JP2757048B2 - 遮水シートの端末固定方法 - Google Patents
遮水シートの端末固定方法Info
- Publication number
- JP2757048B2 JP2757048B2 JP29243289A JP29243289A JP2757048B2 JP 2757048 B2 JP2757048 B2 JP 2757048B2 JP 29243289 A JP29243289 A JP 29243289A JP 29243289 A JP29243289 A JP 29243289A JP 2757048 B2 JP2757048 B2 JP 2757048B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fixing
- sheet
- fixing member
- water
- terminal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Revetment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、土木建築工事に用いる遮水シートの端末部
を堤体または建築構造物などのコンクリートからなる固
定部位に固定する該遮水シートの端末固定方法に関す
る。
を堤体または建築構造物などのコンクリートからなる固
定部位に固定する該遮水シートの端末固定方法に関す
る。
従来の遮水シートの端末固定方法としては、例えば、
次に示すようなものがある。
次に示すようなものがある。
すなわち、堤体の天端法肩から盛土側へ水平に一定
距離、離した位置(固定部位)に溝を掘り、その溝の中
に遮水シートの端末部をL字型に落とし込み、水、空気
などを含ませないように埋め戻し、充分転圧を行って遮
水シートの端末部を固定する方法、およびコンクリー
トなどで形成される固定部位に遮水シートの端末部を接
着剤または釘などで固定する方法、などがある。
距離、離した位置(固定部位)に溝を掘り、その溝の中
に遮水シートの端末部をL字型に落とし込み、水、空気
などを含ませないように埋め戻し、充分転圧を行って遮
水シートの端末部を固定する方法、およびコンクリー
トなどで形成される固定部位に遮水シートの端末部を接
着剤または釘などで固定する方法、などがある。
しかしながら、前記に示すような従来の遮水シートの
端末固定方法では、前記の場合、遮水シートの固定す
るための入力または建設機械などによる溝掘り作業、埋
め戻し作業および転圧作業などが必要となり、施工性が
悪く、また遮水シートを固定する固定部位が限定され、
例えば堤体の天端まで遮水する必要がない場合、施工目
的に応じた所望の位置に遮水シートを固定できず、該位
置から天端までの距離が離れている場合などは、遮水シ
ートをその分だけ余分に使用しなければならず、経済的
にも問題を有している。
端末固定方法では、前記の場合、遮水シートの固定す
るための入力または建設機械などによる溝掘り作業、埋
め戻し作業および転圧作業などが必要となり、施工性が
悪く、また遮水シートを固定する固定部位が限定され、
例えば堤体の天端まで遮水する必要がない場合、施工目
的に応じた所望の位置に遮水シートを固定できず、該位
置から天端までの距離が離れている場合などは、遮水シ
ートをその分だけ余分に使用しなければならず、経済的
にも問題を有している。
また、前記の場合、固定部位に遮水シートの端末部
を接着剤などを用いて接合して固定したのちに、その接
合面に風の吹き込みまたは雨水などが進入して接合強度
が低下するのを防ぐためのシーリング処理が必要とな
り、作業性を悪くし、また接着剤を用いて固定部位に遮
水シートの端末部を接合して固定した場合には、長期間
の使用により接合強度が弱まり、固定部位からの遮水シ
ートの端末部が剥離する恐れがあるという問題点も有し
てる。
を接着剤などを用いて接合して固定したのちに、その接
合面に風の吹き込みまたは雨水などが進入して接合強度
が低下するのを防ぐためのシーリング処理が必要とな
り、作業性を悪くし、また接着剤を用いて固定部位に遮
水シートの端末部を接合して固定した場合には、長期間
の使用により接合強度が弱まり、固定部位からの遮水シ
ートの端末部が剥離する恐れがあるという問題点も有し
てる。
本発明は、前記従来技術の課題を背景になされたもの
で、容易にしかも施工目的に合った固定部位に遮水シー
