JP7345606B1 - 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者のニーズに応じた特装車を提案できるプラットフォームの実現。【解決手段】本願に係る情報処理装置は、取得部と、満足度算出部と、決定部とを有する。取得部は、特装車に関する利用者の要求と、現存する特装車である現存特装車に架装されている装備品とを比較した比較結果を取得する。満足度算出部は、比較結果に基づいて、利用者の要求の満たされ具合を示す利用者満足度を算出する。決定部は、利用者満足度に基づいて、利用者に提案する提案対象の特装車を決定する。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
従来、顧客の要求仕様に基づいて、顧客に対して推奨すべき他の仕様を検索し、検索結果のいずれかを選択可能な状態で顧客にフィードバックすることで、受注生産方式の効率化を図る技術が提案されている。
特開2001-14021号公報
しかしながら、上記の従来技術では、利用者のニーズに応じた特装車を提案できるプラットフォームの実現が困難である。
例えば、上記の従来技術は、受注生産方式を採用する製造の場(例えば、工場)と、製造の場に対して注文を行う顧客との間において、低コスト、短納期、部品の標準化を推進するものであり、特装車を取り巻く課題やニーズについて一切着目されていない。
このため、上記の従来技術では、利用者のニーズに応じた特装車を提案できるプラットフォームを実現することができるとは限らない。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者のニーズに応じた特装車を提案できるプラットフォームの実現を可能とする情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提案する。
本願に係る情報処理装置は、特装車に関する利用者の要求と、現存する特装車である現存特装車に架装されている装備品とを比較した比較結果を取得する取得部と、前記比較結果に基づいて、前記要求の満たされ具合を示す利用者満足度を算出する満足度算出部と、前記利用者満足度に基づいて、前記利用者に提案する提案対象の特装車を決定する決定部とを有する。
実施形態の一態様によれば、利用者のニーズに応じた特装車を提案できるプラットフォームを実現することができる。
図1は、実施形態に係るサービスの概要を説明する説明図である。 図2は、実施形態に係るシステムの構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係る要求情報データベースの一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る車両情報データベースの一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る流用データベースの一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る製品情報データベースの一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る情報処理手順の全体的な流れを示すフローチャートである。 図9は、製品表の作成手法を説明する説明図である。 図10は、類似度算出パターンP1の具体的手法を説明する説明図である。 図11は、類似度算出パターンP2の具体的手法を説明する説明図である。 図12は、提案パターンに応じた帳票の一例を示す図である。 図13は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[実施形態]
〔1.はじめに〕
特装車は、顧客の目的(例えば、医療サービス、移動販売等)に応じて、オーダーメイドで製造されリース契約によって利用されることが多いため、リース終了後においては例えばオークションで売却されていた。しかしながら、特装車は、一般の車両と比較して特殊な改造が施されているという性質上、オークションは、必ずしも適切な市場とはいえない。
このようなことから、リース終了後の特装車をオークション以外の方法で適切に再利用することが求められている。例えば、近年、MaaS(Mobility as a Service)事業が普及してきていることから、あるMaaS事業で利用された特装車を、別のMaaS事業で再利用可能にする仕組みへのニーズが高まると予想されるが、以下のような課題の点から、現状、十分な仕組みづくりが成されているとはいえない。
例えば、MaaS事業を行っているサービス事業者は、特装車の受注を受け付けた場合には、受注案件ごとに、車両自体を取り扱う事業者、車両に対して架装するツールやデバイスを取り扱う事業者、架装を担当する事業者といった関係各所との個別調整を求められ煩雑であるという問題がある。さらに、今後、MaaSがより普及することで、特装車に対するニーズが高まると、より煩雑さが増すことも予想される。
また、特装車は、オーダーメイドで製造されるため、受注から納品までのリードタイムが長く、コストが高額になりやすい。このことは、受注を受ける機会損失のリスクにつながるため、MaaS事業の障壁となり得る。
そこで、本発明は、上記事情に着目してなされたものであって、その目的とするところは、顧客のニーズに応じた特装車を適切に提案するとともに、MaaS事業に関わる各種事業者にとっても不利益が出ないよう調整することにある。
具体的には、本開示の提案技術に係る情報処理装置は、顧客の要求仕様に対して、事業者側の各種情報(例えば、現存車両情報、ツールやデバイスの在庫状況、生産計画、架装稼働状況等)をもとに、現存特装車をそのまま採用、現存特装車の一部を改造、オーダーメイドで製造のいずれの方法が、納期やコスト等の観点で最適かを判断し、判断結果に基づく提案を行う。このような情報処理によれば、顧客のニーズに応じた特装車を提案できるプラットフォームを実現することができる。また、係るプラットフォームを利用した受注においては、MaaS事業に関わる各種事業者のより効率的に業務を推進することができるようになる。以下では、このようなプラットフォームを介して提供されるサービスを「車両提案サービスSA」(サービスSA)として、その概要を説明する。
〔2.サービスの概要〕
ここからは、図1を用いて、実施形態に係るシステムで実現されるサービスSAの概要を説明する。図1は、実施形態に係るサービスSAの概要を説明する説明図である。
図1には、実施形態に係るシステムの一例として、システム1が示される。図1に示すように、サービスSAが実現されるシステム1には、それぞれ役割を有する登場者が存在する。図1には、登場者の一例として、プラットフォーマーPF、供給者SP1、顧客CL、仲介者AGが示される。
プラットフォーマーPFは、プラットフォーム(情報処理装置100)を介して、サービスSAを提供する事業者に相当し、実質、情報処理装置100を管理する管理事業者といえる。
供給者SP1は、特装車に関して供給する側の事業者であり、図1の例によれば、車両供給者SP11、車両生産者SP12、ツール/デバイス提供者SP13、架装担当者SP14等が含まれてよい。
車両供給者SP11は、特装車を取り扱う事業者である。例えば、車両供給者SP11は、特定のMaaS事業で利用され、リース契約期間が終了したことで回収された特装車を取り扱う事業者であってよい。図1の例によれば、車両供給者SP11は、特装車の在庫状況等を情報処理装置100に登録することで、これをサービスSAに係る情報処理で利用させる。このようなことから、車両供給者SP11は、現存する特装車である現存特装車としてどのような特装車がどれだけの台数残っているかを把握している。また、車両供給者SP11は、現存特装車に架装されている装備品の内容についても把握している。
車両生産者SP12は、特装車として利用され得るベースとなる新車両を製造する事業者であり、実質、車両メーカーに相当する。図1の例によれば、車両生産者SP12は、車両の生産計画等を情報処理装置100に登録することで、これをサービスSAに係る情報処理で利用させる。
ツール/デバイス提供者SP13は、特装車のベースとなる車両に対して架装されるツールやデバイスを製造する事業者であり、電機メーカー、医療器具メーカー等が一例として挙げられる。図1の例によれば、ツール/デバイス提供者SP13は、ツールやデバイスの在庫状況等を情報処理装置100に登録することで、これをサービスSAに係る情報処理で利用させる。
架装担当者SP14は、ツールやデバイスを実際に架装する業務を担当する事業者である。図1の例によれば、架装担当者SP14は、架装業務における現場の稼働状況等を情報処理装置100に登録することで、これをサービスSAに係る情報処理で利用させる。
顧客CLは、自身の目的、用途、事業等に応じた特装車の注文を行う利用者であり、医療事業者(病院、介護施設等)、バス会社、タクシー業者、移動販売の開業を検討している個人等が一例として挙げられる。例えば、顧客CLは、サービスSAを利用して、直接、特装車を注文することもできるし、後述する仲介者AGに要望を伝えることで、間接的に特装車を注文することもできる。
仲介者AGは、供給者SP1と協力してMaaS事業を展開している事業者であり、供給者SP1と顧客CLとの間を仲介する役割を有する。例えば、仲介者AGは、サービスSAを利用して顧客CLの要望に合った特装車を提案する場合もあれば、サービスSAを利用して最近のニーズに合った特装車を検索し、検索した特装車を顧客CLに対する営業活動に用いる場合もある。また、情報処理装置100は、最近のニーズに合った特装車を動的に決定し、決定した特装車を仲介者AGに提案することで、仲介者AGの営業活動をサポートすることもできる。
なお、仲介者AGと、プラットフォーマーPFとは同一の事業者であってよく、双方を総称してサービスSAに関するサービス事業者といえる。また、サービス事業者には、例えば、特装車を取り扱う組織が結成されていてよいため、サービス事業者は、供給者SP1にもなり得る。
ここからは、引き続き図1を用いて、サービスSAが利用された場合の流れについて説明する。図1の例によれば、まず、顧客CLが仲介者AGに対して特装車に関する要望を伝える。例えば、顧客CLは、特装車の利用目的、あるいは、特装車の仕様について求める条件等を伝えることができる。
仲介者AGは、顧客CLの要望に応じた要求仕様を情報処理装置100に入力する。情報処理装置100は、仲介者AGから受け付けた要求仕様に基づいて、実施形態に係る情報処理を実行する。例えば、情報処理装置100は、現存特装車をそのまま採用、現存特装車の一部を改造、オーダーメイドで特装車を一から製造のいずれの方法が、納期やコスト等の観点で最適かを判断し、判断結果に基づく提案を行う。
例えば、情報処理装置100は、現存特装車をそのまま採用、現存特装車の一部を改造、オーダーメイドで特装車を一から製造、という3種の情報を全て提案してもよいし、3種の情報のうち顧客CLの要望に最適なものだけを提案してもよい。
仲介者AGは、情報処理装置100が提案した情報を顧客CLにフィードバックする。
〔3.システム構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係るシステム1の構成を説明する。図2は、実施形態に係るシステム1の構成例を示す図である。
図1に示すように、システム1は、サービス提供者装置20と、顧客装置40と、供給者装置60と、情報処理装置100とを含んでよい。また、サービス提供者装置20と、顧客装置40と、供給者装置60と、情報処理装置100とは、ネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続されてよい。
サービス提供者装置20は、プラットフォーマーPFまたは仲介者AGによって利用される情報処理端末である。サービス提供者装置20は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等が挙げられる。
顧客装置40は、顧客CLによって利用される情報処理端末である。顧客装置40は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等が挙げられる。
供給者装置60は、供給者SP1によって利用される情報処理端末である。供給者装置60は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等が挙げられる。
また、サービス提供者装置20、顧客装置40、供給者装置60には、情報処理装置100との間で情報の送受信を実現する所定のアプリケーションソフトウェアが導入されてよい。係るアプリケーションソフトウェアは、ウェブブラウザ等の汎用的なアプリケーションソフトウェアであってもよいし、サービスSAに対応する専用のアプリケーションソフトウェアとして実装されてもよい。
情報処理装置100は、本願の提案技術に係る情報処理装置の一例であり、実施形態に係る情報処理を行う。
ここで、システム1によれば、サービス提供者装置20、顧客装置40、供給者装置60は、利用者の近くでエッジ処理を行うエッジコンピュータといえる。一方で、情報処理装置100は、例えば、クラウド側で処理を行うクラウドコンピュータすなわちサーバ装置であってよい。なお、ここでいう利用者とは、サービスSAを利用して提案を受けようとする仲介者AGあるいは顧客CLであってよい。
〔4.情報処理装置の構成〕
ここからは、図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば、サービス提供者装置20、顧客装置40、供給者装置60との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、要求情報データベース121と、車両情報データベース122と、流用データベース123と、製品情報データベース124とを有する。
(要求情報データベース121について)
要求情報データベース121は、特装車に対する利用者の要求に関する情報を記憶する。ここで、図4に、実施形態に係る要求情報データベース121の一例を示す。
例えば、利用者の要求には、特装車についての要求仕様が含まれる。また、要求仕様は、特装車の車体本体の仕様についての希望条件である要求仕様と、特装車に架装されている装備品の仕様についての希望条件である要求仕様とに分けられてよい。図4の例によれば、前者の要求仕様が「要求仕様1」の項目に対応し、後者の要求仕様が「要求仕様2」に対応する。また、利用者の要求には、「要求仕様1」および「要求仕様2」以外のその他希望条件も含まれてよく、これが「付加条件」に対応する。
また、「仲介者ID」は、仲介者AGを識別する識別情報を示す。「顧客ID」は、顧客CLを識別する識別情報を示す。図4の例では、仲介者ID「AG1」と、顧客ID「CL11」とが対応付けられる例が示される。係る例は、仲介者AG1が、顧客CL1から目的や条件を受け付けて、この目的や条件を示す「要求仕様1」、「要求仕様2」、「付加条件」を情報処理装置100に入力した例を示す。
「要求仕様1」について具体的に説明する。「要求仕様1」には、「車体情報」、「タイプ」、「定員」、「車イススペース要否」、「その他(自由入力)」等の項目が含まれる。
「車体情報」は、特装車の種別について求める条件であり、特装車の種別を識別可能な情報であればいかなる情報であってもよい。単純な例としては、「車体情報」は、車両の名称であってよい。「タイプ」は、特装車のタイプについて求める条件であり、図4に示すように、「タイプ」には、ミニバン、ワンボックス等がある。「定員」は、「車体情報」が示す特装車の定員について求める条件である。
「車イススペース要否」は、車イスでの乗車が可能なスペースが必要である場合、あるいは、車イスでの乗車が可能な設備が必要である場合に用いられる条件である。
図4の例では、顧客ID「CL11」と、車体情報「NA1」と、タイプ「ミニバン」と、定員「8」と、車イススペース「要」とが対応付けられる例が示される。係る例は、顧客CL11が、特装車の車体本体の仕様について、「名称NA1の車両」、「ミニバンタイプ」、「定員8人以上」、「車イススペースあり」であることを条件として要求した例を示す。
