JP2770993B2 - ラッチ方法及びラッチ装置 - Google Patents

ラッチ方法及びラッチ装置

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JP2770993B2 JP24887689A JP24887689A JP2770993B2 JP 2770993 B2 JP2770993 B2 JP 2770993B2 JP 24887689 A JP24887689 A JP 24887689A JP 24887689 A JP24887689 A JP 24887689A JP 2770993 B2 JP2770993 B2 JP 2770993B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はオーデイオ機器やビデオ機器の開閉扉等のロ
ツク用として用いられるラツチ方法及びラツチ装置に関
する。
[従来の技術] オーデイオ機器やビデオ機器では、蓋等の開閉扉がラ
ツチ装置によって全閉位置でロツクされるようになって
いる。
この種のラツチ装置としては、機器本体に取りつけら
れ、機器本体に取付の開閉扉をその閉止動作によって全
閉位置でロツクし、このロツク状態からは開閉扉の押し
込み操作で開閉扉のロツク状態を容易に解除できるもの
がある(特開昭63-315786号)。
この構造によれば、第5図に示される如く機器本体に
取りつけられるハウジング120に押込部材122が設けら
れ、開閉扉112を閉止すると、この閉止動作(矢印A方
向)で押込部材122に開閉扉112が係止されると共に開閉
扉112に押圧されて押込部材122がハウジング120内に押
し込まれるようになっている。ハウジングには開閉扉の
全閉位置で押込部材122と係合して押込部材122の抜出方
向移動を阻止する爪34が設けられ、第6図に示される如
く開閉扉112の全閉位置での押込部材122への開閉扉112
の係止状態が維持されて開閉扉が全閉位置でロツクされ
るようになっている。
一方、押込部材122にはその押込抜出方向に相対移動
可能にラツチカム140が取りつけられ、開閉扉のロツク
状態からはこのラツチカムの作動によって開閉扉112の
押し込み操作で開閉扉のロツク状態を解除できるように
なっている。詳しく説明すると、開閉扉112の閉止時に
押込部材122がハウジング120内に押し込まれると、この
押し込みでハウジングの爪134に保持されてラツチカム1
40が押込部材に対して抜出方向に相対移動し、この移動
によって開閉扉112の全閉位置で押込部材122にハウジン
グの爪134が係合して開閉扉が全閉位置でロツクされ
る。そして、このロツク状態からは開閉扉112の押し込
み操作で開閉扉に押圧されてさらに押込部材がハウジン
グ内に押し込まれると、ラツチカム140が押込部材と一
体に移動してラツチカム140にハウジングの爪134が乗り
上がって押込部材へのハウジングの爪の係合状態が解除
される。
しかしながら、この構造では、開閉扉を全閉位置より
も深く押し込んでしまうと、開閉扉をロツクできなかっ
たり、あるいは開閉扉のロツク状態からは開閉扉を深く
押し込まなければ、開閉扉のロツク状態を解除できない
場合があり、開閉扉の使用性向上の余地があった。すな
わち、ラツチカム140の移動ストロークが短いと、開閉
扉112の閉止時に押込部材122がハウジング120の爪との
係合位置を越えて必要以上にハウジング内に押し込まれ
たときにラツチカム140にハウジングの爪134が乗り上が
ってラツチカム140が爪134と共に移動し押込部材122と
係合されず、開閉扉112を全閉位置でロツクできなくな
る。一方、ラツチカム140の移動ストロークを長くする
と、開閉扉のロツク状態からはラツチカム140の移動ス
トロークの増加分だけ開閉扉を深く押し込まなければ、
ラツチカム140にハウジングの爪134が乗り上がらず、ロ
ツク解除できないので開閉扉を深く押し込まなければ、
開閉扉を開放できない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記事実を考慮し、開閉扉等の結合部材の使
用性を向上できるラツチ方法及びラツチ装置を得ること
が目的である。
