閾値電圧ロールオフを抑制しつつ電流駆動能力を向上しうる半導体装置の構造及びその製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、半導体基板に形成された第1導電型のチャネル領域と、前記半導体基板に形成され、前記チャネル領域により互いに分離された第2導電型のソース領域及びドレイン領域と、前記チャネル領域と前記ソース領域との間の前記半導体基板に形成され、前記チャネル領域よりも不純物濃度が高い前記第1導電型の第1のポケット領域と、前記チャネル領域と前記ドレイン領域との間の前記半導体基板に形成され、前記チャネル領域よりも不純物濃度が低い前記第1導電型の第2のポケット領域と、前記チャネル領域上に絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有することを特徴とする半導体装置によって達成される。
【0017】
また、上記の半導体装置において、前記ソース領域は、前記第1のポケット領域に隣接して設けられた第2導電型の第1の拡散層と、前記第1の拡散層に隣接して設けられ、前記第1の拡散層よりも不純物濃度が高く深い第2の拡散層とを有し、前記ドレイン領域は、前記第2のポケット領域に隣接して設けられた第2導電型の第3の拡散層と、前記第3の拡散層に隣接して設けられ、前記第3の拡散層よりも不純物濃度が高く深い第4の拡散層とを有するようにしてもよい。
【0018】
また、上記の半導体装置において、前記半導体基板はSOI基板であり、前記チャネル領域、前記ソース領域、前記ドレイン領域、前記第1のポケット領域及び前記第2のポケット領域は、前記SOI基板のSOI層内に形成されているようにしてもよい。
【0019】
また、上記目的は、半導体基板に第1導電型の第1の不純物を導入し、前記第1導電型のチャネル領域を形成する工程と、前記半導体基板上に、絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極の一方の側の前記半導体基板内に、前記第1導電型の第2の不純物を導入し、前記チャネル領域よりも不純物濃度が高い前記第1導電型の第1のポケット領域を形成する工程と、前記ゲート電極の他方の側の前記半導体基板内に、第2導電型の第3の不純物を導入し、前記チャネル領域よりも不純物濃度が低い前記第1導電型の第2のポケット領域を形成する工程と、前記ゲート電極の両側の前記半導体基板内に、前記ゲート電極をマスクとして前記第2導電型の第4の不純物を導入し、前記第1のポケット領域を介して前記チャネル層に隣接する第2導電型のソース領域と、前記第2のポケット領域を介して前記チャネル層に隣接する第2導電型のドレイン領域とを形成する工程とを有し、前記第1のポケット領域を形成する工程では、前記ゲート電極をマスクとして、前記ソース領域側に傾斜した方向から前記第2の不純物を導入することにより、前記第1のポケット領域を形成し、前記第2のポケット領域を形成する工程では、前記ゲート電極をマスクとして、前記ドレイン領域側に傾斜した方向から前記第3の不純物を導入することにより、前記第2のポケット領域を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法によっても達成される。
【0020】
また、上記目的は、半導体基板に第1導電型の第1の不純物を導入し、前記第1導電型のチャネル領域を形成する工程と、前記半導体基板上に、絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板内に第2導電型の第2の不純物を導入し、前記チャネル領域により互いに分離された前記第2導電型のソース領域及びドレイン領域を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとして前記ソース領域側に傾斜した方向から前記第1導電型の第3の不純物を導入することにより、前記ソース領域と前記チャネル領域との間の領域に前記第3の不純物を導入し、前記チャネル領域よりも不純物濃度が高い前記第1導電型の第1のポケット領域を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとして前記ドレイン領域側に傾斜した方向から前記第2導電型の第4の不純物を導入することにより、前記ドレイン領域と前記チャネル領域との間の領域に前記第4の不純物を導入し、前記チャネル領域よりも不純物濃度が低い前記第1導電型の第2のポケット領域を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法によっても達成される。
【0023】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による半導体装置及びその製造方法について図1乃至図12を用いて説明する。
【0024】
図1は本実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図、図2は本実施形態による半導体装置におけるチャネル方向に沿った不純物濃度分布を示すグラフ、図3は従来の半導体装置におけるチャネル方向に沿った不純物濃度分布を示すグラフ、図4は本実施形態による半導体装置についてゲート絶縁膜とシリコン基板との界面上におけるポテンシャル分布をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフ、図5はオフ電流のゲート長依存性をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフ、図6は閾値電圧のドレイン電圧依存性をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフ、図7はチャネル内横方向電界をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフ、図8はチャネル領域内におけるキャリアのドリフト速度をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフ、図9はドレイン電流のドレイン電圧依存性をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフ、図10乃至図12は本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0025】
はじめに、本実施形態による半導体装置の構造について図1乃至図9を用いて説明する。
【0026】
シリコン基板10上には、ゲート絶縁膜14を介してゲート電極16が形成されている。ゲート電極16の側壁には、サイドウォール絶縁膜18が形成されている。
【0027】
ゲート電極16の両側のシリコン基板10内には、ゲート電極16に自己整合で形成されたソースエクステンション20とゲート電極16及びサイドウォール絶縁膜18に自己整合で形成された拡散層24とからなるソース領域28と、ゲート電極16に自己整合で形成されたドレインエクステンション22とゲート電極16及びサイドウォール絶縁膜18に自己整合で形成された拡散層26とからなるソース領域30とが形成されている。なお、ソース領域28とドレイン領域30との間の領域がチャネル領域32となる。
【0028】
ソース領域26及びチャネル領域32との間には、チャネル領域32の導電型と同一導電型であってチャネル領域32の不純物濃度よりも不純物濃度が高いポケット領域34が形成されている。
【0029】
一方、ドレイン領域30及びチャネル領域32との間には、チャネル領域32の導電型と同一導電型であって、チャネル領域32の中央部分及びポケット領域34よりも不純物濃度が低いポケット領域36が形成されている。
【0030】
ソース領域28及びドレイン領域30上には、シリサイド電極38が形成されている。
【0031】
このように、本実施形態による半導体装置は、ポケット領域を有する半導体装置において、ドレイン側のポケット領域36が、チャネル領域32の中央部分及びポケット領域34よりも不純物濃度が低くなるように構成されていることに特徴がある。
【0032】
すなわち、本実施形態による半導体装置におけるチャネル方向に沿った不純物濃度分布は、図2に示すように、ソース領域との界面近傍が最も高く、ドレイン側に至るほどに低下する。これに対し、ポケット構造をもたない従来の半導体装置は、チャネル領域の全域にわたってほぼ均一な不純物濃度を有し(図3(a)参照)、図18に示す従来の半導体装置は、ソース領域とチャネル領域との界面近傍、ドレイン領域とチャネル領域との界面近傍に、それぞれピーク濃度を有している(図3(b)参照)。
【0033】
ゲート長を短くしたときの閾値電圧の変動(閾値電圧ロールオフ)は、ゲート絶縁膜近傍のポテンシャルピークがドレイン側のポテンシャルによって引き下げられるDIBL現象が顕著になることにより生じる。
【0034】
図18に示す従来の半導体装置において、ソース側のポケット領域122は、ポテンシャルピークを高くするだけでなく、その位置をソース側に寄せる効果があり、ドレイン電圧を印加していってもピーク値の変化量は小さく抑えられる(図19参照)。これに対し、ドレイン側のポケット領域124は、ソース側に位置するポテンシャルピークがドレイン電圧で押し下げられるのを抑制する効果はあるが、ソース側ポケットのDIBL現象を抑制する効果と比較すると、その効果は小さい。したがって、図18に示す従来の半導体装置において、ドレイン側のポケット領域124をDIBL抑制効果のない実効ドーピング濃度を下げたポケット領域に置き換えても、ソース側にポケット領域があれば、短チャネル効果を十分に抑止することが可能となる。
【0035】
一方、飽和領域では、ドレイン近傍にチャネル領域と同一導電型の高濃度層が形成されていると、横方向電界はドレイン近傍においてのみ大きくなり、ソース側においては電界が上がらなくなる。このため、図18に示す従来の半導体装置におけるポケット領域124があると、ソース側に形成されるチャネル内でキャリア速度が上がらなくなり、飽和電流値が小さくなると考えられる。
【0036】
そこで、本実施形態による半導体装置では、ポケット構造を有する半導体装置において、ドレイン側のポケット領域36が、チャネル領域32の中央部分及びポケット領域34よりも不純物濃度が低くなるように構成している。ドレイン側のポケット領域36の濃度をチャネル領域32の中央部分及びポケット領域34よりも低く設定すると、ドレイン近傍での横方向電界が低く抑えられるためチャネル領域32のソース側における横方向電界が高くなり、その結果、キャリア速度が大きくなって飽和電流が増加する。
【0037】
また、ソース側のポケット領域34は、チャネル領域32の垂直電界を高めて移動度を劣化させる効果をも有するがその寄与は小さい。したがって、本実施形態による半導体装置では、図18に示す従来の半導体装置やポケット領域を設けない均一チャネル型のMOSFETに比較しても飽和電流値を増加することができる。
【0038】
したがって、本実施形態による半導体装置を構成することにより、閾値電圧ロールオフを抑制するとともに電流駆動能力を向上することが可能となる。
【0039】
図4は、本実施形態による半導体装置におけるゲート絶縁膜とシリコン基板との界面上におけるポテンシャル分布をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフである。
【0040】
ポケット構造をもたない従来の半導体装置では、前述のように、ゲート電圧Vgを0[V]として、ドレイン電圧Vdを0[V]から0.5、1.0、1.5[V]と増加していくと、ドレイン側(グラフ右側)のポテンシャルピーク値の減少に伴ってソース側(グラフ左側)のポテンシャルピーク値も減少し、キャリアに対する障壁高さは低くなり、閾値電圧ロールオフを増加する要因となっている(図17)。
【0041】
しかしながら、本実施形態による半導体装置では、ゲート電圧Vgを0[V]として、ドレイン電圧Vdを0[V]から0.5、1.0、1.5[V]と増加していくと、ドレイン側(グラフ右側)のポテンシャルピーク値は徐々に減少するが、ソース側(グラフ左側)のポテンシャルピーク値にほとんど変化はみられない(図4参照)。すなわち、本実施形態によるポケット構造を採用することで、閾値電圧ロールオフを抑制しうることが明らかとなった。
【0042】
図5は、ドレイン電圧Vdを1.5[V]、ゲート電圧Vgを0[V]としたときのオフ電流のゲート長依存性をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフである。図中、実線が本実施形態による半導体装置における特性を、点線が図18に示す従来の半導体装置における特性を、一点鎖線がポケット構造をもたない従来の半導体装置における特性を、それぞれ示している。
【0043】
図5に示すように、ポケット構造を有する半導体装置(実線、点線)では、短チャネル側におけるオフ電流の増加が大幅に抑制されている。本実施形態による半導体装置ではドレイン側にポテンシャルピークをもたないため図18に示す従来の半導体装置と比較するとオフ電流値は若干大きくなるが、ポケット構造をもたない従来の半導体装置(一点鎖線)と比較するとオフ電流を減少する効果は十分に得られている。
【0044】
図6は、閾値電圧Vthのドレイン電圧依存性をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフである。図中、実線が本実施形態による半導体装置における特性を、点線が図18に示す従来の半導体装置における特性を、一点鎖線がポケット構造をもたない従来の半導体装置における特性を、それぞれ示している。なお、閾値電圧Vthは、ドレイン電圧Vdを1.5[V]として、ドレイン電流Idが1×10-8A/μmとなるときのゲート電圧Vgの値として定義した。閾値電圧Vthのドレイン電圧Vd依存性の測定はDIBL現象の評価によく使用されるものであり、グラフの傾きが急なほどにDIBL現象が顕著であることを示している。
【0045】
図6に示すように、ポケット構造を有する半導体装置(実線、点線)では、ポケット構造をもたない半導体装置(一点鎖線)と比較して、ドレイン電圧Vdの変化に対する閾値電圧Vthの変化量が小さい。このことは、ポケット構造を有する半導体装置では短チャネル効果が十分に抑制されていることを表している。また、本実施形態による半導体装置(実線)と図18に示す従来の半導体装置(点線)とを比較すると、それら傾きはほぼ等しくなっており、両者の耐短チャネル効果特性はほぼ同等である。
【0046】
図7は、ゲート電圧Vgを1.5[V]、ドレイン電圧Vdを1.5Vとしたときの、チャネル内横方向電界をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフである。また、図8は、ゲート電圧Vgを1.5[V]、ドレイン電圧Vdを1.5Vとしたときの、チャネル領域内におけるキャリアのドリフト速度をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフである。図中、実線が本実施形態による半導体装置における特性を、点線が図18に示す従来の半導体装置における特性を、一点鎖線がポケット構造をもたない従来の半導体装置における特性を、それぞれ示している。
【0047】
図7に示すように、図18に示す従来の半導体装置におけるドレイン側のポケット領域124は横方向電界を高める方向に作用するのに対し、本実施形態による半導体装置ではドレイン側のポケット領域36は横方向電界を弱める方向に作用する。一方、この作用に影響され、図18に示す従来の半導体装置ではソース側のポケット領域122では横方向電界が弱められ、本実施形態による半導体装置ではソース側のポケット領域34における横方向電界が強められる。