「その他」は、特装車の車体本体の仕様について自由入力された希望条件である。例えば、「その他」には、特装車の利用用途が用いられてよい。図4の例では、顧客ID「CL11」と、その他「診療目的」とが対応付けられる例が示される。係る例は、顧客CL11が、診療に適した空間条件を満たす車両であることを要求した例を示す。
次に、「要求仕様2」について具体的に説明する。「要求仕様2」には、「製品1」、「製品2」、「製品3」等の項目が含まれる。
「製品1」は、特装車へと改造する目的で架装されている1つ目の製品(ツール/デバイス製品)の仕様について求める条件であり、製品の種別、製品名、製品コード等を用いて条件指定されてよい。
「製品2」は、特装車へと改造する目的で架装されている2つ目の製品(ツール/デバイス製品)の仕様について求める条件であり、同様に、製品の種別、製品名、製品コード等を用いて条件指定されてよい。
「製品3」は、特装車へと改造する目的で架装されている3つ目の製品(ツール/デバイス製品)の仕様について求める条件であり、同様に、製品の種別、製品名、製品コード等を用いて条件指定されてよい。
また、上記例によれば、利用者は、特装車に架装されている装備品の仕様についての希望条件を指定する場合には、カテゴリを用いて大まかに指定することもできるし、識別情報を用いて直接指定することもできる。
図4の例では、顧客ID「CL11」と、製品1「簡易テーブル」と、製品2「モニター」と、製品3「キャビネット」とが対応付けられる例が示される。係る例は、顧客CL11が、特装車に架装されている装備品の仕様について、「簡易テーブルが装備されていればその詳細な仕様についてはこだわりなし」、「モニターが装備されていればその詳細な仕様についてはこだわりなし」、「キャビネットが装備されていればその詳細な仕様についてはこだわりなし」を条件として要求した例を示す。
次に、「付加条件」について具体的に説明する。「付加条件」には、「納期」、「コスト」等の項目が含まれる。
「納期」は、特装車の納期について求める条件である。「コスト」は、特装車の費用について求める条件である。例えば、「コスト」は、改造にかける費用をその範囲内でおさえるよう条件付けるものであってもよいし、「車体情報」が示す種別の特装車の車体価格について条件付けるものであってもよい。また、「コスト」は、改造にかけるコストと、車体にかけるコストとを合わせた合計費用を条件付けるものであってもよい。
(車両情報データベース122について)
車両情報データベース122は、現存する特装車である現存特装車に関する情報を記憶する。ここで、図5に、実施形態に係る車両情報データベース122の一例を示す。図5の例では、車両情報データベース122は、「特装車ID」、「車体情報」、「契約期間」、「車体本体仕様」、「装備品仕様」といった項目を有する。なお、これらの項目に対する具体的な内容は、例えば、車両提供者SP11によって提供され得る。
「特装車ID」は、現存特装車を識別する識別情報を示す。「車体情報」は、「特装車ID」が示す現存特装車の種別を識別可能な情報であればいかなる情報であってよい。単純な例としては、「車体情報」は、車両の名称であってよい。
「契約期間」は、リース契約によりどれだけの期間において利用されていたかその期間を示す情報である。
「車体本体仕様」は、「特装車ID」が示す現存特装車の車体本体の仕様を示す情報である。ここでいう車体本体の仕様とは、現存特装車のタイプ、定員、車イスでの乗車が可能であるか否か、どのような用途向けの車両であるか等を含んでよい。
「装備品仕様」は、現存特装車に架装されている装備品と、その仕様を示す情報である。
図5の例では、特装車ID「CA1」と、車体情報「NA1」と、契約期間「2021年4月1日~2022年3月31日」と、車体本体仕様「8人乗り、車イス可、医療用途」と、装備品仕様「D社製/簡易テーブルキット、B社製/32型ディスプレイ、F社製/冷蔵保管キット」と、が対応付けられる例が示される。係る例は、特装車CA1は、名称「NA1」の車両をベースとした改造車両であり、「2021年4月1日~2022年3月31日」の間リースされていた例を示す。また、係る例は、特装車CA1は、本体仕様「8人乗り、車イス可、医療用途」の車両であり、また、「D社製/簡易テーブルキット・B社製/32型ディスプレイ、F社製/冷蔵保管キット」を架装するという改造が成されている車両である例を示す。
なお、図5では不図示であるが、車両情報データベース122には、一般的な中古車市場において提示されているような情報(例えば、走行距離や年式等)も登録されてよい。
(流用データベース123について)
流用データベース123は、製品ごとに、当該製品に対して代替可能な製品を対応付けて記憶する。ここで、図6に、実施形態に係る流用データベース123の一例を示す。図6の例では、流用データベース123は、「基本製品」、「代替製品」、「類似度」といった項目を有する。
「基本製品」は、ある車両を特装車へと改造する目的で架装される候補の製品(ツール/デバイス製品)や、特装車のベースとなる車両本体製品を識別する識別情報である。係る基本情報には、製品の種別、製品名、製品コード等が含まれてよい。
「代替製品」は、「基本製品」に対して代替可能な製品を識別する識別情報である。係る識別情報には、製品の種別、製品名、製品コード等が含まれてよい。
「類似度」は、「基本製品」と「代替製品」との間でどれだけ相関性があるか、相関性のレベルを指標する情報である。図6の例では、「類似度」がレベルAやレベルB等のようにアルファベットを用いて定義されている例が示される。例えば、レベルAが最も類似度が高く(最も相関性がある)、レベルB、レベルCと進むほど、類似度が低くなる(相関性がなくなる)ことを意味する。
図6の例では、基本製品「製品♯P1」と、代替製品「製品♯P2」と、類似度「レベルA」とが対応付けられる例が示される。係る例は、製品♯P2は、製品♯P1に置き換えることが可能な製品であり、双方の製品は相関性が高いことから、製品♯P2は製品♯P1に対する代替製品として適している例を示す。
また、図6の例では、基本製品「製品♯P1」と、代替製品「製品♯P3」と、類似度「レベルD」とが対応付けられる例が示される。係る例は、製品♯3は、製品♯P1に置き換えることが可能な製品ではあるが、双方の製品は相関性が高いとはいえず、製品♯P3は製品♯P1に対する代替製品として適していない例を示す。
(製品情報データベース124について)
製品情報データベース124は、製品ごとに、当該製品の現在の各種状況を記憶する。製品情報データベース124に記憶される情報は、例えば、製品管理レベルを算出する際に用いられてよい。なお、製品管理レベルとは、利用者からの要求仕様に応じて、供給者SP1側に発生し得る手間や、早急に消費する必要があるか否かといった緊急性等を考慮して判断される度合いであって、供給者SP1の都合が考慮された度合いである。
ここで、図7に、実施形態に係る製品情報データベース124の一例を示す。図7の例では、製品情報データベース124は、「取扱事業者ID」、「製品情報」、「在庫状況」、「価格」、「緊急性」といった項目を有する。
「取扱事業者ID」は、「製品情報」が示す製品を取り扱っている事業者を識別する識別情報である。なお、ここでいう事業者とは、図1で説明した供給者SP1のいずれかであってよい。
「製品情報」は、「取扱事業者ID」が示す供給者SP1によって取り扱われている製品であり、ある車両を特装車へと改造する目的で架装される候補の製品(ツール/デバイス製品)だけでなく、特装車のベースとなる車両(車両本体製品)も含んでよい。なお、「製品情報」には、製品の種別、製品名、製品コード等が含まれてよい。
「在庫状況」は、「取扱事業者ID」が示す供給者SP1における、「製品情報」が示す製品の在庫状況(在庫数)である。「価格」は、「製品情報」が示す製品の価格を示す。「価格」は、供給者SP1によって設定されてよく、供給者SP1の都合が反映された情報といえる。
