JP4829863B2 - 廃棄物供給装置およびそのシール方法 - Google Patents

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Description

本発明は、下水汚泥、都市ごみ等の廃棄物を、ガス化炉に連続的に供給する廃棄物供給装置およびそのシール方法に係り、特に、外部空気のガス化炉内への流入を阻止するシール機能を有する二重ダンパが閉じた際に、火花が発生するのを防止し、かつ磁性を帯びた廃棄物や細かな廃棄物の付着を防止し得るようにした廃棄物供給装置およびそのシール方法に関するものである。
近年、下水汚泥、都市ごみ等の廃棄物の減容化と灰の無害化を同時に実現することを可能ならしめるようにしたガス化溶融炉が注目されている。このガス化溶融炉は、ガス化炉(500〜600℃)で下水汚泥、都市ごみ等の廃棄物をガス化して、廃棄物を可燃ガスと固定炭素分と灰分とに分解する。次いで、分解した可燃ガスと固定炭素分を溶融炉で燃焼させることにより溶融炉内の温度を1300℃以上にして、灰分を溶融すると共に、溶融スラグを、例えば水冷することにより水冷スラグとするものである。
ガス化炉に廃棄物を供給する廃棄物供給装置には、廃棄物の定量供給性と、シール性が求められる。
(1)廃棄物の定量供給性
廃棄物の供給量の変動を極力少なくすることにより燃焼を安定させる。これにより、溶融炉の温度も安定するため、灰分の溶融性も安定する。
(2)シール性
ガス化炉への外部空気の流入と、ガス化炉からの可燃ガス(CO,H,CH等)の漏れ出しを防止する。
ガス化炉の廃棄物供給装置としては、例えば、シュート内に二重ダンパが設けられた構成のものが知られている。
以下、従来例に係るガス化炉の廃棄物供給装置(可燃物供給装置)を、添付図面を参照しながら説明する。図3は、従来例に係る流動層ガス化炉およびこの流動層ガス化炉に可燃物(以下、廃棄物という)を供給する可燃物供給装置(以下、廃棄物供給装置という)の概略構成を示す図である。図4に示す符号50は、流動層ガス化炉(以下、ガス化炉という)であって、このガス化炉50の廃棄物投入口53にモータ68で駆動されるスクリュコンベヤ64を具備する廃棄物供給機構62が設けられ、この廃棄物供給機構62に接続された二重のダンパ59,59を具備するシュート63が設けられると共に、このシュート63に接続されたコンベヤ65が設けられている。
クレーン61等によりホッパ66に投入された廃棄物54は、コンベヤ65により運び上げられ、このコンベヤ65の先端からシュート63の上部開口に投入される。このシュート63に投入された廃棄物54は、シール機能を有する二重のダンパ59,59の動作により間欠的に廃棄物供給機構62に投入される。廃棄物供給機構62はそのスクリュコンベヤ64により、間欠的に投入された廃棄物の間欠性を緩和して所定の一定量で連続的(定量的)にガス化炉50に投入される。
ガス化炉50に投入された廃棄物54は、底部の風箱から流入する流動化ガス52により流動している流動層51内の還元雰囲気下でガス化され、ガス化で生成された生成ガス57は流動層51内を抜け出し、フリーボード55を通って生成ガス出口56から図示しない溶融炉に導かれる。この場合、シュート63から間欠的に供給された廃棄物54は廃棄物供給機構62のスクリュコンベヤ64の作用により、略一定量で連続的(定量的)に供給されるから、流動化ガス52の供給制御や炉内温度制御等のガス化炉50の安定したガス化運転を行うための制御が極めて容易となる。しかも、二重のダンパ59,59のシール機能により、廃棄物投入口5からガス化炉50内にリークする外部空気も阻止することができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−56822号公報