[課題を解決するための手段] 本発明に係るラツチ方法では、ハウジング内へ押し込
まれる押込部材に押込方向へ第1の位置から第2の位置
を経て第3の位置まで相対移動可能にラツチカムを設
け、押込部材の非押し込み状態でラツチカムを第2の位
置から第1の位置に移動不可能とし押込部材の押し込み
動作で第2の位置を経て第1の位置に移動して押込部材
の押込限で第1の位置に位置させその後の押込部材の抜
出動作で第1の位置から第2の位置に移動し、このラツ
チカムの動作で押込部材を押込方向中間位置でハウジン
グに係合して押込部材の抜出方向移動を阻止し、この押
込部材の抜出方向移動阻止状態からは押込部材の押し込
み動作でラツチカムを第2の位置に保持したまま押込部
材と一体に移動し、このラツチカムの動作で押込部材と
ハウジングとの係合状態を解除して押込部材を抜出可能
とし、その後の押込部材の抜出動作でラツチカムを第2
の位置から第3の位置に移動し、このラツチカムの動作
で押込部材とハウジングとの係合解除状態を維持して押
込部材を原位置に復帰させることを特徴としている。
また、本発明に係るラツチ装置では、ハウジングと、
ハウジング内へ押し込まれる押込部材と、押込部材をハ
ウジングから抜き出す方向に付勢する弾性体と、ハウジ
ングに設けられて押込部材の押込方向中間位置で押込部
材と係合して押込部材の抜出方向移動を阻止する係止手
段と、押込部材にその押込方向へ第1の位置から第2の
位置を経て第3の位置まで相対移動可能に取りつけられ
て押込部材の非押し込み状態で第2の位置から第3の位
置まで移動自在とされるラツチカムと、押込部材とラツ
チカムとの間に設けられて第1の位置から第2の位置へ
のラツチカムの移動は自在とするが第2の位置から第1
の位置へのラツチカムの移動は阻止する移動制限手段
と、ラツチカムに設けられて押込部材の押し込み動作で
ラツチカムを第2の位置から第1の位置に移動して押込
部材の押込方向中間位置で係止手段を押込部材と係合不
可能とし押込部材の押込限でラツチカムを第1の位置に
位置させるラツチ制御手段と、ラツチカムに設けられて
押込部材の押し込み時に押込部材の押込限で係止手段と
嵌合して続く押込部材の抜出動作でラツチカムを第1の
位置から第2の位置に移動させて押込部材の押込方向中
間位置で押込部材に係止手段を係合させる嵌合部と、ラ
ツチカムへ設けられて押込部材の係止手段との係合位置
からの押し込み動作で嵌合部から係止手段を抜き出して
押込部材と係止手段の係合状態を解除するとともにこれ
に続く押込部材の抜出動作でラツチカムを第2の位置か
ら第3の位置に移動して押込部材と係止手段との係合解
除状態を維持して押込部材を原位置に復帰させる解除部
と、を備えることを特徴としている。
[作用] 上記構成の本発明に係るラツチ方法によれば、押込部
材の非押し込み状態でラツチカムが第2の位置から第1
の位置に移動不可能に保持され、この状態から押込部材
をハウジング内へ押し込むと、この押し込み動作でラツ
チカムが第2の位置を経て第1の位置に移動して押込部
材の押込限で第1の位置に位置決めされる。そして、そ
の後の押込部材の抜出動作でラツチカムが第1の位置か
ら第2の位置に移動し、このラツチカムの動作で押込部
材が押込方向中間位置でハウジングに係合して押込部材
の抜出方向移動が阻止される。
この押込部材の抜出方向移動阻止状態からは押込部材
の押し込み動作でラツチカムが第2の位置に保持された
まま押込部材と一体に移動し、このラツチカムの動作で
押込部材とハウジングとの係合状態が解除されて押込部
材が抜出可能となる。そして、その後の押込部材の抜出
動作でラツチカムが第2の位置から第3の位置に移動
し、このラツチカムの動作で押込部材とハウジングとの
係合解除状態を維持して押込部材が原位置に復帰され
る。
また、上記構成の方法に係るラツチ装置によれば、押
込部材の非押し込み状態でラツチカムが移動制限手段に
よって第2の位置から第1の位置に移動不可能に保持さ
れ、この状態から弾性体の付勢力に抗して押込部材をハ
ウジング内へ押し込むと、この押し込み動作でラツチ制
御手段によってラツチカムが第2の位置を経て第1の位
置に移動する。このラツチカムの移動で係止手段が押込
部材の押込方向中間位置で押込部材と係合不可能とされ
て押込部材が押込限まで押し込まれ、押込部材の押込限
