JP3252701B2 - シーケンス回路cadシステム - Google Patents

シーケンス回路cadシステム

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JP3252701B2
JP3252701B2 JP09216296A JP9216296A JP3252701B2 JP 3252701 B2 JP3252701 B2 JP 3252701B2 JP 09216296 A JP09216296 A JP 09216296A JP 9216296 A JP9216296 A JP 9216296A JP 3252701 B2 JP3252701 B2 JP 3252701B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シーケンス回路C
ADシステム、特に、それぞれ位置指定されたシンボル
位置に所望のシンボルを割り付けてシーケンス回路図を
作成するシーケンス回路CADシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シーケンス回路図を作成および参
照する際の作業効率を向上するためにCADシステムが
用いられている。従来のCADシステムでは、CRT等
の表示装置を用いて回路図を作成し、また保管してある
回路図を表示装置に表示して回路図の内容を確認するこ
とができる。また、回路図中の機器を指定して、その機
器の属性を表示させる検索機能を有している。以下、こ
のシーケンス回路CADシステムの一例について説明す
る。
【0003】なお、以下では、図12に示すような回路
図を処理する場合をとりあげて説明する。このCADシ
ステムでは、図13に示すように、回路図が破線で囲ま
れたシンボルの集合として描かれる。シンボルには、機
器を表す機器シンボルと、接続線を表す接続線シンボル
がある。回路図上にはシンボルを割り付けるべき位置と
してシンボル位置(図中a〜f)が定められており、こ
の各シンボル位置に図示例のように各シンボルが割り付
けられて回路図が形成されている。
【0004】図14は、従来のCADシステムの構成を
示している。同図に示すように、このCADシステム
は、CRT2、マスターファイルメモリ4、作図ファイ
ルメモリ6、データ保管メモリ8および制御部メモリ1
0とを備えている。
【0005】CRT2は、回路図等を表示するための表
示画面を備え、また、作業者が作図内容やシステム動作
の指示を入力するためのキーボード等の入力手段を備え
ている。作業者による入力操作内容は、CRT2から制
御部メモリ10へ送られる。
【0006】マスターファイルメモリ4には、図示のよ
うにフォーマット4a、シンボル4b、部品4cのマス
ターデータが記憶されている。フォーマット4aは図枠
等のデータであり、シンボル4bは各シンボルの図形で
あり、部品4cは各シンボルに対応する部品の発注先等
のデータである。シンボル4bには、図15に示すよう
に、シンボルの種類毎に一対一で対応するシンボル番号
が登録されている。本CADシステムでは、シンボルの
図形そのものの替わりに、各図形に対応するデータとし
て上記シンボル番号が用いられる。
【0007】作図ファイルメモリ6は、作業中の回路図
に関するCADデータを記憶するバッファメモリとして
機能する。図16は、前述の図13の回路図に対応する
CADデータを示している。同図に示すように、シンボ
ル番号がシンボル位置に割り付けられており、さらに、
機器シンボルについては、作業者の入力したシンボル属
性(機器符号等)が該当するシンボル位置と関連付けら
れている。作図ファイルメモリ6は属性データ記憶回路
12を備えており、属性データ記憶回路12にはシンボ
ル属性が書き込まれる。
【0008】データ保管メモリ8は、作図ファイルメモ
リ6から、作業の終了したCADデータを送られて記憶
する。また、作業者の指定した回路図のデータを作図フ
ァイルメモリ6へ送る。データ保管メモリ8は、複数の
回路図のデータを記憶できるように構成されている。
【0009】制御部メモリ10は、CRT2、マスター
ファイルメモリ4、作図ファイルメモリ6、データ保管
メモリ8と接続されている。制御部メモリ10は、CR
T2から入力された作業者の指示に従い、本システムを
動作させるための指示を各構成に出力する。また、CR
