JP2590968B2 - トンネルの断熱防水施工方法 - Google Patents

トンネルの断熱防水施工方法

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、トンネル工事において、一次覆工コンクリ
ート壁面に張設された防水シートと二次覆工コンクリー
トとの間に発泡樹脂からなる断熱層を形成して湧水が氷
結するのを防止するトンネルの断熱防水施工方法に関
し、更に詳述すると発泡樹脂からなる断熱層を防水シー
トと接着性よく形成することのできるトンネルの断熱防
水施工方法に関する。
従来の技術及び発明が解決しようとする課題 従来、トンネル工事においては、第4図に示すように
トンネルの地山aに一次覆工コンクリートbを打設する
と共に、この一次覆工コンクリートb上に防水シートc
を張設し、その上から二次覆工コンクリートdを打設し
て、一次覆工コンクリート側からの湧水(トンネル内へ
の地中からの湧水)が二次覆工コンクリート側に漏水す
るのを防止することが行なわれている。しかし、北海道
などの寒冷地では、このような防水施工を施した場合、
一次覆工コンクリートbと防水シートcとの間で湧水が
氷結して二次覆工コンクリートdを押圧し、二次覆工コ
ンクリートdにひび、割れなどを生じさせる場合があ
る。そこで、このような寒冷地では、第5図に示す如く
二次覆工コンクリートdを打設する前に防水シートc上
に発泡樹脂、例えば発泡ウレタン樹脂、発泡塩化ビニル
樹脂等の発泡樹脂原料を注入してこれを発泡させ、断熱
層eを形成して湧水が氷結するのを防止することが行な
われている。
しかし、断熱層を形成する発泡樹脂は、防水シート基
材である合成樹脂に対して接着性が全くなく、防水シー
ト面に一体となって接着することがない。このため、断
熱層を形成する作業及び二次覆工コンクリート打設作業
が非常に困難である。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、発泡樹脂か
らなる断熱層を防水シートと接着性よく形成でき、施工
性にも優れたトンネルの断熱防水施工方法を提供するこ
とを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明者らは上記目的を達成するため、一次覆工コン
クリート壁面に防水シートを張設し、この防水シート面
上に発泡樹脂からなる断熱層を形成し、この断熱層上に
二次覆工コンクリートを打設するトンネルの断熱防水施
工方法において、防水シートとして不透水性シートの断
熱層形成側の面に繊維質シートを部分接着してなるもの
を使用し、この繊維質シートに発泡樹脂原料を注入し、
該シート内に該原料を浸透させて発泡させることによ
り、この発泡樹脂からなる断熱層を上記繊維質シートを
介して不透水性シートと一体化するようにしたものであ
る。
この場合、防水シートとしては、一次覆工コンクリー
ト側の面に透水性シートが固着されているものを用いる
のが好適である。
作 用 本発明のトンネルの断熱防水施工方法は、上述したよ
うに一次覆工コンクリート上に繊維質シートを断熱層形
成側に配置した状態で防水シートを張設し、上記繊維質
シートに発泡樹脂原料を注入し、該シート内に該原料を
浸透させて発泡させることにより断熱層を形成し、この
発泡樹脂からなる断熱層を上記繊維質シートを介して不
透水性シートと一体化させると共に、この上から二次覆
工コンクリートを打設するものである。
即ち、防水シートの不透水性シートに部分接着された
繊維質シートに発泡樹脂原料を注入、浸透させて発泡さ
せることにより断熱層を形成する場合、発泡樹脂原料が
繊維質シート内、更に繊維質シートを通って繊維質シー
トと不透水性シートとの非接着部分間に侵入して発泡す
る。このため発泡樹脂が防水シートの不透水性シートを
構成する合成樹脂と接着が悪くとも、防水シートの不透
水性シートに部分接着された繊維質シートを埋設するよ
うに発泡樹脂層が形成され、該発泡樹脂層と繊維質シー
トとが一体化されるので、発泡樹脂は繊維質シートを介
して防水シートと確実に一体化される。
この場合、繊維質シートは不透水性シートと部分接着
されているので、このように繊維質シート内のみなら
ず、繊維質シートと不透水性シートとの非接着部分にお
いても発泡樹脂層が形成されて、発泡樹脂内に繊維質シ
ートが埋設するような状態で形成されるため、繊維質シ
