JP2761819B2 - 無機繊維製ボードの外皮貼着方法と装置 - Google Patents

無機繊維製ボードの外皮貼着方法と装置

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JP2761819B2
JP2761819B2 JP33146291A JP33146291A JP2761819B2 JP 2761819 B2 JP2761819 B2 JP 2761819B2 JP 33146291 A JP33146291 A JP 33146291A JP 33146291 A JP33146291 A JP 33146291A JP 2761819 B2 JP2761819 B2 JP 2761819B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物の内装断熱材等
として使用されるグラスウール,ロックウール等を主材
とした無機繊維製のボードの表面、4側面および裏面の
4周縁にわたり、ガラスクロス等の外皮を自動的に貼着
する方法と装置との改良に関する。
【0002】
【従来の技術】無機繊維製のボードの表面、4側面およ
び裏面の4周縁に外皮を自動的に貼着する手段として
は、特開平3ー3733号公報に開示される技術が知ら
れている。
【0003】前記公開公報に開示される技術は、外皮と
して、ポリエチレンとクラフト紙,アルミシート等の積
層シートを使用するものであり、図13に示すごとく、
水平面部Aの1側Bから、徐々に高さを高くする垂直壁
Cを立ち上がらせ、ボードの移行方向前方部において、
垂直壁Cの上方部分Dから、徐々に水平面部Aと高さが
低くなる上部水平壁Eを形成し、外皮Fの側辺部を、水
平姿勢から徐々にL字形部Gに折曲し、さらに徐々にコ
字形部Hに折曲成形するものである。
【0004】この手段は、ポリエチレン,クラフト紙,
アルミシート等の積層シートのごとく、腰の強い、硬質
の外皮には適用できるものの、ガラスクロスのごとく、
比較的柔軟で、腰の弱い外皮の場合には、徐々に折曲さ
れる段階での外皮の張力不足に起因するしわの発生が著
しく、高品質の被覆ボードを得ることが困難である。
【0005】また従来の手段で得られた被覆ボードは、
図12に縦断面図として示したごとく、角部I,Jが直
角の稜線に近くなり、多数の被覆ボードが平面上に取り
付けられた際、隣接する被覆ボードの間で僅かな段差が
存しても、著しく不陸が目立つ欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、無機繊維製
の四角形のボードの表面、4側面および裏面の4周縁に
ガラスクロスのごとき一連の外皮を自動的に貼着でき、
しかも折り返し部分にしわよりを生ずることがなく、ま
た平面上に多数取り付けた場合に、隣接する被覆ボード
の間に僅かな段差が存しても、不陸が目立つことのな
い、ボードに対する外皮の貼着方法と貼着装置とを提供
することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前項記載の課題を解決す
るため、本発明は請求項1に記載されるごとく、始め
に、無機繊維製の四角形のボードの表面を覆う主片部
と、該ボードの4側面を覆う側片部と、該側片部に連続
し、前記ボードの裏面の4周縁を覆う額縁片部と、隣接
する側片部間の4隅部の折曲用切込みとが一連に形成さ
れている外皮を、表面を下側とした前記ボードの表面
に、前記主片部において貼着する。
【0008】次いで、該ボードを、外皮の側片部と額縁
片部とが貼着されている主片部と平行する姿勢として保
持する。
【0009】続いて、前記側片部を、前記ボードの各側
面の全長にわたり、折曲部に折曲押圧力を作用させるこ
となく、同時に折曲して前記側面に沿わせたのち、前記
額縁片部に、各側面の全長にわたり、前記ボードの裏面
より僅かに表面寄りの位置において、該裏面と平行方向