T2から入力された作業者の作図内容を作図ファイルメ
モリ6に書き込む。また、作業者の指示に従い、作図フ
ァイルメモリ6の記憶内容をCRT2へ送り表示させ
る。
【0010】次に、本CADシステムの動作を、回路図
作成、回路図表示、検索に分けて説明する。
【0011】「回路図作成」作業者は、CRT2を操作
し、シンボルメニューから所望のシンボルを順次選択し
て入力することにより作図作業を行う。また、機器シン
ボルに対応して、機器符号、コメント、容量・設定値と
いったシンボル属性を入力する。さらに作業者は、回路
図の頁毎に装置符号を入力する。作業者の入力した内容
は、制御部メモリ10へ送られる。
【0012】制御部メモリ10は、シンボル毎に作業者
が入力操作を行ったシンボル位置と入力操作内容を判断
し、マスターファイルメモリ4のマスターデータを用い
て、作図ファイルメモリ6に図16のようなCADデー
タを作成し、属性データ記憶回路12にシンボル属性を
書き込む。
【0013】回路図作成作業を終了(または中断)する
際は、作業者の指示に対応した制御部メモリ10からの
指示に従い、作図ファイルメモリ6の保持しているデー
タが、データ保管メモリ8へ送られて保管される。
【0014】「回路図表示」作業者により確認すべき図
面が指定入力されると、制御部メモリ10の指示に従
い、データ保管メモリ8中に記憶されている該当図面の
データが、作図ファイルメモリ6にバッファされる。制
御部メモリ10は、作図ファイルメモリ6からデータを
読みだしてCRT2の表示画面上に回路図を表示させ
る。
【0015】「検索」作業者は、CRT2の表示画面に
回路図面を表示し、画面表示されたメニューから検索内
容を選択後、さらに、検索対象の機器シンボルを指定す
る。制御部メモリ10は、属性データ記憶回路12から
指定項目と同一属性を持ったデータを検索してCRT2
に表示する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のCADシステム
では、上記のように、機器に関する属性を検索すること
が容易にできる。しかし、接続線に関するデータを用い
た検索を行うことができなかった。
【0017】上記の接続線に関する検索作業として、例
えば、「ある機器に接続線を介して接続されている機器
を確認する」という作業がある。この作業は、例えば、
運転準備の接点を切れば設備全体への電流供給を停止可
能であるといった安全確保の確認のために行われる。こ
の場合は、運転準備の接点に取り付けられる接続線の末
端の機器を探し出す必要がある。
【0018】従来のCADシステムでは、上記のような
接続線に関するデータを用いる検索ができない。そこ
で、作業者は、機器シンボルを指定して、シンボル属性
から機器の使用箇所を検索する。そして、作業者が、全
使用箇所の頁の回路図を一つ一つ表示させて、対象機器
に接続されている機器を探し出す作業を繰り返す。最終
的に対象機器に取り付けられた接続線の末端の機器をす
べて確認することができる。しかし、このような作業は
大変であり、多大な時間を要する。
【0019】なお、外部線番の一覧表を出力可能なCA
Dシステムもあり、この一覧表を用いて上記の確認作業
を行うことも可能である。しかし、この一覧表を用いた
作業では、全数チェックが必要であり作業が大変である
ことに変わりない。また属性に入れられた情報のため、
データ変更に対応できているか解らない。
【0020】その他、一度作られた回路図に符号追加処
理を行う場合、作業者が手作業で追加内容を入力する。
この際、図面データ作成が優先され、効率よく作業でき
る様、シンボルに属性を持たせているため、確認のため
の検索機能がない。
【0021】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものである。本発明の目的は、シーケンス回路図
の接続線に関するデータの検索を行うことが可能なシー
ケンス回路CADシステムを提供し、検索作業を容易か
つ迅速にできるようにすることにある。
【0022】ここで、本発明は、図16に示されるよう
に、従来システムにおいて接続線シンボルに対応するシ
ンボル属性が空欄となっていることに着目する。そし
て、この空欄を利用して接続線に関するデータを検索可
能とするシステムを提供する。
【0023】そして、本発明は、上記接続線に関するデ
ータの検索として、作業者による接続線の指定に対応
