JP2757302B2 - 開閉ハンガー装置 - Google Patents

開閉ハンガー装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類を掛ける一対
の掛け杆を本体の左右に対称に軸支し、両掛け杆の間に
て上下動可能な縦杆を本体に取り付け、両掛け杆を縦杆
との機械的連動によって上下方向へ回転可能にした開閉
ハンガー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】左右の掛け杆を上下に回動可能とした構
造を有する開閉式のハンガーは公知である。例えば実公
昭45−23006号参照。しかし、従来の開閉式ハン
ガーは掛け杆を押し下げねばならず、結局ハンガーを支
えるのと掛杆を開閉するのと二つの操作に両手が必要に
なるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の点に着
目してなされたもので、その課題とするところはハンガ
ーをワンタッチで開閉できるようにすることである。ま
た、ハンガーのワンタッチ開閉を可能とすることによっ
てハンガーに対する衣類等の着脱を容易化することも本
発明の目的の一つである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明は開閉ハンガー装置において、衣類を掛ける
一対の掛け杆を本体の左右に対称に軸支し、両掛け杆の
間にて上下動可能な縦杆を本体に取り付け、両掛け杆を
縦杆との機械的連動によって上下方向へ回転可能にした
開閉ハンガー装置であって、左右一対の掛け杆が閉状態
にとなる方向へ縦軸を付勢する弾性手段を縦軸に作用さ
せ、かつ掛け杆を閉状態に保持するために、縦軸の外側
面に形成した凹部又は凸部とから成る係合部と、それに
係合可能な係合相手を有し、かつ外部操作可能に本体に
組み込まれた係合部材とから成る保持手段を本体と縦軸
との間に設けたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に係る開閉ハンガー装置
は、衣類を掛ける一対の掛け杆11、12を本体10の
左右に対称に軸支し、両掛け杆11、12の軸支端部の
間にて上下動可能な縦杆13を本体10に取り付け、両
掛け杆11、12を縦杆13との機械的な連動によって
上下方向へ回動可能にした構成を有する。
【0006】縦杆13は本体10の中央部に上下動可能
に取り付ける。縦杆13の上下動のために、縦方向の通
路状の取り付け部20を本体10内に設ける。そしてそ
の上下動に応じて左右の掛け杆11、12を上下方向へ
連動させるのが連動機構21である。
【0007】実施例の連動機構21は、左右の掛け杆1
1、12の内方端にそれらの軸支点11a、12aを中
心として形成したピニオン状の歯22と、それらと噛み
合う位置の縦杆13に形成したラック状の歯23とから
成る。11b、12bは掛け杆基部であり、本体10に
形成したスリット状の開口24を上下可能な板状を有す
る。
【0008】左右一対の掛け杆11、12が状態とな
る方向へ縦軸13を付勢するために弾性手段14を設け
る。縦軸13をその軸方向上方へ付勢する弾性手段14
として実施例ではコイルばねを用い、これを縦軸13の
下端部が上下動する室25内に圧縮状態にして組み込
み、上方へ附勢している。26はばね受けであり、これ
が室25内を上下するストロークで掛け杆11、12が
開閉するように設定される(図3、4参照)。
【0009】故に本体10に対して縦杆13を押し下げ
ると掛け杆11、12が開き、縦杆13が押し上げられ
ると掛け杆11、12が閉じるという関係を取り得る。
そして、開状態は掛け杆11、12に衣類等を掛ける状
態であり、開状態を保持するために、保持手段15を本
体10と縦軸13との間に設ける。保持手段15は、本
体10に対する縦杆13の相対動を止める手段であり、
例えば各種のキー構造や機械的係合、ブレーキング等の
手段を適用し得る。
【0010】実施例の保持手段15は、一種のキー構造
であり、縦軸13の外側面に形成した凹部又は凸部から
成る係合部16と、それに係合可能な係合相手17を有
する係合部材18とから成る。その係合部16は縦軸1
3との直交方向へ形成した溝であり係合部材18は縦軸
13を通過させる大形口と溝にのみ係合し縦軸13の上
下動を阻止する縁を有する小形口とからなる開口19を
有し、小型口の縁が溝に係合する係合相手17を構成し
ている。
【0011】さらに、保持手段15は、縦軸13との係
合状態を保持するため、係合方向へ付勢する第2の弾性
手段27を有する。故に、係合部材18は操作端18a
を押さない限り、第2の弾性手段27によって縦軸13
の係合部16との係合状態を保つ(図1及び図2(b)
の状態)。第2の弾性手段27もコイルばねから成るも
ので良い。
【0012】上記の実施例では、係合部材18の操作端
18aを押して、係合部16と係合相手17との係合を
解除する方式である(その結果、弾性手段14によって
押し上げられる縦杆13と連動して掛け杆11、12は
閉じる。図4参照)。しかし、係合部材18に、操作端
18とは反対側に突出する第2の操作部18bを設け
これを引っ張ることで係合を解除する方式でも良い。こ
れが図5に示した変形例1である。図6は、実施例の操
作端18aを軸方向に操作するように向きを変えるため
に、傾斜面18cで互いに接触する接触子18d、18
cを操作端18aをと係合部材18に夫々形成した変形
例2を示す。その操作側の接触子18dには戻しばね1
8fが作用する。
【0013】従って、保持手段15による縦軸13の固
定を止めることで、開状態に保持されている左右の掛け
杆11、12は閉じるが実施例によれば操作部材18を
手動又は自動押圧子30で押すワンタッチ操作でこれが
可能となる。図中29は縦軸13の上端に取り付けたフ
ックを示す。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるから、ハンガー装置の掛け杆11、12
が、保持手段15を操作して縦杆13の固定を解除する
ことで作用する弾性手段14によってワンタッチで閉じ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る開閉ハンガー装置の1実施例を示
す正面説明図。
【図2】 (a)係合部材の非係合時の平面図。 (b)係合部材の係合状態の平面図。
【図3】掛け杆が閉じる状態の正面説明図。
【図4】掛け杆が閉じた状態の正面説明図。
【図5】変形例1の装置の正面説明図。
【図6】変形例2の装置の正面説明図。
【図7】実施例のものの斜視図。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣類を掛ける一対の掛け杆を本体の左右
    に対称に軸支し、両掛け杆の間にて上下動可能な縦杆を
    本体に取り付け、両掛け杆を縦杆との機械的連動によっ
    て上下方向へ回転可能にした開閉ハンガー装置であっ
    て、左右一対の掛け杆が状態にとなる方向へ縦軸を付
    勢する弾性手段を縦軸に作用させ、かつ掛け杆を状態
    に保持するために、縦軸の外側面に形成した凹部又は凸
    部とから成る係合部と、それに係合可能な係合相手を有
    し、かつ外部操作可能に本体に組み込まれた係合部材と
    から成る保持手段を本体と縦軸との間に設けたことを特
    徴とする開閉ハンガー装置。
  2. 【請求項2】 係合部は縦軸に形成した溝であり、係合
    部材は縦軸を通過させる大形口と溝にのみ係合し縦軸の
    上下動を阻止する縁を有する小形口とからなる開口を有
    し、小型口の縁が溝に係合する係合相手を構成している
    請求項第1項記載の開閉ハンガー装置。
  3. 【請求項3】 保持手段は、縦軸との係合状態を保持す
    るため係合方向へ付勢する第2の弾性手段を有する請求
    項第1項記載のハンガー装置。
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