JPH0635987A - 回路図作成装置および回路図作成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路図作成装置（ＣＡＤ装置）に関し，他頁
のデータ検索および検索結果の表示を容易に行うように
することを目的とする。 【構成】 頁毎に回路データを格納する回路図データベ
ースファイル１と，回路図データベースファイル１から
信号名毎に該信号名を含む回路図の頁と該頁において信
号名を表示する座標を対応付けるネットファイルを作成
するネットファイル作成手段２と，ネットファイル３と
を備え，回路図作成手段はデータ入力手段７から入力さ
れたデータに基づいて回路図データベースファイル１と
ネットファイル３を参照し回路図および信号名と信号名
を含む頁の信号名情報を作成する手段と，作成中の回路
図の参照回路図を取り出す手段とを備え，表示処理手段
１０は，回路図作成手段４の作成した回路図および信号
名情報を表示処理する手段と，参照回路図を回路図表示
画面に表示処理する手段を備えた構成を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，コンピュータを利用し
て回路図を作成する装置（ＣＡＤ装置）および回路図作
成装置により回路図を作成する方法に関する。

【０００２】論理回路等の回路図等は部品のデータベー
スをもとに，端子間の接続情報，信号名等を入力するこ
とによりコンピュータを利用した回路図作成手段により
作成している。

【０００３】従来のこのような回路作成装置は，作成さ
れた回路図の１画面に表示されるページ単位に管理さ
れ，ページ間にまたがって信号名を検索すること，ある
いは表示されている回路図を参考とするために他の頁の
回路図を表示することは操作がしにくいものであった。

【０００４】

【従来の技術】図８は従来の回路図作成装置を示す。図
において，１００は回路図データべースファイルであっ
て，部品データ（素子名，信号名等）を格納する部品フ
ァイルと作成された回路図の素子間の接続，信号名等の
情報（以後接続情報と称する）を頁単位に格納する回路
図ファイル等よりなるものである。１０１は回路図作成
手段であって，入力データに基づいて回路図データベー
スファイル１００を検索し，回路図の作成および指定さ
れた頁の回路図のデータを取り出すものである。１０２
は検索データ（頁，素子名，信号名等）に従って回路図
データベースファイル１００の検索を行う処理を表す。
１０３は頁単位に回路図を作成する回路図作成処理を表
す。１０４はデータ入力手段であって，作成データ等を
入力するものである。１０５は入力された作成データを
表す。１０６は表示処理手段であって，回路図作成手段
１０１により作成された回路図の表示処理を行うもので
ある。１０７は回路図作成手段１０１で作成された１頁
の回路図のデータを表す。１０８はディスプレイ等の表
示手段であって，作成された回路図をディスプレイ表示
するものである。１０９は印刷出力手段であって，作成
された回路図を印刷出力するものである。

【０００５】図の構成の動作を説明する。回路図を作成
する場合は，端子間の接続，信号名付与等の接続情報を
データ入力手段１０４により入力する。入力された作成
データ１０５に従って，回路図作成手段１０１は回路図
データベースファイル１００を検索して部品データを取
り出し，接続情報に従って回路図を作成する。作成され
た回路図は回路図データベースファイル１００に頁毎に
格納される。また，作成されている回路図を表示もしく
は印刷する場合はデータ入力手段１０４より表示もしく
は印刷する頁を入力する。回路図作成手段１０１は回路
図データベースファイル１００を検索し，指定された頁
の回路図のデータを取り出す。

【０００６】表示処理手段１０６は，回路図作成手段１
０１が作成した回路図，および回路図データベースファ
イル１００から取り出した頁の回路図をディスプレイ表
示もしくは印刷出力のための処理を行う。

【０００７】表示手段１０８は回路図を１頁ずつディス
プレイ表示する。また，印刷出力する場合は１頁ずつ印
刷出力手段１０９により印刷出力される。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】従来の回路図作成装置
は，例えば，信号名をたどって回路の接続を確認しよう
とする場合，信号名の検索は同一頁内でしか行うことが
できず，信号名のある他の頁の情報等は出力できても，
実際にその頁を作成途中の画面に出力することはできな
かった。

