JP2756908B2 - 異形ブロック - Google Patents

異形ブロック

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は土木、建築の山留め工事
において山留め用仮設材、詳しくは山留め支保工に用い
る異形ブロック、すなわち切梁の先端部と腹起との間に
取付け、かつ複数の構成要素を予め一体化して成る支保
工にして、特に当該ブロックの構成要素の一つである斜
材によって切梁の軸力を支承するように意図した一体化
したブロックに関するものであるが、従来の火打ブロッ
クとは使用目的が全く異なる支保工ブロクに係る。
【0002】
【従来技術とその問題点】一般に、前記の山留め架構体
は、図1〜2に示すように土中にシートパイルなどを打
設して形成したパイル壁面SにH型鋼からなる腹起材1
を平面からみて方形に配設し、かつ互いに対向する腹起
材と腹起材との間に切梁2a.2b を懸架し、更に前記各切
梁が腹起材1と直交する箇所には通常三角形状の火打ブ
ロック3を取付けることが多い。
【0003】ところが最近では建築工事を行う敷地が平
面的にみて矩形状を呈するような現場は極めて少なく、
複雑な形状を呈するものが多い。図1に示すような形状
もその一例で、同図に符号4、5で示す斜辺部分には格
子状に懸架された切梁の先端が集中し(符号AおよびB
参照)、特に集中箇所における一方の切梁2aと他方の切
梁2bとは上下で段違いとなるため、これらの切梁を固定
して安全を確保するには、コンクリ−トで前記切梁を固
定するか、あるいは現場で溶接を行うしかなかった。い
ずれにしてもこれらの作業には多くの手間と人手を要
し、山留め作業にとって大きな問題点となっていたもの
である。
【0004】以下この点につき、さらに詳しく説明す
る。図1のA部分を従来法にしたがって支承すると、図
2に示すとおりとなる。すなわち、互いに直交する切梁
2aと2bは元来が上下2段に亘って交叉しているから、こ
れらの切梁を支持するためには本来の腹起1の下段に、
下側の切梁2aを受止めるための別の腹起1aを架設しなけ
ればならず、しかも上段切梁2bと下段切梁2aとを腹起に
当接するための取付材6を前記した各腹起に対し符号6a
で示す個所において現場溶接する必要があった。
【0005】このことは図1に符号Bで示す箇所におい
ても同様であって、前記Bにおいては切梁が上下2段に
交錯しているだけでなく、強度の関係から前記各切梁の
両側に符号2cで示す火打を取付けなければならず、その
上で前記各火打2cと腹起1または1aとの間を、それぞれ
溶接またはコンクリ−トにより固定しなければならない
から、作業工数が大幅に増加するだけでなく、精度を低
め、さらには作業環境を劣化させる要因となっていた。
【0006】
【問題点を解決するための手段】ここにおいて本発明
は、前記のような非矩形状の変型敷地に適用する山留め
工事に使用して適切な斜辺用の異形ブロックを提供し、
それによって現場での複雑な溶接作業を省略化し、同時
に安全な施工を確実に行えるようにしたものである。
すなわち、腹起に取付ける腹起当接材と、該当接材の中
間部において前記当接材に対し直角に配置した直材と、
更に前記腹起当接材の両端部から直材の先端部に向けて
配設した斜材とを有し、かつ前記各斜材の側面にヒンジ
つきの角度調整材を付設させ、この角度調整材を介して
斜材により切梁の軸力を支承するようにした異形ブロッ
クを提供せんとしたものである。
【0007】ところで本発明の異形ブロックは、一見す
ると従来の火打ブロックと類似しているやに見えるが、
それとは根本的に異なることをここで説明しておく。従
来の火打ブロックは、本発明と同様に腹起当接材と直材
ならびに2本の斜材をほぼ三角形状に一体化した形状で
あるが、その用法としては前記直材の先端部に切梁を当
接させて、当該切梁の軸力を支承する構成である。これ
に対し本発明の異形ブロックは、直材については荷重を
受ける部材として使用せず、肝心な切梁軸力を受ける部
材としては、前記直材の両側に配設された斜材の側面で
支承するようにしている点で根本的に異なる。
【0008】
【実施態様】以下、本発明を添付図面に基づいて具体的
に説明する。図3〜4は本発明の一実施例にして、45
度用の異形ブロックを示す。図3に示すように本発明の
ブロックは、腹起1に取付けるための当接材11と、その
中央部において該当接材11に対し直角に配設した直材12
ならびにこの直材12の両側において該直材の先端と前記