トの端末部を確実に固定することを可能にした遮水シー
ト端末固定方法を提供することを目的とする。
で、容易にしかも施工目的に合った固定部位に遮水シー
トの端末部を確実に固定することを可能にした遮水シー
ト端末固定方法を提供することを目的とする。
本発明は、土木建築工事に用いる遮水シートの端末部
を、堤体または建築構造物などのコンクリートからなる
固定部位に固定する遮水シートの端末固定方法におい
て、この固定部位に、裏面にモノフィラメント突起を有
する布帛とこの布帛の表面にコーティングまたは積層に
より一体的に複合化される熱可塑性合成樹脂シートとを
備えた固定部材を、このモノフィラメント突起が前記固
定部位に埋没状態で固定されるよう設けるとともに、固
定部材の表面に形成される熱可塑性合成樹脂シート側
に、前記遮水シートの端末部を固定することを特徴とす
る遮水シートの端末固定方法を提供するものである。
を、堤体または建築構造物などのコンクリートからなる
固定部位に固定する遮水シートの端末固定方法におい
て、この固定部位に、裏面にモノフィラメント突起を有
する布帛とこの布帛の表面にコーティングまたは積層に
より一体的に複合化される熱可塑性合成樹脂シートとを
備えた固定部材を、このモノフィラメント突起が前記固
定部位に埋没状態で固定されるよう設けるとともに、固
定部材の表面に形成される熱可塑性合成樹脂シート側
に、前記遮水シートの端末部を固定することを特徴とす
る遮水シートの端末固定方法を提供するものである。
本発明による遮水シートの端末固定方法によれば、遮
水シートの端末部を固定する固定部位に、固定部材の裏
面に形成されたモノフィラメント突起が埋没状態、すな
わち3次元的な接合がなされているため、接着剤などに
よる2次元的な接合に比し、その強度性が優れているの
で遮水シート端末部と固定部材の熱可塑性合成樹脂シー
ト側とを熔着あるいは接着剤などで接合することによ
り、遮水シートの端末部を確実に固定することができ
る。また、以上の理由により、固定部位と固定部材の接
合面に雨水などが進入して接合強度が低下するのを防ぐ
ためのシーリング処理を必要とせず、さらには長期間使
用したのちに遮水シートの端末部が固定部位から剥離す
る恐れがなく、安心して使用できるものである。
水シートの端末部を固定する固定部位に、固定部材の裏
面に形成されたモノフィラメント突起が埋没状態、すな
わち3次元的な接合がなされているため、接着剤などに
よる2次元的な接合に比し、その強度性が優れているの
で遮水シート端末部と固定部材の熱可塑性合成樹脂シー
ト側とを熔着あるいは接着剤などで接合することによ
り、遮水シートの端末部を確実に固定することができ
る。また、以上の理由により、固定部位と固定部材の接
合面に雨水などが進入して接合強度が低下するのを防ぐ
ためのシーリング処理を必要とせず、さらには長期間使
用したのちに遮水シートの端末部が固定部位から剥離す
る恐れがなく、安心して使用できるものである。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第4図は、本発明の第1実施例を示したもの
であり、遮水シート端末固定方法は、固定部材Aの裏面
を、溜池の堤体に形成されたコンクリートからなる固定
部位Bに接合して固定するととともに、この固定部材A
の表面に遮水シートの端末部Cを熔着などにより固定す
るものである。
であり、遮水シート端末固定方法は、固定部材Aの裏面
を、溜池の堤体に形成されたコンクリートからなる固定
部位Bに接合して固定するととともに、この固定部材A
の表面に遮水シートの端末部Cを熔着などにより固定す
るものである。
固定部材Aは、第1図および第2図に示すように裏面
10aに多数のループ状突起20を有する布帛10と、この布
帛10の表面10bにコーティングまたは積層により一体的
に複合化される熱可塑性合成樹脂シート30とを備えたも
のである。
10aに多数のループ状突起20を有する布帛10と、この布
帛10の表面10bにコーティングまたは積層により一体的
に複合化される熱可塑性合成樹脂シート30とを備えたも
のである。
なお、布帛10としては、ポリエステル製のニット生地
が使用されているが、必ずしもこれに限定させなくとも
例えばナイロン6、ナイロン6,6などのポリアミド、ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポ
リ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、綿などのそのほ
かの素材でできた織布、編布あるいは不織布からなる布
帛が使用できる。
が使用されているが、必ずしもこれに限定させなくとも
例えばナイロン6、ナイロン6,6などのポリアミド、ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポ
リ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、綿などのそのほ
かの素材でできた織布、編布あるいは不織布からなる布
帛が使用できる。
また、このループ状突起20は、この布帛10の裏面10a
上に形成されるモノフィラメントからなる突起で、この
実施例におけるループ状突起20の素材としては、ポリア
ミドの単繊維が採用されているが、これに限定させなく
とも例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレートなどのポリエステル、ポリエチレン、ポ
リプロピレンなどのポリオレフィン、ポリ塩化ビニルな
どの布帛10と同一素材あるいは異種素材が使用できる。
上に形成されるモノフィラメントからなる突起で、この
実施例におけるループ状突起20の素材としては、ポリア
ミドの単繊維が採用されているが、これに限定させなく
とも例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレートなどのポリエステル、ポリエチレン、ポ
リプロピレンなどのポリオレフィン、ポリ塩化ビニルな
どの布帛10と同一素材あるいは異種素材が使用できる。
なお、これらのループ状突起20の代えて図示しないフ
ック状のモノフィラメントあるいは直線状からなる突起
を採用してもよい。また、この布帛10へのループ状突起
20の形成は、布帛10の製造と同時または製造後に例えば
織上げまたは編み上げにより形成したり、布帛10をルー
プ状突起20と同一のモノフィラメントで一体的に形成さ
せるというようにどのような手段を用いて形成させても
よい。
ック状のモノフィラメントあるいは直線状からなる突起
を採用してもよい。また、この布帛10へのループ状突起
20の形成は、布帛10の製造と同時または製造後に例えば
織上げまたは編み上げにより形成したり、布帛10をルー
プ状突起20と同一のモノフィラメントで一体的に形成さ
せるというようにどのような手段を用いて形成させても
よい。
さらに、このループ状突起20の太さは、300〜2,000d
e、特に500〜1,000deが好ましく、300de未満であると柔
軟すぎてループの自立が困難で、一方2,000deを超える
と硬くなりすぎて製編が難しくなる。
e、特に500〜1,000deが好ましく、300de未満であると柔
軟すぎてループの自立が困難で、一方2,000deを超える
と硬くなりすぎて製編が難しくなる。
さらにまた、このループ状突起20のループ径は、2.0
〜1.0mm、好ましくは3,0〜5.0mmであり、2.0mm未満であ
るとコンクリートへの食い込みが少なく接着不充分とな
り、一方10mmを超えると製編時、ロール巻きの際にルー
プ形状の保持が困難となる。
〜1.0mm、好ましくは3,0〜5.0mmであり、2.0mm未満であ
るとコンクリートへの食い込みが少なく接着不充分とな
り、一方10mmを超えると製編時、ロール巻きの際にルー
プ形状の保持が困難となる。
さらにまた、ループ状突起20布帛10の裏面10aの全域
に多数形成されているが、必ずしもこれに限定させなく
とも部分的に形成させてもよい。しかし、全域に設けた
方が固定部位Bに固定部材Aを大きな強度で接合でき
る。
に多数形成されているが、必ずしもこれに限定させなく
とも部分的に形成させてもよい。しかし、全域に設けた
方が固定部位Bに固定部材Aを大きな強度で接合でき
る。
さらにまた、この第1図および第2図に示すループ状
突起20の布帛10への形成密度は、6〜18個/cm2、好まし
くは9〜15個/cm2であり、6個/cm2未満では接合強度が
低下し、18個/cm2を超えるとコスト高になる。
突起20の布帛10への形成密度は、6〜18個/cm2、好まし
くは9〜15個/cm2であり、6個/cm2未満では接合強度が
低下し、18個/cm2を超えるとコスト高になる。
また、固定部材Aを構成する熱可塑性合成樹脂シート
30の素材としては、ポリ塩化ビニルが採用されている