し、この接続線の末端につながっている機器を検索して
表示することが可能なシーケンス回路CADシステムを
提供する。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、それぞれ位置
指定されたシンボル位置に所望のシンボルを割り付けて
シーケンス回路図を作成するシーケンス回路CADシス
テムにおいて、各シンボルは、シンボル位置に対応して
シンボル属性とともに記憶装置に記憶され、このシンボ
ル属性として、機器シンボルに対しては機器符号属性
が、そして、接続線シンボルに対しては線番属性が与え
られていることを特徴とする。
【0025】ここで「シンボル」は、各シンボルそのも
のでもよく、また、各シンボルに対応するシンボル番号
(または符号等)でもよい。
【0026】上記構成によれば、シンボル属性として、
機器シンボルに対しては機器符号属性が、そして、接続
線シンボルに対しては線番属性が与えられる。従って従
来のシンボル属性を記憶する構成を利用して、接続線シ
ンボルに線番属性を与えることができる。接続線シンボ
ルに線番属性を与えたことにより、シーケンス回路図の
接続線に関するデータの検索を行うことが可能となる。
【0027】本発明の好適な態様では、接続線シンボル
を割り付けられたある特定のシンボル位置から、前記線
番属性を用いて、当該接続線シンボルに接続される機器
を順次検索する。この構成によれば、作業者による接続
線の指定に対応し、この接続線の末端につながっている
機器が検索される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照し説明する。なお、以下の説明におい
て、前述の図12〜図16に示す要素に付した符号と同
一符号を付した要素は同一機能を有するので説明を省略
する。
【0029】本システムでは、作業者が、機器間の接続
指示を行う際に、線番号および種類を線番属性として入
力するように構成されている。ここで、接続線の種類と
は、各接続線が外部配線であるか否かを示す情報をい
う。入力された線番属性は、CADデータの該当するシ
ンボル位置(接続指示の際に、接続線シンボルが割り付
けられたシンボル位置)に関連付けるようにして、作図
ファイルメモリ6に記憶される。図1は、前述の図16
に対し、線番属性の書き込みを行われた状態を示してい
る。このようにして、各接続線シンボルに、シンボル属
性として線番属性が与えられる。
【0030】図2は、本実施形態のシーケンス回路CA
Dシステムの構成を示すブロック図である。同図に示す
ように、本システムでは、前述の従来システムに対し
て、作図ファイルメモリ6に符号データ照合記憶回路2
0および接続線識別記憶回路22が設けられ、また制御
部メモリ10に照合部24が設けられている。
【0031】符号データ照合記憶回路20は、機器シン
ボルに関するデータを記憶するための図3(a)に示す
ような機器符号データテーブルを備える。機器符号デー
タテーブルへの書込みは、作図作業時、作業者による入
力作業毎に行われる。この際制御部メモリ10は、CR
T2からの入力内容を判断して機器符号データテーブル
に書き込む。また、上記の書込みは、保管した回路図を
呼び出して表示する際、データ保管メモリ8の回路図か
ら作図ファイルメモリ6へCADデータが呼び出された
時に、このCADデータに基づいて行われる。
【0032】符号データ照合記憶回路20は、機器符号
データテーブルを用いたダブリチェックの照合機能を備
えている。この照合機能は、作図作業において、機器符
号の入力時に、機器符号が作業者のミスにより二重に使
われたことを検出し、その場で表示して知らせる機能で
ある。
【0033】また、符号データ照合記憶回路20は、機
器符号データテーブルを用いた検索回路マルチ表示機能
を備えている。この機能では、作業者により検索対象の
機器符号が入力されると、この機器符号の使用箇所の回
路数より画面表示の分割数が決められる。そして、図3
(c)に示すように、使用箇所の頁の若い順から、各使
用箇所の回路図が割り付けられて表示画面に分割表示さ
れる。
【0034】接続線識別記憶回路22は、接続線シンボ
ルに関するデータを記憶するための線番データテーブル
を備える。線番データテーブルへの書込みは、前述の機
器符号データテーブルと同様に、作図作業時に作業者に
