JP2765053B2 - 油性黒色インキ - Google Patents
油性黒色インキInfo
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- JP2765053B2 JP2765053B2 JP13653289A JP13653289A JP2765053B2 JP 2765053 B2 JP2765053 B2 JP 2765053B2 JP 13653289 A JP13653289 A JP 13653289A JP 13653289 A JP13653289 A JP 13653289A JP 2765053 B2 JP2765053 B2 JP 2765053B2
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- JP
- Japan
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- oil
- black ink
- parts
- ink
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、経時安定性に優れ、インキ出の良い油性黒
色インキに関するものである。
色インキに関するものである。
(従来の技術とその問題点) 従来油性黒色インキとしては、濃度が高く、低価格で
ある等の理由により着色剤としてニグロシン、可溶化剤
としてオレイン酸等の脂肪酸、溶剤としてキシレン、ト
ルエン等の芳香族炭化水素等を使用しているものが知ら
れていたが、臭気、毒性等の問題があり、溶剤としてア
ルコール系溶剤を使用した油性インキが使用されてき
た。
ある等の理由により着色剤としてニグロシン、可溶化剤
としてオレイン酸等の脂肪酸、溶剤としてキシレン、ト
ルエン等の芳香族炭化水素等を使用しているものが知ら
れていたが、臭気、毒性等の問題があり、溶剤としてア
ルコール系溶剤を使用した油性インキが使用されてき
た。
しかし、上記油性インキは、インキ出が悪く、経時に
よりカスレを生じ、筆記不能となる等といった点で問題
の多いものであった。
よりカスレを生じ、筆記不能となる等といった点で問題
の多いものであった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は、上記問題点に鑑み、鋭意研究の結果、
遂に本発明を完成したものであり、即ち、その要旨を、
ニグロシンと脂肪族アルコールとドデシルベンゼンスル
ホン酸と下記一般式Iで示される物質とを少なくとも含
有する油性黒色インキ (ただし、nは3又4) とするものである。
遂に本発明を完成したものであり、即ち、その要旨を、
ニグロシンと脂肪族アルコールとドデシルベンゼンスル
ホン酸と下記一般式Iで示される物質とを少なくとも含
有する油性黒色インキ (ただし、nは3又4) とするものである。
以下、本発明を詳述する。
ニグロシンは着色剤として使用するものであり、その
添加量は、インキ全量に対し、7〜15重量%が好まし
く、添加量が少なくなると、濃度が低下し、添加量が多
くなると、粘度が高くなる傾向にある。
添加量は、インキ全量に対し、7〜15重量%が好まし
く、添加量が少なくなると、濃度が低下し、添加量が多
くなると、粘度が高くなる傾向にある。
脂肪族アルコールは溶剤として使用するものであり、
具体的には、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、iso−プロパノール、n−ブタノール、iso−ブタノ
ール等の一種もしくは二種以上混合して用いるものであ
り、その添加量はインキ全量に対し、40〜90重量%が好
ましい。更に、筆跡乾燥性といった点より、炭素数3以
下の脂肪族アルコールがより好ましい。
具体的には、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、iso−プロパノール、n−ブタノール、iso−ブタノ
ール等の一種もしくは二種以上混合して用いるものであ
り、その添加量はインキ全量に対し、40〜90重量%が好
ましい。更に、筆跡乾燥性といった点より、炭素数3以
下の脂肪族アルコールがより好ましい。
ドデシルベンゼンスルホン酸は、可溶化剤として使用
するものであり、その添加量はインキ全量に対し、1〜
5重量%が好ましく、1重量%より少なくなると、効果
が小さくなり、5重量%より多くなると、粘度が高くな
る傾向にある。
するものであり、その添加量はインキ全量に対し、1〜
5重量%が好ましく、1重量%より少なくなると、効果
が小さくなり、5重量%より多くなると、粘度が高くな
る傾向にある。
下記一般式Iで示される物質は、インキ出向上剤とし
て使用するものであり、その添加量は、0.1〜1.0%が好
ましく、0.1重量%より少なくなると、効果が小さくな
り、1.0重量%より多くなると、粘度が高くなる傾向に
ある。
て使用するものであり、その添加量は、0.1〜1.0%が好
ましく、0.1重量%より少なくなると、効果が小さくな
り、1.0重量%より多くなると、粘度が高くなる傾向に
ある。
(ただし、nは3又は4) 尚、上記各成分以外に必要に応じ、ロジン樹脂、フェ
ノール樹脂、ケトン樹脂等のアルコール可溶性樹脂、防
錆剤、各種活性剤等の種々の添加剤を適宜選択して使用
可能である。
ノール樹脂、ケトン樹脂等のアルコール可溶性樹脂、防
錆剤、各種活性剤等の種々の添加剤を適宜選択して使用
可能である。
(作用) 本発明の油性黒色インキが何故経時安定性に優れ、イ
ンキ出が良いのかについては定かではないが以下のよう
に推察される。
ンキ出が良いのかについては定かではないが以下のよう
に推察される。
ニグロシンは、ドデシルベンゼンスルホン酸に対し
て、優れた溶解性を示し、更に、脂肪族アルコールとの
相溶性に優れていることにより、ニグロシンが安定に溶
解されるものと思われる。
て、優れた溶解性を示し、更に、脂肪族アルコールとの
相溶性に優れていることにより、ニグロシンが安定に溶
