JP2009091848A - 軸材 - Google Patents

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Abstract

【課題】在来軸組み工法により簡易な物置や居住空間などを構築できる継手要素を含んだ土台や柱、梁、桁などの3乃至5枚の板材の積層構造による軸材を提供する。
【解決手段】中央材(中心材1)と中心材1を挟む両外面材2が接合される積層構造の軸材において、各板材が、木造建築に用いられる柱材の横断面の規格寸法(幅寸法Wと高さ寸法L)と同等の高さ寸法Lと、幅寸法Wを3乃至5に分割した特定板厚寸法とし、相互がビス接合されて成る。また、中心材1と両外面材2は柱材の規格寸法の高さ寸法Lを単位として相互に出入した突出部3や二股部4が形成される。又、中心材1が長さ方向で分割されて高さ寸法Lを単位とした所要寸法の貫通孔を両外面材2、2間に設けたもの、二股部4に突出長さが高さ寸法Lを単位とした所要寸法の短尺中央材が挿脱自在に嵌着されるもの、中心材1の高さを高さ寸法Lに関する比率で所要寸法低くした軸材などが提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、簡易な軸組み構法に用いられる軸材に関する。
板材を複数枚積層してなる集成材を角柱状体の木材ブロックに形成した技術が、特開平11−172807号公報(特許文献1)に提案されている。この技術はログハウス等の壁組みには適用されるが、在来軸組み工法(構法)における軸材には利用できない。
また、構造材を3プライの積層材で構成し、中央に位置するラミナ(板材)を所定の寸法ずらして積層接着し、凹凸のある軸材料についての技術が、特開2000−273956号公報(特許文献2)に提案されているが、在来軸組み工法に用いられる土台や柱、梁、桁などの接合に必要な継手要素を含んだ軸材の完成には到っていない。
特開平11−172807号公報 特開2000−273956号公報
本発明は、在来軸組み工法により簡易な物置や居住空間などを構築できる継手要素を含んだ土台や柱、梁、桁などの3乃至5枚の板材の積層構造による軸材を提供するものである。
本発明の請求項1に記載した軸材は、中央材と該中央材を挟む両外面材とからなる複数枚の板材が接合される積層構造による軸材において、
各板材が、木造建築に用いられる柱材の横断面の規格寸法(幅寸法Wと高さ寸法L)と同等の高さ寸法Lと、幅寸法Wを3乃至5に分割した特定板厚寸法とから成り、各板材相互がビス接合されて成る。
請求項2に記載した軸材は請求項1に記載した軸材において、
前記中央材の長さ寸法が適宜に選択され、木口面より前記高さ寸法Lを単位として所要寸法突出又は/及び後退されて成る。
請求項3に記載した軸材は請求項2記載の軸材において、中央材が木口面より前記高さ寸法Lを単位として後退され、所要寸法短尺にして形成される二股部に、突出長さが前記高さ寸法Lを単位とした所要寸法の短尺中央材が挿脱自在に嵌着されて成る。
請求項4に記載した軸材は請求項1又は2に記載の軸材において、
前記中央材が長さ方向で分割され、その相互間に前記高さ寸法Lを単位とした所要寸法の貫通孔が配設されて成る。
請求項5に記載した軸材は請求項1又は4に記載の軸材において、
何れか一側の外面材の長さ寸法が、他側の外面材又は/及び中央材の長さ寸法より前記高さ寸法Lを単位とした所要寸法長尺である。
請求項6に記載した軸材は請求項1、2、4又は5の何れか1項に記載の軸材において、
前記中央材の高さ寸法が、長さ方向所要寸法に渡り、両外面材の高さ寸法より前記高さ寸法Lに関する比率で所要寸法短尺である。
本発明の軸材によれば、3乃至5枚の板材の配列によって、木材建築に用いられる柱材の規格寸法となる高さ寸法と幅寸法における高さ寸法を単位として、各板材単位で両木口面及び長さ方向の所要部位に、軸組みに必要な継手要素が簡単に形成されるから、ほぞ接ぎ加工などの仕口加工が不要となり、熟練作業が要されることなく物置や倉庫などの軸組み構造を簡単に構築できる効果がある。このほか、間伐材などの小径木の有効利用にも資する。
本発明の各軸材の幅寸法Wと高さ寸法Lは、一般木造建築に用いられる柱の規格寸法W(90mm、105mm、120mm)、L(105mm、120mm)の各組合わせ寸法、すなわち、90×105、105×105、90×120、105×120、120×120と同等であり、軸材を構成する中央材と中央材を挟む両外面材の各板厚は、幅寸法Wを適宜に3乃至5枚に分割(縦割)した各様の寸法から、幅寸法Wをn(3乃至5)等分に分割したW/n寸法などである。
そして、各軸材の長さの基準寸法とは、柱関係では土台と桁又は梁との芯芯間が1800mmであるから、基準寸法となる内幅は選択される高さ寸法Lによって決定され、高さ寸法Lが105mmであれば基準寸法は1695mmであり、高さ寸法Lが120mmであれば基準寸法は1680mmである。また、土台や桁、梁などの長さの基準寸法も前記と同長に設定したり、柱と柱の芯芯間を900mmとした場合には、それらの長さの基準寸法となる内幅も選択される高さ寸法Lによって決定され、高さ寸法L(高さL)が105mmであれば基準寸法は795mmであり、高さLが120mmであれば基準寸法は780mmである。
そして、柱や土台、桁、梁の長さの実寸法は、前記長尺の基準寸法や短尺の基準寸法をベースとして高さLや所要分割数で幅Wを構成する板厚を単位とする継手要素が加味されて決定されるものである。
本発明を柱材の規格寸法、すなわち、幅寸法W(90mm、105mm、120mm)、高さ寸法L(105mm、120mm)において、幅寸法Wが105mm、高さ寸法Lが105mmで、板厚が幅寸法Wを3等分(このほか、4等分、5等分に分割したものや3乃至5枚の各種板厚のものが対象となる。)した105/3(35mm)からなる中心材1と、同様に高さ寸法Lが105mmで中心材1を挟む板厚35mmの両外面材2とから成る3枚の板材がビス5等で積層接合された実施例で説明すると、本発明の軸材Aは図1(a)に示すように、幅Wが105mmで高さLが105mmであり、前記基準寸法1695mmに対して両端にそれぞれ板材1枚分、すなわち板厚35mm分の入り込み寸法を加味した両端間の長さが1765mmのものを基本とする。分図(b)に示した軸材Bは、両外面材2、2と中心材1とは同長とされ、左端部では両外面材2、2の端面より中心材1をL(105mm)寸法だけ突出した突出部3が形成され、右端部では両外面材2、2の端面より中心材1をL(105mm)後退させた二股部4が形成されて積層接合(所要個所でビス5により表裏から接合される。以下同じ。)され、突出部3の始端から二股部4の底面までの長さが1695mmのものが基準寸法とされる。軸材Cは分図(c)に示すように、基準寸法の外面材2、2に対して中心材1が左右端部でそれぞれL(105mm)寸法だけ突出された突出部3が形成されて積層接合されて成り、軸材Dは分図(d)に示すように、後方(裏面側)の外面材2の長さが基準寸法とされ、前方(表面側)の外面材2の長さが基準寸法よりL寸法だけ短尺とされ、左端部では中心材1が後方の外面材2よりL寸法だけ突出され、前方の外面材2より2L寸法だけ突出した異形突出部6が形成され、右端部では中心材1が両外面材2、2の端面よりL寸法だけ突出されて突出部3が形成され、同様に積層接合されて成り、軸材Eは図2の分図(a)に示すように、後方(裏面側)の外面材2と中心材1の基準寸法に対して前方(表面側)の外面材2を左右それぞれにおいて各L寸法だけ長尺にして段差部7を形成して積層接合されて成り、軸材Fは分図(b)に示すように、軸材Aにおいて、中心材1を左右に分割して所要位置にL寸法(2L寸法のものもある。)の貫通孔8を配設して積層接合されて成り、分図(c)に示した軸材Gは後方(裏面側)の外面材2を基準寸法とし、左端部ではこの外面材2に中心材1の左端を揃え、前方(表面側)の外面材2を後方の外面材2及び中心材1の左端よりL寸法だけ突出した段差部7が形成され、右端部では後方の外面材2の右端に前方の外面材2の右端を揃え、中心材1の右端を両外面材2、2の右端よりL寸法だけ突出した突出部3が形成されて積層接合されて成り、分図(d)に示した軸材Hは、右端を揃えた所要長の両外面材2、2に対して中心材1を左方では両外面材2、2の左端より2L寸法(L寸法の場合もある。)