JP4006077B2 - 無機繊維ボードの外皮貼着装置 - Google Patents

無機繊維ボードの外皮貼着装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建造物の内層断熱材等として使用されるグラスウール,ロックウール等を主材とした無機繊維ボードの表面、4側面および裏面の4周縁にわたり、ガラスクロス等の外皮を自動的に貼着する装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
無機繊維ボードの表面、4側面および裏面の4周縁に外皮を自動的に貼着する手段としては、特開平3ー3733号公報および特開平5ー147629号公報に開示される技術が知られている。
【0003】
前記特開平5ー147629号公報に開示される技術は、図11に示す貼着ステーションを用いて、図12,図13,図14,図15に示す順に、昇降駆動装置137,138により昇降体131,132を昇降せしめ、次いで前後進駆動装置133,134により保持体127,128を前後進せしめて、ボード1の側面139に側片部4を、裏面6に額縁片部7,8を貼着せしめ、図1に示すごとき外皮を貼着したボードとしている。
【0004】
前記従来の貼着ステーションにおいては、昇降体131,132の間隔がボード1に対し固定され、保持体127,128の昇降体131,132に対する高さも固定されている。そのため、予め切断されている無機繊維ボードの規格寸法が異なる場合および該規格寸法に対する寸法誤差がある場合に次のごとき欠点を生ずる。
【0005】
ボードの規格寸法が異なる場合は貼着ステーションとして使用することができない。使用しようとすると、部材の交換,変更等に多大な人工,時間等を必要とする。
【0006】
ボードの規格寸法が同一であっても、規格寸法に対する寸法誤差が大きい場合のうち、例えば、ボードの幅または長さが規格寸法より小さい場合、すなわちマイナスの寸法誤差が大きい場合は、図12に示す間隔Wが大となり、図14に示すごとく、ボードの側面に外皮の側片部が袋状に空隙を存して貼着されるため、側面との貼着が不充分であり、貼着されたボードの曲げ強度が弱く、また施工の際に、袋状に空隙を有する外皮の側片部が表面にはみ出してきて、施工仕上がりが悪いという欠点を生ずる。
【0007】
また、寸法誤差が大である場合のうち、ボードの幅および長さが規格寸法より大きい場合、すなわちプラスの寸法誤差が大きい場合は、図12に示す間隙Wが負の値となり、ボードの端部が昇降体131,132や、保持体127,128と干渉し、このため、図12,13,14,15に示す外皮1の側片部4の折曲加工が不能となったり、無理に昇降体131,132および保持体127,128をボード2に対し上昇せしめると、ボード2の折れや側面139の損傷等が発生する。
【0008】
規格寸法に対する寸法誤差が小さい場合でも、ボードの端部が昇降体131,132および保持体127,128と干渉し、ボードが曲げられた状態で外皮が貼着されるため、図16に示すごとく、貼着されたボードが反ってしまったり、図17に示すごとく、ボードの端部が押しつぶされて丸まったり、図18に示すごとく、端部の厚さが小となるといった欠点を生ずる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
予め切断されている無機繊維ボードの規格寸法が異なる場合および該規格寸法に対する寸法誤差がある場合であっても、前述の段落【0005】,【0006】,【0007】および【0008】に記載したような欠点を生ずることがなく、効率的な外皮の貼着加工が可能な無機繊維ボードの外皮貼着装置とを提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前項記載の課題を解決するため、本発明は請求項1に記載されるごとく、
表面(57)と裏面(6)と相対向する第1側面(58)と相対向する第2側面(59)とを有する無機繊維ボード(2)に、外皮(1)を貼着する、無機繊維ボードの外皮貼着装置であって、
前記ボード(2)に前記外皮(1)を供給する巻取外皮供給装置(60)と前記外皮(1)に接着剤を塗布する接着噴霧装置(14)とを有する、前記ボードの表面(57)に外皮(1)を貼着する第1ステーション(13)と、
前記第1ステーション(13)においてボード(2)に貼着された外皮(1)を、所定長さに切断する外皮切断装置(16)と、
所定長さに切断された外皮(1)を切り込み加工して、外皮(1)に、前記ボードの表面(57)を覆う主体部(3)と、前記ボードの第1側面(58)を覆う第1側片部(4)と、前記ボードの第2側面(59)を覆う第2側片部(5)と、該第1側片部(4)に連続し、前記ボードの裏面(6)の周縁を覆う第1額縁片部(7,8)と、該第2側片部(5)に連続し、前記ボードの裏面(6)の周縁を覆う第2額縁片部(9, 10)と、互いに隣接する側片部(4、5)間の隅部(19)に位置し、前記第1側片部(4)に連続する4つの耳片(23)とを形成する、カッタ(18)と、
ボードの第1側面(58,58)と外皮の第1側片部(4,4)とに接着剤を塗布する噴霧装置(24A)と、
前記噴霧装置(24A)により接着剤が塗布されたボードの第1側面(58, 58)に外皮の第1側片部(4,4)を貼着する第2ステーション(25)と、
前記第2ステーション(25)で貼着された外皮(1)とボード(2)とを密着せしめる、ならしステーション(43)と、
前記ならしステーション(43)により外皮(1)と密着されたボード(2)を90°転回せしめるボード転回ステーション(44)と、
90°転回されたボードの第2側面(59,59)と外皮の第2側片部(5,5)とに接着剤を塗布する噴霧装置(46)と、
前記噴霧装置(46)により接着剤が塗布されたボードの第2側面(59,59)に、外皮の第2側片部(5,5)を貼着する第3ステーション(47)と、
前記第3ステーション(47)で貼着された外皮(1)とボード(2)とを密着せしめる、ならしステーション(48)と、
ボード(2)の移送コンベア(12, 15, 17, 24, 25A, 45)と、を有する、無機繊維ボードの外皮貼着装置において、
前記第2ステーション(25)と前記第3ステーション(47)との各々は、フレーム(31)と、ボードの第1側面及び第2側面(58,59)への外皮側片部折曲貼着装置(64)と、第1額縁片部及び第2額縁片部(7,8、9,10)のボード裏面縁への額縁片折曲貼着装置(65)と、前記耳片(23)を前記ボードの第2側面(59)端へ折曲貼着する耳片折曲貼着装置(66)と、第1額縁片部及び第2額縁片部(7,8、9,10)と耳片(23)との折曲貼着位置でボードの表面(57)に当接するボード押え装置(68)と、ボード(2)及びフレーム(31)の一方を昇降させる昇降装置(67)とよりなり、
前記フレーム(31)と外皮側片部折曲貼着装置(64)と額縁片折曲貼着装置(65)と耳片折曲貼着装置(66)と昇降装置(67)とボード押え装置(68)とは、左右対称に構成されており、
前記フレーム(31)は、幅方向位置調整装置(41)により、移送コンベアの幅方向での位置調整可能とされ、
前記外皮側片部折曲貼着装置(64)は、前記フレーム(31)上に固定される側片部折曲加圧部材進退駆動装置(30)と、該進退駆動装置(30)に連結され、前記フレーム上を幅方向へ進退可能な折曲加圧部材支持部(61)と、ボード(2)及びフレーム(31)の一方の昇降と共に、第1側片部及び第2側片部(4,5)を折曲しボード(2)の第1側面(58)及び第2側面(59)へ加圧貼着する側片部折曲加圧部材(28)とよりなり、
前記側片部折曲加圧部材(28)は、ボード(2)の長さ以上の長さを有し、ボードの長さ方向に折曲加圧部材支持部(61)に支持され、側片部折曲圧調整装置(29,63)により第1側片部及び第2側片部(4, 5)の折曲加圧調整可能とされ、
前記額縁片部折曲貼着装置(65)は、前記外皮側片部折曲貼着装置(64)の上方に配置され、前記フレーム(31)上に固着される可動フレーム進退駆動装置(33)と、該駆動装置(33)に連結され、前記フレーム上を幅方向へ進退可能な可動フレーム(53)と、該可動フレーム(53)の前進と共にボードの裏面(6)へ額縁片部(7,8、9,10)を折曲し、該裏面端へ加圧貼着する額縁片部折曲加圧部材(36)とよりなり、
前記額縁片部折曲加圧部材(36)が、ボード(2)の長さ以上の長さを有し、ボードの長さ方向に前記可動フレーム(53)に支持され、額縁片部折曲加圧部材位置調整装置(35)によりボード裏面との高さ位置調整可能とされ、かつ額縁片部折曲圧調整装置(34)により第1額縁片部及び第2額縁片部(7, 8, 9, 10)を折曲圧調整可能とされ、
前記耳片折曲貼着装置(66)は、前記可動フレーム(53)に支承される耳片折曲加圧部材(49)を有し、
前記耳片折曲加圧部材(49)は、耳片折曲加圧部材位置調整装置(50)により、可動フレーム(53)に対し前後方向に位置調整可能に、また耳片折曲圧調整装置(50)により耳片折曲圧調整可能に前記可動フレーム(53)に支承され、可動フレーム(53)の前進と共に、ボードの第2側面(59)に耳片(23)を折曲加圧貼着し、
前記ボード押え装置(68)は、ボード(2)の長さ以上の長さを有する押え板(38)と押え板昇降調整部材(39)とよりなり、
前記押え板(38)は、該押え板昇降調整部材(39)により、第1額縁片部(7, 8)および耳片(23)の折曲貼着装置(65, 66)でボードの表面(57)と当接する位置に昇降可能とされ、
前記昇降装置(67)は、ボードの表面(57)が、前記側片部折曲加圧部材(28)より低い位置と、ボードの表面(57)が前記押え板(38)に当接する位置との間で昇降可能である、
無機繊維ボードの外皮貼着装置という構成である。
【0012】
求項に記載した装置では、請求項の構成において、
前記耳片折曲加圧部材(49)は、弾性を有する折曲片であって、
その先端には、可動フレーム(53)の前進と共に、ボードの第2側面(59,59)に当接摺動しつつ耳片(23)を第2側面(59, 59)に折曲し押し付ける折り込み面(54)が形成されている。
【0013】
請求項の発明によれば、前記昇降装置(67)が、ボード(2)を昇降させる装置であって、昇降駆動装置(26)と、該昇降駆動装置(26)に連結されるボード昇降板(27)とよりなり、該ボード昇降板(27)は、ボード(2)の長さ方向にボードの長さ以上の長さを有し、移送コンベア上で該コンベアの左右両側外にはみ出して位置するボードの裏面(6)の左右両端面に下方より当接可能の位置にある。即ち、フレーム(31)は昇降せず、ボード(2)のみが昇降する構成である。
【0014】
請求項の発明によれば、前記昇降装置(67)が、前記フレーム(31)に連結されるフレーム昇降装置(26A)である。即ち、フレームに連結されるフレーム昇降装置を明示し、該フレームの昇降により側片部折曲貼着装置、額縁片部折曲貼着装置、耳片折曲貼着装置およびボード押え装置がフレームと共に昇降する構成とし、ボードは移送コンベア上に載置されたままである構成のものである。
【0015】
請求項の発明によれば、側片部折曲圧調整装置、額縁片部折曲圧調整装置及び耳片折曲圧調整装置が、液体圧により圧力調整可能とされているものであり、折曲圧調整を流体圧により行いうる構成のものを明示したものである。
【0016】
請求項の発明によれば、側片部折曲加圧部材、額縁片部折曲加圧部材及び耳片折曲加圧部材が、ばねを介して軸支されるローラである。
【0017】
請求項の発明によれば、側片部折曲加圧部材、額縁片部折曲加圧部材及び耳片折曲加圧部材の当接先端面が、半球状面である。
【0018】
請求項の発明によれば、側片部折曲加圧部材、額縁片部折曲加圧部材及び耳片折曲加圧部材が、空気圧により圧力調整可能とされており、噴出空気流およびその圧力を利用する折曲加圧部材の別の構成のものを明示したものである。
【0019】
請求項の発明によれば、側片部折曲加圧部材、額縁片部折曲加圧部材及び耳片折曲加圧部材が、断面U字状の弾性板体であり、ばねを使用せず弾性板体のみにより折曲圧調整を可能とする構成のものを明示したものである。
【0020】
【作用】
本発明の方法,装置では、予め規定の形状に切断されているボードと外皮とが、外皮の主片部でボード表面に貼着され、間欠移送コンベアに載ったままで外皮側片部貼着ステーションに搬入され、貼着位置で停止される。
【0021】
まず請求項に関連する作用について述べる。ボードの左右両縁は移送コンベアの両側に突出した位置にあり、外皮は第1側片部、第1額縁片部および耳片の各部がボードの表面の周縁に突出した状態で貼着されている。以下、移送コンベア上のボードが昇降駆動装置により上昇することにより、外皮の側片部、額縁片部および耳片がそれぞれボードに貼着される場合について述べるが、フレームを下降させることにより、前述の貼着を行うことができることは勿論である。
【0022】
昇降駆動装置の作動により、移送コンベアの両側に突出しているボード縁に当接する昇降板の上昇によりボードが上昇される。
【0023】
予め左右の両フレームは、それぞれ幅方向位置調整装置により、第1側片部、第1額縁片部および耳片の各折曲貼着装置がボードへの外皮の貼着作動をなしうる位置まで幅方向位置調整が行われ、さらに側片部折曲加圧部材進退駆動装置により、折曲加圧部材が第1側片部をボードの第1側面まで折曲加圧しうる位置への位置調整が行われている。
【0024】
ボードの上昇により、外皮の第1側片部が側片部折曲加圧部材に当接し、ボードのさらなる上昇により、外皮の第1側片部を額縁片部が連設されたまた全長にわたり徐々に下方へ折曲される。
【0025】
ボードの表面が側片部折曲加圧部材と略同高となるまでボードが上昇すると、側片部全長全体がボードの第1側面に当接され、側片部折曲加圧部材の押圧力により、ボードの第1側面に押し付けられ、貼着が完了する。
【0026】
第1側片部の第1側面への加圧貼着が完了した位置で、ボードの面が予め昇降位置調整されてある押え板に当接すると、ボードの上昇が停止し、ボードは昇降板と押え板に挟持された形となる。
【0027】
次いで可動フレーム進退駆動装置が働き可動フレームが前進し、予め上昇停止したボードの裏面に沿って第1額縁片部を予め調整された押圧力で押圧しうる位置に位置調整されたある額縁片部折曲加圧部材が前進し、ボードの第1側面に貼着された第1側片部の下端に垂下している第1額縁片部全長をボード裏面縁へ押し付けながら進み、額縁片部全体が貼着された位置で可動フレームが停止する。
【0028】
額縁片部折曲加圧部材の前進と同時に、同じく可動フレームに取り付けられ耳片の貼着位置と貼着圧の予め調整されている耳片折曲加圧部材が、同じく前進し、貼着済みの第1側片部両端から突出している耳片を、ボードの第2側面へそれぞれ加圧しつつ貼着して行き可動フレームの停止と共に停止し貼着を終了する。
【0029】
前記各加圧貼着動作が完了した時点で、可動フレームとフレームとが後退し、側片部折曲貼着装置、額縁片部折曲貼着装置および耳片折曲貼着装置が加圧貼着動作前の旧位置へ戻り、ボード昇降板も下降し、ボードは移送コンバヤ上に再置される。
【0030】
次いでボードは移送コンベア上を次段ステーションに至り、90゜方向転換され、第2側面への第2側片部および第2額縁片部の貼着が行われる。
【0031】
貼着後のボードは冷却あるいは乾燥下のならし工程を経て完成品として取り出される。
【0032】
なお、前述の貼着工程開始までの所望の工程において、側片部、額縁片部および耳片の各貼着面に接着剤が塗着されることは勿論である。また前記作用においいては、ボードを昇降させているが、移送コンベア上のボードを定位置とし、フレームを昇降させることにより、各貼着装置を昇降させても、同じ貼着作用が行われる。
【0033】
次に請求項に関連する作用について述べる。ただし、請求項の部材特有の作用について記すと、折曲ローラの前進と同時に、折曲ローラの前後端上に設けられている折込板が前進し、ボード側面に貼着された側片部の前後両端に突設されている耳片を、折込板先端に設けられている折込面でボードの前後の両側面に押し付けながら前進し、前後の両耳片を該両側面にそれぞれ貼着する。従って、額縁片部と耳片の貼着は同時に行われる。
【0034】
請求項に関する作用について、フレームを昇降することなく、間欠移送コンベアで貼着ステーションに移送されたボードを、その停止位置で側片部を貼着した後、該ボードをボード昇降板で、ボード上面が押え板に当接するまで上昇せしめ、この当接位置で停止後額縁片部および耳片の貼着を行う。貼着完了後、ボードを移送コンベア上に下降,再置せしめる。
【0035】
請求項に関する作用について、側片部貼着後、ボードを移送コンベアに載せたままで、前項と逆にフレームを昇降装置により下降せしめ、押え板がボード上面に当接した位置で停止し、額縁片部と耳片の貼着を行う。貼着完了後フレームを旧位置まで上昇せしめる。
【0036】
請求項に関する作用について、折曲加圧部材の加圧力調整に機械装置に代えて流体圧を利用するもので、折曲貼着装置により使い分けできる。
【0037】
請求項に関する作用について折曲加圧部材が支持部先端にばねを介して軸支されるローラとすることにより、加圧力調整の簡易化をもたらすもので、折曲貼着装置により使い分けられる。
【0038】
請求項に関する作用について折曲加圧部材が支持部先端にばねを介して支承される当接先端面が半円柱状面であるものとすることにより折曲貼着装置により折曲加圧部材およびその加圧力調整装置の選択の幅をもたらす。
【0039】
請求項に関する作用について折曲加圧部材を高速空気をボードの貼着面全長にわたり噴出するスリット状噴出体よりなるもので、空気圧調整により加圧力や噴出量を調整する。加圧力調整装置を省略することができる。
【0040】
請求項に関する作用について折曲加圧部材を断面U字状の弾性板とすることにより、折曲加圧部材自体を加圧力体とすることができ、ボードや外皮によって装置の簡略化をもたらす。
【0041】
【実施例】
図1ないし図4に、本発明に係る装置の実施の一例を示しており、図1および図2は、本発明方法によって外皮1を貼着された無機繊維ボード2の裏面および断面を示し、図3に切断された外皮の平面図を、また図4に全体の工程図を示している。
【0042】
図1,図2,図3に示すごとく、ボード2は上面(表面)57に外皮1の主片部3を貼着され、相対向する第1側面58に外皮の第1側片部4を、相対向する第2側面59に外皮の第2側片部5を、該第2側面59の端縁に耳片23,23をそれぞれ貼着され、下面(裏面)6の4周縁に第1額縁片部7,8及び第2額縁片部9,10を額縁状に貼着されている。
【0043】
図4は、本発明の装置を用いた方法の工程順を示しており、グラスウール,ロックウール等の無機繊維のボード2は単位寸法に成形されてストックステーション11から1枚ずつ取り出されて、表面57を上側として水平姿勢で間欠移送コンベア12によりガラスクロス等の外皮1で貼着する第1貼着ステーション13に送られる。
【0044】
巻取外皮供給装置60からの長尺の外皮1は、接着剤の噴霧装置14より、後述する主片部3(図2,図3参照)に接着剤を塗布され、第1貼着ステーション13を通過する間に主片部3をボード2の上側となっている表面57に貼着され、次位の移送コンベア15に移行する間に切断装置16により外皮1がボード1枚分の長さに切断される。
【0045】
ボード1枚分の長さに外皮1を切断されたボード2は、次の移送コンベア17において外皮1の折曲される側辺部4,5の隣接する4隅部19,19の折曲用切り込み加工をカッタ18によって受け、図3に示す形状とされる。
【0046】
図3に示されるごとく、ボード1枚分とされた外皮1は、既述のごとく、ボード2の上側とされた表面57に貼着される主片部3と、該ボード2の第1側面58に貼着される第1側片部4および第2側面59に貼着される第2側片部5と、第1側片部4,4の外側に連続する第1額縁片部7,8と、第2側片部5,5の外側に連続する第2額縁片部9.10とが一連に形成され、側片部4,5が隣接する4隅部19,19の折込用切込20,21,22が前記カッタ18によって形成される。なお、第1側片部4の両端に延設される耳片23は、4隅部19,19において、ボード2の稜角部56,56を掩蔽する。
【0047】
前記のごとく、外皮1に折込用切込20,21,22を成形された表面57への主片部3の接着済みであるボード2は、次位の移送コンベア24上で接着剤の噴霧装置24Aにより、第1側面58と外皮1の第1側片部4と第1額縁片部7,8と耳片23,23との各貼着面に接着剤を塗布され、次位の移送コンベア25Aの配設された第2貼着ステーション(外皮側片部貼着ステーション)25に移送される。
【0048】
以下、図5〜図9により請求項の構成を説明する。なお、図5〜図9は請求項の実施例図であり(各部名称を括弧内に表示)、ボードを昇降する昇降駆動装置を示す請求項の実施例図でもある。
【0049】
フレーム31上に側片部折曲貼着装置64、額縁片部折曲貼着装置65、耳片折曲貼着装置66およびボード押え装置68が設けられ、ボード2の昇降装置67が設けられている。
【0050】
両フレーム31,31は、幅方向位置調整装置(幅調整ねじ)41により、幅方向(双矢印F方向)への位置調整可能とされる。
【0051】
側片部折曲貼着装置64は、フレーム31上に固定される側片部折曲加圧部材進退駆動装置(折曲板進退駆動装置)30と、該進退駆動装置30に連結され、フレーム31上をF方向へ進退可能な側片部折曲加圧部材支持部(折曲板支持部)61、およびボード2の上昇と共に、側片部4を折曲しボード2の第1側面58へ加圧貼着する側片部折曲加圧部材(折曲板)28とよりなり、該側片部折曲加圧部材28は、第1側片部4の長さでもあるボード2の長さ以上の長さを有し、ボード2の進行方向に前記側片部折曲加圧部材支持部61に支持され、側片部折曲圧調整装置(折曲板ばね29および折曲板ばね調整ねじ63が該当する)により、側片部折曲圧調整可能とされている。
【0052】
額縁片部折曲貼着装置65は、側片部折曲加圧部材28の作動に支障のない上方位置でフレーム31上に支承され、該フレーム31上に固着される可動フレーム進退駆動装置33と、該駆動装置33に連結され、前記フレーム31上を幅方向へ進退可能な可動フレーム53および該可動フレーム53の前進と共に、上面57がボード押え装置68の押え板38に当接しているボード2の裏面6へ第1額縁片部7,8を折曲し、該裏面6端へ加圧貼着する額縁片部折曲加圧部材(折曲ローラ)36とよりなる。
【0053】
該額縁片部折曲加圧部材36は、ボード2の長さ以上の長さを有し、ボード2の長さ方向に(折曲ローラ36は折曲ローラアーム62および軸51を介して)前記可動フレーム53に支持され、額縁片部折曲加圧部材位置調整装置(調節ボルト)35により、ボード2の裏面6との高さ位置(下面ギャップ)40の調整可能とされ、かつ額縁片部折曲圧調整装置(折曲ローラばね)34により額縁片部折曲圧調整可能とされている。
【0054】
耳片折曲貼着装置66は、前記額縁片部折曲加圧部材28の作動に支障のない位置で前記可動フレーム53に支承される耳片折曲加圧部材(折込板)49を有し、該耳片折曲加圧部材49は、可動フレーム53の前進と共に、ボード2の第2面59それぞれに耳片23を折曲加圧貼着する部材であって、耳片折曲加圧部材位置調整装置(折込板取付具50および折込板取付ボルト55が相当する)により、可動フレーム53に対しボード2の長さ方向(図8中双矢印G方向)に位置調整可能に、また耳片折曲圧調整装置(折込板取付具50および折込板取付ボルト55が前述同様相当する)により耳片折曲圧調整可能に前記フレーム53に支承されている。
【0055】
ボード押え装置68は、押え板38と押え板昇降調整部材(押え板調整ねじ)39とよりなり、該押え板38はボード2の長さ以上の長さを有し、該押え板昇降調整部材39により、押え板38が額縁片部7,8および耳片23の折曲貼着位置で、上昇するボード2の表面57に当接する位置に昇降調整可能とされている。
【0056】
ボード2の昇降範囲は、ボード2の表面57が側片部折曲加圧部材28より低い位置と、ボード2が上昇して表面57が押え板38に当接する位置との範囲に選定される。
【0057】
以下、請求項の実施例について説明する。第2貼着ステーション25は、図5に進行方向前方から視た立面図として示されるごとく、外皮1の主片部3が既に貼着されているボード2が移送コンベア25A上に配設され、該移送コンベア25Aの両側に前記ボード2の両縁部が張り出し、さらに該ボード2の上面57両側に外皮1の第1側片部4,4と第1額縁片部7,8とが張り出され、該第1額縁片部7,8に近接して、ボード2に既に貼着されている主片部3と平行方向である幅方向(F方向)に進退可能な折曲板28,28がボード2の両側に配設され、該折曲板28,28は該ボード2と垂直方向に側片部折曲貼着装置64に取り付けられている。
【0058】
図5に示すごとく、折曲板28の取り付けられた側片部折曲貼着装置64と、折曲ローラ36および折込板49の取り付けられた額縁片部折曲貼着装置65等は、ボード2の進行方向に対し左右対称に設けられている故、以下、右半部について説明する。
【0059】
前記外皮側片部貼着ステーション25は、前記移送コンベア25Aの両側に設けられる両フレーム31,31と、該各フレーム31,31上に設けられるボード側面58への外皮1の側片部折曲貼着装置64、各第1側片部4,4の外方に連設される第1額縁片部7,8のボード2の裏面(下面)6縁への額縁片部折曲貼着装置65、および両第1側片部4,4の両端に延設される各耳片23,23の直角隣接するボード側面(進行方向側面)59への耳片折込貼着装置66の各装置と、ボード2とフレーム31との相対位置の昇降装置67とよりなる。
【0060】
前記両フレーム31は、それぞれ幅方向調整装置の幅調整ねじ41により、移送コンベア25Aの進行方向と直角方向である幅方向(F方向)への位置調整を可能とされている。
【0061】
前記側片部折曲貼着装置64は、図6に示すごとく、前記フレーム31上に固定される折曲板進退駆動装置30と前記フレーム31上を幅方向へ進退可能な折曲板支持部61および折曲板28とよりなる。
【0062】
該折曲板28は、ボード2の進行方向の長さ以上の長さを有し、ボード2の第1側面58に当接しうる垂直面28Aとその下方に幅方向外方へ傾斜延設される傾斜面28Bとよりなり、前記垂直面28Aの裏面において折曲板ばね29を介して前記折曲板支持部61に支持され、該折曲板ばね29は、ばね調整ねじ63により折曲圧調整可能とされる。
【0063】
図5に示す前記額縁片部折曲貼着装置65は、図7に示すごとく、前記側片部折曲貼着装置64により高い位置で前記フレーム31に支承され、該フレーム31上に固定される可動フレーム進退駆動装置33と前記フレーム31上を幅方向へ進退可能な可動フレーム53および折曲ローラ36とよりなる。
【0064】
該折曲ローラ36は、ボード2の進行方向の長さ以上の長さを有し、幅方向(F方向)に略水平に前記可動フレーム53に軸51を介して軸支される折曲ローラアーム62の先端に、ボード2の進行方向に軸支され、かつ前記折曲ローラアーム62を介して昇降可能に支承され、また調節ボルト35および折曲ローラばね34を介して、ボード2の裏面(下面)6への当接位置(高さ)および当接圧の調整可能とされている。
【0065】
また、図8,図9に示すごとく、前記可動フレーム53上に耳片折込貼着装置66が設けられ、該耳片折込貼着装置66は、前記折曲ローラ36の両端直上の接近した位置で、ボード2の第2側面59とそれぞれ当接しうる位置に、幅方向に水平に前記可動フレーム53上に取り付けられる折込板49よりなり、該折込板49は弾性を有し、その先端には、折込面54が形成され、該折込面54は、可動フレーム53の進退と共に、ボード2の第2側面59に当接,摺動しつつ耳片23を折り込みと同時に該第2側面59に押し付け貼着する。
【0066】
また、図7,図9に示すごとく、前記折曲ローラ36の上方には、ボード2の下面(裏面)6上を幅方向へ進退する折曲ローラ36と協動して、ボード2の表面57からボード2を挟持して押える位置にボード押え板38が設けられ、該ボード押え板38はボード2の進行方向の長さ以上の長さを有し、押え板調整ねじ39を介して、昇降調整可能に前記フレーム31に支持されている。
【0067】
さらに、前記ボード2またはフレーム31のいずれかに、ボード2またはフレーム31のいずれかを相対的に昇降しうる昇降装置67が設けられ(図5〜図7にはボード昇降装置が示されている。)、該昇降装置67の昇降範囲は、前記【0055】項に記載されている。
【0068】
図5,図6および図7に示す実施例には、前述の昇降装置67は、ボード2の昇降用に設けられており、移送コンバヤ25Aの両側に突出するボード2の両側縁で該ボード2の面6に当接しうる昇降板27と、該昇降板27の昇降を介してボード2を昇降せしめる昇降駆動装置26とよりなる。
【0069】
図6に破線図として示すごとく、昇降装置67をフレーム31側に設ける場合は、フレーム昇降駆動装置26Aをフレーム31の昇降用に設ければよい。また以上は主として図5の右半分の装置について説明したが、左側にもこれと対称に同様の装置が設けられている。
【0070】
図5に示すごとく、左右両側の折曲板28,28の間隔(垂直面28Aの間隔)32は、ボード2の両側に配設されたフレーム31,31を幅方向へ進退せしめる幅調整ねじ41により、ボード2の規格寸法のうち幅寸法が異なる場合に、対応することができ、さらに折曲板進退駆動装置30により、幅方向の規格寸法が異なる場合、特に該規格寸法に対する寸法誤差がある場合に迅速に対応することができる。
【0071】
ボード2の長さ方向の規格寸法が異なる場合および該規格寸法に対する寸法誤差がある場合は、耳片折曲貼着装置66関係では、耳片23を折曲する折込板49の折込面54の位置変更を要し、折込板取付具50の可動フレーム53に対する長さ方向の位置変更で対処する。
【0072】
ボード2の長さ方向の規格寸法が異なる場合および該規格寸法に対する寸法誤差がある場合、ボード2の第2側面59側への第2側片部5および第2額縁片部9,10の折曲貼着については、図4に示す転回ステーション44で方向転回後第3貼着ステーション47における折曲貼着装置での位置調整で対処することができる。
【0073】
ボード2の厚さの規格寸法が異なる場合および該規格寸法に対する寸法誤差がある場合、図7に示すごとく、折曲ローラ36の調節ボルト35による上下位置調整および押え板調整ねじ39による押え板38の昇降位置調整で対処することができる。
【0074】
ボード2の密度の相違がある場合は、側片部,額縁片部および耳片の各折曲加圧部材の加圧力の調整により、ボード2の変形を生じないように対処できる。なお、前述の各折曲加圧部材の加圧力は、スプリングその他の弾性体の弾性や流体の弾性流体圧により印加される故、前述の規格寸法に対する僅かな寸法誤差がある場合は、折曲加圧部材の加圧弾性力の変動の範囲内での折曲加圧部材の僅かな進退変位により自動的に対処可能である。
【0075】
図6に示すごとく、折曲板28は、幅調整ねじ41によるフレーム31の変位により幅方向の変位可能であり、折曲板進退駆動装置30により進退可能であるが、第1側面58への折曲圧はばね調整ねじ63による折曲板ばね29により行う。
【0076】
図7に示すごとく、前記折曲ローラ36は、軸51を介して可動フレーム53に先端に揺動自在に取り付けられており、調節ボルト35により折曲ローラ36の高さを変えることにより、下面ギャップ40を変更し、ボード2の厚さの規格寸法および該規格寸法に対する寸法誤差に対処可能であり、またボード2の下面6への折曲ローラ36の押し付け圧力は、折曲ローラばね34を調節することにより、調節可能となっている。前記折曲ローラ36の可動フレーム進退駆動装置33による幅方向への進退により第1額縁片部7,8の面6への折曲げ貼着を行う。
【0077】
図7,図8および図9に示すごとく、前記折込板49は、可動フレーム53に取り付けられた軸51上をボード長さ方向へ進退可能に配設された折込板取付具50に折込板取付ボルト55を介して取り付けられており、長さ方向の規格寸法の相違および該規格寸法に対する寸法誤差に対処可能で、可動フレーム進退駆動装置33による可動フレーム53の進退により耳片23を側面59へ折り込み長着する。
【0078】
前記押え板38は、図7に示すごとく、押え板調整ねじ39により上下方向に調整可能であり、製品のうち規格寸法中厚さ寸法の異なるものおよび該規格寸法に対する寸法誤差があるボード2に対応できる。
【0079】
図5,図6,図7に示すごとく、前記昇降板27は、コンベア25A上にボード2が間欠移送され、停止した時点で、昇降駆動装置26により上昇し、コンベア25Aから張り出されたボード2をその裏面6の左右端寄りで支承し、さらにボード2を上昇せしめ、その上昇工程で、折曲板28,28を介してボード2の両側面58に、外皮1の第1側片部4を折曲,貼着する。
【0080】
図5,図6は、移送コンベア25上にあるボード2に昇降板27が上昇し当接した状態でのボード2の上昇前のボード2と側片部折込貼着装置64との関係位置を示している。
【0081】
図6に示すごとく、折曲板28の垂直面28Aはボード2の幅の最小寸法(規格寸法にマイナス側の許容差を加えた寸法)より1mm狭い位置に合致するように折曲板28,28間の幅間隔32を、幅調整ねじ41によるフレーム31の進退により調整する。
【0082】
ボードの最小幅寸法より大きいボード2の場合、折曲板28の垂直面28Aよりボード2の第1側面58は、側面ギャップ42分だけ側方へはみ出すが、折曲板ばね29の短縮、従って、折曲板28の後退により、ボード2の第1側面58に側面加圧力を加えることで対処できる。
【0083】
なお、折曲板ばね27の加圧力、すなわち折曲圧は、折曲板ばね調整ねじ63により調整可能となっており、密度の異なるボードへの外皮の貼着に対応可能となっている。ボード密度が小のときは加圧力を小とし、ボードの密度が大のときは加圧力を大とすることにより貼着をスムーズに行うことが可能である。
【0084】
前記折曲板ばね29の加圧力が強すぎると、図16に示すごとく、ボード2が曲がったり、図17,図18に示すごとく、角が圧縮されて角の丸みが大きくなったり、端部の厚さが小となったりする。反面、弱すぎると外皮1の第1側片部4がたるんで袋状になったり、皺が発生する原因となる。
【0085】
図5,図6に示すごとく、折曲板進退駆動装置30はフレーム31に取り付けられており、貼着加工時には、図示の位置にあり、ボード2の第1側面58が上昇により折曲板28を摺接しつつ通過した後に、前記折曲板進退駆動装置30の作動により、折曲板28が後退するようになっている。
【0086】
昇降板27は昇降駆動装置26に取り付けられており、移送コンバヤ24により移送された来たボード2が移送コンベア25A上で停止した後、上昇し、ボード2をその裏面6の両端において当接したまま該移送コンベア25Aの上方に押し上げる。
【0087】
図7は、前記折曲ローラ36の前進前の、押え板38に当接したボード2の上昇停止位置における、折曲ローラ36、折込板49、押え板38、昇降板27、ボード2および外皮1の構造関係を模型的に右側部分立面として示したものであり、他側(左側)の構造もこれと対称関係にある。
【0088】
昇降駆動装置26により、昇降板27を介して、上昇せしめられたボード2は、昇降板27と押え板38とにより挟持,保持される。押え板38は押え板調整ねじ39により位置調節可能とされており、ボード2の厚さ規格寸法に対応して調整可能である。
【0089】
折曲ローラ36は回転自在な小ローラであり、ボード2が上昇位置に達した時点で可動フレーム進退駆動装置33により前進せしめられ、第1額縁片部7,8の面6への折曲貼着を行う。
【0090】
折曲ローラ36の上下方向の高さの調整は、調節ボルト35により行うが、通常、ボード2の面6と折曲ローラ36の上面とのギャップ40は、ボード2の厚さの最小寸法(規格寸法にマイナス側の許容差を加えた寸法)よりマイナス1mm位、すなわち、折曲ローラ36の上面がギャップ40だけ面6の上方に来るように、セットされる。
【0091】
折曲ローラ36は、軸51を中心として揺動可能となっており、ボード2の厚さ変動がある場合でも、折曲ローラ調節ボルト35により対応可能となっている。
【0092】
またボード2への加圧力は、折曲ローラばね34により調節可能となっており、ボード2の僅かな厚さ寸法差と密度差に対応できる。
【0093】
折込板49は、可動フレーム進退駆動装置33により、折曲ローラ36の前進と同時に前進動作を行い、第1側片部4に延設されている耳片23のボードの第2側面59への折込,貼着を行う。
【0094】
図8,図9に示すごとく、折込板49は軸51にボード2の長さ方向に移動可能に取り付けられた取付具50に、取付ボルト55を介して固定されている。ボード2の端面59と折込板49の折込面54とのギャップ52は、ボード2の長さの最小寸法(規格寸法にマイナス側の許容差を加えた寸法)よりマイナス1mm位にセットされる。
【0095】
折込板49は、可撓性(弾力性)のあるプラスチック板または金属板等が望ましく、ボード2の長さの僅かな変動があっても、弾力性を有するので、吸収可能であり、かつ、可動フレーム進退駆動装置33の駆動によるフレーム53の前進と共に、適度の加圧力をボード2の第2側面59に加えることができ、稜角部56を形成しつつ耳片23を確実に第2側面59に貼着できる。
【0096】
なお、側片部4の反対側(図8の上方)の端部にも、耳片23と対称の位置に耳片が延設されており、該耳片も、折込板49とボード2の対称位置(図8の上方)に設けられている折込板(図示省略)により、ボード2の第2側面59と対称位置にある側面に貼着される。
【0097】
図10に、間欠移送コンベア25A、ボード昇降板27、折曲板28、折曲ローラ36および折込板49の動作チャート例を示す。
【0098】
図4に示すごとく第2貼着ステーション25で、前述の外皮1の折曲,貼着加工を受けたボード2は、次位のならしステーション43へ移送され、第1側面58に貼着されている外皮1の第1側片部4を該第1側面58に密着させられる。
【0099】
前記ならしステーション43を経たボード2は、次位の転回ステーション44へ送られ、未だ第2側片部5、第2額縁片部9,10が貼着されていない第2側面59が移送コンベア45の両側に臨むように90゜だけ転回させられる。
【0100】
転回されたボード2は、次位の移送コンベア45上で対応する第2側面59と外皮1の第2側片部5および第2額縁片部9,10とに接着剤の噴霧装置46により接着剤を塗布され、次の第3貼着ステーション(第2側片部貼着ステーション)47に送られる。
【0101】
第3貼着ステーション47における貼着装置と貼着工程とは、寸法上の差は存するものの、耳片関係を除き、第2貼着ステーション25における貼着装置と、貼着工程と全く同一である。
【0102】
図示実施例では、間欠移送ラインとして、移送コンベアを使用しているが、移送ラインを構成する装置としては、図示例に限定されるものではない。
【0103】
以上説明した外皮貼着装置により、本発明に係る貼着方法は、以下にのべる工程で行われる。すなわち、無機繊維製の四角形のボード2の寸法に対応させて外皮貼着装置の折曲板28、折曲ローラ36、折込板49、押え板38等の折曲,貼着部材の位置調節を行った後、該ボード2の表面57を覆う主片部3と、該ボード2の第1及び第2側面58,59を覆う第1及び第2側片部4,5と、該各側片部4,5に連続し、前記ボード2の裏面6の4周縁を覆う第1及び第2額縁片部7,8,9,10と、隣接する側片部4,5間の4隅部19において、隣接するいずれか一方の側片部4,5(図1,図3に示す実施例では側片部4)端に連続し、かつ他方の側片部5および隣接両額縁片部7,8,9,10との間を折込用切込20,21,21A,22により切り離されて形成された4耳片23とが一連に形成されている外皮1を、前記ボード2の主片部3において貼着する。
【0104】
次いで、前記第1側片部4,4または第2側片部5,5を前記ボード2の相対する2側面(第1側片部4には第1側面58、第2側片部5には第2側面59)の全長にわたり、それぞれ前記主片部3側より折曲し、第1側面58または第2側面59に沿わせて順次加圧当接しつつ貼着したのち、該2つの側片部4または5にそれぞれ連設された第1額縁片部7,8または第2額縁片部9,10に、全長にわたり、前記ボード2の裏面6と平行方向の押圧力とボード2の裏面6への押圧力とを同時に作用させて該第1額縁片部7,8または第2額縁片部9,10をボード裏面6へ折曲しつつボード裏面6縁へ加圧貼着する。
【0105】
また前記ボードの第1側面58または第2側面59(図示実施例では第1側面58)に貼着された第1側片部4,4の両端にそれぞれ突出連設されている4つの耳片23,23を、前記ボードの第1側面58に隣接されている第2側面59と平行する押圧力と該第2側面59への押圧力とを同時に作用させつつ折曲し、前記4耳片23,23の第2側面59への貼着を行う。
【0106】
さらにボード2を90゜転回し、第2側片部5の貼着されていない第2側面59に対し、前述同様にして第2側片部5の第2側面59への折曲,貼着と、第2額縁片部9,10のボード裏面6への折曲貼着とを行う。
【0107】
請求項の発明の装置の実施例としては図19に側片部折曲加圧部材である折曲板28の支持部に流体シリンダを、圧力調整装置として圧力調節器を用いる実施例を示し、図24に額縁片部折曲加圧部材である折曲ローラ36の折曲ローラアーム62の加圧部材として流体シリンダを、圧力調整装置として圧力調節器を用いる実施例を示し、図31に耳片折曲加圧部材である折込板49に流体部材を用いる実施例を示す。
【0108】
請求項の発明の装置の実施例としては、図20,図29に側片部折曲加圧部材に折曲板に代え、折曲ローラを支持部材先端にばねを介して軸支される実施例を示す。ただし、図20は支持軸あり、図29はばねのみで支持されるものを示す。また図34は耳片折曲部材として折込板28に代えて用いる折曲ローラを示す。
【0109】
請求項の発明の装置の実施例として、図21、図32に側片部折曲加圧部材として、折曲板に代え、先端面が半円柱状面体でばねんを介して支承される実施例を示す。ただし、図21は支持軸あり、図32は支持軸なしでばねのみで支持する実施例を示す。図25,図26に額縁片部折曲加圧部材として折曲ローラに代えて用いる先端が半円柱状面体の変形例を示す。図35に耳片折曲加圧部材として折込板に代えて用いる先端半円柱状面体の実施例を示す。
【0110】
請求項の発明の装置の実施例として、図22に側片部折曲加圧部材として用いるスリットの断面図を、図27に額縁片部折曲加圧部材として用いるスリットの配置略示断面図を、図33に耳片折曲加圧部材として用いるスリットの配置略示部分平面図を示す。
【0111】
請求項の発明の装置の実施例として、図23に側片部折曲加圧部材である折曲板28および折曲板ばねに代わる断面U字状弾性板の実施例を、図28に額縁片部折曲加圧部材である折曲ローラ36に代えて用いるU字状弾性板の実施例を示す。
【0112】
図30は耳片折曲加圧部材である折込板49の支持にばねを代えて用いる別の実施例を示す。
【0113】
【発明の効果】
本発明の装置を使用した方法では、ボードの長さ,幅,厚さの規格寸法が異なる場合および該規格寸法に対する寸法誤差がある場合や密度に相違がある場合であっても、各種変動に迅速に対処して、ボードに被覆した外皮のたるみ、皺等を生ずることなく、外皮の側片部をボードの側面に貼着し、次いで額縁片部をボードの裏面に貼着し、同時に耳片を貼着し、不良製品を生ずることがない効果を奏する。
【0114】
請求項の発明の装置では、フレームに対し相対的にボードを昇降せしめ、ボードの規格寸法等の相違や、寸法誤差があっても、同一の装置を用いて迅速に調整可能とすることにより、前述の相違があるボードに対しても、ボードに損傷を生じさせることなく、最適の状態で、ボードの側面や裏面への外皮の側片部、額縁片部および耳片の貼着を、自動化して行うことができる効果を奏する。
【0115】
請求項の発明の装置では、側片部折曲加圧部材に垂直面と傾斜面を有する板材の折曲板を、額縁片部折曲加圧部材に転がりつつ押圧する折曲ローラを、耳片折曲加圧部材に弾性板よりなる折込板をそれぞれ用いることにより、簡易な部材で位置調整や押圧力調整を容易確実に行うことが可能で、規格寸法等の相違や寸法誤差があるボードに対しても、同一装置により、不良製品を発生しない、生産性の高い装置を得ることができる効果を奏する。
【0116】
請求項の発明の装置では、各折曲貼着装置が取り付けられたフレームを固定し、ボードのみを昇降せしめて所定の外皮各部のボードへの貼着を行うことができる装置であり、軽量のボードの昇降により、装置全体の製造,据え付け,保守を容易とする効果を奏する。
【0117】
請求項の発明の装置では、請求項の発明とは逆にフレームを昇降し所定の貼着を行う装置であり、装置やボードの種類,形態によって選択し、自動化された装置として纏めることができる効果を奏する。
【0118】
請求項の発明の装置では、折曲加圧部材のいずれかの折曲圧調整装置を、スプリング等の機械的弾性を利用せず、気体を主とする流体の弾性圧力を利用するもので、機械装置の配置に困難を生ずる場合、遠隔調整を必要とする場合等に利用可能である効果を奏する。
【0119】
請求項の発明の装置では、折曲加圧部材の外皮各部への当接加圧部にばねを介して軸支されるローラを用いることにより、当接移動に摩擦力の軽減をはかり、当接面の当接圧力の集中をもたらし、ばね利用により折曲圧調整を簡易化し、貼着作業の容易化、高速化等の諸効果を奏する。
【0120】
請求項の発明の装置では、折曲加圧部材の外皮各部への当接加圧部にばねを介して支承される当接先端面が半円柱状面体を用いることにより請求項の発明より、より簡易な装置を提供する効果を奏する。
【0121】
請求項の発明の装置では、折曲加圧部材に高速空気を噴出するスリット状噴出体を用いることにより外皮への機械的接触圧を用いることのない、また折曲加圧の圧力の遠隔調整が容易であるという独自の効果を奏する。
【0122】
請求項の発明の装置では、U字状体の一辺を接触加圧面、他辺を支持辺、両辺間のU字状部をスプリングに代わる加圧力印加部とする弾性板体を折曲加圧部材に用いることにより、折曲貼着装置の一段の簡易化をもたらす効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の装置で得られた外皮で被覆されたボードの裏面を示す斜視図である。
【図2】 図1中X−X線断面部分略示図である。
【図3】 外皮の一例の半部の展開図である。
【図4】 本発明の装置を用いた方法の工程順を示すブロック図である。
【図5】 本発明の第1側片部貼着ステーションの貼着装置のコンベア進行方向よりの略示立面図である。
【図6】 側片部折曲貼着装置の部分拡大正面図である。
【図7】 額縁片部折曲貼着装置および耳片折曲貼着装置の部分拡大略示正面図である。
【図8】 図7中A−A’線断面略示平面図である。
【図9】 図8中B−B’線断面略示立面図である。
【図10】 動作の一例を示す動作チャートである。
【図11】 従来装置例の略示立面図である。
【図12】 同上部分拡大立面図である。
【図13】 同上従来装置例の部分拡大動作説明図である。
【図14】 同上従来装置例の部分拡大動作説明図である。
【図15】 同上従来装置例の部分拡大動作説明図である。
【図16】 ボードの不適正な曲がり状態を示す説明図である。
【図17】 ボードの角の不適正な変形を示す説明図である。
【図18】 ボードの角の不適正な変形を示す説明図である。
【図19】 側片部加圧部材である折曲板の加圧手段として流体圧部材を使用する実施例の簡易系路図である。
【図20】 折曲板に代えスプリングを介して保持されるローラを用いる実施例の部分側面図である。
【図21】 折曲板に代えスプリングを介して保持される先端半円柱状体の実施例の部分側面図である。
【図22】 折曲板に代え高速空気噴出のスリットを用いる実施例の部分断面図である。
【図23】 折曲板に代えU字状弾性板を用いる実施例の部分側面図である。
【図24】 額縁片部折曲加圧部材である折曲ローラの加圧部材に流体シリンダを用いる実施例の略示側面図である。
【図25】 折曲ローラに代えて用いる他の額縁片部折曲加圧部材の実施例の略示側面図である。
【図26】 折曲ローラに代えて用いる額縁片部折曲加圧部材の他の実施例の略示部分側面図である。
【図27】 額縁片部折曲加圧部材として折曲ローラに代えスリットを用いる実施例の配置略示側面図である。
【図28】 折曲ローラに代えて用いる弾性板状体の実施例の部分側面図である。
【図29】 折曲ローラをばね軸で支持する実施例の略示側面図である。
【図30】 耳片折曲加圧部材である折込板の別の弾性支持形態の実施例の略示平面図である。
【図31】 折込板に流体弾性支持体を用いる実施例の略示平面配置図である。
【図32】 折込板に代え先端半円柱状体およびばね弾性軸を用いる実施例の略示平面図である。
【図33】 耳片折曲加圧部材として折込板に代え高速空気噴出のスリットを用いる実施例の部分平面配置図である。
【図34】 折込板に代え回転ローラを用いる実施例の部分平面図である。
【図35】 折込板に代え先端半円柱状体を用いる実施例の部分平面図である。
【符号の説明】
1 外皮
2 ボード
3 主片部
4 第1側片部
5 第2側片部
6 下面(裏面)
7,8 第1額縁片部
9,10 第2額縁片部
13 第1貼着ステーション
14,24A,46 接着剤噴霧装置
16 切断装置
18 カッタ
19 隅部
20,21,21A,22 折曲用切込
23 耳片
25 第2貼着ステーション(第1側片部貼着ステーション)
12,15,17,24,25A,45 移送コンベア
26 昇降駆動装置
26A フレーム昇降駆動装置
27 ボード昇降板
28 側片部折曲加圧部材(折曲板)
28A 垂直面
28B 傾斜面
29,63 側片部折曲圧調整装置(折曲板ばね)
30 側片部折曲加圧部材進退駆動装置(折曲板進退駆動装置)
31 フレーム
33 可動フレーム進退駆動装置
34 額縁片部折曲圧調整装置(折曲ローラばね)
35 額縁片部折曲加圧部材位置調整装置(折曲ローラ調節ボルト)
36 額縁片部折曲加圧部材(折曲ローラ)
38 押え板
39 押え板昇降調整部材(押え板調整ねじ)
41 幅方向位置調整装置(幅調整ねじ)
43,48 ならしステーション
44 転回ステーション
47 第3貼着ステーション(第2側片部貼着ステーション)
49 耳片折曲加圧部材(折込板)
50 耳片折曲加圧部材位置調整装置兼耳片折曲圧調整装置(折込片取付具)
51 軸
53 可動フレーム
54 折込面
55 取付ボルト
57 上面(表面)
58 第1側面
59 第2側面
60 巻取外皮供給装置
61 折曲加圧部材支持部(折曲板支持部)
62 折曲ローラアーム
63,29 側片部折曲圧調整装置(折曲板ばね調整ねじ)
64 側片部折曲貼着装置
65 額縁片部折曲貼着装置
66 耳片折曲貼着装置
67 昇降装置
68 ボード押え装置
69 流体シリンダ
70 流体圧力調整器
71 スリット状噴出体
72 弾性板状体

Claims (9)

  1. 表面(57)と裏面(6)と相対向する第1側面(58)と相対向する第2側面(59)とを有する無機繊維ボード(2)に、外皮(1)を貼着する、無機繊維ボードの外皮貼着装置であって、
    前記ボード(2)に前記外皮(1)を供給する巻取外皮供給装置(60)と前記外皮(1)に接着剤を塗布する接着噴霧装置(14)とを有する、前記ボードの表面(57)に外皮(1)を貼着する第1ステーション(13)と、
    前記第1ステーション(13)においてボード(2)に貼着された外皮(1)を、所定長さに切断する外皮切断装置(16)と、
    所定長さに切断された外皮(1)を切り込み加工して、外皮(1)に、前記ボードの表面(57)を覆う主体部(3)と、前記ボードの第1側面(58)を覆う第1側片部(4)と、前記ボードの第2側面(59)を覆う第2側片部(5)と、該第1側片部(4)に連続し、前記ボードの裏面(6)の周縁を覆う第1額縁片部(7,8)と、該第2側片部(5)に連続し、前記ボードの裏面(6)の周縁を覆う第2額縁片部(9, 10)と、互いに隣接する側片部(4、5)間の隅部(19)に位置し、前記第1側片部(4)に連続する4つの耳片(23)とを形成する、カッタ(18)と、
    ボードの第1側面(58,58)と外皮の第1側片部(4,4)とに接着剤を塗布する噴霧装置(24A)と、
    前記噴霧装置(24A)により接着剤が塗布されたボードの第1側面(58, 58)に外皮の第1側片部(4,4)を貼着する第2ステーション(25)と、
    前記第2ステーション(25)で貼着された外皮(1)とボード(2)とを密着せしめる、ならしステーション(43)と、
    前記ならしステーション(43)により外皮(1)と密着されたボード(2)を90°転回せしめるボード転回ステーション(44)と、
    90°転回されたボードの第2側面(59,59)と外皮の第2側片部(5,5)とに接着剤を塗布する噴霧装置(46)と、
    前記噴霧装置(46)により接着剤が塗布されたボードの第2側面(59,59)に、外皮の第2側片部(5,5)を貼着する第3ステーション(47)と、
    前記第3ステーション(47)で貼着された外皮(1)とボード(2)とを密着せしめる、ならしステーション(48)と、
    ボード(2)の移送コンベア(12, 15, 17, 24, 25A, 45)と、を有する、無機繊維ボードの外皮貼着装置において、
    前記第2ステーション(25)と前記第3ステーション(47)との各々は、フレーム(31)と、ボードの第1側面及び第2側面(58,59)への外皮側片部折曲貼着装置(64)と、第1額縁片部及び第2額縁片部(7,8、9,10)のボード裏面縁への額縁片折曲貼着装置(65)と、前記耳片(23)を前記ボードの第2側面(59)端へ折曲貼着する耳片折曲貼着装置(66)と、第1額縁片部及び第2額縁片部(7,8、9,10)と耳片(23)との折曲貼着位置でボードの表面(57)に当接するボード押え装置(68)と、ボード(2)及びフレーム(31)の一方を昇降させる昇降装置(67)とよりなり、
    前記フレーム(31)と外皮側片部折曲貼着装置(64)と額縁片折曲貼着装置(65)と耳片折曲貼着装置(66)と昇降装置(67)とボード押え装置(68)とは、左右対称に構成されており、
    前記フレーム(31)は、幅方向位置調整装置(41)により、移送コンベアの幅方向での位置調整可能とされ、
    前記外皮側片部折曲貼着装置(64)は、前記フレーム(31)上に固定される側片部折曲加圧部材進退駆動装置(30)と、該進退駆動装置(30)に連結され、前記フレーム上を幅方向へ進退可能な折曲加圧部材支持部(61)と、ボード(2)及びフレーム(31)の一方の昇降と共に、第1側片部及び第2側片部(4,5)を折曲しボード(2)の第1側面(58)及び第2側面(59)へ加圧貼着する側片部折曲加圧部材(28)とよりなり、
    前記側片部折曲加圧部材(28)は、ボード(2)の長さ以上の長さを有し、ボードの長さ方向に折曲加圧部材支持部(61)に支持され、側片部折曲圧調整装置(29,63)により第1側片部及び第2側片部(4, 5)の折曲加圧調整可能とされ、
    前記額縁片部折曲貼着装置(65)は、前記外皮側片部折曲貼着装置(64)の上方に配置され、前記フレーム(31)上に固着される可動フレーム進退駆動装置(33)と、該駆動装置(33)に連結され、前記フレーム上を幅方向へ進退可能な可動フレーム(53)と、該可動フレーム(53)の前進と共にボードの裏面(6)へ額縁片部(7,8、9,10)を折曲し、該裏面端へ加圧貼着する額縁片部折曲加圧部材(36)とよりなり、
    前記額縁片部折曲加圧部材(36)が、ボード(2)の長さ以上の長さを有し、ボードの長さ方向に前記可動フレーム(53)に支持され、額縁片部折曲加圧部材位置調整装置(35)によりボード裏面との高さ位置調整可能とされ、かつ額縁片部折曲圧調整装置(34)により第1額縁片部及び第2額縁片部(7, 8, 9, 10)を折曲圧調整可能とされ、
    前記耳片折曲貼着装置(66)は、前記可動フレーム(53)に支承される耳片折曲加圧部材(49)を有し、
    前記耳片折曲加圧部材(49)は、耳片折曲加圧部材位置調整装置(50)により、可動フレーム(53)に対し前後方向に位置調整可能に、また耳片折曲圧調整装置(50)により耳片折曲圧調整可能に前記可動フレーム(53)に支承され、可動フレーム(53)の前進と共に、ボードの第2側面(59)に耳片(23)を折曲加圧貼着し、
    前記ボード押え装置(68)は、ボード(2)の長さ以上の長さを有する押え板(38)と押え板昇降調整部材(39)とよりなり、
    前記押え板(38)は、該押え板昇降調整部材(39)により、第1額縁片部(7, 8)および耳片(23)の折曲貼着装置(65, 66)でボードの表面(57)と当接する位置に昇降可能とされ、
    前記昇降装置(67)は、ボードの表面(57)が、前記側片部折曲加圧部材(28)より低い位置と、ボードの表面(57)が前記押え板(38)に当接する位置との間で昇降可能である、
    無機繊維ボードの外皮貼着装置。
  2. 前記耳片折曲加圧部材(49)は、弾性を有する折曲片であって、
    その先端には、可動フレーム(53)の前進と共に、ボードの第2側面(59,59)に当接摺動しつつ耳片(23)を第2側面(59, 59)に折曲し押し付ける折り込み面(54)が形成されている、請求項記載の無機繊維ボードの外皮貼着装置。
  3. 前記昇降装置(67)が、ボード(2)を昇降させる装置であって、
    昇降駆動装置(26)と、該昇降駆動装置(26)に連結されるボード昇降板(27)とよりなり、
    該ボード昇降板(27)は、ボード(2)の長さ方向にボードの長さ以上の長さを有し、移送コンベア上で該コンベアの左右両側外にはみ出して位置するボードの裏面(6)の左右両端面に下方より当接可能の位置にある、請求項または請求項記載の無機繊維ボードの外皮貼着装置。
  4. 前記昇降装置(67)が、前記フレーム(31)に連結されるフレーム昇降装置(26A)である、請求項2または請求項3記載の無機繊維ボードの外皮貼着装置。
  5. 側片部折曲圧調整装置(29)、額縁片部折曲圧調整装置(34)及び耳片折曲圧調整装置(50)が、流体圧により圧力調整可能とされている、請求項記載の無機繊維ボードの外皮貼着装置。
  6. 側片部折曲加圧部材(28)、額縁片部折曲加圧部材(36)及び耳片折曲加圧部材(49)が、ばねを介して軸支されるローラである、請求項記載の無機繊維ボードの外皮貼着装置。
  7. 側片部折曲加圧部材(28)、額縁片部折曲加圧部材(36)及び耳片折曲加圧部材(49)の当接先端面が、半球状面である、請求項記載の無機繊維ボードの外皮貼着装置。
  8. 側片部折曲加圧部材(28)、額縁片部折曲加圧部材(36)及び耳片折曲加圧部材(49)が、空気圧により圧力調整可能とされている、請求項記載の無機繊維ボードの外皮貼着装置。
  9. 側片部折曲加圧部材(28)、額縁片部折曲加圧部材(36)及び耳片折曲加圧部材(49)が、断面U字状の弾性板体(72)である、請求項記載の無機繊維ボードの外皮貼着装置。
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