ートはその厚さが薄くとも断熱層を支持する作用を確実
に発揮し、例えばネット状のものなどでも確実に防水シ
ートと一体化することができる。また、本発明方法に用
いる防水シートは、上述したように繊維質シートが部分
接着されているだけなので、この防水シートを接続する
場合は繊維質シートをめくって一のシートの不透水性シ
ート端部と他のシートの不透水性シートの端部とを重ね
合せることが容易であり、従って、熱融着又は接着剤等
によって両防水シートを作業性よく容易に接続できる。
即ち、発泡樹脂からなる断熱層を不透水性シートに保
持、一体化させるために、不透水性シートに発泡樹脂原
料が侵入可能な不織布を全面接着させることも考えられ
るが、このように不織布を不透水性シートに全面接着さ
せる場合は、発泡樹脂原料が侵入し発泡して不織布が発
泡樹脂層全体を支持するものであるから、発泡樹脂層を
確実に保持一体化するためには、不織布が十分厚くなけ
ればならないが、本発明にあっては繊維質シートは発泡
樹脂層内に埋設された如き状態で一体化されるので、上
述したように繊維質シートが薄く、ネット状であっても
差支えないものである。また、不織布を不透水性シート
に全面接着させる場合は、防水シート相互を接続するに
際してこれら防水シートの互に接続すべき端部に接着し
ている不織布を剥離除去しなければならないが、本発明
においては、上述したように、不透水性シートに部分接
着している繊維質シートを剥離することなく接続すべき
端部を露出できるので、接続作業性が良好である。
以下、本発明の一実施例につき第1図乃至第3図を参
照して説明する。
〔実施例〕
第3図は、本発明のトンネルの断熱防水施工方法に用
いる防水シート1の一例を示すもので、この防水シート
1は不透水性シート2の一面(一次覆工コンクリート打
設側の面)に透水性シート3を部分接着4するととも
に、他面(断熱層形成側の面)に繊維質シート5を部分
接着6してなるものである。
ここで、防水シート1を構成する不透水性シート2
は、特に限定されず、通常防水シートとして使用される
不透水性のシートであればよく、具体的には、ポリ塩化
ビニル(PVC)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、
低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン
(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)などの熱接着性合成
樹脂シートが挙げられる。この不透水性シート2の厚さ
は、0.1〜4mm程度とするのが好ましい。
また、不透水性シート2の一次覆工コンクリート打設
側の面に部分接着4される透水性シート3は通常防水シ
ートの透水層として用いられるものを採用し得、具体的
には緩衝性を有する不織布等が好適である。また、その
厚さは1〜8mm程度とすることができるが、これに限定
されるものではない。
更に、繊維質シート5としては、発泡樹脂原料が浸透
し得るものであればよく、具体的には、比較的密度の小
さく薄い不織布、比較的目の粗い寒冷紗の如き織布、合
成樹脂製ネット、グリッドフィルムなどが挙げられる。
その厚さや重さは必ずしも限定されないが、0.01〜1m
m、重さは5〜100g/m2程度とすることが好適である。
次に、この防水シート1を用いてトンネルの断熱防水
施工をする場合は、第1図に示すように、地山7に打設
された一次覆工コンクリート8壁面に防水シート1を透
水性シート3が上記一次覆工コンクリート8壁面に当接
するようにコンクリート釘等で固定することにより張設
し、次いで防水シート1の繊維質シート5にウレタン、
ポリ塩化ビニル樹脂等の現場で発泡可能な発泡樹脂原料
を注入し、繊維質シート5内、更には繊維質シート5と
不透水性シート2との未接着部間に該原料を浸透させて
発泡させることにより断熱層9を形成し、この断熱層9
上に二次覆工コンクリート10を打設する。
ここで、繊維質シート5に発泡樹脂原料を注入、浸透
させて発泡させることにより断熱層9を形成する場合
に、発泡樹脂原料が繊維質シート5内、更に繊維質シー
ト5を通って繊維質シート5と不透水性シート2との非
接着部分11間に侵入して発泡する。このため発泡樹脂が
防水シート1の不透水性シート2を構成する合成樹脂と