の押圧力を同時に作用させて折曲し、前記側片部の貼着
と前記額縁片部の埋込み状の貼着とを行うという方法を
採用した。
【0010】前記方法を実施するため、請求項2に記載
したごとく、四角形のボードの水平配置の間欠移送ライ
ンの貼着ステーションにおける間欠移送ラインの両側
に、ボードの下面両側から張り出している外皮の側片部
と、側片部外側の額縁片部とを、ボード下面に貼着され
ている外皮の主片部と平行に、上面部で保持する保持体
を配設した。
【0011】該保持体は、昇降体の上端に、間欠移送ラ
インの移行方向と直交する方向へ進退自在に組み付け
た。
【0012】前記昇降体には、前記移行方向と直交する
断面において、間欠移送ラインに対向し、該ラインの移
行方向と平行する縦面部を形成し、該縦面部を間欠移送
ライン上のボードの側面より僅かに外側寄りの位置に配
置した。
【0013】また、前記保持体の間欠移送ライン側の前
端面部を該ラインに対し、外上向きの傾斜面とし、該前
端面部の下端を昇降体の前記縦面部と同一垂直面内に先
端を存する小円弧縁とした。
【0014】しかして、前記昇降体には上下動駆動装置
を結合し、保持体には、前後進駆動装置を結合した。
【0015】また、昇降体の前記縦面部と保持体の前端
面部とは、外皮の側片部と額縁片部との前記移行方向に
おける長さに対し、短くとも等長とした。
【0016】さらに、前記昇降駆動装置の昇降範囲を、
保持体の上面部が、外皮の側片部と額縁片部とを、前記
外皮の主片部と平行に保持する高さと、該保持体の前端
面部の小円弧縁が、間欠移送ライン上のボードの上面よ
り僅かに下方となる高さとの範囲に選定した。
【0017】また前記保持体の前後進範囲は、前端面部
の小円弧縁が昇降体の縦面部と同一面内に存する位置と
外皮の額縁片部の全幅がボード上面に当接される位置と
の範囲に選定し、請求項1の方法が円滑に、自動的に実
施できるようにした。
【0018】
【作用】本発明の方法,装置では、外皮の主片部が貼着
されているボードが、その表面を下側として間欠移送ラ
インの貼着ステーションにおいて、外皮の側片部とこれ
に連続する額縁片部とが主片部と平行する姿勢に保持さ
れたのち、昇降体が上昇される。
【0019】昇降体の上昇により、保持体の外上向きの
傾斜面とされている前端面部が、側片部と額縁片部とを
その全長にわたり、上向きの斜め姿勢としつつ徐々に折
曲する。
【0020】この折曲の際、前記前端面部の下端が昇降
体の縦面部と同一垂直面内に先端を存する小円弧縁とさ
れていることと、前記縦面部が、間欠移送ライン上のボ
ードの側面より僅かに外側寄りに位置させられているこ
とにより、上向きの斜め姿勢として折曲された側片部の
折曲部分は押圧力を受けることのない自然の丸みを帯び
た撓曲状態に維持される。
【0021】また側片部とこれに連続する額縁片部と
は、全長にわたり、同時に全く同一の折曲力の作用を受
けるのでしわ寄りを生ずることなく、正しい平面状態を
維持して、保持体の前端面部に続いて昇降体の縦面部で
押され、徐々に垂直状態まで折曲される。
【0022】昇降体の上昇が終了すると、次いで保持体
が前進させられるが、保持体の前端面部の小円弧縁は、
前記ボードの上面より僅かに下方に位置させられている
ので、額縁片部はその全長にわたり、同時に前記小円弧
縁でボードの上面と平行する方向の同一の押圧力を受け
て、ボードの上面すなわち上向きに配置されたボード裏
面に、額縁片部の全幅にわたり、同時に徐々に押し込ま
れるごとく貼着される。
【0023】前述の額縁片部の貼着が小円弧縁による押
圧による押し込みのごとき作用であるため、先に昇降体
の縦面部とボードの側面との間で垂直状態とされていた
側片部も引張り力の作用を受けて、ボードの側面に密着
させられ、貼着される。
【0024】前記諸作用が完了した時点で、保持体,昇
降体は旧位置に戻り、ボードは角度90度だけ方向転換
され、他の対向する2側面への側片部および額縁片部の
貼着が行われ、その後冷却あるいは乾燥の工程を経て製
品として取り出される。
【0025】なお、前述の昇降体の上昇開始までの所望
の工程において、側片部と額縁片部との各貼着面に接着
剤が塗着されることは勿論である。
【0026】
【実施例】図1ないし図9は、本発明に係る方法および
装置の実施の一例を示しており、図1および図2は、本
発明方法によって外皮1を貼着された無機繊維製のボー
ド2の裏面を示している。
【0027】ボード2は表面に外皮1の主片部3を貼着
され、4側面に外皮1の側片部4,5を貼着され裏面6
の4周縁に額縁片部7,8,9,10を額縁状に貼着さ
れている。
【0028】図3は、請求項1の発明の工程順を示して
おり、グラスウール,ロックウール等の無機繊維製のボ
ード2は、単位寸法に成形されてストックステーション
11から1枚ずつ取り出されて、表面を下側として水平
姿勢で間欠移送コンベヤ12によりガラスクロスの外皮
1の第1貼着ステーション13に送られる。
【0029】長尺の外皮1は、接着剤の噴霧装置14に
より後述する主片部に接着剤を塗布され、第1貼着ステ
ーションを通過する間に主片部をボード2の下側となっ
ている表面に貼着され、次位の間欠移送コンベヤ15に
移行する間に切断装置16により外皮1がボード1枚分
の長さに切断される。
【0030】ボード1枚分の長さに外皮1を切断された
ボード2は、次の間欠移送コンベヤ17において、外皮
1の折曲される側片部の隣接する4隅部の折曲用切込み
加工をカッター18によって受け図4に示す形状とされ
る。
【0031】図4に示されるごとく、ボード1枚分とさ
れた外皮1は、既述のごとく、ボード2の下側とされた
表面に貼着される主片部3と、該ボード2の4側面に貼
着される側片部4,5と、側片部4,5の外側に連続す
る額縁片部7,8,9,10とが一連に形成され、側片
部4,5が隣接する隅部19に折曲用切込み20,2
1,22が前記カッター18によって成形される。な
お、符号23は4隅部の稜角部を掩蔽する耳片である。
【0032】前記のごとく、外皮1に折曲用切込み2
0,21,22を成形されたボード2は、次位の移送コ
ンベヤ24上で接着剤の噴霧装置24Aにより、対応す
る2側面と、外皮1の側片部4と、額縁片部7,8との
各貼着面に接着剤を塗布され、次位の移送コンベヤに配
設された第2貼着ステーション25に移送される。
【0033】第2貼着ステーション25は、図5に移行
方向前方から視た側面図として示されるごとく、移送コ
ンベヤ26の両側に、ボード2の下面両側が張り出して
いる外皮1の側片部4,4と、額縁片部7,8とを、ボ
ード2に既に貼着されている主片部3と平行に支持する
保持体27,28が配置され、保持体27,28は水平
な上面部29,30で、前記側片部4,4等を支持して
いる。
【0034】前記保持体27,28は、昇降体31,3
2の上端に、移送コンベヤ26の移行方向と直交する双
矢印K方向へ、流体圧駆動装置のごとく、前後進駆動装
置33,34によって進退させられるよう組み付けられ
ている。
【0035】前記昇降体31,32は、移送コンベヤ2
6の移行方向と直交する断面において、該コンベヤ26
に対向し、該コンベヤ26の移行方向と平行する縦面部
35,36を形成されている。
【0036】前記昇降体31,32には、流体圧駆動装
置のごとき、昇降駆動装置37,38が結合されてお
り、双矢印M方向へ上下動させられる。
【0037】図6は前記保持体27と昇降体31と、ボ
ード2および外皮1との構造関係を模型的に側面図とし
て示したものであり、他側の保持体28と昇降体32と
ボード21および外皮1との関係も対称配置であるほか
は同一構造関係であるので、以下保持体27と昇降体3
1とについてのみ記述する。
【0038】昇降体31の前記縦面部35は、移送コン
ベヤ26上のボード2の側面39より間隔Wを存した外
側寄り位置に配置され、該間隔Wは、1〜3mmに選定
されている。
【0039】前記間隔Wは、ボード2の幅,長さの許容
誤差が1〜3mmに設定されていることに対応するもの
であり、間隔Wが1mmより小であると、ボード2の表
面の側縁および側面39と昇降体31の縦面部35との
干渉が生ずる場合が発生し、ボード2を損傷する恐れが
あり、また貼着後にしわの発生を伴う恐れが存する。
【0040】前記間隔Wが3mmより大きいと、外皮1
の側片部4の折曲後の貼着が不十分となり、しわ発生の
原因となってしまう。
【0041】前記保持体27の移送コンベヤ26側の前
端面部40は、該コンベヤ26に対し、外上向きに角度
θで傾斜した傾斜面とされている。
【0042】前記前端面部40の傾斜角θは、角度15
〜30度の範囲に選定されており、角度15度より小さ
いと、折曲作用時に外皮1の側片部4と額縁片部7とが
後述するごとく垂直に近く保持されてしわ発生の原因を
生起しやすいし、角度30度より大きいと、前記側片部
4と額縁片部7とが折曲される際の折曲角度が、後述す
るごとく大きくなり、しわを発生させる。
【0043】前記保持体27の前端面部40の下端41
は、昇降体31の縦面部35と同一垂直面内に先端を存
する半径Rの小円弧縁とされている。
【0044】前記小円弧縁の半径Rは1〜3mmの範囲
に選定されており、1mmより小であると、後述するご
とく、外皮1の額縁片部7の折曲時に、ボード2の裏面
の側縁を損傷しやすいし、3mmより大であると、額縁
片部7の折曲稜線部分に折曲げしわを発生させてしま
う。
【0045】以上記述した保持体27の前端面部40
と、昇降体31の縦面部35との長さは、外皮1の側片
部4と額縁片部7との移送コンベヤ26の移行方向にお
ける最長長さに等しいか、それより長く設定されてい
る。従って、ボード2の長さが幅より長い場合は、該ボ
ード2の長さが基準とされる。
【0046】既述の昇降駆動装置37の昇降範囲は、図
6に示すごとく、保持体27の上面部29が、外皮1の
側片部4と額縁片部7とを、ボード2に接着されている
主片部3と平行に保持する高さと、図8に示すごとく、
前記前端面部40の下端41の小円弧縁が、移送コンベ
ヤ26上のボード2の上面(上向き配置の本来の裏面)
6より僅かに下方となる高さとの範囲に選定されている
が、ボード2の上面6より僅かに下方の位置とは、外皮
1の厚さに相当する寸法とされている。
【0047】また保持体27の前後進範囲は、前端面部
40の下端41の小円弧縁が昇降体31の縦面部35と
同一垂直面内に存する位置と、外皮1の額縁片部7が、
図1に示されるごとく、その全幅Nにおいて、ボード2
の上面6に当接されるまで該額縁片部7を押進させうる
位置との範囲に選定されている。
【0048】図3に示す第2貼着ステーション25に配
置された貼着装置は、以上説明した構造であり、外皮1
を、その主片部3において貼着されたボード2は、図6
に示すごとく位置決めされ、静置され、外皮1の側片部
4と額縁片部7とが、主片部3と平行に、保持体27の
水平な上面29で支持される。
【0049】次いで昇降駆動装置37が上昇作動に入
り、外皮1の側片部4と額縁片部7とが、全長にわた
り、同時に、保持体27の前端面部40で、図7に示さ
れるごとく押し上げられるが、ボード2の側面39と前
端面部40および昇降体31の縦面部35との間に間隔
Wが形成されていることにより、側片部4の折曲線部分
42は、押圧力の作用を受けることがなく、図7に示さ
れるよう小円弧曲面の屈曲面となる。
【0050】また側片部4と額縁片部7とは、外向きの
斜め姿勢で保持体27の前端面部40で受支され、その
姿勢が安定し、不整な撓曲,しわより等を発生すること
がない。
【0051】保持体27の前端面部40が、図10に符
号Pで示すごとく、垂直面であり、しかも昇降体31の
縦面部35が、図10に符号Qで示すごとく、ボード2
の側面39と同一垂直面内に位置したとすると、昇降体
Rの上昇により、側片部4の折曲線部分は、図12に符
号Iで示すごとく直角な顕著な稜線となり、また保持体
Sの上面より突出する側片部4と額縁片部7とは、受支
体がない自由状態とされるため、図11に符号Tで示す
ごとく不整に撓曲し、しわのよった状態でボード2の側
面39に貼着されることとなる。
【0052】昇降体31が上昇限に達し、図8に示す状
態になると、前後進駆動装置33が前進行程に入り、保
持体27が前進を開始し、外皮1の額縁片部7は、保持
体27の前端面部40の小円弧縁をなす下端41で押圧
され、図9に示されるごとく、その厚さ分だけ、ボード
2の上面6に埋め込まれるようにして折曲され、貼着さ
れる。
【0053】ボード2の側面39と昇降体31の縦面部
35との間に間隔Wが存することと、保持体27の下端
41が小円弧縁であることの相乗作用で、額縁片部7と
側片部4との折曲線は、図2および図9に示されるごと
く、小さな円弧曲面の屈曲面となる。
【0054】前述の保持体27の前端面部40の下端4
1はボード2の上面6より、外皮1の肉厚程度の寸法だ
け下方位置とされているので、前記保持体27の前進に
よる外皮1の額縁片部7の折曲,貼着作用は、側片部4
に引張り作用を与え、この引張り作用によって、該側片
部4は、ボード2の側面39に密接させられ、貼着され
る。
【0055】前記額縁片部7の折曲,貼着を、図10,
図11に示されるごとく、垂直面Pを有する保持体Sで
行うと、額縁片部7と側片部4との折曲線部分は、図1
2に符号Jで示すごとく直角な稜線となり、折りじわ等
が目立つ現象を生ずる。
【0056】第2貼着ステーション25で、既述の折
曲,貼着加工を受けたボード2は、次位のならしステー
ション43へ移送され、両側面39に貼着されている外
皮1の側片部4を該側面39に密着させられる。この加
工のため、ならしステーション43には、移送コンベヤ
6の両側に完成品たる被覆ボードの両側面間の長さと等
しく設定されたガイド板を有し、このガイド板間を通る
間に、側片部4の密着が行われる。
【0057】前記ならしステーション43を経たボード
2は、次位の反転ステーション44へ送られ、未だ側片
部5、額縁片部9,10が貼着されていない側面が移送
コンベヤ26の両側に臨むよう角度90度だけ回動させ
られる。この反転ステーション44では、図4に示され
る耳片23の折り込みと貼着も行われるが、この折り込
みと貼着とは、手作業でも、機械的な作業でもよい。
【0058】反転と耳片23の折り込み,貼着の行われ
たボード2は、次位の移送コンベヤ45上で、対応する
側面と外皮1の側片部5および額縁片部9,10とに、
接着剤の噴霧装置46により接着剤を塗布され、次の第
3貼着ステーション47に送られる。
【0059】第3貼着ステーション47における貼着装
置と貼着工程とは、寸法上の差は存するものの第2貼着
ステーション25における貼着装置と、貼着工程と全く
同一である。
【0060】第3ステーション47で、両側面に側片部
5、額縁片部9,10を貼着されたボード2は、次位の
ならしステーションで側片部5を密着させられ、次工程
へ移送される。
【0061】図5および図6から明かなごとく、図示例
の昇降体31は、縦面部35,36の下端から、ボード
2側へ水平に張り出した水平段部49,50を有し、こ
の水平段部49,50は、図8および図9から明かなご
とく、外皮1の額縁片部7,8,9,10の折曲,貼着
の際、ボード2を下方からバックアップする部分であ
る。
【0062】このためボード2の厚さに対応するため、
水平段部49,50には、所要厚さのスペーサ51,5
2を着脱自在に配設できるよう構成され、該スペーサ5
1,52の高さに相応させて、昇降駆動装置37,38
には、ストローク調整用のスペーサ53,54が着脱自
在に取り付けられている。なお、図5中、符号55はボ
ード2の押えロールである。
【0063】図示実施例では間欠移送ラインとして、移
送コンベヤ26を使用しているが、移送ラインを構成す
る装置としては、図示例に限定されるものではない。
【0064】
【発明の効果】請求項1の発明の方法では、ボードの表
面に、主片部で貼着されている外皮の側片部と額縁片部
とを、主片部と平行する姿勢から、ボードの側面の全長
にわたり、同時に、かつ折曲部に折曲押圧力を作用させ
ることなく折曲させるので、該側片部,額縁片部にしわ
よりが生ずることがなく、また額縁片部も同様に、全長
にわたり同時に折曲させるので、同じくしわよりを生ず
ることなく貼着できる効果を奏する。
【0065】前記額縁片部は、ボード裏面と平行方向の
押圧力で埋込み状に貼着されるので、額縁片部から側片
部へ引張り力が作用し、側片部をボード側面に密着させ
る効果をも奏する。
【0066】また少なくとも外皮の主片部と側片部との
折曲部には折曲押圧力を作用させないので、該折曲線部
分が小円弧曲面となり、外皮で被覆された多数の被覆ボ
ードを隣接配置した際に、隣接する被覆ボードに僅かな
高低差が存しても、目立つような不陸を生ずることのな
い被覆ボードが得られる効果も有する。
【0067】請求項2の発明の装置では、間欠移送ライ
ンの貼着ステーションの両側に側片部と額縁片部との折
曲,貼着装置が配置されているので、四角形状のボード
を角度90度だけ回動させるのみで、4周側面と裏面周
縁への外皮の貼着が行える効果がある。
【0068】しかも外皮の側片部と額縁片部との折曲,
貼着は昇降体の昇降と、保持体の前後進のみで行いうる
ので、ボードを静止させた状態で確実に実施できる効果
を奏する。
【0069】特に昇降体の縦面部が、間欠移送ライン上
のボードの側面に対し、僅かに外側に位置していること
により、折曲時に、外皮の主片部と側片部との折曲線部
分に折曲押圧力を作用させることがなく、折曲線部分を
小円弧曲面に形成できると共に、ボードを損傷させるこ
ともない効果を有している。
【0070】また保持体の前端面が、間欠移送ラインに
対し、外上向きの傾斜面とされているので、昇降体の上
昇時に、外皮の側片部と額縁片部とが外上向きに傾斜し
た安定した姿勢で、徐々に垂直姿勢に導かれ、不安定な
垂直姿勢に起因するしわより等を防止できる効果を奏す
る。
【0071】さらに保持体の前端面部の下端が小円弧縁
とされ、昇降体の縦面部と同一垂直面内に位置させられ
ているので、昇降体の上昇時に、外皮に折曲押圧力を作
用させないと共に、前進して額縁片部を折曲,貼着する
際にも、側片部と額縁片部との折曲線部分に強い折曲押
圧力を作用させることがなく、該折曲線部分と小円弧曲
面に形成でき、またボードの周縁を損傷することもない
効果を奏する。
【0072】前記昇降体の縦面部と保持体の前端面部と
は、外皮の側片部と額縁片部との長さに対し、短くとも
等長に設定されているので、外皮の側片部と額縁片部と
を、それぞれ全長にわたり同時に折曲させることがで
き、端部から徐々に折曲して行く際に生じがちなしわよ
りを防止できる効果を奏する。
【0073】昇降体の上昇限が、保持体の前端面部の下
端たる小円弧縁がボードの上面より僅かに下方となる位
置に設定されているので、外皮の額縁片部を、ボード上
面の周辺部に埋め込み状に貼着することができ、その際
に額縁片部を介して側片部に引張り張力を作用させ、該
側片部をボード側面に密着させうる効果をも奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法,装置で得られた外皮で被覆され
たボードの裏面を示す斜視図である。
【図2】図1中X−X線断面略示図である。
【図3】本発明の方法の工程順を示すブロック図であ
る。
【図4】外皮の一例の半部の展開図である。
【図5】本発明の貼着装置の略示正面図である。
【図6】外皮貼着工程直前の各部材の配置を示す外皮片
側の略示正面図である。
【図7】図6に示す状態から昇降体が上昇行程の半ばに
達した状態を示す略示正面図である。
【図8】昇降体が上昇限に達した状態を示す略示正面図
である。
【図9】図8に示す状態から保持体が前進端に達した状
態を示す略示正面図である。
【図10】不良品が生産される装置の一例の図6と同一
状態を示す略示正面図である。
【図11】図10に示される装置で不良品が発生される
状態を示す略示正面図である。
【図12】不良品を示す図2と同様の略示断面図であ
る。
【図13】従来装置の要部を示す略示斜面図である。
【符号の説明】
1 外皮 2 ボード 3 主片部 4,5 側片部 6 上面 7,8,9,10 額縁片部 20,21,22 切込み 26 間欠移送ラインたるコンベヤ 27 保持体 31 昇降体 33 前後進駆動 35 縦面部 37 昇降駆動装置 39 側面 40 前端面部 41 下端 W 間隔 θ 傾斜角

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機繊維製の四角形のボードの表面を覆
    う主片部と、該ボードの4側面を覆う側片部と、該側片
    部に連続し、前記ボードの裏面の4周縁を覆う額縁片部
    と、隣接する側片部間の4隅部の折曲用切込みとが一連
    に形成されている外皮を、表面を下側とした前記ボード
    の表面に、前記主片部において貼着し、該ボードを、外
    皮の側片部と額縁片部とが貼着されている主片部と平行
    する姿勢として保持し、該側片部を、前記ボードの各側
    面の全長にわたり、折曲部に折曲押圧力を作用させるこ
    となく同時に折曲して前記側面に沿わせたのち、前記額
    縁片部に、各側面の全長にわたり、前記ボードの裏面よ
    り僅かに表面寄りの位置において、該裏面と平行方向の
    押圧力を同時に作用させて折曲し、前記側片部の貼着
    と、前記額縁片部の埋込み状の貼着とを行う無機繊維製
    ボードの外皮貼着方法。
  2. 【請求項2】 四角形のボードの水平配置の間欠移送ラ
    インの貼着ステーションにおける間欠移送ラインの両側
    に、ボードの下面両側から張り出している外皮の側片部
    と、側片部外側の額縁片部とを、ボード下面に貼着され
    ている外皮の主片部と平行に、上面部で保持する保持体
    が配設されており、該保持体は、昇降体の上端に、間欠
    移送ラインの移行方向と直交する方向へ進退自在に組み
    付けられており、該昇降体は、前記移行方向と直交する
    断面において、間欠移送ラインに対向し、該ラインの移
    行方向と平行する縦面部を形成されており、該縦面部
    は、間欠移送ライン上のボードの側面より僅かに外側寄
    りの位置に配置され、前記保持体の間欠移送ライン側の
    前端面部は、該ラインに対し、外上向きの傾斜面とさ
    れ、該前端面部の下端は、昇降体の前記縦面部と同一垂
    直面内に先端を存する小円弧縁とされており、昇降体に
    は上下動駆動装置が結合され、保持体には前後進駆動装
    置が結合され、昇降体の前記縦面部と保持体の前端面部
    とは、外皮の側片部と額縁片部との前記移行方向におけ
    る長さに対し、短くとも等長とされていると共に、前記
    昇降駆動装置の昇降範囲は、保持体の上面部が、外皮の
    側片部と額縁片部とを、前記外皮の主片部と平行に保持
    する高さと、該保持体の前端面部の小円弧縁が、間欠移
    送ライン上のボードの上面より僅かに下方となる高さと
    の範囲に選定されており、前記保持体の前後進範囲は、
    前端面部の小円弧縁が昇降体の縦面部と同一面内に存す
    る位置と外皮の額縁片部の全幅がボード上面に当接され
    る位置との範囲に選定されている無機繊維製ボードの外
    皮貼着装置。
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