JP2768007B2 - ファジィ検索装置および方法,データ・ベース作成装置および方法,検索装置および方法ならびにメンバーシップ関数作成装置および方法 - Google Patents

ファジィ検索装置および方法,データ・ベース作成装置および方法,検索装置および方法ならびにメンバーシップ関数作成装置および方法

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JP2768007B2 JP5506776A JP50677693A JP2768007B2 JP 2768007 B2 JP2768007 B2 JP 2768007B2 JP 5506776 A JP5506776 A JP 5506776A JP 50677693 A JP50677693 A JP 50677693A JP 2768007 B2 JP2768007 B2 JP 2768007B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は,ファジィ検索装置および方法,データ・
ベース作成装置および方法,検索装置および方法,なら
びにメンバーシップ関数作成装置および方法に関する。
背景技術 ファジィ検索は,データ・ベースに格納されるデータ
のあいまい性(ファジィネス),検索条件のあいまい性
を許す検索方法である。
従来のファジィ検索装置は検索条件をファジィ情報
(たとえばファジィ言語)により設定または入力するこ
とを許すが,データ・ベースに格納されるデータは明確
な数値(クリスプ数)または情報に限られていた。
従来のファジィ検索装置におけるファジィ検索は次の
ように実行される。与えられた検索条件がメンバーシッ
プ関数で表現される。データ・ベースに格納されている
データのうち検索条件に対応するデータが読出され,こ
の読出されたデータの検索条件を表わすメンバーシップ
関数に対応する適合度が算出される。適合度演算処理は
すべての検索条件について,および検索条件に対応する
すべてのデータについて実行される。このようにして得
られた適合度の値が最も高いもの,所定値以上のもの,
相対的に高いもの等の観点から,検索条件にかなりよく
あてはまるデータが最終的に選択される。
データ・ベースにあいまい性をもつデータ(ファジィ
・データ)を登録しようとすう場合には,従来のファジ
ィ検索装置ではファジィ・データをクリスプ・データに
変換しなければならない。たとえば,「年齢が若い」と
いうファジィ情報については,これを「年齢が15〜25
歳」というクリスプ・データに変換した上でデータ・ベ
ースに登録するという作業が行なわれていた。
上述のように従来のファジィ検索では、与えられた検
索条件に合致するデータがデータ・ベースから抽出され
るが,このようにして得られた検索結果についてはユー
ザが判断しなければならなかった。たとえば,なぜその
ような検索結果になったのか,その検索結果に対してど
のような行動を取るべきなのかなどについて,ユーザ自
身が検索結果のデータを見て判断する必要があった。こ
の意思決定が遅れると,検索をしたことの意味がなくな
ってしまうことがある。たとえば顧客データ・ベースの
検索では,顧客に対するユーザの迅速な行動が遅れ,有
望な顧客の獲得を逃がしてしまう。
一方,上述したファジィ検索処理をはじめとするファ
ジィ推論処理においては,ファジィ情報を表現するため
にメンバーシップ関数を使用することが不可避である。
メンバーシップ関数の作成は一般には実験または経験の
上に立って行なわれる。また,既存のメンバーシップ関
数を基に新たなメンバーシップ関数が作成されることも
ある。いずれにしてもメンバーシップ関数の作成は人手
により行なわれ,そのために多大な労力と長い時間を浪
費するという問題があった。また,人手によりメンバー
シップ関数を作成すると,作成されたメンバーシップ関
数に個人差が反映されてしまって,標準的な判断の基礎
とすることが必ずしもできないという問題もある。
発明の開示 この発明は,ファジィ情報をクリスプ・データに変換
することなく,ファジィ情報そのままの形態でデータ・
ベースに格納できるようにすることを目的とする。
この発明はまた,明確なクリスプ情報とあいまいなフ
ァジィ情報とをその両方が混在した形態でデータ・ベー
スに保存できるようにするものである。
この発明はさらに,ファジィ検索結果に対するユーザ
の意思決定を助けることができるシステムを提供する。
さらにこの発明は,既存のメンバーシップ関数を利用
して新たなメンバーシップ関数を自動的にかつ短時間で
作成する装置を提供し,人間の労力を軽減するとともに
個人差がメンバーシップ関数に反映されるのを回避する
ことを目的とする。
この発明の第1の特徴によると,ファジィ検索装置は
次のように構成される。
すなわち,この発明によるファジィ検索装置は,検索
処理のための基礎となる属性データと,その属性データ
がファジィ概念のものかそうでないかを示すステータス
情報と,その属性データの信ぴょう度を表わすデータと
を対応させて格納したデータ・ベース,上記データ・ベ
ースに格納されているファジィ概念の属性データおよび
それに対応するステータス情報の少なくともいずれか一
方を用いてアクセスすることができ,その属性データに
よって暗示されたメンバーシップ関数を表現するための
メンバーシップ関数に関するデータを格納したファジィ
・データ辞書,ならびに与えられた検索条件にしたがっ
て上記データ・ベースに格納されている属性データとそ
の信ぴょう度を表わすデータとを取出し,その属性デー
タに対応するステータス情報によってファジィ概念のも
のであることが示されていた場合には上記ファジィ・デ
ータ辞書を参照して対応するメンバーシップ関数に関す
るデータを取出し,このメンバーシップ関数に関するデ
ータによって表わされるメンバーシップ関数と検索条件
と信ぴょう度との間の所定の演算によってその属性デー
タが検索条件にあてはまるかどうかまたはあてはまる度
合いを得る検索処理手段を備えているものである。
この発明によるファジィ検索方法は,検索処理のため
の基礎となる属性データと,その属性データがファジィ
概念のものかそうでないかを示すステータス情報と,そ
の属性データの信ぴょう度を表わすデータとを対応させ
てあらかじめ格納したデータ・ベース,ならびに上記デ
ータ・ベースに格納されているファジィ概念の属性デー
タおよびそれに対応するステータス情報の少なくともい
ずれか一方を用いてアクセスすることができ,その属性
データによって暗示されたメンバーシップ関数を表現す
るためのメンバーシップ関数に関するデータをあらかじ
め格納したファジィ・データ辞書を備えた装置を用い,
与えられた検索条件にしたがって上記データ・ベースに
格納されている属性データとその信ぴょう度を表わすデ
ータとを取出し,その属性データに対応するステータス
情報によってファジィ概念のものであることが示されて
いた場合には上記ファジィ・データ辞書を参照して対応
するメンバーシップ関数に関するデータを取出し,この
メンバーシップ関数に関するデータによって表わされる
メンバーシップ関数と検索条件と信ぴょう度との間の所
定の演算によってその属性データが検索条件にあてはま
るかどうかまたはあてはまる度合いを得るものである。
好ましい実施態様においては,上記検索条件を入力す
るための入力手段が設けられる。
また,好ましい実施態様においては,上記検索処理手
段によって得られたデータを出力する出力手段が設けら
れる。
さらに好ましい実施態様においては,上記ファジィ・
データ辞書はさらに,ファジィ概念の検索条件によって
暗示されたメンバーシップ関数を表現するためのメンバ
ーシップ関数に関するデータを格納している。
検索条件がファジィ概念のものである場合に,上記検
索処理手段は,その検索条件に対応するメンバーシップ
関数に関するデータを上記ファジィ・データ辞書から取
出し,検索条件を表わすメンバーシップ関数と上記デー
タ・ベースから取出された属性データに対応するメンバ
ーシップ関数との間で所定の演算を行い,さらに信ぴょ
う度を加味する。上記所定の演算は,たとえばMIX-MAX
演算である。
この発明によると,データ・ベースにおいて,そこに
格納される属性データにステータス情報と信ぴょう度と
が付加されている。ステータス情報はデータがファジィ
概念のものであるかどうか,そうでないかを示すもので
ある。信ぴょう度は,属性データに対する信ぴょう性の
度合いを示すものである。またファジィ概念のデータに
ついては,それを表わすメンバーシップ関数に関するデ
ータがファジィ・データ辞書に記憶されている。したが
って,データ・ベースに記憶されている属性データがフ
ァジィ概念のものであればファジィ・データ辞書を用い
てメンバーシップ関数を引出し,これを検索処理に用い
ることができる。
このようにして,この発明によると,ファジィ概念の
データをそのままの形態でデータ・ベースに格納するこ
とができ,またデータ・ベースに明確なクリスプ情報と
あいまいなファジィ情報とが混在した状態で格納するこ
とできる。しかもそのデータをファジィ検索に利用する
ことができる。
属性データに信ぴょう度を付加しておくことにより,
検索結果の信頼性が向上する。また,信ぴょう度が低く
ても最新のデータを早期にデータ・ベースに登録するこ
とができ,最新のデータに基づくファジィ検索が行なえ
る。
この発明の他の実施態様においては,検索条件ととも
に重視度を表わすデータが与えられ,上記検索処理手段
は重視度は上記所定の演算に加味する。
上記検索処理手段は属性データの検索条件に対する適
合度を算出し,この適合度と信ぴょう度と重視度とから
合致度を算出する。
このようにして,この発明によると,ユーザの意志が
重視度という入力データによって反映され,データ・ベ
ースの属性データの信頼性が信ぴょう度というデータに
よって反映され,適切な検索が達成できる。
この発明は上述したファジィ検索装置で用いられるデ
ータ・ベース,ならびにデータ・ベースの作成装置およ
び方法も提供している。
この発明によるデータ・ベース記憶装置は,検索処理
のための基礎となる属性データと,その属性データがフ
ァジィ概念のものかそうでないかを示すステータス情報
と,その属性データの信ぴょう度を表わすデータとを対
応させて格納するものである。
この発明によるデータ・ベース作成装置は,検索処理
のための基礎となるデータとそのデータの信ぴょう度と
を入力する入力手段,上記入力手段によって入力された
データがファジィ概念のものであるか否かを判定する手
段,および上記判定手段による判定結果にしたがって,
