JP2768620B2 - レーザープリンター用感光体及びその製造方法 - Google Patents

レーザープリンター用感光体及びその製造方法

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JP2768620B2 JP5131071A JP13107193A JP2768620B2 JP 2768620 B2 JP2768620 B2 JP 2768620B2 JP 5131071 A JP5131071 A JP 5131071A JP 13107193 A JP13107193 A JP 13107193A JP 2768620 B2 JP2768620 B2 JP 2768620B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真に用いられる
レーザープリンター用感光体に関する。さらに詳しく
は、長寿命であって、干渉縞状の濃度ムラが現われず、
鮮映性が高く、ベタ画像の再現が良好なレーザープリン
ター用感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、この種の電子写真には、小型、低
コストで直接変調が可能な半導体レーザーが用いられる
ようになっている。この半導体レーザーは発光波長が7
50nm以上のものが多く、感光波長領域を比較的自由
に選べるようにするため、図1に示されるように、導電
性基体Aの上に、電荷発生層2と、電荷移動層3からな
る感光層Bを形成したレーザープリンター用感光体が用
いられる。また導電性基体Aの表面には、電気的絶縁の
ためのアルマイト層1が形成されている。
【0003】上記感光層Bの電荷発生層2は、光を吸収
して自由電荷を発生させる役割をもち、その厚さは発生
したホト・キヤリアの飛程を短くするために0.1〜2
μmと薄いのが通例である。このことは、入射光量の大
部分が電荷発生層2で吸収されて多くのホト・キヤリア
を生成すること、さらには発生したホト・キヤリアを再
結合や捕獲により失活することなく電荷移動層3に注入
する必要があることに起因している。つぎに電荷移動層
3は、静電荷の受容と自由電荷の輸送の役割をもち、像
形光をほとんど吸収しないものを用い、その厚さは通例
10〜30μmである。このような積層型の感光体を用
い、レーザープリンタでレーザー光をライン走査して画
像を出してみると、干渉縞状の濃度のムラが現われるこ
とがある。この原因は、図1に示すように電荷発生層2
が前述の如く薄層で形成されているために、この層2で
吸収される光量が制限され、そのために電荷発生層2を
通過した光がさらにアルマイト層1を通過した後アルミ
ニウム表面で反射し、アルマイト層をもう一度通過し反
射光aとなる。この反射光aとアルマイト層1表面での
反射光bとが干渉する結果、濃度のムラが現れる。
【0004】アルマイト層1の屈折率をn1 ,厚さをd
1 また、レーザー光の波長をλとするとn1 1 がλ/
2の奇数倍のときは、反射光の強度が極大、すなわち電
荷発生層2での電離電荷量が極大であり、n1 1 がλ
/2の偶数倍のときは反射光が極小、すなわち電荷発生
層2での電離電荷量が極小となる。ところで、d1 には
製造上0.2μm以上の厚みムラは避けられない。一
方、レーザー光は単色性がよく、コヒーレントなため、
1 の厚みムラに対応して前記の干渉条件が変化し、電
荷発生層2でのレーザー光の吸収量の場所ムラが生じ、
それがベタ画像の濃度の干渉縞状のムラとなって現われ
る。なお通常の複写機では、光源が単色光でないため、
波長によって干渉縞状の濃度ムラの幅が変わり、平均化
されて見えなくなる。
【0005】上述した濃度の干渉縞状のムラを防止する
手段として種々の方法が提案されている。特開昭58−
82249号公報では、電荷発生層2中のレーザー透過
光を10%以下にすることを提案している。しかし、9
0%のレーザー光を有機層である電荷発生層2が吸収し
た場合、その吸収による電荷発生層2の劣化が著しく、
感光体の寿命が極端に短くなるという問題点がある。元
々感光体の寿命は、2〜3月と短期間であり、その交換
は煩雑であるため、寿命の延長化が求められている。
【0006】また、特開平3−168754号公報及び
特開昭58−100138公報では、アルマイト層1を
染色アルマイト層にしてレーザー光を吸収するものを提
案している。しかし、染料は可視光域すなわち400〜
700nmにおける特定波長域の吸収があるために発色
するものであり、半導体レーザーの波長域(750〜8
00nm)における吸収率が極めて低いため、染色アル
マイト層による干渉縞状の抑制効果はほとんどない。
【0007】さらに、特開平3−259267では、導
電性基体Aの表面をRmax0.6〜4.0μmに粗面
化することにより、レーザー光を散乱させることにより
レーザー反射光を抑制するもの、また感光層Bの表面を
粗面化することによりレーザー反射光を抑制するものを
提案している。しかし0.5μm以上の表面粗度の制御
が現実的に困難なため、また当該製品の生産性が悪いた
め、実用化が難しいとい問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、濃度の干渉縞状のムラを
簡単に解消することができ、寿命も長いレーザープリン
ター用感光体及びその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかるムラ発生の問題点
を解決するため、アルマイト皮膜の結晶成長方向の制御
に着目したものであり、本発明のレーザープリンター用
感光体は、導電性基体表面のアルマイト層の結晶成長方
向を不特定にしたものである。結晶成長方向を不特定に
する方法として、アルマイト層の陽極酸化を変動する電
流波形を用いた電解処理を行い、より具体的には硫酸溶
液中において、周波数10-3〜5×10-2Hz、デュー
ティー比60〜96%、平均電流密度0.5〜7A/d
2 の変動波形を含む電流にて電解処理する。ここでデ
ューティー比とは、変動波形電流が流れる時間t1と不
変動波形電流が流れるt2とから、デューティー比=t
1/(t1+t2)で定義される。多くの場合不変動波
形の電流値はゼロで定義されるが、本特許では必ずしも
ゼロではない。
【0010】また、感光体の寿命を長くするために、本
発明のレーザープリンター用感光体は、導電性基体アル
マイト層の硬度がビッカース硬度HV310〜430と
したものである。
【0011】
【作用】アルマイト層の結晶は六角柱構造であり陽極酸
化時間とともにそれはアルミニウム基体と垂直に成長す
る。しかし、陽極酸化の電流波形(もしくは電圧波形)
を制御することによりアルマイト層の結晶成長方向が不
特定方向となる。すなわち、図2に示すように結晶の成
長過程で結晶の成長方向が変化するもの、結晶が途中で
途切れたり、枝分けするもの、再度結合するものの混合
結晶体が形成される。このアルマイト層にレーザー光を
照射した場合、複雑な結晶構造に従いレーザー光は乱反
射することを見出した点が重要である。かかるアルマイ
ト層を電気的絶縁層とした感光体では感光層に入った後
のレーザー反射光が減少するため干渉模様が消失する。
【0012】不特定方向に結晶が成長したアルマイト層
を生成する陽極酸化条件とは、直流以外の電流変動波形
すなわち、サイン波、パルス波、三角波及びそれらの複
合もしくはそれらと直流との重畳がある。さらに、この
ような電流変動波形に不変動波形を重ねたものが用いら
れる。具体的波形例を図3及び図4により説明する。図
3は電流i2の不変動波形にパルス波の変動波形を重ね
て最大電流i1の波形としたものである。図4は電流i
2の不変動波形にサイン波の変動波形を重ねて最大電流
i1の波形としたものである。周波数は10-3〜5×1
-2Hzが良い。10-3Hz未満では皮膜中の基体に対
して垂直方向に成長したアルマイト結晶が多いため、レ
ーザー光の散乱効果は減少する。また、周波数が5×1
-2Hzを超えた場合、結晶の成長速度が低下するた
め、一定厚みのアルマイト層まで成長に要する時間が長
くなり、生産性が著しく低下する。さらに、周波数の増
大により硬度が上昇しすぎるため、感光層形成時の造膜
過程における加熱においてアルマイト層が破損する。
【0013】デューティー比は60〜96%が良く、望
ましくは75〜85%である。ここで、デューティー比
は図2及び図3において、変動波形電流が流れる時間t
1と不変動波形t2とから、デューティー比=t1/
(t1+t2)で定義される。多くの場合不変動波形の
電流値i2はゼロで定義されるが、本特許ではこのi2
は必ずしもゼロではなく、通常変動波形の電流値i1の
20%以下のi2である。このデューティー比が60%
未満ではアルマイト皮膜が異常成長するため感光層の焼
付け時にクラックが発生する。また、75%未満ではア
ルマイト皮膜のクラック発生温度が110℃以下である
ため、感光液の種類を限定する必要がある。デューティ
ー比が高いほど直流電解に近づくため、結晶成長方向が
一定となり、干渉縞が発生しやすくなる。従って、デュ
ーティー比が85%を越えた場合、5%の確率で干渉縞
が発生し、96%を越えた場合約1/3に干渉縞が発生
する。
【0014】平均電流密度は0.5〜7.0A/dm2
が良い。望ましくは1.0〜5.0A/dm2 であり、
特に望ましくは1.8〜3.0A/dm2 である。電流
密度が0.5A/dm2 未満では電流が低すぎるため、
均一な陽極酸化皮膜が生成されない。1.0A/dm2
未満では結晶成長方向が十分変化しないため、干渉縞が
若干発生する。1.8A/dm2 未満成膜速度が遅すぎ
るため、高生産性を維持するため1.8A/dm2 以上
が望ましい。また、平均電流密度が7A/dm2 を越え
た場合、電流密度が高すぎるため陽極酸化時において皮
膜の部分破壊が発生する。5A/dm2 を越えた場合、
膜厚分布が大きくなるため一部干渉縞が発生する。3A
/dm2 を越えた場合、120℃以上でクラックが発生
するため、感光層の焼付け温度を120℃未満に設定す
る必要がある。