が、必ずしもこれに限定させる必要はなく、例えばポリ
エステル、ポリアミド、ポリオレフィンなどの熱可塑性
合成樹脂、ポリウレタン、スチレン−ブタジエンゴム、
イソプレンゴム、クロロプレンゴムなどの熱可塑性合成
樹脂エラストマーのほか、天然ゴムなども使用すること
ができる。
30の素材としては、ポリ塩化ビニルが採用されている
が、必ずしもこれに限定させる必要はなく、例えばポリ
エステル、ポリアミド、ポリオレフィンなどの熱可塑性
合成樹脂、ポリウレタン、スチレン−ブタジエンゴム、
イソプレンゴム、クロロプレンゴムなどの熱可塑性合成
樹脂エラストマーのほか、天然ゴムなども使用すること
ができる。
さらに、この熱可塑性合成樹脂シート30の厚みは、約
1mmであるが、必ずしもこれに限定させる必要はなく、
0.4〜2.0mm、好ましくは0.7〜1.5mmであり、0.4mm未満
であると強度不充分となり、一方2.0mmを超えると重量
が重くなり操作性が低下する。
1mmであるが、必ずしもこれに限定させる必要はなく、
0.4〜2.0mm、好ましくは0.7〜1.5mmであり、0.4mm未満
であると強度不充分となり、一方2.0mmを超えると重量
が重くなり操作性が低下する。
さらに、固定部材Aを構成する布帛10と熱可塑性合成
樹脂シート30との複合方法としては、例えばこの布帛10
の裏面10bに、溶液状態あるいは溶融状態の熱可塑性合
成樹脂をコーティングすることにより、いわゆるコーテ
ッドファブリックとなしたり、あるいは溶融状態あるい
は成形後にバーナーなどで表面が溶融された状態の熱可
塑性合成樹脂シート30を積層させ、そののちこの熱可塑
性合成樹脂シート30を冷却して固化させる積層手段な
ど、どのような方法を採用してもよい。
樹脂シート30との複合方法としては、例えばこの布帛10
の裏面10bに、溶液状態あるいは溶融状態の熱可塑性合
成樹脂をコーティングすることにより、いわゆるコーテ
ッドファブリックとなしたり、あるいは溶融状態あるい
は成形後にバーナーなどで表面が溶融された状態の熱可
塑性合成樹脂シート30を積層させ、そののちこの熱可塑
性合成樹脂シート30を冷却して固化させる積層手段な
ど、どのような方法を採用してもよい。
なお、固定部材Aとしては、布帛の表面に形成される
突起としてモノフィラメント突起が採用されているが、
必ずしもこれに限定させる必要はなく、例えばマルチフ
ィラメントからなる突起であってもよい。
突起としてモノフィラメント突起が採用されているが、
必ずしもこれに限定させる必要はなく、例えばマルチフ
ィラメントからなる突起であってもよい。
固定部位Bには、その部位に固定部材Aの裏面に形成
されたモノフィラメントからなるループ状突起20を埋没
状態で固定させるためにコンクリート打ち込み空隙Dが
形成されている。
されたモノフィラメントからなるループ状突起20を埋没
状態で固定させるためにコンクリート打ち込み空隙Dが
形成されている。
次に、固定部位Bに固定部材Aを固定する方法を説明
する。
する。
まず、コンクリート打ち込み空隙Dにコンクリートを
打ち込み、そのコンクリートが固化する前に固定部材A
を、その固定部材Aの裏面に形成されるモノフィラメン
トからなるループ状突起20が固定部位Bに埋没状態とな
るように設ける。
打ち込み、そのコンクリートが固化する前に固定部材A
を、その固定部材Aの裏面に形成されるモノフィラメン
トからなるループ状突起20が固定部位Bに埋没状態とな
るように設ける。
そののち、コンクリート打ち込み空隙Dに打ち込まれ
たコンクリートが固化することで、ループ状突起20が固
定部位Bに埋没状態のまま固定される。
たコンクリートが固化することで、ループ状突起20が固
定部位Bに埋没状態のまま固定される。
このようにして固定部材Aを固定部位Bに接合して固
定したのち、固定部材Aの裏面に形成される熱可塑性合
成樹脂シート30に遮水シートの端末部Cを熔着または接
着剤などにより固定する。
定したのち、固定部材Aの裏面に形成される熱可塑性合
成樹脂シート30に遮水シートの端末部Cを熔着または接
着剤などにより固定する。
また、接着剤を用いて固定する場合には、熱可塑性合
成樹脂シート30と遮水シートの端末部Cとは同じ材質で
あることが好ましい。
成樹脂シート30と遮水シートの端末部Cとは同じ材質で
あることが好ましい。
なお、本実施例では、固定部材Aを固定部位Bに接合
して固定する方法としてコンクリート打ち込み空隙Dを