よる入力作業毎に行われ、また、保管した回路図を表示
する際、作図ファイルメモリ6に呼び出されたCADデ
ータに基づいて行われる。
【0035】接続線識別記憶回路22は、線番データテ
ーブルを用いた線番有無の照合機能を備えている。この
照合機能は、作図作業において、線番を記憶されなかっ
た箇所があることを検出し、作業者に表示して知らせる
機能である。。
【0036】また、接続線識別記憶回路22は線番検索
機能を備えている。この機能では、作業者により検索対
象の接続線の線番が入力されると、この接続線に接続さ
れた機器が順次検出される。検出された機器は、図4に
示すように、制御部メモリ10によりCRT2の画面上
に表示される。
【0037】制御部メモリ10に設けられた照合部24
は、符号データ照合記憶回路20および接続線識別記憶
回路22における照合機能を制御する。
【0038】以下、前述した接続線識別記憶回路22の
線番有無の照合機能、符号データ照合記憶回路20の検
索回路マルチ表示機能、および接続線識別記憶回路22
の線番検索機能について、フローチャートを用いてより
詳細に説明する。
【0039】「線番有無の照合機能」図5は、本システ
ムにおいて接続線を入力する際の作業工程と、前述の線
番有無の照合機能の処理工程を示すフローチャートであ
る。また、図6は、上記入力作業工程の具体例を示す説
明図である。図面入力処理(S1)において、作業者が
機器間の接続指示を行う(S3)。この際、図6に矢印
zで示すように、機器間に接続線シンボルw〜yが割り
付けられる。接続指示が行われると、外部配線、内部配
線かの識別の入力指示要求が表示される(S5)。作業
者が外部配線である旨を入力すると、接続線シンボルに
外部情報(外部配線であることを示す情報)が付加され
る(S7)。内部配線の場合はなにも付加されない。図
6において、接続線シンボルwは外部配線であり、接続
線シンボルx、yは内部配線である。接続線シンボルw
に外部情報が付加されたことが線上の丸印により示され
ている。次に、線番の入力指示要求が表示され(S
9)、作業者が入力した線番が記憶される(S11)。
図6において、接続線シンボルwには線番が入力され記
憶されているが、接続線シンボルx、yには線番が入力
されず記憶されていない。ステップS13にて入力処理
が終了していない場合はステップS3へ戻る。
【0040】ステップS13にて入力処理が終了した場
合は線番有無の照合処理を実行させる(S15)。する
と、先頭機器が検索され(S17)、その機器の接続線
における線番の有無をチェックする(S19)。チェッ
クした接続線に線番が無い場合には、エラー出力と入力
指示を表示する(S21)。線番が有る場合には、次に
接続される機器を検索し(S23)、その機器が最終回
路であるか否かを判別する(S25)。最終回路でない
場合にはステップS19に戻り、接続線における線番の
有無のチェックを行う工程を繰り返す。ステップS25
にて最終回路であると判別した場合には、照合処理を終
了する(S27)。以上のようにして、入力情報の不足
により線番が記憶されなかった箇所についての不足デー
タ入力指示が行われる。
【0041】「検索回路マルチ表示機能」図7は、符号
データ照合記憶回路20による検索回路マルチ表示機能
の処理工程を示すフローチャートである。作業者により
検索対象機器の機器符号が入力され(S31)、検索指
示が行われると(S33)、制御部メモリ10が符号デ
ータ照合記憶回路20の機器符号データテーブルと指定
された機器符号を照合する(S35)。検索対象の機器
符号が無い場合は、ステップS31に戻り再入力待ちと
なる。検索対象の機器符号がある時は、その機器符号に
ついてのデータが保管され(S37)、保管したデータ
を基に、図3(b)に示すように、対象機器の使用箇所
の回路数をカウントし(S39)、さらに、カウント値
に基づいて画面の分割数を設定する(S41)。そし
て、設定分割数に従い、各使用箇所の回路図を頁順に割
り付けて(S43)、画面上に分割表示する(S45、
図3(c))。
【0042】「線番検索機能」図8および図9は、接続
線識別記憶回路22による線番検索機能の処理工程を示
すフローチャートである。また図10は、回路図の具体
例に対して図8のチャートのステップ符号を付した説明
図である。作業者により検索対象の接続線の線番が入力
され(S51)、検索指示が行われると(S53)、制