「緊急性」は、「製品情報」が示す製品の消費について、どれだけの緊急性があるかを示す情報である。例えば、早急に消費する必要がある製品には、緊急性「高」が割り当てられる。
図7の例では、取扱事業者ID「SP13」と、製品情報「製品♯P1」と、在庫状況「10」と、価格「価格♯11」と、緊急性「低」とが対応付けられる例が示される。係る例は、製品♯P1は、供給者P13によって市場に供給されている製品であり、供給者P13における現在の在庫数は「10個」であるが、消費費の緊急性は「低い」例を示す。
(その他のデータベースについて)
情報処理装置100は、図示しないデータベースをさらに有してよい。例えば、情報処理装置100は、供給者SP1の営業日時や、供給者SP1に対応する製造現場の稼働状況等を記憶するデータベースをさらに有してよい。
(制御部130について)
図3に戻り、制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(例えば、実施形態に係る情報処理プログラム)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、受付部131と、作成部132と、類似度算出部133と、取得部134と、満足度算出部135と、決定部136と、提案部137とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(受付部131について)
受付部131は、特装車に関する利用者の要求を受け付ける。具体的には、受付部131は、特装車の車体本体の仕様についての希望条件と、特装車に架装されている装備品の仕様についての希望条件を含む要求を受け付ける。
また、受付部131は、受け付けた希望条件である要求仕様を要求情報データベース121に格納する。
(作成部132について)
作成部132は、要求仕様を満たす製品を実際に存在する製品へと落とし込むことにより、製品表を作成する。例えば、作成部132は、要求仕様を解析することで、要求仕様を満たす製品として実際にどのような製品が存在するかを特定する。そして、作成部132は、特定した製品群による製品表を作成する。
なお、作成部132は、予め用意された専用の製品データベースを参照して、要求仕様を満たす既存製品を特定してもよいし、図6に示す流用データベース123を参照して特定してもよい。
(類似度算出部133について)
類似度算出部133は、利用者の要求を用いた比較により類似度を算出する。例えば、類似度算出部133は、要求仕様が示す仕様の製品と、現存特装車に架装されている装備品との類似度である装備類似度を算出する。また、類似度算出部133は、要求仕様が示す仕様の車体本体と、現存特装車の車体本体との類似度である車体類似度も算出してよい。
例えば、類似度算出部133は、流用データベース123を用いて、作成部132により作成された製品表と、車両情報データベース122に登録されている現存特装車の情報とを照らし合わせることで、既存車両ごとに製品単位で装備類似度および車体類似度を算出してよい。
(取得部134について)
取得部134は、特装車に関する利用者の要求と、現存する特装車である現存特装車に架装されている装備品とを比較した比較結果を取得する。
例えば、類似度算出部133は、現存特装車のうち、装備類似度と車体類似度とから総合的に判断された総合類似度が所定条件を満たす特装車を、提案候補の特装車として抽出してよい。係る場合、取得部134は、この提案候補の特装車について算出された総合類似度を比較結果として取得してよい。
他の例として、類似度算出部133は、現存特装車のうち、車体類似度が所定条件を満たす特装車を、提案候補の特装車として抽出してよい。係る場合、取得部134は、この提案候補の特装車について算出された装備類似度を比較結果として取得してよい。
(満足度算出部135について)
満足度算出部135は、取得部134により取得された比較結果に基づいて、利用者の要求の満たされ具合を示す利用者満足度を算出する。
例えば、満足度算出部135は、取得部134により比較結果として取得された類似度(総合類似度もしくは装備類似度)と、利用者の要求に含まれる所定の付加条件(例えば、納期やコスト)とに基づいて、利用者満足度を算出する。一例として、満足度算出部135は、取得部134により比較結果として取得された類似度、および、所定の付加条件に対して、重要度に応じた重み付けを行い、重み付けした後の類似度と、重み付けした後の所定の付加条件とに基づいて、利用者満足度を算出してよい。
また、満足度算出部135は、利用者の要求に応じた製品について、供給者SP1が定めた設定内容に基づいて、供給者SP1の希望の満たされ具合を示す供給者満足度をさらに算出する。一例として、満足度算出部135は、設定内容に対して、重要度に応じた重み付けを行い、重み付けした後の各設定内容に基づいて、供給者満足度を算出する。
さらに、満足度算出部135は、利用者満足度と供給者満足度とから総合的に判断された全体満足度を算出する。
(決定部136について)
決定部136は、全体満足度が条件(閾値)を満たすか否かに基づいて、利用者に提案する提案対象の特装車を決定する。
例えば、決定部136は、全体満足度が条件を満たす場合には、現存特装車のうち、利用者の要求に基づき抽出された提案候補の特装車であって、現時点で装備品の交換または取り外しが行われていない現状のままの特装車を、提案対象の特装車として決定する。
一方、決定部136は、全体満足度が条件を満たさない場合には、現存特装車のうち、利用者の要求に基づき抽出された提案候補の特装車における現在の装備品の構成である現在構成に基づいて、条件を満たす全体満足度を得ることできる他の構成を特定し、現在構成から他の構成へと変更した状態の提案候補の特装車を、提案対象の特装車として決定してよい。
ここで、決定部136は、全体満足度が条件を満たしていたとしても、現在の装備品の構成とは異なる他の構成を特定し、特定した構成へと変更した状態の提案候補の特装車を、提案対象の特装車としてさらに決定してもよい。具体的には、決定部136は、現存特装車のうち、利用者の要求に基づき抽出された提案候補の特装車における現在の装備品の構成である現在構成に基づいて、条件を満たす全体満足度を維持できる他の構成を特定し、現在構成から他の構成へと変更した状態の提案候補の特装車を、提案対象の特装車として決定する。例えば、決定部136は、利用者、および、特装車に関するサービスを供給する供給者SP1のいずれか一方が重要視する項目に基づいて、他の構成を特定してよい。
また、決定部136は、利用者の要求に応じた製品の組合せ通りに新たに設計された特装車であるフルオーダー製の特装車を提案対象の特装車としてさらに決定してよい。例えば、決定部136は、フルオーダー製の特装車について算出された全体満足度が閾値を満たす場合には、このフルオーダー製の特装車を提案対象の特装車として決定してよい。
(提案部137について)
提案部137は、提案対象の特装車を示す情報の提供により、提案対象の特装車を利用者に提案する。例えば、提案部137は、提案対象の特装車における製品構成、この製品構成を得るために必要となる費用、最短納品日等が記載された帳票を利用者に提供してよい。
〔5.処理手順〕
次に、図8を用いて、実施形態に係る情報処理の手法について説明する。図8は、実施形態に係る情報処理手順の全体的な流れを示すフローチャートである。なお、情報処理の手法の具体例については、適宜、図9~図11を用いて説明する。
まず、受付部131は、要求仕様を受け付けたか否かを判定する(ステップS801)。例えば、受付部131は、要求仕様として、特装車の車体本体の仕様についての希望条件や、特装車に架装されている装備品の仕様についての希望条件を受け付けたか否かを判定する。受付部131は、要求仕様を受け付けていない間は(ステップS801;No)、要求仕様を受け付けることができるまで待機する。