設けているが、これに限定されるものではなく、固定部
材Aの裏面に形成されたモノフィラメントからなるルー
プ状突起20が固定部位Bに埋没状態で固定されるならば
どのような方法を用いてもよい。また、固定部位Bの位
置も施工目的に応じて自由に選択することができる。
して固定する方法としてコンクリート打ち込み空隙Dを
設けているが、これに限定されるものではなく、固定部
材Aの裏面に形成されたモノフィラメントからなるルー
プ状突起20が固定部位Bに埋没状態で固定されるならば
どのような方法を用いてもよい。また、固定部位Bの位
置も施工目的に応じて自由に選択することができる。
以上のようにして遮水シートの端末部が固定部在に固
定されるわけであるが、この実施例によれば、遮水シー
トの端末部を固定する固定部位に、固定部材の裏面に形
成されたモノフィラメント突起が埋没状態、すなわち3
次元的な接合がなされているため、接着剤などによる2
次元的な接合に比し、その強度性が優れているので遮水
シート端末部と固定部材の熱可塑性合成樹脂シート側と
を熔着などで接合することにより、遮水シートの端末部
を確実に固定することができる。また、以上の理由によ
り、固定部位と固定部材との接合面に雨水などが進入し
て接合強度が低下するのを防ぐためのシーリング処理を
必要とせず、さらには長期間使用したのちに遮水シート
の端末部が固定部位から剥離する恐れがなく、安心して
使用することが可能である。
定されるわけであるが、この実施例によれば、遮水シー
トの端末部を固定する固定部位に、固定部材の裏面に形
成されたモノフィラメント突起が埋没状態、すなわち3
次元的な接合がなされているため、接着剤などによる2
次元的な接合に比し、その強度性が優れているので遮水
シート端末部と固定部材の熱可塑性合成樹脂シート側と
を熔着などで接合することにより、遮水シートの端末部
を確実に固定することができる。また、以上の理由によ
り、固定部位と固定部材との接合面に雨水などが進入し
て接合強度が低下するのを防ぐためのシーリング処理を
必要とせず、さらには長期間使用したのちに遮水シート
の端末部が固定部位から剥離する恐れがなく、安心して
使用することが可能である。
次に、本発明の第2実施例を、第5〜6図に基づいて
説明する。
説明する。
第2実施例では、第5図および第6図に示すようなビ
ィルディングの屋上に使用する場合、すなわちビィルデ
ィングの屋上に形成される固定部位B′に設けられたコ
ンクリート打ち込み空隙D′にコンクリートを打ち込
み、そのコンクリートが固化する前に前記第1実施例に
使用した固定部材Aを、その固定部材Aの裏面に形成さ
れるモノフィラメントからなるループ状突起20が固定部
位B′に埋没状態となるように設け、そののちコンクリ
ート打ち込み空隙D′に打ち込まれたコンクリートが固
化することで、ループ状突起20が固定部位B′に埋没状
態のまま固定され、固定部材Aの裏面に形成される熱可
塑性合成樹脂シート30に遮水シートの端末部C′を熔着
または接着剤などにより固定するものである。
ィルディングの屋上に使用する場合、すなわちビィルデ
ィングの屋上に形成される固定部位B′に設けられたコ
ンクリート打ち込み空隙D′にコンクリートを打ち込
み、そのコンクリートが固化する前に前記第1実施例に
使用した固定部材Aを、その固定部材Aの裏面に形成さ
れるモノフィラメントからなるループ状突起20が固定部
位B′に埋没状態となるように設け、そののちコンクリ
ート打ち込み空隙D′に打ち込まれたコンクリートが固
化することで、ループ状突起20が固定部位B′に埋没状
態のまま固定され、固定部材Aの裏面に形成される熱可
塑性合成樹脂シート30に遮水シートの端末部C′を熔着
または接着剤などにより固定するものである。
その他の構成、作用および効果は、第1実施例とほぼ
同様であるので、省略する。
同様であるので、省略する。
次に、本発明の第3実施例を、第7〜8図に基づいて
説明する。
説明する。
第3実施例では、第7図および第8図に示すような堤
体などの盛土法面の斜面土圧をコンクリート擁壁などで
支える際、そのコンクリート面から盛土本体に水などが
浸透するのを防止するため、基礎コンクリートに形成さ
れる固定部位B″に設けられたコンクリート打ち込み空
隙D″にコンクリートを打ち込み、そのコンクリートが
固化する前に前記第1実施例に使用した固定部材Aを、
その固定部材Aの裏面に形成されるモトフィラメントか
