JPH0682199U - トンネルの防水シ−ト及び断熱シ−ト取付構造 - Google Patents
トンネルの防水シ−ト及び断熱シ−ト取付構造Info
- Publication number
- JPH0682199U JPH0682199U JP7776692U JP7776692U JPH0682199U JP H0682199 U JPH0682199 U JP H0682199U JP 7776692 U JP7776692 U JP 7776692U JP 7776692 U JP7776692 U JP 7776692U JP H0682199 U JPH0682199 U JP H0682199U
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- Japan
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- heat insulating
- tunnel
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 取付作業が簡単で防水性及び断熱性の良好な
トンネルを建設することの出来る防水シ−ト及び断熱シ
−トの取付構造を提供する。 【構成】 地山をア−チ状に掘削して形成したトンネル
の表面又は該トンネルの表面に形成した一次覆工の表面
に、不織布等から成り面ファスナの雌部材の機能を具え
ると共に通水性を有する通水緩衝シ−トを貼着し、該通
水緩衝シ−トの表面に、適宜大きさの面ファスナを両面
に点在させて定着した防水シ−トを、その一方の面の面
ファスナを絡着させて貼着し、更に、前記防水シ−トの
他方の面の面ファスナに合致する箇所又は全面に面ファ
スナ又は不織布を定着した発泡合成樹脂等から成る柔軟
な断熱シ−トを、面ファスナの絡着により貼着するよう
にした。
トンネルを建設することの出来る防水シ−ト及び断熱シ
−トの取付構造を提供する。 【構成】 地山をア−チ状に掘削して形成したトンネル
の表面又は該トンネルの表面に形成した一次覆工の表面
に、不織布等から成り面ファスナの雌部材の機能を具え
ると共に通水性を有する通水緩衝シ−トを貼着し、該通
水緩衝シ−トの表面に、適宜大きさの面ファスナを両面
に点在させて定着した防水シ−トを、その一方の面の面
ファスナを絡着させて貼着し、更に、前記防水シ−トの
他方の面の面ファスナに合致する箇所又は全面に面ファ
スナ又は不織布を定着した発泡合成樹脂等から成る柔軟
な断熱シ−トを、面ファスナの絡着により貼着するよう
にした。
Description
【0001】
本考案は、地山又は一次覆工の表面に二次覆工を打設する前に、建設されるト ンネルに防水機能及び断熱機能を付与するために、前記地山又は一次覆工の表面 に防水シ−ト及び断熱シ−トを取り付けるための構造に関するものである。
【0002】
トンネルの建設に際しては、出来上がったトンネルが堅牢であることは勿論、 防水性及び断熱性に富んだものであることが望まれる場合がある。その理由は、 防水性がないと、トンネル上の地山から水がトンネル内ににじみ出て滴下し、冬 期、特に寒冷地においては、前記のトンネル内ににじみ出た水が凍って氷柱とな り、トンネル上壁から垂下して事故の原因になるばかりでなく、トンネル自体が 凍結して歪が生じ、この歪は解凍しても全部は復元しないで残留するため、長年 月の間には損壊するおそれがあるからであり、また、断熱性がないと、トンネル 内を吹き抜ける寒風により、地山からの水がトンネル内部で凍結してトンネルに 歪が生じ、上記と同様に長年月の間にはトンネルが損壊するおそれがあるからで ある。
【0003】 そのため、従来、種々の構造が考えられ、実施されているが、それらの多くは 取付作業が面倒で、作業能率が悪く、特に断熱層の取付けは、通常、ウレタンの 現場吹き付けによっているが、ウレタンを均一の厚みにに吹き付けることは極め て困難であるばかりでなく、厳寒期には温度が低すぎるため、その吹き付けが不 可能であるなど、多くの問題点が残されている。従って、取付作業が簡単で防水 性及び断熱性の良好なトンネルを建設することの出来る防水シ−ト及び断熱層の 取付構造の開発が望まれている。
【0004】
本考案は上述のような従来技術に鑑み、取付作業が簡単で防水性及び断熱性の 良好なトンネルを建設することの出来る防水シ−ト及び断熱シ−トの取付構造を 提供することを、その課題とするものである。