一方、作成部132は、要求仕様を受け付けられた場合には(ステップS801;Yes)、要求仕様に対する解析結果に基づく既存製品への落とし込みにより、製品表を作成する(ステップS802)。例えば、作成部132は、要求仕様を解析することで、要求仕様を満たす製品として実際にどのような製品が存在するかを特定する。そして、作成部132は、特定した製品群による製品表を作成する。以下では、受付部131が、顧客CL11による要求仕様を受け付けたものとして説明する。
ここで、作成部132による製品表の作成手法について、図9を用いてより具体的に説明する。図9は、製品表の作成手法を説明する説明図である。図9では、顧客CL11から受け付けられた要求仕様の例を用いて、製品表の作成手法を説明する。顧客CL11から受け付けられた要求仕様の具体例については、図4に示す通りである。
図9の例によれば、作成部132は、専用の製品データベース(流用データベース123でもよい)を参照し、既存の車両本体製品の中から、要求仕様1(車体本体仕様)が示す仕様をより満たす車両本体製品を検索する。また、作成部132は、専用の製品データベース(流用データベース123でもよい)を参照し、既存のツール/デバイス製品の中から、要求仕様2(装備品仕様)が示す仕様をより満たすツール/デバイス製品を検索する。
そして、作成部132は、検索した車両本体製品と、検索したツール/デバイス製品との組合せで構成される製品構成を用いて、製品表を作成する。例えば、作成部132は、車両本体製品として、「8人乗りで車イス仕様の車両NA1」を検索でき、また、ツール/デバイス製品として、「A社製/簡易テーブルキット」、「B社製/32型ディスプレイ」、「C社製/マルチキャビネット」を検索できた場合には、これらの組合せで構成される製品構成を用いて、製品表を作成する。図9には、作成部132が、このような製品表として、製品表PL1を作成した例が示される。
図8に戻り、類似度算出部133は、製品表PL1における製品構成と、現存特装車での製品構成との比較による、類似度算出処理を実行する(ステップS803)。
ここで、類似度算出部133による類似度算出手法について、図10および図11を用いてより具体的に説明する。
上述したように、類似度算出手法には、要求仕様2が示す仕様のツール/デバイス製品と現存特装車に架装されている装備品との類似度である装備類似度、および、要求仕様1が示す車両本体製品と現存特装車の車体本体との類似度である車体類似度の双方から総合的に判断された総合類似度を算出するパターン(類似度算出パターンP1)がある。
また、類似度算出手法には、車体類似度を用いて相関性の高い特装車を絞り込み、絞り込んだ後の特装車に架装されている装備品と、要求仕様2が示す仕様のツール/デバイス製品との類似度である装備類似度を用いるパターン(類似度算出パターンP2)もある。
したがって、図10では、類似度算出パターンP1の具体的手法について説明し、図11では、類似度算出パターンP1の具体的手法について説明する。
まず、図10について説明する。図10は、類似度算出パターンP1の具体的手法を説明する説明図である。類似度算出パターンP1では、類似度算出部133は、車両情報データベース122に登録されている現存特装車単位で、現存特装車における製品構成と、製品表PL1における製品構成とを比較することで、現存特装車単位での総合類似度を算出する。図10には、この一例として、類似度算出部133が、製品表PL1における製品構成と、現存特装車CA1における製品構成とを比較することで、現存特装車CA1での総合類似度を算出する例が示される。この点についてより具体的に説明する。
例えば、類似度算出部133は、流用データベース123を用いて、製品表PL1で定義される車両本体製品である車両NA1の仕様(車体本体仕様)と、車両情報データベース122に登録されている現存特装車CA1の仕様(車体本体仕様)とを照らし合わせることで、車体本体の点から双方の製品がどれだけ類似しているか相関具合を示す車体類似度を算出する。図10には、類似度算出部133が、車体類似度「A」を算出した例が示される。
また、類似度算出部133は、流用データベース123を用いて、製品表PL1で定義されるツール/デバイス製品の仕様(ツール/デバイス仕様)と、現存特装車CA1に架装されている装備品の仕様(装備品仕様)とを照らし合わせることで、装備部品の点から双方の製品がどれだけ類似しているか相関具合を示す装備類似度を算出する。
図10の例によれば、類似度算出部133は、製品表PL1側のツール/デバイス製品「A社製/簡易テーブルキット」と、これに代替可能な現存特装車CA1側の装備品「D社製/簡易テーブルキット」との比較により、流用データベース123で定義される類似度を用いて、装備類似度「B」を算出した例が示される。
また、図10の例によれば、類似度算出部133は、製品表PL1側のツール/デバイス製品「B社製/32型ディスプレイ」と、これに代替可能な現存特装車CA1側の装備品「B社製/32型ディスプレイ」との比較により、流用データベース123で定義される類似度を用いて、装備類似度「A」を算出した例が示される。
さらに、図10の例によれば、類似度算出部133は、製品表PL1側のツール/デバイス仕様「C社製/マルチキャビネット」と、これに代替可能な現存特装車CA1側の装備品「F社製/冷蔵保管キット」との比較により、流用データベース123で定義される類似度を用いて、装備類似度「D」を算出した例が示される。
このような状態において、類似度算出部133は、上記のように算出した、車体類似度「A」と、装備類似度「B」と、装備類似度「A」と、装備類似度「D」とに基づく総合的な判断により、総合類似度を算出する。図10には、類似度算出部133が、総合類似度「C」を算出した例が示される。
図10では、製品表PL1における製品構成と、現存特装車CA1における製品構成との比較例を挙げたが、類似度算出部133は、車両情報データベース122に登録されているその他の現存特装車についても同様にして総合類似度を算出してよい。
次に、図11について説明する。図11は、類似度算出パターンP2の具体的手法を説明する説明図である。類似度算出部133は、類似度算出パターンP2では、はじめに、車両情報データベース122に登録されている現存特装車の中から、製品表PL1で定義される車両本体製品との間で相関性の高い特装車を絞り込む。そして、類似度算出部133は、絞り込みにより抽出した現存特装車の製品構成と、製品表PL1における製品構成とを比較することで、装備類似度を算出する。図11には、この一例として、類似度算出部133が、現存特装車CA1、CA2およびCA3を対象に絞り込みを行う例が示される。この点についてより具体的に説明する。
単純な例として、類似度算出部133は、現存特装車CA1、CA2およびCA3のうち、製品表PL1で定義される車両本体製品である車両NA1の車名と一致する特装車を絞り込んでよい。
ここで、特装車を注文する際には、どのメーカーのどの車両であるかといった単純な車名よりも、定員や空間スペース等の用途により影響しがちな仕様が重要視される傾向にある。このため、類似度算出部133は、車両NA1の車体体仕様のうち、特装車に対して重要視される傾向にある仕様での類似性に基づいて、現存特装車CA1、CA2およびCA3の中から適切な特装車を絞り込んでもよい。図11の例では、類似度算出部133は、絞り込みにより現存特装車CA1を抽出したものとする。
このような状態において、類似度算出部133は、流用データベース123を用いて、製品表PL1で定義されるツール/デバイス製品の仕様(ツール/デバイス仕様)と、現存特装車CA1に架装されている装備品の仕様(装備品仕様)とを照らし合わせることで、装備部品の点から双方の製品がどれだけ類似しているか相関具合を示す装備類似度を算出する。係る例は、図10と同様であるため説明を省略する。
すなわち、図11の例でも、類似度算出部133は、装備類似度「B」と、装備類似度「A」と、装備類似度「D」とを算出している。また、類似度算出部133は、これらの装備類似度に基づき、総合的な装備類似度を算出してよい。
