JP2766571B2 - 間仕切パネルの接合構造と間仕切壁の形成方法 - Google Patents

間仕切パネルの接合構造と間仕切壁の形成方法

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JP2766571B2
JP2766571B2 JP3317080A JP31708091A JP2766571B2 JP 2766571 B2 JP2766571 B2 JP 2766571B2 JP 3317080 A JP3317080 A JP 3317080A JP 31708091 A JP31708091 A JP 31708091A JP 2766571 B2 JP2766571 B2 JP 2766571B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遮音性能を高めた間仕切
パネルおよびその接合構造とそれを用いた間仕切壁の形
成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば住宅の建築においては、予
め工場で製造した壁パネル、屋根パネル、床パネル等を
施工現場で組み立てることにより住宅を構築するプレフ
ァブ工法が広く採用されている。ところで、このような
プレファブ工法において用いられるパネルとしては、框
材を矩形輪郭形状に組み付けて枠体を形成し、この枠体
の表裏面の少なくとも一方に合板等からなる木質面材を
貼着したものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記構造の壁パネルを
間仕切壁として用いる場合、複数の壁パネルを所定の位
置に立設した後、必要に応じて石膏ボードなどの無機面
材を下地材として木質面材表面に貼設し、更にクロスや
壁紙を貼設して仕上げるようにしている。また、工場出
荷段階で予め木質面材上に無機面材を貼設しておき、こ
の無機面材付きの壁パネルを現場で立設して施工するこ
ともなされている。
【0004】ところで、従来、このような間仕切壁に遮
音性が要求される場合、間仕切壁の枠体の内部空間にグ
ラスウールなどの遮音材を充填したものを用いるか、仕
上げの段階で木質面材表面あるいは下地材の表面に防音
シートなどを貼設してからクロスや壁紙を貼設するなど
の防音対策を施している。ところが、ピアノや楽器を演
奏する部屋を仕切る場合、オーディオルームを仕切る場
合など、特に高い遮音性能を要求される場合において従
来の壁パネルを用いた間仕切壁は遮音性能の面で不足を
生じる問題があった。
【0005】また、遮音性能を追求して壁パネルを設計
施工すると、壁パネルの接合部分を強固に設計する必要
があり、壁パネルの内部にも遮音材を多量に充填する必
要を生じるなど壁パネルに対する設計要求が厳しくなる
とともに、壁パネルを立設した後に別途に多数の遮音材
を貼設することになるために、施工自体煩雑になる傾向
があるとともに、施工後の修理工事や解体工事あるいは
改造工事が困難になる問題がある。
【0006】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、従来の間仕切パネルの構造を利用し、更に発展さ
せて遮音性能の向上をなしえるとともに、解体工事と再
組立工事を容易にした構成の間仕切パネルおよび間仕切
パネルの接合構造および間仕切壁の形成方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
框材が矩形状に組まれて枠体が構成され、この枠体の内
側に桟材が取り付けられ、枠体の一面にこの一面を覆う
面材が取り付けられてなるパネル半体を、一対、面材を
取り付けていない側の面で突き合わせ結合してなる間仕
切パネルについて、隣り合う間仕切パネルを連続させて
接合する接合構造であって、間仕切パネルは、枠体の両
側面に凹部が形成されるとともに、一対のパネル半体の
枠体どうしが、前記凹部を突き合わせた状態で結合され
ており、第一の間仕切パネルの凹部に、複数の透孔が形
成された板状の接合材が挿入されるとともに、第一の接
合具が、第一の間仕切パネルをなす一対のパネル半体の
いずれか一方を貫通して接合材の透孔に挿入されること
によって第一の間仕切パネルと接合材とが一体化され、
第二の間仕切パネルの凹部に、前記第一の間仕切パネル
と一体化された接合材が挿入されるとともに、第2の接
合具が、前記第二の間仕切パネルをなす一対のパネル半
体のいずれか一方を貫通して接合材の透孔に挿入される
ことによって第二の間仕切パネルと接合材とが一体化さ
れていることを特徴とする間仕切パネルの接合構造を前
記課題の解決手段とした。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】請求項記載の発明は、框材を矩形状に組
み付けて枠体を構成し、この枠体の内側に桟材を取り付
け、枠体の一面にこの一面を覆う面材を取り付け、枠体
の両側面に凹部を形成してなるパネル半体と、前記凹部
に挿入される接合材とを用いて間仕切壁を形成する方法
であって、厚さ方向に接合するべき一対のパネル半体と
左右方向に接合するべき一対のパネル半体とを用意し、
左右方向に接合するべき一対のパネル半体の凹部どうし
を隣接させてパネル半体の側面どうしを突き合わせ、突
き合わせた凹部どうしに接合材を挿入し、パネル半体と
接合材に接合具を貫通させて両者を接合するとともに、
次にこれらの一対のパネル半体に対し、各パネル半体の
厚さ方向に他の一対のパネル半体を被せ、かつ、他の一
対のパネル半体の凹部に前記接合材を挿入するととも
に、前記パネル半体の厚さ方向に重ねられた枠体と接合
材とに接合材を貫通させることにより各パネル半体を接
合して間仕切壁を形成することを特徴とする間仕切り壁
の形成方法を前記課題の解決手段とした。
【0012】
【0013】
【0014】一方、間仕切パネルの側面に形成した凹部
に接合部材を介在させて間仕切パネルどうしを接合する
と、間仕切パネルの接合部を接合部材が塞ぐことにな
り、接合部での遮音性が高くなる。
【0015】また、接合材をパネル半体の片面に接合具
により固定し、次にこれらの接合具で固定した部分以外
の部分に他のパネル半体を接合することで間仕切パネル
を接合して間仕切壁を形成する。このように構成する
と、間仕切壁の厚さ方向に接合されているパネル半体の
接合部において、接合具が間仕切壁の厚さ方向全体を貫
通することはなくなるので、間仕切パネルの接合部分に
おいて接合具の貫通部分を介して音漏れを生じることは
なくなり、接合部分での遮音性が更に向上する。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1〜図4は本発明に係る間仕切パネルの
一実施例を示すもので、この実施例の間仕切パネル1
は、矩形枠状の枠体2と、枠体2の表裏面に貼設された
木質の面材3と、枠体2の内部に収納された断熱材4
と、枠体2の内部に収納された扁平の貯液タンク5から
構成されている。
【0017】前記枠体2は、上下の横框2aと、複数の
縦框2bを矩形輪郭形状に組み付け、横框2aと縦框2
bの間に複数の桟材2cを縦横に組み付けて構成されて
いる。前記横框2aは、図2に示す枠体2の厚さdと同
一程度の幅を有する板材からなり、横框2aは枠体2の
上下位置に水平に設けられている。前記縦框2bは、図
3に示す枠体2の厚さdの3分の一程度の厚さ(奥行)
を有し、一対の縦框2bを互いの間に図1に示すように
間隔をあけて横框2aの各端部に直角に接合して枠体2
が組まれている。即ち、枠体2の両側部側において、隣
接する縦框2b、2bの間には、枠体2の側面側に開口
する凹部2dが形成されている。更に、桟材2cは枠材
2の厚さの3分の一程度の厚さの角材からなり、各桟材
2cは縦横に組まれて横框2aと縦框2bに接合され、
横框2aと縦框2bと桟材2cとに囲まれた部分には、
扁平の収納空間が形成され、この収納空間に、収納空間
のほぼ全部を満たす大きさの扁平の貯液タンク5が設置
されている。
【0018】この貯液タンク5は、強化プラスチックな
どの樹脂材からなるもので、貯液タンク5の隅部に接着
された図4に拡大して示すようなL型の接合具7を介し
て縦框2bに釘止めなどの手段により固定されている。
また、貯液タンク5の上部には、枠体2の上部の横框2
aを貫通した給液管8が形成されている。この給液管8
は、図4に示すように横框2bに形成された段付きの透
孔10に挿通され、給液管8の開口部に嵌着されたキャ
ップ11を外すことで横框2aの上方から水などの液体
を貯液タンク5に供給するか排出できるようになってい
る。なお、間仕切パネル1の両側縁部には、縦框2bと
面材3とを貫通して形成されたボルト挿通用の透孔1a
が複数形成されている。
【0019】次に前記の如く構成された間仕切パネルの
接合構造と接合方法について説明する。図5は前記構造
の間仕切パネル1、1を接合した部分の構造を示すもの
である。 間仕切パネル1、1を接合するには、図5と
図6に示すような板状の接合材13を別途用意する。こ
の接合材13は、接合材13自身を図6に示すように立
てかけた場合、その左半分程が左側の間仕切パネル1の
側面の凹部2dに隙間なく嵌め込まれる程度の大きさに
形成されている。また、接合部材13には、接合部材1
3を間仕切パネル1の凹部2dに挿入した場合に、間仕
切パネル1の透孔1a…と位置合わせされる複数の透孔
13aが形成されている。なお、接合材13は、ゴム材
あるいは樹脂材からなる板状体である。
【0020】図5に示す構造を構成するには、複数枚の
間仕切パネル1、1を建築現場で立設し、各間仕切パネ
ル1、1間の凹部2dに前記接合材13を嵌め込んで間
仕切パネル1、1を左右に面一に突き合わせ、間仕切パ
ネル1、1の各透孔1aと、接合材13の各透孔13a
とを位置合わせし、位置合わせされた各透孔1a、13
aの各々にボルト(接合具)15を貫通し、これらのボ
ルト15にナットを螺合することによって接合一体化す
る。そして、間仕切パネル1、1の接合後、貯液タンク
5のキャップ11を取り外し、給液管8から水などの液
体を貯液タンク内に流入させる。貯液タンク5に液体を
満たしたならば給液管8に再びキャップ11を被せて貯
液タンク5を密封する。
【0021】なお、前記貯液タンク5に注入する作業
は、間仕切パネル1、1の接合作業の前に間仕切パネル
1、1を立設した状態で行なっても良いし、接合作業と
並行して行なっても良いし、接合後に行なっても良い。
【0022】前記液体の注入作業が終了したならば、間
仕切パネル1、1の周囲の工事を進行し、周囲の工事も
終了して内面仕上げの段階となったならば、間仕切パネ
ル1、1の面材表面に石膏ボードなどの下地材16を張
り付け、その後にクロスや壁紙などの仕上げ材17を張
り付け、内装仕上げを行なって間仕切壁18を完成す
る。$以上説明したように本発明の構造によれば、位置
合わせした各透孔1a、13aにボルト15を挿通し、
ナットを螺合する作業により間仕切パネル1、1を接合
し、間仕切壁18を容易に形成することができる。ま
た、間仕切パネル1、1と接合材13を用いて構成した
間仕切壁18は、内部に断熱材4が収納され、更に液体
が収納された貯液タンク5が内蔵されているので、遮音
性が十分に高いものとなる。この貯液タンク5内の液体
は、間仕切壁18の断熱性を向上させる。更に、間仕切
パネル1、1の接合部分においては、付き合わされた縦
框2a、2aの間の内側に接合材13が挿入され、この
接合材13が間仕切パネル1、1の間を通過しようとす
る音を遮断するので、接合部分における遮音性にも優れ
ている。よって図5に示す間仕切壁においては構築が容
易で遮音性と断熱性に優れている。
【0023】また、貯液タンク5に水を貯液した場合、
この水は火災が発生し間仕切壁が燃焼しようとする場合
に気化熱を奪うので燃焼防止効果を奏する。更に、図5
に示す構造を採用して間仕切壁18を形成した場合、仕
上げ材17と下地材16とを剥離してボルト15を外す
ことにより間仕切パネル1を容易に解体できるので、施
工後に改築工事や解体工事の必要性を生じた場合に、間
仕切壁18を容易に解体することができる。
【0024】一方、図7〜図11は、本発明に係る間仕
切パネルの第2の例を示すものである。この実施例の間
仕切パネル20は、2枚のパネル半体21、21を接合
した構成となっている。パネル半体21は、矩形枠状の
枠半体22と、枠半体22の片面に貼設された木質の面
材23と、枠半体22の内部に収納された断熱材24
(図8参照)とからなり、パネル半体21、21で扁平
の貯液タンク5を挟んだ状態で一体化されて構成されて
いる。前記枠半体22は、上下の横框22aと複数の縦
框22bを矩形輪郭形状に組み付け、横框22aと縦框
22bの間に複数の桟材22cを縦横に組み付けて構成
されている。
【0025】前記パネル半体21、21を一体化するこ
とで構成される枠体は、先に説明した実施例の枠体2と
同一形状であるので、パネル半体21、21は先に説明
した枠体2をその厚さ方向に大略2分割した形状になっ
ている。即ち、パネル半体21の枠半体22を構成する
横框22aの奥行きは、先に説明した枠体2の横框2a
の奥行きの半分程度である。また、枠半体22を構成す
る横框22aの寸法は先に説明した枠体2の縦框2bと
同一であり、桟材22cの寸法も先に説明した枠体2の
桟材2cの寸法と同一である。よってこの実施例のパネ
ル半体21、21をそれらの厚さ方向に接合すると、先
に説明した実施例の間仕切パネル1と同等の構成とな
り、枠体22の側面には凹部2dが形成されるようにな
る。
【0026】また、本実施例の枠体22においても、そ
の内側に扁平の収納空間が形成され、この収納空間に貯
液タンク5が収納され、側縁部には凹部2dが形成され
るようになっている。なお、各パネル半体21の両側縁
部には、面材23と縦框22bを貫通したボルト挿通用
の透孔21aが複数形成されている。
【0027】次に前記構成のパネル半体21を用いて間
仕切壁を構成する場合について説明する。まず、パネル
半体21、21を建築現場で図8に示すように縦框2b
どうしを左右に隣接させて立設する。また、図7に示す
構成の板状の接合部材28を用意する。この接合部材2
8は、図6を基に先に説明した接合材13と同一材料か
らなる同一寸法の板状体である。この接合部材28にお
いては、ボルト挿通用の段付の透孔28aが複数形成さ
れているが、これらの段付の透孔28aが図10と図1
1に示すように特別な構成となっている。まず、図9に
示すような接合材28の幅方向に隣接する左右の透孔2
8a、28aにおいて、それらの段部28bの向きが1
80度異なって互い違いに形成されている。また、上下
に4個隣接された透孔28aにおいて、各段部28bが
互い違いになるように形成されている。
【0028】次に、前記隣接させた縦框22b、22b
の内面側に前記接合材28の一方の面を接触させて沿わ
せる。この際に、図8に示すように接合材28の複数の
透孔28aにおいて段部28bが縦框22b側に向くも
のには、縦框22b、22bに沿わせる前に、予め頭部
付きのボルト30を接合材28の透孔28aに挿通して
おき、挿通したボルト30の先端部を縦框22b、22
bの反対側に向けて突出させておく。そして、前記ボル
ト30が挿通されていない接合材28の透孔28aと、
それに位置合わせされたパネル半体21の透孔21a
に、図8に示すようにボルト31を挿通してそれらにナ
ット32を螺合し、パネル半体21、21と接合材28
を一体化する。この状態において図8に示すように接合
材28は、接合材28の半数程の透孔28aに挿通され
たボルト31によりパネル半体21、21に一体化さ
れ、両側の貯液タンク5、5の間に挟まれて配置されて
いる。
【0029】次に接合材28の外方側に、他のパネル半
体21、21を立てかけ、それらの縦框22b…を接合
材28に被せて接合済みのパネル半体21、21の裏側
を図9に示すように閉じる。また、この際に、前記立て
かけた他のパネル半体21、21の透孔21a…に、前
記接合材28から突き出されているボルト30…を挿通
する。そして、前記立てかけた他のパネル半体21、2
1に挿通したボルト30…にナット33を螺合すること
で4枚のパネル半体21を接合し、間仕切パネル20、
20を接合する。また、前記パネル半体21を接合する
前に、あるいは、接合作業と並行して、あるいは、接合
後において、貯液タンク5をパネル半体21に前述した
接合具7で取り付け、この貯液タンク5に水などの液体
を供給する。なお、この貯液タンク5を予め工場などで
パネル半体21の内部に取り付けておき、それから現場
に搬入しても良い。
【0030】次に、前述の如く接合されたパネル半体2
1、21、21、21の周囲の工事を行ない、周囲の工
事が終了したならば、内装工事に取り掛かり、パネル半
体21の両面側に石膏ボードなどの下地材34を貼設
し、その上にクロスや壁紙などの仕上げ材35を貼設し
て間仕切壁36を完成する。
【0031】前記構造の間仕切壁35によれば、内部に
収納した貯液タンク5と水の作用により先に説明した実
施例の間仕切壁18と同様に高い遮音性能と防火性を得
ることができる。また、本実施例の如くパネル半体21
と接合材28を用いて接合した場合、パネル半体21、
21、21、21を接合している各ボルト30、31
は、接合材28と1つのパネル半体21の縦框22bと
を貫通しているのみであり、間仕切パネル20の厚さ方
向全体を貫通していないので、間仕切パネル20の厚さ
全体を貫通する孔が形成されておらず、ボルト30、3
1による接合部分においても遮音性に優れている。
【0032】即ち、ボルト30は間仕切壁の厚さ方向一
方側のパネル半体21と接合材28を貫通するが、他方
のパネル半体21は貫通していない。しかも、この他方
のパネル半体21は前記ボルト30が貫通している透孔
21aの一端を閉じているので、ボルト30が通過して
いる接合部分の遮音性が十分に高いものとなる。また、
ボルト31が貫通している部分においても貫通部分の一
端を接合材28が閉じるので、前記と同様に遮音性に優
れる。よって本実施例の構造では、間仕切壁35におい
て接合部は前述の理由から遮音性は完全である。また、
接合部分以外の部分では貯液タンク5の作用により前述
の如く高い遮音性を得ることができる。
【0033】更に、改築工事あるいは解体工事などにお
いて間仕切壁35を施工後に解体する必要を生じた場
合、下地材34と仕上材35を取り除き、ボルト30、
31を外すことによりパネル半体21どうしを分離でき
るので、間仕切壁35を容易に解体することができる。
【0034】図12は本発明の他の例の壁パネルを分解
して示す図である。この例の壁パネル20’は、先に図
7を基に説明した例のパネル20とほぼ同等の構成であ
るが、パネル半体21’において、横框22a’を図1
を基に説明した例の壁パネル2と同等に構成したもので
ある。この例のように横框22a’を形成しても良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、改築工事あるいは解体工事などの必要に応じ
て接合具を外し、パネル半体どうしの結合を解くこと
で、間仕切壁の改築工事を行うことができる。
【0036】
【0037】請求項1記載の発明によれば、框材が矩形
状に組まれて枠体が構成され、この枠体の内側に桟材が
取り付けられ、枠体の一面にこの一面を覆う面材が取り
付けられてなるパネル半体を、一対、面材を取り付けて
いない側の面で突き合わせ結合してなる間仕切パネルに
ついて、隣り合う間仕切パネルを連続させて接合する接
合構造であって、間仕切パネルは、枠体の両側面に凹部
が形成されるとともに、一対のパネル半体の枠体どうし
が、前記凹部を突き合わせた状態で結合されており、第
一の間仕切パネルの凹部に、複数の透孔が形成された板
状の接合材が挿入されるとともに、第一の接合具が第一
の間仕切パネルをなす一対のパネル半体のいずれか一方
を貫通して接合材の透孔に挿入されることによって第一
の間仕切パネルと接合材とが一体化され、第二の間仕切
パネルの凹部に、前記第一の間仕切パネルと一体化され
た接合材が挿入されるとともに、第2の接合具が前記第
二の間仕切パネルをなす一対のパネル半体のいずれか一
方を貫通して接合材の透孔に挿入されることによって第
二の間仕切パネルと接合材とが一体化されており、第一
の接合具は第一の間仕切パネルをなす一方のパネル半体
を貫通して接合材に挿入されているものの他方のパネル
半体は貫通しておらず、また、第二の接合具は第2の間
仕切パネルをなす一方のパネル半体を貫通して接合材に
挿入されているものの他方のパネル半体は貫通しておら
ず、接合材に形成され第一、第二の接合具が挿入された
複数の透孔の一端は第一、第二の間仕切パネルをなす他
方のパネル半体によって閉じられていることから、接合
具は間仕切パネルを貫通してはいないため、接合具によ
る接合箇所においても優れた遮音性を得ることができ
る。
【0038】請求項記載の発明によれば、接合材をパ
ネル半体の片面に接合具により固定し、次にこれらの接
合具で固定した部分以外の部分に他のパネル半体を接合
具により接合することで間仕切パネルを接合して間仕切
壁を形成する。このように構成すると、間仕切壁の厚さ
方向に接合されているパネル半体の接合部において、接
合具が間仕切壁の厚さ方向全体を貫通することはなくな
るので、間仕切パネルの接合部分において接合具の貫通
部分を介して音漏れを生じることはなくなり、接合部分
での遮音性がより向上する。また、パネル半体の状態で
工場生産し、それを現場に搬入して組み立てできるの
で、搬送作業と組み立て作業が容易にできるとともに、
貯液タンクに液体を注入する以前は軽量なので取扱が容
易である。更に、組み立て後に改築工事あるいは解体工
事の必要が生じて、間仕切壁を解体する場合、接合具を
取り外すことで容易に解体工事ができる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る第1の例の間仕切パネルの
横断面図である。
【図2】図2は同間仕切パネルの縦断面図である。
【図3】図3は同間仕切パネルの一部を破断とした正面
図である。
【図4】図4は同間仕切パネルの一部を示す拡大断面図
である。
【図5】図5は同間仕切パネルの接合構造の一例を示す
断面図である。
【図6】図6は同間仕切パネルと接合材との接合状態を
説明するための斜視図である。
【図7】図7は本発明に係る第2の例のパネル半体を示
す断面図である。
【図8】図8は同パネル半体と接合材との接合状態を示
す断面図である。
【図9】図9は同パネル半体と接合材とを接合して構成
した間仕切壁を示す断面図である。
【図10】図10は同接合材の平面図である。
【図11】図11は同接合材の透孔を示す正面図であ
る。
【図12】図12は本発明に係る間仕切パネルの他の例
を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1、 間仕切パネル 1a 透孔 2、22 枠体 2a、22a 横框 2b、22b 縦框 2c、22c 桟材 2d 凹部 d 厚さ 3、23 面材 5 貯液タンク 13、28 接合材 13a、28a 透孔 15、30、31 ボルト(接合具) 18、35 間仕切壁 32、33 ナット(接合具)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/74 E04B 1/82 E04B 2/56

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 框材が矩形状に組まれて枠体が構成さ
    れ、この枠体の内側に桟材が取り付けられ、枠体の一面
    にこの一面を覆う面材が取り付けられてなるパネル半体
    を、一対、面材を取り付けていない側の面で突き合わせ
    結合させてなる間仕切パネルについて、隣り合う間仕切
    パネルを連続させて接合する接合構造であって、 前記間仕切パネルは、枠体の両側面に凹部が形成される
    とともに、一対のパネル半体の枠体どうしが、前記凹部
    を突き合わせた状態で結合されており、 第一の間仕切パネルの凹部に、複数の透孔が形成された
    板状の接合材が挿入されるとともに、第一の接合具が、
    第一の間仕切パネルをなす一対のパネル半体のいずれか
    一方を貫通して接合材の透孔に挿入されることによって
    第一の間仕切パネルと接合材とが一体化され、 第二の間仕切パネルの凹部に、前記第一の間仕切パネル
    と一体化された接合材が挿入されるとともに、第2の接
    合具が、前記第二の間仕切パネルをなす一対のパネル半
    体のいずれか一方を貫通して接合材の透孔に挿入される
    ことによって第二の間仕切パネルと接合材とが一体化さ
    れている ことを特徴とする間仕切パネルの接合構造。
  2. 【請求項2】 框材が矩形状に組まれて枠体が構成さ
    れ、この枠体の内側に桟材が取り付けられ、枠体の一面
    にこの一面を覆う面材が取り付けられ、枠体の両側面に
    凹部が形成されてなるパネル半体と、前記凹部に挿入さ
    れる接合材とを用いて間仕切壁を形成する方法であっ
    て、 厚さ方向に接合するべき一対のパネル半体と左右方向に
    接合するべき一対のパネル半体とを用意し、左右方向に
    接合するべき一対のパネル半体の凹部どうしを隣接させ
    てパネル半体の側面どうしを突き合わせ、突き合わせた
    凹部どうしに接合材を挿入し、次にこれらの一対のパネ
    ル半体に対し、各パネル半体の厚さ方向に他の一対のパ
    ネル半体を被せ、かつ、他の一対のパネル半体の凹部に
    前記接合材を挿入するとともに、前記パネル半体の厚さ
    方向に重ねられた枠体と接合材と枠体とに接合具を貫通
    させることにより各パネル半体を接合して間仕切壁を形
    成することを特徴とする間仕切壁の形成方法。
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