でラツチカムが第1の位置に位置決めされると同時にラ
ツチカムの嵌合部に係止手段が嵌合される。
ここで、押込部材の押し込みをやめると、弾性体に付
勢されて押込部材が抜出方向に押し戻され、この押込部
材の抜出動作でラツチカムが嵌合部への係止手段の嵌合
によって第1の位置から第2の位置に移動し、このラツ
チカムの動作で押込部材が押込方向中間位置でハウジン
グに係合して押込部材の抜出方向移動が阻止される。
次いで、弾性体の付勢力に抗して押込部材をハウジン
グ内へ押し込むと、この押込部材の押し込み動作でラツ
チカムが移動制限手段によって第2の位置に保持された
まま押込部材と一体に移動し、このラツチカムの動作で
ラツチカムの解除部によってラツチカムの嵌合部から係
止手段が抜き出されて押込部材とハウジングとの係合状
態が解除されて押込部材が抜出可能となる。
ここで、押込部材の押し込みをやめると、弾性体に付
勢されて押込部材が抜出方向に押し戻され、この押込部
材の抜出動作でラツチカムの解除部によってラツチカム
が第2の位置から第3の位置に移動して押込部材とハウ
ジングとの係合解除状態を維持して押込部材が原位置に
復帰される。
したがって、上記構成の本発明に係るラツチ方法及び
ラツチ装置では押込部材を必要以上に押し込んでも確実
に押込部材が押込方向中間位置でハウジングに係合して
押込部材の抜出方向移動を阻止でき、しかもこの押込部
材の抜出方向移動阻止状態からはラツチカムが第2の位
置から第3の位置へ至る短いストロークだけ押込部材を
押し込むだけで押込部材の抜出方向移動阻止状態を解除
できる。
これにより、例えばオーデイオ機器やビデオ機器等の
機器本体にハウジングを取り付け、機器本体に取付の開
閉扉を閉止したときにこの閉止動作で押込部材に開閉扉
が係止されると同時に開閉扉に押圧されて押込部材がハ
ウジング内に押し込まれるようにして開閉扉のロツク用
として用いた場合には、開閉扉の閉止時に開閉扉に押圧
されて押込部材が深く押し込まれても開閉扉を全閉位置
で確実にロツクでき、しかも開閉扉のロツク状態からは
開閉扉を深く押し込まなくとも開閉扉のロツク状態を解
除できる。
[実施例] 第1図から第4図には、本発明が適用されたラツチ装
置10が示されている。
ラツチ装置10は第1図に示される機器本体12に取りつ
けられ、機器本体12へ取付けた開閉扉14のロツク用とし
て用いられるようになっている。開閉扉14は機器本体12
へ第1図矢印A方向に回転可能に軸支され、回転動作で
機器本体12の凹部16を開閉できるようになっている。
この開閉扉14には、機器本体12への軸支部と反対側の
端部裏面に略L字形状の鉤部18が形成され、全閉位置
(第1図実線位置)で鉤部18にラツチ装置10が係止され
てロツクされるようになっている。鉤部18は開閉扉14の
全閉位置で機器本体12の凹部16の側壁(第1図上側の
壁)との間に隙間を形成し、この隙間を通して開閉扉14
の閉止時にラツチ装置10が係止されるようになってい
る。
このラツチ装置10は第4図に示される如く筒状のハウ
ジング20が設けられ、このハウジング20内に押込部材22
が収容されている。
ハウジング20は第1図に示される如く開閉扉14の全閉
位置で鉤部18と対応する凹部16の底壁16Aに形成された
取付孔24に挿入(矢印D方向)係止され、押込部材22は
収容部入口側の略半分がハウジング20から突出されてい
る。ハウジング20には、凹部16内への突出部分であって
凹部16の天井壁16Bに沿う部分(第1図上側部分)と反
対側に先端から中間部にかけて切欠部26(第4図にも図
示)が形成され、この切欠部26によって開閉扉14の全閉
位置で開閉扉14の鉤部18と干渉しないようになってい
る。
このハウジング20には、凹部16の開口側(第1図右
側)であって凹部16の天井壁16Bに沿う部分の内壁に斜
面28が形成され、この斜面28には押込部材22の一部が当
接されるようになっている。また、ハウジング20には、
凹部16の天井壁16Bに沿う部分に凹部16の開口側から凹
部16の底壁16A側に向けて(矢印D方向)延出する片持
ちアーム状の可撓片30が一体的に形成されている。可撓
片30には自由端側の先端に爪32が形成され、この爪32に
は開閉扉14の全閉位置で押込部材22が係合されるように