らなるループ状突起20が固定部位B″に埋没状態となる
ように設け、そののちコンクリート打ち込み空隙D″に
打ち込まれたコンクリートが固化することで、ループ状
突起20が固定部位B″に埋没状態のまま固定され、固定
部材Aの裏面に形成される熱可塑性合成樹脂シート30に
遮水シートの端末部C″を熔着または接着剤などにより
固定し、そののち連節ブロックまたは大型張りブロック
などの法面ブロックにより法面を形成していくものであ
る。
体などの盛土法面の斜面土圧をコンクリート擁壁などで
支える際、そのコンクリート面から盛土本体に水などが
浸透するのを防止するため、基礎コンクリートに形成さ
れる固定部位B″に設けられたコンクリート打ち込み空
隙D″にコンクリートを打ち込み、そのコンクリートが
固化する前に前記第1実施例に使用した固定部材Aを、
その固定部材Aの裏面に形成されるモトフィラメントか
らなるループ状突起20が固定部位B″に埋没状態となる
ように設け、そののちコンクリート打ち込み空隙D″に
打ち込まれたコンクリートが固化することで、ループ状
突起20が固定部位B″に埋没状態のまま固定され、固定
部材Aの裏面に形成される熱可塑性合成樹脂シート30に
遮水シートの端末部C″を熔着または接着剤などにより
固定し、そののち連節ブロックまたは大型張りブロック
などの法面ブロックにより法面を形成していくものであ
る。
その他の構成、作用および効果は、第1実施例とほぼ
同様であるので、省略する。
同様であるので、省略する。
本発明の遮水シートの端末固定方法は、以上のように
構成されているので、容易にしかも施工目的に合った固
定部位に遮水シートの端末部を確実に固定することを可
能とすることができ、経済性、強度性および施工性の向
上を図ることができる。
構成されているので、容易にしかも施工目的に合った固
定部位に遮水シートの端末部を確実に固定することを可
能とすることができ、経済性、強度性および施工性の向
上を図ることができる。
第1〜4図は、本発明の第1実施例であり、第1図は実
施例に使用する固定部材の全体斜視図、第2図は前記固
定部材の部分拡大断面図、第3図は溜池の全体概略図、
第4図は溜池の断面詳細図であり、第5〜6図は本発明
の第2実施例であり、第5図はビルディングの全体概略
図、第6図はビルディングの部分断面詳細図であり、第
7〜8図は本発明の第3実施例であり、第7図はコンク
リート擁壁の断面概略図、第8図はコンクリート擁壁の
部分断面詳細図である。 10a;裏面 10b;表面 20;ループ状突起 30;熱可塑性合成樹脂シート A;固定部材 B;固定部位 C;遮水シート端末部 D;コンクリート打ち込み空隙
施例に使用する固定部材の全体斜視図、第2図は前記固
定部材の部分拡大断面図、第3図は溜池の全体概略図、
第4図は溜池の断面詳細図であり、第5〜6図は本発明
の第2実施例であり、第5図はビルディングの全体概略
図、第6図はビルディングの部分断面詳細図であり、第
7〜8図は本発明の第3実施例であり、第7図はコンク
リート擁壁の断面概略図、第8図はコンクリート擁壁の
部分断面詳細図である。 10a;裏面 10b;表面 20;ループ状突起 30;熱可塑性合成樹脂シート A;固定部材 B;固定部位 C;遮水シート端末部 D;コンクリート打ち込み空隙
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02B 3/12 E02B 3/18 E02D 17/20 103 E04D 5/14
Claims (1)
- 【請求項1】土木建築工事に用いる遮水シートの端末部
を、堤体または建築構造物などのコンクリートからなる
固定部位に固定する遮水シートの端末固定方法におい
て、この固定部位に、裏面にモノフィラメント突起を有
する布帛とこの布帛の表面にコーティングまたは積層に
より一体的に複合化される熱可塑性合成樹脂シートとを
備えた固定部材を、このモノフィラメント突起が前記固
定部位に埋没状態で固定されるよう設けるとともに、固
定部材の表面に形成される熱可塑性合成樹脂シート側
に、前記遮水シートの端末部を固定することを特徴とす