腹起し当接材11の両端部とを結ぶ2本の斜材13、13とか
ら成り、さらに前記各斜材の側面においてヒンジつきの
角度調整材14を付設させ、この角度調整材を介して斜材
により切梁の軸力を支承する構成としたものである。
【0009】角度調整材14の詳細は図5に示すとおり
で、前記斜材13に固定するための台座20の上面にはピン
21を介して切梁取付板22が回動自在に設けられている。
なお前記台座20と斜材13との取付けは,一例として図示
のようにボルトナット23で行うが、それに代えて溶接等
の手段によって台座と斜材とを固着してもよい。
【0010】なお、前記した腹起当接材11は図3に示す
ように単なるプレ−トでもよいが、これを図4に示すよ
うにH型鋼で構成させてもよく、いずれの場合において
も、腹起1に対してボルトナットによる締結が可能なよ
うにボルト孔を穿設しておくのを可とする。また、図4
に符号23で示す部材は補強用のチャンネル部材であっ
て、図示のように1個の異形ブロックに支承される2本
の切梁2a、2b間に懸け渡し、その両者を前記チャンネル
部材を介してボルトナットで締結しておくと、その強度
はさらに高まる。
【0011】以下、本発明における異形ブロックにおけ
る角度調整材14の用い方について補足しておく。図3に
明示したように、同じ異形ブロックで支承する2本の切
梁2aおよび2bが段違いに位置するときは、同図に符号7
で示すように、上段側の切梁2bを支承するための支持部
材7を前記した切梁取付板22に固着しておき、さらにこ
の支持部材7における取付け面7aを利用して、ボルトナ
ットにより上段側の切梁を同じ異形ブロックによって支
承させるのである。かくして切梁が上下に段違いで交叉
している場合にあっても、従来のように別途、腹起を上
下2段に重ねて架設しないでもその切梁を効果的に支持
することが可能となる。したがって従来法に比較して格
段に施工工数の節減を図ることができる。
【0012】また、この場合にあっても前記支持部材7
の長さは、これを自由に設定することができるので、図
において上段に位置する切梁2bとの間の接合に際しての
ボルトナットの取合い数に制約を受けるようなことがな
い。そのため強度面でも全く問題がなく、得てして問題
視されていた従来の取付け法、すなわち取付けボルトの
本数が少ないが故に安全性の面での配慮が必要となるよ
うなこともない。
【0013】ところで図3〜4に示す第1実施例は斜材
13の設定角度を45度とした事例であって、この場合に
は山留め現場に形成された斜辺4または5(図1参照)
における当該斜辺の角度αが37.5〜45度の範囲内
にあるときに使用するのがよい。前記角度αが20〜3
7.5度の範囲内にあるときは、図6に示すような形
態、すなわち斜材13の設定角を30度、60度とした異形ブ
ロックを使用するのがよい。同図に示すように符号13a
および同13bで示す斜材の設定角度が、それぞれ60度、
30度であること以外は図4の実施例と同様である。
【0014】このように本発明を実施する際には、前記
2種類の異形ブロックを使い分けることが望ましく、そ
れは次に述べる理由による。すなわち、一例として図1
に示すような山留め壁の斜辺4または5の角度は、現場
毎に異なり常に一定なものではない。仮りに、その角度
が20度前後までであれば、B部分に2重または3重の
火打をとって図中(イ)(ロ)で示す切梁を架設しない
でも対応することが可能である。
【0015】次に、前記斜辺の角度αが20゜〜45゜
の範囲にあるとき、1種類の異形ブロックで対応させよ
うとした場合には、図7に示すように、その中間値であ
る32.5度、58.5度のものを製作することにな
る。32.5度で製作された異形ブロックを用いてα=
45度に対処させると、斜材13bと切梁2bには1
2.5度の角度変化が発生する。この角度変化は調整材
14を斜材13bに固定しているボルト23(図5参
照)に剪断力を生じさせることになる。仮りに切梁2a
の軸力をPとすると、ボルト23に発生する剪断力Q
は、 Q=Sin12.5゜P=0.216P となる。剪断力Qの値を小さくするには、切梁2aと斜
材13aとの角度変化を小さくすることである。
【0016】上記説明からも明らかなように異形ブロッ
クを45度のものと、30度、60度のものの2種類を
製作しておけば、切梁2aと斜材面13aとの角度変化
が最大7.5度になるためボルト23に発生する剪断力
Q´は Q´=Sin7.5゜P=0.13P となり、前記した1種類の異形ブロック32.5度、5
