JP3153897B2 - コンクリート養生用マット - Google Patents
コンクリート養生用マットInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートダムやマ
ッシブな橋脚などの構築に好適なコンクリート養生用マ
ットに関する。
ッシブな橋脚などの構築に好適なコンクリート養生用マ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】マスコンクリート工事においては、温度
応力に起因するひびわれの発生をいかにして防止するか
が重大な課題となっている。打設直後(材令5日前後ま
で)のコンクリートの引張強度は極めて小さい。そのた
め、コンクリートの各部位における温度差が著しく大き
くなると、その部分においてコンクリートの引張強度を
上回る引張応力が発現して、コンクリート表面にひびわ
れが生じる。
応力に起因するひびわれの発生をいかにして防止するか
が重大な課題となっている。打設直後(材令5日前後ま
で)のコンクリートの引張強度は極めて小さい。そのた
め、コンクリートの各部位における温度差が著しく大き
くなると、その部分においてコンクリートの引張強度を
上回る引張応力が発現して、コンクリート表面にひびわ
れが生じる。
【0003】従来、コンクリートダムなどのマスコンク
リート工事においては、コンクリート表面部の急激な温
度低下を防止するために、 a.寒冷期の施工中断 b.コンクリート混練水等の加温 c.投光器、煉炭、石油ヒーター等による給熱,保温 等の各種のひびわれ対策が採用されている。
リート工事においては、コンクリート表面部の急激な温
度低下を防止するために、 a.寒冷期の施工中断 b.コンクリート混練水等の加温 c.投光器、煉炭、石油ヒーター等による給熱,保温 等の各種のひびわれ対策が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のひびわれ対
策は、ひびわれ防止性と施工性・経済性という相反する
二面性を同時に満足するものではなかった。すなわち、
前述したaの方法は施工性の面で制約を受けるという問
題があり、b及びcの方法は、大規模な設備を要し、経
済性に欠けるという欠点を有していた。
策は、ひびわれ防止性と施工性・経済性という相反する
二面性を同時に満足するものではなかった。すなわち、
前述したaの方法は施工性の面で制約を受けるという問
題があり、b及びcの方法は、大規模な設備を要し、経
済性に欠けるという欠点を有していた。
【0005】そこで、本発明の目的は、確実な断熱及び
保温作用、並びに保水作用を長期に亘って維持でき、し
かも比較的シンプルな構成を有し、脱着が容易で汎用性
に優れたコンクリート養生用マットを提供することにあ
る。
保温作用、並びに保水作用を長期に亘って維持でき、し
かも比較的シンプルな構成を有し、脱着が容易で汎用性
に優れたコンクリート養生用マットを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
問題点を解決するために、断熱部材及び前記断熱部材の
周囲を被包する防水性シート部材を有する断熱用マット
と、前記断熱用マットの片面に設けられた湿潤用マット
と、を含み、前記断熱用マットには、所定間隔で薄肉部
分が形成され、 前記湿潤用マットは、前記薄肉部分を避
けて、前記断熱用マットに設けられてなり、前記薄肉部
分は、屈曲してクリップ止めされることを特徴とする。
また、本発明は、断熱部材及び前記断熱部材の周囲を被
包する防水性シート部材を有する断熱用マットと、保水
部材及び前記保水部材の周囲を被包する透水性シート部
材を有する湿潤用マットと、前記防水性シート部材の一
部と前記透水性シート部材の一部とを接着するブチルゴ
ムと、を含み、前記防水性シート部材及び前記透水性シ
ート部材の、前記ブチルゴムにて接着された部分にピン
部材が貫通して固定されることを特徴とする。
問題点を解決するために、断熱部材及び前記断熱部材の
周囲を被包する防水性シート部材を有する断熱用マット
と、前記断熱用マットの片面に設けられた湿潤用マット
と、を含み、前記断熱用マットには、所定間隔で薄肉部
分が形成され、 前記湿潤用マットは、前記薄肉部分を避
けて、前記断熱用マットに設けられてなり、前記薄肉部
分は、屈曲してクリップ止めされることを特徴とする。
また、本発明は、断熱部材及び前記断熱部材の周囲を被
包する防水性シート部材を有する断熱用マットと、保水
部材及び前記保水部材の周囲を被包する透水性シート部
材を有する湿潤用マットと、前記防水性シート部材の一
部と前記透水性シート部材の一部とを接着するブチルゴ
ムと、を含み、前記防水性シート部材及び前記透水性シ
ート部材の、前記ブチルゴムにて接着された部分にピン
部材が貫通して固定されることを特徴とする。
【0007】
【作用】このコンクリート養生用マットを構成する断熱
用マットは、防水性シート部材によって断熱部材が完全
に覆われているため、降雨やブリージングの際に水が内
部に侵入することがない。そのため、断熱用マットの断
熱性を長期間にわたって確実に維持することができる。
用マットは、防水性シート部材によって断熱部材が完全
に覆われているため、降雨やブリージングの際に水が内
部に侵入することがない。そのため、断熱用マットの断
熱性を長期間にわたって確実に維持することができる。
【0008】また、本発明のコンクリート養生用マット
を、コンクリート表面あるいは型枠表面に設置するだけ
で、その断熱用マットによって打設コンクリートと外気
とを遮断することができる。そのため、打設コンクリー
トが外気温の変化に余り影響を受けることがなく、コン
クリート内において急激な温度変化を生ずることがな
い。その結果、打設コンクリート内部の温度差による応
力に起因するひびわれなどの構造欠陥の発生を防止する
ことができる。
を、コンクリート表面あるいは型枠表面に設置するだけ
で、その断熱用マットによって打設コンクリートと外気
とを遮断することができる。そのため、打設コンクリー
トが外気温の変化に余り影響を受けることがなく、コン
クリート内において急激な温度変化を生ずることがな
い。その結果、打設コンクリート内部の温度差による応
力に起因するひびわれなどの構造欠陥の発生を防止する
ことができる。
【0009】そして、断熱用マットの片面には湿潤用マ
ットが設けられているので、打設コンクリートの表面
に、前記湿潤用マットを接触させて、本発明のコンクリ
ート養生用マットを設置することにより、水分が湿潤用
マットの保水部材に蓄えられる。その結果、打設コンク
リートの表面を湿った状態に保つことができ、湿潤養生
をすることが可能になる。
ットが設けられているので、打設コンクリートの表面
に、前記湿潤用マットを接触させて、本発明のコンクリ
ート養生用マットを設置することにより、水分が湿潤用
マットの保水部材に蓄えられる。その結果、打設コンク
リートの表面を湿った状態に保つことができ、湿潤養生
をすることが可能になる。
【0010】このように、本発明のコンクリート養生用
マットは、断熱・保温作用と湿潤作用とをあわせ持ち、
打設コンクリートの断熱湿潤養生を可能とする。
マットは、断熱・保温作用と湿潤作用とをあわせ持ち、
打設コンクリートの断熱湿潤養生を可能とする。
【0011】さらに、本発明のコンクリート養生用マッ
トは、設置が簡単で取外しも自在であるため、施工性に
優れる。また、単位マットを連結するだけで、比較的小
面積から大面積までの各種形態の養生面に適用すること
ができ、汎用性に優れる。
トは、設置が簡単で取外しも自在であるため、施工性に
優れる。また、単位マットを連結するだけで、比較的小
面積から大面積までの各種形態の養生面に適用すること
ができ、汎用性に優れる。
【0012】
【実施例】基本構成 図1は、本発明のコンクリート養生用マットの最も基本
的な構成を示す概略断面図である。
的な構成を示す概略断面図である。
【0013】図に示すコンクリート養生用マット1は、
断熱用マット100と、湿潤用マット110とから構成
される。
断熱用マット100と、湿潤用マット110とから構成
される。
【0014】断熱用マット100は、長尺のマット状を
なす断熱部材10と、この断熱部材10の外周を被包す
る袋状の防水性シート部材20とから構成されている。
また、湿潤用マット110は、保水部材60と透水性シ
ート部材70とから構成されている。
なす断熱部材10と、この断熱部材10の外周を被包す
る袋状の防水性シート部材20とから構成されている。
また、湿潤用マット110は、保水部材60と透水性シ
ート部材70とから構成されている。
【0015】前記断熱部材10を構成する材料として
は、グラスウール、ポリウレタン,ポリスチレン,ポリ
プロピレン,ポリ塩化ビニル等の合成樹脂の発泡体(フ
ォーム)を破砕した小ブロック体等を好適に用いること
ができる。この断熱部材10の厚さは、断熱部材10の
断熱性によって異なるが、例えば断熱部材としてグラス
ウールを用いた場合には、20〜100mm程度が好ま
しい。
は、グラスウール、ポリウレタン,ポリスチレン,ポリ
プロピレン,ポリ塩化ビニル等の合成樹脂の発泡体(フ
ォーム)を破砕した小ブロック体等を好適に用いること
ができる。この断熱部材10の厚さは、断熱部材10の
断熱性によって異なるが、例えば断熱部材としてグラス
ウールを用いた場合には、20〜100mm程度が好ま
しい。
【0016】前記防水性シート部材20を構成する材料
としては、ポリエチレン,ポリ塩化ビニル,ナイロン,
ポリプロピレン等の合成樹脂を用いることができる。こ
の防水性シート部材20は、その機械的強度を大きくす
るためにシート内部に織布等の補強部材を有していても
よい。さらに、防水性シート部材20の表面には断熱効
果をより高めるために、アルミニウム等の金属を蒸着さ
せておいてもよい。
としては、ポリエチレン,ポリ塩化ビニル,ナイロン,
ポリプロピレン等の合成樹脂を用いることができる。こ
の防水性シート部材20は、その機械的強度を大きくす
るためにシート内部に織布等の補強部材を有していても
よい。さらに、防水性シート部材20の表面には断熱効
果をより高めるために、アルミニウム等の金属を蒸着さ
せておいてもよい。
【0017】前記保水部材60を構成する材料として
は、スポンジ、織布、化学繊維不織布、水分を吸収・保
水する機能を有する高吸収性樹脂等がある。この保水部
材60の吸水性及び保水性は、ブリージングによる打設
コンクリートからの水分の一部を、該打設コンクリート
の表面に溜めて、湿った状態を維持できる程度のもので
あることが必要である。しかし、吸水性及び保水性が高
すぎると、吸収された水によって、断熱効果が低下す
る。これらのことを考慮すると、保水部材60の厚さ
は、10〜30mm程度であることが好ましい。
は、スポンジ、織布、化学繊維不織布、水分を吸収・保
水する機能を有する高吸収性樹脂等がある。この保水部
材60の吸水性及び保水性は、ブリージングによる打設
コンクリートからの水分の一部を、該打設コンクリート
の表面に溜めて、湿った状態を維持できる程度のもので
あることが必要である。しかし、吸水性及び保水性が高
すぎると、吸収された水によって、断熱効果が低下す
る。これらのことを考慮すると、保水部材60の厚さ
は、10〜30mm程度であることが好ましい。
【0018】前記透水性シート部材70を構成する材料
としては、ポリプロピレン不織布等の化学繊維不織布が
あり、その透水性は、打設コンクリートからの水分が透
過して、保水部材60に水分が蓄えられる程度であれば
特に限定はされない。
としては、ポリプロピレン不織布等の化学繊維不織布が
あり、その透水性は、打設コンクリートからの水分が透
過して、保水部材60に水分が蓄えられる程度であれば
特に限定はされない。
【0019】断熱用マット100の大きさは特に限定さ
れないが、作業性,搬出・輸送性、保管性等を考慮する
と好ましくは2m×30m、より好ましくは1m×20
m程度である。一方、湿潤用マット110は、断熱用マ
ット100と同等の大きさにしてあり、断熱用マット1
00と湿潤用マット110とは、図示しない接着剤、両
面テープ又はマジックテープ(商標)等により接合して
ある。この断熱用マット100と湿潤用マット110と
の接合は、工場において行い、運搬し易いように、完成
したコンクリート養生用マット1を巻き取って、コンク
リート打設現場に運び、現場では、コンクリート養生用
マット1を打設コンクリートの表面に拡げて敷く作業を
行う。
れないが、作業性,搬出・輸送性、保管性等を考慮する
と好ましくは2m×30m、より好ましくは1m×20
m程度である。一方、湿潤用マット110は、断熱用マ
ット100と同等の大きさにしてあり、断熱用マット1
00と湿潤用マット110とは、図示しない接着剤、両
面テープ又はマジックテープ(商標)等により接合して
ある。この断熱用マット100と湿潤用マット110と
の接合は、工場において行い、運搬し易いように、完成
したコンクリート養生用マット1を巻き取って、コンク
リート打設現場に運び、現場では、コンクリート養生用
マット1を打設コンクリートの表面に拡げて敷く作業を
行う。
【0020】断熱用マット100と湿潤用マット110
において、断熱部材10及び保水部材60の偏りを防止
するために、複数箇所において縫製部30が形成されて
いる。断熱用マット100の縫製部30の部分には、浸
水を防止するために、防水性シート部材20の表面に例
えば合成樹脂などのコーティング処理あるいは接着性テ
ープを張り付けるなどの浸水防止処理を施しておくこと
が好ましい。第1実施例 図2及び図3は、本発明の第1実施例を示す概略平面図
及び図2におけるIII−III 線の断面図である。
において、断熱部材10及び保水部材60の偏りを防止
するために、複数箇所において縫製部30が形成されて
いる。断熱用マット100の縫製部30の部分には、浸
水を防止するために、防水性シート部材20の表面に例
えば合成樹脂などのコーティング処理あるいは接着性テ
ープを張り付けるなどの浸水防止処理を施しておくこと
が好ましい。第1実施例 図2及び図3は、本発明の第1実施例を示す概略平面図
及び図2におけるIII−III 線の断面図である。
【0021】本実施例においては、基本的な構造は上述
した通りであるが、断熱用マット100の幅方向に沿っ
てクリップ取付部44が形成されている点、及び湿潤用
マット110が、断熱用マット100の片面のうち、ク
リップ取付部44及び後述するマット取付部40の形成
されていない部分にのみ固着されている点に特徴を有し
ている。
した通りであるが、断熱用マット100の幅方向に沿っ
てクリップ取付部44が形成されている点、及び湿潤用
マット110が、断熱用マット100の片面のうち、ク
リップ取付部44及び後述するマット取付部40の形成
されていない部分にのみ固着されている点に特徴を有し
ている。
【0022】このクリップ取付部44は、他の部分より
薄肉な帯状部分によって構成され、このようなクリップ
取付部44は、例えば所定間隔で縫製部30を幅方向に
形成することによって構成される。また、断熱用マット
100の両端には、防水性シート部材20の端部を接着
して構成されるマット取付部40が設けられている。こ
のマット取付部40には、適宜数の取付孔42が設けら
れている。この取付孔42を介して紐様部材あるいはフ
ック等によって断熱用マット100を型枠その他の固定
部材に固定することができる。
薄肉な帯状部分によって構成され、このようなクリップ
取付部44は、例えば所定間隔で縫製部30を幅方向に
形成することによって構成される。また、断熱用マット
100の両端には、防水性シート部材20の端部を接着
して構成されるマット取付部40が設けられている。こ
のマット取付部40には、適宜数の取付孔42が設けら
れている。この取付孔42を介して紐様部材あるいはフ
ック等によって断熱用マット100を型枠その他の固定
部材に固定することができる。
【0023】本実施例のコンクリート養生用マット1
は、例えば図4に示すように、型枠300のリブ310
の外側に沿って前記クリップ取付部44を屈曲させ、さ
らにこのクリップ取付部44の外側よりU型クリップ4
8を装着してリブ310に対してクリップ取付部44を
固定させることによって、型枠300に対して複数箇所
において確実に固定される。変形例 図5は、本発明の実施例の変形例を示す概略平面図であ
る。
は、例えば図4に示すように、型枠300のリブ310
の外側に沿って前記クリップ取付部44を屈曲させ、さ
らにこのクリップ取付部44の外側よりU型クリップ4
8を装着してリブ310に対してクリップ取付部44を
固定させることによって、型枠300に対して複数箇所
において確実に固定される。変形例 図5は、本発明の実施例の変形例を示す概略平面図であ
る。
【0024】本変形例において特徴的なことは、断熱用
マット100の長手方向端部に沿ってマット連結部50
が形成されており、図5には図示しない湿潤用マット1
10は、断熱用マット100の片面のうち、マット連結
部50の形成されていない部分に固着されている点にあ
る。この連結部50は、断熱部材が他の部分より小さな
厚みで介在するかもしくは介在しない突出した耳状部材
から形成され、このマット連結部50には所定位置に複
数の連結部材52が設けられている。この連結部材52
としては、例えばマジックテープ(商標)や両面テープ
等を用いることができる。
マット100の長手方向端部に沿ってマット連結部50
が形成されており、図5には図示しない湿潤用マット1
10は、断熱用マット100の片面のうち、マット連結
部50の形成されていない部分に固着されている点にあ
る。この連結部50は、断熱部材が他の部分より小さな
