JP2764134B2 - 棒状化粧料容器 - Google Patents

棒状化粧料容器

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JP2764134B2 JP17795790A JP17795790A JP2764134B2 JP 2764134 B2 JP2764134 B2 JP 2764134B2 JP 17795790 A JP17795790 A JP 17795790A JP 17795790 A JP17795790 A JP 17795790A JP 2764134 B2 JP2764134 B2 JP 2764134B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、口紅、リップクリーム、スティックアイシ
ャドウ、スティックファンデーション等の棒状化粧料を
繰出し可能に収納する棒状化粧料容器に関する。
[従来の技術] 従来より、口紅等を収納する繰出し式の棒状化粧料容
器としては、縦溝が形成された内筒体の外周に、螺旋溝
を有する螺旋筒を相対回転可能に嵌合し、さらに必要に
応じて前記螺旋筒の外側に外装用スリーブを嵌合して容
器本体を構成し、口紅等の棒状化粧料の受筒を前記内筒
体に上下摺動可能に内嵌させて、この受筒の外周面より
突出した係合凸起を前記縦溝と螺旋溝とに係合させ、内
筒体と螺旋筒とを相対回転させることにより、受筒を上
下動させて棒状化粧料を繰出しあるいは収納するように
なっている。
この棒状化粧料容器においては、前記の構成を主要部
とする容器組立後に、内部の受筒を最上部に位置させた
状態で棒状化粧料を押込み装填し保持させるようにして
いる。また口紅等の棒状化粧料を新しいものと交換、補
充する際にも、受筒を最上部に位置させて棒状化粧料の
交換、装填作業を行なうようにしている。
[発明が解決しようとする課題] この種の棒状化粧料容器は、棒状化粧料を保持する受
筒が最上部に位置させた場合に、受筒の先端が容器本体
の上端より過度に突出するものであると、見苦しく体裁
が悪い上に、棒状化粧料が減少すると受筒先端が肌に接
触するおそれもあり、使用上好ましいものではない。し
たがって前記受筒は、通常使用時において容器本体から
全く、あるいは殆ど突出しないように使用されており、
突出する場合でも、その突出寸法はせいぜい0.5mm程度
までに抑えられている。
ところが、組立製作時や交換時における棒状化粧料の
装填の際、前記のように棒状化粧料の受筒が容器本体よ
り殆ど突出しないものであると、受筒に棒状化粧料を押
込み装填する場合の作業性が悪く、しかも外装用スリー
ブ等の容器本体に化粧料が付着して汚れるといった欠点
がある。
すなわち、この種の容器としては、前記棒状化粧料の
押込み装填作業上は、前記の受筒が容器本体よりもある
程度突出した状態に保持されるほうがよく、一方、通常
の使用時には前記のように受筒が殆ど突出しない状態に
保持されるのが望ましい。
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、内筒体に
内嵌され上下動可能に組込まれた受筒を、通常の使用時
には容器本体より殆ど突出しない状態に保持でき、しか
も棒状化粧料の組込み時あるいは交換時の押込み装填の
際には、簡単な棒状の治具を使用することにより、前記
通常の使用時よりもさらに突出させることができるとと
もに、この突出状態を確実に保持することができ、棒状
化粧料の装填作業を容易に行なえる棒状化粧料容器を提
供するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、縦溝が形成された内筒体の外周に、螺旋溝
を有する螺旋筒を相対回転可能に嵌合し、口紅等の棒状
化粧料の受筒を前記内筒体に上下動可能に内嵌させて、
この受筒の外周面より突出した係合凸起を前記縦溝と螺
旋溝とに係合させ、内筒体と螺旋筒とを相対回転させる
ことにより、棒状化粧料の受筒を上下動させるようにし
た棒状化粧料容器において、上記の課題を解決するため
の手段として、下記の構成を採用することとした。
すなわち、本発明においては、内筒体における縦溝の
上端部に、受筒上昇方向の相対回転時に前記係合凸起が
嵌入する方向に横溝を延成し、また螺旋筒の螺旋溝にお
ける前記横溝よりやや下方位置の下側縁部に、受筒上昇
方向の相対回転時に前記係合凸起が嵌合してその上昇を
規制する位置決め用の切欠を形成し、さらに内筒体の下
部に棒状の押し上げ操作用治具を挿通できる貫通孔を設
け、下方より該貫通孔に挿通する治具により、前記受筒
を、係合凸起が螺旋溝の切欠に係合する位置より上方へ
押し上げ可能に構成したことを特徴とするものである。
[作用] 上記の構成よりなる本発明の棒状化粧料容器によれ
ば、内筒体と螺旋筒とを相対回転させることにより、棒
状化粧料の受筒の外周面に有する係合凸起が、内筒体の
縦溝と螺旋筒の螺旋溝に係合した状態で螺旋溝に案内さ
れて上昇あるいは降下する。
そして、受筒を上昇させる方向の相対回転時におい
て、受筒外周の係合凸起が螺旋溝の位置決め用の切欠の
位置に達すると、係合凸起は縦溝の側縁により横方向に
押されて螺旋溝から外れて下側縁部に有する切欠に嵌入
し係合する。この状態では、係合凸起の螺旋溝による案
内作用が行なわれず、受筒のそれ以上の上昇が阻止さ
れ、したがって受筒が通常使用時の最上部位置、つまり
はこれに保持された棒状化粧料が最突出状態に保持され
る。またこの状態で、化粧料の使用によって受筒に下方
向きの力が作用しても、受筒外周の係合凸起が前記の切
欠の個所に係合しているためにその下降が阻止され、棒
状化粧料を前記の突出状態の保持できる。
また、組立製作段階での棒状化粧料の組込み、あるい
は新しい棒状化粧料との交換時等における棒状化粧料の
装填の際は、係合凸起が切欠に係合する最上部位置に位
置した状態において、内筒体の下部に有する貫通孔より
棒状の押し上げ操作用治具を挿通して、該治具により内
筒体に内嵌された受筒を押し上げるようにすれば、前記
係合凸起が縦溝に沿って螺旋溝の切欠の個所から上方に
抜け出し、該切欠より上部の螺旋溝の部分を経て縦溝の
最上端部に位置する。
そこで内筒体と螺旋筒とを受筒上昇方向に相対回転さ
せると、係合凸起が再度螺旋溝に案内されて縦溝の最上
端部に達し、遂には縦溝より連続して延成された横溝の
個所に嵌入し係合した状態になる。
この状態においては、受筒が通常使用時の位置よりも
さらに容器本体から突出した状態となり、しかも係合凸
起が横溝に係合することによって、上方からの圧力が作
用しても降下することがなく、前記の突出状態に保持さ
れる。したがって、この受筒に対する棒状化粧料の押込
み装填作業が容易に行なえる。
そして前記棒状化粧料の装填後、内筒体と螺旋筒とを
受筒下動方向に相対回転させることにより、係合凸起が
横溝から抜け出すとともに、螺旋溝により案内されて下
動し、受筒が内筒体内に収納される。
[実施例] 次に本発明の実施例を図面に基いて説明する。
第1図〜第5図は通常タイプの棒状化粧料容器の実施
例を示している。
図において、(10)は口紅等の棒状化粧料(K)を保
持する受筒であり、(20)は受筒(10)を上下動可能に
内嵌する内筒体、(30)は内筒体(20)の外周に相対回
転可能かつ抜脱不能に嵌合された螺旋筒である。
受筒(10)は、合成樹脂により有底筒状に形成されて
おり、図の場合、周側壁の下端部が底部(11)よりやや
垂下せしめられている。(12)はその垂下周壁を示す。
受筒(10)の外周面の適所、例えば底部(11)よりやや
上部位置には、後述の縦溝および螺旋溝に係合する係合
凸起(13)が突設されている。この係合凸起(13)の周
辺部両側に縦方向の切溝(14)が形成され、係合凸起
(13)が存する側壁部分がやや内方に撓曲変形し得るよ
うになっており、これにより内筒体(20)への挿嵌を可
能にしている。図においては底部(11)における前記係
合凸起(13)側の一部も切欠開口(15)されて前記撓曲
が一層容易に行なえるようになっている。
前記の切溝(14)は図のように縦方向のほか、横方
向、あるいはU字状であってもよく、さらには薄肉にす
るだけでもよい。
また内筒体(20)は、合成樹脂により上部の筒部(2
1)と後述する下部外装体(40)の取着部(22)とが一
体に形成されてなり、筒部(21)内に受筒(10)が挿嵌
されている。
上部の筒部(21)には周方向の相対向位置の2個所
に、前記の受筒(10)外周の係合凸起(13)が貫通し係
合して回動不能に上下摺動自在に案内できる縦溝(23)
(23)が形成されている。この2つの縦溝(23)は、下
端側で長さを異にして形成されており、いずれか一方の
縦溝(23)を選択して係合凸起(13)を係合することに
より、長短2種類の棒状化粧料(K)を使用できるよう
になっている。
前記の両縦溝(23)は、いずれも使用時の最上部位置
よりさらに上方に延長形成されるとともに、この延長さ
れた上端部(23a)には、内筒体(20)と螺旋筒(30)
との受筒上昇方向の相対回転時に前記係合凸起(13)が
嵌入する方向に屈曲して横溝(24)が延成されている。
この横溝(24)の奥端部をやや下方に傾斜させておくこ
ともできる。縦溝(23)は前記横溝(24)が形成された
上端部(23a)とその下方部との間で僅かな凸(23b)に
よりくびれ状に幅が狭められ、係合凸起(13)の通り抜
けに適度に抵抗を与えるようになっている。また縦溝
(23)の下端部にも、上端部とは反対方向に屈曲して延
成された横溝(23c)を有している。
前記の内筒体(20)の外周に嵌合された螺旋筒(30)
は、前記縦溝(23)を貫通する係合突起(13)が係合す
る螺旋溝(31)を有しており、この螺旋筒(30)と内筒
体(20)との相対回転により、内筒体(20)の縦溝(2
3)と螺旋溝(31)に係合する係合凸起(13)を案内し
て受筒(10)を上下動させるように設けられている。
そして前記の螺旋溝(31)は、その上端が前記縦溝
(23)の延長した上端部(23a)と略対応する高さ位置
まで延在し、かつ前記横溝(24)よりやや下方位置の下
側縁部の一部に、受筒上昇方向の相対回転時に前記係合
凸起(13)が嵌合して上昇を規制する位置決め用の切欠
(32)が形成されている。この切欠(32)は、図面に例
示するように、前記螺旋溝(31)の下側縁の延長線を斜
辺とする略直角三角形状に形成する等して、受筒上昇方
向の相対回転時において、縦溝(23)により押動される
係合凸起(13)が横方向に係合し、切欠(32)の側縁部
(32a)がこれに当接する係合凸起(13)のそれ以上の
移動を規制するとともに、下縁部(32b)が係合凸起(1
3)の下動を阻止するように形成される。
したがって、係合凸起(13)が切欠(32)に係合した
状態において、従来と同様に受筒(10)の先端が殆ど突
出しない状態に保持されるように、縦溝(23)の長さと
螺旋溝(31)の長さおよび切欠(32)の位置を定めてお
けば、これが通常使用時における受筒(10)の最上昇位
置、つまりはこれに保持された棒状化粧料(K)の最突
出位置になり、受筒(10)が過度に突出することがな
い。
また、前記のように係合凸起(13)が切欠(32)に係
合した状態において、内筒体(20)に内嵌した受筒(1
0)を下方より押し上げることにより、係合凸起(13)
が切欠(32)の個所から上方へ抜け出して、切欠(32)
より上方の螺旋溝(31)の部分に位置し、かつ縦溝(2
3)の延長した上端部(23a)に位置させることができる
ようになっている。
この受筒(10)の下方からの押し上げを可能にするた
めに、内筒体(20)下部の取着部(22)内に棒状の押し
上げ操作用治具(60)を下方より挿通できる貫通孔(2
5)が設けられる。図の場合、取着部(22)の下面が凹
設されて、該凹部(26)内底部に貫通孔(25)が形成さ
れている。前記内底部は受筒(10)の下動を規制する受
支部としての役目もなしている。
また、前記の螺旋筒(30)は、例えば合成樹脂をラミ
ネートしたステンレス鋼等の金属材の板材を巻回するこ
とにより螺旋溝(31)を形成しており、螺旋筒(30)の
防錆および受筒(10)の摺動性をよくしている。この螺
旋筒(30)は、内筒体(20)の筒部(21)の上端部外周
の下向き段部と下部の取着部(22)の上向き段部との間
に遊嵌されるとともに、この外側に外装用スリーブ(3
3)が嵌着されて、抜脱不能に保持されている。該スリ
ーブ(33)はその下端部が内筒体(20)下部の取着部
(22)まで延設されて、該取着部(22)の上部側外周に
回転可能に嵌着されている。
前記スリーブ(33)の嵌着の手段として、前記内筒体
(20)下部の取着部(22)が上部の筒部(21)より僅か
に径大に形成され、この径大の取着部(22)の上部側外
周に形成された周溝(28)にゴム等の弾性体より形成さ
れたリング状の回転抵抗体(35)が嵌着され、この回転
抵抗体(35)の外側に前記スリーブ(33)が弾力的に嵌
合されて、適度に回転抵抗が与えられるようになってい
る。特に図の内筒体(10)は、後述するカートリッジタ
イプの容器にも共用できるように、前記径大の取着部
(22)外周に幅の異なる2条の周溝(27)(28)を形成
しており、そのうち幅の大きい側の周溝(28)に比較的
扁平な回転抵抗体(35)を嵌着している。もちろん他方
の周溝(27)に回転抵抗体を嵌着しておくこともでき、
この場合スリーブ(33)の下端部に周溝(28)に係合す
る周方向リブを形成して、抜脱を阻止するようにもでき
る。
なお、前記の回転抵抗体(35)の外周が真円をなし、
スリーブ(33)がこの回転抵抗体(35)に対し全周で摺
接するものであってもよいが、回転抵抗体(35)がゴム
製の場合、経日によりスリーブ(33)と密着して、螺旋
筒(30)およびスリーブ(33)を内筒体(20)に対して
相対的に回転させる場合、初期摺動トルクが大きくな
り、回転し難くなる。
そこで、前記リング状の回転抵抗体(35)が嵌合する
溝(27)の内底面を、第6図に示すように例えば周方向
所要角度(60°)毎に所要角度範囲の平面部(27a)を
設けて、横断面多面体形状に形成し、これに嵌合する回
転抵抗体(35)の外周形状を略多面体形状になし、周方
向所要間隔毎の複数個所で部分的にスリーブ(33)と密
接させるようにし、これによって初期摺動トルクを減少
し、特に初期摺動トルクとその後の摺動トルクとの差を
少なくするのが望ましい。
上記の内筒体(20)、螺旋筒(30)および外装用スリ
ーブ(33)、さらに下部外装体(40)が容器本体を構成
する。
下部外装体(40)は中袴と称する内筒部材(41)と袴
と称する外筒部材(42)とにより内外2重構造に構成さ
れる。内筒部材(41)はキャップ(50)が抜脱可能に嵌
合する嵌合部(41a)、外部へ露出する飾りリング部(4
1b)、外筒部材(42)を嵌着させる嵌着部(41c)およ
び前記内筒体(20)の径大の取着部材(22)に対し係着
させる係着部(41d)よりなっている。
係着部(41d)には、内筒体(20)に対する抜け止め
手段として、図のように下縁で傾斜角をなす切り込みに
よる舌片(43)が周方向の複数個所に設けられており、
合成樹脂製の内筒体(20)下部の取着部(22)が該内筒
部材(41)に圧入されると、前記の抜け止め手段である
舌片(43)が内筒体(20)の取着部(22)外周にくい込
み状態となって抜脱を防止でき、また回転力が作用する
と、傾斜角を有する下縁の螺合作用により、内筒体(2
0)の下部より内筒部材(41)を抜脱できるようになっ
ている。この抜け止め手段としては、前記の舌片(43)
以外のリブその他の構造による実施が可能である。
前記構造の内筒部材(41)に対して内筒体(20)を回
転させる手段として、内筒体(20)の取着部(22)下面
の下方側からの凹部(26)内に、内周面が横断面多角形
をなす角形孔等による回転操作孔(26a)が設けられて
おり、これに対応した回転操作用の治具を嵌合すること
により、内筒体(20)を内周部材(41)に対し回転でき
る。
そして、前記回転操作孔(26a)内の中央部に、棒状
の押し上げ操作用治具(60)を挿通するための貫通孔
(25)が設けられている。
このように凹部(26)内の底部に貫通孔(25)が形成
されるため、衛生保持の点から(26)には底蓋(29)が
嵌着手段もしくは螺合手段により脱着可能に設けられ
る。受筒(10)の底部(11)に切欠開口(15)を有さな
い場合には、この底蓋(29)は必ずしも必要ではない。
前記の回転操作孔(26a)としては、内周面を角形孔
にする場合のほか、回転操作用治具を係合できるよう
に、該内周面を楕円形にしたり、内周面に縦凸条や縦溝
を形成しておくことができる。さらに前記の回転操作孔
に代えて、凹部(26)の内周面を多角形にしたり、該内
周面に縦凸条や縦溝を形成しておくこともできる。いず
れの場合にも、内方部に棒状の押し上げ操作用治具(6
0)を挿通するための貫通孔(25)を設けて上記同様に
実施でき、特に内底面を省略して凹部(26)と略同径も
しくはやや径小の貫通孔とすることもできる。
なお、上記した受筒(10)は、貫通孔(25)より挿通
した棒状の押し上げ操作用治具(60)により底部(11)
を単に押し上げ得るように形成しておくだけでもよい
が、図示する実施例の場合、前記治具(60)の先端部
(61)が回転方向に係合する係合手段としての角形筒
(17)が垂設されており、受筒(10)の係合凸起(12)
を縦溝の最上端部(23a)に位置させた状態において、
前記治具(60)により受筒(10)を内筒体(20)に対し
て係合凸起(13)が横溝(24)に係合する方向に回転さ
せ得るようになっている。
前記の治具先端部(61)との係合手段としては、貫通
孔(25)の径等によって、第7図〔a〕のように内周が
多角形の角形筒(17a)とするほか、同図の〔b〕のよ
うに内周に縦溝や縦凸条を有する筒部(17b)を垂設し
てもよく、さらに同図〔c〕や〔d〕のように角形凸部
(17c)を形成したり、十字形溝を有する凸部(17d)を
形成することも、また同図〔e〕および〔f〕のように
垂下周壁(12)の内周に縦凸条を形成したり、該内周を
多角形に形成することもできる。いずれの場合にも、こ
れに対応する形状の治具(60)が用いられる。
図の(51)はキャップ(50)の内奥部に配設された段
付き内キャップであり、落下衝撃による内筒体(20)の
外装体(40)からの抜け出しを規制し、棒状化粧料
(K)の天つきを防止するためのものである。
しかして、上記のように構成される棒状化粧料容器に
おいて、組立製作段階での受筒(10)に対する棒状化粧
料(K)の装填作業は、通常下部外装体(40)が装着さ
れるまでに、次のようにして行なわれる。
内筒体(20)と螺旋筒(30)との受筒上昇方向の相対
回転により、係合凸起(13)が切欠(32)に係合する第
2図の状態にしておいて、内筒体(20)の下部に有する
貫通孔(25)より挿通した棒状の押し上げ操作用治具
(60)により受筒(10)を押し上げ、係合凸起(13)を
切欠(32)より上部の螺旋溝(31)の部分を経て縦溝
(23)の最上端部(23a)に位置させる(第1図)。
こうして内筒体(20)と螺旋筒(30)とをさらに受筒
上昇方向に相対回転させるか、あるいは治具(60)によ
り受筒(10)を回転させることにより、横溝(24)に個
所に係合させる(第1図鎖線)。これによって、受筒
(10)が前記通常使用時の突出位置よりもさらに突出し
た状態に保持され、棒状化粧料(K)の装填作業を容易
に行なえる。
その後、内筒体(20)と螺旋筒(30)とを受筒下動方
向に相対回転させることにより、受筒(10)が内筒体
(20)内に収納される。
なお、下部外装体(40)の底面が、底蓋(29)を脱着
できるように開口している場合、該下部外装体(40)を
装着した状態でも、前記のように装填できる。
そして通常使用時においては、内筒体(20)と螺旋筒
(30)との受筒上昇方向の相対回転により、受筒(10)
外周の係合凸起(13)が螺旋溝(31)の切欠(32)の位
置までくると(第2図)、係合凸起(13)は縦溝(23)
の側縁により横方向に押されて螺旋溝(31)から外れて
切欠(32)に係合して、受筒(10)のそれ以上の上昇を
阻止し、棒状化粧料(K)を通常使用時の最突出状態に
保持する。
第8図および第9図は、内筒体(20)を、外装体(4
0)に対して回転操作用治具を使わずに抜き挿しできる
ようにして、色等の異なる棒状化粧料(K)が装填され
た別の内筒体と取換え得るようにしたカートリッジタイ
プの容器において、特に好適に適用される実施例を示し
ている。
この実施例においては、前記内筒体(20)と外装体
(40)との脱着を可能にするため、内筒部材(41)の係
着部(41)に押し込みによる縦リブ(44)を周方向の複
数個所に設け、内筒体(20)下部の取着部(22)を係着
部(41d)に対して弾力的に圧入しており、特に各縦リ
ブ(44)の両側に縦方向の切欠溝(45)を形成して適度
に弾力性を持たせて、前記圧入及び抜脱が弾力的に比較
的容易に行なえるようにしている。また抜脱操作の際の
スリーブ(33)の抜け出しを防止するため、内筒体(2
0)下部の取着部(22)に形成された2条のうちの一方
の周溝(27)に回転抵抗体(35)を嵌着し、この外側に
嵌合するスリーブ(33)の下端部に形成した巻締めによ
る周方向リブ(34)を他方の周溝(28)に係合させてい
る。
なお、この実施例においても、受筒(10)、内筒体
(20)、螺旋筒(30)および棒状化粧料装填のための受
筒(10)の押し上げ機構等の他の構成については、上記
した通常タイプの容器の場合と同様に構成されており、
棒状化粧料(K)の受筒(10)への装填は上記と同様に
行なわれる。
[発明の効果] 上記したように本発明の棒状化粧料容器によれば、組
立時における棒状化粧料の装填作業の際、あるいは化粧
料の交換装填時においては、内筒体内の棒状化粧料の受
筒を通常使用時の最上部に位置させた後、下部の貫通孔
より棒状の押し上げ操作用治具を挿通して受筒を押し上
げることにより、受筒に有する係合凸起を縦溝の最上端
部に位置させ得て、該係合凸起を容易に縦溝上端部の横
溝の個所に係合させることができ、これにより受筒を通
常の使用時よりもさらに突出した状態に確実に保持でき
るものである。したがって口紅等の棒状化粧料を容易に
押込み装填作業が容易に行なえ、また容器本体の外周に
化粧料を付着させるおそれもない。
そして通常の使用時においては、縦溝および螺旋溝が
通常の使用時の最上部位置よりも若干延長形成されてい
るにも拘らず、前記螺旋溝に形成された切欠により、係
合凸起すなわち受筒のそれ以上の上昇が阻止でき、受筒
が容器本体より過度に突出することがなく、良好に使用
することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例を示すものであり、第1図は受筒の
押し上げ操作状態を示す縦断面図、第2図は係合凸起を
切欠に係合させた状態の一部の縦断面図、第3図は各構
成部分を分解した斜視図、第4図は縦断面図、第5図は
キャップを外して棒状化粧料を突出させた状態の断面
図、第6図は回転抵抗体部分の拡大横断面図、第7図
〔a〕〜〔f〕はそれぞれ受筒の下面の係合手段の変更
例を示す下面側からの斜視図、第8図は他の実施例を示
す各構成部分を分解した斜視図、第9図は同縦断面図で
ある。 (K)…棒状化粧料、(10)…受筒、(11)…底部、
(13)…係合凸起、(20)…内筒体、(21)…筒部、
(22)…取着部、(23)…縦溝、(23a)…最上端部、
(24)…上端部の横溝、(30)…螺旋筒、(31)…螺旋
溝、(32)…切欠、(33)…外装用スリーブ、(35)…
回転抵抗体、(40)…下部外装体、(50)…キャップ、
(60)…棒状の押し上げ操作用治具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 和幸 東京都杉並区本天沼3丁目30番11 (72)発明者 岩本 陽一 東京都葛飾区西新小岩3丁目20番8号 株式会社葛飾プレス工業所内 (72)発明者 藤川 俊夫 大阪府大阪市平野区喜連1丁目1番24号 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A45D 40/06 A A45D 40/06 B

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦溝が形成された内筒体の外周に、螺旋溝
    を有する螺旋筒を相対回転可能に嵌合し、口紅等の棒状
    化粧料の受筒を前記内筒体に上下動可能に内嵌させると
    ともに、この受筒の外周面より突出した係合凸起を前記
    縦溝と螺旋溝とに係合し、内筒体と螺旋筒とを相対回転
    させることにより、棒状化粧料の受筒を上下動させるよ
    うにした棒状化粧料容器において、 内筒体における縦溝の上端部に、受筒上昇方向の相対回
    転時に前記係合凸起が嵌入する方向に横溝を延成し、ま
    た螺旋筒の螺旋溝における前記横溝よりやや下方位置の
    下側縁部に、受筒上昇方向の相対回転時に前記係合凸起
    が嵌合してその上昇を規制する位置決め用の切欠を形成
    し、さらに内筒体の下部に棒状の押上げ操作用治具を挿
    通できる貫通孔を設け、下方より該貫通孔に挿通する治
    具により、前記受筒を、係合凸起が螺旋溝の切欠に係合
    する位置より上方へ押し上げ可能に構成したことを特徴
    とする棒状化粧料容器。
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