上記入力手段によって入力されたデータに関係する属性
データと,上記判定手段によって判定されたファジィ概
念のものであるか否かを示すステータス情報と,上記入
力手段から入力された信ぴょう度を表わすデータとを対
応させてデータ・ベースに記憶させるデータ・ベース作
成処理手段を備えている。
一実施態様においては,上記データ・ベース作成装置
は,上記入力手段によって入力されうるファジィ概念の
ものであるデータに対応するメンバーシップ関数を表わ
すデータをあらかじめ格納したファジィ・データ辞書を
さらに備え,上記データ・ベース作成手段は,上記判定
手段によってファジィ概念のものであると判定されたと
きに,上記入力手段によって入力されたデータに対応す
るメンバーシップ関数を表わすデータを上記ファジィ・
データ辞書から引き出してそのメンバーシップ関数を表
わすデータを上記データ・ベースに記憶させる。
好ましくは,上記判定手段は,入力されたデータが
「約」が付加されたファジィ数であるか,ファジィ言語
によって表わされるファジィ・ラベルかを判定し,この
判定結果を示すステータス情報を上記データに関係する
属性データとして上記データ・ベースに格納するもので
ある。
この発明によるデータ・ベース作成方法は,入力装置
を通して入力された検索処理のための基礎となるデータ
とそのデータの信ぴょう度とを受付け,上記入力装置を
通して入力されたデータがファジィ概念のものであるか
否かを判定し,上記の判定結果にしたがって,上記入力
装置を通して入力されたデータに関係する属性データ
と,上記の判定されたファジィ概念のものであるか否か
を示すステータス情報と,上記入力装置を通して入力さ
れた信ぴょう度とを対応してデータ・ベースに格納する
ものである。
この発明によると,上述したファジィ検索のために適
したデータ・ベースが作成される。
この発明の第2の特徴によると,ファジィ検索装置は
次のように構成される。
すなわち,この発明によるファジィ検索装置は,検索
処理のための基礎となるデータを格納したデータ・ベー
ス,与えられた検索条件に対する,それに対応するデー
タの適合度に基づいて,検索条件にかなりよくあてはま
るデータを上記データ・ベースにおいて検索する手段,
検索条件に対応する説明文を表わすデータをあらかじめ
記憶した第1のメモリ,および上記検索手段によって検
索されたデータのすべてまたはいくつかに関する説明文
を表わすデータを上記第1のメモリから読出して説明文
を出力する手段を備えている。
好ましい実施態様においては,上記ファジィ検索装置
は,複数の検索条件をあらかじめ格納した第2のメモ
リ,および上記第2のメモリから検索条件を選択して上
記検索手段に与える手段をさらに備えている。
上記ファジィ検索装置は,上記検索手段に与えるべき
検索条件を入力する手段を備えていてもよい。
上記出力手段は好ましくは,適合度が所定値よりも高
いデータに関して説明文を出力する。
上記出力手段はさらに好ましくは,説明文とともに適
合度を出力する。
上述したファジィ検索装置は,好ましい実施態様で
は,上記検索手段によって検索されたデータのすべてま
たはいくつかに関して対応処理を実行する手段を備えて
いる。
この発明によるファジィ検索方法は,検索処理のため
の基礎となるデータをあらかじめデータ・ベースに格納
しておき,検索条件に対応する説明文を表わすデータを
あらかじめメモリに格納しておき,検索条件が与えられ
たときに,その検索条件に対する,対応するデータの適
合度を算出し,得られた適合度に基づいて検索条件にか
なりよくあてはまるデータを上記データ・ベースにおい
て検索し,検索により得られたデータのすべてまたはい
くつかに関して説明文を表わすデータを上記メモリから
読出して説明文を出力するものである。
この発明の第2の特徴は次のようにも定義できる。
すなわち,この発明による検索装置は,検索処理のた
めの基礎となるデータを格納したデータ・ベース,与え
られた検索条件にあてはまるデータを上記データ・ベー
スにおいて検索する手段,検索条件に対応する説明文を
表わすデータをあらかじめ記憶したメモリ,および上記
検索手段によって検索されたデータのすべてまたはいく
つかに関する説明文を表わすデータを上記メモリから読
出して説明文を出力する手段を備えている。
この発明による検索方法は,検索処理のための基礎と
なるデータをあらかじめデータ・ベースに格納してお
き,検索条件に対応する説明文を表わすデータをあらか
じめメモリに格納しておき,検索条件が与えられたとき
に,その検索条件にあてはまるデータを上記データ・ベ
ースにおいて検索し、検索により得られたデータのすべ
てまたはいくつかに関して説明文を表わすデータを上記
メモリから読出して説明文を出力するものである。
この発明によると,検索結果に対応する説明文が出力
されるので,ユーザの意志決定を助けることができる。
この発明の第3の特徴によるメンバーシップ関数作成
装置は次のように構成される。
すなわち,この発明によるメンバーシップ関数作成装
置は、既に作成されたメンバーシップ関数を表わすデー
タをその識別符号に対応して格納するメモリ,メンバー
シップ関数作成のためのあらかじめ定められた演算を実
行する複数の演算手段,演算の種類を表わす演算符号と
その演算で用いられる基礎となるメンバーシップ関数の
識別符号とを入力する手段,および上記入力手段によっ
て入力された演算符号に対応する演算手段を選択し,上
記入力手段によって入力されたメンバーシップ関数の識
別符号に対応するメンバーシップ関数データを上記メモ
リから読出し,選択された演算手段に読出したメンバー
シップ関数データを基礎として新たなメンバーシップ関
数を作成させるよう制御する手段を備えている。
この発明の好ましい実施態様においては,上記制御手
段はさらに,新たに作成されたメンバーシップ関数を表
わすデータを上記メモリにその識別符号を割当てて格納
する。
この発明の第1の実施態様においては,上記複数の演
算手段は「等しい」を意味する演算符号によって表わさ
れる演算を実行する第1の演算手段を含み,上記第1の
エア手段は上記メモリから読出された既存のメンバーシ
ップ関数データをそのまま新たなメンバーシップ関数デ
ータとして出力する。
この発明の第2の実施態様においては,上記複数の演
算手段は「等しくない」を意味する演算符号によって表
わされる演算を実行する第2の演算手段を含み,上記第
2の演算手段は上記メモリから読出された既存のメンバ
ーシップ関数データについて補集合演算を行なうことに
より新たなメンバーシップ関数データとして出力する。
この発明の第3の実施態様においては,上記複数の演
算手段は「以上」を意味する演算符号によって表わされ
る演算を実行する第3の演算手段を含み,上記第3の演
算手段は上記メモリから読出されたデータによって表わ
される既存のメンバーシップ関数をMFold,演算によって
作成される新たなメンバーシップ関数をMFnewとして,
次の演算を実行する。
ここでx1およびx2はそれぞれ,変数xを増大させたと
きにMFoldのグレードが0から0でない値に,および1
でない値から1に変化する点の変数値である。
この発明の第4の実施態様においては,上記複数の演
算手段は「以下」を意味する演算符号によって表わされ
る演算を実行する第4の演算手段を含み,上記第4の演
算手段は上記メモリから読出されたデータによって表わ
される既存のメンバーシップ関数をMFold,演算によって
作成される新たなメンバーシップ関数をMFnewとして,
次の演算を実行する。
ここでx3およびx4はそれぞれ,変数xを増大させたと
きにMFoldのグレードが1から1でない値に,および0
でない値から0に変化する点の変数値である。
この発明の第5の実施態様においては,上記複数の演
算手段は「より大きい」を意味する演算符号によって表
わされる演算を実行する第5の演算手段を含み,上記第
5の演算手段は上記メモリから読出されたデータによっ
て表わされる既存のメンバーシップ関数をMFold,演算に
よって作成される新たなメンバーシップ関数をMFnewと
して,次の演算を実行する。
ここでx3およびx4はそれぞれ,変数xを増大させたと
きにMFoldのグレードが1から1でない値に,および0
でない値から0に変化する点の変数値である。
この発明の第6の実施態様においては,上記複数の演
算手段は「より小さい」を意味する演算符号によって表
わされる演算を実行する第6の演算手段を含み,上記第
6の演算手段は上記メモリから読出されたデータによっ
て表わされる既存のメンバーシップ関数をMFold,演算に
よって作成される新たなメンバーシップ関数をMFnewと
して,次の演算を実行する。
ここでx1およびx2はそれぞれ,変数xを増大させたと
きにMFoldのグレードが0から0でない値に,および1
でない値から1に変化する点の変数値である。
この発明の第7の実施態様においては,上記複数の演
算手段は「Between」を意味する演算符号によって表わ
される演算を実行する第7の演算手段を含み,上記第7
の演算手段は上記メモリから読出されたデータによって
表わされる既存のメンバーシップ関数をMFoldA,MFoldB,
演算によって作成される新たなメンバーシップ関数をMF
newとして,次の演算を実行する。
メンバーシップ関数MFoldAとMFoldBとが分離している
場合: ここで(MAX)は最も大きいものを選択する演算,μ
AはMFoldAのグレード,μBはMFoldBのグレード,μA
(max)はMFoldAのグレードの最大値,μB(max)はMF
oldBのグレードの最大値,xA(μ−max)はグレードμA
(max)に対応するxの値,xB(μ−max)はグレードμ
B(max)に対応するxの値,xA1は変数xを増大させた
ときにクレードμAが0から0でない値に変化する点の
変数値,xB4は変数xを増大させたときにグレードμBが
0でない値から0に変化する点の変数値である。
メンバーシップ関数MFoldAとMFoldBとが重なり合って
いる場合: MFnew=MFoldA (MAX) MFoldB この発明によるメンバーシップ関数作成方法は,既に
作成されたメンバーシップ関数を表わすデータをその識
別符号に対応しメモリに格納しておき,旋削の種類を表
わす演算符号とその演算で用いられる基礎となるメンバ
ーシップ関数の識別符号とを入力し,入力されたメンバ
ーシップ関数の識別符号に対応するメンバーシップ関数
データを上記メモリから読出し,読出したメンバーシッ
プ関数データに,入力された演算符号によって表わされ
る演算を施すことにより新たなメンバーシップ関数を作