なっている。この可撓片30の延出方向中間部からは凹部
16の開口側の端部付近にかけてスリツト34が形成され、
このスリツト34には押込部材22の一部が挿入されてい
る。
なお、ハウジング20には凹部16の天井壁16Bに沿う部
分は、第4図に示される如く凹部16の奥行き方向(矢印
D方向)中間部に形成されたリブ36と、このリブ36に結
合状態で形成された板状部38とで構成され、リブ36を境
として凹部16の底壁側に可撓片30が形成されているとと
もにその反対側に端部に斜面28が形成され、またリブ36
を跨いで凹部16の奥行き方向(矢印D方向)及びこれと
反対方向(矢印E方向)に向いてスリツト34が形成され
ている。
押込部材22は略筒形状で、ハウジング20内でその軸方
向(矢印D、E方向)に移動可能に収容されている。押
込部材22の外周には、凹部16の側壁に沿う部分に凹部16
の奥行き方向に沿ってブロツク状部40が形成されてい
る。
このブロツク状部40には、凹部16の開口側の端部側に
突起42が形成されている。突起42はハウジング20のスリ
ツト34内に挿入され、この挿入で押込部材22の移動方向
が案内されるようになっているとともに押込部材22の移
動が制限されて押込部材22がハウジング20内から抜け出
さないようになっている。
まあ、ブロツク状部40には、凹部16の奥行き方向側
(矢印D方向)の端部に突起44が形成されている。突起
44は突起42がスリツト34の凹部16の開口側の内周壁に当
接する状態である押込部材22の抜出方向移動限(第2図
(C)参照)からスリツト34の反対側に当る迄の間で押
込部材22を押込方向(矢印D方向)へ移動可能としてい
る。
また、ブロツク状部40には、凹部16の開口側の端部側
にフツク46が一体に結合されている。フツク46は略F字
形状で、長辺部46Aが凹部16の側壁に沿い、且つこれか
ら略直角に突出し互に平行とされる両短辺部46B、46Cの
先端が凹部16の開口中心側を向くように長辺部46Aの端
部が薄肉部48を介してブロツク状部40に連結され、薄肉
部48を弾性変形して揺動可能となっている。
フツク46には、長辺部46Aの中間部から突出する一方
の短辺部46Bから薄肉部48の近傍部にかけてリブ50が形
成され、リブ50の薄肉部48側の端部にばね係止突起52が
形成されている。ばね係止突起52には、押込部材22内へ
収容された弾性体としての圧縮コイルスプリング54の一
端部が嵌合されている。この圧縮コイルスプリング54の
他端部は押込部材22から矢印D方向へ突出しハウジング
20に嵌合され、フツク46を凹部16の開口側に向けて付勢
している。
この付勢力を受けて開閉扉14の開放状態で突起42がス
リツト34の凹部16の開口側の内周壁に当接する抜出方向
移動限位置(以下、解除位置という。第2図(C)参
照)に押込部材22が位置されるとともにこの解除位置で
フツク40が第1図に二点鎖線で示される如くハウジング
20の斜面28に沿って傾いた状態に保持されるようになっ
ている。
このフツク46は長辺部46Aの中間部から突出する一方
の短辺部46Bが扉当り部となっていて開閉扉14の全閉時
には短辺部46Bに開閉扉14の鉤部18が当接して開閉扉14
に押圧されて凹部16の奥行方向への移動力(矢印D方
向)を受けるようになっている。この移動力を受けて開
閉扉14の全閉時に押込部材22が解除位置からハウジング
20の内側に押し込まれ、開閉扉14の全閉位置でハウジン
グ20の爪32が突起44と係合する位置(以下、ラツチ位置
という。第1図参照)に押込部材22が位置されるように
なっている。
開閉扉14は第1図に一点鎖線で示される如く閉止時に
全閉位置を越えてさらに深く凹部16内に押し込めるよう
になっており(矢印D方向)、押込部材22は開閉扉14の
閉止動作でラツチ位置よりもさらに深い位置(以下、オ
ーバストローク位置という。第2図(E)参照)までハ
ウジング20の内側に押し込まれるようになっている。
また、フツク46は解除位置からの押込部材22の押し込
み動作でハウジング20の内壁に案内されて矢印B方向に
揺動され、開閉扉14の全閉位置、すなわちラツチ位置で
開閉扉14の鉤部18と凹部16の側壁との間の隙間を通して