御部メモリ10が接続線識別記憶回路22の線番データ
テーブルと指定された線番を照合する(S55)。検索
対象の線番が無い場合は、ステップS51に戻り再入力
待ちとなる。検索対象の線番がある時は、その線番につ
いてのデータを基に使用箇所を検索し(S57)、回路
データの最初に入力されている所を先頭位置として保管
する(S59)。
【0043】保管した先頭位置より一次側の接続線デー
タをたどり、一次側接続線に接続される機器を順次検索
して、検索した機器の情報を接続機器レジスタに保管す
る(S61)。この接続機器レジスタは、接続線識別記
憶回路22に設けられている。ステップS61で一次側
接続線に接続されたすべての機器を検索して接続機器レ
ジスタに保管すると、ステップS59で保管した先頭位
置へ戻る(S63)。そしてステップS61と同様にし
て、二次側の接続線データをたどり、接続される機器を
順次検索して、検索した機器の情報を接続機器に保管す
る(S65)。二次側接続線の検索工程が終わると接続
機器レジスタの保管情報を整理して(S67)、整理し
た情報を図4に示すようにCRT2に表示する(S6
9)。
【0044】次に、図9のサブフローチャートを用い
て、前述の一次側/二次側接続ブロックチェック工程
(S61/S65)について説明する。以下では、接続
線に沿って連続して接続されたシンボルをたどっていく
処理が行われる。この処理では、着目しているシンボル
の隣に接続されているシンボルの情報を参照する処理が
繰り返し行われる。なお、以下では、一次側接続線の検
索について説明するが、二次側接続線の検索も同様に行
われる。
【0045】先頭位置の一次側に隣接するシンボルの情
報を参照し、そのシンボルが分岐点を表しているか否か
を検出し(S71)、分岐点でない場合には、接続線シ
ンボルであるか否かを検出する(S73)。そして接続
線シンボルである場合にはステップS71に戻る。これ
により隣接する接続線シンボルが順次たどられる。ステ
ップS73において隣接するシンボルが接続線シンボル
でない場合には、機器シンボルであるか否かを検出し
(S77)、機器シンボルである場合には、その機器シ
ンボルの情報を接続機器レジスタに保管する(S7
9)。なおステップS77において機器シンボルでない
場合には、検索不可である旨を表示する(S81)。以
上は、一次側接続線に分岐点がなく、一つの機器のみが
接続されている場合の検索処理工程である。
【0046】前述のステップS71において分岐点を表
すシンボルを検出した場合、以下に説明する分岐線(分
岐点から分岐して続く接続線)毎の検索を行う。まず分
岐レジスタに記憶された分岐数nを初期状態0から1に
する(S83)。この分岐レジスタは接続線識別回路2
2に設けられている。分岐レジスタでは、後述するよう
に、検索工程で分岐点を検出する毎に分岐数nに1が加
算される。従って、この分岐数nが、検出された分岐線
の数を表すことになる。以下、本フローチャートの説明
において、各分岐線を構成するシンボルの集合を「グル
ープ」という。
【0047】次に、ステップS85で分岐レジスタに未
検索の分岐線のグループnがあるか否かを検出する。こ
こでは、分岐レジスタを加算したばかりなので未検索の
グループが存在する。そこで、そのグループについて、
分岐線をたどり接続される機器シンボルを検出する(S
87〜S95)。このステップS87〜S95は、前述
のステップS71〜S81と同様の工程である。
【0048】ここで、分岐線をたどっていく過程で、ス
テップS87において分岐点を検出した場合は、ステッ
プS83に戻り分岐レジスタの分岐数nに1を加算す
る。そして、ステップS85を経て、ステップS87で
検出した新たな分岐線のグループの検索を行う。
【0049】ステップS93で検出した機器の情報を保
管した場合は、分岐レジスタの分岐数nから1をひくと
ともにステップS85に戻る。ステップS85にて、分
岐レジスタの分岐数を基に、未検索の分岐線があると判
断される限り検索を継続する。
【0050】ステップS85にて分岐レジスタの情報か
ら未検索の分岐線のグループが存在しない場合、すべて
の分岐線の検索が行われたのでサブフローを終了する
(S97)。なお、前述のステップS79にて機器の情
報を保管した場合にも、ステップS85に進み、分岐レ
ジスタにはなにも入っていないので、ステップS97に