解されるものと思われる。
又、下記一般式Iで示される物質が、インキに対し
て、何らかの作用を及ぼすことにより、筆記面に対する
濡れ性が良好になり、インキ出が向上する。
て、何らかの作用を及ぼすことにより、筆記面に対する
濡れ性が良好になり、インキ出が向上する。
(ただし、nは3又は4) (実施例) 以下実施例により、更に詳細に説明する。
実施例、比較例中単に「部」とあるのは「重量部」を
示す。
示す。
実施例1 ニグロシンベースEX(ニグロシン、オリエント化学
(株)製) 10.0部 エタノール 79.1部 ドデシルベンゼンスルホン酸 2.5部 ハロン110H(ケトン樹脂、本州化学(株)製) 8.0部 上記各成分を市販の攪拌機で4時間攪拌することによ
り、油性黒色インキを得た。
(株)製) 10.0部 エタノール 79.1部 ドデシルベンゼンスルホン酸 2.5部 ハロン110H(ケトン樹脂、本州化学(株)製) 8.0部 上記各成分を市販の攪拌機で4時間攪拌することによ
り、油性黒色インキを得た。
比較例1 実施例1よりドデシルベンゼンスルホン酸を除き、そ
の量だけオレイン酸を加えた以外は実施例1と同様にし
て油性黒色インキを得た。
の量だけオレイン酸を加えた以外は実施例1と同様にし
て油性黒色インキを得た。
実施例2 オイルブラックFSスペシャル 8.0部 (ニグロシン、中央合成(株)製) エタノール 56.3部 n−プロパノール 30.0部 ドデシルベンゼンスルホン酸 1.5部 タマノール100S(フェノール樹脂、荒川化学(株)製) 4.0部 上記各成分を実施例1と同様にして、油性黒色インキ
を得た。
を得た。
比較例2 実施例1より を除き、その量だけエタノールを増やした以外は実施例
2と同様にして油性黒色インキを得た。
2と同様にして油性黒色インキを得た。
実施例3 オイルブラックS (ニグロシン、中央合成(株)製) 14.0部 メタノール 15.0部 iso−プロパノール 55.9部 ドデシルベンゼンスルホン酸 4.5部 ガムロジンWW(ロジン樹脂、倉敷商事(株)製) 10.0部 上記各成分を実施例1と同様にして、油性黒色インキ
を得た。
を得た。
比較例3 実施例3よりドデシルベンゼンスルホン酸を除き、そ
の量だけカプリン酸を加え、更に、 を除き、その量だけiso−プロパノールを増やした他は
実施例3と同様にして油性黒色インキを得た。
の量だけカプリン酸を加え、更に、 を除き、その量だけiso−プロパノールを増やした他は
実施例3と同様にして油性黒色インキを得た。
実施例4 実施例1の を2.0重量部に増やし、その量だけエタノールを減らし
た以外は実施例1と同様にして油性黒色インキを得た。
た以外は実施例1と同様にして油性黒色インキを得た。
比較例4 実施例4より を除き、その量だけ を加えた以外は、実施例4と同様にして油性黒色インキ
を得た。
を得た。
(効果) 実施例1〜4、比較例1〜4により得られた油性黒色
インキを市販のマークペンテル細(ぺんてる(株)製)
に充填し、インキ出試験、経時安定性試験を行なった結
果を表1に示す。
インキを市販のマークペンテル細(ぺんてる(株)製)
に充填し、インキ出試験、経時安定性試験を行なった結
果を表1に示す。
以上の様に本発明により、経時安定性に優れ、インキ
吐出性の良い油性黒色インキが得られるものである。
吐出性の良い油性黒色インキが得られるものである。
又、本発明の油性黒色インキは筆記具用のみならず、
記録計用、ジェットプリンター用としても十分可能であ
る。
記録計用、ジェットプリンター用としても十分可能であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 41/22 F02D 45/00
Claims (1)
- 【請求項1】ニグロシンと脂肪族アルコールとドデシル
ベンゼンスルホン酸と下記一般式Iで示される物質とを
少なくとも含有する油性黒色インキ。 (ただし、nは3又は4)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13653289A JP2765053B2 (ja) | 1989-05-30 | 1989-05-30 | 油性黒色インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13653289A JP2765053B2 (ja) | 1989-05-30 | 1989-05-30 | 油性黒色インキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH032285A JPH032285A (ja) | 1991-01-08 |
JP2765053B2 true JP2765053B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=15177390
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13653289A Expired - Fee Related JP2765053B2 (ja) | 1989-05-30 | 1989-05-30 | 油性黒色インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2765053B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6962344B2 (ja) | 2019-03-15 | 2021-11-05 | オムロン株式会社 | 端子台 |
-
1989
- 1989-05-30 JP JP13653289A patent/JP2765053B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH032285A (ja) | 1991-01-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |