JP2773034B2 - 鋼管杭の回転圧入工法 - Google Patents

鋼管杭の回転圧入工法

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喜久雄 礒田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、土木建築物の基
礎となる地盤部分の補強を行う鋼管杭の回転圧入工法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】土木建築工事において、建築物の基礎と
なる地盤部分の支持力については古くから重要性が認識
されており、地盤に対して高い支持力を得るために鋼管
杭等を使用した地盤の補強工法が各種開発されている。
【0003】このような鋼管杭等を使用した地盤の補強
方法としては、例えば図8に示すような切放しのストレ
ート形状を有し、地中への打設が容易であってしかも価
格が安い鋼管杭100を使用し、この鋼管杭100をハ
ンマによって打撃して打ち込む工法、回転圧入による工
法、オーガモンケンによる工法等が知られている。また
図9に示すような先端部分に刃101Aを設け、上から
の圧入力が小さくても木ねじ効果で貫入がスムースなス
クリュウ鋼管杭101を使用し、このスクリュウ鋼管杭
101を回転圧入する工法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋼管杭
を使用すると、打設後の長期支持力に劣ること、砂質地
盤では初期沈下が起こりやすいこと、硬質地盤への打設
に不向きであること等の問題がある。そして、この鋼管
杭を使用したハンマ打撃工法によれば、安価であるが騒
音や振動が発生し易いこと、回転圧入工法によれば土中
支持力の測定が不的確であること、オーガモンケン工法
によれば掘削に伴って残土がでやすく、また圧密効果や
精度が得られ難いこと等の問題を生じている。
【0005】また、スクリュウ鋼管杭101を使用すれ
ば、杭の製作コストが高くつくこと、運搬や保管が面倒
であること、貫入時に鋼管先端周辺の地層を荒らすか
ら、直立性を保持しにくいこと、杭の周辺が沈下し易い
こと等の問題がある。そして、スクリュウ鋼管杭101
を使用した回転圧入工法によれば、先端周辺の地層を荒
らすから、土中支持力が脆弱で精度的に誤差を生じやす
いこと等の問題を有している。
【0006】そこで、この発明は、上記した事情に鑑
み、初期沈下が起こり難く土中支持力に安定性があると
ともに、硬質地盤への貫入が容易であり、しかも運搬・
保管・現場加工が容易であり、さらに鋼管先端周辺の地
層を荒らさず直立性を保持し易いばかりか圧密効果や精
度が得やすい鋼管杭の回転圧入工法を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち請求項1の発明は、
先端部分に刃を突設した杭を使用し、この杭の軸芯を鉛
直方向に沿わせて直立させ、この直立した杭を回転させ
ながら土中へ圧入し、所定の深度に前記杭先端部分が到
達したら回転動作を停止し、圧入のみによって前記杭を
土中にさらに貫入させるものである。
【0008】また、請求項2の発明は、先端部分に刃を
突設した杭を使用し、この杭の軸芯を鉛直方向に沿わせ
て直立するとともにこの杭の近傍にオーガを起立させ、
所定の深さまで前記オーガを挿入するとともに前記杭を
回転させながら土中へ圧入し、所定の深度に前記杭先端
部分が到達したら回転動作を停止するとともに圧入のみ
によって前記杭を土中にさらに貫入させ、前記挿入して
いたオーガを抜き出すものである。
【0009】また、この請求項3の発明は、杭を最終深
さまで貫入させたときにその杭の先端が到達している部
分の支持力を測定して所定の用紙に表示するものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下この発明の一実施例について
添付図面を参照しながら説明する。なおここでは説明を
分かりやすくするため、まずこの発明の工法に使用する
杭回転圧入装置から説明する。
【0011】図1は、この発明に係る鋼管杭の回転圧入
工法に使用する杭回転圧入装置の要部を示す説明図であ
る。この杭回転圧入装置は、ゴムクローラ走行式のもの
であって、図示外のアウトリガで地盤にしっかりと直立
固定されたリーダ(起伏自在)1の両側に油圧オーガ機
構2と回転用油圧モータ3付きの圧入機4とを備えてい
る。なお、図中符号5はオーガ、6は刃6A付の鋼管杭
(詳細についてはこの出願人によって既に出願されてい
る鋼管杭を参照されたい)を示すものである。
【0012】なおこの実施例では、図7に示すように、
鋼管杭6の先端部分は周面内部に底蓋6Bを溶着させて
おり、この底蓋6Bに刃6Aが溶着・立設されている。
なおこの実施例では底蓋6Bが鋼管杭6の内径Dの半分
の深さ(D/2)に設けてあり、また刃6Aの高さは内
径寸法Dと同一になっているが、勿論これらに限定され
るものではない。
【0013】次に、この実施例の杭回転圧入装置を使用
した鋼管杭の回転圧入工法について説明する。ここで先
ず、予め杭を建込もうとする地盤の支持力(N値)を適
宜の間隔で計測して記録しておく(一般的に住宅等の建
築に際して地質調査が必須である)。例えばリーダ1に
付設のウインチ等で鋼管杭6を引き上げたのち、チャッ
クで杭天側を掴んで建て込もうとする所望の位置(杭
芯)に直立状態で建て上げる(図3参照)とともに、鋼
管杭6の下部を振止(図略)にセットする。ここで、こ
の杭を圧入しようとする杭芯位置ごとに事前にボーリン
グ調査が行われ、所要の支持力が得られる深さが決定さ
れている。先ずここで、鋼管杭6の杭芯方向が鉛直であ
るか否かを確認する。
【0014】次に、油圧オーガ機構2を作動し、鋼管杭
6の杭芯近傍にセットしたオーガ5を回転させながら捻
じ込み、所定の深さ(通常、例えば鋼管杭6の圧入深さ
の半分程度)まで土中に押し込んでリーダ1を含む装置
全体をしっかりと固定する。
【0015】このようにして、オーガ5を地中にねじ込
んだならば、オーガ5をそこに一時的に残しておいたま
ま、回転用油圧モータ3付きの圧入機4を作動させ、オ
ーガ5により反力を取りつつ鋼管杭6を圧入していく。
なお、この鋼管杭6を圧入する場合には、図2に示す表
面側の土質が柔らかい土壌(以下、軟質地層とよぶ)S
を鋼管杭6の先端が進行するときには圧入動作だけでよ
い。
【0016】また鋼管杭6の先端がこの軟質地層Sを通
過し、図2に示す中間質土壌(以下、中間質地層とよ
ぶ)Mを進行するときに圧入動作だけではうまくいかな
くなったところから、回転用油圧モータ3を作動しこの
油圧モータ3で鋼管杭6を回転させながら圧入を行う
(図4参照)。
【0017】またさらに、この鋼管杭6の先端部分が中
間質地層Mを通過して図2に示す硬質土壌(以下、硬質
地層とよぶ)Hに到達したならば、再度圧入動作のみに
よって鋼管杭6を最終的に押し込む(図4参照)。なお
この鋼管杭6を圧入する場合に成柱深さよりも鋼管杭6
が短いときには振止7を利用して(ジョイント)溶接に
より適宜継ぎ足していけばよい(図5参照)。また、オ
ーガの方も、着脱機構等の適宜の手段によって、ねじ込
む深さによって継ぎ足すような構成としても構わない。
【0018】最後に油圧オーガ機構2を逆回転させてオ
ーガ5を地中から引き上げるが、このオーガ5のねじ込
み動作及び引き上げ動作は油圧オーガ機構2の回転動作
とともに、この油圧オーガ機構2自体をリーダ1に設け
たチェーンによって強制的に上下方向に移動させてお
り、これによってオーガ5のねじ込み動作及び引き上げ
動作が一層確実に行われるようになっている。
【0019】また、この鋼管杭6を最終深度まで打ち込
んだのち圧力のみにて降伏荷重を確認し、所定の支持耐
力が得られているか否かを確認するとともに、回転用油
圧モータ3付きの圧入機4側に付設したロードセンサな
どの荷重計測装置によって所定深度での土壌の支持力を
自動的に計測し、装置本体に設けたプリンタで即座にプ
リントアウトする(必要によっては記憶装置を設けてそ
のデータを記憶しておく)。
【0020】これによって、所望の地中に杭を成柱する
ことができるから、次の場所へ装置本体を移動させてか
ら同様の操作・作業を繰り返せば、他の場所でも地中に
杭を成柱することができる。
【0021】従って、この実施例によれば、油圧オーガ
機構2と回転用油圧モータ3付きの圧入機4とをリーダ
1に併設しており、静かな(無振動・低騒音)施工が実
現できるとともに、アンカー作用によって大反力が得ら
れるから高支持力が得られるばかりか、作業効率良くス
ピーデイに打杭作業を実現できる。
【0022】またこの実施例によれば、オーガ5と鋼管
杭6とが相互に接近して平行圧入できるから高止まりの
虞れがない。そして設計耐力深度へ確実に定着させるこ
とができる。
【0023】また、この実施例によれば、底のある鋼管
杭6によって地中に圧入していくから、底から内部には
土が侵入することがなく、効率的な圧入作用を実現する
ことができる。しかもまた、この実施例の鋼管杭6によ
れば、図7において、ドットAで示す領域は圧密効果に
よって鋼管杭6の圧入時に土壌が硬く圧縮された状態と
なっており、その上所謂モンロー効果によってその圧密
な土壌の領域が刃6Aの下方に広がって膨らんでおり、
支持力が一層増大している。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたようにこの請求項1に
係る発明によれば、先端部分に刃を突設した鋼管杭を使
用し、この鋼管杭の軸芯を鉛直方向に沿わせて直立さ
せ、この直立した鋼管杭を回転させながら土中へ圧入
し、所定の深度に鋼管杭先端部分が到達したら回転動作
を停止し、圧入のみによって鋼管杭を土中にさらに貫入
させるようになっているから、換言すれば鋼管杭であっ
ても従来のような単純な圧入動作でなく回転動作を伴う
圧入作用によって硬質地盤へも所望の深さまで確実に貫
入させることができる。もちろん無排土施工であるから
残土処理のコストが低減できる。
【0025】またこの請求項2に係る発明によれば、先
端部分に刃を突設した杭を使用しこの杭を回転させなが
ら土中へ圧入する際に、所定の深さまでオーガを捻じ込
みこれによって発生するアンカ作用を利用して、換言す
れば大きな反力を利用しながら圧入するようになってお
り、高い圧入力を利用して、即ち従来の自重のみによる
圧入荷重の数倍の支持力が得られるので、高品質の回転
圧入工法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に使用する鋼管杭の回転圧入装置を示
す要部説明図。
【図2】この発明に係る鋼管杭の地中への貫入状態を示
す説明図。
【図3】この発明に係る鋼管杭の回転圧入工法を示す説
明図。
【図4】同説明図。
【図5】同説明図。
【図6】同説明図。
【図7】この発明に使用する鋼管杭の先端部分を示す断
面図。
【図8】従来の鋼管杭を示す断面図。
【図9】他の鋼管杭を示す断面図。
【符号の説明】
1 リーダ 2 油圧オーガ機構 3 回転用油圧モータ 4 圧入機 5 オーガ 6 鋼管杭 6A 刃

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部分に刃を突設した杭を使用し、こ
    の杭の軸芯を鉛直方向に沿わせて直立させ、 この直立した杭を回転させながら土中へ圧入し、 所定の深度に前記杭先端部分が到達したら回転動作を停
    止し、 圧入のみによって前記杭を土中にさらに貫入させること
    を特徴とする鋼管杭の回転圧入工法。
  2. 【請求項2】 先端部分に刃を突設した杭を使用し、こ
    の杭の軸芯を鉛直方向に沿わせて直立するとともにこの
    杭の近傍にオーガを起立させ、 所定の深さまで前記オーガを挿入するとともに前記杭を
    回転させながら土中へ圧入し、 所定の深度に前記杭先端部分が到達したら回転動作を停
    止するとともに圧入のみによって前記杭を土中にさらに
    貫入させ、 前記挿入していたオーガを抜き出すことを特徴とする鋼
    管杭の回転圧入工法。
  3. 【請求項3】 杭を最終深さまで圧入させたときにその
    杭の先端が到達している部分の支持力を測定して所定の
    用紙に表示することを特徴とする請求項1に記載の鋼管
    杭の回転圧入工法。
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JP5932595B2 (ja) * 2012-10-09 2016-06-08 Ksコンサルタント株式会社 杭挿入装置および杭挿入方法
JP6192085B1 (ja) * 2017-06-05 2017-09-06 Ogata住宅基盤株式会社 杭打ち機及び杭打ち方法

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