上記従来例に係るガス化炉の廃棄物供給装置は、シュートに交互に開閉操作される上部ダンパと下部ダンパとからなる二重ダンパが設けられているから、シール性に関して優れており、またこの廃棄物供給機構はスクリュコンベヤを備えているから、ガス化炉に対する廃棄物の定量供給性も優れていると考えられる。ところで、ダンパは、通常SS材や耐腐食性が優れたSUS材から構成されているため、シュートが金属製である場合、閉めたときの衝撃により火花が発生し、例えば廃棄物中の油分が発火したりする。
また、ダンパがSS材製である場合、磁性を帯びた廃棄物が付着して、この磁性を帯びた廃棄物の他の廃棄物が引っ掛かって廃棄物が堆積し、廃棄物をスムーズにガス化炉に供給することができなくなる。さらに、ダンパが金属製である場合、摩擦係数が高いため湿った細かい廃棄物が付着し、シール性が阻害される恐れもある。
従って、本発明の目的は、外部空気のガス化炉内への流入を阻止するシール機能を有する二重ダンパが閉じた際に、火花が発生するのを防止し、かつ磁性を帯びた廃棄物や細かな廃棄物の付着を防止することを可能ならしめるようにした廃棄物供給装置およびそのシール方法を提供することである。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、従って、上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る廃棄物供給装置が採用した手段の要旨は、外部空気のガス化炉内への流入を阻止するシール機能を有し、交互に開閉操作される上部ダンパと下部ダンパとが上下方向に所定の間隔を隔てて設けられた垂直シュート部を備え、前記垂直シュート部を介して供給された廃棄物を前記ガス化炉の方向に搬送する廃棄物搬送装置を備えてなる廃棄物供給装置において、前記上部ダンパと下部ダンパとのそれぞれのダンパ本体をダンパ基板と、これらダンパ基板の上面に機械的締結手段により固着された硬質低摩擦樹脂板とから構成すると共に、これら上部ダンパと下部ダンパとが閉じた場合に前記硬質低摩擦樹脂板の外縁部上面が前記垂直シュート部分の内側に形成されたシール面に当接するように構成したことを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係る廃棄物供給装置が採用した手段の要旨は、請求項1に記載の廃棄物供給装置において、前記機械的締結手段は、前記ダンパ基板に螺刻した雌ネジに、ネジ頭の上面が前記硬質低摩擦樹脂板の上面より低位置になるように螺着した皿小ネジであり、前記ネジ頭の上面に樹脂コーティング層を形成したことを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係る廃棄物供給装置のシール方法が採用した手段の要旨は、上部ダンパと下部ダンパとが上下方向に所定の間隔を隔てて設けられた垂直シュート部を備え、前記垂直シュート部を介して供給された廃棄物を前記ガス化炉の方向に搬送する廃棄物搬送装置を備えてなり、外部空気のガス化炉内への流入を阻止する廃棄物供給装置のシール方法において、前記上部ダンパと前記下部ダンパとを交互に閉じてシールするに際して、これら上・下部ダンパを構成するダンパ本体の硬質低摩擦樹脂板の外縁部上面を前記垂直シュート部分の内側に形成されたシール面に当接させることを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係る廃棄物供給装置、または本発明の請求項3に係る廃棄物供給装置のシール方法では、廃棄物供給シュートが具備するシールシュート部の垂直シュート部分に設けられている上部ダンパと下部ダンパとのそれぞれのダンパ本体の硬質低摩擦樹脂板の外縁部上面が垂直シュート部分の内側に形成されたシール面に当接するようになっている。