成するものである。
この発明によると,複数種類の演算のうちの所望の演
算を表あす演算符号と,その演算の基礎となる所望のメ
ンバーシップ関数の識別符号とが入力される。入力され
た識別符号に対応するメンバーシップ関数を用い,入力
された演算符号に対応するあらかじめ定められた演算式
にしたがう演算が行われ,これにより新たなメンバーシ
ップ関数が自動的に作成される。これにより,新たなメ
ンバーシップ関数の作成において作業者が多大な労力と
時間を浪費することから開放される。またこの新たなメ
ンバーシップ関数の作成において作業者の個人的な判
断,考えを除外することができる。
また,作成された新たなメンバーシップ関数がメモリ
に記憶されるので,これを既存のメンバーシップ関数と
してさらに別の新たなメンバーシップ関数の作成に用い
ることができる。
図面の簡単な説明 第1図はこの発明の第1実施例および第2実施例によ
るファジィ検索装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。
第2図は第1実施例によるファジィ検索装置の主要部
分の機能ブロック図である。
第3図はデータ・ベースの作成処理を示すフロー・チ
ャートである。
第4図は入力情報の一例を示す。
第5図はデータ・ベースの内容の一例を示す。
第6図はファジィ・データ辞書の内容の一例を示す。
第7図はファジィ検索処理を示すフロー・チャートで
ある。
第8図はファジィ・データ辞書に格納されたメンバー
シップ関数の一例を示すグラフである。
第9図はファジィ・データ辞書に格納されたファジィ
数比率に基づいてメンバーシップ関数が作成される様子
を示すグラフである。
第10図および第11図は適合度を求める様子をそれぞれ
示すグラフである。
第12図は得られた適合度の例を示す。
第13図は変形例によるデータ・ベースの例を示す。
第14図は変形例のファジィ検索処理を示すフロー・チ
ャートである。
第15図は信ぴょう度と重視度とから得られた重要度を
示す。
第16図は適合度と重要度とから得られた合致度を示
す。
第17図は第2実施例によるファジィ検索装置の主要部
分の機能ブロック図である。
第18図は検索および対応処理を示すフロー・チャート
である。
第19図はデータ・ベースの一例を示す。
第20図は格納された検索条件の一例を示す。
第21図は選択された検索条件の一例を示す。
第22図は検索結果の一例を示す。
第23図は得られた適合度の例を示す。
第24図は表示さえる説明文の例を示す。
第25図はこの発明の第3実施例によるメンバーシップ
関数作成装置の電気的構成を示すブロック図である。
第26図はメンバーシップ関数作成装置の機能ブロック
図である。
第27図は演算子に対応する処理のポインタが格納され
たメモリ・エリアを示す。
第28図(A)〜(G),第29図(A),(B),第30
図(A),(B)および第31図(A),(B)は既存の
メンバーシップ関数を基礎として新たなメンバーシップ
関数を演算により作成する様子を示すグラフである。
第32図および第3図はメンバーシップ関数作成処理を
示すフロー・チャートである。
発明を実施するための最良の形態 第1実施例 第1図はファジィ検索装置の全体的構成の一例を示す
ものである。ファジィ検索装置はコンピュータ・システ
ムにより実現することができ,後に詳述するデータ・ベ
ース作成処理およびファジィ検索処理を実行するCPU10
を含んでいる。CPU10にはシステム・バスを介してROM1
1,RAM12,ハード・ディスク装置13,キーボード14,プリン
タ15およびCRT表示装置16が接続されている。ROM11はCP
U10がそれにしたがってデータ・ベース作成処理および
ファジィ検索処理を実行するためのプログラムを格納し
ている。RAM12は上記の各処理における各種演算のため
のワーク・エリアおよびバッファ・エリアとして用いら
れる。ハード・ディスク装置13にはデータ・ベースおよ
びファジィ・データ辞書が格納される。キーボード14は
データ・ベース作成のための入力情報およびファジィ検
索のための検索条件を入力するために用いられる。プリ
ンタ15およびCRT表示装置16はファジィ検索結果を可視
情報としてそれぞれ紙上に印字することにより,および
画面に表示することにより出力する。
第2図は,データ・ベース作成およびファジィ検索の
各処理を説明するために必要な機能を,第1図に示すシ
ステム構成から抽出して示すものである。上述したよう
に,データ・ベース作成およびファジィ検索実行20はCP
U10によって行なわれる。データ・ベース21およびファ
ジィ・データ辞書22はハード・ディスク装置13に設けら
れる。検索条件23はキーボード14から入力され,RAM12に
記憶される。検索結果24はプリンタ15またはCRT表示装
置16から出力される。
データ・ベースの作成処理について説明する。
第4図にデータ・ベース作成のために入力される情報
の一例が示されている。ここでは,コンピュータ機器に
ついてのデータ・ベースを作成するものとする。機種名
を項目という。項目にまつわる情報を属性という。属性
には,この実施例では,機器の本体価格,処理速度,記
憶容量およびメーカ名がある。
属性を表わす情報はこの実施例では3種類の形態で入
力することができる。その1は,明確な数値を用いて入
力することであり,たとえば本体価格「150万円」,処
理速度「4MIPS」(MIPS=Million Instrutions Per Sco
nd),記憶容量「16MB」等である。これをクリスプ数と
いう。その2は,「約」という用語を用いておおよその
数値を入力することである。たとえば,本体価格「約25
0万円」,処理速度「約7MIPS」等である。これをファジ
ィ数という。その3は,言語表現により入力することで
ある。たとえば,処理速度は「マシンA程度」,「とて
も速い」,メーカ名は「A社」等である。これらの言語
表面(または言語情報)のうち「マシンA程度」,「と
ても速い」等のファジィ言語表現をファジィ・ラベルと
いう。
第6図はファジィ・データ辞書の一例を示している。
あらかじめ定められたファジィ言語表現があり,これら
のファジィ言語表現(ファジィ・ラベル名)のそれぞれ
に対してファジィ・ラベル番号とメンバーシップ関数座
標とが定められている。データ・ベース作成のために属
性を入力するときに用いられるファジィ言語表現,およ
び後述する検索条件を入力するときに用いられるファジ
ィ言語表現は,ファジィ・データ辞書にあらかじめ登録
されているものに限られるのはいうまでもない。メンバ
ーシップ関数座標については後述する。またファジィ・
データ辞書にはファジィ数比率もあらかじめ登録されて
いるが,これについても後述する。
第3図はデータ・ベース作成処理の流れを示してい
る。
データ・ベース作成のために第4図に示す入力情報が
入力されるものとする。また,キーボード14からは,機
種名,クリスプ数,ファジィ数および言語情報(ファジ
ィ・ラベル)の入力が可能である。
項目についての情報(機種名)が入力されると、それ
がデータ・ベース21に登録される(ステップ31)。入力
された機種名に関して属性についての情報(本体価格,
処理速度,記憶容量,メーカ名)が順次入力され,バッ
ファに記憶される(ステップ32)。
入力された属性情報が,クリスプ数であるか,ファジ
ィ数であるか,ファジィ・ラベルであるかが判定される
(ステップ33,34,35)。上述したように本体価格「150
万円」,処理情報「4MIPS」等であればクリスプ数であ
るから,入力された属性情報とそれについてのステータ
ス情報としての「クリスプ数」を表わすコードがデータ
・ベース21に登録される(ステップ36)。本体価格「約
250万円」,処理速度「約7MIPS」等のファジィ情報の場
合には,「約250万円」,「約7MIPS」等のファジィ数か
ら「約」が削除され,ファジィ数はクリスプ数に変換さ
れる。このようにして変換されたクリスプ数と,ステー
タス情報としての「ファジィ数」コードがデータ・ベー
ス21の該当場所に登録される(ステップ37)。入力され
た属性情報が処理速度は「マシンA程度」,「とても速
い」等のファジィ・ラベルの場合には,ファジィ・デー
タ辞書22が参照される。ファジィ・データ辞書22におい
て,入力されたファジィ・ラベルを表わすファジィ・ラ
ベル番号が読出される(ステップ38)。そして,読出さ
れたファジィ・ラベル番号がステータス情報を示す「フ
ァジィ・ラベル」のコードとともにデータ・ベース21の
該当場所に登録される(ステップ39)。入力された属性
情報が「A社」,「B社」等のように明確な言語情報で
ある場合には,そのまま,または適当なコードに変換さ
れてデータ・ベース21の該当場所に記憶される(ステッ
プ40)。
一つの項目情報(機種名)について複数の属性情報の
それぞれが入力される毎に上述のステップ33〜ステップ
40の処理が繰返される(ステップ41)。一つの項目情報
についてすべての属性情報の入力とデータ・ベース21へ
の登録処理が終了すると,次の項目情報の入力,処理に
進む(ステップ42)。すべての項目情報に関する属性情
報の入力とデータ・ベース21への登録とが終了すれば,
第5図に示すようなデータ・ベースの作成が完了する。
次に,ファジィ検索処理について説明する。
第7図はファジィ検索処理の手順の全体を示すもので
ある。まず,検索条件がキーボード14から入力される
(ステップ51)。ファジィ検索の場合には,一般には
(常にそうとは限らないが)検索条件はファジィ言語情
報によって表わされる。ここでは説明を簡単にするため
に,2種類の属性,すなわち本体価格と処理速度について
のみ検索条件が次のように設定されるものとする。
検索条件 本体価格が「安い」 本体速度が「速い」 入力された検索条件がファジィ言語情報によって表わ
される場合には,ファジィ・データ辞書22を参照して,
その検索条件を表わすメンバーシップ関数(MF)が作成
され,バッファ(RAM12)に記憶される(ステップ5
2)。
第6図に示すファジィ・データ辞書22において,ファ
ジィ・ラベル名ごとに,そのファジィ・ラベル番号とメ
ンバーシップ関数座標とがあらかじめ記憶されている。
ファジィ・ラベルについては上述した。メンバーシップ
関数座標はファジィ・ラベルのメンバーシップ関数を特
定する座標データである。この実施例では,簡単のため
に,第8図に示すようにメンバーシップ関数は台形の形
をしている。ファジィ・ラベル名「とても速い」のメン
バーシップ関数座標は45,50である。第8図を参照し
て,「とても速い」のメンバーシップ関数は,処理速度
0〜45MIPSの範囲では0の値のグレードをもち,45MIPS
の位置で右上りに直線的に立上り,50MIPSでグレード100
となり,50MIPS以上の処理速度ではグレード100に保たれ
る。一般にメンバーシップ関数のグレードは0〜1の範
囲で定められるが,この実施例では0〜100の範囲の値
をもつものとする(適合度についても同じ)。また,
「遅い」のメンバーシップ関数座標は15,20である。こ
のメンバーシップ関数は,0〜15MIPSの範囲でグレード10
0,15〜20MIPSの範囲でグレード100から0に直線的に変
化,20MIPS以上の領域でグレード0のものである。さら
にファジィ・ラベル名「中くらい」のメンバーシップ関
数座標は15,20,30,35であり,このメンバーシップ関数
は,0〜15MIPSの範囲でグレード0,15〜20MIPSでグレード
0から100に直線的に変化し,グレード20〜30MIPSの範
囲でグレード100,グレード30〜35MIPSの範囲でグレード
100から0に直線的に変化し,35MIPS以上の領域でグレー
ド0となるものである。本体価格に関するファジィ・ラ
ベル「とても高い」,「高い」,「中くらい」等,処理
速度についての「マシンA程度」等についても同じよう
にメンバーシップ関数座標が定められており,このメン
バーシップ関数座標に基づいてメンバーシップ関数が表
現される。ステップ52の処理では,検索条件を表わすフ
ァジィ・ラベル名のメンバーシップ関数座標がファジィ
・ラベル辞書22から読出され,バッファに転送されれば
足りる。
続いて,データ・ベース21に格納されている属性情報
のうち与えられた検索条件に関係するものについて,検
索条件(を表わすメンバーシップ関数)に対する適合度
が算出される(ステップ53)。適合度の算出の仕方は,
属性情報がクリスプ数であるか,ファジィ数であるか,
ファジィ・ラベルであるかによってそれぞれ異なる。
属性情報がクリスプ数の場合には,属性情報を変数と
して,これに対するメンバーシップ関数値(グレード)
を求めることにより適合度が得られる。本体価格が「安
い」というメンバーシップ関数が第10図に示されてい
る。データ・ベース21によると機種名VVの本体価格はク
リスプ数で150万円である。本体価格が「安い」という
メンバーシップ関数において,150万円に対応するグレー
ドは100であるから適合度は100として求められる。同じ
ように機種名XXの本体価格はクリスプ数で300万円であ
り,その適合度は20ということになる。
属性情報がファジィ数の場合には,ファジィ・データ
辞書22におけるファジィ数比率を用いてファジィ数を表
わすメンバーシップ関数がまず作成され,次にファジィ
数のメンバーシップ関数と検索条件を表わすメンバーシ
ップ関数とのMIN-MAX演算により適合度が求められる。
ファジィ数を表わすメンバーシップ関数は原則的に三
角形によって表わされる。この三角形の頂点の位置(グ
レード=100)はファジィ数から「約」を除いた値(こ
れを代表値Roという)によって表わされ,2つの端点(座
標の両端)(グレード=0)の位置(これをRn,Rpとす
る)はそれぞれ次式から算出される。
Rn=Ro×(1−ファジィ数比率÷100) 式(1) Rp=Ro×(1+ファジィ数比率÷100) 式(2) たとえば、データ・ベース21におて,機種名WWの本体
価格は「約250万円」である。また,ファジィ・データ
辞書22を参照すると,本体価格のファジィ数比率は20で
ある。したがって,この場合, Ro=250万円 式(3) Rn=250×(1−20÷100)=200万円 式(4) Rp=250×(1+20÷100)=300万円 式(5) となる。このメンバーシップ関数が第9図に示されてい
る。
次に,第10図に示すように,ファジィ数「約250万
円」のメンバーシップ関数と検索条件「本体価格が安
い」のメンバーシップ関数とのMIN-MAX演算(2つのメ
ンバーシップ関数の交点のうちの小さい方を選択するこ
とになる)により適合度63が求められる。第10図におい
て,2つのメンバーシップ関数のMIN演算結果はハッチン
グで示した領域を囲む折線で表わされ,そのうちの最大
値(MAX)が選択される。
同じ機種WWの処理速度「約7MIPS」を表わすメンバー
シップ関数は,次の3つの点Ro,Rn,Rpで表わされる。処
理速度のファジィ数比率は10である。
Ro=7MIPS 式(6) Rn=7×(1−10÷100)=6.3MIPS 式(7) Rp=7×(1+10÷100)=7.7MIPS 式(8) 属性情報がファジィ・ラベルの場合には,ファジィ・
データ辞書22が参照され,そのファジィ・ラベル名に対
応するメンバーシップ関数座標によって表わされるメン
バーシップ関数と,検索条件を表わすメンバーシップ関
数(これも上述のようにファジィ・データ辞書22を参照
して得られる)とのMIN-MAX演算により適合度が求めら
れる。
たとえば,第11図を参照して,機種YYについて見る
と,その処理速度「マシンA程度」のメンバーシップ関
数がファジィ・データ辞書22から得られる。検索条件の
「処理速度が速い」を表わすメンバーシップ関数が同じ
ようにファジィ・データ辞書22から得られる。これらの
2つのメンバーシップ関数のMIN-MAX演算結果により,
適合度が43として得られることになる。
このようにして,与えられた検索条件に対するすべて
の属性情報の適合度が求められる。第12図は得られた適
合度の例を示すものである。この適合度表は出力装置
(プリンタ15または表示装置16)から出力されることに
なる(ステップ54)。ユーザは出力された適合度表から
最適な機種を選択することになる。
このようにして,データ・ベースに登録されるデータ
にステータス情報を付加することにより,クリスプ数の
みならず,ファジィ数やファジィ言語情報も,クリスプ
数と一緒に,データ・ベースに格納することができ,か
つファジィ検索処理のデータ・ベースとして用いること
ができるようになる。
次に変形例について述べる。
この変形例のファジィ検索装置においては,データ・
ベースを作成するときに,先に述べた項目と属性情報に
加えて,属性情報の信ぴょう度が入力され,データ・ベ
ースに登録される。信ぴょう度を加えたデータ・ベース
の一例が第13図に示されている。
信ぴょう度は,データに対する信ぴょう性の度合いを
0〜100の数値によって表わしたものである。従来はデ
ータ・ベースの信頼性を高めるために,確度の高いデー
タのみがデータ・ベースに登録されていた。しかしなが
ら,情報の確度を若干犠牲にしてでも情報の新しさが要
求される場合もある。このような場合のために,この変
形例では,属性データに信ぴょう度が付加されてデータ
・ベースに登録される。これにより,新しい情報を早期
にデータ・ベースに登録することが可能となる。例え
ば,「機種ZZ」の処理速度「とても速い」の「信ぴょう
度」は30に設定されている。
第14図はこのような信ぴょう度データが付加されたデ
ータ・ベースを用いてファジィ検索を行う処理手順を示
すものである。第7図に示す処理ステップと同一処理に
は同一番号が付けられている。
上述した検索条件に加えて,検索条件ごとに,ユーザ
の重視度が入力される(ステップ61)。
重視度とは,検索者が検索条件を重視する度合いをい
い,0〜100の数値によって表わされる。これにより,
「めりはり」をつけた情報活用を行なうことができる。
すなわち,検索条件に重み付けをしていることになる。
この例では検索条件「本体価格が安い」の「重視度」が
80,「処理速度が速い」の「重視度」が90とされてい
る。
データ・ベース21に登録されている信ぴょう度と入力
された重視度とを用いて,検索対象の項目(機種名)お
よび属性情報(本体価格および処理速度)ごとに重要度
が次式により算出される(ステップ62)。
重要度 =(信ぴょう度÷100)×(重視度÷100)×100 式(9) 重要度の算出結果が第15図に示されている。適合度の
算出(ステップ52,53)と重要度の算出(ステップ62)
とはどちらを先に行ってもよい。
このようにして求められた重要度と合致度とを用いて
項目(機種)ごとに合致度が次式を用いて算出される
(ステップ63)。
合致度=(Σ適合度×重要度)/(Σ重要度)式(10) 加算Σは各項目において検索対象のすべての属性につ
いて行なわれる(この例では本体価格と処理速度)。
たとえば機種ZZについての合致度は次のようにして求
められる。
機種ZZの合致度 =(39×65)+100×27)/(65+27)=56.9 算出された全機種についての合致度が第16図に示され
ている。最後に,得られた合致度が出力されることにな
る(ステップ64)。第16図に示すように,適合度および
重要度も出力するようにしてもよい。
第2実施例 第2実施例は,ファジィ検索装置のユーザに対して,
検索結果に関する説明文を出力し,ユーザの意思決定を
助力することができるようにしたものである。
ファジィ検索装置の基本的な構成は第1図に示すもの
と同じである。ファジィ検索装置には,検索結果に応じ
た処理を実行するための端末機,システム,その他の装
置が接続される。
第17図はファジィ検索装置の機能的な構成およびファ
ジィ検索装置に接続された対応処理実行装置を示すもの
である。
ファジィ検索実行70,検索結果および説明文出力76の
一部および対応処理実行装置選択77はCPU10によって実
現される。データ・ベース71には検索処理のための基礎
データがあらかじめ格納されている。データ・ベース71
の一例が第19図に示されている。データ・ベース71には
また,後述する説明文を出力(表示または印字)するた
めに説明文を表わすデータが検索条件に対応して格納さ
れている。検索条件記憶装置72には,あらかじめ設定さ
れた多くの検索条件が格納されている。この記憶装置72
に格納されている検索条件の一例が第20図に示されてい
る。データ・ベース71および記憶装置72はハード・ディ
スク装置13によって実現されよう。検索処理実行にあた
って検索条件記憶装置72に格納されている検索条件のう
ち選択されまたは抽出されたものが検索条件バッファ73
に蓄えられる。バッファ73に一時記憶された検索条件の
一例が第21図に示されている。検索処理実行手段70によ
り得られた検索結果および検索結果を導くときに得られ
た適合度はそれぞれ記憶装置74およびバッファ75に記憶
される。バッファ73,75,記憶装置74はRAM12により実現
されよう。検索結果および説明文の出力76はプリンタ15
または表示装置16によって実行される。対応処理実行装