開閉扉14の鉤部18に長辺部46Aの先端部から突出する短
辺部46Cが係止されるようになっている。
このように構成される押込部材22とハウジング20との
間には、押込部材22への取付状態でラツチカム56が配置
されている。詳しく説明すると、押込部材22にブロツク
状部40を挟んで両側の頂端面22A上をスライド可能にラ
ツチカム56が取りつけられている。
ラツチカム56は第3図に示される如く当接部としての
一対の平行板部56Aの中間部間が解除部としての連結板
部56Bで連結されて平面形状が略H字状となっている。
このラツチカム56は第1図に示される如く連結板部56B
がブロツク状部40上で突起42、44間に配置され、突起44
に連結板部56Bが当接する位置(以下、第3の位置とい
う。第2図(B)、(C)参照)まで押込方向(矢印D
方向)に押込部材22と相対移動可能となっているととも
に平行板部56Aが押込部材22の端面22A上をスライドされ
るようになっている。なお突起44に連結板部56Bが当接
した状態では両者の上面が面一となるようになってい
る。
押込部材22の頂端面22Aには、突起42の近傍に突起部5
7が形成され、突起部57に平行板部56Aの抜出方向端部56
Cが当接する位置(以下、第1の位置という。第2図
(E)参照)までラツチカム56が抜出方向(矢印E方
向)に押込部材22と相対移動されるようになっている。
また、押込部材22の端面22Aには、突起部57から押込
方向に所定量離れた部分に断面三角形状の爪58が形成さ
れ、爪58に平行板部56Aの抜出方向端部が当接してラツ
チカム56の移動方向中間位置で第1の位置へのラツチカ
ム56の移動が阻止されるようになっている。
このラツチカム56は押込部材22の解除位置で三角突起
60に爪58が当接する移動方向中間位置(以下、第2の位
置という)と第3の位置という)に移動自在に配置され
るようになっている。
ラツチカム56における平行板部56Aの抜出方向端部56C
からは、押込部材22の端面22Aと対向する底面に押込方
向にかけて平行板部56Aの肉厚を薄くする状態で三角突
起60が形成されている。これらの三角突起60は抜出方向
端部56Cにかけて次第に端面22Aに向けて突出し、端面は
抜出方向端部56Cと同一面となっている。これらの三角
突起60に突起部58が当接して移動制限手段を構成してい
る。
また、平行板部56Aには、押込部材22の端面22Aと対向
する部分であって押込方向端部56Dにかけて平行板部56A
の肉厚を次第に薄くする斜面62が形成されている。この
ためラツチカム56は押込方向端部56D部に斜面62が端面2
2Aへ接近する方向、すなわち移動方向と交差する方向で
ある押込部材22の端面22Aへの押圧方向(第1図下方)
に押圧されたときに斜面62に押込部材22の端面22Aが当
接する範囲内で第1図矢印C方向に揺動されるようにな
っている。この動作で三角突起60が押込部材22の端面22
Aから離間され、斜面62に押込部材22の端面22Aが当接し
た状態では三角突起60が爪58を乗り越えて突起部57方向
へ移動できるようになっている。
また、平行板部56Aの頂面には、第4図に示される如
く押込方向側に連結板部56Bと隣接して嵌合部としての
切り込み64が形成され、この切り込み64にはハウジング
20の爪32が嵌め込み可能となっている。
次に本実施例の作用を説明する。
開閉扉14の開放状態では、圧縮コイルスプリング54の
付勢力で押込部材22が解除位置に押出した状態で保持さ
れるとともに押込部材22のフツク40がハウジング20の斜
面28に沿って傾いた状態に保持される。
開閉扉14の全閉時には、第1図に示される如くフツク
46の短辺部46Bに開閉扉14の鉤部18が当接して開閉扉14
に押圧されてフツク46を介して押込部材22が解除位置か
らラツチ位置を経てオーバーストローク位置まで矢印D
方向へ押し込まれる。すなわち、開閉扉14の全閉時に
は、全閉位置よりも若干量奥方に押し込まれる。
この移動時には、フツク46がハウジング20の内壁に案
内されて矢印B方向に揺動され、開閉扉14の全閉位置、
すなわちラツチ位置で開閉扉14の鉤部18と凹部16の側壁
との間の隙間を通して開閉扉14の鉤部18にフツク46の短
辺部46Cが係止される。