【0005】
本考案は上記課題を解決することを目的としてなされたもので、その構成は、 地山をア−チ状に掘削して形成したトンネルの表面又は該トンネルの表面に形成 した一次覆工の表面に、不織布等から成り面ファスナの雌部材の機能を具えると 共に通水性を有する通水緩衝シ−トを貼着し、該通水緩衝シ−トの表面に、適宜 大きさの面ファスナを両面に点在させて定着した防水シ−トを、その一方の面の 面ファスナを絡着させて貼着し、更に、前記防水シ−トの他方の面の面ファスナ に合致する箇所又は全面に面ファスナ又は不織布を定着した発泡合成樹脂等から 成る柔軟な断熱シ−トを、面ファスナの絡着により貼着するようにしたことを特 徴とするものである。
【0006】
次に、本考案の実施の一例を図により説明する。図1は本考案構造を具えたト ンネルの断面図、図2はその施工順序を示す図である。
【0007】 図において、1は地山をア−チ状に掘削してその上に施工して形成した一次覆 工、2は、通水性,緩衝性及び面ファスナの雌部材の機能を有する不織布から成 る通水緩衝シ−トで、ワッシャ3を介してコンクリ−ト釘4により、前記一次覆 工1の表面に貼着する。5は、適宜大きさの面ファスナの雄部材6,7をその両 面に点在させて接着等により定着した防水シ−トで、その一方の面の面ファスナ の雄部材6を通水緩衝シ−ト2に絡着させて、通水緩衝シ−ト2上に貼着する。 8は、発泡ポリエチレン等から成る断熱シ−トで、前記防水シ−ト5に定着した 面ファスナの雄部材7の取付位置に合致する箇所に面ファスナの雌部材9を接着 等により定着してあり、該面ファスナの雌部材9を前記面ファスナの雄部材7に 絡着させて、防水シ−ト5に上に貼着するのである。
【0008】 而して、上記の通水緩衝シ−ト2は、ワッシャ3を予め工場において、不織布 の上に接着剤等により接着して定置しておけば、コンクリ−ト釘4等の打ち込み が容易であり、また、通水緩衝シ−ト2の上に防水シ−ト5を貼着する場合は、 防水シ−ト5に予め工場において、面ファスナの雄部材6,7を定着しておけば 、展張機により容易に貼着できるし、更に、断熱シ−ト8にも予め工場において 、面ファスナの雌部材9を定着しておけば、防水シ−ト5と同様に、展張機によ り容易に貼着できる。従って、工事に際して、防水シ−ト5及び断熱シ−ト8に 、上述のように、予め面ファスナを定着しておけば、工事現場において、極めて 簡単に施工できる。
【0009】 従来は、前述のように、断熱層を発泡ウレタンの現場吹き付けにより形成して いたため、その作業は決して容易でなく、また、冬期の寒冷地においては温度が 低すぎて、ウレタンの吹き付け作業は殆ど不可能であったし、更に、吹き付けに よる同一厚みの層の形成は極めて困難であったが、本考案においては、柔軟な発 泡ポリエチレンシ−トを用いるため、厚みが均一であり、厳寒期における施工も 可能であるし、一次覆工の表面の凹凸に良く馴染んで内部に空隙の生じるおそれ はない。
【0010】 尚、上記実施例においては、断熱シ−ト8に面ファスナの雌部材9を定着した が、これに代えて、不織布を定着しても良い。要は、防水シ−ト5に定着した面 ファスナの雄部材7と互いに強固に絡着するものであれば良いのである。
【0011】
本考案は上述のとおりであって、一次覆工上に貼着する通水緩衝シ−トに、不 織布等からなり面ファスナの雌部材の機能を具えると共に通水性を有するシ−ト を用い、その上に貼着する防水シ−トに、適宜大きさの面ファスナを両面に点在 させて定着したシ−トを用いて、その一方の面の面ファスナを通水緩衝シ−トに 絡着させて貼着するようにし、また、その上に貼着する断熱シ−トに、柔軟な発 泡合成樹脂シ−トの片面に前記防水シ−トの他方の面の面ファスナに合致する箇 所又は全面に面ファスナ又は不織布を定着したものを用いて、防水シ−トに、面 ファスナ同士又は面ファスナと不織布の絡着により貼着するようにしたから、防 水シ−ト及び断熱シ−トに、予め工場で面ファスナ等を定着しておけば、作業現 場で展張機を用いて簡易にそれらを貼着することが出来るので、工事が極めて容 易となって、人件費を節減できるし、一方、断熱層を形成するための断熱シ−ト は、これを防水シ−ト上に貼着するのみで断熱層を形成出来るから、断熱層の厚 みが均一になるし、また、この断熱シ−トは柔軟なため、一次覆工の凹凸に良く 馴染んむので、施工後、内部に空隙の生じるおそれはおよそ皆無である。