【0048】
これにより、図8に示すように、本実施形態による半導体装置では従来の半導体装置と比較してソース側におけるキャリアのドリフト速度を増加することができる。その結果、飽和電流値を増加させることができる。
【0049】
図9は、ドレイン電流のドレイン電圧依存性をデバイスシミュレーションにより求めた結果である。図中、実線が本実施形態による半導体装置における特性を、点線が図18に示す従来の半導体装置における特性を、一点鎖線がポケット構造をもたない従来の半導体装置における特性を、それぞれ示している。
【0050】
図示するように、図18に示す従来の半導体装置ではポケット構造をもたない従来の半導体装置よりも飽和電流値が減少しているが、本実施形態による半導体装置では、いずれの装置よりも飽和電流値が増加している。すなわち、本実施形態による半導体装置の構造によれば、いずれの装置よりも電流駆動能力を高めることができる。本実施形態による半導体装置がポケット構造をもたない従来の半導体装置よりも飽和電流値を増加することができるのは、前述のように、逆導電型の不純物をイオン注入することにより形成したポケット領域36を形成することにより、ドレイン側チャネルの実効ドーピング濃度が均一チャネル構造より低く、ソース側で電界が高くなり易いためである。
【0051】
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法について図10乃至図12を用いて説明する。
【0052】
まず、シリコン基板10に、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)法やSTI(Shallow Trench Isolation)法などの素子分離技術により、シリコン基板10上に形成される素子間を分離するための素子分離領域(図示せず)を形成する。
【0053】
次いで、必要に応じて、所定の領域に所定の導電型のウェルを形成する。本実施形態では、図示する領域に所定の不純物濃度のPウェル12が形成されているものとする。
【0054】
次いで、シリコン基板10の表面に、例えば熱酸化法により膜厚約3nmのゲート絶縁膜14を形成する。
【0055】
次いで、シリコン基板10中に、例えば加速エネルギーを30keV、ドーズ量を2×1012cm-2として硼素(B)イオンをイオン注入し、チャネル領域32を形成する(図10(a))。なお、チャネル領域32は、Pウェル12の形成と連続して形成してもよいし、ゲート絶縁膜14の形成後にPウェル12及びチャネル領域32を形成してもよい。
【0056】
次いで、全面に、例えばCVD法により膜厚約50nmの燐をドープしたポリシリコン膜を堆積する。
【0057】
次いで、通常のリソグラフィー技術及びエッチング技術を用い、ポリシリコン膜をパターニングし、ポリシリコン膜よりなりゲート長が0.13μmのゲート電極16を形成する(図10(b))。
【0058】
次いで、ゲート電極16をマスクとして用い、加速エネルギーを5keV、ドーズ量を1×1014cm-2として砒素(As)イオンをイオン注入し、シリコン基板10内にソースエクステンション20及びドレインエクステンション22を形成する(図10(c))。
【0059】
次いで、シリコン基板10の表面に対して45°ソース側に傾けた角度を入射角度として、加速エネルギー10keV、ドーズ量6×1012cm-2の条件で硼素イオンをイオン注入し、ポケット領域34を形成する。ポケット領域34は、ゲート電極16によるシャドー効果により、ソース側にのみ形成される(図11(a))。
【0060】
次いで、シリコン基板10の表面に対して45°ドレイン側に傾けた角度を入射角度として、加速エネルギー5keV、ドーズ量1×1012cm-2の条件で砒素イオンをイオン注入し、ポケット領域36を形成する(図11(b))。ポケット領域36は、ゲート電極16によるシャドー効果により、ドレイン側にのみ形成される。また、注入された砒素イオンはポケット領域36内においてアクセプタイオンを補償するため、ポケット領域36におけるキャリア濃度は、チャネル領域32の中央部及びポケット領域34と比較して相対的に低濃度となる。
【0061】
なお、ポケット領域36の実効キャリア濃度は、1×1016cm-3以上とすることが望ましい。キャリア濃度の上限は、前述の横方向電界及びドリフト速度を考慮し、作製するデバイス構造、スケール等に応じて適宜調整することが望ましい。
【0062】
次いで、例えば、850℃、5秒間の短時間アニールを行い、注入した不純物を活性化する。
【0063】
次いで、全面に、例えばCVD法によりシリコン酸化膜を堆積してエッチバックし、ゲート電極16の側壁にサイドウォール絶縁膜18を形成する(図11(c))。
【0064】
次いで、ゲート電極16、サイドウォール絶縁膜18をマスクとして用い、加速エネルギーを40keV、ドーズ量を2×1015cm-2として砒素イオンをイオン注入し、拡散層24、26を形成する。
【0065】