進みサブフローを終了する。
【0051】以上に説明した図9の処理工程について具
体例を用いて説明する。なお、以下の説明では、適宜、
図9に付したステップの符号を用いて説明する。
【0052】図11は、前述の図10における回路図の
詳細図であって、以下に説明する検索部分を示してい
る。同図に示すように、ここでは、一次側接続線をチェ
ックする処理(図8のステップS61)を例に説明す
る。検索の先頭開始位置は、図中の接続線シンボルAで
ある。シンボル番号を基に接続線シンボルAは横線であ
ることが分かるので、シンボル位置を用いて接続線シン
ボルAの左隣のシンボルBを検出する。そして、シンボ
ルBのシンボル番号およびシンボル属性を用いて、シン
ボルBが接続線シンボルAとつながった接続線シンボル
であることを検出する(S73)。次に、シンボルBに
着目して同様の処理を行う。このようにして一次側の接
続線αを順次たどっていく(S71、S73)。
【0053】接続線ブロックCに達すると、シンボル番
号から接続線シンボルCが分岐位置であることを検出す
る(S71)。そこで、分岐レジスタの分岐数nを1と
するとともに(S83)、接続線シンボルCのシンボル
位置を分岐位置レジスタに記憶させる。この分岐位置レ
ジスタは接続線識別記憶回路22に設けられている。シ
ンボル番号を基に、接続線シンボルCは、左側および下
側につながっていることが分かる。そして、ここでは左
側の接続線シンボルDを次に検出する。すなわち分岐線
βがステップS85における未検索の分岐線のグループ
とされ、この分岐線βがたどられる(S87、S8
9)。
【0054】接続線シンボルEから隣のシンボルFを検
出した時に、シンボル属性によりシンボルFが機器シン
ボルであることが分かる(S91)。そこで、機器シン
ボルFの情報を接続機器レジスタに記憶させる(S9
3)。
【0055】機器シンボルを検出した場合は、分岐レジ
スタの分岐数nから1を引く。また分岐位置レジスタの
記憶内容を参照して、分岐位置(接続線シンボルC)に
もどり、かつ、このときに戻り先の分岐位置を分岐位置
レジスタから削除する。そして下側の接続線シンボルG
を次に検出する。すなわち分岐線γが、ステップS85
における未検索の分岐線のグループとされ、この分岐線
γがたどられる(S87、S89)。接続線シンボルH
では、シンボル番号に基づいて、右隣のシンボルを検出
する。
【0056】機器シンボルJを検出すると(S91)、
接続機器レジスタに該機器の情報を記憶させ(S9
3)、分岐レジスタの分岐数nを参照する(S85)。
そして未検索のグループがないことが分かると、一次側
の検索が終了したと判断される(S97)。そして、先
頭位置に戻り二次側の検索が開始される。
【0057】以上、図9のフローチャートの検索処理の
具体例を説明した。なお、上記の処理工程は、特定のシ
ンボル位置から接続線をたどっていき、接続線の末端が
接続される機器を検出する処理である。このような処理
は、前述の「線番有無の照合機能」においても、図5の
ステップS23(接続先機器検索工程)にて同様に行わ
れる。
【0058】以上、本実施形態のCADシステムについ
て説明した。このCADシステムを用いると、ある機器
に接続線を介して接続されている機器を容易に検索する
ことができる。すなわち、作業者は、検索回路マルチ表
示機能により、検索対象の機器が使われている箇所の回
路図を図3(c)の分割表示により確認することができ
る。そして、この分割表示から検索すべき接続線を見つ
け、この接続線を指定して線番検索機能により検索を行
う。この検索により、図4に示されるような検索結果を
得ることができる。
【0059】図4の検索結果を用いれば、ある接続線に
接続すべき機器であって未接続の機器を検出することが
できる。従って、図面の指示ミスによる接続指示の洩れ
を容易に確認できる。
【0060】ここで、回路図上に接続指示のミスがある
場合、この指示ミスは、一般に、回路図に従って組み付
けを完了した後の運転確認作業にて発見されることが多
い。この場合に、回路図の確認作業が困難であると配線
のやりなおし作業に時間がかかってしまう。本CADシ
ステムでは、回路図の確認作業を容易かつ迅速に行うこ
とを可能とすることにより、図面の指示ミスへの対応を
迅速に行うことが可能となる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、シーケンス回路CAD