従って、本発明の請求項1に係る廃棄物供給装置、または本発明の請求項3に係る廃棄物供給装置のシール方法によれば、上部ダンパと下部ダンパとが閉じた場合に、前記硬質低摩擦樹脂板の外縁部上面が前記垂直シュート部分の内側に形成されたシール面に当接するから、たとえ垂直シュート部分に形成されているシール面が金属製であっても火花が発生するような恐れがない。また、前記硬質低摩擦樹脂板に磁性を帯びた廃棄物が付着するようなこともなく、さらに摩擦係数が低く湿った細かい廃棄物も付着しないためシール性が阻害されるような恐れもない。
本発明の請求項2に係る廃棄物供給装置によれば、硬質低摩擦樹脂板を皿小ネジ(機械的締結手段)によりダンパ基板に取付ける構成であるから、ダンパ基板への硬質低摩擦樹脂板の着脱(交換)作業が容易であり、また皿小ネジのネジ頭の上面に樹脂コーティング層を形成したから、皿小ネジのネジ頭への磁性物質の付着や、腐食物質の接触を防止することができる。
以下、本発明の廃棄物供給方法を実施する実施の形態に係る廃棄物供給装置を、添付図面を順次参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態に係り、廃棄物をガス化するためのガス化炉を併せて示す廃棄物供給装置の模式的構成説明図であり、図2(a)は上部ダンパと下部ダンパの模式的構成説明図であり、図2(b)は図2(a)のA部拡大断面図である。
図に示す符号1は、本発明の廃棄物供給方法を実施する実施の形態に係る廃棄物供給装置である。この廃棄物供給装置1は、後述する垂直シュート部6と、この垂直シュート部6から廃棄物が供給される廃棄物搬送装置7と、この廃棄物搬送装置7に連接され、ガス化炉20の廃棄物投入口21に斜めに連通して廃棄物9を供給する廃棄物供給シュート8を備えている。即ち、クレーン等の図示しない廃棄物投入装置により廃棄物ホッパ2に投入された廃棄物9はプッシャ3により押出され、押出された廃棄物9は破砕機4により粗破砕される。そして、前記破砕機4で粗破砕された廃棄物は、気密可能なコンベヤハウジング内に設けられてなるコンベヤ5によって斜め上方に運び上げられ、前記垂直シュート部6に落下供給されるように構成されている。
前記垂直シュート部6には、後述するシール機能を有する二重ダンパが内設され、横断面が矩形状に形成されている。そして、この垂直シュート部6の下部に連なり、廃棄物を前記ガス化炉20側に搬送する、スクリュコンベヤや解砕機が内設されてなる廃棄物搬送装置7とから構成されている。さらに、前記廃棄物搬送装置7の先端下部に、前記ガス化炉20の廃棄物投入口21に斜めに連通する廃棄物供給シュート8の上端が接続されている。
前記垂直シュート部6に内設されてなる二重ダンパは、上部ダンパ11と、この上部ダンパ11の下方に所定の間隔を隔てて設けられた下部ダンパ12である。先ず、前記上部ダンパ11は、垂直シュート部6のガス化炉20の方向側の内壁側に設けられた上部支持軸11pを回動支点として、水平線に対して15°傾斜した閉位置から75°下側方向に回動して、水平線に対して直交する垂直位置になるまで開かれるように構成されている。
また、前記下部ダンパ12は垂直シュート部6の前記上部ダンパ11から所定距離下方に離れた位置に設けられ、垂直シュート部6のガス化炉20の方向側の内壁側に設けられた下部支持軸12pを回動支点として、水平線に対して15°傾斜した閉位置から75°下側方向に回動して、水平線に対して直行する垂直位置になるまで開かれるように構成されている。
ところで、本実施の形態においては、前記上部ダンパ11と前記下部ダンパ12とが閉じた状態における水平線に対する傾斜角度は、上記のとおり、何れも15°に設定されている。しかしながら、上・下部ダンパの水平線に対する傾斜角度は、何れも適宜設定されるべきものであるから、15°に限定されるものではない。
また、本実施の形態においては、前記上部支持軸11pと前記下部支持軸12pとは何れも垂直シュート部6のガス化炉20の方向側の内壁側に設けられているが、下記のようにすることができるので、この構成に限るものではない。