【０００９】そのため，他の頁を参照する場合には，新
たに回路図を表示するための入力画面モードに戻し，改
めて頁指定して表示するようにしていた。あるいは，信
号名のある回路図の頁を印刷出力するようにしていた。

【００１０】そのため，従来の回路作成装置は，他頁の
信号名等のデータ検索は行いにくいものであり，信号名
を追って回路図を修正するような場合は該当する頁を全
て印刷出力し，印刷出力上で修正箇所を確認する等非能
率的なものであった。

【００１１】本発明は，他頁のデータ検索および検索結
果の表示を容易に行うことのできる回路図作成装置およ
び回路図作成方法を提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明は，回路図データ
ベースに基づいて，信号名により管理されるネットファ
イルを設け，信号名による検索が容易に行なえるように
するとともに，参照頁を容易に画面表示できるようにし
た。

【００１３】図１は本発明の基本構成を示す。図におい
て，１は回路図データベースファイル，２はネットファ
イル作成手段であって，回路図データベースファイル１
を基に信号名毎にそれぞれの信号名を含む頁，信号名が
表示される位置の座標を対応付けたネットファイルを作
成するものである。３はネットファイルである。

【００１４】４は回路図作成手段であって，データ入力
手段７から入力されたデータを基に回路図データベース
ファイル１およびネットファイル３を検索して回路図作
成および修正を行うとともに信号名情報を作成するもの
である。５は回路図データベースファイル１の検索の処
理と回路図作成および修正の処理を表す。６はネットフ
ァイル検索の処理および信号名情報作成の処理を表す。

【００１５】７はデータ入力手段であって，キーボー
ド，マウス等の入力手段，もしくはディスク装置等から
データ入力する場合のディスク装置等を表す。１０は表
示処理手段であって，回路図作成手段４の作成した回路
図および信号名情報を表示するための処理を行うもので
ある。１１はベース画面表示処理であって，作成中の回
路図の表示処理を行うものである（以後，作成中の回路
図の表示画面をベース画面と称する）。１２はベース画
面の回路図データを表す。１３は信号名情報のデータを
表す。１４は参照画面表示処理を表し，ベース画面上に
参照画面を表示する処理である。１５は指定された参照
画面の回路図データである。１６は参照画面における信
号名の表示位置の座標である。

【００１６】１７は表示手段である。１８は回路図表
示，１９は信号名情報表示（信号名，頁等）である。

【００１７】

【作用】図の構成の動作を説明する。図において，実線
はベース画面による回路図作成処理を表し，点線は参照
画面を表示する処理を表す。

【００１８】回路図作成手段４が起動されると，ネット
ファイル作成手段２は回路図データベースファイル１を
基にネットファイル３を作成する。 (1) ベース画面による回路図作成処理 回路図を作成する場合，回路図作成手段４は入力データ
（作成する回路図の部品データ，部品間の接続情報，あ
るいは作成する回路図の頁等）を基に回路図データベー
スファイル１を検索し，部品間の接続情報に基づいて回
路図を作成する。あるいは指定された頁の回路図のデー
タを取り出す。また，回路図作成手段４はネットファイ
ル３を検索し，データ入力手段７から入力された信号名
の信号名情報（指定された信号名を含む回路図の頁）を
作成する。

【００１９】表示処理手段１０のベース画面の表示処理
において，回路図作成手段４の作成したベース画面の回
路図データおよび信号名情報のデータに基づいて，ベー
ス画面の回路図および信号名情報を表示する。

【００２０】(2) 参照回路図を表示する場合 次に，ベース画面における，信号名情報により参照画面
を表示する場合について説明する。

【００２１】ベース画面における信号名情報表示１９を
参照して得られる他頁の情報から，信号名および参照頁
をデータ入力手段７より入力する。データ入力はマウス
によりベース画面に表示されている信号名および頁を指
定するか，あるいは信号名，参照頁をキーボードより入
力しても良い。

【００２２】その結果，回路図作成手段４は指定された
頁について回路図データベースファイル１を検索する。
そして，指定された頁の回路データを取り出す。表示処
理手段１０は回路図作成手段４の取り出した参照頁の回
路データおよびネットファイル３で得た信号名表示の座
標データに基づいて参照回路図をベース画面上に表示す
る処理（ウィンドウ表示等）を行う。このとき，参照す
る信号名の強調表示（色を変える，アンダーライン
等），あるいは参照する信号名の付近のみを拡大表示す
る（拡大表示と強調表示の両方を同時に行ってもよ
い）。

【００２３】

【実施例】図２は本発明の装置構成実施例を示す。３０
はＣＰＵ，３１はメモリ，３２は回路図データベースフ
ァイルであって，磁気ディスク等である。３３は回路図
作成手段であって，磁気ディスク等に格納されているプ
ログラムである。３５はディスプレイであって，回路図
を表示するものである。３６はキーボード，３７はマウ
スである。３８はプリンタである。

【００２４】図３は本発明の実施例ブロック図を示す。
図において，４０は回路図データベースファイル，４１
はネットファイル作成手段，４２はネットファイルであ
って，信号名に対して信号名のある頁，信号名の表示位
置の座標，信号名に対するエラーフラグ（信号名の接続
先がない等のエラーの有無を表すフラグ）を対応付けた
ものである。

【００２５】４３は回路図作成手段，４４は回路図デー
タベースファイル検索処理，４５は回路図表示データ作
成処理，４６はネットファイル検索処理，４７は信号名
情報のデータ作成処理である。

【００２６】４８はデータ入力手段であって，キーボー
ド，マウス等である。４９は入力された信号名を表す，
５０は入力された頁を表す。５１はベース画面表示処理
手段，５２はベース画面表示処理である。５３はウィン
ドウ表示処理手段（参照画面表示処理），５４はウィン
ドウ表示回路図データであって，ウィンドウ表示する参
照頁の回路図データを表す。５５は信号名，座標データ
である。５６は参照頁の回路図の拡大表示処理，信号名
強調表示処理等である。

【００２７】５７は表示手段である。図において，プリ
ンタは省略されている。図の構成の動作は後述する。図
４は，本発明のネットファイルの実施例である。

【００２８】信号名（ＮＥＴ＝／は信号名が続くことを
表し，ＳＤ１，ＳＤ２等は信号名）のそれぞれに対応し
て，頁名（ＳＨＥＥＴ１，ＳＨＥＥＴ１等），Ｘ座標
（１２０．０，１２０．０等），Ｙ座標（１２０．０，
１１５．０等），エラーフラグ（０はエラーなし，１は
エラーあり）を格納する。

【００２９】図５，図６により図３の本発明の実施例の
ブロック図の動作を説明する。図５は本発明の回路図作
成手段，表示処理手段のフローである。図示の番号に従
ってフローを説明する（図３を参照する）。

【００３０】(1) データ入力手段４８より信号行き先
名（参照頁ＳＨＥＥＴ１等）を入力し，回路図作成手段
４３にセットする。 (2) データ入力手段４８より参照する信号名を入力
し，回路図作成手段４３にセットする。

【００３１】(3) 回路図作成手段４３は，信号名によ
りネットファイル４２を検索する。 (4) 信号名があれば(5) に進み，なければ(1) 以降の
処理を繰り返す。 (5) 回路図作成手段４３はネットファイル４２から信
号名情報を抽出する。

【００３２】(6) 抽出された信号名情報にエラーがあ
るかどうか判定する（信号名のエラーフラグが１か０か
判定する）。エラーがなければ(7) に進む。エラーがあ
れば(10)に進みエラー情報を出力する。

【００３３】(7) 信号名情報にエラーがなければ，ベ
ース画面表示処理手段５１は信号名情報をベース画面に
出力する（図６(2) 参照（後述する））。 (8) ウィンドウ表示処理手段５３は参照頁の回路図を
ウィンドウ表示するのに必要な情報を抽出し，ウィンド
ウ表示回路図データ等を作成する。

【００３４】(9) ウィンドウ表示処理手段５３は，参
照頁の回路図を表示手段５７にウィンドウ表示するため
の処理を行う。そのとき，必要に応じて，参照信号名の
付近の参照回路図を拡大表示もしくは参照信号名の強調
表示（参照信号名の表示色を変えるあるいはアンダーラ
イン等）を行う（拡大表示と強調表示を同時におこなっ
てもよい）。 (10) (6) のエラーの有無の判定で，エラーがあればエ
ラー情報を出力する。

【００３５】図６および図７は表示画面の例を示す（図
６および図７の説明において図３を参照する）。(a)は
表示画面(1) であって，ＳＨＥＥＴ５（回路図の５頁で
あることを表す）を表示している状態を示す。図におい
て，６０は表示画面であって，ベース画面である。６１
はコマンドメニュー表示領域であって，各種コマンドを
表示するものである（表示されているコマンドをカーソ
ル指定することによりコマンドをマウス入力できる）。
６２は回路図表示領域であって，ベースとなる回路図を
表示する領域である。６３はコマンド履歴表示領域であ
って，過去に使用されたコマンドが表示される領域であ
る。信号名情報はコマンド履歴表示領域６３に表示され
る。６４はコマンド入力領域であって，この領域をカー
ソル指定することによりコマンドをキーボードより入力
可能な領域である。

【００３６】図において，例えば，（Ｓ１，Ｓ２，Ｓ
３）ＳＤ０において，ＳＤ０は信号名を表し，Ｓ１，Ｓ
２，Ｓ３はそれぞれ信号名ＳＤ０を含む頁（ＳＨＥＥＴ
１，ＳＨＥＥＴ２，ＳＨＥＥＴ３）を表す。

【００３７】そして，データ入力手段（マウス）により
矢印のＳ３を指定すると，回路図作成手段に信号名Ｓ
０，３頁（ＳＨＥＥＴ３）がセットされる。(b)は表示
画面(2) であって， (a)において信号名ＳＤ０が指定さ
れたことによりネットファイルが検索され，コマンド履
歴表示領域６３に信号名ＳＤ０についての信号情報（Ｎ
ＥＴ＝／ＳＤ０，ＳＨＥＥＴ１，ＳＨＥＥＴ２，ＳＨＥ
ＥＴ３，４，０）が表示される。信号情報の意味は，信
号名ＳＤ０は１頁（ＳＨＥＥＴ１），２頁（ＳＨＥＥＴ
２），３頁（ＳＨＥＥＴ３）にあり，接続数は４（ＳＨ
ＥＥＴ５（ (a)参照），ＳＨＥＥＴ１，ＳＨＥＥＴ２，
ＳＨＥＥＴ３の４つに接続されることを表す。また，エ
ラー情報は０であってエラーはないことを表す）。６０
はウィンドウ表示予定位置であって，マウスにより移動
可能であり，マウスクリックされた位置に表示データが
ウィンドウ表示されるものである。

【００３８】(c)は表示画面(3) であって（図７），ベ
ース画面上のＳＨＥＥＴ３のウィンドウ表示画面を表
す。 (b)においてマウスクリックされて指定されたウィ
ンドウ表示予定位置６４のウィンドウ表示を表す。

【００３９】ウィンドウ表示領域６０（ (b)のウィンド
ウ表示予定位置６４に対応する）にＳＨＥＥＴ３が表示
される。必要に応じて，信号ＳＤ０付近が拡大表示され
るとともに，参照する信号名ＳＤ０の強調表示（色を変
えるもしくはアンダーライン等を表示等）がなされる。