【図1】本考案の一例の構造を具えたトンネルの断面
図。
図。
【図2】その施工順序を示す図。
1 一次覆工 2 通水緩衝シ−ト 3 ワッシャ 4 コンクリ−ト釘 5 防水シ−ト 6,7 面ファスナの雄部材 8 断熱シ−ト 9 面ファスナの雌部材
Claims (1)
- 【請求項1】 地山をア−チ状に掘削して形成したトン
ネルの表面又は該トンネルの表面に形成した一次覆工の
表面に、不織布等から成り面ファスナの雌部材の機能を
具えると共に通水性を有する通水緩衝シ−トを貼着し、
該通水緩衝シ−トの表面に、適宜大きさの面ファスナを
両面に点在させて定着した防水シ−トを、その一方の面
の面ファスナを絡着させて貼着し、更に、前記防水シ−
トの他方の面の面ファスナに合致する箇所又は全面に面
ファスナ又は不織布を定着した発泡合成樹脂等から成る
柔軟な断熱シ−トを、面ファスナの絡着により貼着する
ようにしたことを特徴とするトンネルの防水シ−ト及び
断熱シ−ト取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7776692U JPH0682199U (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | トンネルの防水シ−ト及び断熱シ−ト取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7776692U JPH0682199U (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | トンネルの防水シ−ト及び断熱シ−ト取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0682199U true JPH0682199U (ja) | 1994-11-25 |
Family
ID=13643070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7776692U Pending JPH0682199U (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | トンネルの防水シ−ト及び断熱シ−ト取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0682199U (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06288198A (ja) * | 1993-03-31 | 1994-10-11 | Bridgestone Corp | 寒冷地トンネル構造 |
JP2012082603A (ja) * | 2010-10-08 | 2012-04-26 | Hro:Kk | トンネル防水構造用の防水シート |
JP2018025002A (ja) * | 2016-08-09 | 2018-02-15 | 株式会社ケー・エフ・シー | 樹脂シート、防水シート、防水シート施工方法及び断熱材施工方法 |
JP2018040201A (ja) * | 2016-09-09 | 2018-03-15 | 株式会社ビーエスアイ | トンネルの防水断熱用複合シート及び防水シート、並びに複合シートの設置方法 |
JP2022035856A (ja) * | 2020-08-21 | 2022-03-04 | 株式会社奥村組 | 山岳トンネル工法における鋼製支保工の密着構造及び密着方法 |
JP2022035855A (ja) * | 2020-08-21 | 2022-03-04 | 株式会社奥村組 | 山岳トンネル工法における鋼製支保工の密着構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55101698A (en) * | 1979-01-25 | 1980-08-02 | Japan National Railway | Method of constructing tunnel |
-
1992
- 1992-10-15 JP JP7776692U patent/JPH0682199U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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