図8に戻り、類似度算出部133は、ステップS803で算出した類似度に基づいて、現存特装車の中から、提案候補の現存特装車CAxを抽出する(ステップS804)。例えば、類似度算出部133は、類似度算出パターンP1を採用した場合、車両情報データベース122に登録されている現存特装車のうち、閾値以上の総合類似度を算出された現存特装車を提案候補の現存特装車CAxとして抽出してよい。また、類似度算出部133は、類似度算出パターンP2を採用した場合、絞り込まれた現存特装車のうち、閾値以上の装備類似度を算出された現存特装車を提案候補の現存特装車CAxとして抽出してよい。
次に、満足度算出部135は、提案候補の現存特装車CAxについて算出された類似度を用いた満足度算出処理を実行する(ステップS805)。例えば、取得部134は、提案候補の現存特装車CAxについて算出された満足度を取得し、これを満足度算出部135に出力してよい。そして、満足度算出部135は、取得部134から満足度を受け付けた場合に、満足度算出処理を実行してよい。
図8の例では、満足度算出部135は、顧客CL11から受け付けた要求仕様の満たされ具合を示す利用者満足度Scを算出するとともに、供給者SP1側の都合の満たされ具合を示す供給者満足度Snを算出する。そして、満足度算出部135は、利用者満足度Scと供給者満足度Snとに基づく総合的に判断により全体満足度Stを算出する。
ここからは、各満足度の算出手法について具体的に説明する。まず、利用者満足度Scの算出手法について説明する。例えば、ステップS803において、1つの提案候補の現存特装車CAxについて算出された類似度をRx、顧客CL11による希望コストと実際のコストとの差分をDc、顧客CL11による希望納期と実際の納期との差分をDdとした場合、利用者満足度Scは、下記の式(1)によって示される。
(数1)
Sc=(a×Rx)+(b×Dc)+(c×Dd)・・・(1)
ここで、差分Dcに用いられる実際のコストは、提案候補の現存特装車CAxにおける現在の製品構成を得るために掛かるコストであってよい。例えば、満足度算出部135は、供給者SP1側の在庫状況、稼働状況、生産計画等に基づいて、実際のコストを算出してよい。
また、差分Ddに用いられる実際の納期は、提案候補の現存特装車CAxを現在の製品構成の状態で納品することができる最短の期日であってよい。例えば、満足度算出部135は、供給者SP1側の在庫状況、稼働状況、生産計画等に基づいて、実際の納期を推定してよい。
また、a、b、cは、各項目に対する重み係数である。具体的には、aは類似度Rxに対する重み係数、bは希望コストと実際のコストとの差分Dcに対する重み係数、cは希望納期と実際の納期との差分Dcに対する重み係数である。
例えば、a、b、cは、顧客CL11による重要度に応じてその値が調整される。例えば、顧客CL11は、類似度、希望コスト、希望納期といった3つの項目のうち、類似度を重要視する旨の設定を行っていたとする。係る場合には、満足度算出部135は、重み係数bおよびcと比較して、重要項目の類似度Rxに対する重み係数aを相対的に高めるよう、重み係数a、b、cの値を調整してよい。
また、顧客CL11は、希望コストを重要視する旨の設定を行っていたとする。係る場合には、満足度算出部135は、重み係数aおよびcと比較して、重要項目の希望コストと実際のコストとの差分Dcに対する重み係数bを相対的に高めるよう、重み係数a、b、cの値を調整してよい。
次に、供給者満足度Snの算出手法について説明する。例えば、製品管理レベルをLv、価格をPx、提案候補の現存特装車CAxの契約期間が終了してから現在までに経過した期間(ブランク期間)をBlとした場合、供給者満足度Snは、下記の式(2)によって示される。
(数2)
Sn=(d×Lv)+(e×Px)+(f×Bl)・・・(2)
ここで、製品管理レベルLvは、顧客CL11の要求仕様に応じて、供給者SP1側に発生し得る手間や、早急に消費する必要があるか否かといった緊急性等を考慮して判断される度合いであって、供給者SP1の都合が考慮された度合いといえる。例えば、満足度算出部135は、供給者SP1側の在庫状況、稼働状況、生産計画等に基づいて、製品管理レベルLvを推定してよい。
また、価格Pxは、提案候補の現存特装車CAxにおける現在の製品構成を得るために掛かるコストであってよく、差分Dcの算出に用いられる実際のコストと実質同一である。
また、ブランク期間Blは、車両情報データベース122の「契約期間」のうち、提案候補の現存特装車CAxに対応するものに基づき算出されてよい。
また、d、e、fは、各項目に対する重み係数である。具体的には、dは製品管理レベルLvに対する重み係数、eは価格Pxに対する重み係数、fはブランク期間Blに対する重み係数である。
例えば、d、e、fは、供給者SP1側による重要度に応じてその値が調整される。例えば、供給者SP1は、製品管理レベル、価格、ブランク期間といった3つの項目のうち、製品管理レベルを重要視する旨の設定を行っていたとする。係る場合には、満足度算出部135は、重み係数eおよびfと比較して、重要項目の製品管理レベルLvに対する重み係数dを相対的に高めるよう、重み係数d、e、fの値を調整してよい。
また、供給者SP1は、価格を重要視する旨の設定を行っていたとする。係る場合には、満足度算出部135は、重み係数dおよびfと比較して、重要項目の価格Pxに対する重み係数eを相対的に高めるよう、重み係数d、e、fの値を調整してよい。
次に、全体満足度Stの算出手法について説明する。全体満足度Stは、下記の式(3)によって示される。
(数3)
St=(α×Sc)+(β×Sn)・・・(3)
つまり、満足度算出部135は、式(1)を用いて求めた利用者満足度Scと、式(2)を用いて求めた供給者満足度Snとを足し合わせることで、全体満足度Stを算出してよい。
図8に戻り、決定部136は、満足度が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS806)。具体的には、決定部136は、ステップS805で算出された全体満足度Stが閾値以上であるか否かを判定する。
決定部136は、全体満足度Stが閾値以上である場合には(ステップS806;Yes)、提案候補の現存特装車CAxにおける現在の製品構成(例えば、現在の装備品構成)をそのまま採用し、この製品構成のままの現存特装車CAxを提案対象の特装車として決定する(ステップS807)。なお、係る例は、提案候補の現存特装車CAxの装備品について交換や取り外しを行わず、無改造のままの状態で提案対象の特装車として決定する例に対応する。
ここで、装備品の交換や取り外しを不要とする提案候補の現存特装車CAxが複数存在する場合には、決定部136は、この複数の特装車CAxの全てを提案対象の特装車として決定することで、各特装車の情報(後述する帳票)を用いた提案を行わせてもよい。
次に、提案部137は、提案対象の特装車における製品構成、この製品構成を得るために必要となる費用、最短納品日等が記載された帳票を作成する(ステップS808)。
そして、提案部137は、この帳票を提供することで、帳票に基づく提案対象の特装車の提案を行う(ステップS809)。例えば、提案部137は、仲介者AGが利用するサービス提供者装置20に帳票を送信してもよいし、顧客CL11が利用する顧客装置40に帳票を送信してもよい。
一方、決定部136は、全体満足度Stが閾値未満である場合には(ステップS806;No)、提案候補の現存特装車CAxの現在の製品構成(例えば、現在の装備品構成)に基づいて、閾値を満たす全体満足度Stを得られる可能性のある他の製品構成(例えば、他の装備品構成)を推定する(ステップS810)。
ここで、提案候補の現存特装車CAxを図10の現存特装車CA1として、閾値を満たす全体満足度Stを得られる可能性のある他の製品構成を推定する推定処理の一例を示す。例えば、決定部136は、類似度を高めるように他の製品構成を推定してよい。
図10(図11も同様)の例によれば、製品表PL1側のツール/デバイス仕様「C社製/マルチキャビネット」と、現存特装車CA1の装備品仕様「F社製/冷蔵保管キット」との間で類似度が最も乖離している。
