JP2764403B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2764403B2
JP2764403B2 JP63205387A JP20538788A JP2764403B2 JP 2764403 B2 JP2764403 B2 JP 2764403B2 JP 63205387 A JP63205387 A JP 63205387A JP 20538788 A JP20538788 A JP 20538788A JP 2764403 B2 JP2764403 B2 JP 2764403B2
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康志 佐藤
克彦 西村
道仁 山崎
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、像担持体に潜像を形成し、該潜像を現像装
置にて可視像化する画像形成装置に関するものであり、
特に、現像剤容器内の現像剤を現像剤容器から像担持体
に対面した現像域へと担持し搬送する現像剤担持体上に
弾性ブレードにて現像剤薄層を形成するようにした現像
装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来の技術 従来、電子写真方式や静電記録方式によって像担持体
の潜像を形成し、該潜像を現像装置にて可視像化する画
像形成装置においては、種々の現像装置が提案されてい
る。その一例が第6図に図示される。
第6図を参照すると、現像装置1は、一般に、現像剤
を収容するための現像剤容器2と、現像剤容器2内の現
像剤を現像剤容器2から像担持体3に対面した現像域4
へと担持し搬送する現状剤担持体6とを有する。該現像
剤担持体は、任意の構造とし得るが通常は、磁石7を内
蔵した現像スリーブ8から構成される。
又、現像装置は、現像剤担持体6にて担持し現像域4
へと搬送される現像剤を所定厚さに規制し該現像剤担持
体6上に現像剤薄層を形成するために現像剤規制部材9
を備えている。現像剤をこのように現像剤担持体6上に
層状に構成することは、特に一成分現像装置においては
ベタ画像の均一性などを確保するうえで、極めて重要な
技術であり、材料及び構造の上から種々提案されてい
る。
従来、現像剤規制部材9は、現像剤担持体6からわず
かの距離離間して配置された剛体のブレードとされる場
合が多いが、最近、現像剤担持体6上における現像剤薄
層に摩擦電荷を付与するに際して外部環境条件の変動な
どに対しも抜群の安定性を示すなどの点から、剛性ブレ
ードに代って、図示されるように、弾性材料にて作製さ
れた弾性ブレード9が提案され、又頻繁に使用されるよ
うになった(本出願人に係る出願である、特開昭54−43
038号公報や特開昭58−116559号公報などを参照された
い。)。
弾性ブレード9は、ウレタンゴム、シリコンゴム、NB
R等のゴム弾性体、リン青銅、ステンレス板等の金属弾
性体、ポリエチレンテレフタレート、高密度ポリエチレ
ン等樹脂弾性体など公知の弾性板で構成され、その部材
自体のもつ弾性により現像剤担持体6に当接され、ブレ
ード支持部材10にて現像容器2に固定される。
このような弾性ブレード9を使用した現像装置におい
ては、弾性ブレード9と現像第担持体6との圧接力が画
像濃度に密接に関係しており、一成分現像剤を使用する
場合には、現像剤塗布量が0.9mg/cm2以下にならない範
囲においては圧接力が高い程画像濃度は高くなる。その
ために弾性ブレード9は、より強く現像剤担持体6に対
し押しつけられる傾向にあった。
発明が解決しようとする課題 一方、未使用時の現像装置、即ち、画像形成装置に設
置する前の、或いは画像形成装置が最初に作動される前
の現像装置は、運搬、保管時に現像剤がもれることのな
いように現像剤容器2内には現像剤が収納されていな
い。又、現像装置、クリーナ等をユニット化し装置本体
に着脱自在とした小型の簡易画像形成装置においては、
現像剤容器と現像剤担持体との間にビニールシート等の
シール部材を設け、該ユニット交換時にユーザーがシー
ル部材を除去するように構成されている。
このように、現像装置未使用時には現像剤担持体上に
現像剤は担持されておらず、特に、前述の弾性ブレード
9を現像剤担持体6に当接した現像装置では、弾性ブレ
ード9と現像剤担持体6との間の摩擦抵抗が極めて大と
なり、作動開始に当っては極めて大きな駆動トルクを必
要とした。又、未使用の現像装置でも、画像形成のプロ
セス条件を設定する場合など、現像剤担持体6を回転す
る必要がある。
現像装置において、現像剤担持体を駆動トルクが大き
くなることにより、次のような問題が生じた。
(1)弾性ブレードとブレード支持部材との接着力が弱
い場合、弾性ブレードがはがれてしまうことがある。
(2)弾性ブレードが現像剤担持体の回転方向に対して
カウンター方向に当接している場合、ブレードの設定条
件によっては、先端部が現像剤担持体の回転方向に沿う
ように反転することがある。
(3)駆動トルクが大きすぎて現像剤担持体駆動ギヤが
回転しないことがある。
(4)メインモーターから像担持体駆動ギヤを介して、
現像剤担持体駆動ギヤに入力することにより現像剤担持
体の駆動を行なう場合、現像剤担持体のトルクが大きく
て、像担持体と現像剤担持体間が離れてしまったり、現
像剤担持体が回転せずギヤの歯とびを起すことがある。
又、また場合によっては駆動ギヤが破損することがあっ
た。
従って、本発明の目的は、弾性ブレードを用いて現像
剤担持体上に現像剤を塗布する現像装置において、予め
弾性ブレードの少なくとも現像剤担持体と圧接している
部分に現像剤或いは現像剤を構成する樹脂等とほぼ同様
の成分からなる摩擦力を減少させる樹脂粉を塗布して、
薄層形成能力、摩擦帯電性を低下させることなく、使用
開始時の現像装置の現像剤担持体の駆動トルクを低減す
ることにより弾性ブレードの反転や、はがれを防止し、
又現像剤担持体駆動ギヤの破損を防ぎ、更には画像形成
前の現像剤担持体と像担持体との間の距離測定等をも正
確に行なうことのできる、使用開始時の問題を解決した
画像形成装置を提供することである。
課題を解決するための手段 上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成され
る。要約すれば本発明は、潜像を担持するための像担持
体と、該像担持体上の潜像を現像するための現像装置と
を有し、該現像装置は、現像剤を収容するための現像剤
容器と、該現像剤容器内の現像剤を現像剤容器から像担
持体に対面した現像域へと担持し搬送する現像剤担持体
と、該現像剤担持体にて担持し搬送される現像剤を所定
厚さに規制し該現像剤担持体上に現像剤薄層を形成する
ための弾性ブレードとを備えた画像形成装置において、
現像装置の使用前の前記現像剤担持体が全周には現像剤
を担持していないときに前記現像剤担持体と弾性ブレー
ドとの圧接部に摩擦力を減少させる樹脂粉が塗布されて
いることを特徴とする画像形成装置である。一実施態様
によると、前記樹脂粉は現像剤とされる。
実施例 以下に本発明に係る画像形成装置を図面に即して更に
詳しく説明する。
第1図及び第2図を参照すると本発明に係る画像形成
装置の一実施例が示される。本実施例にて像担持体3
は、ドラム状の感光体或いは誘電体とされ、当業者には
周知の画像形成プロセスにより潜像が形成される。該潜
像は現像装置にて可視像化され、次いで該可視像は紙等
の転写材に転写され、定着装置にて永久像とされる。像
担持体の周囲に配置されるこのような潜像形成手段、転
写手段、定着手段等は、上述のような当業者には周知で
あるので、第1図では省略され、現像装置のみが図示さ
れている。
本発明に従った現像装置1Aは、通常使用されている現
像装置と同様の構成とされ、現像剤を収容するための現
像剤容器2と、現像剤容器2内の現像剤を現像剤容器か
ら像担持体3に対面した現像域4へと担持し搬送する現
像剤担持体6と、現像剤担持体にて担持し現像域4へと
搬送される現像剤を所定厚さに規制し該現像剤担持体上
に現像剤薄層を形成するために弾性ブレード9とを有す
る。
前記現像剤担持体6は、任意の構造とし得るが通常
は、磁石7を内蔵した現像スリーブ8から構成される。
現像剤担持体6の現像スリーブ8は図示されるように円
筒状の回転体とすることもできるが、循環移動するベル
ト状とすることも可能である。
又、前記弾性ブレード9は、ウレタンゴム、シリコン
ゴム、NBR等のゴム弾性体、リン青銅、ステンレス板等
の金属弾性体、ポリエチレンテレフタレート、高密度ポ
リエチレン等樹脂弾性体など公知の弾性板で構成され、
その部材自体のもつ弾性により現像剤担持体に当接さ
れ、鉄等の剛体から成るブレード支持部材10にて現像容
器2に固定される。本実施例で、弾性ブレード9は、線
圧約30gcmで現像剤担持体6の回転方向に対して順方向
に当接されるのが好ましい。
本実施例にて現像剤容器2には、現像剤補給装置11が
設けられ、補給ローラ12を介して現像剤容器2内へと現
像剤13が補給される。画像形成装置が最初に作動される
前においては、上記構成の現像装置内には現像剤は収容
されておらず、現像装置を画像形成装置に設置した後
に、初めて補給ローラ12を回転することにより現像剤容
器2内に補給装置11から現像剤13が供給され、現像剤担
持体6上に現像剤13が担持される。
本発明によれば、現像装置の現像容器2内に現像剤が
収容される前においては、少なくとも弾性ブレード9が
現像剤担持体6と接する面に摩擦力を減少させる樹脂粉
14が塗布される。摩擦減少剤14は、現像剤或いは現像剤
と同一成分の樹脂粉例えば、スチレン アクリル共重合
体、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリメチルメタクリ
レート等を混合した樹脂粉、或は非磁性一成分の白色ト
ナー等が良く、通常弾性ブレード9に0.5〜1.5mg/cm2
て塗布するのが好ましい。
上記構成の本実施例による現像装置では、装置本体に
装着し、そして使用する時には、即ち、現像剤担持体上
に現像剤が担持された時には、現像剤担持体の駆動トル
クは1.0kgcmであるが、現像剤を現像容器内に収容しな
い状態での現像剤担持体の駆動トルクは2.0kgcmにまで
増加する。ところが、本発明に従って弾性ブレード9に
摩擦減少剤14を塗布した場合には、現像剤を現像容器内
に収容しない状態での現像剤担持体の駆動トルクは1.2k
gcmにまで減少し、現像装置使用時とほぼ同程度となっ
た。
従って、現像容器内に現像剤が使用されていない現像
装置未使用時に現像剤担持体を回転しても、弾性ブレー
ドのはがれや現像剤担持体駆動ギヤの破損を防ぐことが
可能となった。
第3図は本発明の他の実施例を示す。第3図において
も像担持体3の周囲に配置された画像形成に関する諸手
段は省略されており、現像装置1Bのみが図示される。
現像装置1Bの基本的な構成は第1図に関連して説明し
た実施例1の現像装置1Aと同様であるが、本実施例で
は、現像装置をユニット化して使い捨てタイプにしたも
のである。斯る構成の現像装置においては現像装置から
現像剤がもれるのを防止し、画像形成装置或いは現像装
置の運搬、保管が容易に行なえるように、現像装置の未
使用時には、現像剤は、現像剤容器2に接着剤等で固定
された、例えばビニールシートのようなシール部材15に
よって現像剤担持体6とは異る側に隔離されて収容され
ており、従って現像剤担持体6に現像剤が付着するのが
防止されている。
斯る構成の現像装置は、画像形成装置に装着される
と、ユーザーがシール部材15を、例えば第3図の紙面と
垂直方向に引き抜くことによって除去し、初めて現像剤
担持体6上に現像剤13が供給され、画像形成可能とな
る。
このような像装置においても、弾性ブレード9の表面
に現像剤とほぼ同一成分の摩擦減少剤14を塗布しておけ
ば、例えば現像装置の未使用時に現像剤担持体を駆動し
たとしても現像剤担持体の駆動トルクは増加せず、弾性
ブレードのはがれやギヤの破損を防ぐことができる。勿
論、第4図に図示するように、弾性ブレード9が現像剤
担持体9の回転方向に対してカウンター方向に当接され
た現像装置1Cにおいても同様の効果を得ることができ、
特に、ブレードが反転することも防止することができ
る。
第5図には本発明に係る画像形成装置の他の実施例が
図示される。本実施例によると、画像形成の中心となる
現像装置1D、ドラム状の像担持体(感光体ドラム)3、
クリーナ16、一次帯電器17を一体とした画像形成ユニッ
ト、所謂、カートリッジ18を備えた電子写真方式の画像
形成装置が提供される。
本装置においては、該カートリッジ18内の現像装置1D
の現像剤13がなくなった時に新たなカートリッジと交換
される。
本実施例によると、現像装置1Dは現像剤13としては一
成分現像剤を用い、又感光体ドラム3と現像剤担持体6
との間に所定の電界が形成され、それによって現像作動
が好適に実施されるために、ドラム3と現像剤担持体6
との間の距離は非常に大切である。本実施例では300μ
m中心とし、誤差が±30μmとなるように測定し調整さ
れる。
本発明によると、弾性ブレード9と現像剤担持体6と
の間に摩擦減少剤14が塗布されているので、例えドラム
3と現像装置1Dを駆動しながらの調整作業を行なったと
しても、現像剤担持体6の駆動トルクが小さくてすみ、
現像剤担持体6がが回らないとか、或いは現像剤担持体
駆動ギヤがドラムギヤから離れてしまうとかの事故が発
生することはなく、現像剤担持体、ドラム間の距離を正
確に測定することができる。
発明の効果 以上説明したように、本発明に係る画像形成装置は、
使用前の現像装置において現像剤担持体が全周には現像
剤を担持していないときに、例えば現像装置を画像形成
装置に設置する前に現像剤容器内に現像剤を取容してい
ない場合、或いは、現像剤担持体と現像剤容器との間に
シール部材が配置され未だに開封されていない場合に、
弾性ブレードの少なくとも現像剤担持体と圧接している
部分に摩擦力を減少させる樹脂粉を塗布する構成とされ
るために、現像剤の薄層形成能力、摩擦帯電性を低下さ
せることなく、現像剤担持体の駆動トルクを低減し、そ
れによって、現像装置、画像形成ユニット或いは装置本
体の運搬、保管の容易さを損なうことなく弾性ブレード
のはがれや、反転を防止し、又、現像剤担持体駆動ギヤ
の破損を防ぎ、更には現像剤担持体と像担持体との間の
距離等の測定も正確に行うことができ、現像装置使用開
始時の諸問題を解決し得るという効果を有する。また、
本発明では、上述のように、弾性ブレードの少なくとも
現像剤担持体と圧接している部分に塗布されるものは樹
脂粉であるために、現像への悪影響は小さく、樹脂粉と
して現像剤を使用した場合には、現像性に対する問題は
全く発生しない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略
断面図である。 第2図は、現像装置における弾性ブレードと現像剤担持
体との関係を示す断面図である。 第3図〜第5図は、本発明に係る画像形成装置の他の実
施例の概略断面図である。 第6図は、従来の画像形成装置の概略断面図である。 2:現像剤容器 3:像担持体 6:現像剤担持体 9:弾性ブレード 14:摩擦減少剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 道仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 諏訪 貢一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−89975(JP,A) 実開 昭62−167259(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/08,15/09

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像を担持するための像担持体と、該像担
    持体上の潜像を現像するための現像装置とを有し、該現
    像装置は、現像剤を収容するための現像剤容器と、該現
    像剤容器内の現像剤を現像剤容器から像担持体に対面し
    た現像域へと担持し搬送する現像剤担持体と、該現像剤
    担持体にて担持し搬送される現像剤を所定厚さに規制し
    該現像剤担持体上に現像剤薄層を形成するための弾性ブ
    レードとを備えた画像形成装置において、 現像装置の使用前の前記現像剤担持体が全周には現像剤
    を担持していないときに前記現像剤担持体と弾性ブレー
    ドとの圧接部に摩擦力を減少させる樹脂粉が塗布されて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記樹脂粉は現像剤であることを特徴とす
    る請求項1に記載の画像形成装置。
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