JP2768634B2 - 印刷性に優れた感光体ドラムの製造方法 - Google Patents

印刷性に優れた感光体ドラムの製造方法

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JP2768634B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真に用いられる
プリンター用及び複写機用感光体の製造方法に関する。
さらに詳しくは、長寿命であって、干渉縞状の濃度ムラ
が現われず、鮮映性が高く、ベタ画像の再現が良好なプ
リンター用感光体及び複写機用感光体の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、この種の電子写真には、小型、低
コストで直接変調が可能な半導体レーザーが用いられる
ようになっている。この半導体レーザーは発光波長が7
50nm以上のものが多く、感光波長領域を比較的自由
に選べるようにするため、図1に示されるように、導電
性基体Aの上に、電荷発生層2と、電荷移動層3からな
る感光層Bを形成したレーザー用感光体が用いられる。
また、導電性基体Aの表面には、電気的絶縁のためのア
ルマイト層1が形成されている。
【0003】上記感光層Bの電荷発生層2は、光を吸収
して自由電荷を発生させる役割をもち、その厚さは発生
したホト・キヤリアの飛程を短くするために0.1〜2
μmと薄いのが通例である。このことは、入射光量の大
部分が電荷発生層2で吸収されて多くのホト・キヤリア
を生成すること、さらには発生したホト・キヤリアを再
結合や捕獲により失活することなく電荷移動層3に注入
する必要があることに起因している。つぎに電荷移動層
3は、静電荷の受容と自由電荷の輸送の役割をもち、像
形光をほとんど吸収しないものを用い、その厚さは通例
10〜30μmである。このような積層型の感光体を用
い、レーザー光をライン走査して画像を出してみると、
干渉縞状の濃度のムラが現われることがある。この原因
は、図1に示すように電荷発生層2が前述の如く薄層で
形成されているために、この層2で吸収される光量が制
限され、そのために電荷発生層2を通過した光がさらに
アルマイト層1を通過した後アルミニウム表面で反射
し、アルマイト層をもう一度通過し反射光aとなる。こ
の反射光aとアルマイト層1表面での反射光bとが干渉
する結果、濃度のムラが現れる。
【0004】アルマイト層1の屈折率をn1 ,厚さをd
1 また、レーザー光の波長をλとするとn1 1 がλ/
2の奇数倍のときは、反射光の強度が極大、すなわち電
荷移動層3を通る反射光の強度が極大であり、n1 1
がλ/2の偶数倍のときは反射光が極小、すなわち電荷
移動層3を通る反射光の強度が極小となる。ところで、
1 には製造上0.2μm以上の厚みムラは避けられな
い。一方、レーザー光は単色性がよく、コヒーレントな
ため、d1 の厚みムラに対応して前記の干渉条件が変化
し、電荷発生層2でのレーザー光の吸収量の場所ムラが
生じ、それがベタ画像の濃度の干渉縞状のムラとなって
現われる。
【0005】上述した濃度の干渉縞状のムラを防止する
手段として種々の方法が提案されている。特開昭58−
82249号公報では、電荷発生層2中のレーザー透過
光を10%以下にすることを提案している。しかし、9
0%のレーザー光を有機層である電荷発生層2が吸収し
た場合、その吸収による電荷発生層2の劣化が著しく、
感光体の寿命が極端に短くなるという問題点がある。元
々感光体の寿命は、2〜3月と短期間であり、その交換
は煩雑であるため、寿命の延長化が求められている。
【0006】また、特開平3−168754号公報及び
特開昭58−100138公報では、アルマイト層1を
染色アルマイト層にしてレーザー光を吸収するものを提
案している。しかし、染料は可視光域すなわち400〜
700nmにおける特定波長域の吸収があるために発色
するものであり、半導体レーザーの波長域(750〜8
00nm)における吸収率が極めて低いため、染色アル
マイト層による干渉縞状の抑制効果はほとんどない。
【0007】さらに、特開平3−259267では、導
電性基体A(図1参照)の表面をRmax0.6〜4.
0μmに粗面化することにより、レーザー光を散乱させ
ることによりレーザー反射光を抑制するもの、また感光
層B(図1参照)の表面を粗面化することによりレーザ
ー反射光を抑制するものを提案している。しかし0.5
μm以上の表面粗度の制御が現実的に困難なため、また
当該製品の生産性が悪いため、実用化が難しいとい問題
点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、濃度の干渉縞状のムラを
簡単に解消することができ、寿命も長いプリンター用感
光体(複写機用感光体を含む)の製造方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかるムラ発生の問題点
を解決するため、アルマイト皮膜の結晶成長方向の制御
に着目したものであり、本発明のレーザー用感光体は、
導電性基体表面のアルマイト層の結晶成長方向を不特定
にしたものである。結晶成長方向を不特定にする方法と
して、アルマイト層の陽極酸化を変動する電流波形を用
いた電解処理を行い、より具体的には、周波数3×10
-3〜5×10-2Hz、デューティー比30〜96%、平
均電圧比(V1/V2)1.5〜1000の変動波形を
含む電圧にて電解処理をする。
【0010】ここでデューティー比とは、変動波形電流
が流れる時間t1と不変動波形電流が流れるt2とか
ら、デューティー比=t1/(t1+t2)で定義され
る。多くの場合、不変動波形の電流値はゼロで定義され
るが、本特許では必ずしもゼロではない。また、周波数
3×10-3〜5×10-2Hz、デューティー比30〜9
6%、平均電流比(i1/i2)2〜250の変動波形
を含む電流にて電解処理をするものでも良い。
【0011】
【作用】アルマイト層の結晶は六角柱構造であり陽極酸
化時間とともにそれはアルミニウム基体と垂直に成長す
る。しかし、陽極酸化の電流波形(もしくは電圧波形)
を制御することによりアルマイト層の結晶成長方向が不
特定方向となる。すなわち、図2に示すように結晶の成
長過程で結晶の成長方向が変化するもの、結晶が途中で
途切れたり、枝分けするもの、再度結合するものの混合
結晶体が形成される。このアルマイト層にレーザー光を
照射した場合、複雑な結晶構造に従いレーザー光は乱反
射することを見出した点が重要である。かかるアルマイ
ト層を電気的絶縁層とした感光体では感光層に入った後
のレーザー反射光が減少するため干渉模様が消失する。
【0012】不特定方向に結晶が成長したアルマイト層
を生成する陽極酸化条件とは、直流以外の電流変動波形
すなわち、サイン波、パルス波、三角波及びそれらの複
合もしくはそれらと直流との重畳がある。さらに、この
ような電流変動波形に不変動波形を重ねたものが用いら
れる。具体的波形例を図3及び図4により説明する。図
3は電圧V2の不変動波形にパルス波の変動波形を重ね
て電圧V1の波形としたものである。図4は電圧V2の
不変動波形にサイン波の変動波形を重ねて最大電圧V1
の波形としたものである。周波数は3×10-3〜5×1
-2Hzが良い。3×10-3Hz未満では皮膜中の基体
に対して垂直方向に成長したアルマイト結晶が多いた
め、レーザー光の散乱効果は減少する。また、周波数が
5×10-2Hzを超えた場合、結晶の成長速度が低下す
るため、一定厚みのアルマイト層まで成長に要する時間
が長くなり、生産性が著しく低下する。さらに、周波数
の増大により硬度が上昇しすぎるため、感光層形成時の
造膜過程における加熱においてアルマイト層が破損す
る。
【0013】デューティー比は30〜96%が良く、望
ましくは85〜93%である。ここで、デューティー比
図3及び図4において、変動波形電流が流れる時間t
1と不変動波形t2とから、デューティー比=t1/
(t1+t2)で定義される。多くの場合不変動波形の
電圧値V2はゼロで定義されるが、本特許ではこのi2
は必ずしもゼロではない。このデューティー比が30%
未満ではアルマイト皮膜が異常成長するため、均一な皮
膜ができない上、感光層の焼付け時にクラックが発生す
る。また、85%未満ではアルマイト皮膜のクラック発
生温度が110℃以下であるため、感光剤の種類を限定
する必要がある。デューティー比が高いほど直流電解も
しくは単一波形を用いた電解に近づくため、結晶成長方
向が一定となり、干渉縞が発生しやすくなる。従って、
デューティー比が93%を越えた場合、5%の確率で干
渉縞が発生し、96%を越えた場合約1/3に干渉縞が
発生する。
【0014】変動波形電圧V1と不変動波形電圧V2の
平均電圧比は、V1/V2=1.5〜1000が良い。
望ましくは20〜700であり、特に望ましくは100
〜300である。V1/V2<1.5では、変動波形成
分が多すぎるため、均一な陽極酸化皮膜が生成されず、
時に“焼け”が発生する。V1/V2<20では、溶解
性が高すぎるため、皮膜表面に凹凸が発生(表面荒れ)
するため、意匠性が低下する。V1/V2<100で
は、皮膜の分岐化による硬度上昇が発生するため、耐熱
性が低下する。従って、塗料の焼付温度を制限する必要
が生じる。一方、V1/V2>1000では、変動波形
成分が少なすぎるため、皮膜が分岐構造とならずに干渉
縞が発生する。また、V1/V2>300でも結晶成長
方向が十分変化しないため、干渉縞が一部発生する。
【0015】同様に、変動波形電流i1と不変動波形電
流i2の平均電流比は、i1/i2=2〜250が良
い。望ましくは8〜100であり、特に望ましくは20
から30である。i1/i2<2では、変動波形成分が
多すぎるため、均一な陽極酸化皮膜が生成されず、“焼
け”が発生することもある。i1/i2<8では、皮膜
表面に凹凸が発生(表面荒れ)するため、意匠性が低下
する。i1/i2<20では、皮膜の分岐化による硬度
上昇が発生するため、耐熱性が低下する。従って、塗料
の焼付温度を制限する必要がある。一方、i1/i2>
250では、変動波形成分が少なすぎるため、皮膜が分
岐構造とならずに干渉縞が発生する。また、i1/i2
>30でも結晶成長方向が十分変化しないため、干渉縞
が一部発生する。
【0016】陽極酸化温度及びアルマイト層の厚さにつ
いては特に規定しないが、陽極酸化温度は15〜25℃
が一般的であり、5℃以下の低温を必要としない。また
膜厚は通常6〜15μm程度であり、この範囲を外れた
場合、プリンターの機種により干渉縞が発生する。
【0017】電解液として硫酸の他、リン酸、水酸化ナ
トリウム、有機酸等が考えられるが、皮膜の成長速度、
皮膜構造の制御、設備的汎用性の点から硫酸溶液が望ま
しく、また、クエン酸、シュウ酸、マロン酸等の塩基性
有機酸を0.1〜3g/l添加すると、皮膜構造の制御
がさらに容易となる。電圧V1に関しては、特に規定し
ないが、硫酸系溶液で10〜30V、クロム酸溶液で2
0〜70V、リン酸系溶液で20〜80V、水酸化ナト
リウム溶液で10〜50Vである。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明のレーザープリンター用感光体の
一部断面図である。Aは導電性基体、1はそのアルマイ
ト層、Bは感光層、2はその電荷発生層、3はその電荷
移動層である。アルマイト層1の結晶の成長方向が不特
定である点が従来と異なる。
【0019】導電性基体Aとしては、アルミニウム、も
しくはアルミニウム合金が用いられる。すなわち表面に
アルマイト層が形成できるものであればよい。
【0020】電荷発生層2の電荷発生物としては、モノ
アゾ顔料、ジスアゾ顔料、キノシアンニン顔料、ペリレ
ン顔料、フタロシアニン顔料、スクアリン酸誘導体染
料、ピリリウム系色素、ポリビニルカルバゾールとトリ
ニトロフルオレノンとの電荷移動錯体等の有機物が用い
られる。また非晶質セレン、セレン系合金、硫化カドニ
ウム、非晶質シリコン等の無機物も用いられる。これら
の有機物又は無機物を単独又はポリマーと混合した形で
電荷発生層2が形成される。
【0021】電荷移動層3の電荷移動物質としては、ポ
リビニルカルバゾール、ビラゾリン誘導体、ヒドラゾン
誘導体、オキサジアゾール誘導体、トリフェニルメタン
誘導体、トリフェニルアミン、トリニトロフルオレノン
等が用いられる。