る遮水シートの端末固定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29243289A JP2757048B2 (ja) | 1989-11-13 | 1989-11-13 | 遮水シートの端末固定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29243289A JP2757048B2 (ja) | 1989-11-13 | 1989-11-13 | 遮水シートの端末固定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03156013A JPH03156013A (ja) | 1991-07-04 |
JP2757048B2 true JP2757048B2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=17781717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29243289A Expired - Fee Related JP2757048B2 (ja) | 1989-11-13 | 1989-11-13 | 遮水シートの端末固定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2757048B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009057371A1 (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-07 | Yasuhiro Fukuhara | 歯科印象用フィルム及び歯科印象用フィルムの製造方法 |
JP2012067554A (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-05 | Asahi-Kasei Geotech Kk | ブロックマット用シート及び該シートを用いたブロックマット |
-
1989
- 1989-11-13 JP JP29243289A patent/JP2757048B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03156013A (ja) | 1991-07-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
NO922740L (no) | Forbedret forbindelse i overlappingsomraadet av naalestuknebentonit-tetningsmatter | |
JP2757048B2 (ja) | 遮水シートの端末固定方法 | |
EP0647111B1 (en) | Carpet construction | |
JPH0663326U (ja) | 遮水シート | |
JP3056828B2 (ja) | 防水工法 | |
JP3312069B2 (ja) | 地下構造物の防水工法 | |
JPH05118196A (ja) | トンネル被覆導水用排水材 | |
JP3096977B2 (ja) | 遮水シート | |
JPH0274798A (ja) | 止水シート | |
JP2809262B2 (ja) | 土砂吸出防止用土木シート | |
JP2000170137A (ja) | 埋立用防砂シート及びその敷設方法 | |
JP2517972B2 (ja) | 防水シ−ト | |
JPS60247000A (ja) | 起伏形状遮水シ−トを用いた地下構造物施工方法 | |
JPH094393A (ja) | トンネル内壁面の防水工法 | |
JPH1119614A (ja) | 法面遮水シート工法 | |
JPS64479Y2 (ja) | ||
JP3052200B2 (ja) | 廃棄物処分場 | |
JP3217262U (ja) | トンネル用防水シート | |
JP3983618B2 (ja) | 床下施工方法 | |
JP2006205081A (ja) | 遮水構造 | |
JPS5849648B2 (ja) | 貯水池または水路等の防水施工法 | |
JPH06341227A (ja) | コンクリート構造物の打継部の止水工法 | |
JPS6340558Y2 (ja) | ||
JP2017057593A (ja) | トンネル用防水シート | |
JP2001062419A (ja) | 遮水シートの保護部材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |