JP2003242329A - 顧客のニーズに適合するよう車両の仕様を最適化するコンピュータシステムおよびその方法 - Google Patents

顧客のニーズに適合するよう車両の仕様を最適化するコンピュータシステムおよびその方法

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JP2003242329A
JP2003242329A JP2002036724A JP2002036724A JP2003242329A JP 2003242329 A JP2003242329 A JP 2003242329A JP 2002036724 A JP2002036724 A JP 2002036724A JP 2002036724 A JP2002036724 A JP 2002036724A JP 2003242329 A JP2003242329 A JP 2003242329A
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customer
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Takashi Takakura
敬司 高倉
Tatsutada Kameoka
達忠 亀岡
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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    • G06Q30/0601Electronic shopping [e-shopping]

Abstract

(57)【要約】 【課題】顧客のニーズに適合するように最適化された車
両の仕様を自動的に生成する。 【解決手段】顧客のニーズに適合するよう車両の仕様を
最適化するコンピュータシステムが提供される。該シス
テムは、車両に対する顧客のニーズに関連付けられたフ
ァクターを格納する顧客データベースと、仕様最適化エ
ンジンを備える。仕様最適化エンジンは、ファクターを
分析して、車両が顧客のニーズに適合しているかどうか
を判断する。車両が顧客のニーズに適合していないと判
断したならば、顧客データベースから顧客のニーズを抽
出し、該抽出された顧客のニーズに適合するよう最適化
された仕様を該車両について算出する。顧客のニーズに
は、顧客が所望する装備および所望しない装備を含むこ
とができる。算出された仕様は、車両を提供する企業の
要件を満たすように調整されることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、顧客のニーズに
適合するように車両の仕様を自動的に最適化するコンピ
ュータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】顧客のニーズに従って企業が商品を提供
するためのコンピュータによる方法が、いくつか提案さ
れている。特開2000−132591号公報に記載さ
れたシステムは、指定されたルールに従って商品情報を
カスタマイズし、特定の宛先に適合した商品を提案す
る。
【0003】特開2001−306783号公報に記載
された方法は、アンケートによって複数の商品コンセプ
トを収集する。収集された商品コンセプトのそれぞれに
ついて、理想の商品に関する商品コンセプトであると認
識する被験者の数と、現行製品に関する商品コンセプト
であると認識する被験者の数を求める。「前者の数/後
者の数」で表される比率が大きい商品コンセプトを、開
発のターゲットとする。
【0004】顧客に販売するために車両を開発する際に
も、当然のことながら顧客のニーズが考慮される。車両
の仕様は、顧客のニーズを満たすように設計される。通
常、顧客のニーズは、過去の車両販売の実績、顧客から
のアンケート、マーケットリサーチ等に基づき、専門家
による分析を介して求められる。求められた顧客のニー
ズと、開発および生産等に関連する企業要件とがバラン
スするよう、車両の仕様が決定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】顧客のニーズは、時代
の流行、経済状況等によって変化する。ある車両を販売
した時のニーズと、該販売時から数年経過した時のニー
ズとが異なることも多い。マーケットリサーチ等の分析
に基づく仕様の決定は、分析作業に時間がかかるため、
車両に対する顧客の現在のニーズをタイムリーに反映し
ないことがある。
【0006】また、車両の仕様には、エンジンの性能、
室内の装飾、車体のデザイン、ステレオの装備等を含む
様々なコンポーネントが含まれる。これらのコンポーネ
ントの組合せの数は膨大である。従来のシステムでは、
このような膨大な数のコンポーネントの組合せから、多
様化してきている顧客のニーズに適合し、かつ企業要件
に適合するような仕様を決定するのは、困難である。
【0007】したがって、車両に対する顧客の現在のニ
ーズに適合するように最適化された仕様を、タイムリー
に算出することができるシステムおよび方法が必要とさ
れている。また、車両に取り付けられることが可能な膨
大な数のコンポーネントの中から、顧客のニーズに適合
するコンポーネントの組合せを自動的に選択することが
できるシステムおよび方法が必要とされている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のコンピュータ
システムは、顧客のニーズに適合するように車両の仕様
を最適化する。該システムは、車両に対する顧客のニー
ズに関連付けられたファクターを格納する顧客データベ
ースを備える。さらに、該システムは、仕様最適化エン
ジンを備える。仕様最適化エンジンは、顧客データベー
スにおけるファクターを分析して、車両が顧客のニーズ
に適合しているかどうかを判断し、車両が顧客のニーズ
に適合していないと判断したならば、顧客データベース
から顧客のニーズを抽出し、抽出された顧客のニーズに
適合するよう最適化された仕様を該車両について算出す
るようプログラムされている。
【0009】この発明によると、顧客のニーズに関連付
けられたファクターの分析に基づいて、顧客のニーズに
適合した仕様を備える車両をタイムリーに顧客に提供す
ることができる。
【0010】また、この発明の一形態においては、仕様
最適化エンジンは、車両を提供する企業の要件を満たす
ように、最適化された仕様を調整するようプログラムさ
れる。最終的に出力される仕様は企業の要件を満たして
いるので、顧客のニーズに適合した車両を生産する体制
を即座に整えることができる。
【0011】この発明の一形態においては、ファクター
は、車両に対する顧客の満足度を表すスコアを含む。仕
様最適化エンジンは、スコアが減少したならば、車両が
顧客のニーズを満たしていないと判断する。他の形態に
おいては、ファクターは、車両の販売台数または受注台
数を含む。仕様最適化エンジンは、車両の販売台数また
は受注台数が減少したならば、車両が顧客のニーズを満
たしていないと判断する。さらに他の形態においては、
ファクターは、自動車業界の販売状況および車両の販売
台数を含む。仕様最適化エンジンは、自動車業界におけ
る販売状況と比較して車両の販売台数が減少したなら
ば、該車両が顧客のニーズを満たしていないと判断す
る。いずれの形態においても、ファクターを分析するこ
とにより、車両が顧客のニーズを満たしているかどうか
を判断することができる。車両が顧客のニーズを満たし
ていないと判断されたことに応答して仕様の算出が自動
的に起動されるので、顧客のニーズを満たした仕様をタ
イムリーに生成することができる。
【0012】この発明の一形態においては、最適化され
た仕様の算出は、車両の現行の仕様と他社の車両の仕様
とを比較し、該現行の仕様が該他社の車両の仕様よりも
劣っていると評価された仕様項目を抽出し、該抽出され
た仕様項目について該現行の仕様を変更することを含
む。該仕様の変更は、該抽出された仕様項目が該他社の
車両の仕様と同等になるように実施される。こうして、
競合車よりも劣っている仕様項目が改良され、競合車に
同等の仕様を自動的に生成することができる。
【0013】この発明の一形態において、顧客のニーズ
は、車両の現行の仕様に対して顧客が所望する所望仕様
項目および所望しない不所望仕様項目を含む。最適化さ
れた仕様の算出は、該所望仕様項目を車両の現行の仕様
に追加し、該不所望仕様項目を該現行の仕様から削除す
ることを含む。こうして、顧客のニーズに適合した仕様
が自動的に生成される。
【0014】この発明の一形態において、車両の現行の
仕様は、独立して追加および削除が不能な排他的部品を
含む。顧客が所望する所望仕様項目が該排他的部品に含
まれるならば、該所望仕様項目の該現行の仕様への追加
は取り消される。顧客が所望しない不所望仕様項目が排
他的部品に含まれるならば、該不所望仕様項目の該現行
の仕様からの削除は取り消される。排他的部品を考慮し
て仕様が最適化されるので、実現不可能な仕様が生成さ
れることを回避することができる。
【0015】この発明の一形態においては、企業の要件
は、車両の生産に関連する工数の上限を含む。他の形態
においては、企業要件は、車両の仕様項目の組合せ数の
上限を含む。最適化された仕様は、これらの企業要件を
満たすように調整される。したがって、最終的に出力さ
れる最適化仕様は、企業において即座に生産に使用こと
ができる実現可能な仕様である。
【0016】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して、この発明の
実施の形態を説明する。以下の説明において、車両Yお
よびZは、ある車種に属する車両を一般的に示し、特定
の1台の車両を示すものではない。
【0017】図1は、この発明のシステムの一実施例に
従う全体的なブロック図である。この実施例は、自動車
の製造販売を行う企業Xの営業支援システムを示す。商
品企画部、生産計画部、および営業部の端末1〜3は、
企業Xのイントラネットを介して、営業支援システムの
イントラネット入出力部7に接続されている。
【0018】企業Xのホームページを保持するウェブサ
ーバ5も、企業Xのイントラネット入出力部7に接続さ
れている。企業Xのホームページには、企業が販売する
車両についてのアンケートを顧客に提供するためのペー
ジが用意されている。顧客は、該ページにおいて該アン
ケートにデータを記入し、送信することができる。代替
的に、顧客は、顧客が電子メールによってアンケートに
応答することもできる。
【0019】営業所および販売店等のサーバ6も、イン
トラネット入出力部7に接続されている。アンケート
は、営業所、販売店、および展示会等において紙として
用意されている。アンケート用紙に記入されたデータ
は、端末3およびサーバ6を介して営業支援システムに
入力される。
【0020】端末1〜3、およびサーバ6および7を介
して送信されたデータは、イントラネット入出力部7を
介してデータ生成部8に渡される。データ生成部8は、
これらのデータを用いて、データベース10〜17にお
けるデータを生成および更新する。
【0021】顧客満足度(CS)データベース10は、
企業が販売する車両について顧客の満足度を記憶するデ
ータベースである。顧客の満足度は、顧客によって記入
されたアンケートの答えに基づいて数値化される。さら
に、顧客満足度データベース10は、該アンケートに記
入された、顧客が所望する装備および所望しない装備の
詳細データを有する。該所望/不所望装備データは、顧
客のニーズを表している。該所望/不所望装備データ
は、顧客の満足度に関連づけられている。
【0022】販売データベース11は、企業が販売する
車両について、各月の販売数および受注数を格納する。
業界データベース12は、それぞれのカテゴリについ
て、各月の自動車業界における車両の販売数を格納す
る。ここで、カテゴリは、車両の排気量等に応じて予め
決められた分類を示す。
【0023】他社データベース13は、他社によって新
規に発売された車両に関する情報を格納する。具体的に
は、他社の新規車両についての発売時期および車種が格
納される。さらに、カテゴリ、排気量、装備、価格、販
売数および受注数等を含む情報を格納してもよい。
【0024】企業要件データベース14は、車両の開発
および生産等について企業Xが考慮すべき要件を格納す
る。通常、車両の販売において利益を確保するための様
々な要件、および該車両を実際に生産するための様々な
要件が企業Xに存在する。たとえば、これらの要件に
は、生産ラインの形状および稼働率、工数、部品数、部
品の組合せ数等が含まれる。それぞれの企業要件には、
該企業要件が適用される車種およびグレードが関連付け
られている。
【0025】企業要件データベース14は、さらに、車
両の排他的部品に関する情報を記憶する。排他的部品
は、一緒に取り付けられなければならない部品の組合せ
を示す。たとえば、「サンルーフ」は、「電動パワース
テアリング」と一緒に取り付けなければならない排他的
部品である。顧客が「サンルーフ」の装備を要望した場
合、「電動パワーステアリング」も同時に取り付けられ
なければならない。逆に、「電動パワーステアリング」
も、「サンルーフ」と一緒に取り付けなければならない
排他的部品である。それぞれの排他的部品には、車種お
よびグレードが関連付けられている。
【0026】車両部品データベース16は、車両に装備
されている部品に関連する情報を格納する。この実施例
においては、「装備されている部品」は、仕様において
1項目として規定される部品であり、よって以下仕様項
目と呼ばれる。車両部品データベース16は、それぞれ
の仕様項目について、サプライヤ、ロット数およびコス
ト等を保持する。それぞれの部品には、該部品が装備さ
れている車種およびグレードが関連づけられている。
【0027】調達可能データベース17は、企業Xおよ
び(または)関連するサプライヤから調達可能な仕様項
目(部品)の一覧を格納する。仕様項目のそれぞれにつ
いて、サプライヤ、コスト、在庫の有無、現在装備され
ている車両等を記憶してもよい。また、それぞれの仕様
項目について、該仕様項目の追加または削除がマイナー
チェンジにおいて可能なのか、またはフルモデルチェン
ジにおいて可能なのかを示す標示を保持するようにして
もよい。
【0028】仕様最適化エンジン30は、データベース
10〜17に含まれるデータに基づいて、企業Xが販売
する車両に対する顧客のニーズを満たすように最適化さ
れた仕様を出力する。出力された最適化仕様は、最適化
仕様データベース25に格納される。
【0029】仕様最適化エンジン30によって、ある車
両Yについて最適化された仕様が算出された時、該車両
Yの最適化された仕様と現在の仕様との差は、データベ
ース20〜21に格納される。最適化された仕様が、現
在の仕様に含まれていない仕様項目を含み、かつ該仕様
項目が企業Xにおいて調達可能でないならば、該仕様項
目を新たに開発しなければならない。したがって、該仕
様項目は開発依頼装備データベース22に記憶される。
最適化された仕様が、現在の仕様に含まれていない仕様
項目を含み、かつ該仕様項目が調達可能ならば、該仕様
項目は追加装備データベース20に記憶される。現在の
仕様が、最適化された仕様項目に含まれていない仕様項
目を含むならば、該仕様項目は削除装備データベース2
1に記憶される。
【0030】図2は、図1に示される仕様最適化エンジ
ン30の詳細な機能ブロック図を示す。分析部31は、
データベース10〜12からそれぞれ抽出される、顧客
の満足度、車両Yの販売数および受注数、および自動車
業界の販売状況からなるファクターを以下のようにして
分析する。
【0031】1)顧客の満足度:満足度が低下したかど
うか調べる。代替的に、満足度が所定レベルに達してい
ない場合を検出するようにしてもよい。または、満足度
が所定量以上低下した場合を検出するようにしてもよ
い。
【0032】2)販売数:自動車業界において車両Yが
属するカテゴリにおける車両の販売数の推移に比べ、車
両Yの販売数が低下しているかどうか調べる。代替的
に、車両Yの販売数が、業界の販売数に対して所定レベ
ルに達していない場合を検出するようにしてもよい。
【0033】3)受注数:受注数が低下したかどうか調
べる。代替的に、受注数が所定レベルに達していない場
合を検出するようにしてもよい。または、受注数が所定
量以上低下した場合を検出するようにしてもよい。
【0034】上記1)〜3)に示されるように、満足
度、販売数および受注数のいずれかが低下した場合、車
両Yが何らかの原因で顧客ニーズを満たしていないこと
を示す。トリガ検出部32は、満足度、販売数および受
注数のいずれかが低下した場合、最適化処理を起動す
る。
【0035】代替的に、上記ファクターに加え、または
上記ファクターの代わりに、顧客ニーズの変動を反映す
る他のファクターを用いて分析を実施してもよい。たと
えば、経済状況を考慮に入れて分析を実施することがで
きる。
【0036】最適化部33は、他社の新車情報に応じ
て、第1および第2の最適化処理のいずれかを実施す
る。所定期間内に他社によって車両Yと同じカテゴリに
属する車両Zが発売されたならば、第1の最適化処理が
実施される。所定期間内に他社によって車両Yと同じカ
テゴリに属する車両が発売されていなければ、第2の最
適化処理が実施される。
【0037】第1の最適化処理は、車両Yの仕様を、他
社の車両Zの仕様と比較する。車両Yの仕様が他社の車
両Zの仕様よりも劣っていると評価された仕様項目が抽
出される。該抽出された仕様項目を車両Zの仕様レベル
に到達させるために、車両Yの現在の仕様に対して追加
および削除すべき仕様項目が求められる。追加すべき仕
様項目が企業Xにおいて調達可能でない場合には、開発
すべき仕様項目と判断される。
【0038】第2の最適化処理は、顧客の満足度に関連
付けられた所望装備および不所望装備データに基づい
て、現在の仕様を変更する。顧客が所望する装備の仕様
項目が調達可能でないならば、開発すべき仕様項目と判
断される。顧客が所望する装備の仕様項目が調達可能な
らば、追加すべき仕様項目と判断される。顧客が不所望
な装備の仕様項目は、削除すべき仕様項目と判断され
る。
【0039】第1および第2の最適化処理において、現
在の仕様に対し、追加すべきと判断された仕様項目を追
加し、削除すべきと判断された仕様項目を削除して、最
適化仕様を出力する。開発すべきと判断された仕様項目
は、その後の開発のために、開発依頼データベース22
に格納される。
【0040】代替的に、第1の最適化処理において、比
較される他社の車両の範囲をより限定してもよい。たと
えば、車両Yと同様のボディタイプ(セダン、ワゴン
等)、同様の価格帯、および同じ排気量クラスの車両が
他社によって発売されたならば、該他社の車両との比較
を実施する。他の実施形態では、比較される他社の車両
は、所定期間内に他社によって新規に発売された車両に
限定されない。たとえば、他社によって現在発売中の、
車両Yと同じカテゴリに属するすべての車両との比較を
実施してもよい。
【0041】最適化処理は、それぞれの車種ごとに、ま
たは所与の車種のそれぞれのグレードごとに実施される
ことができる。
【0042】調整部34は、最適化部33によって出力
された仕様を、企業要件データベース14に規定された
企業要件を満たすように調整する。この実施例では、企
業要件は、車両Yを生産するための工数の上限および車
両Yが有する仕様項目の組合せ数の上限を含む。最適化
部33によって出力された仕様は、規定された工数およ
び組合せ数の上限を越えないように制限される。さら
に、該仕様は、排他的部品に関する要件を満たすように
調整される。
【0043】代替的に、他の企業要件を含めてもよい。
たとえば、仕様項目数、コスト等を含めてもよい。
【0044】図3の(a)は、顧客満足度データベース
10に含まれる、顧客満足度テーブルの一例を示す。顧
客によって記入されたアンケートの答えに基づき、車両
Yの動力性能、スタイリング、装備、価格およびグレー
ド構成について、顧客の満足度が月別に数値化されてい
る。この数値を、以下スコアと呼ぶ。スコアが大きいほ
ど満足度が高いことを示す。
【0045】参照番号41の矢印で示されるように、2
月から3月にかけて、装備のスコアが6から4に低下し
ている。同様に、価格およびグレード構成のスコアも低
下している。前述したように、これらの低下は、最適化
処理を起動するトリガとなる。代替的に、スコアが所定
値(たとえば4)以下であるとき、最適化処理を起動す
るようにしてもよい。
【0046】図3の(b)および(c)は、図3の
(a)の「3月の装備」に関連づけられた、顧客が所望
しない装備を示す不所望装備テーブル、および顧客が所
望する所望装備テーブルをそれぞれ示す。これらのデー
タは、3月に収集したアンケートの答えに基づいて生成
される。不所望装備テーブルは、車両Yのそれぞれのグ
レードについて、ワースト1位〜4位の仕様項目を記憶
する。所望装備テーブルは、車両Yのそれぞれのグレー
ドについて、ベスト1位〜4位の仕様項目を記憶する。
【0047】図4の(a)は、販売データベース11に
含まれる、販売数テーブルの一例を示す。車両Yのそれ
ぞれのグレードについての販売数が月別に記憶されてい
る。参照番号42の矢印で示されるように、2月から3
月にかけて、グレードA、BおよびCの販売数が低下し
ている。
【0048】図4の(b)は、販売データベース11に
含まれる、受注数テーブルの一例を示す。車両Yのそれ
ぞれのグレードについての受注数が月別に記憶されてい
る。参照番号43の矢印で示されるように、2月から3
月にかけて、グレードA、BおよびCの受注数が低下し
ている。前述したように、この低下は、最適化処理を起
動するトリガとなる。
【0049】図5は、業界データベース12に含まれ
る、自動車業界において、それぞれのカテゴリに属する
車両の販売数を月別に記憶するテーブルの一例を示す。
車両Yは、カテゴリAに含まれると仮定する。2月から
3月にかけて、自動車業界においてカテゴリAの車両の
販売数が増加していることがわかる。それに対し、車両
Yの販売数は、図4の(a)に示されるように低下して
いる。業界における販売数の増加にかかわらず車両Yの
販売数が低下していることは、最適化処理を起動するト
リガとなる。業界における販売数が減少していても、車
両Yの販売数の減少量が業界における販売数の減少量よ
りも大きければ、最適化処理は起動される。
【0050】図6の(a)は、他社データベース13に
含まれる、他社の新車発売を示すテーブルの一例を示
す。他社の車両Zが、車両Yと同じカテゴリに属すると
仮定する。車両Zは、1月に発売されている。
【0051】図6の(b)は、図6の(a)の「1月の
車両Z」に関連付けられた、車両Yと車両Zの比較を示
すテーブルの一例を示す。比較は、価格帯、グレード構
成、装備、満足度および平均値引き額のそれぞれについ
て実施される。グレード構成を除き、車両Zが車両Yよ
りも優れていると評価されている。この評価基準は、比
較項目ごとに予め決められている。たとえば、価格帯に
ついては、金額の安い方を優れていると判断される。
【0052】図6の(c)は、図6の(b)の「装備の
評価結果」に関連付けられた仕様項目を示すテーブルの
一例を示す。比較される仕様項目の種類は、予め決めら
れている。この実施例では、装備について比較される仕
様項目は、外装色、オーディオ、表皮およびパネルであ
る。それぞれの仕様項目について、車両Yと車両Zの違
いが示されている。
【0053】図6の(b)および(c)のテーブルは、
車両Yのそれぞれのグレードについて、車両Z(また
は、車両Zの所与のグレード)と比較した結果を保持す
るようにしてもよい。
【0054】図7は、企業要件データベース14に含ま
れる、車両Yについて予め規定された企業要件を記憶す
るテーブルの一例を示す。このテーブルによると、ライ
ン稼働率が95%かつ納期14日という条件の下では、
車両Yの仕様項目の組合せ数の上限は3000であり、
工数の上限は7000である。サンルーフと電動パワー
ステアリングが排他的部品であることがわかる。
【0055】図8は、仕様最適化エンジン30によって
実施されるプロセスのメインルーチンを示す。メインル
ーチンは、所定の間隔(たとえば、月1回)で実行され
る。好ましくは、該メインルーチンは、それぞれの月の
顧客満足度、販売数および受注数等についてのデータが
データベース10〜13に記憶された後に実施される。
【0056】ステップS101においてトリガ検出ルー
チンを実行し、最適化処理を実行するためのトリガを検
出する。トリガが検出されたならば(S102)、最適
化処理を実施する(S103)。トリガが検出されなけ
れば、そのままこのルーチンを抜ける。ステップS10
4に進み、最適化処理によって出力された仕様を、最適
化仕様データベース25に記憶する。
【0057】図9および図10は、図8のステップS1
01において実施される、最適化処理を起動するトリガ
を検出するためのフローチャートを示す。
【0058】ステップS111において、顧客満足度、
販売数および受注数、業界の販売状況についての前月と
今月のデータを、顧客満足度、販売および業界データベ
ース10〜12から抽出する。ステップS112におい
て、今月の受注数が前月の受注数から減少したかどうか
判断する。減少したならば、受注数減少フラグに1をセ
ットする(S113)。
【0059】ステップS114において、今月の販売数
が前月の販売数から減少したかどうか判断する。減少し
たならば、車両Yが属するカテゴリについての自動車業
界における販売数の変化と、車両Yの販売数の減少とを
比較する(S115)。業界における販売数の変化は、
増加したときは正の数(たとえば、+200)で表さ
れ、減少したときは負の数(たとえば、−200)で表
される。車両Yの販売数の減少は、負の数で表される。
【0060】「車両Yの販売数の減少<業界における販
売数の変化」が成立するとき、車両Yの販売が、業界の
動きよりも低迷していることを示す。この場合、販売数
減少フラグに1をセットする(S116)。「車両Yの
販売数の減少≧業界における販売数の変化」が成立する
とき、車両Yの販売数の減少は業界全体の動きに沿って
いることを示す。この場合、車両Yの仕様に起因して販
売数が減少したとは考えられないので、減少フラグをセ
ットせずにステップS117に進む。
【0061】ステップS117において、今月のスコア
(顧客満足度)が前月のスコアから減少したかどうか判
断する。減少したならば、満足度減少フラグに1をセッ
トする。ステップS119において、受注数、販売およ
び満足度の減少フラグのうちのいずれかが1ならば、ス
テップS121(図10)に進む。すべての減少フラグ
がゼロならば、車両Yは順調に販売されていることを示
す。この場合、仕様を変更する必要はないので、このル
ーチンを抜ける。
【0062】図10のステップS121において、他社
データベース13を読み込む。ステップS122におい
て、車両Yと同じカテゴリの車両が、所定期間内(たと
えば、過去1年間)に他社によって発売されているどう
かを調べる。そのような車両Zが他社によって発売され
ているならば、該車両Zと車両Yを比較するため、比較
フラグに1をセットし(S123)、このルーチンを抜
ける。
【0063】代替的に、所定期間内に同じカテゴリに属
する車両Zが他社によって発売されているならば、該他
社によって発売されている車両Zの販売数が車両Yの販
売数よりも多い場合に比較フラグに1をセットするよう
にしてもよい。
【0064】ステップS122の判断がNoならば、顧
客満足度テーブルにおいてスコアの低下が起こった項目
を抽出する(S124)。図3の例では、スコアが低下
した項目として、装備、価格およびグレード構成が抽出
される。
【0065】ステップS124において抽出された項目
のそれぞれについて、不所望装備および所望装備を抽出
する(S125およびS126)。図3の例によると、
「装備」項目について、図3の(b)および(c)に示
される不所望装備および所望装備が抽出される。
【0066】図11〜14は、図8のステップS103
において実施される、最適化処理のフローチャートを示
す。ステップS131において、車両部品データベース
16から、車両Yの現在の仕様に含まれる仕様項目を抽
出する。
【0067】ステップS132において、比較フラグに
1がセットされているかどうか調べる。比較フラグに1
がセットされているならば、車両Yと同じカテゴリに属
する車両が所定期間内に他社によって発売されたことを
示す。この場合は、前述した第1の最適化処理を実行す
るため、ステップS141へ進む。比較フラグが1にセ
ットされていなければ、車両Yと同じカテゴリに属する
車両が所定期間内に他社によって発売されなかったこと
を示す。この場合は、前述した第2の最適化処理を実行
するため、ステップS133に進む。
【0068】ステップS133において、ステップS1
31で抽出された車両Yの仕様項目と、ステップS12
5で求められた不所望装備の仕様項目(図3の(c)の
例では、たとえば、グレード構成Aについてアルミホイ
ール、カセットステレオ等)とを比較する。抽出された
仕様項目と不所望装備の仕様項目の間に一致があれば、
該一致した仕様項目を削除装備データベース21に書き
込む。一致がなければ、ステップS136に進む。
【0069】ステップS136において、ステップS1
26で求められた所望装備の仕様項目のそれぞれについ
て、該仕様項目が、調達可能データベース17に含まれ
るかどうか判断する。所望装備の仕様項目が調達可能な
らば、該仕様項目を追加装備データベース20に書き込
む(S138)。所望装備の仕様項目が調達可能でない
ならば、該仕様項目を開発依頼データベース22に書き
込む(S144)。
【0070】こうして、顧客からの所望装備および不所
望装備に応じて、車両Yの現在の仕様に対する追加およ
び削除すべき仕様項目が抽出される。
【0071】ステップS132に戻り、比較フラグが1
のとき、他社データベース13から、車両Yが他社の車
両Zよりも劣っていると評価された項目を抽出する(S
141)。図6の(b)のテーブルの例では、価格帯、
装備、満足度および平均値引き額の項目が抽出される。
【0072】ステップS142において、抽出された項
目の詳細データが抽出される。図6の(c)のテーブル
の例では、抽出された「装備」項目について、外装色、
オーディオ、...の仕様項目が抽出される。
【0073】ステップS143において、抽出された仕
様項目のそれぞれが、調達可能かどうか判断される。仕
様項目が調達可能データベース17に含まれるならば調
達可能と判断され、含まれなければ調達不可能と判断さ
れる。調達不可能と判断されたならば、該仕様項目を新
たに開発しなければならない。したがって、該仕様項目
を開発依頼データベース22に書き込む(S144)。
【0074】仕様項目が調達可能と判断されたならば、
該仕様項目が、ステップS131で抽出された車両Yの
現在の仕様項目に含まれるかどうか判断する。含まれな
ければ、該仕様項目は追加すべき仕様項目と判断される
(S145)。含まれるならば、該仕様項目は削除すべ
き仕様項目と判断される(S147)。
【0075】追加すべき仕様項目と判断されたならば、
追加装備データベース20に該仕様項目を書き込む(S
146)。削除すべき仕様項目と判断されたならば、削
除装備データベース27に該仕様項目を書き込む(S1
48)。こうして、車両Yの仕様が他社の車両Zの仕様
レベルに到達するために追加および削除すべき仕様項目
が抽出される。
【0076】図12のステップS151に進み、車両部
品データベース16から、車両Yの排他的部品を抽出す
る。削除装備データベース21に書き込まれた仕様項目
のそれぞれについて、該仕様項目が排他的部品に含まれ
るかどうか判断する(S152)。該仕様項目が排他的
部品含まれるならば、該仕様項目を、削除装備データベ
ース21から削除する(S153)。仕様項目が排他的
部品の場合、該仕様項目だけを車両Yから取り外すこと
はできないからである。次に、削除すべき仕様項目のそ
れぞれについて、工数を計算する(S154)。
【0077】ステップS157に進み、追加装備データ
ベース20に書き込まれた追加すべき仕様項目のそれぞ
れについて、該仕様項目が排他的部品に含まれるかどう
かを判断する。仕様項目が排他的部品に含まれるなら
ば、該仕様項目を、追加装備データベース20から削除
する(S158)。仕様項目が排他的部品の場合、該仕
様項目だけを車両Yから取り付けることはできないから
である。追加すべき仕様項目のそれぞれについて、工数
を計算する(S159)。
【0078】図13のステップS171に進み、車両Y
の現在の仕様に対し、追加装備データベース20に記憶
された追加すべき仕様項目を追加し、削除装備データベ
ース21に記憶された削除すべき仕様項目を削除し、最
適化された仕様を求める。現在の仕様の工数に、ステッ
プS154で算出された追加すべき仕様項目すべてにつ
いての工数を加算し、S159で算出された削除すべき
仕様項目すべてについての工数を減算して、最適化され
た仕様の工数を求める。
【0079】さらに、ステップS171において、最適
化された仕様の仕様項目の組合せ数を求める。組合せ数
は、仕様項目の数に基づいて単純に計算することができ
る。たとえば、わかりやすくするため単純な例をあげる
と、ボディの色が3種類あり(仕様項目が3つ)、パネ
ルの種類が2種類ある(仕様項目が2つ)と仮定する。
パネルの種類が1つ増えたならば(すなわち、仕様項目
が2から3に増加)、組合せ数は、6から9に増加す
る。しかしながら、通常、組合せ数の計算には様々な条
件が設けられる。たとえば、ある特定の色のボディには
ある特定のパネルは搭載されない、という条件が設けら
れる。このような条件を考慮して、組合せ数は計算され
る。
【0080】ステップS172に進み、最適化された仕
様の組合せ数が、企業要件データベース14で規定され
た組合せ数の上限(図7のテーブルの例では、300
0)以下かどうか判断される。最適化された仕様の組合
せ数が企業要件の上限より大きければ、現在の生産ライ
ンでは該最適化された仕様の組合せ数をカバーすること
ができない。この場合、追加すべき仕様項目のいずれか
を除外しなければならない。ステップS173におい
て、追加装備データベース20に記憶された追加すべき
仕様項目を、工数の少ない順にソートし、工数が最も少
ない仕様項目を抽出する(S174)。該抽出された仕
様項目が、所望装備の上位1〜4位(図3の(c)を参
照)に含まれるならば(S175)、該仕様項目は除外
すべきではないので、次に工数が少ない仕様項目を抽出
する(S176)。
【0081】こうして、所望装備に含まれない仕様項目
が選択されるまで、ステップS175およびS176が
繰り返される。ステップS175において、抽出された
仕様項目が所望装備に含まれなければ、該抽出された仕
様項目を追加装備データベース20から削除する(S1
77)。
【0082】その後、ステップS171に戻り、追加装
備データベース20および削除装備データベース21に
含まれる追加および削除すべき仕様項目に基づいて、最
適化された仕様が新たに算出される。ステップS172
において、該算出された最適化仕様の組合せ数がなお上
限を越えているならば、再びステップS173〜S17
7が実施され、工数の少ない仕様項目が追加装備データ
ベース20から削除される。こうして、工数が少ない仕
様項目が選択されるので、工数に対する影響を少なくす
るよう、組合せ数要件を満たした仕様を生成することが
できる。
【0083】ステップS172において、最適化された
仕様の組合せ数が上限以下になったとき、ステップS1
75に進む。ステップS175において、最適化された
仕様の工数が、企業要件で規定された工数の上限(図7
テーブルの例では、7000)以下かどうか判断され
る。最適化された仕様の工数が企業要件の上限より大き
ければ、いずれかの追加すべき仕様項目を除外しなけれ
ばならない。ステップS178において、工数が最も大
きい仕様項目を抽出する。ステップS179において、
抽出された仕様項目が所望装備の上位1〜4位に含まれ
るならば、該仕様項目は除外すべきではないので、次に
工数が大きい仕様項目を抽出する(S180)。
【0084】所望装備に含まれない仕様項目が選択され
るまで、ステップS179およびS180が繰り返され
る。ステップS179において、抽出された仕様項目が
所望装備に含まれなければ、該抽出された仕様項目を追
加装備データベース20から削除する(S181)。そ
の後、ステップS171に進み、追加装備データベース
20および削除装備データベース21に含まれる追加お
よび削除すべき仕様項目に基づいて、最適化された仕様
が再び算出される。該算出された最適化仕様の工数がな
お上限を越えているならば、再びステップS178〜S
181が実施され、工数の大きい仕様項目が削除され
る。こうして、工数の大きい仕様項目が選択されるの
で、顧客の所望装備を満たしつつ、仕様の工数を確実に
企業要件に適合させることができる。
【0085】ステップS175において、最適化された
仕様の工数が上限以下になったとき、図14のステップ
S191に進む。
【0086】図14のステップS191〜S193にお
いて、企業要件を満たした最適化仕様に基づいて車両を
生産することができるように、該最適化仕様について、
原価を算出し、工程表を生成し、部品表を生成する。算
出された原価、生成された工程表および部品表は、所定
のデータベースに記憶される(S194)。
【0087】以上にこの発明を具体的な実施例について
記述したが、この発明は、このような実施例に限定され
るものではない。
【0088】
【発明の効果】この発明によれば、顧客のニーズに適合
した仕様をタイムリーに生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のシステムの全体的な構成
を示すブロック図。
【図2】この発明の一実施例における最適化処理エンジ
ンの詳細な機能ブロック図。
【図3】この発明の一実施例における顧客データベース
のデータの一例を示す。
【図4】この発明の一実施例における販売データベース
のデータの一例を示す。
【図5】この発明の一実施例における業界データベース
のデータの一例を示す。
【図6】この発明の一実施例における他社データベース
のデータの一例を示す。
【図7】この発明の一実施例における企業データベース
のデータの一例を示す。
【図8】この発明の一実施例における最適化処理の全体
的な流れを示すフローチャート。
【図9】この発明の一実施例におけるトリガ検出ルーチ
ンを示すフローチャート。
【図10】この発明の一実施例におけるトリガ検出ルー
チンを示すフローチャート。
【図11】この発明の一実施例における最適化処理ルー
チンを示すフローチャート。
【図12】この発明の一実施例における最適化処理ルー
チンを示すフローチャート。
【図13】この発明の一実施例における最適化処理ルー
チンを示すフローチャート。
【図14】この発明の一実施例における最適化処理ルー
チンを示すフローチャート。
【符号の説明】
10 顧客満足度データベース 11 販売データベース 12 業界データベース 13 他社データベース 14 企業要件データベース 20 追加装備データベース 21 削除装備データベース 30 仕様最適化エンジン

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顧客のニーズに適合するよう車両の仕様を
    最適化するコンピュータシステムであって、 車両に対する顧客のニーズに関連付けられたファクター
    を格納する顧客データベースと、 前記顧客データベースにおける前記ファクターを分析し
    て、前記車両が前記顧客のニーズに適合しているかどう
    かを判断し、該車両が該顧客のニーズに適合していない
    と判断したならば、前記顧客データベースから該顧客の
    ニーズを抽出し、該抽出された顧客のニーズに適合する
    よう最適化された仕様を該車両について算出するようプ
    ログラムされる仕様最適化エンジンと、 を備えるコンピュータシステム。
  2. 【請求項2】前記仕様最適化エンジンは、前記車両を提
    供する企業の要件を満たすように、前記最適化された仕
    様を調整するようプログラムされる、請求項1に記載の
    コンピュータシステム。
  3. 【請求項3】前記ファクターは、前記車両に対する顧客
    の満足度を表すスコアを含んでおり、前記仕様最適化エ
    ンジンは、該スコアが減少したならば、前記車両が顧客
    のニーズを満たしていないと判断する、請求項1に記載
    のコンピュータシステム。
  4. 【請求項4】前記ファクターは、前記車両の販売台数ま
    たは受注台数を含んでおり、前記仕様最適化エンジン
    は、該販売台数または受注台数が減少したならば、前記
    車両が顧客のニーズを満たしていないと判断する、請求
    項1に記載のコンピュータシステム。
  5. 【請求項5】前記ファクターは、自動車業界の販売状況
    および前記車両の販売台数を含んでおり、前記仕様最適
    化エンジンは、該自動車業界の販売状況と比較して該車
    両の販売台数が減少したならば、前記車両が顧客のニー
    ズを満たしていないと判断する、請求項1に記載のコン
    ピュータシステム。
  6. 【請求項6】前記仕様最適化エンジンは、前記最適化さ
    れた仕様の算出において、前記車両の現行の仕様と他社
    の車両の仕様とを比較し、該現行の仕様が該他社の車両
    の仕様よりも劣っていると評価された仕様項目を抽出
    し、該抽出された仕様項目が該他社の車両の仕様と同等
    になるように、該現行の仕様を変更するようプログラム
    される、請求項1に記載のコンピュータシステム。
  7. 【請求項7】前記顧客のニーズは、前記車両の現行の仕
    様に対して顧客が所望する所望仕様項目および所望しな
    い不所望仕様項目を含んでおり、前記仕様最適化エンジ
    ンは、前記最適化された仕様の算出において、該所望仕
    様項目を該現行の仕様に追加し、不所望仕様項目を該現
    行の仕様から削除するようプログラムされる、請求項1
    に記載のコンピュータシステム。
  8. 【請求項8】前記車両の現行の仕様は、独立して追加お
    よび削除が不能な排他的部品が含まれており、 前記所望仕様項目が該排他的部品に含まれるならば、前
    記仕様最適化エンジンは、該所望仕様項目の該現行の仕
    様への追加を取り消し、前記不所望仕様項目が前記排他
    的部品に含まれるならば、該不所望仕様項目の該現行の
    仕様からの削除を取り消すようプログラムされる、請求
    項7に記載のコンピュータシステム。
  9. 【請求項9】前記企業の要件は、前記車両の生産に関連
    する工数の上限値を含んでおり、 前記仕様最適化エンジンは、前記工数の上限値を超えな
    いように、前記最適化された仕様を調整するようプログ
    ラムされる、請求項2に記載のコンピュータシステム。
  10. 【請求項10】前記企業の要件は、該車両の仕様におけ
    る仕様項目の組合せ数の上限値を含んでおり、 前記仕様最適化エンジンは、前記仕様項目の組合せ数の
    上限値を超えないように前記最適化された仕様を調整す
    るようプログラムされる、請求項2に記載のコンピュー
    タシステム。
  11. 【請求項11】コンピュータシステムにおいて、顧客の
    ニーズに適合するよう車両の仕様を最適化する方法であ
    って、 (a)顧客データベースから、車両に対する顧客のニー
    ズに関連付けられたファクターを抽出するステップと、 (b)前記抽出されたファクターを分析し、前記車両が
    前記顧客のニーズに適合しているかどうかを判断するス
    テップと、 (c)前記車両が前記顧客のニーズに適合していないと
    判断したならば、前記顧客データベースから該顧客のニ
    ーズを抽出するステップと、 (d)前記抽出された顧客のニーズに適合するように最
    適化された仕様を前記車両について算出するステップ
    と、 を含む、方法。
  12. 【請求項12】さらに、(e)前記車両を提供する企業
    の要件を満たすように、前記最適化された仕様を調整す
    るステップを含む、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】前記ファクターは、前記車両に対する顧
    客の満足度を表すスコアを含んでおり、前記判断するス
    テップ(b)は、該スコアが減少したならば、前記車両
    が顧客のニーズを満たしていないと判断する、請求項1
    1に記載の方法。
  14. 【請求項14】前記ファクターは、前記車両の販売台数
    または受注台数を含んでおり、前記判断するステップ
    (b)は、該販売台数または受注台数が減少したなら
    ば、前記車両が顧客のニーズを満たしていないと判断す
    る、請求項11に記載の方法。
  15. 【請求項15】前記ファクターは、自動車業界の販売状
    況および前記車両の販売台数を含んでおり、前記判断す
    るステップ(b)は、該自動車業界の販売状況と比較し
    て該車両の販売台数が減少したならば、前記車両が顧客
    のニーズを満たしていないと判断する、請求項11に記
    載の方法。
  16. 【請求項16】前記最適化された仕様を算出するステッ
    プ(d)は、さらに、 前記車両の現行の仕様と他社の車両の仕様とを比較する
    ステップと、 前記現行の仕様が前記他社の車両の仕様よりも劣ってい
    ると評価された仕様項目を抽出するステップと、 前記抽出された仕様項目が前記他社の車両の仕様と同等
    になるように、前記現行の仕様を変更するステップと、 を含む、請求項11に記載の方法。
  17. 【請求項17】前記顧客のニーズは、前記車両の現行の
    仕様に対して顧客が所望する所望仕様項目および所望し
    ない不所望仕様項目を含んでおり、 前記最適化された仕様を算出するステップ(d)は、さ
    らに、前記所望仕様項目を前記現行の仕様に追加し、前
    記不所望仕様項目を前記現行の仕様から削除するステッ
    プを含む、請求項11に記載の方法。
  18. 【請求項18】前記車両の現行の仕様は、独立して追加
    および削除が不能な排他的部品を含んでおり、 前記最適化された仕様を算出するステップ(d)は、さ
    らに、前記所望仕様項目が該排他的部品に含まれるなら
    ば、該所望仕様項目の該現行の仕様への追加を取り消
    し、前記不所望仕様項目が前記排他的部品に含まれるな
    らば、該不所望仕様項目の該現行の仕様からの削除を取
    り消すステップを含む、請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】前記企業の要件は、前記車両の生産に関
    連する工数の上限値を含んでおり、 前記最適化された仕様を調整するステップ(e)は、さ
    らに、前記工数の上限値を超えないように、前記最適化
    された仕様を調整するステップを含む、請求項12に記
    載のコンピュータシステム。
  20. 【請求項20】前記企業の要件は、該車両の仕様におけ
    る仕様項目の組合せ数の上限値を含んでおり、 前記最適化された仕様を調整するステップ(e)は、さ
    らに、前記仕様項目の組合せ数の上限値を超えないよう
    に前記最適化された仕様を調整するステップを含む、請
    求項12に記載のコンピュータシステム。
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