JP2757317B2 - 高圧燃料噴射装置 - Google Patents
高圧燃料噴射装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば高速ディーゼルエンジンに好適の高
圧燃料噴射装置に関し、特に燃料噴射を行う噴射弁体の
リフト量を２段階に切り換えるようにした場合の、切り
換え用電磁コイルの耐久性の改善に関する。
圧燃料噴射装置に関し、特に燃料噴射を行う噴射弁体の
リフト量を２段階に切り換えるようにした場合の、切り
換え用電磁コイルの耐久性の改善に関する。
例えば高速ディーゼルエンジンに採用される高圧燃料
噴射装置として、いわゆる蓄圧式のものがある（例えば
特開平１−36971号公報参照）。この蓄圧式燃料噴射装
置は、例えば以下の構造を有している。即ち、ケーシン
グ内を仕切壁で蓄圧室とコイル室とに画成し、仕切壁に
小空間からなる背圧室を形成するとともに、該背圧室を
連通孔で上記蓄圧室に、細孔で上記コイル室にそれぞれ
連通させる。そして上記蓄圧室内に先端で噴射口を開閉
する噴射弁体をばねで閉方向に付勢して配置するととも
に該噴射弁体の後端部を上記背圧室に臨ませ、上記細孔
を上記コイル室内に配置された噴射制御用電磁コイルで
開閉する構造になっている。
噴射装置として、いわゆる蓄圧式のものがある（例えば
特開平１−36971号公報参照）。この蓄圧式燃料噴射装
置は、例えば以下の構造を有している。即ち、ケーシン
グ内を仕切壁で蓄圧室とコイル室とに画成し、仕切壁に
小空間からなる背圧室を形成するとともに、該背圧室を
連通孔で上記蓄圧室に、細孔で上記コイル室にそれぞれ
連通させる。そして上記蓄圧室内に先端で噴射口を開閉
する噴射弁体をばねで閉方向に付勢して配置するととも
に該噴射弁体の後端部を上記背圧室に臨ませ、上記細孔
を上記コイル室内に配置された噴射制御用電磁コイルで
開閉する構造になっている。
上記蓄圧式燃料噴射装置では、上記細孔を閉じると噴
射弁体の後端面に背圧が作用し、該背圧，燃料圧，及び
上記付勢力の合成力により噴射弁体が前進して噴射口を
閉じる。一方、噴射制御用電磁コイルにより上記細孔を
開けると上記背圧が除去され、噴射弁体が燃料圧により
付勢ばねの付勢力に抗して後退して噴射口を開く。そし
てこの場合、上記噴射弁体の後端面が上記背圧室の対向
面に当接することによってその最大リフト量が規制され
る。
射弁体の後端面に背圧が作用し、該背圧，燃料圧，及び
上記付勢力の合成力により噴射弁体が前進して噴射口を
閉じる。一方、噴射制御用電磁コイルにより上記細孔を
開けると上記背圧が除去され、噴射弁体が燃料圧により
付勢ばねの付勢力に抗して後退して噴射口を開く。そし
てこの場合、上記噴射弁体の後端面が上記背圧室の対向
面に当接することによってその最大リフト量が規制され
る。
一方、本願出願人は上記リフト量を大，小の２段階に
切り換えることができるリフト量規制構造を提案してい
る（特願昭63−259563参照）。これは上記噴射弁体体に
係止部を形成し、これと選択的に当接してリフト量を小
状態に規制するリフト規制部材を設けるとともに、該リ
フト規制部材をリフト量規制位置に移動させるリフト電
磁コイルを設けた構成となっている。このリフト量規制
構造では、リフト量を小状態に規制する場合は、リフト
電磁コイルをオンしてリフト規制部材を規制位置に吸着
保持することとなる。
切り換えることができるリフト量規制構造を提案してい
る（特願昭63−259563参照）。これは上記噴射弁体体に
係止部を形成し、これと選択的に当接してリフト量を小
状態に規制するリフト規制部材を設けるとともに、該リ
フト規制部材をリフト量規制位置に移動させるリフト電
磁コイルを設けた構成となっている。このリフト量規制
構造では、リフト量を小状態に規制する場合は、リフト
電磁コイルをオンしてリフト規制部材を規制位置に吸着
保持することとなる。
ことろがその後の実験研究により上記リフト量規制構
造の場合は以下の問題があることが判明した。即ち、上
記リフト量を小状態に規制する場合は、噴射弁体の小リ
フト開時間の全体に渡って上記リフト規制部材を噴射弁
体の開方向駆動力より大きい力でリフト量規制位置に保
持しておく必要がある。このような大きい力でリフト規
制部材をリフト量規制位置に保持するには、リフト電磁
コイルに相当の大電流を長時間供給する必要があり、そ
の結果リフト電磁コイルの焼損事故の発生が懸念され
る。
造の場合は以下の問題があることが判明した。即ち、上
記リフト量を小状態に規制する場合は、噴射弁体の小リ
フト開時間の全体に渡って上記リフト規制部材を噴射弁
体の開方向駆動力より大きい力でリフト量規制位置に保
持しておく必要がある。このような大きい力でリフト規
制部材をリフト量規制位置に保持するには、リフト電磁
コイルに相当の大電流を長時間供給する必要があり、そ
の結果リフト電磁コイルの焼損事故の発生が懸念され
る。
なお、上記噴射制御用電磁コイルについては、開閉弁
体の吸着を開始する時点では大きな力が必要であり、大
電流を流すこととなるが、吸着した後はこの状態を保持
するだけの小さい力で済むから、大電流を流すのは極め
て短時間で済み、従って噴射制御用電磁コイルの焼損事
故が発生する問題はない。
体の吸着を開始する時点では大きな力が必要であり、大
電流を流すこととなるが、吸着した後はこの状態を保持
するだけの小さい力で済むから、大電流を流すのは極め
て短時間で済み、従って噴射制御用電磁コイルの焼損事
故が発生する問題はない。
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、リフト規
制用電磁コイルに大電流を流す必要がなく、従って大き
な力を長時間発生しながらコイルの焼損事故の発生を防
止でき、その耐久性を向上できる高圧燃料噴射装置を提
供することを目的としている。
制用電磁コイルに大電流を流す必要がなく、従って大き
な力を長時間発生しながらコイルの焼損事故の発生を防
止でき、その耐久性を向上できる高圧燃料噴射装置を提
供することを目的としている。
本発明者等は、上記リフト規制構造において、ある噴
射タイミングと次の噴射タイミングとの間の噴射待ちを
時間を利用して上記リフト規制部材を移動させることに
着目したものである。即ち、燃料噴射用噴射弁体の開閉
動作については、当然ながら噴射タイミングに厳密に一
致させる必要があるから、立ち上がり特性の極めて速い
電磁コイルを採用する必要がある。しかしリフト規制部
材の規制位置への移動については噴射タイミングに先立
って移動開始することができる。従ってリフト規制用電
磁コイルとしては立ち上がり特性の遅いものを採用する
ことができる。
射タイミングと次の噴射タイミングとの間の噴射待ちを
時間を利用して上記リフト規制部材を移動させることに
着目したものである。即ち、燃料噴射用噴射弁体の開閉
動作については、当然ながら噴射タイミングに厳密に一
致させる必要があるから、立ち上がり特性の極めて速い
電磁コイルを採用する必要がある。しかしリフト規制部
材の規制位置への移動については噴射タイミングに先立
って移動開始することができる。従ってリフト規制用電
磁コイルとしては立ち上がり特性の遅いものを採用する
ことができる。
そこで本発明は、ケーシング内を蓄圧室とコイル室と
に仕切壁で画成し、該仕切壁に連通孔，細孔でそれぞれ
上記蓄圧室，コイル室に連通する背圧室を形成し、上記
蓄圧室内に先端部で上記噴射口を開閉する噴射弁体をこ
れの後端部を上記背圧室内に臨ませて配設し、上記コイ
ル室内に配設された噴射制御用電磁コイルで上記細孔を
開閉することにより上記噴射弁体を進退させるようにし
た高圧燃料噴射装置において、上記噴射弁体に係止部を
形成し、該係止部と選択的に当接して噴射弁体体のリフ
ト量を規制するリフト規制部材を弁軸方向に移動可能に
配設し、該リフト規制部材をリフト量規制位置に移動さ
せるリフト電磁コイルを設け、該リフト電磁コイルの励
磁開始を上記噴射制御用電磁コイルの励磁開始に先立っ
て行うようにしたことを特徴としている。
に仕切壁で画成し、該仕切壁に連通孔，細孔でそれぞれ
上記蓄圧室，コイル室に連通する背圧室を形成し、上記
蓄圧室内に先端部で上記噴射口を開閉する噴射弁体をこ
れの後端部を上記背圧室内に臨ませて配設し、上記コイ
ル室内に配設された噴射制御用電磁コイルで上記細孔を
開閉することにより上記噴射弁体を進退させるようにし
た高圧燃料噴射装置において、上記噴射弁体に係止部を
形成し、該係止部と選択的に当接して噴射弁体体のリフ
ト量を規制するリフト規制部材を弁軸方向に移動可能に
配設し、該リフト規制部材をリフト量規制位置に移動さ
せるリフト電磁コイルを設け、該リフト電磁コイルの励
磁開始を上記噴射制御用電磁コイルの励磁開始に先立っ
て行うようにしたことを特徴としている。
ここで電磁コイルの立ち上がり特性を速くするには、
線径の太いコイルを少数回巻いて大電流を流すタイプの
電磁コイルを採用する必要がある。一方、立ち上がり特
性が遅い場合は、線径の細いコイルを多数回巻いて小電
流を流すタイプの電磁コイルとなる。
線径の太いコイルを少数回巻いて大電流を流すタイプの
電磁コイルを採用する必要がある。一方、立ち上がり特
性が遅い場合は、線径の細いコイルを多数回巻いて小電
流を流すタイプの電磁コイルとなる。
また本発明におけるリフト電磁コイルの励磁開始タイ
ミングの先行幅については、噴射タイミング以前にリフ
ト規制部材のリフト量規制位置への移動が完了するよう
にリフト電磁コイルの励磁開始タイミングを設定するこ
とが好ましい。
ミングの先行幅については、噴射タイミング以前にリフ
ト規制部材のリフト量規制位置への移動が完了するよう
にリフト電磁コイルの励磁開始タイミングを設定するこ
とが好ましい。
本発明に係る高圧燃料噴射装置によれば、リフト規制
部材用電磁コイルの励磁開始を噴射制御用電磁コイルの
励磁開始に先立って行うようにしたので、つまり好まし
くは噴射タイミング以前にリフト規制部材のリフト量規
制位置へ移動が完了するように励磁開始タイミングを設
定するようにしたので、リフト電磁コイルとして、立ち
上がり特性の遅いものを使用することができる。従っ
て、巻数を多くし、電流を小さくすることが可能であ
り、その結果大きな力を長時間発生させながら大電流を
流す必要がないからリフト電磁コイルの焼損の発生を回
避でき、耐久性を向上できる。
部材用電磁コイルの励磁開始を噴射制御用電磁コイルの
励磁開始に先立って行うようにしたので、つまり好まし
くは噴射タイミング以前にリフト規制部材のリフト量規
制位置へ移動が完了するように励磁開始タイミングを設
定するようにしたので、リフト電磁コイルとして、立ち
上がり特性の遅いものを使用することができる。従っ
て、巻数を多くし、電流を小さくすることが可能であ
り、その結果大きな力を長時間発生させながら大電流を
流す必要がないからリフト電磁コイルの焼損の発生を回
避でき、耐久性を向上できる。
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第１図ないし第７図は本発明の一実施例による高速デ
ィーゼルエンジン用高圧燃料噴射装置を説明するための
図であり、第１図は動作を説明するための波形図、第２
図，第３図は該実施例噴射装置の断面正面図，側面図、
第４図は背圧室部分の断面拡大図、第５図（ａ），
（ｂ）はそれぞれシム部材の底面図，断面図、第６図は
リフト規制部材のアーマチャ部分の断面拡大図、第７図
はストッパプレートを示す図である。
ィーゼルエンジン用高圧燃料噴射装置を説明するための
図であり、第１図は動作を説明するための波形図、第２
図，第３図は該実施例噴射装置の断面正面図，側面図、
第４図は背圧室部分の断面拡大図、第５図（ａ），
（ｂ）はそれぞれシム部材の底面図，断面図、第６図は
リフト規制部材のアーマチャ部分の断面拡大図、第７図
はストッパプレートを示す図である。
第２図ないし第７図において、１は本実施例の高圧燃
料噴射装置であり、これはケーシング２を仕切プレート
（仕切壁）３でコイル室４と蓄圧室５とに画成し、蓄圧
室５内に噴射弁体6,及びリフト量を規制するリフト電磁
コイル７を配置し、上記コイル室４内に燃料噴射を制御
する噴射電磁コイル８を配置した構造となっている。
料噴射装置であり、これはケーシング２を仕切プレート
（仕切壁）３でコイル室４と蓄圧室５とに画成し、蓄圧
室５内に噴射弁体6,及びリフト量を規制するリフト電磁
コイル７を配置し、上記コイル室４内に燃料噴射を制御
する噴射電磁コイル８を配置した構造となっている。
上記ケーシング２は、主としてケーシング本体９と、
該本体９の、上記各電磁コイル7,8等を挿入するための
挿入開口9aを閉塞する蓋部材10とからなる。上記ケーシ
ング本体９は外径が３段階に小さくなる円筒状のもの
で、その上端には上記挿入開口9aが、その内面の高さ方
向略中央には収容部品を保持するための段部9bが、その
下端にはノズルキャップ11を装着するための保持開口9c
がそれぞれ形成されている。上記ノズルキャップ11はね
じ込みにより上記保持開口9c内に装着されており、該ノ
ズルキャップ11の軸心部にはガイド孔11cが形成されて
おり、該孔11cの先端部が噴射口11aとなっている。な
お、11bは上記噴射弁体６の最大リフト量を調整するた
めのシム、9dは該噴射装置１をエンジンに取り付けるた
めの装着ねじ部である。
該本体９の、上記各電磁コイル7,8等を挿入するための
挿入開口9aを閉塞する蓋部材10とからなる。上記ケーシ
ング本体９は外径が３段階に小さくなる円筒状のもの
で、その上端には上記挿入開口9aが、その内面の高さ方
向略中央には収容部品を保持するための段部9bが、その
下端にはノズルキャップ11を装着するための保持開口9c
がそれぞれ形成されている。上記ノズルキャップ11はね
じ込みにより上記保持開口9c内に装着されており、該ノ
ズルキャップ11の軸心部にはガイド孔11cが形成されて
おり、該孔11cの先端部が噴射口11aとなっている。な
お、11bは上記噴射弁体６の最大リフト量を調整するた
めのシム、9dは該噴射装置１をエンジンに取り付けるた
めの装着ねじ部である。
上記蓋部材10は円筒状の筒部10aの上端を天板部10bで
閉塞してなる有底筒状のもので、上記噴射電磁コイル８
のホルダとして、及び他の収容部品を固定部材として機
能している。上記天板部10bには接続管部10cが突出形成
されており、これには燃料供給管17aが固定キャップ17b
によって接続固定されている。この蓋部材10には接続管
部10c,天板部10b及び筒部10aを軸方向に貫通する燃料通
路10dが形成されている。そして上記筒部10aは上記ケー
シング本体９内に嵌合挿入され、上記天板部10bはケー
シング本体９の上端部に螺合装着されたキャップ12で押
圧されており、これにより該筒部10aの図示下端部が、
上記仕切プレート３の周縁部及びリフト電磁コイル７用
コイルホルダ13の上端周縁部を上記段部9bに押圧固定し
ている。なお、30は上記仕切プレート３と上記コイルホ
ルダ13との間に介設されたスペーサである。
閉塞してなる有底筒状のもので、上記噴射電磁コイル８
のホルダとして、及び他の収容部品を固定部材として機
能している。上記天板部10bには接続管部10cが突出形成
されており、これには燃料供給管17aが固定キャップ17b
によって接続固定されている。この蓋部材10には接続管
部10c,天板部10b及び筒部10aを軸方向に貫通する燃料通
路10dが形成されている。そして上記筒部10aは上記ケー
シング本体９内に嵌合挿入され、上記天板部10bはケー
シング本体９の上端部に螺合装着されたキャップ12で押
圧されており、これにより該筒部10aの図示下端部が、
上記仕切プレート３の周縁部及びリフト電磁コイル７用
コイルホルダ13の上端周縁部を上記段部9bに押圧固定し
ている。なお、30は上記仕切プレート３と上記コイルホ
ルダ13との間に介設されたスペーサである。
上記噴射電磁コイル８は、上記仕切プレート３に螺合
装着された２分割式コイルホルダ13と、該ホルダ13内に
保持されたリング状のコイル本体14と、該ホルダ13の軸
心に弁軸15aを摺動可能に挿入した開閉弁体15とから構
成されている。なお、31はコイル本体14への給電端子で
ある。また上記弁軸15aの上端面には押圧ばね16が当接
しており、これにより通常は上記弁軸15aの下端に形成
された弁部15cが後述する背圧室3bの細孔3cを閉じてお
り、また弁軸15aに固着されたアーマチャ15bを上記コイ
ル本体14で吸着することにより上記細孔3cを開くように
なっている。
装着された２分割式コイルホルダ13と、該ホルダ13内に
保持されたリング状のコイル本体14と、該ホルダ13の軸
心に弁軸15aを摺動可能に挿入した開閉弁体15とから構
成されている。なお、31はコイル本体14への給電端子で
ある。また上記弁軸15aの上端面には押圧ばね16が当接
しており、これにより通常は上記弁軸15aの下端に形成
された弁部15cが後述する背圧室3bの細孔3cを閉じてお
り、また弁軸15aに固着されたアーマチャ15bを上記コイ
ル本体14で吸着することにより上記細孔3cを開くように
なっている。
また上記リフト電磁コイル７は、２分割式コイルホル
ダ18と、該ホルダ18内に保持されたコイル本体19と、小
リフト時のリフト量を規制するための規制部材20とから
構成されており、上記ホルダ18の上端周縁部が上記蓋部
材10の筒部10aでケーシング本体９の段部9bに押圧固定
されている。上記規制部材20は、円筒状のガイド部20b
の図示上端にアーマチャ20aを固着したものであり、該
ガイド部20bはホルダ18のガイド孔18a内に摺動自在に挿
入されている。
ダ18と、該ホルダ18内に保持されたコイル本体19と、小
リフト時のリフト量を規制するための規制部材20とから
構成されており、上記ホルダ18の上端周縁部が上記蓋部
材10の筒部10aでケーシング本体９の段部9bに押圧固定
されている。上記規制部材20は、円筒状のガイド部20b
の図示上端にアーマチャ20aを固着したものであり、該
ガイド部20bはホルダ18のガイド孔18a内に摺動自在に挿
入されている。
ここで上記噴射電磁コイル８のコイル本体14,及びリ
フト電磁コイル７のコイル本体19の特性について説明す
る。噴射電磁コイル８のコイル本体14はアンペアターン
特性で言えばＡ＞Ｔの線径の太い巻数の少ないタイプの
ものが採用されている。これは大電流の供給を可能にし
て磁力カーブ立ち上がりをできるだけ速くして噴射タイ
ミングの制御精度を向上させるためである。一方、リフ
ト電磁コイル７のコイル本体19AはＡ＜Ｔの巻線の細の
巻数のタイプのものが採用されている。これはリフト電
磁コイル７の場合は後述するように励磁時間が充分にあ
ることから、磁力カーブの立ち上がりが遅くても充分だ
からである。
フト電磁コイル７のコイル本体19の特性について説明す
る。噴射電磁コイル８のコイル本体14はアンペアターン
特性で言えばＡ＞Ｔの線径の太い巻数の少ないタイプの
ものが採用されている。これは大電流の供給を可能にし
て磁力カーブ立ち上がりをできるだけ速くして噴射タイ
ミングの制御精度を向上させるためである。一方、リフ
ト電磁コイル７のコイル本体19AはＡ＜Ｔの巻線の細の
巻数のタイプのものが採用されている。これはリフト電
磁コイル７の場合は後述するように励磁時間が充分にあ
ることから、磁力カーブの立ち上がりが遅くても充分だ
からである。
また上記コイルホルダ18の上端面の軸心回りには段部
18fが突設されている。この段部18fは上記アーマチャ20
aと吸着状態で磁気回路に遮断部（隙間Ａ）を形成する
ことにより、電流遮断時に磁力を急激に立ち下げるもの
である。さらにまた、32は上記仕切プレート３の下面に
同軸状に固定されたストッパプレートであり、これは非
磁性体からなる環状のもので、その当接面32bには燃料
を上記ガイド部20b内に導入するための凹溝32aが十字状
に形成されている。このストッパプレート32は上記リフ
ト規制部材20が上昇位置にある状態からの通電時に、上
記仕切壁３を通る磁気回路の発生を阻止するためのもの
である。またこのストッパプレート32はその厚さの異な
るものと交換することにより、上記リフト量規制部材20
の上昇位置を変え、もって噴射弁体６の最大リフト量を
調整することも可能である。
18fが突設されている。この段部18fは上記アーマチャ20
aと吸着状態で磁気回路に遮断部（隙間Ａ）を形成する
ことにより、電流遮断時に磁力を急激に立ち下げるもの
である。さらにまた、32は上記仕切プレート３の下面に
同軸状に固定されたストッパプレートであり、これは非
磁性体からなる環状のもので、その当接面32bには燃料
を上記ガイド部20b内に導入するための凹溝32aが十字状
に形成されている。このストッパプレート32は上記リフ
ト規制部材20が上昇位置にある状態からの通電時に、上
記仕切壁３を通る磁気回路の発生を阻止するためのもの
である。またこのストッパプレート32はその厚さの異な
るものと交換することにより、上記リフト量規制部材20
の上昇位置を変え、もって噴射弁体６の最大リフト量を
調整することも可能である。
また上記蓋部材の筒部10aには一対のノック孔10fが形
成されており、該各ノック孔10f内に嵌入された各ノッ
クピン29は、仕切プレート3,スペーサ30,ホルダ18の周
縁にそれぞれ一対づつ形成されたノック溝3g,30,29eを
介して、上記段部9bに形成されたノック孔9fに嵌入して
いる。これにより上記仕切プレート３等の位置決めがな
されている。
成されており、該各ノック孔10f内に嵌入された各ノッ
クピン29は、仕切プレート3,スペーサ30,ホルダ18の周
縁にそれぞれ一対づつ形成されたノック溝3g,30,29eを
介して、上記段部9bに形成されたノック孔9fに嵌入して
いる。これにより上記仕切プレート３等の位置決めがな
されている。
上記コイルホルダ18のコイル本体19下方部分、ケーシ
ング本体９の上記リフト電磁コイル７を囲む部分、上記
コイルホルダ18,スペーサ30,仕切プレート３の周縁部
分，及び蓋部材10の噴射電磁コイル８を囲む筒部10a
に、上記コイル本体19への給電線の配索通路を構成する
ガイド孔18c,ガイド溝9e,18d,30a,3e,及び取出孔10hが
形成されている。この取出孔10hは上半部の保持部10gと
下半部のシール部10eとからなり、保持部10g内には絶縁
材からなる絶縁パイプ23がねじ込まれ、かつ接着剤で固
定されている。また該絶縁パイプ23内には給電線を構成
する例えばCu棒からなる給電ロッド24が挿入され、その
大径部24aは絶縁パイプ23の内面に接着剤で固定されて
おり、かつ外方突出部はロックナット25で固定されてい
る。また上記給電ロッド24の小径部24bと上記シール部1
0eとの間には軟質のシール用接着剤26が充填されてお
り、該小径部24bの下端には上記スペーサ30のガイド溝3
0a付近に位置している。また上記コイル本体19の巻線の
両端から外方に導出されたワイヤハーネス27は上記ガイ
ド孔18c,ガイド溝9e内を通って上記スペーサ30付近まで
配索され、この位置で上記小径部24bの下端と半田付け
により接続されている。
ング本体９の上記リフト電磁コイル７を囲む部分、上記
コイルホルダ18,スペーサ30,仕切プレート３の周縁部
分，及び蓋部材10の噴射電磁コイル８を囲む筒部10a
に、上記コイル本体19への給電線の配索通路を構成する
ガイド孔18c,ガイド溝9e,18d,30a,3e,及び取出孔10hが
形成されている。この取出孔10hは上半部の保持部10gと
下半部のシール部10eとからなり、保持部10g内には絶縁
材からなる絶縁パイプ23がねじ込まれ、かつ接着剤で固
定されている。また該絶縁パイプ23内には給電線を構成
する例えばCu棒からなる給電ロッド24が挿入され、その
大径部24aは絶縁パイプ23の内面に接着剤で固定されて
おり、かつ外方突出部はロックナット25で固定されてい
る。また上記給電ロッド24の小径部24bと上記シール部1
0eとの間には軟質のシール用接着剤26が充填されてお
り、該小径部24bの下端には上記スペーサ30のガイド溝3
0a付近に位置している。また上記コイル本体19の巻線の
両端から外方に導出されたワイヤハーネス27は上記ガイ
ド孔18c,ガイド溝9e内を通って上記スペーサ30付近まで
配索され、この位置で上記小径部24bの下端と半田付け
により接続されている。
また上記仕切プレート３は円板状のもので、その軸心
部分には上記噴射弁体６の上端の大径部6aが摺動自在に
挿入されるガイド孔3aが形成されている。このガイド孔
3aの上部の上記噴射弁体６の上端面6hとで囲まれる空間
が背圧室3bとなっており、該背圧室3bは細孔3cで上記コ
イル室４に連通している。またこの背圧室3bは、上記噴
射弁体６の大径部6aに形成された絞り孔6f,及び連通孔6
bによって上記蓄圧室５に連通している。またこの仕切
プレート３の外縁部には上記燃料通路10dに連通する燃
料溝3dが形成されており、これにより上記燃料通路10d
は上記蓄圧室５に連通している。
部分には上記噴射弁体６の上端の大径部6aが摺動自在に
挿入されるガイド孔3aが形成されている。このガイド孔
3aの上部の上記噴射弁体６の上端面6hとで囲まれる空間
が背圧室3bとなっており、該背圧室3bは細孔3cで上記コ
イル室４に連通している。またこの背圧室3bは、上記噴
射弁体６の大径部6aに形成された絞り孔6f,及び連通孔6
bによって上記蓄圧室５に連通している。またこの仕切
プレート３の外縁部には上記燃料通路10dに連通する燃
料溝3dが形成されており、これにより上記燃料通路10d
は上記蓄圧室５に連通している。
上記噴射弁体６の下部には螺旋溝を有するガイド部6c
が、下端には上記噴射口11aを開閉する弁部6dがそれぞ
れ形成されており、さらにその中程には係止部6eが横断
面で見て十字状に形成されている。この係止部6eの上面
は上記規制部材20のガイド部20aの下端面に当接可能に
対向している。上記ガイド部6cに係止装着された下ばね
シート21bと、上記ホルダ18のガイド孔18aの下部に形成
された保持部18b内に挿入された上ばねシート21aとの間
には付勢ばね22が介設されており、これにより上記噴射
弁体６は上記噴射口11aを閉じる方向に付勢されてい
る。
が、下端には上記噴射口11aを開閉する弁部6dがそれぞ
れ形成されており、さらにその中程には係止部6eが横断
面で見て十字状に形成されている。この係止部6eの上面
は上記規制部材20のガイド部20aの下端面に当接可能に
対向している。上記ガイド部6cに係止装着された下ばね
シート21bと、上記ホルダ18のガイド孔18aの下部に形成
された保持部18b内に挿入された上ばねシート21aとの間
には付勢ばね22が介設されており、これにより上記噴射
弁体６は上記噴射口11aを閉じる方向に付勢されてい
る。
そして上記噴射弁体６の上端面6h上には最大リフト量
を調整するためのシムプレート28が載置されており、こ
れと上面と上記背圧室3bの対向面（天井壁面）3fとの間
隔が最リフト量となる。このシムプレート28は環状のも
のであり、その下面には90度ごとに当接面28aが突設さ
れており、該当接面28a,28a間部分が、上記上端面6hに
油圧を導入するための凹部28bとなっている。なおこの
ムシプレート28は上下逆に配置してもよい。
を調整するためのシムプレート28が載置されており、こ
れと上面と上記背圧室3bの対向面（天井壁面）3fとの間
隔が最リフト量となる。このシムプレート28は環状のも
のであり、その下面には90度ごとに当接面28aが突設さ
れており、該当接面28a,28a間部分が、上記上端面6hに
油圧を導入するための凹部28bとなっている。なおこの
ムシプレート28は上下逆に配置してもよい。
次に本実施例の作用効果を主として第１図を用いて説
明する。
明する。
本実施例装置１では、噴射弁体６のリフト量を小リフ
トｌ又は大リフトＬに変化させることにより（第１図
（ｉ））、噴射量を２段階に変えることができる。リフ
ト量を小リフトｌに規制する場合は、まず噴射タイミン
グに先立ってリフト電磁コイル７用制御信号がオンとな
り（同図（ｅ））、これにより駆動電流，磁力が立ち上
がり（同図（ｆ），（ｇ））、磁力が所定の大きさにな
るとリフト規制部材20がリフト電磁コイル７に吸着され
る（同図（ｈ））。この場合、リフト電磁コイルは線径
の細いコイルを多数巻いた小電流型のものであることか
ら、図示するように磁力及びリフト規制部材20の作動の
立ち上がりが緩やかであり、この点を考慮して該リフト
規制部材の移動完了が後述の噴射タイミングより前にな
るように上記制御信号の立ち上がりタイミングを設定さ
れている。
トｌ又は大リフトＬに変化させることにより（第１図
（ｉ））、噴射量を２段階に変えることができる。リフ
ト量を小リフトｌに規制する場合は、まず噴射タイミン
グに先立ってリフト電磁コイル７用制御信号がオンとな
り（同図（ｅ））、これにより駆動電流，磁力が立ち上
がり（同図（ｆ），（ｇ））、磁力が所定の大きさにな
るとリフト規制部材20がリフト電磁コイル７に吸着され
る（同図（ｈ））。この場合、リフト電磁コイルは線径
の細いコイルを多数巻いた小電流型のものであることか
ら、図示するように磁力及びリフト規制部材20の作動の
立ち上がりが緩やかであり、この点を考慮して該リフト
規制部材の移動完了が後述の噴射タイミングより前にな
るように上記制御信号の立ち上がりタイミングを設定さ
れている。
一方、噴射タイミングになると噴射コイル制御信号が
オンし（同図（ａ））、これにより大電流が供給され、
磁力も急激に立ち上がり、従って開閉弁体15も高速で吸
着される（同図（ｂ），（ｃ），（ｄ））。これにより
噴射弁体６は上記係止部6eがリフト量規制位置に保持さ
れたリフト規制部材20の下端面に当接するまで上昇し、
小リフトｌだけリフトする。このとき、開閉弁体15のリ
フト完了後はこれを該状態に保持するだけでよいから、
直ちに駆動電流は図示するように低電流に切り換えられ
る（同図（ｂ））。
オンし（同図（ａ））、これにより大電流が供給され、
磁力も急激に立ち上がり、従って開閉弁体15も高速で吸
着される（同図（ｂ），（ｃ），（ｄ））。これにより
噴射弁体６は上記係止部6eがリフト量規制位置に保持さ
れたリフト規制部材20の下端面に当接するまで上昇し、
小リフトｌだけリフトする。このとき、開閉弁体15のリ
フト完了後はこれを該状態に保持するだけでよいから、
直ちに駆動電流は図示するように低電流に切り換えられ
る（同図（ｂ））。
そして大リフトＬのタイミングになると、リフト電磁
コイル７への制御信号がローとなり（同図（ｅ））、駆
動電流が遮断され（同図（ｆ））、磁力の減少により
（同図（ｇ））リフト規制部材20の吸着力が減少し、噴
射弁体６はこのリフト規制部材20を押し上げて大リフト
Ｌまでリフトする（同図（ｉ））。噴射時間が経過する
と、噴射制御電磁コイルへの制御信号がローとなり（同
図（ａ））、駆動電流の遮断により磁力が減少し（同図
（ｂ），（ｃ））、開閉弁体15が付勢ばね16によって下
降して細孔3cを閉じ、これにより背圧が上昇して噴射弁
体６が噴射口を閉じ、噴射は終了する。
コイル７への制御信号がローとなり（同図（ｅ））、駆
動電流が遮断され（同図（ｆ））、磁力の減少により
（同図（ｇ））リフト規制部材20の吸着力が減少し、噴
射弁体６はこのリフト規制部材20を押し上げて大リフト
Ｌまでリフトする（同図（ｉ））。噴射時間が経過する
と、噴射制御電磁コイルへの制御信号がローとなり（同
図（ａ））、駆動電流の遮断により磁力が減少し（同図
（ｂ），（ｃ））、開閉弁体15が付勢ばね16によって下
降して細孔3cを閉じ、これにより背圧が上昇して噴射弁
体６が噴射口を閉じ、噴射は終了する。