【0022】導電性基体Aのアルマイト層1の結晶成長
方向不特定であり、電荷発生層2及び電荷移動層3を透
過した光はアルマイト層1の内部で乱反射する。そのた
め、干渉縞による濃度のムラが生じない。
【0023】さらに、不特定方向に結晶が成長したアル
マイト層を生成する陽極酸化条件の具体例を比較例と対
比しながら説明する。本発明例及び比較例は以下の工程
で製造されたものである。アルカリ系脱脂剤で脱脂した
アルミニウム押出管(30φ×28φ×300mml)
を通常のエッチング等の前処理を施したのち表1に示す
陽極酸化条件にて約10μmのアルマイト層を形成し
た。さらに、封孔助剤を添加した沸騰水中にかかる基体
を5分間浸漬することにより封孔処理を行った。表1に
おいて、比較例A,Hは電圧比が上下に外れており、比
較例I,Nはデューティー比が上下に外れており、比較
例O,Tは周波数が上下に外れている。
【0024】なお、結着樹脂としてポリビニルブチラー
ル(積水化学社製、商品名エスレックBL1)100重
量部、電荷発生物質としてのメタルフリーフタロシアニ
ン(大日本インキ製)200重量部、及び所定量のテト
ラヒドロフランを遠心型ボールミルで1時間混合分散さ
せ電荷発生層用塗工液を調製し、この塗工液を上記で得
られた各アルミニウムドラムに浸漬法により塗布し、8
5℃で30分間加熱乾燥して硬化させることにより膜厚
0.5μmの電荷発生層を形成した。
【0025】次に、結着樹脂としてポリカーボネート樹
脂(三菱瓦斯化学社製、商品名ユーピロン)100重量
部、電荷移動物質として4−ジベンジルアミノ−2−メ
チルベンザイルジハイドロ−1,1ジフェニルヒドラゾ
ン100重量部及び所定量のジクロルメタンをホモミキ
サーで攪拌混合して電荷移動層用塗工液を調製した。こ
の塗工液を上記電荷発生層の表面に浸漬法により塗布
し、85℃で30分間熱乾燥することにより膜厚20μ
mの電荷移動層を形成し、レーザープリンタ用感光体を
作製した。
【0026】そして、当該感光体ドラムを半導体レーザ
ー(λ=780nm,露出強度=1.0mw/cm2
露出時間=250μsec)を用いるレーザープリンタ
を用い印刷性の評価を干渉縞発生率と外観検査により行
った。その評価の結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】さらに、不特定方向に結晶が成長したアル
マイト層を生成する陽極酸化条件の具体例を比較例と対
比しながら説明する。本発明例及び比較例は以下の工程
で製造されたものである。アルカリ系脱脂剤で脱脂した
アルミニウム押出管(30φ×28φ×300mml)
を通常のエッチング等の前処理を施したのち、表2に示
す陽極酸化条件にて約10μmのアルマイト層を形成し
た。さらに、封孔助剤を添加した沸騰水中にかかる基体
を5分間浸漬することにより封孔処理を行った。表2に
おいて、比較例a,hは電流比が上下に外れており、比
較例i,nはデューティー比が上下に外れており、比較
例o,tは周波数が上下に外れている。
【0029】なお、結着樹脂としてポリビニルブチラー
ル(積水化学社製、商品名エスレックBL1)100重
量部、電荷発生物質としてのメタルフリーフタロシアニ
ン(大日本インキ製)200重量部、及び所定量のテト
ラヒドロフランを遠心型ボールミルで1時間混合分散さ
せ電荷発生層用塗工液を調製し、この塗工液を上記で得
られた各アルミニウムドラムに浸漬法により塗布し、8
5℃で30分間加熱乾燥して硬化させることにより膜厚
0.5μmの電荷発生層を形成した。
【0030】次に、結着樹脂としてポリカーボネート樹
脂(三菱瓦斯化学社製、商品名ユーピロン)100重量
部、電荷移動物質として4−ジベンジルアミノ−2−メ
チルベンザイルジハイドロ−1,1ジフェニルヒドラゾ
ン100重量部及び所定量のジクロルメタンをホモミキ
サーで攪拌混合して電荷移動層用塗工液を調製した。こ
の塗工液を上記電荷発生層の表面に浸漬法により塗布
し、85℃で30分間熱乾燥することにより膜厚20μ
mの電荷移動層を形成し、レーザープリンタ用感光体を
作製した。