置81,82はたとえばダイレクト・メール送付システム,
カタログ送付依頼書作成システムであり,一般的にはフ
ァジィ検索装置とは別体のシステムであってファジィ検
索装置にオンラインで接続される。これらの装置81,82
の機能をファジィ検索装置が実現するように構成しても
よい。
一例として,自動車ディーラーによる顧客データ・ベ
ースのファジィ検索について説明する。第18図はファジ
ィ検索装置における全体的な処理の流れを示し,これは
主にCPU10によって実行される。第19図に示す顧客デー
タ・ベースがデータ・ベース71として格納されているも
のとする。
ユーザが検索を希望する事項(または検索条件)を入
力すると,またはあらかじめ定められたプログラムにし
たがって,検索条件記憶装置72に記憶されている多くの
検索条件の中から所定の検索条件が選択され,検索条件
バッファ73に転送される(ステップ91)。記憶装置72に
格納されている第20図に示す検索条件の中から、第21図
に示す3つの検索条件R2,R3,R7が選択され,バッファ73
に記憶されるものとする。3つの検索条件は次の通りで
ある。
検索条件R2:次回車検の時期が近い。
検索条件R3:年収が高い。
検索条件R4:扶養者の年齢が18歳くらいである。
この検索条件にしたがってファジィ検索処理が実行さ
れる(ステップ92)。ファジィ検索処理は上述した第1
実施例におけるものと同じである。検索条件R2,R3,R7は
いずれもファジィ概念のものであり,これらの検索条件
のそれぞれについてファジィ・データ辞書(第17図には
図示略)にメンバーシップ関数があらかじめ格納されて
いる。検索条件R2については,検索条件R2を表わすメン
バーシップ関数に対する,データ・ベース71中の次回車
検の時期に関するデータの適合度がそれぞれ求められ
る。また,検索条件R3については,検索条件R3を表わす
メンバーシップ関数に対する,データ・ベース71中の年
収データの適合度がそれぞれ求められる。また,検索条
件R7については,検索条件R7を表わすメンバーシップ関
数に対する,データ・ベース71中の扶養者の年齢データ
の適合度がそれぞれ求められる。これらの適合度に基づ
いて,検索条件R2,R3,R7のすべてに,またはいくつかに
かなりよくあてはまるデータ項目が抽出されることによ
り検索結果が得られる。たとえば,第22図に示すよう
に,U1,U2のデータ項目が検索条件R2,R3,R7にかなりよく
あてはまったとする。
第22図に示す検索結果がプリンタ15または表示装置16
を通して出力される。また,検索結果が記憶装置74に記
憶されるとともに,検索処理で用いられた適合度がバッ
ファ75に記憶される(ステップ93)。
検索結果(第22図)が出力されると,ユーザはこれら
の検索結果のうち説明文を希望するものを選択入力する
ので,またはCPU10がそのプログラムにしたがって説明
文を必要とするものを選択するので(ステップ94),選
択されたデータ項目に関する適合度がバッファ75から取
出される。U1,U2のいずれもが説明文を要するものとし
て選択されたものとする。説明文を要するデータ項目U
1,U2に関する適合度が第23図に示されている。
これらの適合度データのうち,値の高いもの,たとえ
ばしきい値0.6以上の適合度が抽出される(ステップ9
5)。注出される適合度が第23図に円で囲まれている。
データ・ベース71には検索条件に対応して適切な説明
文を表わすデータがあらかじめ格納されているので,抽
出された適合度に関連する検索条件の説明文がデータ・
ベース71から読出され(ステップ76),検索条件ごと
に,同一データ項目に関しては適合度の高い検索条件の
順で説明文が出力されることになる(ステップ97)。出
力される説明文の例が第24図に示されている。
ユーザは,上記説明文によって,どの顧客がなぜ自動
車を買う可能性が高いかがわかり,販売方針を決定する
ことができる。このような説明文は,検索結果に応じて
ユーザがどのような行動をとるべきかを決定する助力と
なる。
ユーザの行動方針が定まればユーザは必要な行動をと
ることになる。ユーザの行う行為を補助するのが対応処
理実行装置81,82等である。これらの実行装置はデータ
項目ごとに,または検索条件ごとに適切なものが選択さ
れる(ステップ98)。たとえば,No.U1(Aさん)に対し
ては,ダイレクト・メール送付システム(たとえば装置
81)が選択される。また,No.U2(Bさん)に対しては,
カタログ送付依頼書作成システム(たとえば装置82)が
選択される。
選択された実行装置に,実行処理に必要なデータがデ
ータ・ベース71または他の記憶装置74,75等から転送さ
れる(ステップ99)。これに応答して実行装置は自動的
に対応処理を行なう(ステップ100)。たとえば、ダイ
レクト・メール送付システムは,データ項目U1(Aさ
ん)に対して,車検が近いことを連絡するダイレクト・
メールを作成する。また,カタログ送付依頼書作成シス
テムは,データ項目U2(Bさん)に対して現有車種に
近い車種の自動車のカタログを送付するように,カタロ
グ送付担当者または送付会社に向けた依頼書を作成す
る。
さらに別の,または後続する説明文の出力を要求する
場合にはステップ94に戻る(ステップ101)。
このように,検索結果に対して次に実行すべき処理を
あらかじめ定義しておくことにより,自動的に次の処理
を行なうことができるので,ユーザの手間を省くことが
できる。また,このファジィ検索装置にPOSデータ・ベ
ースを備えるようにした応用例では,商品の在庫切れ等
を起こす前に適切な商品の発注を行なうことができ,売
上高の減少を防止することもできる。
以上のように,検索結果についての説明文が出力され
るので,検索結果に応じたユーザの意思決定を助けるこ
とができる。
この実施例では,適合度の高いものについてのみ説明
文を出力しているが,適合度の高低にかかわらず出力さ
せてもよいのはいうまでもない。さらにこの実施例で
は,検索条件がハード・ディスク装置13にあらかじめ格
納されているが,キーボード14から入力してもよいのは
いうまでもない。
第3実施例 第3実施例はメンバーシップ関数作成装置に関するも
のである。
第25図はメンバーシップ関数作成装置の構成を示すブ
ロック図である。メンバーシップ関数作成装置は,たと
えばパーソナル・コンピュータなどのような小型コンピ
ュータによって構成することができる。ROM111およびRA
M112を備えたCPU110にはインタフェース回路115,118を
それぞれ介してキーボード・コントローラ114およびデ
ィスプレイ・コントローラ117が接続されている。キー
ボード・コントローラ114はキーボード113からの入力デ
ータをCPU110に与える。またディスプレイ・コントロー
ラ117はCPU110から出力された表示データにしたがって
ディスプレイ装置116を駆動制御する。CPU110はROM111
にあらかじめ書き込まれたプログラムにしたがってメン
バーシップ関数作成処理を実行する。
この装置の入出力されるデータはRAM112の所定のメモ
リ・エリアに一時的に格納される。RAM112のメモリ・エ
リアMA1には既存のメンバーシップ関数を表わすデータ
が記憶されており,メモリ・エリアMA2にはあらかじめ
設定された演算式を指定するデータが記憶されている。
このRAM112はバッテリィ・バックアップされており,メ
モリ・エリアMA1,MA2の記憶内容はメンバーシップ関数
作成装置への電源供給が絶たれた後においても保存され
る。このメモリ・エリアMA1,MA2はEEPROMなどの他の書
込可能な不揮発性メモリ内に設けることもできる。
第26図は上述したメンバーシップ関数作成装置を機能
的に表現したブロック図である。入力手段はキーボード
113により実現される。RAM112のメモリ・エリアMA1,MA2
はそれぞれ関数記憶手段,演算記憶手段に相当する。他
の機能,すなわち,関数検索手段,関数作成手段,関数
登録手段および演算検索手段は後に詳述する手順にした
がう処理を実行するCPU110によって実現される。
第27図はRAM112のメモリ・エリアMA2の構成を示して
いる。このメモリ・エリアMA2はエリアMA2a〜MA2hから
構成されている。エリアMA2aには「等しい」の表現に相
当する演算子“=”の表わす演算を実行するためのプロ
グラムまたはそのプログラムのROM111における格納場所
を示すポインタが格納されている。一般にはプログラム
はROM111に格納されている。このエリアMA2aに記憶され
ているポインタ(アドレス)にしたがってROM111をアク
セスすることにより演算子“=”を実行するプログラム
の読出しが可能となる。同じように,エリアMA2b〜MA2h
のそれぞれには,「等しくない」の表現に相当する演算
子“<>”の表わす演算を実行するプログラムのポイン
タ,「以上」の表現に相当する演算子“≦”の表す演算
を実行するプログラムのポインタ,「以下」の表現に相
当する演算子“≧”の表わす演算を実行するプログラム
のポインタ,「より大きい」の表現に相当する演算子
“<”の表わす演算を実行するプログラムのポインタ,
「より小さい」の表現に相当する演算子“>”の表わす
演算を実行するプログラムのポインタ,範囲表現に相当
する演算子“Between"の表わす演算を実行するプログラ
ムの2つのポインタがそれぞれ記憶されている。
次に上記の各種演算子の表わす演算の内容について説
明する。関数の作成に用いられる既存のメンバーシップ
関数をMFoldで,作成される新たなメンバーシップ関数
をMFnewで表わす。メンバーシップ関数の横軸,すなわ
ち入力値をxで表す。縦軸はグレードであり,0〜1の値
をとる。関数作成に用いる既存のメンバーシップ関数MF
oldを第28図(A)に示す形状とする。
演算子“=”にしたがう演算では,MFnew=MFoldとな
り,第28図(B)に示すように既存のメンバーシップ関
数MFoldがそのまま出力される。
演算子“<>”の演算は,MFoldの補集合演算であり,
新たなメンバーシップ関数MFnewは第28図(C)に示す
形状となる。
演算子“≦”は次の演算を意味し,これにより得られ
るMFnewは第28図(D)に示される形状となる。
演算子“≧”は次の演算を意味し,これにより得られ
るMFnewは第28図(E)に示される形状となる。
演算子“<”は次の演算を意味し,これにより得られ
るMFnewは第28図(F)に示される形状となる。
演算子“>”は次の演算を意味し,これにより得られ
るMFnewは第28図(G)に示される形状となる。
演算子“Between"は,2つの既存のメンバーシップ関数
MFoldAおよびMFoldBが第29図(A)および第30図(A)
に示すように横軸上において分離している場合と,第31
図(A)に示すように横軸上において重なり合っている
場合とで処理が異なる。
第29図(A)および第30図(A)に示すように,MFold
AおよびMFoldBが横軸上において分離している場合には
次の演算が行なわれる。
MFnewは第29図(B)または第30図(B)に示す形状
になる。
ここで(MAX)は最も大きいものを選択する演算であ
る。μAはMFoldAのグレード,μBはMFoldBのグレード
である。μA(max)はMFoldAのグレードの最大値、μ
B(max)はMFoldBのグレードの最大値である。さらにx
A(μ−max)はグレードμA(max)に対応するxの値,
xB(μ−max)はグレードμB(max)に対応するxの値
である。
MFoldAとMFoldBとが第31図(A)に示すように横軸上
において重なり合っている場合には次式にしたがう演算
が行なわれる。
MFnew=MFoldA (MAX) MFoldB 式(16) 得られるMFnewが第31図(B)に示されている。
第32図および第33図は,メンバーシップ関数作成装置
におけるメンバーシップ関数作成処理手順を示すフロー
チャートである。
CPU110はキーボード113からのファジィ・ラベルおよ
び表現の入力を待つ(ステップ21)。ここでファジィ・
ラベルとはRAM112のエリアMA1に記憶されている既存の
メンバーシップ関数を特定する一種の記号である。ま
た,表現とは,上述した各種の演算子を表わす表現であ
る。
オペレータによるキーボード113の操作によりファジ
ィ・ラベルおよび表現が入力されると,入力されたファ
ジィ・ラベルに該当するメンバーシップ関数がRAM112の
メモリ・エリアMA1において検索され(ステップ122),
該当するメンバーシップ関数がMFoldとして一時記憶さ
れる(ステップ123)。この後,入力された表現に相当
する演算子に対応するポインタがRMA112のメモリ・エリ
アMA2において検索され(ステップ124〜130),各演算
子に対応するポインタによってアクセスされるプログラ
ムにしたがって一時記憶されているMFoldを用いて新た
なメンバーシップ関数MFnewを作成する演算が行なわれ
る(ステップ131〜139)。
入力された表現が範囲表現である場合,2つのメンバー
シップ関数MFoldAとMFoldBとが重なり合うか否かが,メ
ンバーシップ関数MFoldAの端点xA4とメンバーシップ関
数MFoldBの端点xB1とを比較することにより判定される
(ステップ131)。このxA4がxB1より小さい場合には式
(15)を用いて演算が行なわれ(ステップ132),xA4がx
B1以上である場合には式(16)にしたがって演算が行な
われる(ステップ133)。
ステップ132〜139における演算によって作成される新
たなメンバーシップ関数MFnewはそれを表わすファジィ
・ラベルに対応してRAM112のメモリ・エリアMA1に登録
される(ステップ140)。
以上のようにしてこの実施例によれば,オペレータに
より入力されたファジィ・ラベルおよびこのファジィ・
ラベルについての比較表現または範囲表現に基づいて,
既存のメンバーシップ関数およびあらかじめ設定された
演算プログラムが検索され,このメンバーシップ関数を
用いて演算プログラムにしたがって新たなメンバーシッ
プ関数が作成され,作成された新たなメンバーシップ関
数がメモリ・エリアMA1に登録される。これによって表
現内容に応じて画一的なメンバーシップ関数の作成を自
動的に行なうことができるとともに,作成された新たな
メンバーシップ関数を既存のメンバーシップ関数とし
て,別の新たなメンバーシップ関数の作成作業に用いる
ことができる。
産業上の利用可能性 ファジィ検索装置およびメンバーシップ関数作成装置
はコンピュータ産業において製造され,コンピュータ産
業を含むあらゆる産業において使用される。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−168869(JP,A) 深海、馬野、水本、田中 “Fuzz yデータベース検索操作言語について" 電子通信学会技術研究報告 Vol. 78,No.233 (AL78−85) (1979−1−27) PP.65−72. 馬野 “ファジィ・データベースの現 状と動向” Proceedings of Advanced Databa se System Symposiu m ’89 in Kyoto(1989−12 −7〜8) PP.207−214. Le Tien Voung,Ho Thuan “A Relationa l Database Extende d by Application o f Fuzzy Set Theory and Linguistic Va riables” Computers and Artificial In telligence,Vol.8,N o.2 (1989) PP.153−168. 馬野、深海 “ファジィ・データベー スの現状について” 日本ファジィ学会 誌 Vol.3,No.1 (1991− 2) PP.2−14. 野村、小高、横山、松下 “曖昧検索 のためのファジィ・データベース・シス テム” 情報処理学会研究報告 Vo l.91,No.18 (91−HI−35− 13) (1991−3−8) PP.91− 98. (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/30 JOIS(JICST)

Claims (52)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検索処理のための基礎となる属性データ
    と,その属性データがファジィ概念のものかそうでない
    かを示すステータス情報と,その属性データの信ぴょう
    度を表わすデータとを対応させて格納したデータ・ベー
    ス, 上記データ・ベースに格納されているファジィ概念の属
    性データおよびそれに対応するステータス情報の少なく
    ともいずれか一方を用いてアクセスすることができ,そ
    の属性データによって暗示されたメンバーシップ関数を
    表現するためのメンバーシップ関数に関するデータを格
    納したファジィ・データ辞書,ならびに 与えられた検索条件にしたがって上記データ・ベースに
    格納されている属性データとその信ぴょう度を表わすデ
    ータとを取出し,その属性データに対応するステータス
    情報によってファジィ概念のものであることが示されて
    いた場合には上記ファジィ・データ辞書を参照して対応
    するメンバーシップ関数に関するデータを取出し,この
    メンバーシップ関数に関するデータによって表わされる
    メンバーシップ関数と検索条件と信ぴょう度との間の所
    定の演算によってその属性データが検索条件にあてはま
    るかどうかまたはあてはまる度合いを得る検索処理手
    段, を備えたファジィ検索装置。
  2. 【請求項2】上記検索条件を入力するための入力手段を
    備えている,請求の範囲第1項に記載のファジィ検索装
    置。
  3. 【請求項3】上記検索処理手段によって得られた属性デ
    ータを出力する出力手段を備えている,請求の範囲第1
    項に記載のファジィ検索装置。
  4. 【請求項4】上記ステータス情報が,「約」が付加され
    た数値であることを示すファジィ数と,ファジィ言語に
    よって表わされるファジィ・ラベルとを区別して示すも
    のである,請求の範囲第1項に記載のファジィ検索装
    置。
  5. 【請求項5】上記ファジィ・データ辞書は,ファジィ概
    念の検索条件によって暗示されたメンバーシップ関数を
    表現するためのメンバーシップ関数に関するデータを格
    納している,請求の範囲第1項に記載のファジィ検索装
    置。
  6. 【請求項6】上記検索処理手段は,検索条件がファジィ
    概念のものである場合に,その検索条件に対応するメン
    バーシップ関数に関するデータを上記ファジィ・データ
    辞書から取出し,検索条件を表わすメンバーシップ関数
    と上記データ・ベースから取出された属性データに対応
    するメンバーシップ関数と信ぴょう度との間で所定の演
    算を行う,請求の範囲第5項に記載のファジィ検索装
    置。
  7. 【請求項7】上記所定の演算がMIN-MAX演算である,請
    求の範囲第6項に記載のファジィ検索装置。
  8. 【請求項8】検索条件とともに重視度を表わすデータが
    与えられ,上記検索処理手段は重視度を上記所定の演算
    に加味する,請求の範囲第1項に記載のファジィ検索装
    置。
  9. 【請求項9】検索条件とともに重視度を表わすデータが
    与えられ,上記検索処理手段は属性データの検索条件に
    対する適合度を算出し,この適合度と信ぴょう度と重視
    度とから合致度を算出する,請求の範囲第1項に記載の
    ファジィ検索装置。
  10. 【請求項10】検索処理のための基礎となる属性データ
    と,その属性データがファジィ概念のものかそうでない
    かを示すステータス情報と,その属性データの信ぴょう
    度を表わすデータとを対応させて格納したデータ・ベー
    ス記憶装置。
  11. 【請求項11】検索処理のための基礎となるデータとそ
    のデータの信ぴょう度とを入力する入力手段, 上記入力手段によって入力されたデータがファジィ概念
    のものであるか否かを判定する手段,および 上記判定手段による判定結果にしたがって,上記入力手
    段によって入力されたデータに関係する属性データと,
    上記判定手段によって判定されたファジィ概念のもので
    あるか否かを示すステータス情報と,上記入力手段によ
    って入力された信ぴょう度を表わすデータとを対応させ
    てデータ・ベースに記憶させるデータ・ベース作成処理
    手段, を備えたデータ・ベース作成装置。
  12. 【請求項12】上記入力手段によって入力されうるファ
    ジィ概念のものであるデータに対応するメンバーシップ
    関数を表わすデータをあらかじめ格納したファジィ・デ
    ータ辞書をさらに備え, 上記データ・ベース作成処理手段は,上記判定手段によ