一方、ラツチカム56は解除位置とラツチ位置との間で
平行板部56Aの押込方向端部56Dにハウジング20の爪32が
当接して(第2図(D)参照)第2の位置に位置決めさ
れる。ここで、爪58にラツチカム56の三角突起60が当接
して第1の位置へのラツチカム56の移動が阻止される
が、ラツチカム56を第2の位置に位置決めした後にハウ
ジング20の爪32の斜面によってラツチカム56の押込方向
端部56Dが押込部材22の端面22Aに押圧される。この押圧
力で斜面62に押込部材22の端面22Aが当接するまでラツ
チカム56が第1図矢印C方向に揺動される。
この動作で第2図(D)に示される如く三角突起60が
押込部材22の端面22Aから離間されて爪58の上に乗り上
がり、その後も引き続きラツチカム56の平行板部56Aの
押込方向端部にハウジング20の爪32が当接してラツチカ
ム56が第2の位置から第1の位置へ移動され、引き続き
押込部材22が押し込まれる。
この押し込みにより、ラツチ位置とオーバーストロー
ク位置との間でラツチカム56の平行板部56Aの押込方向
端部にハウジング20の爪32が摺接してラツチ位置での押
込部材22の突起44へのハウジング20の爪32の係合が不可
能とされ、オーバーストローク位置で第2図(E)に示
される如くラツチカム56の切り込み64にハウジング20の
爪32が嵌合される。
ここで、開閉扉14の閉止操作をやめると、圧縮コイル
スプリング54に付勢されて押込部材22がオーバーストロ
ーク位置からラツチ位置に押し戻される。この押込部材
22の抜出移動時にラツチカム56は切り込み64へのハウジ
ング20の爪32の嵌合によって爪32と共に停止しているの
で押込部材22と相対移動して第1の位置から第2の位置
に移動して第2の位置で第1図に実線で示される如く押
込部材22の突起44にハウジング20の爪32が係合される。
これによって、押込部材22がラツチ位置に保持されて
開閉扉14が全閉位置でロツクされる。
開閉扉14の開放時には、開閉扉14を凹部16の奥方に押
し込めばよく、この押し込み操作でフツク46を介して押
込部材22がラツチ位置からオーバーストローク位置まで
押し込まれる。
この押し込みでラツチカム56が爪58への三角突起60の
当接によって第2の位置を維持したまま押込部材22と共
に移動してオーバーストローク位置で第2図(A)に示
される如くラツチカム56の連結板部56Bに押圧されてラ
ツチカム56の切り込み64内からハウジング20の爪32が抜
き出され押込部材22の突起44へのハウジング20の爪32の
係合が解除される。
ここで、開閉扉14の押し込み操作をやめると、圧縮コ
イルスプリング54に付勢されて押込部材22がオーバース
トローク位置からラツチ位置を経て解除位置に押し戻さ
れる。すなわち、押込部材22の押し込みをやめると、圧
縮コイルスプリング54に付勢されて押込部材22がオーバ
ーストローク位置からラツチ位置に移動する。この移動
でラツチカム56がハウジング20の爪32との摩擦力で第2
図(B)に示される如くラツチ位置で第2の位置から第
3の位置へ至ってラツチ位置での押込部材22の突起44へ
のハウジング20の爪32の係合が不可能となり、引き続き
圧縮コイルスプリング54に付勢されて押込部材が解除位
置に押し戻される。
ここで、押込部材22の移動時には押込部材22が解除位
置に至る手前でフツク46がハウジング20の内壁に案内さ
れて反矢印B方向に揺動し、この動作で解除位置で開閉
扉14の鉤部18と凹部16の側壁との間の隙間を通して開閉
扉14の鉤部18からフツク46の短辺部46Cが外れる。これ
によって、開閉扉14が開放可能となる。
したがって、開閉扉14の閉止時に開閉扉14が比較的強
く押し込まれても開閉扉14を全閉位置で確実にロツクさ
せることができ、しかも開閉扉14の開放時には開閉扉14
を深く押し込まくとも開閉扉14を開放できる。
なお、上記実施例では、本発明を開閉扉14のロツク用
として用いたが、一対の部材の結合用、バツクルの結合
用等として用いるようにしてもよい。また上記実施例で
はラツチ位置への押込によってラツチカム56が可撓片30
によって矢印C方向の回転力を受ける構成を示したが、
ラツチカム56を回転する突起等をハウジング20へ設ける