このように本実施例では、リフト電磁コイル７の励磁
開始タイミングを噴射制御用電磁コイル８の励磁開始タ
イミングより早く、つまり噴射タイミング以前にリフト
規制部材20の移動が完了するように設定したので、リフ
ト電磁コイル７の焼損の発生を防止して耐久性を向上で
きる。即ち、励磁開始タイミングを早くしたので、該リ
フト電磁コイルとして立ち上がり特性の遅いものを採用
でき、そのため大電流を流すことなく比較的大きな力を
長時間発生することが要求されるリフト電磁コイルに適
した特性とすることができ、その結果コイルの焼損事故
の発生を防止できる。
開始タイミングを噴射制御用電磁コイル８の励磁開始タ
イミングより早く、つまり噴射タイミング以前にリフト
規制部材20の移動が完了するように設定したので、リフ
ト電磁コイル７の焼損の発生を防止して耐久性を向上で
きる。即ち、励磁開始タイミングを早くしたので、該リ
フト電磁コイルとして立ち上がり特性の遅いものを採用
でき、そのため大電流を流すことなく比較的大きな力を
長時間発生することが要求されるリフト電磁コイルに適
した特性とすることができ、その結果コイルの焼損事故
の発生を防止できる。
またリフト電磁コイル７のコイルホルダ18とアーマチ
ャ20aとの間に磁気回路を遮断する隙間Ａ設けたので、
電流遮断時に磁力を急激に立ち下げることができ、その
ためリフト規制部材20を直ちにフリーの状態にすること
ができ、噴射弁体６の大リフトＬ側へ切り換えを迅速に
でき、全体として噴射制御精度を向上できる。
ャ20aとの間に磁気回路を遮断する隙間Ａ設けたので、
電流遮断時に磁力を急激に立ち下げることができ、その
ためリフト規制部材20を直ちにフリーの状態にすること
ができ、噴射弁体６の大リフトＬ側へ切り換えを迅速に
でき、全体として噴射制御精度を向上できる。
〔発明の効果〕 以上のように、本発明に係る高圧燃料噴射装置によれ
ば、リフト電磁コイルの励磁開始タイミングを噴射制御
用電磁コイルの励磁タイミングより早くしたので、リフ
ト電磁コイルとして立ち上がり特性の遅いものを採用で
き、その結果小さい駆動電流で済ますことができ、コイ
ルの焼損事故の発生を防止してリフト電磁コイルの耐久
性を向上できる効果がある。
ば、リフト電磁コイルの励磁開始タイミングを噴射制御
用電磁コイルの励磁タイミングより早くしたので、リフ
ト電磁コイルとして立ち上がり特性の遅いものを採用で
き、その結果小さい駆動電流で済ますことができ、コイ
ルの焼損事故の発生を防止してリフト電磁コイルの耐久
性を向上できる効果がある。
第１図ないし第７図は本発明の一実施例によるエンジン
用高圧燃料噴射装置を説明するための図であり、第１図
（ａ）ないし第１図（ｉ）は動作を説明するための波形
図、第２図，第３図は該実施例装置の断面正面図，断面
側面図、第４図はその背圧室部分の断面拡大図、第５図
（ａ）はシムプレートの底面図、第５図（ｂ）は第５図
（ａ）のV b−V b線断面図、第６図はリフト規制部材部
分の断面拡大図、第７図（ａ），第７図（ｂ）はそれぞ
れストッパプレートの側面図，底面図である。 図において、１は高圧燃料噴射装置、２はケーシング、
３は仕切壁、3cは細孔、3bは背圧室、４はコイル室、５
は蓄圧室、６は噴射弁体、6bは連通孔、6eは係止部、７
はリフト電磁コイル、８は噴射制御用電磁コイル、11a
は噴射口、20はリフト規制部材である。
用高圧燃料噴射装置を説明するための図であり、第１図
（ａ）ないし第１図（ｉ）は動作を説明するための波形
図、第２図，第３図は該実施例装置の断面正面図，断面
側面図、第４図はその背圧室部分の断面拡大図、第５図
（ａ）はシムプレートの底面図、第５図（ｂ）は第５図
（ａ）のV b−V b線断面図、第６図はリフト規制部材部
分の断面拡大図、第７図（ａ），第７図（ｂ）はそれぞ
れストッパプレートの側面図，底面図である。 図において、１は高圧燃料噴射装置、２はケーシング、
３は仕切壁、3cは細孔、3bは背圧室、４はコイル室、５
は蓄圧室、６は噴射弁体、6bは連通孔、6eは係止部、７
はリフト電磁コイル、８は噴射制御用電磁コイル、11a
は噴射口、20はリフト規制部材である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−108848（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−224458（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−36971（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−191662（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−114070（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F02M 51/06
Claims (1)
- 【請求項１】ケーシング内を噴射口を有し高圧燃料が供
給される蓄圧室と、噴射制御用電磁コイルが収容される
コイル室とに仕切壁で画成し、該仕切壁に背圧室を形成
するとともに連通孔，細孔でそれぞれ上記蓄圧室，コイ
ル室に連通させ、上記蓄圧室内に先端部で上記噴射口を
開閉する噴射弁体をこれの後端部を上記背圧室内に臨ま
せて配設し、上記噴射制御用電磁コイルで上記細孔を開
閉することにより上記噴射弁体を進退させるようにした
高圧燃料噴射装置において、上記噴射弁体に係止部を形
成し、該係止部と選択的に当接して噴射弁体体のリフト
量を規制するリフト規制部材を弁軸方向に移動可能に配
設し、該リフト規制部材をリフト量規制位置に移動させ
るリフト電磁コイルを設け、該リフト電磁コイルの励磁
開始を上記噴射制御用電磁コイルの励磁開始に先立って
行うようにしたことを特徴とする高圧燃料噴射装置
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1293366A JP2757317B2 (ja) | 1989-11-09 | 1989-11-09 | 高圧燃料噴射装置 |
| EP90121415A EP0427266B1 (en) | 1989-11-09 | 1990-11-08 | High pressure fuel injection unit |
| DE69009398T DE69009398T2 (de) | 1989-11-09 | 1990-11-08 | Hochdruck-Kraftstoffeinspritzeinheit. |
| US07/610,540 US5090620A (en) | 1989-11-09 | 1990-11-08 | High pressure fuel injection unit |
| US07/885,343 USRE34591E (en) | 1989-11-09 | 1992-05-19 | High pressure fuel injection unit |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1293366A JP2757317B2 (ja) | 1989-11-09 | 1989-11-09 | 高圧燃料噴射装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03156167A JPH03156167A (ja) | 1991-07-04 |
| JP2757317B2 true JP2757317B2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=17793856
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1293366A Expired - Fee Related JP2757317B2 (ja) | 1989-11-09 | 1989-11-09 | 高圧燃料噴射装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US5090620A (ja) |
| EP (1) | EP0427266B1 (ja) |
| JP (1) | JP2757317B2 (ja) |
| DE (1) | DE69009398T2 (ja) |
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| DE19904720C2 (de) * | 1999-02-05 | 2003-01-16 | Siemens Ag | Injektor für eine Einspritzanlage einer Brennkraftmaschine |
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| JP2008208813A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-11 | Hitachi Ltd | 内燃機関の燃料噴射弁，当該燃料噴射弁の制御方法，燃料噴射弁の制御回路装置及び筒内噴射型内燃機関の燃料噴射装置 |
| US7509948B1 (en) | 2007-10-01 | 2009-03-31 | Caterpillar Inc. | Variable displacement pump with an anti-stiction device |
| JP6677146B2 (ja) * | 2016-11-24 | 2020-04-08 | 株式会社Ｓｏｋｅｎ | 弁構造体 |
| DE102017116383A1 (de) * | 2017-07-20 | 2019-01-24 | Liebherr-Components Deggendorf Gmbh | Injektor zum Einspritzen von Krafstoff |
| DE112021005604T5 (de) * | 2020-12-31 | 2023-08-31 | Cummins Inc. | Kraftstoffpumpe |
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| JPS6189975A (ja) * | 1984-10-09 | 1986-05-08 | Diesel Kiki Co Ltd | 内燃機関の燃料噴射ノズル装置 |
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