【0015】陽極酸化温度及びアルマイト層の厚さにつ
いては特に規定しないが、陽極酸化温度は15〜25℃
が一般的であり、5℃以下の低温を必要としない。また
膜厚は通常6〜15μm程度であり、この範囲を外れた
場合、プリンターの機種により干渉縞が発生する。
【0016】つぎに、通常2〜3ヵ月の感光体寿命を長
くすることについて、基体を始め、アルマイト層の電気
的絶縁層の硬度が低く、電荷発生層及び電荷移動層も硬
度の低い有機系物質から構成されていることに起因する
と考えられる。しかし、種々検討した結果、厚みの大き
い基体(通常5mm程度)の表面に形成されている電気
的絶縁層といしてのアルマイト層(通常10〜20μm
程度)の硬度を高めることに着目した。さらにアルマイ
ト層のみの硬度を一定硬度以上に高めれば、感光体の寿
命は基体の硬度と無関係であることが判明し、アルマイ
ト層の硬度を、例えば陽極酸化条件における電流周波数
の増大によりビッカース硬度HV310〜430に調整
する。すなわち、軟らかい感光層の下地に半硬質あるい
は中硬度のアルマイト層の電気的絶縁層を用いることに
より、印刷時の経時衝撃劣化を防止するものである。従
来、特開平3−168754等如きのアルマイト層の硬
度は、HV200〜300程度しかなった。
【0017】HV310未満では抑制時(感光体の使用
時)の、経時衝撃劣化によりアルマイト層の破損が発生
する。またHV430を超えた場合、感光層形成に際し
ての塗工時の塗料乾燥工程において、塗料の種類により
焼付温度の相違があるが通常80〜130℃の加熱が行
われるため、クラックが発生し、アルマイト層に生じた
ヒートクラックにより電気的絶縁が破壊され信号異常が
生じる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明のレーザープリンター用感光体の
一部断面図である。Aは導電性基体、1はそのアルマイ
ト層、Bは感光層、2はその電荷発生層、3はその電荷
移動層である。アルマイト層1の結晶の成長方向が不特
定であり、そのビッカース硬度がHV310〜430と
通常より高くなっている点が従来と異なる。
【0019】導電性基体Aとしては、アルミニウム、も
しくはアルミニウム合金が用いられる。すなわち表面に
アルマイト層が形成できるものであればよい。
【0020】電荷発生層2の電荷発生物としては、モノ
アゾ顔料、ジスアゾ顔料、キノシアンニン顔料、ペリレ
ン顔料、フタロシアニン顔料、スクアリン酸誘導体染
料、ピリリウム系色素、ポリビニルカルバゾールとトリ
ニトロフルオレノンとの電荷移動錯体等の有機物が用い
られる。また非晶質セレン、セレン系合金、流化カドニ
ウム、非晶質シリコン等の無機物も用いられる。これら
の有機物又は無機物を単独又はポリマーと混合した形で
電荷発生層2が形成される。
【0021】電荷移動層3の電荷移動物質としては、ポ
リビニルカルバゾール、ビラゾリン誘導体、ヒドラゾン
誘導体、オキサジアゾール誘導体、トリフェニルメタン
誘導体、トリフェニルアミン、トリニトロフルオレノン
等が用いられる。
【0022】導電性基体Aのアルマイト層1の結晶成長
方向不特定であり、電荷発生層2及び電荷移動層3を透
過した光はアルマイト層1の内部で乱反射する。そのた
め、干渉縞による濃度のムラが生じない。また基体Aの
表面のマルマイト層1がビッカース硬度HV310〜4
30と硬く、有機物等で形成された感光層Bを硬度の不
足を補い、寿命が長くなる。
【0023】さらに、不特定方向に結晶が成長したアル
マイト層を生成する陽極酸化条件の具体例を比較例と対
比しながら説明する。本発明例及び比較例は以下の工程
で製造されたものである。アルカリ系脱脂剤で脱脂した
アルミニウム押出管(30φ×28φ×300mml)
を通常のエッチング等の前処理を施したのち表1に示す
陽極酸化条件にて約10μmのアルマイト層を形成し
た。さらに、沸騰水中にかかる基体を60分間浸漬する
ことにより封孔処理を行った。表1において、比較例
A,Hは平均電流密度が上下に外れており、比較例I,
Nはデューティー比が上下に外れており、比較例O,R
は周波数が上下に外れている。
【0024】なお、結着樹脂としてポリビニルブチラー
ル(積水化学社製、商品名エスレックBL1)100重
量部、電荷発生物質としてのメタルフリーフタロシアニ
ン(大日本インキ製)200重量部、及び所定量のテト
ラヒドロフランを遠心型ボールミルで1時間混合分散さ
せ電荷発生層用塗工液を調製し、この塗工液を上記で得
られた各アルミニウムドラムに浸漬法により塗布し、1
10℃で30分間加熱乾燥して硬化させることにより膜
厚0.5μmの電荷発生層を形成した。
【0025】次に、結着樹脂としてポリカーボネート樹
脂(三菱瓦斯化学社製、商品名ユーピロン)100重量
部、電荷移動物質として4−ジベンジルアミノ−2−メ
チルベンザイルジハイドロ−1,1ジフェニルヒドラゾ
ン100重量部及び所定量のジクロルメタンをホモミキ
サーで攪拌混合して電荷移動層用塗工液を調製した。こ
の塗工液を上記電荷発生層の表面に浸漬法により塗布
し、90℃で30分間熱乾燥することにより膜厚20μ
mの電荷移動層を形成し、レーザープリンタ用感光体を
作製した。
【0026】そして、 当該感光体ドラムを半導体レー
ザー(λ=780nm,露出強度=0.7mw/c
2 、露出時間=260μsec)を用いるレーザープ
リンタを用い印刷性の評価を干渉縞発生率と外観検査に
より行った。その評価の結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】さらに、アルマイト層の硬度についての具
体例を比較例と対比しながら説明する。表1の場合と同
類類のアルミニウム押出管を同様の工程に従い脱脂、エ
ッチング及び中和を行った。さらに、20°Cで濃度が
10重量%H2 SO4 溶液中において、周波数を変化さ
せたパルス波を用いて陽極酸化を行い12μmのアルマ
イト層を形成した。その時の平均電流密度は2.0A/
dm2 であり、デューティー比は80%であった。さら
に表1と同一条件にて塗工造膜し、感光体ドラムを製作
した後、レーザープリンタを用い印刷性試験(干渉縞発
生率)を行った。また、合わせて経時劣化も経時印刷性
により評価した。その評価の結果を表2に示す。比較例
a,fは硬度が上下に外れている。
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】本発明のレーザープリンタ用感光体は、
レーザー光に対する反射率が非常に小さいので、干渉縞
を無くすることができ、また染色工程、二次電解工程を
不要とし基体の表面をアルマイトで処理するだけでよ
い。本処理は低温型硬質アルマイト処理と異なり、処理
温度が20℃前後であるため従来のアルマイト処理設備
を使用可能な上、冷却設備が不要で、エネルギーコスト
も安価である。更に膜厚分布が小さいため1ラックの処
理本数が多いため、生産性向上によりアルマイト処理が
比較的安価に行え、工業生産にきわめて適している。そ
の上、アルマイト層が硬いので、経時劣化が少なくな
り、感光体の寿命が長く、鮮明な画像を長期に渡り印刷
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザープリンター用感光体の一部断面図であ
る。
【図2】アルマイト皮膜の結晶状態を示す図である。
【図3】変動波形を含む電流波形の具体例を示す図であ
る。
【図4】変動波形を含む電流波形の他の具体例を示す図
である。
【符号の説明】
A 導電性基体 B 感光層 1 アルマイト層 2 電荷発生層 3 電荷移動層
フロントページの続き (72)発明者 浅川 義彦 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所 神戸総合研究所 内 (72)発明者 松本 克美 山口県下関市長府港町14番1号 株式会 社神戸製鋼所 長府製造所内 (72)発明者 竹本 政男 山口県下関市長府港町14番1号 株式会 社神戸製鋼所 長府製造所内 (72)発明者 長山 正 大阪府東大阪市水走388 株式会社長山 工業所内 (56)参考文献 特開 平5−197181(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 5/14 101

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体上に感光層を有し、前記基体
    の表面にアルマイト層を形成したレーザープリンター用
    感光体において、該アルマイト層は、結晶の成長過程で
    結晶の成長方向が変化するもの、結晶が途中で途切れた
    り枝分けするもの、再度結合するものの混合結晶体であ
    ことを特徴とするレーザープリンター用感光体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレーザープリンター用感
    光体の製造方法であって、前記アルマイト層の陽極酸化
    を変動する電流波形を用いた電解処理により行うことを
    特徴とするレーザープリンター用感光体の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の前記電解処理は、硫酸溶
    液中において、周波数10-3〜5×10-2Hz、デュー
    ティー比(変動波形電流が流れる時間t1と不変動波形
    電流が流れる時間t2とからt1/(t1+t2)で定
    義されるもの)60〜96%、平均電流密度0.5〜7
    A/dm2 の変動波形を含む電流にて電解処理するもの
    であるレーザープリンター用感光体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のレーザープリンター用感
    光体であって、前記アルマイト層の硬度がビッカース硬
    度HV310〜430であることを特徴とするレーザー
    プリンター用感光体。
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