    ってファジィ概念のものであると判定されたときに上記
    入力手段によって入力されたデータに対応するメンバー
    シップ関数を表わすデータを上記ファジィ・データ辞書
    から引き出してそのメンバーシップ関数を表わすデータ
    を上記データに関係する属性データとして上記データ・
    ベースに記憶させる, 請求の範囲第11項に記載のデータ・ベース作成装置。
  13. 【請求項13】上記判定手段は,入力されたデータが
    「約」が付加されたファジィ数であるか,ファジィ言語
    によって表わされるファジィ・ラベルかを判定し,この
    判定結果を示すステータス情報を上記データ・ベースに
    格納するものである,請求の範囲第11項に記載のデータ
    ・ベース作成装置。
  14. 【請求項14】検索処理のための基礎となる属性データ
    と,その属性データがファジィ概念のものかそうでない
    かを示すステータス情報と,その属性データの信ぴょう
    度を表わすデータと対応させてあらかじめ格納したデー
    タ・ベース,ならびに上記データ・ベースに格納されて
    いるファジィ概念の属性データおよびそれに対応するス
    テータス情報の少なくともいずれか一方を用いてアクセ
    スすることができ,その属性データによって暗示された
    メンバーシップ関数を表現するためのメンバーシップ関
    数に関するデータをあらかじめ格納したファジィ・デー
    タ辞書を備えた装置を用い, 与えられた検索条件にしたがって上記データ・ベースに
    格納されている属性データとその信ぴょう度を表わすデ
    ータとを取出し, その属性データに対応するステータス情報によってファ
    ジィ概念のものであることが示されていた場合には上記
    ファジィ・データ辞書を参照して対応するメンバーシッ
    プ関数に関するデータを取出し, このメンバーシップ関数に関するデータによって表わさ
    れるメンバーシップ関数と検索条件と信ぴょう度との間
    の所定の演算によってその属性データが検索条件にあて
    はまるかどうかまたはあてはまる度合いを得る, ファジィ検索方法。
  15. 【請求項15】入力装置を通して入力された上記検索条
    件を受付ける,請求の範囲第14項に記載のファジィ検索
    方法。
  16. 【請求項16】検索処理によって得られたデータを出力
    装置を通して出力する,請求の範囲第14項に記載のファ
    ジィ検索方法。
  17. 【請求項17】上記ステータス情報が,「約」が付加さ
    れた数値であることを示すファジィ数と,ファジィ言語
    によって表わされるファジィ・ラベルとを区別して示す
    ものである,請求の範囲第14項に記載のファジィ検索方
    法。
  18. 【請求項18】上記ファジィ・データ辞書に,ファジィ
    概念の検索条件によって暗示されたメンバーシップ関数
    を表現するためのメンバーシップ関数に関するデータを
    あらかじめ格納しておく,請求の範囲第14項に記載のフ
    ァジィ検索方法。
  19. 【請求項19】与えられた検索条件がファジィ概念のも
    のである場合に,その検索条件に対応するメンバーシッ
    プ関数に関するデータを上記ファジィ・データ辞書から
    取出し, 検索条件を表わすメンバーシップ関数と上記データ・ベ
    ースから取出された属性データに対応するメンバーシッ
    プ関数と信ぴょう度との間で所定の演算を行う, 請求の範囲第18項に記載のファジィ検索方法。
  20. 【請求項20】上記所定の演算がMIN-MAX演算である,
    請求の範囲第19項に記載のファジィ検索方法。
  21. 【請求項21】検索条件とともに重視度を表わすデータ
    が与えられたときに,与えられた重視度を上記所定の演
    算に加味する,請求の範囲第14項に記載のファジィ検索
    方法。
  22. 【請求項22】検索条件とともに重視度を表わすデータ
    が与えられたときに,上記検索処理手段は属性データの
    検索条件に対する適合度を算出し,この適合度と信ぴょ
    う度と重視度とから合致度を算出する,請求の範囲第14
    項に記載のファジィ検索装置。
  23. 【請求項23】入力装置を通して入力された検索処理の
    ための基礎となるデータとそのデータの信ぴょう度とを
    受付け, 上記入力装置を通して入力されたデータがファジィ概念
    のものであるか否かを判定し, 上記の判定結果にしたがって,上記入力装置を通して入
    力されたデータに関係する属性データと,上記の判定さ
    れたファジィ概念のものであるか否かを示すステータス
    情報と,上記入力装置を通して入力された信ぴょう度を
    表わすデータとを対応してデータ・ベースに格納する, データ・ベースの作成方法。
  24. 【請求項24】上記入力装置を通して入力されうるファ
    ジィ概念のものであるデータに対応するメンバーシップ
    関数を表わすデータをファジィ・データ辞書にあらかじ
    め格納しておき, 上記入力装置を通して入力されたデータがファジィ概念
    のものであると判定されたときに,上記入力装置を通し
    て入力されたデータに対応するメンバーシップ関数を表
    わすデータを上記ファジィ・データ辞書から引き出して
    そのメンバーシップ関数を表わすデータを上記データに
    関係する属性データとして上記データ・ベースに格納す
    る, 請求の範囲第23項に記載のデータ・ベースの作成方法。
  25. 【請求項25】入力されたデータが「約」が付加された
    ファジィ数であるか,ファジィ言語によって表わされる
    ファジィ・ラベルかを判定し,この判定結果を示すステ
    ータス情報を上記データ・ベースに格納する,請求の範
    囲第23項に記載のデータ・ベースの作成方法。
  26. 【請求項26】検索処理のための基礎となるデータを格
    納したデータ・ベース, 与えられた検索条件に対する,それに対応するデータの
    適合度に基づいて,検索条件にかなりよくあてはまるデ
    ータを上記データ・ベースにおいて検索する手段, 検索条件に対応する説明文を表わすデータをあらかじめ
    記憶した第1のメモリ,および 上記検索手段によって検索されたデータのすべてまたは
    いくつかに関する説明文を表わすデータを上記メモリか
    ら読出して説明文を出力する手段, を備えたファジィ検索装置。
  27. 【請求項27】複数の検索条件をあらかじめ格納した第
    2のメモリ,および 上記第2のメモリから検索条件を選択して上記検索手段
    に与える手段, を備えた請求の範囲第26項に記載のファジィ検索装置。
  28. 【請求項28】上記検索手段に与えるべき検索条件を入
    力する手段を備えた請求の範囲第26項に記載のファジィ
    検索装置。
  29. 【請求項29】上記出力手段は,適合度が所定値よりも
    高いデータに関して説明文を出力する,請求の範囲第26
    項に記載のファジィ検索装置。
  30. 【請求項30】上記出力手段は説明文とともに適合度を
    出力する,請求の範囲第26項に記載のファジィ検索装
    置。
  31. 【請求項31】上記検索手段によって検索されたデータ
    のすべてまたはいくつかに関して対応処理を実行する手
    段を備えている,請求の範囲第26項に記載のファジィ検
    索装置。
  32. 【請求項32】検索処理のための基礎となるデータをあ
    らかじめデータ・ベースに格納しておき, 検索条件に対応する説明文を表わすデータをあらかじめ
    メモリに格納しておき, 検索条件が与えられたときに,その検索条件に対する,
    対応するデータの適合度を算出し,得られた適合度に基
    づいて検索条件にかなりよくあてはまるデータを上記デ
    ータ・ベースにおいて検索し, 検索により得られたデータのすべてまたはいくつかに関
    して説明文を表わすデータを上記メモリから読出して説
    明文を出力する, ファジィ検索方法。
  33. 【請求項33】検索処理のための基礎となるデータを格
    納したデータ・ベース, 与えられた検索条件にあてはまるデータを上記データ・
    ベースにおいて検索する手段, 検索条件に対応する説明文を表わすデータをあらかじめ
    記憶したメモリ,および 上記検索手段によって検索されたデータのすべてまたは
    いくつかに関して,そのデータを検索する元となった検
    索条件に対応する説明文を表わすデータを上記メモリか
    ら読出してその説明文を出力する手段, を備えた検索装置。
  34. 【請求項34】検索処理のための基礎となるデータをあ
    らかじめデータ・ベースに格納しておき, 検索条件に対応する説明文を表わすデータをあらかじめ
    メモリに格納しておき検索条件が与えられたときに,そ
    の検索条件にあてはまるデータを上記データ・ベースに
    おいて検索し, 検索により得られたデータのすべてまたはいくつかに関
    して,そのデータを得る元となった検索条件に対応する
    説明文を表わすデータを上記メモリから読出してその説
    明文を出力する, ファジィ検索方法。
  35. 【請求項35】既に作成されたメンバーシップ関数を表
    わすデータをその識別符号に対応して格納するメモリ, メンバーシップ関数作成のためのあらかじめ定められた
    演算を実行する複数の演算手段, 演算の種類を表わす演算符号とその演算で用いられる基
    礎となるメンバーシップ関数の識別符号とを入力する手
    段,および 上記入力手段によって入力された演算符号に対応する演
    算手段を選択し,上記入力手段によって入力されたメン
    バーシップ関数の識別符号に対応するメンバーシップ関
    数データを上記メモリから読出し,選択された演算手段
    に読出したメンバーシップ関数データを基礎として新た
    なメンバーシップ関数を作成させるよう制御する手段, を備えたメンバーシップ関数作成装置。
  36. 【請求項36】上記制御手段は,新たに作成されたメン
    バーシップ関数を表わすデータを上記メモリにその識別
    符号を割当てて格納する,請求の範囲第35項に記載のメ
    ンバーシップ関数作成装置。
  37. 【請求項37】上記複数の演算手段が「等しい」を意味