こうして、ソースエクステンション20及び拡散層24よりなるソース領域28と、ドレインエクステンション22及び拡散層26よりなるドレイン領域30とを形成する(図12(a))。
【0066】
次いで、例えば、950℃、10秒間の短時間アニールを行い、注入した不純物を活性化する。
【0067】
次いで、例えば、通常のサリサイドプロセスにより、ゲート電極16上、ソース領域28上、ドレイン領域30上に、それぞれTiSi2膜よりなるシリサイド電極38を形成する(図12(b))。
【0068】
こうして、ドレイン側のポケット領域36が、チャネル領域32の中央部分及びポケット領域34よりも不純物濃度が低いポケット構造を有する半導体装置を製造することができる。
【0069】
このように、本実施形態によれば、ドレイン側のポケット領域36が、チャネル領域32の中央部分及びポケット領域34よりも不純物濃度が低いポケット構造を形成するので、閾値電圧ロールオフを抑制するとともに電流駆動能力を向上することができる。
【0070】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による半導体装置及びその製造方法について図13乃至図16を用いて説明する。なお、第1実施形態による半導体装置及びその製造方法と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略或いは簡略にする。
【0071】
図13は本実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図、図14乃至図16は本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0072】
本実施形態では、本発明をSOI基板上に形成したMOSFETに適用する場合の一例を示す。SOI基板上に形成された半導体装置は、バルク基板上に形成された半導体装置と比較して素子分離特性の向上や接合容量の低減を図ることが容易である。したがって、SOI基板を用いることにより、本発明による効果と相俟って、更なる微細化が進む今後の半導体装置における特性改善に資することが期待される。
【0073】
はじめに、本実施形態による半導体装置の構造について図13を用いて説明する。
【0074】
シリコン基板10上には、埋め込み絶縁膜42が形成されている。埋め込み絶縁膜42上には、SOI層44が形成されている。SOI層44上には、ゲート絶縁膜14を介してゲート電極16が形成されている。ゲート電極16の側壁には、サイドウォール絶縁膜18が形成されている。
【0075】
ゲート電極16の両側のシリコン基板10内には、ソースエクステンション20と拡散層24とからなるソース領域28と、ドレインエクステンション22と拡散層26とからなるソース領域30とが形成されている。
【0076】
ソース領域26及びチャネル領域32との間には、チャネル領域32の導電型と同一導電型であってチャネル領域32の不純物濃度よりも不純物濃度が高いポケット領域34が形成されている。一方、ドレイン領域30及びチャネル領域32との間には、チャネル領域32の導電型と同一導電型であって、チャネル領域32の中央部分及びポケット領域34よりも不純物濃度が低いポケット領域36が形成されている。
【0077】
このように、本実施形態による半導体装置は、シリコン基板10上に埋め込み絶縁膜42を介して形成されたSOI層44中に、ドレイン側のポケット領域36が、チャネル領域32の中央部分及びポケット領域34よりも不純物濃度が低いポケット構造を有するMOSFETが形成されていることに特徴がある。
【0078】
このように半導体装置を構成することにより、SOI基板を用いるメリットである素子分離特性の向上や接合容量低減等の効果を得るとともに、閾値電圧ロールオフを抑制しつつ電流駆動能力を向上することができる。
【0079】
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法について図14乃至図16を用いて説明する。
【0080】
まず、例えばSIMOX(Separation by IMplanted OXygen)法により、シリコン基板10内に埋め込み絶縁膜42を形成し、埋め込み絶縁膜42を介してシリコン基板10の他の領域から絶縁されたSOI層44を形成する。こうして、シリコン基板10上に埋め込み絶縁膜42を介してSOI層44が形成されたSOI基板を用意する(図14(a))。なお、SIMOX法のみならず、貼り合わせSOI技術その他の技術によりSOI基板を形成してもよい。
【0081】
次いで、SOI層44に、例えば図10乃至図12に示す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、ゲート絶縁膜14、チャネル領域32(図14(b))、ゲート電極16(図14(c))、ソース/ドレインエクステンション20、22(図15(a))、ポケット領域34(図15(b))、ポケット領域36(図15(c))、サイドウォール絶縁膜18(図16(a))、拡散層24、26(図16(b))、シリサイド電極38(図16(c))等を順次形成することにより、ドレイン側のポケット領域36が、チャネル領域32の中央部分及びポケット領域34よりも不純物濃度が低いポケット構造を有する半導体装置を形成する。