このため、決定部136は、現存特装車CA1に架装されている「F社製/冷蔵保管キット」を、顧客CL11の要求仕様に対応する製品「C社製/マルチキャビネット」に交換すれば、類似度が一致し、結果的に、閾値を満たす全体満足度Stを得られると判断する。すなわち、決定部136は、図10の現存特装車CA1側の製品構成において、「F社製/冷蔵保管キット」が「C社製/マルチキャビネット」に置き換わった構成を、全体満足度Stを得られる可能性のある他の製品構成として推定する。
そして、決定部136は、現存特装車CA1の現在の製品構成を、ステップS810で推定した他の製品構成へと変更し、構成変更後の現存特装車CA1について、ステップS803の類似度算出処理を再度実行するよう指示する(ステップS811)。
類似度算出部133は、決定部136の指示に応じて、現存特装車CA1における構成変更後の製品構成と、製品表PL1における製品構成とを比較することで、類似度Rxを算出する(ステップS812)。また、満足度算出部135は、構成変更後に対応する類似度Rxを用いて、満足度算出処理を再度実行し(ステップS805)、そして、決定部136は、再計算された全体満足度Stが閾値以上であるか否かを再び判定する(ステップS806)。
このようにして、情報処理装置100は、現存特装車CA1について全体満足度Stが閾値未満である場合には、閾値以上の全体満足度Stが得られるまで構成変更を繰り返してよい。そして、決定部136は、閾値以上の全体満足度Stが得られた場合には、この時点での製品構成の現存特装車CA1を提案対象の特装車として決定する。
このように構成変更を行うことで構成変更後の現存特装車を、提案対象の特装車として決定する場合、複数の特装車が提案対象として決定される場合がある。例えば、決定部136は、コストを優先した構成変更に伴う特装車と、納期を優先した構成変更に伴う特装車といったように、構成変更のパターンに応じた複数の特装車を提案対象として決定する場合がある。係る場合には、提案部137は、各構成変更のパターンに対応する複数の特装車の情報(後述する帳票)を用いた提案を行ってよい。例えば、提案部137は、「コスト優先した場合の製品構成」と、「納期優先した場合の製品構成」とが個別に示された帳票を用いて、各特装車を提案してよい。
なお、決定部136は、ステップS806において、全体満足度Stが閾値以上であったとしても構成変更を行ってもよい。例えば、決定部136は、全体満足度Stが閾値以上である場合には、提案候補の現存特装車CAxの現在の製品構成(例えば、現在の装備品構成)に基づいて、閾値を満たす全体満足度Stを維持できる他の製品構成(例えば、他の装備品構成)を推定してよい。
ここで、上記例によれば、決定部136は、全体満足度Stが閾値未満である場合には、類似度を高めるように他の製品構成を推定した。しかし、全体満足度Stが閾値以上である今回の場合には、ある程度高い類似度が確保されている可能性が高い。したがって、決定部136は、類似度とは異なる観点から他の製品構成を推定してもよい。例えば、決定部136は、顧客CL11および供給者SP1のうち、いずれか一方が重要視する項目に基づいて、閾値を満たす全体満足度Stを維持できるような他の製品構成を推定してよい。
例えば、図10の例を参考に用いて、提案候補の現存特装車CV5(不図示)の製品構成が「A社製/簡易テーブルキット」、「B社製/32型ディスプレイ」、「C社製/マルチキャビネット」であり、製品表PL1における製品構成と完全に一致していたとする。しかしながら、例えば、ツール/デバイス供給者SP13が、「G社製/32型ディスプレイ」」を早急に消費したく、係る製品に重要度を設定していたとする。係る場合、決定部136は、決定部136は、現存特装車CA11側の製品構成において、「B社製/32型ディスプレイ」が「G社製/32型ディスプレイ」に置き換わった構成を、全体満足度Stを得られる可能性のある他の製品構成として推定する。
そして、決定部136は、現存特装車CA5の現在の製品構成を、ステップS810で推定した他の製品構成へと変更し、構成変更後の現存特装車CA5について、ステップS803の類似度算出処理を再度実行するよう指示する(ステップS811)。
類似度算出部133は、決定部136の指示に応じて、現存特装車CA5における構成変更後の製品構成と、製品表PL1における製品構成とを比較することで、類似度Rxを算出する(ステップS812)。また、満足度算出部135は、構成変更後に対応する類似度Rxを用いて、満足度算出処理を再度実行し(ステップS805)、そして、決定部136は、再計算された全体満足度Stが閾値以上であるか否かを再び判定する(ステップS806)。
ここで、決定部136は、上記の通りツール/デバイス供給者SP13の重要度に応じて構成変更したとしても、現存特装車CA5について閾値以上の全体満足度Stを維持できていた場合には、この時点での製品構成の現存特装車CA5を提案対象の特装車として決定する。一方、情報処理装置100は、構成変更により全体満足度Stが閾値未満となった場合には、閾値以上の全体満足度Stが得られるまで構成変更を繰り返してよい。
また、これまでの例によれば、決定部136は、顧客および供給者の双方の要求をよりよく満たす現存特装車が始めから存在する(換言すると、全体満足度Stが閾値以上の現存特装車が始めから存在する)ことで、構成変更を行わない現状のままの現存特装車を、提案対象の特装車として決定するパターンがある。
また、決定部136は、顧客および供給者の双方の要求をよりよく満たす現存特装車が始めから存在せず(換言すると、全体満足度Stが閾値未満の現存特装車しか始は存在せず)、構成変更を行うことで構成変更後の現存特装車を、提案対象の特装車として決定するパターンがある。
ここで、上記の2パターンのうち前者は、現存特装車をそのまま流用して提案するものであり、後者は現存特装車の装備品を一部改造した状態で提案するものである。しかしながら、利用者の要求仕様に応じた全く新しい特装車が製造されるパターンもある。すなわち、利用者の要求仕様に応じたフルオーダー製の特装車も提案対象の特装車として決定されてよい。
具体的には、決定部136は、利用者の要求に応じた製品の組合せ通りに新たに設計された特装車であるフルオーダー製の特装車を提案対象の特装車としてさらに決定してよい。また、フルオーダー製の特装車についても同様に全体満足度Stが算出されてよく、決定部136は、この全体満足度Stが閾値以上である場合には、フルオーダー製の特装車を提案対象の特装車として決定してもよい。
図12には、これらのパターンに応じて生成された帳票の一例が示される。図12は、提案パターンに応じた帳票の一例を示す図である。図12に示すように、提案部137は、各パターンでの「製品構成」、「費用」、「最短納品日」を含む帳票FMを用いて、パターンごとの特装車を一度に提案してよい。
〔6.限定解除〕
情報処理装置100は、要求仕様ではなく、特装車の利用用途(利用目的)を受け付けることで、受け付けた利用用途に応じた最適な仕様を動的に判別し、判別した仕様に基づいて、類似度や満足度を算出してもよい。
また、情報処理装置100は、地方自治体から取得した情報に基づき、地域単位でMaaS事業の需要を解析し、解析結果に応じた動的に判断した仕様から提案対象の特装車を決定してもよい。また、情報処理装置100は、提案対象の特装車を例えば仲介者AGに提案してよい。この結果、仲介者AGは、MaaS事業に向けた特装車の提案を地方自治体に対して適切に行うことができるようになる。
〔7.ハードウェア構成〕
また、上記実施形態にかかる情報処理装置100は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図13は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態にかかる情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラム(例えば、実施形態に係る情報処理プログラム)を実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔8.その他〕
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
1 システム
20 サービス提供者装置
40 顧客装置
60 供給者装置
100 情報処理装置
120 記憶部
121 要求情報データベース
122 車両情報データベース
123 流用データベース
124 製品情報データベース
130 制御部
131 受付部
132 作成部
133 類似度算出部
134 取得部
135 満足度算出部
136 決定部
137 提案部

Claims (18)

  1. 特装車に関する利用者の要求と、現存する特装車である現存特装車に架装されている装備品とを比較した比較結果を取得する取得部と、
    前記比較結果に基づいて、前記要求の満たされ具合を示す利用者満足度を算出する満足度算出部と、
    前記利用者満足度に基づいて、前記利用者に提案する提案対象の特装車を決定する決定部と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記要求には、特装車に架装されている装備品についての要求仕様が含まれ、
    前記要求仕様が示す仕様の製品と、前記現存特装車に架装されている装備品との類似度である装備類似度を算出する類似度算出部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記要求には、特装車の車体本体についての要求仕様が含まれ、
    前記類似度算出部は、前記要求仕様が示す仕様の車体本体と、前記現存特装車の車体本体との類似度である車体類似度をさらに算出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記類似度算出部は、前記現存特装車のうち、前記装備類似度と前記車体類似度とから総合的に判断された総合類似度が所定条件を満たす特装車を、提案候補の特装車として抽出し、
    前記取得部は、前記提案候補の特装車について算出された前記総合類似度を前記比較結果として取得する
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記類似度算出部は、前記現存特装車のうち、前記車体類似度が所定条件を満たす特装車を、提案候補の特装車として抽出し、
    前記取得部は、前記提案候補の特装車について算出された前記装備類似度を前記比較結果として取得する
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記満足度算出部は、前記取得部により比較結果として取得された類似度と、前記利用者の要求に含まれる所定の付加条件とに基づいて、前記利用者満足度を算出する
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の情報処理装置。
  7. 前記満足度算出部は、前記類似度、および、前記所定の付加条件に対して、重要度に応じた重み付けを行い、重み付けした後の前記類似度と、重み付けした後の前記所定の付加条件とに基づいて、前記利用者満足度を算出する
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記満足度算出部は、前記利用者の要求に応じた製品について、前記特装車に関する供給者が定めた設定内容に基づいて、前記供給者の都合の満たされ具合を示す供給者満足度をさらに算出する
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記満足度算出部は、前記設定内容に対して、重要度に応じた重み付けを行い、重み付けした後の各設定内容に基づいて、前記供給者満足度を算出する
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記設定内容には、前記利用者の要求に応じた製品の入手しやすさ、前記利用者の要求に応じた製品の価格、前記利用者の要求に応じた製品に関する生産稼働状況、または、前記利用者の要求に応じた製品が利用されていない期間であるブランク期間のいずれかが含まれる
    ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記満足度算出部は、前記利用者満足度と前記供給者満足度とから総合的に判断された全体満足度を算出し、
    前記決定部は、前記全体満足度が条件を満たすか否かに基づいて、前記利用者に提案する提案対象の特装車を決定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  12. 前記決定部は、前記全体満足度が条件を満たす場合には、前記現存特装車のうち、前記利用者の要求に基づき抽出された提案候補の特装車であって、前記装備品の交換または取り外しが行われていない現状のままの特装車を、前記提案対象の特装車として決定する
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記決定部は、前記全体満足度が条件を満たさない場合には、前記現存特装車のうち、前記利用者の要求に基づき抽出された提案候補の特装車における現在の装備品の構成である現在構成に基づいて、前記条件を満たす全体満足度を得ることできる他の構成を特定し、前記現在構成から前記他の構成へと変更した状態の前記提案候補の特装車を、前記提案対象の特装車として決定する
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  14. 前記決定部は、前記全体満足度が条件を満たす場合には、前記現存特装車のうち、前記利用者の要求に基づき抽出された提案候補の特装車における現在の装備品の構成である現在構成に基づいて、前記条件を満たす全体満足度を維持できる他の構成を特定し、前記現在構成から前記他の構成へと変更した状態の前記提案候補の特装車を、前記提案対象の特装車として決定する
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  15. 前記決定部は、前記利用者、および、前記特装車に関するサービスを供給する供給者のいずれか一方が重要視する項目に基づいて、前記他の構成を特定する
    ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理装置。
  16. 前記決定部は、前記要求に応じた製品の組合せ通りに新たに設計された特装車であるフルオーダー製の特装車について算出された全体満足度が条件を満たす場合には、当該フルオーダー製の特装車を前記提案対象の特装車としてさらに決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  17. コンピュータが実行する情報処理方法であって、
    特装車に関する利用者の要求と、現存する特装車である現存特装車に架装されている装備品とを比較した比較結果を取得する取得工程と、
    前記比較結果に基づいて、前記要求の満たされ具合を示す利用者満足度を算出する満足度算出工程と、
    前記利用者満足度に基づいて、前記利用者に提案する提案対象の特装車を決定する決定工程と
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  18. 特装車に関する利用者の要求と、現存する特装車である現存特装車に架装されている装備品とを比較した比較結果を取得する取得手順と、
    前記比較結果に基づいて、前記要求の満たされ具合を示す利用者満足度を算出する満足度算出手順と、
    前記利用者満足度に基づいて、前記利用者に提案する提案対象の特装車を決定する決定手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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