JP3779897B2 - 開閉ハンガー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣類を掛ける一対の掛け杆を本体の左右に開閉可能に軸支し、両掛け杆の間にて上下動可能に縦杆を本体に取り付け、両掛け杆と縦杆とを機械的に連動可能にした開閉ハンガー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一対の掛け杆を開閉可能にした構成を有するハンガー装置は従来から公知であり、例えば実開平2−74961号や特開平9−108090号のものを挙げることができる。これらの発明、考案のものは一対の掛け杆を開位置又は閉位置に固定することができるが、その位置決めのため各1個のばね部材が必要であり、掛け杆を開方向又は閉方向に付勢するばね部材と合わせて計2個のばね部材を必要としていた。
【0003】
また前記考案の場合、ラック棒押し上げ用コイルばねを外筒体の押し上げによって加圧する構成のため、閉じ操作の際にはハンガーを押さえていなければならない。前記発明では掛け杆を閉じる際押し上げる操作は必要ないが、左右方向へ係合部材を押す必要があり、やはりハンガーを押さえることが求められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、1個のばね部材で全ての動作を円滑かつ確実に行えるようにするとともに、ワンタッチ操作によってハンガーを閉じることができるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するため本発明は、両掛け杆の展開時に機械的連動により定まる位置に縦杆を固定するために、縦杆に設けられた斜面から成る係合部と、係合部と係合、離脱可能に本体側に設けられた係合相手部とを有する固定機構を具備し、上記の係合相手部は、斜面に上方から接触して縦杆を押し下げる方向に作用するために、本体ケースの上部に回転軸により軸支されたロック部材の一部として設けられており、係合部との係合時に係合状態を維持する方向へ弾性部材によって付勢し、本体側に設けた操作部材の操作によって弾性部材であるコイルばねの付勢力に抗して係合相手部を移動させ、それによって係合部との係合から離脱させるという手段を講じたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に係る開閉ハンガー装置において、開状態とは、一対の掛け杆が左右に展張され、衣類を掛けることができる状態を言い、閉状態は一対の掛け杆が閉じて衣類を掛けることができない状態を指す。閉状態において一対の掛け杆は下に垂れ下がるようになるが、逆に上にバンザイをしたようになることも許容される。両掛け杆と縦杆とは、縦杆の上下動と、両掛け杆の開閉動作とが相互に関係する機械的な連動によって行われる関係にある。
【0007】
縦杆は、両掛け杆の展開時に、機械的連動によって定まる位置において固定される。つまり縦杆と両掛け杆とは機械的連動関係にあるので、両掛け杆の展開状態において縦杆の上下動を固定すると、その展開角度に保たれるのであり、その固定を行なうのが固定機構である。固定機構は、縦杆に設けられた係合部と、それと係合可能かつ係合状態から離脱可能に本体側に設けられた係合相手部とを有する。
【0008】
係合相手部は、係合部との係合時に係合状態を維持する。そのために係合状態を維持する方向へ弾性部材を用いて付勢するものとする。これに対してさらに、本体側に操作部材を設け、この操作部材の操作によって弾性部材の付勢力に抗して係合相手部を移動させ、それによって係合部との係合から離脱させるようにする。操作部材は、縦杆の上下動軸と同軸かつより上方に設けられており、一方本体はフック等により吊り下げられた状態にあることが望ましい。縦杆及び吊り下げ軸とほぼ同軸上に操作部材を配置することによって、操作部材に対する押し下げが安定に行なえるようになり、片手でしかも指先のワンタッチ操作によって、一対の掛け杆の閉じ操作が行なえることとなる。
【0009】
【実施例】
以下、図示の実施例により本発明をより詳細に説明する。図1に示すように、本発明に係る開閉ハンガー装置10は、取付け基板ともいうべき本体ケース11に、左右対称に一対の掛け杆12、13を回転支軸14、14により回転可能に軸支し、かつ縦杆15を、両掛け杆12、13の中間にて上下動可能に本体ケース11の上下方向のガイド部16に配置した構成を有する。一対の掛け杆12、13の内方の端部にはピニオン17、17が設けられており、一方、縦杆15の下部の周面はピニオン17、17と噛み合うラック18が形成されている。このピニオンとラックとの噛み合いは機械的連動の1例である。19は掛け杆12、13の閉じ方向に置けるストッパーを示す。
【0010】
ガイド部16は下から小径部16a、中径部16b及び大径部16cの3部分を有し、ラック18は小径部16aに位置し、中径部16bには係合部21が配置され、大径部16cには後述する操作部材30が配置される。係合部21は縦杆15の上端部にテーパ状に形成された斜面とされており、これと係合、離脱可能に本体側に設けられた係合相手部22は、斜面に上方から接触して縦杆15を押し下げる方向に作用するために、本体ケース11の上部に回転軸23により軸支されたロック部材24の一部として設けられており、ロック部材24は係合部21との係合時にその状態を維持する方向へ弾性部材25であるコイルばねによって付勢されている。係合部21と係合相手部22とは固定機構20を構成する。
【0011】
例示のロック部材24は、回転軸23を中心とする円の接線方向に近似した方向の係合相手部22を持っており、弾性部材25による反時計方向の回転は、操作部材30の一部との接触で止められる。縦軸15の係合部21とラック18間の側面には係合部21が入り込む凹部26が設けられ、かつその上部27は係合相手部22を押し下げるために係合部21とは逆傾斜の斜面とされている。28は縦軸頭部を示す。
【0012】
前述の操作部材30は縦杆15と同心に本体ケース11のガイド部上部の大径部16cに配置されている。操作部材30は押しボタン式に設けられ、かつ本体ケース11の中心軸上に位置していて、その一部31にてロック部材24の係合相手部上方にある係止部に接触している。従って操作部材30はロック部材24及び縦杆15を介して弾性部材25の作用力を受け得る状態にある。なお、本体ケース11はフック32により中心軸上で吊り下げ可能とされている。例示の本体ケース11は図1から理解されるように、弾性部材25の収容部や回転軸23の取り付け部或いはストッパー19等がガイド部16を中心として左右対称の形状を持っているので、同一形状のケース部品2個で形成され、かつ組み立てを間違えることがない。
【0013】
使用方法について説明すると、図1の掛け杆12、13が展張されている吊り下げ状態から、中央上部にある操作部材30を押すと(図2(a))、ロック部材24が時計方向へ押し回され、係合部21と係合相手部22との係合が外れ(図2(b))、フリーになった掛け杆12、13は垂れ下がって閉じた状態となる(図2(c))。このときロック部材24は弾性部材25によって押されているが、係合部21は掛け杆12、13との機械的連動により上方へ移動している縦杆15の凹部26に位置する。
【0014】
掛止杆12、13を展張するには、一対の掛止杆12、13の内のどちらか一方又は両方を上方へ回転させる(図3(a))。すると両掛止杆12、13と機械的運動関係にある縦杆15が下方へ移動し、係合部21は凹部26の上部27に案内されてロック部材が時計方向へ回転し(図3(b))、係合相手部22と係合する状態となる(図3(c))。
【0015】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成されかつ作用するものであるから、1個の弾性部材によって、一対の掛け杆を展張状態に維持する縦杆を固定することができるとともに、操作部材のワンタッチ操作によりハンガーの両掛け杆を閉じることができ、構成の簡潔なことと相俟って実用上顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る開閉ハンガー装置の実施例を示す正面説明図。
【図2】操作部材を押して掛け杆を閉じる操作を過程(a)(b)(c)を追って示した説明図。
【図3】掛け杆を開く操作を過程(a)(b)(c)を追って示した説明図。
【符号の説明】
10 開閉ハンガー装置
11 本体ケース
12、13 掛け杆
15 縦杆
16 ガイド部
20 固定機構
21 係合部
22 係合相手部
25 弾性部材
30 操作部材
Claims (3)
- 衣類を掛ける一対の掛け杆を本体の左右に開閉可能に軸支し、両掛け杆の間にて上下動可能に縦杆を本体に取り付け、両掛け杆と縦杆とを機械的に連動可能にした開閉ハンガー装置であって、両掛け杆の展開時に機械的連動により定まる位置に縦杆を固定するために、縦杆に設けられた斜面から成る係合部と、係合部と係合、離脱可能に本体側に設けられた係合相手部とを有する固定機構を具備し、上記の係合相手部は、斜面に上方から接触して縦杆を押し下げる方向に作用するために、本体ケースの上部に回転軸により軸支されたロック部材の一部として設けられており、係合部との係合時に係合状態を維持する方向へ弾性部材によって付勢し、本体側に設けた操作部材の操作によって弾性部材であるコイルばねの付勢力に抗して係合相手部を移動させ、それによって係合部との係合から離脱させるようにした開閉ハンガー装置。
- 本体は吊り下げられた状態にあり、操作部材は、縦杆の上下動軸と同心かつ上方に設けられており、操作部材を指先で押し下げるワンタッチ操作によって係合相手部が係合部との係合を離脱し、一対の掛け杆が、閉じ方向へ変位する請求項1記載の開閉ハンガー装置。
- 係合部は縦杆の上端部にテーパ状に形成された斜面とされている請求項1又は2記載の開閉ハンガー装置。
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