(1)上部支持軸11pと下部支持軸12pとの何れも、垂直シュート部6のガス化炉20から離反する方向側の内壁側に設けることができる。
(2)下部支持軸12pを垂直シュート部6のガス化炉20の方向側の位置にしたままとし、上部支持軸11pを垂直シュート部6のガス化炉20から離反する方向側の内壁側に設ける。
(3)上部支持軸11pを垂直シュート部6のガス化炉20の方向側の位置にしたままとし、下部支持軸12pを垂直シュート部6のガス化炉20から離反する方向側の内壁側に設ける。
なお、上記(2)、(3)に記載したように、上部支持軸11pと下部支持軸12pとを垂直シュート部6の互いに相対する内壁に設けることにより、上部ダンパ11から下部ダンパ12の下部支持軸12p側に廃棄物を落下させることができる。従って、下部ダンパ12の上面に付着する付着物が、上部ダンパ11から落下する廃棄物の滑落により払拭され続け、下部ダンパ12の清掃作業頻が低減されるため、廃棄物供給装置のメンテナンスコストの低減効果が得られる。
前記上部ダンパ11と前記下部ダンパ12は、図2(a),(b)に示すように構成されている。先ず、前記上部ダンパ11は、例えばSS材またはSUS材から構成されたダンパ基板11bと、このダンパ基板11bの上面に固着された硬質低摩擦樹脂板11cとからなる上部ダンパ本体11aと、一端側が前記上部支持軸11pにより回動可能に支持されると共に、他端側がブラケット11e、連結ピン11fを介して前記上部ダンパ本体11aを回動支持する上部支持アーム11hとから構成されている。
前記硬質低摩擦樹脂板11cは、前記ダンパ基板11bに螺刻されてなる複数の雌ネジ11sのそれぞれに螺着された皿小ネジ11d(機械的締結手段)によって前記ダンパ基板11bの上面に固着されている。なお、前記硬質低摩擦樹脂板11cのすり鉢状のネジ頭収容穴に収容された前記皿小ネジ11dの上面を埋める逆円錐台状に形成され、上面が前記硬質低摩擦樹脂板11cの表面と面一になるものは、皿小ネジ11dの上面に腐食性物質が接触するのを妨げると共に、廃棄物に含まれている磁性物質の付着を防止するためのコーティング層11gである。
前記上部支持アーム11hを支持する上部支持軸11pの垂直シュート部6から外方に突出する軸端に上部アーム11iの一端が固着されており、この上部アーム11iの先端に上部シリンダ11jの伸縮ロッドの先端が枢着されている。つまり、上部シリンダ11jの伸縮ロッドの伸縮により、上部アーム11i、上部支持軸11p,上部支持アーム11hを介して上部ダンパ本体11aが75°回動されるように構成されている。
また、前記下部ダンパ12は、例えばSS材またはSUS材から構成されたダンパ基板12bと、このダンパ基板12bの上面に固着された硬質低摩擦樹脂板12cとからなる下部ダンパ本体12aと、一端側が前記下部支持軸12pにより回動可能に支持されると共に、他端側がブラケット12e、連結ピン12fを介して前記下部ダンパ本体12aを回動支持する下部支持アーム12hとから構成されている。
前記硬質低摩擦樹脂板12cは、前記ダンパ基板12bに螺刻されてなる複数の雌ネジ12sのそれぞれに螺着された皿小ネジ12d(機械的締結手段)を介して前記ダンパ基板12bの上面に固着されている。なお、前記硬質低摩擦樹脂板12cのすり鉢状のネジ頭収容穴に収容された前記皿小ネジ12dの上面を埋める逆円錐台状に形成され、上面が前記硬質低摩擦樹脂板12cの表面と面一になるものは、皿小ネジ12dの上面に腐食性物質が接触するのを妨げると共に、廃棄物に含まれている磁性物質の付着を防止するためのコーティング層12gである。
前記下部支持アーム12hを支持する下部支持軸12pの垂直シュート部6から外方に突出する軸端に下部アーム12iの一端が固着されており、この下部アーム12iの先端に下部シリンダ12jの伸縮ロッドの先端が枢着されている。つまり、前記下部シリンダ12jの伸縮ロッドの伸縮により下部アーム12i、下部支持軸12p、下部支持アーム12hを介して下部ダンパ本体12aが75°回動されるように構成されている。以上の説明から良く理解されるように、これら上部ダンパ11と下部ダンパ12および作動機構は全く同構成になるものである。
前記上部ダンパ本体11aの硬質低摩擦樹脂板11c、および下部ダンパ本体12aの硬質低摩擦樹脂板12cに、300万から800万の巨大分子量を有する超高分子量ポリエチレン樹脂を用いた。本発明の実施の形態においては、上記のとおり、超高分子量ポリエチレン樹脂を用いたが、特にこの樹脂に限るものではなく、例えばPC(ポリカーボネート)、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂等も用いることができる。つまり、硬質低摩擦樹脂板の材質としては、耐摩耗性、耐衝撃性、および耐薬品性等が優れていればよいので、樹脂の種類に限定されるものではない。
なお、前記上部ダンパ11と下部ダンパ12とは、外部空気のガス化炉20内への流入を阻止するために、前記上部ダンパ11と前記下部ダンパ12のうち必ず一方が閉じるように、交互に開閉操作されるように構成されている。
さらに、前記廃棄物搬送装置7の内部には、前記下部ダンパ12から供給された廃棄物をガス化炉20の方向に搬送するスクリュコンベヤ13が収容されている。このスクリュコンベヤ13は、水平面上おいて互いに平行な回転中心を有する一対の搬送スクリュ13aを備えている。また、前記スクリュコンベヤ13の先端側であって、かつその外方位置に、スクリュコンベヤ13で押出された廃棄物を解砕する廃棄物解砕機14が設けられている。なお、本実施の形態における廃棄物解砕機14は回転式であるが、揺動式の構成のものを採用することが可能である。
以下、上記構成になる廃棄物供給装置1の作用態様を説明する。廃棄物ホッパ2に供給された廃棄物10はプッシャ3によって押出され、押出された廃棄物は破砕機4によって粗破砕される。前記破砕機4で粗破砕された廃棄物は、コンベヤ5により斜め上方に運び上げられると共に、前記シールシュート部7の垂直シュート部分7aの上部ダンパ11の上に落下供給される。
前記上部ダンパ11の上面に所定量の廃棄物が溜まると上部ダンパ11が開き、開いてから数秒後に閉じられるが、この間に、上部ダンパ11の上に溜められて所定量の廃棄物と、コンベヤ5により斜め上方に運び上げられた廃棄物とが下部ダンパ12の上に投入される。次いで、上部ダンパ11が閉じてから数秒後に、下部ダンパ12が開き、開いてから数秒間開状態で保持される。そのため、下部ダンパ12上に投入された廃棄物がスクリュコンベヤ13上に、具体的には一対の搬送スクリュ13aの上に落下する。
前記一対の搬送スクリュ13aの上に落下した廃棄物は、一対の搬送スクリュ13aの回転により搬送される。ぞして、スクリュコンベヤ13の先端から排出された廃棄物は廃棄物解砕機14でさらに細かく解砕され、先端シュート部8を介して廃棄物投入口21からガス化炉20に投入される。このガス化炉20に投入された廃棄物は500〜600℃の温度でガス化され、可燃ガスと固定炭素分と灰分とに分解される。
次いで、分解した可燃ガスと固定炭素分が図示しない溶融炉で燃焼され、溶融炉の1300℃以上の温度で灰分が溶融すされて溶融スラグとなる。なお、下部ダンパ12は、廃棄物をスクリュコンベヤ13に供給した後、数秒間で閉じると共に、先に閉じられた上部ダンパ11が開かれるというように、前記上部ダンパ11と下部ダンパ12とは、予め設定した所定秒間毎に1回ずつ開閉されることが繰り返される。
本発明の実施の形態にガス化炉の係る廃棄物供給装置1によれば、上記のような工程において、上部ダンパ本体11aと下部ダンパ本体12aの上面は何れも硬質低摩擦樹脂板であるから、垂直シュート部6に形成された図示しないシール面が金属性であっても、閉めたときの衝撃により火花が発生するようなことがないから、廃棄物中の油分が発火したりするような恐れがない。また、磁性を帯びた廃棄物が付着するようなことがないから、他の廃棄物が引っ掛かって廃棄物が堆積し、廃棄物をスムーズにガス化炉に供給することができなくなるような恐れもない。さらに、摩擦係数が低いため湿った細かい廃棄物が付着しないから、シール性が阻害されるような恐れもない。
