JP2757880B2 - パック、その製造方法及び製造装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、外側に粘着性のストリップ又は粘着性の
ラベルを有する開封部を備えた、特にペーパータオル用
の（フィルム）パックの製造法、同製造法を実施するた
めの装置、及び同製造法により製造される特別に設計さ
れた（フィルム）パックに関する。

［従来の技術］ 通常ペーパータオルは非常に薄いプラスチックフィル
ムからなる直方体パックに詰め込まれて提供されてい
る。普通この種のパックは折り畳んであるペーパータオ
ルを10枚収容している。

フィルムパックは開閉可能な開封部を有している。広
く使われているこの種のフィルムパックでは、ミシン目
により規定される開封タブはパックの（大きな面の）前
部壁に配置されている。この開封タブは（上方の小さな
面の）端壁に向かって延びている。舌の形をした開封タ
ブの端の領域には、粘着性のない摘み端により前部壁か
ら引っ張られる粘着性のストリップが設けられている。
ペーパータオル用の（上方の）延長開口部がこのように
して現われる。

粘着性のストリップを有する開閉可能な開封部が、パ
ックの細長い側壁の一つに配置されているこの種のフィ
ルムパックも公知である。

［発明が解決しようとする課題］ この発明はこの種のパックの製造及び設計に関する。
この発明の目的は材料を節約しながらパックの開封の助
けとなる粘着性のストリップ又は粘着性のラベルを設計
及び製造し、ストリップ又はラベルを効果的にパックに
貼付して、パックを安価に製造することである。

［課題を解決するための手段、作用、及び発明の効果］ この目的を達成するこの発明の製造方法は、片面が粘
着性の物質で被覆されていて、幅が粘着性のストリップ
を２本又は粘着性のラベルを２枚並べた寸法を有するウ
ェブ材料から粘着性のストリップ又は粘着性のラベルを
切り抜き、相互に対向して適切な位置に配置されて２列
を形成して搬送される一対のパックに粘着性のストリッ
プ又は粘着性のラベルを同時に貼付することを特徴とし
ている。

従って、この発明の製造方法では、並んで一緒に搬送
される２個のパックの適切な場所に粘着性のストリップ
又は粘着性のラベルが同時に貼付される。ストリップ又
はラベルはパックに貼付される直前にウェブ材料から切
断される。

この発明の更に別の特徴によれば、ウェブ材料は粘着
性のストリップ又は粘着性のラベルに非粘着性の摘み端
を形成するカバーストリップを両側端に備えている。こ
の発明によれば、両カバーストリップは、２倍の幅を有
するウェブ材料を中央で切断することにより製造され
る。

この発明の特に有利な実施例では、適切な打ち抜きに
よる幅が２倍ある粘着性のストリップ又は粘着性のラベ
ル（２重ストリップ又は２重ラベル）が（２倍の幅のあ
る）ウェブ材料から抜ち抜かれ、対になって適切な相対
的位置に搬送されるパックの前壁に貼付される。２重ス
トリップ又は２重ラベルは貼付されてから中央で切断さ
れ、更に搬送されながら、パックの端の位置へと折り曲
げられる。即ち、ストリップの突出部、又はラベルの突
出部が隣接した端壁又は側壁に向かって折り曲げられ
る。

この発明の製造法を実施する装置は、ウェブ材料用及
びカバーストリップ又は材料ストリップ用のロール又は
リールと、形状及び大きさが粘着性のストリップを２本
又は粘着性のラベルを２枚合わせたものに等しい少なく
とも１個の打ち抜きローラとを有している。更に、２列
をなして搬送されるパックが同一方向を向いた相対的位
置に搬送されると、一方の列のパックが180゜又は開封
部が側壁に配置されている場合には両列が90゜回転させ
られて、両パック列のパックが皆端壁又は側壁で相互に
向かい合うようになる。

この発明の製造法により製造されるパックでは、粘着
性のラベルは開封部の辺りで前部壁のほぼ全幅を覆い、
ラベルの突出部（脚）が端壁の表面のほぼ半分を占める
ように貼付される。粘着性のラベルによりパックの開封
部は安定性が増大する。特に、端壁は端壁の長さを越え
て突出しているラベルの突出部により取り出し口に隣接
した表面部が安定化する。

この発明の更に別の特徴は、パック及び開封部の製造
方法、装置の設計、及びパック自体に関する。

以下、図面を参照して粘着性のストリップ又は粘着性
のラベルの製造法、装置、及びパックの実施例を詳細に
説明する。

［実施例］ 第１図は非常に薄いフィルム（例えば参照符号30）か
らなるパックを示す。このパックは折り畳んだペーパー
タオルなどの山の収容に特に適している。

パックは一連のフィルムウェブの一部として第２図に
示した長方形のブランク20から作られる。ブランク20
は、前部壁22、後部壁23、両壁の間に配置された側壁2
4、そして相互に重ねられて密封される側壁タブ25、26
を有している。これらの壁の上下両自由端部を折り曲げ
ることにより上部壁27及び下部壁28が形成される。折り
曲げるタブは、外側及び内側の長手方向タブ29、30、及
び側面のタブ31、32である。第１図の実施例では、上部
壁27及び下部壁28は次のようにして形成される。先ず側
面のタブ31、32を中身に向かって内側に折り曲げる。こ
れにより長手方向のタブ30、29が台形になる。次にこの
台形になった両タブを中身に向かって内側に折り曲げ
る。

パックは前部壁22に開封部を有している。上部壁27の
側の前部壁22にはミシン目33がこの例では弧状に入れて
ある。ミシン目33は、前部壁22と上部壁27とにより形成
される前部の縁35まで延びている。この縁は開封タブ34
を開閉する際に枢軸として機能する。ミシン目33の終端
は、前部の垂直な縁36、37、及び前部壁22と上部壁27と
により形成される前方の角38、39から離れている。

開封タブ34の開閉は、外部から取り付けられた粘着性
のラベル40により行なわれる。ラベル40は、一方の表面
が粘着性の物質で被覆されている幾らか厚めのフィルム
からなる。

第１図及び第２図の実施例では、粘着性のラベル40は
設計、形状、配置に特別の配慮がなされている。粘着性
のラベル40は、開封タブ34よりも長手方向及び横断方向
の寸法が共に大きい。粘着性のラベル40は、この例では
下方の縁が弧状をしており、この弧に連なる直線制限縁
41の部分が前部壁22の垂直な縁36、37（の辺り）に位置
するように前部壁22に配置される。従って、前部壁22の
領域の中でも上部壁27に隣接した領域は、粘着性のラベ
ル40により完全に覆われる。

粘着性のラベル40の連結部42は、同じ幅を有する矩形
状をしており、上部壁27に配置され、接着される。連結
部42は、上部壁27のほぼ半分を占め、外側の長手方向タ
ブ29及び両側面タブ31、32を覆う。開封タブ及び上部壁
27は、粘着性のラベル40、特にその連結部42により固定
される。上部壁27に接着されている連結部は開閉動作中
でもその位置を動かない。

粘着性のラベルは開封タブ34の外側の下方領域に粘着
性のない摘み部43を有している。摘み部43は粘着性のラ
ベル40の粘着性の物質の付いている側に非粘着性のスト
リップを貼付することにより形成される。

第３図に示す（フィルム）パックの例では、開封部は
パックの側壁44に設けられている。側壁44は、２個の長
手方向タブ29、30を接着して形成される。外側の長手方
向タブ29は開閉タブでもある。この開閉部は外側の長手
方向タブ29に設けられた両切り込み46により側方の長さ
が制限されている。

細長い矩形状の粘着性ストリップ47は、一方の面に粘
着性の物質が被覆されているフィルムからなり、一方の
脚部が側壁44に位置すると共に開閉タブ45に接続されて
おり、他方の脚が前部壁22に位置している。前部壁22に
位置する粘着性ストリップ47の自由端部には、第１図及
び第２図の実施例と同じように、粘着性のない摘み部50
が形成されている。

第４図ないし第７図に第１図及び第２図のパック及び
開封部の付いたその他のパックの製造に適した製造法及
び装置の詳細を示す。直方体（フィルム）パック51は、
パッケージ装置から平行な２本のパック列52、53をなし
て搬送される。この実施例では、２本のパック列52、53
のパックは、製造工程により、いずれも同じ方向を向い
ている。パック列52、53の対向するパックを対にして一
度に粘着性のラベル40を張り付けるために、一方の列の
パック、この例ではパック列53のパックを180゜回転さ
せて、パック列52、53の対応するパックが上部壁27で相
互に対面するように配置する。前部壁22が上を向いてい
る。

このような相対的な位置で、パック列52、53はラベル
ステーション54に至る。ここで２倍の幅を有する粘着性
ラベルである２重ラベル55がパック列52、53の相互に対
向する両隣接パック51に同時に貼付される。この目的の
ために、２重ラベル55が２個のパックの正しい位置、即
ち、前部壁22に割り当てられた所定箇所に正確に貼付さ
れるように、パック列52、53はお互いに所定距離だけ離
隔して配置される。従って、途中の位置では２重ラベル
55は、隣接した一対のパック51の前部壁22に貼付され
て、両パックを連結する。個々の粘着性のラベル40の連
結部42は、両パック51を連結している橋の部分である。

一対のパック51が更に搬送されと、２重ラベル55が連
結された両パック51の間の中央部で切断刃56（第５図）
により切断されて、２個の分離した粘着性ラベル40にな
る。

前部壁22の前部の縁35を越えて突出している粘着性の
ラベル40の突出部、特に連結部42は、内側に折り曲げら
れて上部壁27の垂直面に貼付される。第１図の種類のパ
ック51は、このようにして同時に２個形成される。

２重ラベル55はラベルステーション54で対応する寸
法、即ち、少なくとも２倍の幅のフィルム材料からなる
ウェブ材料57から切り取られる。一方の面に粘着性の物
質を有するウェブ材料57は巻かれてリール58を形成す
る。ウェブ材料57はリールから継続的に引っ張り出さ
れ、偏倚ローラ59、60を介して貼付ローラ61の周面に運
ばれる。貼付ローラ61は外周面がパック51、即ちパック
列52、53の直ぐ上に位置していて、粘着性のラベル40又
は粘着性のストリップ47、即ち貼付ローラ61の外周面に
形成される２重ラベル55がパック51の移動中にパック51
の上面に貼付される。

個々の粘着性のラベル40、粘着性のストリップ47、又
は２重ラベル55は、貼付ローラ61の領域でウェブ材料57
から打ち抜かれることにより形成される。この目的のた
めに、貼付ローラ61には打ち抜きローラ62が設けられて
いる。打ち抜きローラは周面に突出ナイフ63を備えてい
る。突出ナイフは形成すべき粘着性のラベル、粘着性の
ストリップ、又は２重ラベルに対応した形状に配置され
ている。打ち抜きローラ62により、特に、打ち抜きロー
ラ62又はナイフ63を貼付ローラ61の外周面又はウェブ材
料57に押し当てることにより、個々の粘着性のラベル40
又は粘着性のストリップ47又は２重ラベル55が生成され
る。

第６図、第７図、第８図の好ましい実施例では、２重
ラベル55はウェブ材料57から打ち抜かれる。ウェブ材料
57の幅は、貼付ローラ61の両側に廃棄ストリップ64が余
りとして残るように選択される。図示の装置では、製造
動作を損なわないように廃棄ストリップ64は廃棄リール
65に巻き取られるようにしている。

２重ラベル55は対になって供給されるパック列52、53
のパック上に次々に連続して取り付けられる。対になっ
ているパックは上部壁27が相互に対面するように配置さ
れ、２重ラベル55のパック51の上部への前述の取り付け
を保証するように上部壁が相互に離隔している。

２重ラベル55が両パック51に取り付けられると両パッ
ク51の間に掛け渡されている２重ラベル55は回転するデ
ィスク状の切断ナイフ66により中央の切断カット56で切
断される。

その後パック51は、図示の例では相対的な位置を維持
したままとぎれずに更に搬送される。切断後に粘着性の
ラベル40に形成されパック51の前部壁22を越えて突出す
る連結部42は、下方に向かって折り曲げられて上部壁27
の面に張り付けられる。この目的のために、パック列5
2、53の間には折り曲げ部材が設けられている。図示し
た実施例では、折り曲げ部材は回転折り曲げディスク67
として設計されている。折り曲げディスク67は折り曲げ
動作に適するように二重円錐形状をしている。両面に配
置されている傾斜した折り曲げ面68は、突起である連結
部42に当接してこれを下方に移動させ、折り曲げディス
ク67の平らな部分69で折り曲げられた連結部42を上部壁
27に押し当てる。このようにしてパック51の開封部が形
成される。

粘着性のラベル40に取り付けられる摘み部43は紙やフ
ィルムなどの材料ストリップ70により形成され、粘着性
のラベル40の粘着面に取り付けられる。材料ストリップ
70は材料ロール71から継続的に引き出される。実施例で
は、材料ストリップ70は、幅が２倍あり、搬送中に切断
ナイフ72により中央が切断される。このようにして得ら
れた２本の部分ストリップ73、74は、偏倚ローラ75の周
囲に掛け渡されて相互に引き離される。離隔距離は、ウ
ェブ材料57上の部分ストリップ73、74の所望の相対的位
置に調節される。部分ストリップ73、74は継続的にウェ
ブ材料57の粘着面の側端部に押圧される。部分ストリッ
プ73、74は、このようにしてウェブ材料57の側端部にし
っかりと張り付けられる。部分ストリップ73、74の相対
的位置は、粘着性のラベル40又は２重ラベル55の打ち抜
き又は切り抜き中に、摘み部50が粘着性のラベル40の縁
又は端に形成される位置である。部分ストリップ73、74
の打ち抜き動作中に得られる廃棄物は廃棄ストリップ64
と共に搬送される。

前記の製造法及び装置の修正を第８図に示す。２重ラ
ベル55は、ウェブ材料57から打ち抜かれるのではなく、
個々の粘着性ラベル40として生産され、これらが対にな
って一対のパック51に張り付けられる。この目的のため
に、部分ストリップ73、74を有するウェブ材料57は、切
断又は打ち抜きステーションの前のディスク状切断ナイ
フ76により搬送中に長手方向の中央で分割される。即
ち、ウェブ材料57は貼付ローラ61及び打ち抜きローラ62
に至る前に長手方向の中央が分割される。このようにし
て得られた部分ウェブ77、78は、相互に離れて貼付ロー
ラ61の周囲へとガイドされる。この例では、貼付ローラ
61に設けられた打ち抜きローラ62のナイフ63は、相互に
離隔して配置された個々の粘着性のラベル40が部分ウェ
ブ77、78の領域の貼付ローラ61の周面に得られるように
設計されている。

粘着性のラベル40は、前述のように連結部42がパック
から突出するように、パック51の頂部面に貼付される。
パック51が更に搬送される間に、連結部42は第６図の実
施例に対応した折り曲げ部材（折り曲げディスク67）又
は固定されたカム状折り曲げ部材により上部壁27に向か
って折り曲げられる。

以上に述べた製造法及び装置は、パックに貼付する従
来の粘着性のストリップ47の製造及び貼付にも適してい
る（第９図及び第10図）。この種の粘着性のストリップ
47の製造及び貼付工程及び装置は、既に述べた実施例と
同様である。従って、第10図では類似した部品には先に
述べた実施例と同じ参照符号を付した。

先に述べた実施例では、粘着性のストリップ47はウェ
ブ材料57から切断されて幅が２倍あり、２倍の長さの２
重ストリップ９の粘着性ストリップ、又は個々の粘着性
ストリップ47として対になってが形成された。第９図に
示すように、２重ストリップ79の生産に当たって、これ
らが対になって搬送されるパックに張り付けられ、この
例では、切断ナイフ66により中央部で切断され、粘着性
のストリップ47の突出脚48が形成される。突出脚48は、
折り曲げディスク67として設計されている折り曲げ部材
により、既に述べたように下方に折り曲げられる。第10
図の実施例は、開封ストリップが脚49により前部壁42に
保持され、脚48により細長い側壁44に保持されている第
３図のパックの製造法である。

この目的のために、パック51は長手方向の軸が搬送方
向を向いた状態で平行なパック列52、53をなして搬送さ
れる。パック51の供給中に相対的な位置が変わるので、
側壁が相互に向き合うように両パック列52、53のパック
は90゜回転される。パックの回転は先の実施例と同じよ
うに、パック列52、53の上方に配置され、吸引しながら
回転する回転ピストン80により実施される。

粘着性のストリップ47又は２重ストリップ79は幅が狭
いので、打ち抜きローラ81は先に述べた実施例の打ち抜
きローラ62とは異なっている。複数個の切断刃82が軸方
向を向いて周面上に等間隔に配置されている、２重スト
リップ79（又は２個の粘着性のストリップ47）は貼付ロ
ーラ61に載置されると、切断刃によりウェブ材料57から
一時に切り取られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は開封部を有するペーパータオル用のフィルムパ
ックの斜視図、 第２図は第１図のパックのブランクを構成するフィルム
ウェブの一部を示す図、 第３図はペーパータオル用の別のフィルムパックの斜視
図、 第４図は粘着性のラベル（２倍の幅）を形成するための
ウェブ材料の平面図、 第５図は幅が２倍ある粘着性のラベル（２重ラベル）を
示す図、 第６図は２重ラベルの製造及び貼付装置の概略を示す斜
視図、 第７図は第６図の装置を模式化して示す側面図、 第８図は第６図の実施例を修正した粘着性ラベル製造貼
付装置の概略を示す斜視図、 第９図は幅が２倍ある粘着性のストリップ（２重ストリ
ップ）を製造するためのウェブ材料を示す図、 第10図は幅が２倍ある粘着性のストリップをパックに貼
付するための装置の斜視図である。 22……前部壁、27……上部壁、34……開封タブ、40……
粘着性のラベル、42……連結部、47……粘着性ストリッ
プ、51……パック、52、53……パック列、57……ウェブ
材料

Claims (24)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】パック（51）の外側に貼り付けられた粘着
   性ストリップ（47）または粘着性ラベル（40）を有した
   開封補助部を含み、特にペーパタオルを収容するパック
   の製造方法であって： 一方の面が粘着性物質で被覆されている材料ウェッブ
   （57）から、２重の幅の粘着性ラベル（40）または粘着
   性ストリップ（47）を切り取る切り取り工程と； 端壁（27）または側壁（44）を相互に対向させた状態で
   相互に所定距離離間し対をなして２列（52,53）で連続
   してパック（51）を搬送する搬送工程と； 対をなして搬送されているパック（51）において相互に
   対向している端壁（27）または側壁（44）に隣接し相互
   に同じ方向を向いている壁（22）に２重の幅の粘着性ラ
   ベル（40）または粘着性ストリップ（47）を貼り付ける
   貼り付け工程と； 対をなして搬送されているパック（51）において相互に
   対向している端壁（27）または側壁（44）に隣接し相互
   に同じ方向を向いている壁（22）に貼り付けられた２重
   の幅の粘着性ラベル（40）または粘着性ストリップ（4
   7）を対をなして搬送されているパック（51）の間で切
   断する切断工程と；そして、 対をなして搬送されているパック（51）において相互に
   対向している端壁（27）または側壁（44）に隣接し相互
   に同じ方向を向いている壁（22）に貼り付けられた粘着
   性ラベル（40）または粘着性ストリップ（47）において
   対をなして搬送されているパック（51）の間で切断され
   ることにより壁（22）から突出している部分（42,48）
   を端壁（27）または側壁（44）に向かい折り曲げて端壁
   （27）または側壁（44）に貼り付ける突出部分折曲貼り
   付け工程と； を備えている、ことを特徴とするパックの製造方法。
2. 【請求項２】上記切り取り工程の以前に材料ウェッブ
   （57）の粘着性物質で被覆されている一方の面において
   ２重の幅の粘着性ラベル（40）または粘着性ストリップ
   （47）の両端部に対応した部分に粘着性の無いストリッ
   プ（73,74）が貼り付けられ、粘着性の無いストリップ
   （73,74）は２重の幅の粘着性ラベル（40）または粘着
   性ストリップ（47）とともに上記切り取り工程で材料ウ
   ェッブ（57）から切り取られて２重の幅の粘着性ラベル
   （40）または粘着性ストリップ（47）の夫々において摘
   み部（43,50）を構成する、ことを特徴とする請求項１
   に記載のパックの製造方法。
3. 【請求項３】粘着性の無いストリップ（73,74）は１本
   の粘着性の無いストリップ（70）を縦に２分割し、材料
   ウェッブ（57）の粘着性物質で被覆されている一方の面
   において２重の幅の粘着性ラベル（40）または粘着性ス
   トリップ（47）の両端部に対応した部分に向かい末広が
   りに導かれる、ことを特徴とする請求項２に記載のパッ
   クの製造方法。
4. 【請求項４】粘着性物質で被覆されている一方の面を有
   しているとともに粘着性の無い摘み部（43,50）が上記
   一方の面の一端部に設けられパック（51）の外側に貼り
   付けられた粘着性ストリップ（47）または粘着性ラベル
   （40）を有した開封補助部を含み、粘着性ストリップ
   （47）または粘着性ラベル（40）は、パック（51）に向
   かい供給される材料ウェッブ（57）から摘み部（43,5
   0）とともに切り取られる、特にペーパタオルを収容す
   るパックの製造方法であって： 材料ウェッブ（57）は、粘着性ストリップ（47）または
   粘着性ラベル（40）を少なくとも２つ相互に隣接して並
   べた寸法に相当する幅を有していて、材料ウェッブ（5
   7）がその長手方向に搬送されている間に、２つの相互
   に隣接して並べられている粘着性ストリップ（47）また
   は粘着性ラベル（40）の中心線に沿い切断されて２本の
   部分ウェッブ（77,78）にされ； 材料ウェッブ（57）が２本の部分ウェッブ（77,78）に
   切断される前に、材料ウェッブ（57）において２つの相
   互に隣接して並べられている粘着性ストリップ（47）ま
   たは粘着性ラベル（40）の両端部に対応する部分に摘み
   部（43,50）の為の２本の粘着性の無いストリップ（73,
   74）が貼り付けられ；そして、 ２つの相互に隣接して並べられている粘着性ストリップ
   （47）または粘着性ラベル（40）が摘み部（43,50）と
   ともに２本の部分ウェッブ（77,78）及び２本の粘着性
   の無いストリップ（73,74）から対になって切り取ら
   れ、相互に対向した対の状態で２列（52,53）に供給さ
   れるパック（51）に同時に供給されてパック（51）に貼
   り付けられる； ことを特徴とするパックの製造方法。
5. 【請求項５】２本の粘着性の無いストリップ（73,74）
   は１本の粘着性の無いストリップ（70）を縦に２分割し
   て形成され、材料ウェッブ（57）の粘着性物質で被覆さ
   れている一方の面において２重の幅の粘着性ラベル（4
   0）または粘着性ストリップ（47）の両端部に対応した
   材料ウェッブ（57）の両端部に向かい末広がりに導かれ
   る、ことを特徴とする請求項４に記載のパックの製造方
   法。
6. 【請求項６】相互に対向した対の状態で２列（52,53）
   に供給されるパック（51）は、端壁（27）または側壁
   （44）を相互に対向させている、ことを特徴とする請求
   項４に記載のパックの製造方法。
7. 【請求項７】２つの相互に隣接して並べられている粘着
   性ストリップ（47）または粘着性ラベル（40）は両端部
   間の幅が材料ウェッブ（57）の幅よりも小さくなるよう
   材料ウェッブ（57）から打ち抜かれ、粘着性ストリップ
   （47）または粘着性ラベル（40）が打ち抜かれた後の材
   料ウェッブ（57）の廃棄ストリップ（64）は巻き取られ
   て収集される、ことを特徴とする請求項１または請求項
   ４に記載のパックの製造方法。
8. 【請求項８】対の状態で２列（52,53）に供給されるパ
   ック（51）は、一方の列（52）が180度回転されること
   により夫々の端壁（27）が相互に対向される、ことを特
   徴とする請求項１または請求項４に記載のパックの製造
   方法。
9. 【請求項９】対の状態で２列（52,53）に供給されるパ
   ック（51）は両方の列（52）が90度回転されることによ
   り夫々の側壁（44）が相互に対向され、その後に２列
   （52,53）中の対のパック（51）の両者の夫々の側壁（4
   4）から側壁（44）に隣接し相互に同じ方向を向いてい
   る壁（22）にかけて２つの相互に隣接して並べられてい
   る粘着性ストリップ（47）または粘着性ラベル（40）が
   貼り付けられている、ことを特徴とする請求項１または
   請求項４に記載のパックの製造方法。
10. 【請求項１０】粘着性ラベル（40）または粘着性ストリ
    ップ（47）を製造し、これら粘着性ラベル（40）または
    粘着性ストリップ（47）を特にペーパタオルを収容する
    パック（51）に貼り付けることによりパックを製造する
    パックの製造装置であり： パック（51）は粘着性ラベル（40）または粘着性ストリ
    ップ（47）がパック（51）に貼り付けられるラベルステ
    ーション（54）に向かい相互に離間した２列（52,53）
    で供給され； ラベルステーション（54）にはまた、粘着性ストリップ
    （47）または粘着性ラベル（40）を少なくとも２つ相互
    に隣接して並べた寸法に相当する幅を有しているととも
    に一方の面が粘着性物質で被覆されている材料ウェッブ
    （57）が、供給され； ラベルステーション（54）では、相互に隣接して対に並
    べられた状態の２つの粘着性ストリップ（47）または粘
    着性ラベル（40）が切断手段（62,81）により材料ウェ
    ッブ（57）から切り取られ； ラベルステーション（54）に２列（52、53）で供給され
    るパック（51）の相互に対向している端壁（27）または
    側壁（44）に隣接し相互に同じ方向を向いている壁（2
    2）に、２重の幅の粘着性ラベル（40）または粘着性ス
    トリップ（47）が貼付けローラ（61）により貼り付けら
    れ；そして、 ２列（52、53）のパック（51）の供給方向においてラベ
    ルステーション（54）の下流側にはパック（51）の２列
    （52、53）の間に切断ナイフ（66）が配置されていて、
    ２列（52、53）で供給されるパック（51）の相互に対向
    している端壁（27）または側壁（44）に隣接し相互に同
    じ方向を向いている壁（22）に貼り付けられた２重の幅
    の粘着性ラベル（40）または粘着性ストリップ（47）が
    切断ナイフ（66）により相互間の中心線で切断される； ことを特徴とするパックの製造装置。
11. 【請求項１１】１本の粘着性の無いストリップ（70）を
    縦に２分割して形成された２本の粘着性の無いストリッ
    プ（73,74）が、材料ウェッブ（57）の粘着性物質で被
    覆されている一方の面において２重の幅の粘着性ラベル
    （40）または粘着性ストリップ（47）の両端部に対応し
    て供給される、ことを特徴とする請求項10に記載のパッ
    クの製造装置。
12. 【請求項１２】２列（52、53）のパック（51）の供給方
    向において切断ナイフ（66）の下流側にはパック（51）
    の２列（52、53）の間に少なくとも１つの折り曲げ部材
    （67）が配置されており、折り曲げ部材（67）は、２列
    （52、53）のパック（51）の間で切断されることにより
    ２列（52、53）のパック（51）の上記壁（22）から突出
    している部分（42,48）を端壁（27）または側壁（44）
    に向かい折り曲げて端壁（27）または側壁（44）に貼り
    付ける、ことを特徴とする請求項10に記載のパックの製
    造装置。
13. 【請求項１３】相互に隣接した２つの粘着性ラベル（4
    0）または粘着性ストリップ（47）を製造し、これら粘
    着性ラベル（40）または粘着性ストリップ（47）を２列
    で供給される特にペーパタオルを収容する相互に隣接し
    た２つのパック（51）に貼り付けることによりパックを
    製造するパックの製造装置であり、ここにおいては相互
    に隣接した２つの粘着性ラベル（40）または粘着性スト
    リップ（47）は一方の面が粘着性物質で被覆されている
    材料ウェッブ（57）から切り取られ、材料ウェッブ（5
    7）の粘着性物質で被覆されている一方の面には相互に
    隣接した２つの粘着性ラベル（40）または粘着性ストリ
    ップ（47）の両端部に対応して２本の粘着性の無いスト
    リップ（73,74）が摘み部（43,50）の形成の為に供給さ
    れ； 材料ウェッブ（57）は粘着性ストリップ（47）または粘
    着性ラベル（40）を少なくとも２つ相互に隣接して並べ
    た寸法に相当する幅を有していて、材料ウェッブ（57）
    が貼付けローラ（61）に向かいその長手方向に搬送され
    ている間に、２つの相互に隣接して並べられている粘着
    性ストリップ（47）または粘着性ラベル（40）の中心線
    に沿い切断ナイフ（76）により切断されて２本の部分ウ
    ェッブ（77,78）にされ； 材料ウェッブ（57）が切断ナイフ（76）により切断され
    て２本の部分ウェッブ（77,78）にされる以前に２本の
    粘着性の無いストリップ（73,74）は、１本の粘着性の
    無いストリップ（70）を切断ナイフ（72）により縦に２
    分割して形成されて材料ウェッブ（57）の粘着性物質で
    被覆されている一方の面において２重の幅の粘着性ラベ
    ル（40）または粘着性ストリップ（47）の両端部に対応
    して摘み部（43,50）の形成の為に供給され； ２本の粘着性の無いストリップ（73,74）を伴った２本
    の部分ウェッブ（77,78）からは打ち抜きローラ（62,8
    1）が摘み部（43,50）付きの２重の幅の粘着性ラベル
    （40）または粘着性ストリップ（47）を打ち抜き； 打ち抜きローラ（62,81）に対向した貼付けローラ（6
    1）が、２本の粘着性の無いストリップ（73,74）を伴っ
    た２本の部分ウェッブ（77,78）から打ち抜かれた摘み
    部（43,50）付きの２重の幅の粘着性ラベル（40）また
    は粘着性ストリップ（47）を相互に隣接した２つのパッ
    ク（51）に対して同時に貼り付ける； ことを特徴とするパックの製造装置。
14. 【請求項１４】２つのパック（51）に貼り付けられた摘
    み部（43,50）付きの２重の幅の粘着性ラベル（40）ま
    たは粘着性ストリップ（47）において２つのパック（5
    1）の相互間に突出した部分（42,48）が、２つのパック
    （51）の供給方向における下流側で２つのパック（51）
    の間に配置される少なくとも１つの折り曲げ部材（67）
    により２つのパック（51）において相互に対向している
    端壁（27）または側壁（44）に向かい折り曲げられて端
    壁（27）または側壁（44）に貼り付けられる、ことを特
    徴とする請求項13に記載のパックの製造装置。
15. 【請求項１５】材料ウェッブ（57）から打ち抜きローラ
    （62,81）により２重の幅の粘着性ラベル（40）または
    粘着性ストリップ（47）が打ち抜かれることにより生じ
    た廃棄ストリップ（64）は巻き取られて収集される、こ
    とを特徴とする請求項10または請求項13に記載のパック
    の製造装置。
16. 【請求項１６】廃棄ストリップ（64）は貼付けローラ
    （61）の回りに案内されて廃棄リール（65）の方向に向
    かわせられる、ことを特徴とする請求項15に記載のパッ
    クの製造装置。
17. 【請求項１７】１つの壁（22）の領域においてミシン目
    （33）により規定された開封タブ（34）と、この開封タ
    ブ（34）に部分的に重なる粘着性ラベル（40）と、を有
    する開口補助部を備えており、折り畳んであるペーパー
    タオルを特に収容するための、パックであって、 粘着性ラベル（40）が上記１つの壁（22）の開封タブ
    （34）が規定されている領域の全幅をほぼ覆って延びて
    いる、 ことを特徴とするパック。
18. 【請求項１８】粘着性ラベル（40）は上記１つの壁（2
    2）の上記領域において開封タブ（34）を完全に覆って
    いる、 ことを特徴とする請求項17に記載のパック。
19. 【請求項１９】粘着性ラベル（40）は上記１つの壁（2
    2）の上記領域を越えて上記１つの壁（22）の幅の全域
    に渡り延出している、 ことを特徴とする請求項18に記載のパック。
20. 【請求項２０】粘着性ラベル（40）は上記１つの壁（2
    2）に隣接しているもう１つの壁（27）に延出している
    連結部（42）を有している、 ことを特徴とする請求項17乃至請求項19のいずれか１項
    に記載のパック。
21. 【請求項２１】連結部（42）は粘着性ラベル（40）と略
    同じ幅を有している、ことを特徴とする請求項20に記載
    のパック。
22. 【請求項２２】連結部（42）は上記１つの壁（22）に隣
    接している上記もう１つの壁（27）の幅の全域に渡り延
    出している、 ことを特徴とする請求項20または請求項21に記載のパッ
    ク。
23. 【請求項２３】上記１つの壁（22）に隣接している上記
    もう１つの壁（27）は、上記１つの壁（22）及び上記も
    う１つの壁（27）の両側に隣接する２つの側壁（24,4
    4）における上記もう１つの壁（27）側の端部から相互
    に接近する方向に折り曲げられた２つの両側タブ（31,3
    2）と、上記１つの壁（22）の反対側に位置する反対壁
    （23）における上記もう１つの壁（27）側の端部から上
    記２つの両側タブ（31,32）の上に折り曲げられた内側
    長手方向タブ（30）と、上記１つの壁（22）における上
    記もう１つの壁（27）側の端部から上記２つの両側タブ
    （31,32）の上に折り曲げられた外側長手方向タブ（2
    9）と、により構成されており、 連結部（42）は外側長手方向タブ（29）を少なくとも部
    分的に覆っている、ことを特徴とする請求項20乃至請求
    項22のいずれか１項に記載のパック。
24. 【請求項２４】粘着性ラベル（40）の連結部（42）は上
    記１つの壁（22）に隣接している上記もう１つの壁（2
    7）の外側長手方向タブ（29）及び両側タブ（31,32）に
    連結されていて、上記もう１つの壁（27）の略半分を覆
    っている、 ことを特徴とする請求項20乃至請求項23のいずれか１項
    に記載のパック。