厚みで介在するかもしくは介在しない突出した耳状部材
から形成され、このマット連結部50には所定位置に複
数の連結部材52が設けられている。この連結部材52
としては、例えばマジックテープ(商標)や両面テープ
等を用いることができる。
【0025】このような構成のコンクリート養生用マッ
ト1は、断熱用マット100のマット連結部50に形成
された連結部材52を隣接する断熱用マット100の連
結部材52と接合することにより、断熱用マット100
の長手方向相互を連結することができる。その結果、断
熱用マット100の相互の隙間を介する外気の流通を抑
制することができ、断熱効果をより高めることができ
る。第2実施例 図6は、本発明の第2実施例を示す概略図である。
ト1は、断熱用マット100のマット連結部50に形成
された連結部材52を隣接する断熱用マット100の連
結部材52と接合することにより、断熱用マット100
の長手方向相互を連結することができる。その結果、断
熱用マット100の相互の隙間を介する外気の流通を抑
制することができ、断熱効果をより高めることができ
る。第2実施例 図6は、本発明の第2実施例を示す概略図である。
【0026】本実施例は、コンクリート養生用マット1
の固定方法に特徴を有するものである。この実施例で
は、コンクリート養生用マット1をピン部材46によっ
てコンクリート層200を直接的に固定している。この
ような構成では、断熱用マット100の断熱部材10と
防水性シート部材20との位置ずれ、及び湿潤用マット
110の保水部材60と透水性シート部材70との位置
ずれ、並びにコンクリート養生用マット1の固定を、ピ
ン部材46によって同時に行うことができる。
の固定方法に特徴を有するものである。この実施例で
は、コンクリート養生用マット1をピン部材46によっ
てコンクリート層200を直接的に固定している。この
ような構成では、断熱用マット100の断熱部材10と
防水性シート部材20との位置ずれ、及び湿潤用マット
110の保水部材60と透水性シート部材70との位置
ずれ、並びにコンクリート養生用マット1の固定を、ピ
ン部材46によって同時に行うことができる。
【0027】前記ピン部材46は、その頭部46aの防
水性シート部材20との接合面に接着剤を塗布しておく
ことにより、降雨やブリージングの際の防水処理を必要
としない。また、防水性シート部材20と透水性シート
部材70との間に、例えばブチルゴム(図示せず。)を
接着し、このブチルゴムに前記ピン部材46を貫通させ
て、コンクリート養生用マット1を固定することによ
り、保水部材60に蓄えられた水分が、断熱部材10に
染み込むことを防止できる。
水性シート部材20との接合面に接着剤を塗布しておく
ことにより、降雨やブリージングの際の防水処理を必要
としない。また、防水性シート部材20と透水性シート
部材70との間に、例えばブチルゴム(図示せず。)を
接着し、このブチルゴムに前記ピン部材46を貫通させ
て、コンクリート養生用マット1を固定することによ
り、保水部材60に蓄えられた水分が、断熱部材10に
染み込むことを防止できる。
【0028】以上、本発明のコンクリート養生用マット
1について幾つかの実施例を挙げて説明したが、本発明
はこれに限定されず、種々の改変が可能である。例え
ば、養生用マットの固定手段、形状、大きさ、材質等
は、目的に応じて設計変更が可能である。
1について幾つかの実施例を挙げて説明したが、本発明
はこれに限定されず、種々の改変が可能である。例え
ば、養生用マットの固定手段、形状、大きさ、材質等
は、目的に応じて設計変更が可能である。
【0029】図7は、本発明のコンクリート養生用マッ
ト1を、例えばダム等のマスコンクリートに適用して、
断熱湿潤養生を行う状態を示す概略図である。なお、図
7において、型枠300はリブ等の補強部材や連結部を
省略して平面的に表して、その頭部を破断した状態で示
し、さらに、打設コンクリートの余分な水分が外部に流
出するように、図示しない穴が穿設されている。
ト1を、例えばダム等のマスコンクリートに適用して、
断熱湿潤養生を行う状態を示す概略図である。なお、図
7において、型枠300はリブ等の補強部材や連結部を
省略して平面的に表して、その頭部を破断した状態で示
し、さらに、打設コンクリートの余分な水分が外部に流
出するように、図示しない穴が穿設されている。
【0030】本発明のコンクリート養生用マット1は、
コンクリート層200の上面に横方向に付設する使用方
法と、型枠300表面に縦方向に付設する使用方法に大
別される。
コンクリート層200の上面に横方向に付設する使用方
法と、型枠300表面に縦方向に付設する使用方法に大
別される。
【0031】すなわち、コンクリート層200の表面に
横方向に付設する際には、コンクリート層200表面を
直接覆う状態でコンクリート養生用マット1を展開さ
せ、適宜な固定手段、例えば押さえ部材60等を用い
て、コンクリート養生用マット1を固定すればよい。ま
た、型枠300表面に縦方向にコンクリート養生用マッ
ト1を付設する際には、コンクリート養生用マット1の
取付部材を型枠300の適宜箇所に固定し、さらに必要
に応じて両面テープなどの接合手段によってコンクリー
ト養生用マット1と型枠300とを連結することによ
り、コンクリート養生用マット1を取付けることができ
る。
横方向に付設する際には、コンクリート層200表面を
直接覆う状態でコンクリート養生用マット1を展開さ
せ、適宜な固定手段、例えば押さえ部材60等を用い
て、コンクリート養生用マット1を固定すればよい。ま
た、型枠300表面に縦方向にコンクリート養生用マッ
ト1を付設する際には、コンクリート養生用マット1の
取付部材を型枠300の適宜箇所に固定し、さらに必要
に応じて両面テープなどの接合手段によってコンクリー
ト養生用マット1と型枠300とを連結することによ
り、コンクリート養生用マット1を取付けることができ
る。
【0032】コンクリート養生用マット1を横方向に付
設した場合には、コンクリート層200の表面と湿潤用
マット110とが接触しているので、ブリージングによ
るコンクリート層200からの水分の一部が、湿潤用マ
ット110の保水部材60に吸収され、保水される。ま
た、コンクリート養生用マット1を、型枠300表面に
縦方向に付設した場合には、型枠300に穿設された穴
から流出した、コンクリート層200の水分が、湿潤用
マット110の保水部材60に吸収され、保水される。
設した場合には、コンクリート層200の表面と湿潤用
マット110とが接触しているので、ブリージングによ
るコンクリート層200からの水分の一部が、湿潤用マ
ット110の保水部材60に吸収され、保水される。ま
た、コンクリート養生用マット1を、型枠300表面に
縦方向に付設した場合には、型枠300に穿設された穴
から流出した、コンクリート層200の水分が、湿潤用
マット110の保水部材60に吸収され、保水される。
【0033】こうして、保水部材60に蓄えられた水分
は、防水性シート部材70がその表面を覆っているの
で、蒸発しにくい。その結果、長期間に亘って、コンク
リート層200の表面が湿ったままで維持され、かつ断
熱用マットにより保温されることにより、安定した断熱
湿潤養生を行うことが可能になる。
は、防水性シート部材70がその表面を覆っているの
で、蒸発しにくい。その結果、長期間に亘って、コンク
リート層200の表面が湿ったままで維持され、かつ断
熱用マットにより保温されることにより、安定した断熱
湿潤養生を行うことが可能になる。
【0034】
【発明の効果】本発明のコンクリート養生用マットによ
れば、断熱用マットと湿潤用マットとを組み合わせて構
成してあるので、確実な断熱及び保温作用、並びに保水
作用を長期に亘って維持できる。
れば、断熱用マットと湿潤用マットとを組み合わせて構
成してあるので、確実な断熱及び保温作用、並びに保水
作用を長期に亘って維持できる。
【0035】しかも比較的シンプルな構成を有している
ので、脱着が容易で汎用性に優れるという効果がある。
ので、脱着が容易で汎用性に優れるという効果がある。
【図1】本発明の実施例の基本構成を示す概略断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の第1実施例を示す概略平面図である。
【図3】図2に示す実施例のIII −III 概略断面図であ
る。
る。
【図4】図2および図3に示すコンクリート養生用マッ
トを型枠に設置した状態を示す概略部分断面図である。
トを型枠に設置した状態を示す概略部分断面図である。
【図5】本発明の実施例の変形例を示す概略平面図であ
る。
る。
【図6】本発明の第2実施例を示す概略平面図である。
【図7】本発明のコンクリート養生用マットを設置した
状態を示す概略斜視図である。
状態を示す概略斜視図である。
1 コンクリート養生用マット 10 断熱部材 20 防水性シート部材 60 保水部材 70 透水性シート部材 100 断熱用マット 110 湿潤用マット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 智也 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社内 (72)発明者 田村 晴城 東京都台東区上野1丁目10番10号 日本 マイクロジーウール株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−21267(JP,A) 特開 昭51−148222(JP,A) 実開 平2−42039(JP,U) 実開 平4−97606(JP,U) 実開 平5−16219(JP,U) 実開 昭54−98858(JP,U) 実開 昭54−96752(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 11/24 C04B 40/04
Claims (2)
- 【請求項1】 断熱部材及び前記断熱部材の周囲を被包
する防水性シート部材を有する断熱用マットと、前記 断熱用マットの片面に設けられた湿潤用マットと、 を含み、 前記断熱用マットには、所定間隔で薄肉部分が形成さ
れ、 前記湿潤用マットは、前記薄肉部分を避けて、前記断熱
用マットに設けられてなり、 前記薄肉部分は、屈曲してクリップ止めされる ことを特
徴とするコンクリート養生用マット。 - 【請求項2】 断熱部材及び前記断熱部材の周囲を被包
する防水性シート部材を有する断熱用マットと、保水部材及び前記保水部材の周囲を被包する透水性シー
ト部材を有する 湿潤用マットと、前記防水性シート部材の一部と前記透水性シート部材の
一部とを接着するブチルゴムと、 を含み、 前記防水性シート部材及び前記透水性シート部材の、前
記ブチルゴムにて接着された部分にピン部材が貫通して
固定される ことを特徴とするコンクリート養生用マッ
ト。
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---|---|---|---|
JP10053293A JP3153897B2 (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | コンクリート養生用マット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10053293A JP3153897B2 (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | コンクリート養生用マット |
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ID=14276575
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10053293A Expired - Fee Related JP3153897B2 (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | コンクリート養生用マット |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN109722957B (zh) * | 2019-03-11 | 2023-10-03 | 中南大学 | 一种充填层自密实混凝土的侧面养护装置 |
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-
1993
- 1993-04-02 JP JP10053293A patent/JP3153897B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010180589A (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-19 | Nishimatsu Constr Co Ltd | 養生システム及び養生工法 |
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JPH06285832A (ja) | 1994-10-11 |
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