ようにしてもよい。
[発明の効果] 以上に説明した如く、本発明に係るラツチ方法及びラ
ツチ装置では、開閉扉等の結合部材の使用性を向上でき
る優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図は本発明が適用されたラツチ装置を示
し、第1図は使用状態を示す第4図I−I線に相当する
断面図、第2図(A)、(B)、(C)、(D)、
(E)はそれぞれ使用時の作動を第1図に対応して示し
た断面図、第3図は第1図のラツチカムの斜視図、第4
図は分解斜視図、第5、6図は従来例を示す断面図であ
る。 10……ラツチ装置、20……ハウジング、22……押込部
材、30……可撓片(係止手段)、54……圧縮コイルスプ
リング(弾性体)、56……ラツチカム、56B……連結板
部(解除部)、58……爪(移動制限手段)、60……三角
突起(移動制限手段)、62……斜面(ラツチ制御手
段)、64……切り込み(嵌合部)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内へ押し込まれる押込部材に押
    込方向へ第1の位置から第2の位置を経て第3の位置ま
    で相対移動位置にラツチカムを設け、押込部材の非押し
    込み状態でラツチカムを第2の位置から第1の位置に移
    動不可能とし押込部材の押し込み動作で第2の位置を経
    て第1の位置に移動して押込部材の押込限で第1の位置
    に位置させその後の押込部材の抜出動作で第1の位置か
    ら第2の位置に移動し、このラツチカムの動作で押込部
    材を押込方向中間位置でハウジングに係合して押込部材
    の抜出方向移動を阻止し、この押込部材の抜出方向移動
    阻止状態からは押込部材の押し込み動作でラツチカムを
    第2の位置に保持したまま押込部材と一体に移動し、こ
    のラツチカムの動作で押込部材とハウジングとの係合状
    態を解除して押込部材を抜出可能とし、その後の押込部
    材の抜出動作でラツチカムを第2の位置から第3の位置
    に移動し、このラツチカムの動作で押込部材とハウジン
    グとの係合解除状態を維持して押込部材を原位置に復帰
    させることを特徴とするラツチ方法。
  2. 【請求項2】ハウジングと、ハウジング内へ押し込まれ
    る押込部材と、押込部材をハウジングから抜き出す方向
    に付勢する弾性体と、ハウジングに設けられて押込部材
    の押込方向中間位置で押込部材と係合して押込部材の抜
    出方向移動を阻止する係止手段と、押込部材にその押込
    方向へ第1の位置から第2の位置を経て第3の位置まで
    相対移動可能に取りつけられて押込部材の非押し込み状
    態で第2の位置から第3の位置まで移動自在とされるラ
    ツチカムと、押込部材とラツチカムとの間に設けられて
    第1の位置から第2の位置へのラツチカムの移動は自在
    とするが第2の位置から第1の位置へのラツチカムの移
    動は阻止する移動制限手段と、ラツチカムに設けられて
    押込部材の押し込み動作でラツチカムを第2の位置から
    第1の位置に移動して押込部材の押込方向中間位置で係
    止手段を押込部材と係合不可能とし押込部材の押込限で
    ラツチカムを第1の位置に位置させるラツチ制御手段
    と、ラツチカムに設けられて押込部材の押し込み時に押
    込部材の押込限で係止手段と嵌合して続く押込部材の抜
    出動作でラツチカムを第1の位置から第2の位置に移動
    させて押込部材の押込方向中間位置で押込部材に係止手
    段を係合させる嵌合部と、ラツチカムへ設けられて押込
    部材の係止手段との係合位置からの押し込み動作で嵌合
    部から係止手段を抜き出して押込部材と係止手段の係合
    状態を解除するとともにこれに続く押込部材の抜出動作
    でラツチカムを第2の位置から第3の位置に移動して押
    込部材と係止手段との係合解除状態を維持して押込部材
    を原位置に復帰させる解除部と、を備えることを特徴と
    するラツチ装置。
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