【００４０】

【発明の効果】本発明によれば，回路図の作成におい
て，簡単な操作で信号名情報が作成画面上に表示でき
る。また，表示された信号名情報に基づいて，簡単な操
作で参照しようとする信号名およびその信号名を含む頁
を指定でき，参照頁をベース画面上に表示することがで
きる。そのため，本発明によれば，回路図の作成，修正
等が簡単になり，能率的に回路図の作成を行うことがで
きるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の基本構成を示す図である。

【図２】本発明の装置構成実施例を示す図である。

【図３】本発明の実施例ブロック図である。

【図４】本発明のネットファイルの実施例を示す図であ
る。

【図５】本発明の回路図作成手段表示処理手段のフロー
である。

【図６】本発明の表示画面の例を示す図である。

【図７】本発明の表示画面の例を示す図である。

【図８】従来の回路図作成装置を示す図である。

【符号の説明】

１ ：回路図データベースファイル ２ ：ネットファイル作成手段 ３ ：ネットファイル ４ ：回路図作成手段 ５ ：回路図データベースファイル検索，回路図作成，
修正 ６ ：ネットファイル検索，信号名情報作成 ７ ：データ入力手段 ８ ：信号名 ９ ：頁，作成データ １０：表示処理手段 １１：ベース画面表示処理 １２：ベース画面の回路図データ １３：信号名情報のデータ １４：参照画面表示処理 １５：参照画面の回路図データ １６：信号名，座標 １７：表示手段 １８：回路図表示 １９：信号名情報表示

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示手段(17)と，データ入力手段(7)
   と，回路図作成手段(4) と，回路図作成手段(4) の作成
   した回路図を表示手段(17)に表示処理する表示処理手段
   (10)とを備えた回路図作成装置において，頁毎に回路デ
   ータを格納する回路図データベースファイル(1) と，回
   路図データベースファイル(1) から信号名毎に該信号名
   を含む回路図の頁と該頁において信号名を表示する座標
   を対応付けるネットファイルを作成するネットファイル
   作成手段(2) と，ネットファイル作成手段(2) により作
   成されたネットファイル(3) とを備え，回路図作成手段
   (4) は，データ入力手段(7) から入力されたデータに基
   づいて回路図データベースファイル(1) とネットファイ
   ル(3) を参照し回路図および信号名と信号名を含む頁よ
   りなる信号名情報を作成する手段と，表示されている回
   路図を作成するための参考とする参照回路図のデータを
   取り出す手段とを備え，表示処理手段(10)は，回路図作
   成手段(4) の作成した回路図および信号名情報を表示処
   理する手段と，参照回路図を回路図表示画面に表示処理
   する手段を備えたことを特徴とする回路図作成装置。
2. 【請求項２】 請求項１において，参照回路図はウィン
   ドウ表示されるものであり，参照する信号名を含む近傍
   を拡大表示もしくは強調表示する機能を備えたものであ
   ることを特徴とする回路図作成装置。
3. 【請求項３】 表示手段(17)と，データ入力手段(7)
   と，回路図作成手段(4) と，回路図作成手段(4) の作成
   した回路図を表示手段(17)に表示処理する表示処理手段
   (10)とを備えた回路図作成装置により回路図を作成する
   方法において，頁毎に回路データを格納する回路図デー
   タベースファイル(1) と，回路図データベースファイル
   (1) から信号名毎に該信号名を含む回路図の頁と該頁に
   おいて信号名を表示する座標を対応付けるネットファイ
   ルを作成するネットファイル作成手段(2) と，ネットフ
   ァイル作成手段(2) により作成されたネットファイル
   (3) とを備え，データ入力手段(7) から入力されたデー
   タに基づいて回路図データベースファイル(1) とネット
   ファイル(3) を参照し回路図，および信号名と該信号名
   を含む頁よりなる信号名情報を作成してベース画面表示
   し，該信号名情報の表示に基づいてデータ入力手段(7)
   より入力された参照頁の回路図がベース画面上に表示さ
   れることを特徴とする回路図作成方法。