JPH0235118Y2 - - Google Patents

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JPH0235118Y2
JPH0235118Y2 JP665785U JP665785U JPH0235118Y2 JP H0235118 Y2 JPH0235118 Y2 JP H0235118Y2 JP 665785 U JP665785 U JP 665785U JP 665785 U JP665785 U JP 665785U JP H0235118 Y2 JPH0235118 Y2 JP H0235118Y2
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corrosion
heat insulating
corrosion inhibitor
insulating material
insulation
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【考案の詳細な説明】 (1) 産業上の利用分野 この考案は、配管、塔、槽、機器などの断熱装
置の形成に使用される断熱材に係り、特に金属製
の被断熱体の断熱に使用した場合に、その腐食を
効果的に抑制する性能を有する腐食抑制断熱材に
関するものである。
(2) 従来の技術 一般に、断熱材が金属に直接作用して金属を腐
食させることはないが、水が関与するいわゆる湿
食においては、断熱材が金属材料の腐食を著しく
促進させる場合がある。すなわち、断熱材が被断
熱体に装着されて断熱装置が形成されるものにあ
つては、断熱材と被断熱体との界面が隙間構造と
なつており、しかも両者は部分的に接触している
ので、そのなかに雨水等が侵入すると、雨水など
と共に侵入した塩分を含む湿食性の腐食環境がき
わめて容易に形成され、腐食が一層促進される。
たとえば、被断熱体がステンレススチールで作ら
れている場合、断熱材との界面で塩素イオンなど
のハロゲンイオンが濃縮されて、耐食性不動態膜
が破壊され、割れを伴う応力腐食が発生する。こ
のような腐食を防止するため、従来、被断熱体の
表面を塗装する手段が適用されているが、この塗
装手段は防食性能に問題があり、また施工に手間
がかかり、工期、経費が増大するなど多くの欠点
がある。これらの欠点を改良するものとして、珪
酸塩、亜硝酸塩などの水溶液を断熱材の内周面に
含浸させるか、あるいは断熱材内周面に塗布する
手段などが考えられているが、珪酸塩や亜硝酸塩
が直接断熱材に接触するので、断熱材としての性
能に悪影響をおよぼす欠点があり、また、それら
は断熱材から脱落し易く、必要量の保持が困難で
あり、さらに水を除去するために大量の熱エネル
ギーを要し、そのため納期、径費が増大するなど
の欠点があり、前記水溶液の含浸・塗装手段には
実用的な利用価値はほとんどない。
(3) 考案が解決しようとする問題点 この考案は、上述した従来のすべての欠点を解
消した腐食抑制断熱材を提供することを目的とす
るものである。
(4) 問題点を解決するための手段 この考案は、上記の如き観点に鑑みてなされた
もので、成形断熱材の本体の被断熱体との対向内
周面に、繊維質材料を主構成材料とする透水性を
有する補強材に腐食抑制剤を担持した腐食抑制剤
溶出性強化剤が一体的に密着積層されている腐食
抑制断熱材を得ようとするものである。
(5) 作用及び実施例 以下、この考案一実施例につき図面を参照しな
がら作用と共に詳細に説明する。
図面において、1は配管用断熱材であり、2は
例えば硬質ウレタンフオーム、ポリイソシアヌレ
ートフオーム、ポリスチレンフオーム、フエノー
ル樹脂フオームなどを所要の形状に成形した断熱
材の本体であつて、この本体2には被断熱体と対
向する内周面に、腐食抑制剤溶出性強化材3が一
体的に密着積層されている。前記断熱材の本体2
の外周面には、断熱材の使用目的に応じ、防水
材、防湿材、外装材を一体的に形成してもよい。
このようにすることにより搬送時や断熱施工時の
損傷を未然に防止することができると共に、断熱
施工に際して防水、防湿、外装工程を省略するこ
とができるので、断熱施工における省力化が計ら
れ、工期ならびに経費を大幅に低減できる効果が
ある。それらの目的に好適な材料として、金属薄
板、プラスチツクシート〜金属箔複合材、ルーフ
イングなどを挙げることができる。
前記断熱材の本体2と一体的に密着積層される
腐食抑制剤溶出性強化剤3は、ガラスクロス、ポ
リエステルクロス、帆布などの織布類、不織布
類、グラスフアイバーフエルト、牛毛フエルトな
どのフエルト類、マツト類、ペーパー類など各種
繊維質材料を主構成材料とする織布、不織布、編
組物、網状組織を有する材料などからなる透水性
を有する補強材に直接に、あるいは補助材料を介
して腐食抑制剤を担持させた構造とされている。
前記腐食抑制剤は、いわゆるパツシベータに属す
るものが好適であり、例えばクロム酸塩、亜硝酸
塩、ポリリン酸塩、リン酸塩、珪酸塩、炭酸塩、
硼酸塩、安息香酸塩、柱皮酸塩、アルカリ金属水
酸化物などが挙げられる。これらは単独で使用し
てもよいが、2種以上を併用したほうがすぐれた
効果を発揮するので好適である。上記の各種腐食
抑制剤は、被断熱体の金属材料の種類、温度、環
境条件など、断熱材の使用条件によつて適宜に選
択使用される。
前記腐食抑制剤溶出性強化剤3は種々の手段で
得られるが、例えば、前記繊維質材料を主構成材
料とする補強材を製造する際に、繊維質材料など
の必要構成材料に前述した腐食抑制剤を配合して
内展することにより一工程で極めて容易に製造す
ることができる。また、腐食抑制剤溶出性強化材
3は、前記腐食抑制剤に、エチレン−酢酸ビニル
樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、アスフアルト、ポリビニルアルコールなどの
エマルジヨンあるいは水溶液、NR,SBR,