システムにおいて、各シンボルのシンボル属性として、
機器シンボルに対しては機器符号属性が、そして、接続
線シンボルに対しては線番属性が与えられる。従って従
来のシンボル属性を記憶する構成を利用して、接続線シ
ンボルに線番属性を与えることができる。接続線シンボ
ルに線番属性を与えたことにより、従来の機器シンボル
にのみシンボル属性を与えるCADシステムではできな
かった接続線に関するデータの検索を行うことができ、
回路図の確認作業をより容易かつ迅速に行うことが可能
となる。
【0062】また本発明によれば、作業者による接続線
の指定に対応し、この接続線の末端につながっている機
器が検索される。従って、指定された接続線に接続され
るべき機器が、回路図上で接続されているか否かの確認
を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のCADシステムのCADデータを示
す説明図である。
【図2】 本発明のシーケンス回路CADシステムの構
成を示すブロック図である。
【図3】 符号データ照合記憶回路の機器符号データテ
ーブルの構成と検索回路マルチ表示機能を示す説明図で
ある。
【図4】 接続線識別記憶回路の線番検索機能による検
索結果を示す説明図である。
【図5】 接続線を入力する際の作業工程と線番有無の
照合機能の処理工程を示すフローチャートである。
【図6】 図5のフローチャートの処理の具体例を示す
説明図である。
【図7】 符号データ照合記憶回路による検索回路マル
チ表示機能の処理工程を示すフローチャートである。
【図8】 接続線識別記憶回路による線番検索機能の処
理工程を示すフローチャートである。
【図9】 図8の処理工程の一次側/二次側接続線ブロ
ックチェック工程を示すサブフローチャートである。
【図10】 回路図の具体例に対して図8のフローチャ
ートのステップ符号を付した説明図である。
【図11】 図10の回路図の詳細図であって、図9の
処理工程の具体例を示す説明図である。
【図12】 CADシステムにて処理される回路図の一
例を示す説明図である。
【図13】 図12の回路図がシンボルの集合であるこ
とを示す説明図である。
【図14】 従来のシーケンス回路CADシステムの一
例を示すブロック図である。
【図15】 図14のCADシステムのマスターファイ
ルに登録されたシンボルの種類毎のシンボル番号を示す
説明図である。
【図16】 図14のCADシステムのCADデータを
示す説明図である。
【符号の説明】
2 CRT、4 マスターファイルメモリ、6 作図フ
ァイルメモリ、8 データ保管メモリ、10 制御部メ
モリ、12 属性データ記憶回路、20 符号データ照
合記憶回路、22 接続線識別記憶回路、24 照合
部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−234891(JP,A) 特開 平6−68189(JP,A) 特開 平2−51777(JP,A) 特開 昭55−97635(JP,A) 広川久夫、外2名,”統合エンジニア リング支援システムのシーケンス設計機 能”,富士時報,富士電機株式会社,平 成8年4月10日,第69巻,第4号,p. 242−245 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ位置指定されたシンボル位置に
    所望のシンボルを割り付けてシーケンス回路図を作成す
    るシーケンス回路CADシステムにおいて、 各シンボルは、シンボル位置に対応してシンボル属性と
    ともに記憶装置に記憶され、このシンボル属性として、
    機器シンボルに対しては機器符号属性が、そして、接続
    線シンボルに対しては線番属性が与えられていることを
    特徴とするシーケンス回路CADシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシーケンス回路CAD
    システムにおいて、 接続線シンボルを割り付けられたある特定のシンボル位
    置から、前記線番属性を用いて、当該接続線シンボルに
    接続される機器を順次検索することを特徴とするシーケ
    ンス回路CADシステム。
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