【0031】そして、当該感光体ドラムを半導体レーザ
ー(λ=780nm,露出強度=1.0mw/cm2
露出時間=250μsec)を用いるレーザープリンタ
を用い印刷性の評価を干渉縞発生率と外観検査により行
った。その評価の結果を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】本発明の製造方法により製造されたレー
ザープリンタ用及び複写機用感光体は、光に対する反射
率が非常に小さいので、干渉縞を無くすることができ、
また染色工程、二次電解工程を不要とし基体の表面をア
ルマイトで処理するだけでよい。本処理は低温型硬質ア
ルマイト処理と異なり、処理温度が20℃前後であるた
め従来のアルマイト処理設備を使用可能な上、0〜5℃
まで冷却可能な大型の冷却設備が不要で、エネルギーコ
ストも安価である。更に膜厚分布が小さいため1ラック
の処理本数が多いため、生産性向上によりアルマイト処
理が比較的安価に行え、工業生産にきわめて適してい
る。その上、アルマイト層が硬いので、経時劣化が少な
くなり、感光体の寿命が長く、鮮明な画像を長期に渡り
印刷可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザープリンター用感光体の一部断面図であ
る。
【図2】アルマイト皮膜の結晶状態を示す図である。
【図3】変動波形を含む電圧波形の具体例を示す図であ
る。
【図4】変動波形を含む電圧波形の他の具体例を示す図
である。
【符号の説明】
A 導電性基体 B 感光層 1 アルマイト層 2 電荷発生層 3 電荷移動層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅川 義彦 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所 神戸総合技術研 究所内 (72)発明者 加藤 春生 山口県下関市長府港町14番1号 株式会 社神戸製鋼所 長府製造所内 (72)発明者 長山 正 大阪府東大阪市水走388 株式会社長山 工業所内 (56)参考文献 特開 平5−197181(JP,A) 特開 平5−273779(JP,A) 特開 昭61−198245(JP,A) 特開 平3−109566(JP,A) 特開 平2−293852(JP,A) 特開 平5−80568(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 5/14 101

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体上に感光層を有し、前記基体
    表面にアルマイト層を形成した感光体ドラムの製造方法
    であって、 変動する電圧波形を用いた電解処理により前記導電性基
    体を陽極酸化することによって、結晶成長方向が不特定
    なアルマイト層を前記基体表面に形成させることを特徴
    とする印刷性に優れた感光体ドラムの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の前記電解処理を、 周波数3×10-3〜5×10-2Hz、デューティー比
    (変動波形電流が流れる時間t1と不変動波形電流が流
    れる時間t2とからt1/(t1+t2)で定義される
    もの)30〜96%、変動波形電圧V1と不変動波形電
    圧V2の平均電圧比(V1/V2)1.5〜1000の
    変動波形を含む電圧にて行うことを特徴とする印刷性に
    優れた感光体ドラムの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の前記電解処理を、 周波数3×10-3〜5×10-2Hz、デューティー比3
    0〜96%、変動波形電流i1と不変動波形電流i2の
    平均電流比(i1/i2)2〜250の変動波形を含む
    電流にて行うことを特徴とする印刷性に優れた感光体ド
    ラムの製造方法。
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