接着が悪くとも、防水シート1に部分接着6された繊維
質シート5が発泡樹脂内に埋設されるので、発泡樹脂は
繊維質シート5を介して防水シート1と確実に一体化さ
れる。また、このように断熱層9は繊維質シート5内の
みならず繊維質シート5と不透水性シート2との非接着
部分11においても発泡樹脂層が形成されて発泡樹脂内に
繊維質シート5が埋設するような状態で形成されるた
め、繊維質シートはその厚さが薄いもの、例えばネット
状のようなものでも断熱層9を支持する作用を確実に発
揮し得る。
本例の施工方法によれば、断熱層9が防水シート1と
確実に一体化されて形成されるため、断熱層9を形成す
る作業及び二次覆工コンクリート打設作業を容易に行な
うことができ、また本例方法に使用する防水シート1は
不透水性シート2の他面には繊維質シート5が貼着され
ているが、これは部分接着状態で貼着されているので、
この防水シート1を接続する場合は、第2図に示すよう
に繊維質シート5をめくって一のシート1の不透水性シ
ート2端部と他のシート1′の不透水性シート2′端部
とを重ね合せて熱融着による接着等適宜な方法で容易に
接続でき、防水シート1を一次覆工コンクリート壁面に
張設し、他の防水シート1′と接続する際の作業性にも
優れるものである。また、地山7側からの湧水が上記透
水性シート3中をスムーズに流下排水され、一次覆工コ
ンクリート8と防水シート3との間で湧水が氷結するの
をより一層効果的に防止し得る。
なお、本発明のトンネルの断熱防水施工方法は、上記
実施例に制限されるものではなく、例えば防水シートの
構成において、透水性シートを不透水性シートに全面接
着させたり、場合によっては透水性シートの配設を省略
することもでき、更に不透水性シートの一面を凹凸に形
成するなどのこともでき、その他の構成についても本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更しても差支えな
い。
発明の効果 以上説明したように、本発明のトンネルの断熱防水施
工方法によれば、トンネル工事において、繊維質シート
に発泡樹脂原料を注入、浸透させて発泡させることによ
り断熱層を形成する場合に、発泡樹脂原料が繊維質シー
トと不透水性シートとの非接着部分において両シートの
間に侵入して発泡する。このため、断熱層としての発泡
樹脂層が繊維質シートを包み込んだ形で形成されるた
め、ネット状のような薄い繊維質シートであっても確実
に防水シートと一体化することができ、防水シートの張
設作業及び接続作業、断熱層形成作業、二次覆工コンク
リート打設作業等を簡便に行ない得るなど、施工性に優
れるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法により施工されたトンネル工事に
おける断熱防水構造の一例を示す断面図、第2図は本発
明方法に用いられる防水シートの連結部を示す断面図、
第3図は本発明方法に用いられる防水シートの一例を示
す断面図、第4図はトンネル工事における従来の防水構
造を示す断面図、第5図は従来のトンネル工事における
断熱防水構造を示す断面である。 1……防水シート、2……不透水性シート、5……繊維
質シート、7……地山、8……一次覆工コンクリート、
9……断熱層、10……二次覆工コンクリート。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次覆工コンクリート壁面に防水シートを
    張設し、この防水シート面上に発泡樹脂からなる断熱層
    を形成し、この断熱層上に二次覆工コンクリートを打設
    するトンネルの断熱防水施工方法において、防水シート
    として不透水性シートの断熱層形成側の面に繊維質シー
    トを部分接着してなるものを使用し、この繊維質シート
    に発泡樹脂原料を注入し、該シート内に該原料を浸透さ
    せて発泡させることにより、この発泡樹脂からなる断熱
    層を上記繊維質シートを介して不透水性シートと一体化
    することを特徴とするトンネルの断熱防水施工方法。
  2. 【請求項2】防水シートが、一次覆工コンクリート側の
    面に透水性シートを固着したものである特許請求の範囲
    第1項記載のトンネルの断熱防水施工方法。
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