突出した長尺突出部9が形成されて積層接合されて成り、軸材Iは分図(e)に示すように、基準寸法の中心材1に対して両外面材2、2をそれぞれ左右端部でL寸法長尺にした二股部4が形成されて積層接合されて成り、軸材Jは図3の分図(a)に示すように、基準寸法よりL寸法だけ短尺の両外面材2、2に対して中心材1が左端部では2L寸法(3L寸法のものもある。)だけ突出された長尺突出部9が形成され、右端部ではL寸法だけ両外面材2、2の右端より突出された突出部3が形成されて積層接合されて成り、軸材Kは分図(b)に示すように、軸材Iにおいて、中心材1が左右に分割されて所要位置にL寸法の貫通孔8を配設して積層接合されて成り、軸材Lは分図(c)に示すように、軸材Iにおいて、中心材1が左右に分割されて所要位置に2L寸法の長尺貫通孔10が配設され、積層接合されて成り、軸材Mは分図(d)に示すように、所要長さの両外面材2、2に対して中心材1が左端部では2L寸法だけ突出された長尺突出部9が形成され、右端部ではL寸法だけ突出された突出部3が形成されて積層接合されて成り、軸材Nは分図(e)に示すように、所要寸法の両外面材2、2に対して中心材1がその右端を両外面材2、2の右端に揃えられ、左端部でL寸法だけ短尺とされた二股部4が形成されて積層接合されて成り、軸材Oは分図(f)に示すように、右端が揃えられたL寸法の両外面材2、2に対して中心材1が左端部でL寸法だけ突出された突出部3が形成されて積層接合されて成り、軸材Pは図4の分図(a)に示すように、軸材Aにおいて中心材1の高さをL/3(この寸法に限定するものではない。)寸法だけ低くした深溝11を配設して積層接合されて成り、軸材Qは分図(b)に示すように、軸材Aにおいて中心材1の高さをL/6(深溝11の半分の深さ)だけ低くした浅溝12を上方に配設して積層接合されて成り、軸材Rは分図(c)に示すように、軸材Aにおいて中心材1にその左右端からそれぞれS寸法(最小寸法はL/3)残して所要深さの凹所13を設けて積層接合されて成り、軸材Sは図5の分図(a)に示すように、右端を揃えたL寸法の両外面材2、2に対して左端部で中心材1を2L寸法だけ突出した長尺突出部9が形成されて積層接合されて成り、軸材Tは分図(b)に示すように、両外面材2、2の全長が基準寸法(この寸法よりL寸法だけ短尺の場合もある。)で、中心材1が左右両端でL寸法短尺となって、両端に二股部4が形成されて積層接合された軸材本体Tbと、一方の二股部4に挿脱自在に嵌着されてL寸法だけ突出する短尺中心材36とから成り。このほか、軸材Tは仮想線で示すように他方の二股部4にも短尺中心材36を伴って提供されることもある。
このようにして成る軸材A乃至Tは、一般木造建築の簡易な軸組み構法に用いられその使用実施例を説明すると、図6に示す軸組み構造aにおいて、前方の左右に配設される前部隅柱14には軸材Dが左端部の異形突出部6を上にしてその広い突出面6aをそれぞれ左右方向に向けて使用され、前方の前部通し柱15には軸材Jが左端部の長尺突出部9を上にして広い突出面9aを左右方向に向けて使用され、後方の左右隅部に配設される後部隅柱16には軸材Gがその左端部を上にしてその段差部7を左右方向に向けて使用され、後方中間に立設される後部通し柱17には軸材Jがその左端部の長尺突出部9を上にして広い突出面9aを左右方向に向け、その長さを3Lに選択して使用される。軸材Jの両外面材2、2の上端にはそれぞれ後部桁21の一端が載置され、その上方の中間梁32を介して上端に中間棟束33としての軸材Nが嵌着され、前方の前部通し柱15とその左右の前部隅柱14との間には、軸材Aが前部土台18と前部桁19として使用され、同様に後部通し柱17と左右の後部隅柱16との間にも後部土台20と後部桁21としての軸材Aが使用される。前部土台18や後部土台20上に間柱22を設ける場合には、貫通孔8の開口された軸材Fが使用され、その場合の前部桁19と後部桁21には2L寸法の貫通孔8が開口された軸材Fが使用され、その場合の間柱22には軸材Cが用いられ、何れか一端の突出部3が前部土台18や後部土台20となる軸材FのL寸法の貫通孔8に嵌入され、他端の突出部3が前部桁19や後部桁21となる軸材Fの2L寸法の貫通孔8のL寸法分に嵌入され、前部では残りのL寸法分には前部束23としての軸材Oの突出部3が嵌入され、その頂部が後述のたるきの取付け座となる。