NDR,IR,CRなどのラテツクスを各種配合剤と
ともに配合して液状組成物となし、それを前記繊
維質材料を主構成材料とする補強材に塗布して乾
燥するか、あるいは上記液状組成物を予めシート
材となして接着剤を使用して補強材と一体構造に
複合化することにより得られる。あるいはまた、
繊維質材料を主構成材料とする補強材と、プラス
チツクフイルを穿孔した有孔シート材や連続気泡
プラスチツクフオームシート材などの有孔被覆材
との間に腐食抑制剤を装填し、両者を縦横の線条
などに一体的に密着積層するか、あるいは軟質ウ
レタンフオームなどの発泡原液に腐食抑制剤を配
合し、それを発泡硬化させた腐食抑制剤担持連続
気泡発泡体シートと、繊維質材料を主構成材料と
する補強材とを一体的に密着複合化することなど
によつて得られる。
前記断熱材1は、本体2と、腐食抑制剤溶出性
強化剤3を構成している繊維質材料の補強材と強
化剤の層とが一体構造に接合されて複合体に形成
されている。両者を複合体として接合する手段と
しては、接着剤の使用による接着構造でもよい
が、所要形状の成形型を使用し、成形型内の所要
の位置に強化材3を装着し、本体となる合成樹脂
発泡体の発泡原液を注入し、発泡硬化させて発泡
原液の自己接着作用を利用して両者を一体化する
手段がよく、このようにすることにより両者は相
互侵入構造を形成し一層強固な接合が得られると
ともに接着剤を使用することなく一工程で製造で
きる利点がある。
(6) 効案の効果 以上に述べたようにこの考案による断熱材は、
所要形状に形成した断熱材の本体の被断熱体と対
向する内周面に、繊維質材料を主構成材料とする
透水性を有する補強材に、腐食抑制剤を担持した
腐食抑制剤溶出性強化材が一体構造に形成されて
いるので、その使用時において、被断熱体と断熱
材との界面に雨水などが侵入し、さらにハロゲン
イオンの溶出やその濃縮が起つた場合において
も、断熱材の内周面に形成されている強化剤から
腐食抑制剤がそれに応じて溶出し、かつ濃縮して
被断熱体の金属面を不動態化させ、界面のPHを上
昇させる等の機能が発揮されるので、界面におけ
る腐食環境の形成を完全に排除し、被断熱体の腐
食を効果的に抑制する効果があり、また、腐食抑
制剤は補強材を介して担持されているので、断熱
材の性能に悪影響をおよぼすことが全くなく、か
つ腐食抑制剤を多量に担持することが可能であ
り、そのため一段と高い腐食抑制効果を半永久的
に維持することができる。
また、この考案による断熱材は、予め形成され
た腐食抑制剤溶出性補強材を用い、それが断熱材
の本体と一体構造に接合された構造であるので、
性能に悪影響をおよぼすことなしに極めて容易に
かつ経済的に製造することができる。
加えて、この考案の断熱材は、繊維質材料を主
構成材とする補強材が、使用時に大きな温度変化
を受ける断熱材本体の内周面に一体的に密着積層
されているので、強度ならびに寸法安定性が一段
と向上し、断熱材の低密度化が可能となり、断熱
性、搬送性、施工性、経済性が向上するとともに
耐温度特性も向上するので、使用温度範囲の広い
断熱材として安全かつ有効に利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、この考案の一実施例を示す断熱材の斜
視図である。 1……断熱材、2……断熱材の本体、3……腐
食抑制剤溶出性強化材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 成形断熱材の本体の被断熱体との対向内周面
    に、繊維質材料を主構成材料とする透水性を有す
    る補強材に腐食抑制剤を担持してなる腐食抑制剤
    溶出性強化材が一体的に密着積層されていること
    を特徴とする腐食抑制断熱材。
JP665785U 1985-01-21 1985-01-21 Expired JPH0235118Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP665785U JPH0235118Y2 (ja) 1985-01-21 1985-01-21

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JP665785U JPH0235118Y2 (ja) 1985-01-21 1985-01-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61123293U JPS61123293U (ja) 1986-08-02
JPH0235118Y2 true JPH0235118Y2 (ja) 1990-09-21

Family

ID=30484302

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JP665785U Expired JPH0235118Y2 (ja) 1985-01-21 1985-01-21

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006112544A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Meisei Ind Co Ltd 断熱部材とその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006112544A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Meisei Ind Co Ltd 断熱部材とその製造方法

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Publication number Publication date
JPS61123293U (ja) 1986-08-02

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