    する演算符号によって表わされる演算を実行する第1の
    演算手段を含み, 上記第1の演算手段は上記メモリから読出された既存の
    メンバーシップ関数データをそのまま新たなメンバーシ
    ップ関数データとして出力するものである, 請求の範囲第35項に記載のメンバーシップ関数作成装
    置。
  38. 【請求項38】上記複数の演算手段が「等しくない」を
    意味する演算符号によって表わされる演算を実行する第
    2の演算手段を含み, 上記第2の演算手段は上記メモリから読出された既存の
    メンバーシップ関数データについて補集合演算を行なう
    ことにより新たなメンバーシップ関数データとして出力
    するものである, 請求の範囲第35項に記載のメンバーシップ関数作成装
    置。
  39. 【請求項39】請求の範囲第35項に記載のメンバーシッ
    プ関数作成装置において, 上記複数の演算手段が「以上」を意味する演算符号によ
    って表わされる演算を実行する第3の演算手段を含み, 上記第3の演算手段は上記メモリから読出されたデータ
    によって表わされる既存のメンバーシップ関数をMFold,
    演算によって作成される新たなメンバーシップ関数をMF
    newとして,次の演算を実行するものである, ここでx1およびx2はそれぞれ,変数xを増大させたとき
    にMFoldのグレードが0から0でない値に,および1で
    ない値から1に変化する点の変数値である。
  40. 【請求項40】請求の範囲第35項に記載のメンバーシッ
    プ関数作成装置において, 上記複数の演算手段が「以下」を意味する演算符号によ
    って表わされる演算を実行する第4の演算手段を含み、 上記第4の演算手段は上記メモリから読出されたデータ
    によって表わされる既存のメンバーシップ関数をMFold,
    演算によって作成される新たなメンバーシップ関数をMF
    newとして,次の演算を実行するものである, ここでx3およびx4はそれぞれ,変数xを増大させたとき
    にMFoldのグレードが1から1でない値に,および0で
    ない値から0に変化する点の変数値である。
  41. 【請求項41】請求の範囲第35項に記載のメンバーシッ
    プ関数作成装置において, 上記複数の演算手段が「より大きい」を意味する演算符
    号によって表わされる演算を実行する第5の演算手段を
    含み, 上記第5の演算手段は上記メモリから読出されたデータ
    によって表わされる既存のメンバーシップ関数をMFold,
    演算によって作成される新たなメンバーシップ関数をMF
    newとして,次の演算を実行するものである, ここでx3およびx4はそれぞれ,変数xを増大させたとき
    にMFoldのグレードが1から1でない値に,および0で
    ない値から0に変化する点の変数値である。
  42. 【請求項42】請求の範囲第35項に記載のメンバーシッ
    プ関数作成装置において, 上記複数の演算手段が「より小さい」を意味する演算符
    号によって表わされる演算を実行する第6の演算手段を
    含み, 上記第6の演算手段は上記メモリから読出されたデータ
    によって表わされる既存のメンバーシップ関数をMFold,
    演算によって作成される新たなメンバーシップ関数をMF
    newとして,次の演算を実行するものである, ここでx1およびx2はそれぞれ,変数xを増大させたとき
    にMFoldのグレードが0から0でない値に,および1で
    ない値から1に変化する点の変数値である。
  43. 【請求項43】請求の範囲第35項に記載のメンバーシッ
    プ関数作成装置において, 上記複数の演算手段が「Between」を意味する演算符号
    によって表わされる演算を実行する第7の演算手段を含
    み, 上記第7の演算手段は上記メモリから読出されたデータ
    によって表わされる既存の2つのメンバーシップ関数を
    それぞれMFlodAおよびMFoldB,演算によって作成される
    新たなメンバーシップ関数をMFnewとして,次の演算を
    実行するものである, メンバーシップ関数MFoldAとMFoldBとが分離している場
    合: ここで(MAX)は最も大きいものを選択する演算,μA
    はMFoldAのグレード,μBはMFoldBのグレード,μA
    (max)はMFoldAのグレードの最大値,μB(max)はMF
    oldBのグレードの最大値,xA(μ−max)はグレードμA
    (max)に対応するxの値,xB(μ−max)はグレードμ
    B(max)に対応するxの値,xA1は変数xを増大させた
    ときにクレードμAが0から0でない値に変化する点の
    変数値,xB4は変数xを増大させたときにグレードμBが
    0でない値から0に変化する点の変数値である, メンバーシップ関数MFlodAとMFoldBとが重なり合ってい
    る場合: MFnew=MFoldA (MAX) MFoldB。
  44. 【請求項44】既に作成されたメンバーシップ関数を表
    わすデータをその識別符号に対応しメモリに格納してお
    き, 演算の種類を表わす演算符号とその演算で用いられる基
    礎となるメンバーシップ関数の識別符号とを入力し, 入力されたメンバーシップ関数の識別符号に対応するメ
    ンバーシップ関数データを上記メモリから読出し,読出
    したメンバーシップ関数データに,入力された演算符号
    によって表わされる演算を施すことにより新たなメンバ
    ーシップ関数を作成する, メンバーシップ関数作成方法。
  45. 【請求項45】新たに作成されたメンバーシップ関数を
    表わすデータを上記メモリにその識別符号を割当てて格
    納する,請求の範囲第44項に記載のメンバーシップ関数
    作成方法。
  46. 【請求項46】「等しい」を意味する演算符号が入力さ
    れたときに,上記メモリから読出された既存のメンバー
    シップ関数データをそのまま新たなメンバーシップ関数
    データとして出力する, 請求の範囲第44項に記載のメンバーシップ関数作成方
    法。
  47. 【請求項47】「等しくない」を意味する演算符号が入
    力されたときに、上記メモリから読出された既存のメン
    バーシップ関数データについて補集合演算を行なうこと
    により新たなメンバーシップ関数データとして出力す
    る, 請求の範囲第44項に記載のメンバーシップ関数作成方
    法。
  48. 【請求項48】請求の範囲第44項に記載のメンバーシッ
    プ関数作成方法において, 「以上」を意味する演算符号が入力されたときに,上記
    メモリから読出されたデータによって表わされる既存の
    メンバーシップ関数をMFold,演算によって作成される新
    たなメンバーシップ関数をMFnewとして,次の演算を実
    行する, ここでx1およびx2はそれぞれ,変数xを増大させたとき
    にMFoldのグレードが0から0でない値に,および1で
    ない値から1に変化する点の変数値である。
  49. 【請求項49】請求の範囲第44項に記載のメンバーシッ
    プ関数作成方法において, 「以下」を意味する演算符号が入力されたときに,上記
    メモリから読出されたデータによって表わされる既存の
    メンバーシップ関数をMFold,演算によって作成される新
    たなメンバーシップ関数をMFnewとして,次の演算を実
    行する, ここでx3およびx4はそれぞれ,変数xを増大させたとき
    にMFoldのグレードが1から1でない値に,および0で
    ない値から0に変化する点の変数値である。
  50. 【請求項50】請求の範囲第44項に記載のメンバーシッ
    プ関数作成方法において, 「より大きい」を意味する演算符号が入力されたとき
    に、上記メモリから読出されたデータによって表わされ
    る既存のメンバーシップ関数をMFold,演算によって作成
    される新たなメンバーシップ関数をMFnewとして,次の
    演算を実行する, ここでx3およびx4はそれぞれ,変数xを増大させたとき
    にMFoldのグレードが1から1でない値に,および0で
    ない値から0に変化する点の変数値である。
  51. 【請求項51】請求の範囲第44項に記載のメンバーシッ
    プ関数作成方法において, 「より小さい」を意味する演算符号が入力されたとき
    に,上記メモリから読出されたデータによって表わされ
    る既存のメンバーシップ関数をMFold,演算によって作成
    される新たなメンバーシップ関数をMFnewとして,次の
    演算を実行する, ここでx1およびx2はそれぞれ,変数xを増大させたとき
    にMFoldのグレードが0から0でない値に,および1で
    ない値から1に変化する点の変数値である。
  52. 【請求項52】請求の範囲第44項に記載のメンバーシッ
    プ関数作成方法において, 「Between」を意味する演算符号が入力されたときに,
    上記メモリから読出されたデータによって表わされる既
    存の2つのメンバーシップ関数をそれぞれMFoldAおよび
    MFoldB,演算によって作成される新たなメンバーシップ
    関数をMFnewとして,次の演算を実行する, メンバーシップ関数MFoldAとMFoldBとが分離している場
    合: ここで(MAX)は最も大きいものを選択する演算,μA
    はMFoldAのグレード,μBはMFoldBのグレード,μA
    (max)はMFoldAのグレードの最大値,μB(max)はMF
    oldBのグレードの最大値,xA(μ−max)はグレードμA
    (max)に対応するxの値,xB(μ−max)はグレードμ
    B(max)に対応するxの値,xA1は変数xを増大させた
    ときにクレードμAが0から0でない値に変化する点の
    変数値,xB4は変数xを増大させたときにグレードμBが
    0でない値から0に変化する点の変数値である, メンバーシップ関数MFoldAとMFoldBとが重なり合ってい
    る場合: MFnew=MFoldA (MAX) MFoldB。
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