後部では棟束24としての軸材Hが長尺突出部9を短尺のL寸法とした突出部3として残りのL寸法分に嵌入され、同様にその頂部に前記たるきの後端が取り付けられる。左右の後部隅柱16、16の上方には隅棟束25としての軸材Hが接合される。左右の前部隅柱14と後部隅柱16との間に接合される左土台26と右土台27にはそれぞれ軸材Eが用いられ、前部隅柱14と後部隅柱16との上部で両者に差し渡される左梁28と右梁29にはそれぞれ両端に二股部4が形成された軸材Iが用いられる。左土台26と右土台27上に間柱22を設ける場合には軸材Eの所要位置に中心材1を分割して形成した貫通孔8(図外)に嵌入した閉塞片(図外)を取り外したものが使用され、その場合には左梁28、右梁29としてL寸法の貫通孔8が開口された軸材Kが用いられ、側部束30として軸材Hを用いる場合は、長尺突出部9(2L寸法)が短尺のL寸法だけ突出した突出部3を有するものが充当され、このときの左梁28、右梁29としては、間柱22の突出部3と側部束30の突出部3との両者を嵌入することとなるから、貫通孔8が2L寸法の軸材Lが用いられる。前部通し柱15と後部通し柱17との間には、土台レベルでは中間土台31として軸材Aの基準寸法から70mm短尺のものが選択され、その両端の釘打ちによって接合される。前部桁19の上部に突出する前部通し柱15の上部と、後部桁21の上部に突出する後部通し柱17の上部とには中間梁32として軸材Iが接合され、中間梁32の上方で後部通し柱17の長尺突出部9の突端L寸法分には中間棟束33としての軸材Nの二股部4が嵌着されてビス止めされる。
次に、前記した各軸材の軸組み構造aの要部における相互関係について詳述する。
先ず、図6のA部の接合構造について説明すると、図7に示すように、前部隅柱14は軸材Dの異形突出部6の広い突出面6aを内方に向け、その内側の外面材2の上端に前部桁19の端部(L/3寸法分:35mm)が載置されて釘打ちされ、この状態で異形突出部6の残部突出部(L寸法分)に前後間に差し渡される右梁29としての軸材Iの一端の二股部4が嵌着されてビス止め固定される。一方、下部のB部の接合構造は図8に示すように、前部隅柱14としての軸材Dの突出部3の内方の突出面3aに前部土台18としての軸材Aの一端面が当接されて釘打ち固定され、突出部3の外方の突出面3aには右土台27としての軸材Eの段差部7における外側の外面材2の内面が当接されてビス5で締結される。なお、後部隅柱16における後部土台20と右土台27の接合も前記した前部隅柱14に対する前部土台18と右土台27の接合と同様であり、左側の前部隅柱14及び後部隅柱16に関わる前部土台18と左土台26、後部土台20と左土台26の接合も前記と同様である。
次に、前部隅柱14と前部通し柱15との接合構造について説明すると、図10に示すように、前部隅柱14の上部の異形突出部6の広い突出面6aに一端を当接して釘打ち固定された前部桁19の他端は、前部通し柱15としての軸材Jの2L寸法の長尺突出部9の一面に当接されるとともに、外面材2の上端に載置されて釘打ち固定される。前部通し柱15の軸材Jの上端には中間梁32としての軸材Iの二股部4が嵌着されてビス止めされる。前部隅柱14と前部通し柱15との下部は、それぞれの突出部3、3の対向面に前部土台18としての軸材Aの両端のL/3分(35mm)が、それぞれの外面材2の下端に入り込みつつその端面を当接して釘打ち固定される。
次に、図6のC部の接合構造について説明すると、図11に示すように、後部隅柱16としての軸材Gをその段差部7を左右方向の内面に向けて立設し、下部の突出部3(図外)の外面に右土台27としての軸材Eの段差部7の内面を当接してビス止め固定され、軸材Gの上部の段差部7の内面には隅棟束25としての軸材Hの長尺突出部9を当接してビス止め固定し、軸材Gの段差部7の内方の外面材2の上端に後部桁21としての軸材Aの一端部(L/3寸法分:35mm)を載置してビス止め固定し、後部隅柱16の外方の外面材2の上端と、後部桁21の上面と、隅棟束25としての軸材Hの両外面材2、2の下端面との間で、隅棟束25の長尺突出部9に右梁29としての軸材Iの二股部4を嵌着してビス止め固定する。
図6のD部の接合構造は図12に示すように、後部通し柱17としての軸材Jの長尺突出部9(長さ3L寸法)の両面(広い突出面)には、両外面材2、2の上端に載置された後部桁21としての軸材Aの一端面が当接されてビス止め固定され、さらに、両後部桁21の上面に載置されて長尺突出部9に中間梁32としての軸材Iの二股部4を嵌着してビス止め固定し、その状態で後部通し柱17(軸材G)の長尺突出部9の上端部(L寸法分)に中間棟束33としての軸材Nの二股部4を嵌着してビス止め固定する。後部通し柱17と左右の後部隅柱16間の後部土台20は、それぞれの後部隅柱16の突出部3の内面と後部通し柱17の突出部3の各対向面とにそれぞれの端面が当接されて釘打ち固定される。
このようにして軸組みされた軸組み構造aは、左右の前部隅柱14の上部に嵌着される左梁28、右梁29の上面と、左右の後部隅棟16の上部に係着される隅棟束25の頂面との間、及び前部通し柱15の上部に嵌着される中間梁32の上面と、後部通し柱17の上部に嵌着される中間棟束33の頂面との間にはそれぞれ高さ75mm、幅45mmのたるき34が差し渡され、各たるき34の前端部の内面間にはそれぞれ面戸板35が立設されて風雨の吹き込みが防止され、適宜な屋根材が葺かれ、周壁及び床、その他出入口が適宜に設けられる。前部隅柱14と前部通し柱15との一方間では、前部土台18として軸材Rを用い、SをL/3寸法として凹所13を浅溝12とした敷居とし、上部の前部桁19として用いた軸材RはSをL/3寸法として凹所13を深溝11としたかもいとすれば、落とし込み状の開閉戸(図外)を建て付けできる。前部隅柱14と前部通し柱15との間に間柱22を設ける場合(後部においても同じ。)、図9に示すように、前部土台18としての軸材Fの貫通孔8に間柱22としての軸材Cの下方の突出部3を嵌入し、次いで、上方の突出部3を前部桁19としての軸材Fの貫通孔8に嵌入させ、然る後に前部桁19の左右端を前部隅柱14と前部通し柱15に固定するものであるが、作業手順を多く要することから後付けできる間柱22として図5の分図(b)に示す軸材Tを提供する。
すなわち、軸材Tは前部土台18に開口された貫通孔8に短尺中心材36のL寸法分を嵌着し、軸材Tの下部の二股部4を短尺中心材36の上部に突出したL寸法分に嵌着し、上部の前部桁19としての軸材Fの貫通孔8に図5の分図(a)に示す前部束23としての軸材Sの長尺突出部9或いは分図(b)の仮想線で示す短尺中心材36を嵌入させ、軸材Fの下面から突出垂下されるL寸法分を前部の間柱22として使用する軸材Tの上部の二股部4に嵌着してビス止めできるから、前部桁19(貫通孔8有り)と前部土台18(貫通孔8有り)が固定状態であっても間柱22を後付けできる。
なお、本実施例は柱材の規格寸法が105mm×105mmで、板材が幅寸法105mmを3等分した板厚35mmでその3枚が積層接合された一例であり、柱材の規格寸法が90mm×105mm、90mm×120mm、105mm×120mm、120mm×120mmにおいても、前記の要領で高さ寸法と分割板材の板厚との関係で、長さの基準寸法に対して継手要素の寸法が加味された各種の実寸法の軸材が設定され、簡単な軸組み構造の構築に供されることは勿論である。
本発明の各軸材をセットにすれば、素人でもドライバーやビス、釘などで簡単な軸組み構造を構築できるから日曜大工向きで広く需要が期待され木工製品製造業界や製材業界の活性化に貢献できる。
本発明に係る各軸材の説明図で、分図(a)(以下、分図を省略する。)は、土台や桁などに用いられる軸材Aの斜視図、(b)は間柱として用いられる軸材Bの斜視図、(c)は間柱として用いられる軸材Cの斜視図、(d)は左右の前部隅柱として用いられる軸材Dの斜視図。 本発明に係る各軸材の説明図で、(a)は間柱を設ける場合の左右の土台として用いられる軸材Eの斜視図、(b)は間柱を設ける場合の土台や梁として用いられる軸材Fの斜視図、(c)は後部隅柱として用いられる軸材Gの斜視図、(d)は棟束や側部束として用いられる軸材Hの斜視図、(e)は梁として用いられる軸材Iの斜視図。 本発明に係る各軸材の説明図で、(a)は通し柱として用いられる軸材Jの斜視図、(b)は間柱を設ける場合の左右の梁として用いられる軸材Kの斜視図、(c)は間柱と束とを設ける場合の梁として用いられる軸材Lの斜視図、(d)は両流れ面を有する棟束として用いられる軸材Mの斜視図、(e)は棟束として用いられる軸材Nの斜視図、(f)は束として用いられる軸材Oの斜視図。 本発明に係る各軸材の説明図で、(a)はかもいとして用いられる軸材Pの部分斜視図、(b)は敷居として用いられる軸材Qの部分斜視図、(c)は敷居やかもいとして用いられる他の態様の軸材Rの斜視図。 本発明に係る各軸材の説明図で、(a)は束として用いられる他の態様の軸材Sの斜視図、(b)は間柱として用いられる他の態様の軸材Tの斜視図。 本発明の軸材を施した片流れ小屋組みの軸組み構造aの説明図。 図6のA部の接合構造の部分拡大斜視図。 図6のB部の接合構造の部分拡大斜視図。 間柱22の前後部土台(18、20)に対する接合を示す部分斜視図。 図6の前方の前部隅柱14と前部通し柱15との接合関係を示す部分斜視図。 図6のC部の接合構造の部分拡大斜視図。 図6のD部の接合構造の部分拡大斜視図。
符号の説明
1:中心材
2:外面材
3:突出部
3a:突出面
4:二股部
5:ビス
6:異形突出部
6a:広い突出面
7:段差部
8:貫通孔
9:長尺突出部
9a:広い突出面
10:長尺貫通孔
11:深溝
12:浅溝
13:凹所
14:前部隅柱
15:前部通し柱
16:後部隅柱
17:後部通し柱
18:前部土台
19:前部桁
20:後部土台
21:後部桁
22:間柱
23:前部束
24:棟束
25:隅棟束
26:左土台
27:右土台
28:左梁
29:右梁
30:側部束
31:中間土台
32:中間梁
33:中間棟束
34:たるき
35:面戸板
36:短尺中心材
A乃至T:軸材
a:軸組み構造

Claims (6)

  1. 中央材と該中央材を挟む両外面材とからなる複数枚の板材が接合される積層構造による軸材において、
    各板材が、木造建築に用いられる柱材の横断面の規格寸法(幅寸法Wと高さ寸法L)と同等の高さ寸法Lと、幅寸法Wを3乃至5に分割した特定板厚寸法とから成り、各板材相互がビス接合されて成る軸材。
  2. 前記中央材の長さ寸法が適宜に選択され、木口面より前記高さ寸法Lを単位として所要寸法突出又は/及び後退されて成る請求項1記載の軸材。
  3. 請求項2記載の軸材において、中央材が木口面より前記高さ寸法Lを単位として後退され、所要寸法短尺にして形成される二股部に、突出長さが前記高さ寸法Lを単位とした所要寸法の短尺中央材が挿脱自在に嵌着されて成る軸材。
  4. 前記中央材が長さ方向で分割され、その相互間に前記高さ寸法Lを単位とした所要寸法の貫通孔が配設されて成る請求項1又は2記載の軸材。
  5. 何れか一側の外面材の長さ寸法が、他側の外面材又は/及び中央材の長さ寸法より前記高さ寸法Lを単位とした所要寸法長尺である請求項1又は4記載の軸材。
  6. 前記中央材の高さ寸法が、長さ方向所要寸法に渡り、両外面材の高さ寸法より前記高さ寸法Lに関する比率で所要寸法短尺である請求項1、2、4又は5の何れか1項に記載の軸材。
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