7.5度用に比べ約半分程度の剪断力を生じさせるだけ
となる。
【0017】上記の理由から腹起当接材に対する斜材の
設定角度を左右対称の45度としたものと、同斜材の設
定角度を、一方は30度、他方を60度としたものとの
2種類を使い分けた方が切梁剪断分力が非常に小さくな
るために、構造上安全であるし、また運用面でも便利で
あるといえる。
【0018】
【発明の効果】本発明の異形ブロックは、腹起当接材に
対して直角に設けた直材の両側において斜材を取付け、
かつその斜材に対して回動自在の角度調整材を固着し、
さらにこの調整材を介して切梁を支承するようにしたか
ら、敷地の都合上、山留め架構における切梁が集中する
ような個所に用いて極めて有用である。すなわち従来法
では不可欠としていた切梁固定のための現場での溶接作
業をまったく排除することができ、そのうえ上下方向に
切梁が段違いに架設されているときでも、改めて腹起を
二重に架設する必要なく、腹起を単一としたまま前記段
違いの切梁を双方共に支承できるから部材点数を軽減し
得る効果もある。
【0019】さらにまた、近年の山留め工事にあっては
作業工数ならびに安全面から見て火打ちブロックの使用
が急速に普及してきたが、前記した変形敷地の斜辺部に
はこれを適用し得ないでいた。本発明は前記特殊形状の
敷地における切梁支承用の支保工としてブロック化を可
能ならしめた点でも画期的であるといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】山留め工事を行う敷地の一例を示す平面図。
【図2】同敷地の斜辺部分における従来の切梁固定方法
を示したもので、切梁を腹起に溶接により固定したとき
の一部の斜視図。
【図3】本発明の異形ブロックを使用して切梁を腹起に
固定したときの状態を示す一部の斜視図。
【図4】図3に示す異形ブロックの平面図。
【図5】本発明における角度調整材の一例を示す平面
図。
【図6】他の実施例である異形ブロックの平面図。
【図7】同上異形ブロックの効用を説明するための平面
図。
【符号の説明】
1,1a 腹起 2a,2b 切梁 2c 火打 3 火打ブロック 4,5 斜辺部分 6 取付材 6a 現場溶接 7 支持部材 7a 取付け面 11 腹起当接材 12 直材 13 斜材 14 角度調整材 20 台座 21 ピン 22 切梁取付板 23 チャンネル部材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腹起に取付ける腹起当接材と、該当接材
    の中間部において前記当接材に対し直角に配置した直材
    と、更に前記腹起当接材の両端部から直材の先端部に向
    けて配設した斜材とを有し、かつ前記各斜材の側面にヒ
    ンジつきの角度調整材を付設させ、この角度調整材を介
    して斜材により切梁の軸力を支承するようにしたことを
    特徴とする異形ブロック。
  2. 【請求項2】 斜材に固定するための台座と,その台座
    の上面においてピンを介して回動自在に取り付けた切梁
    取付板とで角度調整材を構成させた請求項1記載の異形
    ブロック。
  3. 【請求項3】 腹起当接材に対する斜材の設定角度を左
    右対称の45度とした請求項1または同2記載の異形ブ
    ロック。
  4. 【請求項4】 腹起当接材に対する斜材の設定角度を、
    一方は30度、他方を60度とした請求項1または同2
    記載の異形ブロック。
  5. 【請求項5】 角度調整材の一方に切梁取付板を介して
    H型鋼からなる支持部材を取付けると共に、該部材の上
    下何れかの面を利用して段違いに設けられた切梁を支承
    させるようにした請求項1ないし4の何れかに記載の異
    形ブロック。
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JP2016205126A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 清水建設株式会社 山留め支保工法及び山留め支保構造
EP3728743B1 (de) * 2017-12-22 2021-07-28 Meier+Jäggi AG Polygonales spriesssystem mit knotenpunkten zur aussteifung von baugruben
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