なお、上記実施の形態に係るガス化炉の廃棄物供給装置1は、本発明の1具体例に過ぎず、従って本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内における設計変更等は自由自在であるから、上記実施の形態に限定されるものではない。
本発明の実施の形態に係り、廃棄物をガス化するためのガス化炉を併せて示す廃棄物供給装置の模式的構成説明図である。 本発明の実施の形態に係り、図2(a)は上部ダンパと下部ダンパの模式的構成説明図,図2(b)は図2(a)のA部拡大断面図である。 従来例に係る流動層ガス化炉およびこの流動層ガス化炉に廃棄物を供給する廃棄物供給装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
1…廃棄物供給装置
2…廃棄物ホッパ
3…プッシャ
4…破砕機
5…コンベヤ
6…垂直シュート部
7…廃棄物搬送装置
8…廃棄物供給シュート
9…廃棄物
11…上部ダンパ,11a…上部ダンパ本体,11b…ダンパ基板,11c…硬質低摩擦樹脂板,11d…皿小ネジ,11e…ブラケット,11f…連結ピン,11g…コーティング層,11h…上部支持アーム,11i…上部アーム,11j…上部シリンダ,11p…上部支持軸,11s…雌ネジ
12…下部ダンパ,12a…下部ダンパ本体,12b…ダンパ基板,12c…硬質低摩擦樹脂板,12d…皿小ネジ,12e…ブラケット,12f…連結ピン,12g…コーティング層,12h…下部支持アーム,12i…下部アーム,12j…下部シリンダ,12p…下部支持軸,12s…雌ネジ
13…スクリュコンベヤ,13a…搬送スクリュ
14…廃棄物解砕機
20…(流動層)ガス化炉,21…廃棄物投入口

Claims (3)

  1. 外部空気のガス化炉内への流入を阻止するシール機能を有し、交互に開閉操作される上部ダンパと下部ダンパとが上下方向に所定の間隔を隔てて設けられた垂直シュート部を備え、前記垂直シュート部を介して供給された廃棄物を前記ガス化炉の方向に搬送する廃棄物搬送装置を備えてなる廃棄物供給装置において、前記上部ダンパと下部ダンパとのそれぞれのダンパ本体をダンパ基板と、これらダンパ基板の上面に機械的締結手段により固着された硬質低摩擦樹脂板とから構成すると共に、これら上部ダンパと下部ダンパとが閉じた場合に前記硬質低摩擦樹脂板の外縁部上面が前記垂直シュート部分の内側に形成されたシール面に当接するように構成したことを特徴とする廃棄物供給装置。
  2. 前記機械的締結手段は、前記ダンパ基板に螺刻した雌ネジに、ネジ頭の上面が前記硬質低摩擦樹脂板の上面より低位置になるように螺着した皿小ネジであり、前記ネジ頭の上面に樹脂コーティング層を形成したことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物供給装置。
  3. 上部ダンパと下部ダンパとが上下方向に所定の間隔を隔てて設けられた垂直シュート部を備え、前記垂直シュート部を介して供給された廃棄物を前記ガス化炉の方向に搬送する廃棄物搬送装置を備えてなり、外部空気のガス化炉内への流入を阻止する廃棄物供給装置のシール方法において、前記上部ダンパと前記下部ダンパとを交互に閉じてシールするに際して、これら上・下部ダンパを構成するダンパ本体の硬質低摩擦樹脂板の外縁部上面を前記垂直シュート部分の内側に形成されたシール面に当接させることを特徴とする廃棄物供給装置のシール方法。
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