【0082】
このように、本実施形態によれば、SOI基板に形成されたMOSFETに本発明を適用するので、SOI基板を用いるメリットである素子分離特性の向上や接合容量低減等の効果を得るとともに、閾値電圧ロールオフを抑制しつつ電流駆動能力を向上することができる。
【0083】
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
【0084】
例えば、上記実施形態では、いわゆるエクステンションS/D構造のソース/ドレイン拡散層を有するMOSFETに本発明を適用した場合について説明したが、一の拡散層により構成されるソース/ドレイン拡散層を有する半導体装置や、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有する半導体装置、その他の拡散層構造を有する半導体装置においても同様に適用することができる。すなわち、上記の半導体装置の製造方法において、ソース/ドレインエクステンションの形成工程を削除し、或いは、ドーズ量を低減してもよい。
【0085】
また、上記実施形態ではn型MOSFETの場合を例に説明したが、p型MOSFETにおいても同様に適用することができる。
【0086】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、半導体基板に形成された第1導電型のチャネル領域と、チャネル領域により互いに分離された第2導電型のソース領域及びドレイン領域と、チャネル領域とソース領域との間に形成され、チャネル領域よりも不純物濃度が高い第1導電型の第1のポケット領域と、チャネル領域とドレイン領域との間に形成され、チャネル領域よりも不純物濃度が低い第1導電型の第2のポケット領域と、チャネル領域上に絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有するMOSFETを形成するので、第1のポケット領域により閾値電圧ロールオフを抑制するとともに、第2のポケット領域により電流駆動能力を向上することができる。したがって、MOSFETの電流駆動能力を犠牲にすることなく短チャネル効果を抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による半導体装置におけるチャネル方向に沿った不純物濃度分布を示すグラフである。
【図3】従来の半導体装置におけるチャネル方向に沿った不純物濃度分布を示すグラフである。
【図4】ゲート絶縁膜とシリコン基板との界面上におけるポテンシャル分布をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフである。
【図5】オフ電流のゲート長依存性をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフである。
【図6】閾値電圧のドレイン電圧依存性をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフである。
【図7】チャネル内横方向電界をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフである。
【図8】チャネル領域内におけるキャリアのドリフト速度をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフである。
【図9】ドレイン電流のドレイン電圧依存性をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフである。
【図10】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図11】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図12】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図13】本発明の第2実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図15】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図16】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図17】ポケット構造をもたない従来の半導体装置についてゲート絶縁膜とシリコン基板との界面上におけるポテンシャル分布をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフである。
【図18】ポケット構造を有する従来の半導体装置の構造を示す概略断面図である。
【図19】ポケット構造を有する従来の半導体装置についてゲート絶縁膜とシリコン基板との界面上におけるポテンシャル分布をデバイスシミュレーションにより求めた結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10…シリコン基板
12…P形ウェル
14…ゲート絶縁膜
16…ゲート電極
18…サイドウォール絶縁膜
20…ソースエクステンション
22…ドレインエクステンション
24…拡散層
26…拡散層
28…ソース領域
30…ドレイン領域
32…チャネル領域
34…ポケット領域(ソース側)
36…ポケット領域(ドレイン側)
38…シリサイド電極
42…埋め込み絶縁膜
44…SOI層
100…シリコン基板
102…ゲート絶縁膜
104…ゲート電極
106…サイドウォール絶縁膜
108…ソースエクステンション
110…ドレインエクステンション
112…拡散層
114…拡散層
116…ソース領域
118…ドレイン領域
120…チャネル領域
122…ポケット領域
124…ポケット領域

Claims (5)

  1. 半導体基板に形成された第1導電型のチャネル領域と、
    前記半導体基板に形成され、前記チャネル領域により互いに分離された第2導電型のソース領域及びドレイン領域と、
    前記チャネル領域と前記ソース領域との間の前記半導体基板に形成され、前記チャネル領域よりも不純物濃度が高い前記第1導電型の第1のポケット領域と、
    前記チャネル領域と前記ドレイン領域との間の前記半導体基板に形成され、前記チャネル領域よりも不純物濃度が低い前記第1導電型の第2のポケット領域と、
    前記チャネル領域上に絶縁膜を介して形成されたゲート電極と
    を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記ソース領域は、前記第1のポケット領域に隣接して設けられた第2導電型の第1の拡散層と、前記第1の拡散層に隣接して設けられ、前記第1の拡散層よりも不純物濃度が高く深い第2の拡散層とを有し、
    前記ドレイン領域は、前記第2のポケット領域に隣接して設けられた第2導電型の第3の拡散層と、前記第3の拡散層に隣接して設けられ、前記第3の拡散層よりも不純物濃度が高く深い第4の拡散層とを有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1又は2記載の半導体装置において、
    前記半導体基板はSOI基板であり、前記チャネル領域、前記ソース領域、前記ドレイン領域、前記第1のポケット領域及び前記第2のポケット領域は、前記SOI基板のSOI層内に形成されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 半導体基板に第1導電型の第1の不純物を導入し、前記第1導電型のチャネル領域を形成する工程と、
    前記半導体基板上に、絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極の一方の側の前記半導体基板内に、前記第1導電型の第2の不純物を導入し、前記チャネル領域よりも不純物濃度が高い前記第1導電型の第1のポケット領域を形成する工程と、
    前記ゲート電極の他方の側の前記半導体基板内に、第2導電型の第3の不純物を導入し、前記チャネル領域よりも不純物濃度が低い前記第1導電型の第2のポケット領域を形成する工程と、
    前記ゲート電極の両側の前記半導体基板内に、前記ゲート電極をマスクとして前記第2導電型の第4の不純物を導入し、前記第1のポケット領域を介して前記チャネル層に隣接する第2導電型のソース領域と、前記第2のポケット領域を介して前記チャネル層に隣接する第2導電型のドレイン領域とを形成する工程とを有し、
    前記第1のポケット領域を形成する工程では、前記ゲート電極をマスクとして、前記ソース領域側に傾斜した方向から前記第2の不純物を導入することにより、前記第1のポケット領域を形成し、
    前記第2のポケット領域を形成する工程では、前記ゲート電極をマスクとして、前記ドレイン領域側に傾斜した方向から前記第3の不純物を導入することにより、前記第2のポケット領域を形成する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 半導体基板に第1導電型の第1の不純物を導入し、前記第1導電型のチャネル領域を形成する工程と、
    前記半導体基板上に、絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板内に第2導電型の第2の不純物を導入し、前記チャネル領域により互いに分離された前記第2導電型のソース領域及びドレイン領域を形成する工程と、
    前記ゲート電極をマスクとして前記ソース領域側に傾斜した方向から前記第1導電型の 第3の不純物を導入することにより、前記ソース領域と前記チャネル領域との間の領域に前記第3の不純物を導入し、前記チャネル領域よりも不純物濃度が高い前記第1導電型の第1のポケット領域を形成する工程と、
    前記ゲート電極をマスクとして前記ドレイン領域側に傾斜した方向から前記第2導電型の第4の不純物を導入することにより、前記ドレイン領域と前記チャネル領域との間の領域に前記第4の不純物を導入し、前記チャネル領域よりも不純物濃度が低い前記第1導電型の第2のポケット領域を形成する工程とを有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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