JP2757087B2 - 燃焼炉への物体投入装置 - Google Patents

燃焼炉への物体投入装置

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JP2757087B2
JP2757087B2 JP4095990A JP9599092A JP2757087B2 JP 2757087 B2 JP2757087 B2 JP 2757087B2 JP 4095990 A JP4095990 A JP 4095990A JP 9599092 A JP9599092 A JP 9599092A JP 2757087 B2 JP2757087 B2 JP 2757087B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼炉への物体の投入
装置に係り、特に、都市ごみ、汚泥、産業廃棄物などの
焼却炉や、石炭・オイルコークス焚等の固体燃料ボイラ
の燃焼炉の内部に物体を投入する装置で、定量性や連続
性を必要としないものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は燃焼炉の天井面
に、シリカやアルミナを主成分とする耐火物を張った開
閉機構を構成するのが常であった。図3にその一般例を
示す。これによれば、開閉機構は投入扉とダンパであ
り、投入操作は投入口扉3を引きあげて、投入物を投入
シュート1内の閉じたダンパ2上に投入して投入口扉3
を閉め、次いでダンパ2を開いて、投入物を燃焼炉内に
落としてダンパを閉じる事により行う。燃焼炉内は、燃
焼温度である700℃前後以上の高温となっており、ダ
ンパ2の下面やダンパが開いた時の投入口扉3や投入シ
ュート1内面は、燃焼炉の排ガスや輻射熱にさらされ
る。このため、投入シュート1内やダンパ収納スペース
15内の金属部は全てSUSとし、かつ受熱面は、耐火
物を張って耐火性の構造としなくてはならなかった。
【0003】このため、ダンパ2や投入口扉3は、いき
おい重量が大きなものとなり、駆動部に大きなものを必
要とした。この結果、開閉速度が制限され、一回の投入
時間が長いものとなった。また、燃焼ガス中のNOx,
SOx,HCl,CO等やばいじん等によりSUSであ
ってもダンパ収納スペース15やダンパ軸6などは腐食
しやすく、ダストや投入物が可動部に侵入してかみこみ
や詰まりを生じたり、熱によってダンパが変形する事も
多い。従って、メンテナンスの負担が大きかった。又、
熱歪やかみこみ防止にしゅう動部のすきまを大きくとる
ことなどによりダンパの気密性が悪く、投入口扉を開く
と大気が燃焼炉に大量に吸いこまれて炉内ドラフトが急
減したり排ガス流量が増大したりする。たまたま燃焼の
変化や炉内圧制御の具合で、炉内圧が正となった時に投
入口扉を開けると、燃焼ガスが外部に吹き出し、作業者
に対して危険で、防火上も問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの従
来技術の問題点の原因である燃焼炉からの熱を軽減し
て、開閉機構から手前は耐火物の使用を不要とすること
のできる物体投入装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、燃焼炉の内部に物体を投入する装置に
おいて、燃焼炉の壁に耐火物で内張した下向きの傾斜シ
ュートを設け、該シュートの上端に炉内に対しシュート
の影にかくれる様な位置に、鋼板製の開閉機構を二重に
配備し、該二重に配備した開閉機構をそれぞれ別々に開
閉して、物体を炉内に投入する構造とすると共に、該シ
ュートの上端部には空気の吹き込み口を設けたものであ
る。
【0006】
【作用】本発明は、上記のように、開閉機構を炉内に対
し、シュートの影にかくれる様な位置とし、輻射熱から
保護しており、また、シュートの上端部に空気の吹き込
み口を設けたことにより、この空気の吹き込み口よりダ
ンパ部に空気を供給して、ダンパ部の炉内燃焼ガスを希
釈することにより、ダンパ部の温度上昇を押えることが
できると同時に、燃焼ガス中の酸性ガスも希釈されて腐
食性が軽減するので、耐火物の使用を不要とすることが
できるものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面を用いて具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 図1に本発明の物体投入装置の概略断面図を示す。図1
において、開閉装置はダンパと投入扉の2つである。投
入シュート1は傾斜角40〜50°とし、投入物が滑落
するに十分な傾斜とする。この傾斜シュート1により、
燃焼炉内部からはダンパ部はほとんど見えないようにし
て、燃焼炉から、輻射熱が届くのを大巾に低減してい
る。本例では側壁に取付けているが、天井面に取付けて
もよいことはもちろんである。ダンパ2は、投入物通路
12から炉側に外れた部分のほぼ水平な軸6にて回転す
る、フラッパ式又はスイング式と呼ばれる形式のもので
あって、SUS等の耐食性鋼板で出来ている。弁体8
は、全開時でも炉内に対し、シュートの影にかくれる様
な位置とし、輻射熱から保護しており、又同時に投入物
通過部分から退避して円滑な投入物の落下を防げないよ
うにしている。
【0008】弁体8は、軸に取付けたアーム7にある程
度の遊びをもって固定され、シール部分9は傾斜加工し
て閉めた際、偏心を自己補正してメタルタッチではある
がシール部が密着するようにしている。これは、シール
部9にダストや投入物が残っていて弁がしまった際に弁
体を傷つけるのを防止する事にも役立つ。ダンパの開閉
は、弁体重量が軽く、かつ耐火物のような欠けやすい材
質がない事から、エアシリンダ11を用いて瞬時に全開
又は全閉とすることが可能であり、一回の投入動作に要
する時間は短い。投入口扉3脇には炉内ドラフト計13
を設けて、投入口扉3を開いても燃焼ガスが吹き出さな
い様、炉内ドラフトが負圧である事を確認できるように
するのがよい。
【0009】ダンパ2脇の炉内側には空気供給ノズル1
0を設けて炉内より上昇してくる燃焼ガスを希釈し、ダ
ンパを冷却したり、NOx,SOx,HCl,CO等の
有害ガスやばいじん濃度を低減している。なお、この空
気強制供給ノズル10は、通常炉内ドラフトが−5〜2
0mmAg程度の弱い圧力にて運転する場合に必要であ
るが、−20〜−200mmAgと強いドラフトにて運
転するものでは、大気をダンパ部近傍よりリークさせる
事で十分その目的を達する事ができる。ダンパ濃度は、
この様な構成で100〜200℃前後となり、燃焼ガス
の低温腐食(結露により生じる)からも高温腐食(一般
に400℃以上)からも守られる。
【0010】実施例2 図2に本発明の他の物体投入装置の概略断面図を示す。
これは流動床焼却炉に用いたもので、焼却物に混入して
いるガラス、がれき、金属等の不燃物が流動床に蓄積す
るのを防止するため、間欠的に流動床を形成する流動媒
体を炉外に抜き出し、同伴して出てくる不燃物と篩分や
磁選別によって分離排出し、流動媒体は炉内に再び戻
す。そのための炉内投入装置として、又、税関や検疫で
焼却処分されるもの、実験動物の死体や医療廃棄物、あ
るいは人体に対して有害で他の廃棄物と混合したくない
ものなど、人間が特別に確認しながら炉内に投入しなけ
ればならないものの投入口として用いるものである。
【0011】流動床焼却炉は、炉内ドラフトの変動幅が
常時数十mmAgあるため、負圧を保つため−50〜−
150mmAg程度のドラフトとしている。従って、空
気を強制給気する必要はなく、流動媒体投入口より、流
動媒体循環機器やシュートの塵を含む空気を発塵防止を
兼ねて吸引させている。従って、ダンパ2はあまり気密
を高める必要はなく、図の様にアームに直接取りつけた
平板程度でよい。たまに焼却物がまとまって入ったり水
分を多く含むものが入ったりした場合、ドラフトが正に
なる事があるため、ダンパ2は2重2a,2bとし、そ
の様な瞬時のドラフトの正圧に対して、投入口に炉内燃
焼ガスが逆流しにくい様にして、投入作業の安全と機器
の保護をはかっている。なお、複数のダンパ2a,2b
とする事により、投入口扉3を開いても通常80℃以下
と低く、投入口扉より投入したものが熱で融着しやすい
ビニールやポリエチレンの袋で梱包されたものであって
も、支障なく投入することができる。なお、この様な低
温であっても、上下ダンパ2a,2b間では吸引してい
る空気にて燃焼ガスがパージされているために、結露し
激しい低温腐食にさらされる事はない。
【0012】上下のダンパ2a,2bは、炉内外の気密
を保ち、極力燃焼ガスの上昇を抑えるために、常に片方
が閉まった状態にて運転するのが好ましい。そのため、
上下ダンパ2a,2bの距離は投入口径以上持たせると
よい。上下各ダンパ2a,2bの全閉状態とほぼ全開の
状態の各位置に、近接スイッチ又はリミットスイッチを
設け、かつ投入口扉3全閉状態の位置に近接スイッチ又
はリミットスイッチを設ける事により、開閉動作をシー
ケンシャルに自動動作させるのも使い勝手がよく、かつ
安全性が高まる。即ち、投入口扉3が開いている場合、
ダンパは全閉状態を保つようにする。又、両ダンパが全
閉のときにのみ投入口扉開可のランプ表示等を行うよう
にする。投入口扉3を開いて投入物を中に入れて投入口
扉3を閉め、投入動作ボタンを押すことで、まず上ダン
パ2aが全開になってから全閉になり、それを待って下
ダンパ2bが全開になってから全閉となる一連の動作を
行ったのち、投入扉開可の表示を行う。又、投入口扉3
を使わない場合、流動媒体をもどすために上ダンパ全開
→上ダンパ全閉→下ダンパ全開→下ダンパ全閉を間欠的
にくりかえさせるのもよい。
【0013】
【発明の効果】以上の様に、本発明によればダンパの温
度を十分SUS材で支障のない領域まで温度を低減で
き、耐火材を不要として耐食鋼板製とすることができ
る。その結果、小さなエアシリンダ程度の駆動で十分で
あり、投入装置の重量を軽減し、気密性を高め、燃焼ガ
スの逆流を防止できる。また、一回の投入動作に要する
時間も短く、作業がはかどり、作業の安全性も高いもの
とする事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の物体投入装置の概略断面図。
【図2】本発明の他の物体投入装置の概略断面図。
【図3】従来の物体投入装置の概略断面図。
【符号の説明】
1:投入シュート、2:ダンパ部、3:投入口扉、4:
燃焼炉側壁、5:燃焼炉天井、6:ダンパ軸、7:ダン
パアーム、8:ダンパ弁、9:シール部、10:空気ノ
ズル、11:駆動シリンダ、12:投入物通路、13:
ドラフト計(マノメータ)、14:カウンタウエイト、
15:ダンパ収納スペース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阪本 佳則 東京都港区港南1丁目1番27号 荏原環 境エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 実開 昭49−7763(JP,U) 実公 平1−13230(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23G 5/44 F23K 3/16 - 3/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼炉の内部に物体を投入する装置にお
    いて、燃焼炉の壁に耐火物で内張した下向きの傾斜シュ
    ートを設け、該シュートの上端に炉内に対しシュートの
    影にかくれる様な位置に、鋼板製の開閉機構を二重に配
    備し、該二重に配備した開閉機構をそれぞれ別々に開閉
    して、物体を炉内に投入する構造とすると共に、該シュ
    ートの上端部には空気の吹き込み口を設けたことを特徴
    とする燃焼炉への物体投入装置。
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