JP2756097B2 - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置

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JP2756097B2
JP2756097B2 JP7178753A JP17875395A JP2756097B2 JP 2756097 B2 JP2756097 B2 JP 2756097B2 JP 7178753 A JP7178753 A JP 7178753A JP 17875395 A JP17875395 A JP 17875395A JP 2756097 B2 JP2756097 B2 JP 2756097B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械等で使用
された切削油や研削油から磁性切粉や砥粒などのような
混合異物(スラッジ)を除去し、この切削油や研削油を
再使用可能に再生する濾過装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械で使用された切削油や研削油な
どには切粉や砥粒などの異物(スラッジ)が混在されて
おり、このダーティ液を再使用するには上記スラッジを
取り除く必要がある。このため、濾過装置が用いられて
おり、ダーティ液を濾過装置に通すと、ダーティ液に含
まれているスラッジが取り除かれ、よってダーティ液が
クリーン液に再生されるのでこのクリーン液を工作機械
に送れば再び使用可能になる。
【0003】このようなダーティ液の濾過装置として、
従来、実公昭63−23962号公報に示されているよ
うに、マグネットドラムを用いたものが知られている。
このものは、濾過タンクにマグネットドラムの一部を浸
漬して設置し、このマグネットドラムを回転させるよう
にしたものであり、工作機械で使用されたダーティ液を
濾過タンクに導くと、回転されるマグネットドラムの表
面にダーティ液に混在されている磁性のスラッジが吸着
され、このスラッジをスクレーパで掻き取って外部に排
除するようになっている。
【0004】このような濾過装置であれば、磁性のスラ
ッジはマグネットドラムの表面に吸着されて除去される
から、タンク内に残った工作油はスラッジのない綺麗な
液に再生され、したがってこのクリーンの工作油を工作
機械に送って再使用できるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、処理す
るダーティ液が歯車研削盤やねじ研削盤などのような研
削油である場合、これら研削油は粘度が高くしかも加工
により発生する切粉はきわめて微細であるので、このよ
うなスラッジは研削油から離れ難く、よって上記マグネ
ットドラムでは捕捉し難いという問題がある。
【0006】上記研削油などのような粘度の高い工作油
は高価であり、使用済みの汚染された工作油を捨てるの
は勿体なく、これを再生して再利用したいという要請は
きわめて強い。
【0007】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは、粘度の高い工作油
に含まれる微細なスラッジであっても効果的に除去する
ことができ、工作油の再使用が可能となる濾過装置を提
供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の発明は、磁性異物が混在されたダーティ液を
収容する濾過タンクと;この濾過タンク内に設けられ、
外側から内側に向かってダーティ液が流され、このダー
ティ液に混在されている上記異物を捕捉する筒形フィル
タと;上記筒形フィルタ内に設けられ、この筒形フィル
タの内側から外側に向けてクリーン液またはエアーを噴
射して上記筒形フィルタに捕捉された異物を剥離させる
逆洗機構と;上記筒形フィルタの上記異物が剥離される
方向に対向して設けられ、上記剥離された異物が磁力に
より吸着される回転可能なマグネットドラムと;上記マ
グネットドラムに押し付けられて転接し、このマグネッ
トドラムの表面に吸着された上記異物に含まれる液を絞
り出す絞りローラと;上記マグネットドラムに摺接し、
このマグネットドラムの表面に吸着された異物を掻き取
るスクレーパと;を具備したことを特徴とする濾過装置
である。
【0009】このような請求項1の発明によれば、濾過
タンクに導かれたダーティ液が筒形フィルタの外側から
内側に向かって流れ込むときにダーティ液に混在されて
いる磁性異物(スラッジ)がこの筒形フィルタに捕捉さ
れる。そして、筒形フィルタに捕捉された異物は、逆洗
装置により筒形フィルタの内側から外側に向けて噴射さ
れるクリーン液またはエアーによって筒形フィルタから
剥離され、この剥離された異物はマグネットドラムの表
面に近付けられる。このため磁性異物はマグネットドラ
ムの表面に磁力にて吸着される。マグネットドラムに吸
着された異物は、絞りローラで押圧されることにより異
物に含まれている液成分が絞られて除去され、この後ス
クレーパで掻き取られて外部へ排除される。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の濾過装置は、ダーティ液をマグネットドラムの表面に
導くガイドシュートを備えており、このガイドシュート
から導かれたダーティ液を上記マグネットドラムの表面
を経て濾過タンクに導入し、ダーティ液に含まれている
磁性異物の一部をマグネットドラムの表面に付着させる
とともに、このマグネットドラムに付着されない異物を
濾過タンク内の上記筒形フィルタで捕捉するようにした
ことを特徴とする濾過装置である。
【0011】請求項2の発明によれば、ガイドシュート
により導かれたダーティ液はマグネットドラムの表面に
注がれるから、このダーティ液に含まれている磁性異物
の一部はマグネットドラムの表面に付着する。その後ダ
ーティ液はマグネットドラムの表面から濾過タンクに落
下し、上記マグネットドラムの表面に付着されなかった
異物は濾過タンク内で上記のように筒形フィルタにより
捕捉され、逆洗装置で剥離されてマグネットドラムに付
着される。この場合、ダーティ液に含まれている比較的
大きな磁性異物は直接マグネットドラムに吸着されるよ
うになるから濾過効率が向上し、筒形フィルタが目詰ま
りし難くなり、逆洗するまでの時間を長くすることがで
きる。
【0012】なお、本発明は、歯車研削盤やねじ研削盤
などに用いられる粘度の高いダーティ液に用いて有効で
あるが、粘度の低いダーティ液に用いてももちろん有効
である。
【0013】また、筒形フィルタは、パンチングプレ−
ト、ウエッジワイヤまたはポリアミド(ナイロン)製メ
ッシュの少なくとも1つを用いて製造されたものであっ
てよく、また筒形フィルタが回転駆動されるもの、回転
駆動されないもののいずれであってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明について、図面に示す
一実施例にもとづき説明する。図において1はダーティ
液が導入される濾過タンクであり、この濾過タンク1の
底板2は図2に示すように弯曲している。
【0015】この濾過タンク1内には、ダーティ液の液
面より低い位置、つまりダーティ液に浸漬される部分に
筒形フィルタ3が設置されている。この筒形フィルタ3
は、本実施例の場合図3に示すように、側壁に多数の細
孔を開口したパンチングメタル3aと、この外側に積層
されたポリアミド(ナイロン)製メッシュ3bとで2重
構造をなして円筒形に形成されている。この筒形フィル
タ3は、両端部が端板4,4により閉塞されており、こ
れら端板4,4にて筒形の形状が保たれている。これら
端板4,4は軸受5,5を介して支持軸6に回転自在に
取り付けられている。上記一方の端板4には、その外周
面に全周に亘り図1に示すフィルタ回転用チェーン7が
取り付けられており、このフィルタ回転用チェーン7は
これに噛み合うアイドルスプロケット8にて回転される
ようになっている。
【0016】上記筒形フィルタ3を支持した支持軸6は
中空パイプにより構成されており、筒形フィルタ3内に
位置する部分の上面が開口されており、この開口部は連
通口9をなしている。また、この中空支持軸6の両端
は、図1に示すように、固定具10を介して濾過タンク
1の両側壁1a,1aに固定されており、かつこの両端
開口部は閉塞板11により閉止されている。
【0017】そして、この中空支持軸6内には一方の閉
塞板11を貫通してクリーン液吸出しパイプ30の一端
が導入されており、このクリーン液吸出しパイプ30の
他端は濾過タンク1の外部に導き出され、外部のクリー
ン液タンク31に導かれている。このクリーン液吸出し
パイプ30の途中にはクリーン液吸出しポンプ32が設
置されており、このクリーン液吸出しポンプ32を運転
すると、筒形フィルタ3内の液が連通口9から中空支持
軸6内に引き込まれ、クリーン液吸出しパイプ30を介
してクリーン液タンク31に送られるようになってい
る。
【0018】なお、クリーン液タンク31にはクリーン
液供給パイプ33の一端が接続されており、このクリー
ン液供給パイプ33の他端は歯車研削盤等のような工作
機械40に接続されている。このクリーン液供給パイプ
33の途中にはクリーン液供給ポンプ34が設置されて
おり、このクリーン液供給ポンプ34を運転すると、ク
リーン液タンク31内のクリーン液が工作機械40に送
られるようになっている。
【0019】さらに、上記中空支持軸6内には他方の閉
塞板11を貫通して逆洗機構を構成する逆洗用クリーン
液導入パイプ35の一端が導入されており、この逆洗用
クリーン液導入パイプ35の他端は前記クリーン液タン
ク31に導かれている。この逆洗用クリーン液導入パイ
プ35の途中には逆洗用ポンプ36が設置されており、
この逆洗用ポンプ36を運転すると、クリーン液タンク
31内のクリーン液が中空支持軸6の中に送り込まれる
ようになっている。
【0020】上記逆洗用クリーン液導入パイプ35の上
記中空支持軸6内に位置する部分には、管軸方向に沿っ
て複数の噴射ノズル37…が設けられている。これら噴
射ノズル37…は図2にも示す通り、中空支持軸6の上
面に開口された連通口9を貫通されており、先端部に開
口した噴射口が筒形フィルタ3の内面に対向されてい
る。したがって、クリーン液タンク31より逆洗用クリ
ーン液導入パイプ35に導かれたクリーン液は複数の噴
射ノズル37…から筒形フィルタ3の内面に吹き付けら
れるようになっている。これにより後述するが、筒形フ
ィルタ3の外面に捕捉されたスラッジが逆洗噴射流によ
り筒形フィルタ3の外面から剥離されるようになってい
る。
【0021】上記筒形フィルタ3の上方にはマグネット
ドラム15が配置されている。このマグネットドラム1
5は非磁性体からなる回転ドラム16の内面に永久磁石
17…を設けたものであり、永久磁石17…は回転ドラ
ム16の内面に固定されて回転ドラム16と一体に回転
してもよいが、本実施例では永久磁石17…は回転ドラ
ム16の内面から離れて固定されており回転ドラム16
のみが回転するようになっている。また、永久磁石17
…は多数の扇形磁石片を周方向に連続して配置してもよ
いが、各扇形磁石片を周方向に間隔を存して並べてもよ
く、または周方向の一部の範囲、特に上部のスクレーパ
23に対向する範囲で永久磁石17…を設けず、他の領
域のみに永久磁石17…を配置してもよい。
【0022】このようなマグネットドラム15は、上記
筒形フィルタ3に近接してその真上に配置されており、
下部の一部が濾過タンク1のダーティ液に浸漬されてい
る。マグネットドラム15の一端には、上記フィルタ回
転用チェーン7と同様な構造のマグネットドラム回転用
チェーン18が取り付けられている。このマグネットド
ラム回転用チェーン18は前記アイドルスプロケット8
と噛み合っており、したがってフィルタ回転用チェーン
7とマグネットドラム回転用チェーン18はアイドルス
プロケット8を介して互いに同期して回転されるように
なっている。マグネットドラム回転用チェーン18には
駆動スプロケット19aが噛み合っており、この駆動ス
プロケット19aは濾過タンク1の側壁に固定された駆
動モータ19により回転されるようになっている。した
がって、駆動モータ19が回転すると、駆動スプロケッ
ト19aによりマグネットドラム回転用チェーン18を
回転させ、これによりマグネットドラム15を図2に示
す時計回りに回転させ、これと同時に上記マグネットド
ラム回転用チェーン18をアイドルスプロケット8を介
してフィルタ回転用チェーン7に伝えて筒形フィルタ3
を図2に示す反時計回りに回転させるようになってい
る。
【0023】前記濾過タンク1の上部には送油ダクト2
0が導かれている。この送油ダクト20からは工作機械
40で使用された使用済研削油、つまりダーティ液が送
り込まれるようになっている。濾過タンク1の上部に
は、上記送油ダクト20の先端部下方に位置してガイド
シュート21が取り付けられている。このガイドシュー
ト21は送油ダクト20から送られてきたダーティ液を
受けてマグネットドラム15の表面に導くガイド作用を
なす。すなわち、ガイドシュート21の先端は上記マグ
ネットドラム15の一側面に対向されており、送油ダク
ト20から送られてきたダーティ液を導いてマグネット
ドラム15の一側面に当て、この側面に降り注ぐように
なっている。マグネットドラム15の一側面に注がれた
ダーティ液は、このマグネットドラム15の表面を伝わ
り、筒形フィルタ3の上方の液面に落ちるようになって
いる。
【0024】上記ダーティ液が注がれる側面よりも回転
方向後方のマグネットドラム15の側面には、絞りロー
ラ22が転接されている。絞りローラ22は耐油性ゴム
などからなり、図示しないばねなどの付勢力を受けてマ
グネットドラム15の回転ドラム16に圧接されること
によりこの回転ドラム16との摩擦によって逆向きに回
転されるようになっている。
【0025】上記絞りローラ22よりも回転方向後方の
マグネットドラム15の側面には、スクレーパ23の先
端が摺接されている。スクレーパ23の後端にはシュー
ト24が連結されており、このシュート24の後端の下
方には切粉収容ボックス25が設けられている。
【0026】このような構成に係る実施例の濾過装置に
ついて、作用を説明する。歯車研削盤などのような工作
機械40にて使用されて切粉(スラッジ)が混合された
研削油、すなわちダーティ液は送油ダクト20から濾過
タンク1に導かれる。この送油ダクト20を通じて導か
れたダーティ液はガイドシュート21に落とされ、ガイ
ドシュート21の先端からマグネットドラム15の一側
面に注がれる。このためダーティ液に混在されているス
ラッジのうち、マグネットドラム15の磁力で吸着され
る程度の大きなもの、つまり比較的大きな切粉はマグネ
ットドラム15に吸着されてダーティ液から分離され
る。しかし、マグネットドラム15の磁力で直接吸着さ
れ難い微細な切粉、つまり微粒子スラッジはダーティ液
と一緒に濾過タンク1に投下される。
【0027】濾過タンク1に収容されたダーティ液は、
クリーン液吸出しポンプ32の運転により筒形フィルタ
3内の圧力が低くなるので、筒形フィルタ3内に引き込
まれる。このとき、ダーティ液に混在されているスラッ
ジが筒形フィルタ3の表面に捕捉される。筒形フィルタ
3は、パンチングメタル3aと、この外側に積層された
ポリアミド(ナイロン)製メッシュ3bとで2重構造を
なしているから、濾過性能がよく、よって筒形フィルタ
3の表面にスラッジを掴まえ、このスラッジが除去され
た工作油、すなわち、クリーン液が筒形フィルタ3の内
部に引き込まれる。このクリーン液は、連通口9から中
空支持軸6内に引き込まれ、クリーン液吸出しパイプ3
0を介してクリーン液タンク31に送られる。
【0028】このような濾過作用は、筒形フィルタ3を
連続回転させながら行う。そして、このような濾過運転
により筒形フィルタ3表面のスラッジの量が増すと、フ
ィルタ3が目詰りを起こして濾過性能が低下するから、
所定の濾過運転時間が経過すると、逆洗用ポンプ36を
運転する。すると、クリーン液タンク31内のクリーン
液が逆洗用クリーン液導入パイプ35を通じて複数の噴
射ノズル37…に送り込まれ、これら噴射ノズル37…
はクリーン液を筒形フィルタ3の内面に吹き付ける。こ
の吹き付けの噴射流により筒形フィルタ3に捕捉されて
いたスラッジが筒形フィルタ3の外面から強制的に剥が
され、この剥離されたスラッジは噴流とマグネットドラ
ム15の磁力とを受けてマグネットドラム15の外面に
付着される。
【0029】このようにしてマグネットドラム15の回
転ドラム16外面に付着されたスラッジは、永久磁石1
7の磁力で回転ドラム16外面に吸着されたままマグネ
ットドラム15の回転に伴って反時計回りに運ばれ、絞
りローラ22の位置にくるとこの絞りローラ22からの
押し付け力を受けてスラッジの表面やスラッジ間に付着
している液体が絞り出され、この液は濾過タンク1内に
流れ落ちる。
【0030】上記絞りローラ22の押圧作用で液体が絞
り取られたスラッジは、回転方向後方に設けられたスク
レーパ23によりマグネットドラム15の表面から掻き
取られる。そして、このスラッジはシュート24を通じ
て切粉収容ボックス25に落下する。
【0031】このような構成の濾過装置によれば、マグ
ネットドラム15で直接吸着し難い微粒子スラッジであ
っても、一旦筒形フィルタ3で捕捉し、これがある程度
の量に成長した状態で逆洗作用によって飛ばすから、マ
グネットドラム15に確実に吸着させることができる。
このため、微粒子スラッジであっても良好に濾過するこ
とができる。
【0032】そして、逆洗機構は所定時間毎に運転し、
筒形フィルタ3の内側から筒形フィルタ3に逆向きの噴
射流を与えて捕捉したスラッジを除去するようにすれ
ば、筒形フィルタ3の目詰りが防止され、良好な濾過性
能を維持することができ、ダーティ液を効果的にクリー
ン液に再生することができる。
【0033】このようにして浄化されたクリーン液はク
リーン液タンク31に貯えられ、クリーン液供給ポンプ
34の運転によりクリーン液供給パイプ33を通じて歯
車研削盤等のような工作機械40に供給される。よっ
て、工作機械40で使用された工作油は上記濾過装置で
クリーンに浄化された後工作機械40に戻されるように
なるから工作油の再使用が可能になり、粘度の高い高価
な工作油を無駄無く使用できることになる。
【0034】また、ガイドシュート21を用いてダーテ
ィ液をマグネットドラム15の表面に直接注ぐようにし
たから、このダーティ液に含まれているスラッジのうち
の比較的大きなスラッジは直接マグネットドラム15に
吸着されるようになり、筒形フィルタ3に大きなスラッ
ジが絡み付くのが防止されるから、筒形フィルタ3の濾
過効率が向上し、筒形フィルタ3の目詰まりが生じ難く
なり、逆洗するまでの時間を長くすることができる。
【0035】なお、上記実施例の場合、逆洗のために筒
形フィルタの内側からクリーン液を噴射するようにした
が、クリーン液に代わってエアーを噴射するようにして
も同様の効果を奏する。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、マグネットドラムで直接吸着し難い微粒子からな
るスラッジや粘度の高いダーティ液に混在されているス
ラッジであっても、これらスラッジを一旦筒形フィルタ
で捕捉し、これを逆洗作用によってマグネットドラムに
付着させるようにしたから、マグネットドラムを通じて
排除することができ、よって微粒子スラッジや粘度の高
いダーティ液であっても良好に濾過することができる。
【0037】また、請求項2の発明によれば、ガイドシ
ュートによりダーティ液をマグネットドラムの表面に直
接注ぐようにしたから、このダーティ液に含まれている
スラッジのうちの比較的大きなスラッジを直接マグネッ
トドラムに吸着させることができ、筒形フィルタに大き
なスラッジが絡み付くのが防止されるから、筒形フィル
タの濾過効率が向上し、筒形フィルタの目詰まりが生じ
難くなり、逆洗するまでの時間を長くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す濾過装置およびその配
管を示す図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】筒形フィルタの断面図。
【符号の説明】
1…濾過タンク 2…底板 3…筒形フィルタ 3a…パンチングメタル 3b…ナイロン製メッシュ 6…支持軸 9…連通口 15…マグネットドラム 16…回転ドラム 17…永久磁石 21…ガイドシュート 22…絞りローラ 23…スクレーパ 25…切粉収容ボックス 30…クリーン液吸出しパイプ 31…クリーン液タンク 32…クリーン液吸出しポンプ 33…クリーン液供給パイプ 34…クリーン液供給ポンプ 35…逆洗用クリーン液導入パイプ 36…逆洗用ポンプ 37…噴射ノズル 40…工作機械
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 33/58 B01D 29/10 510E B03C 1/14 520B B23Q 11/00 530A 29/38 580B (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 33/50 B01D 33/06 B01D 29/11 B01D 29/68 B23Q 11/00 B03C 1/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性異物が混在されたダーティ液を収容
    する濾過タンクと;この濾過タンク内に設けられ、外側
    から内側に向かってダーティ液が流され、このダーティ
    液に混在されている上記異物を捕捉して濾過する筒形フ
    ィルタと;上記筒形フィルタ内に設けられ、この筒形フ
    ィルタの内側から外側に向けてクリーン液またはエアー
    を噴射して上記筒形フィルタに捕捉された異物を剥離さ
    せる逆洗機構と;上記筒形フィルタの上記異物が剥離さ
    れる方向に対向して設けられ、上記剥離された異物が磁
    力により吸着される回転可能なマグネットドラムと;上
    記マグネットドラムに押し付けられて転接し、このマグ
    ネットドラムの表面に吸着された上記異物に含まれる液
    を絞り出す絞りローラと;上記マグネットドラムに摺接
    し、このマグネットドラムの表面に吸着された異物を掻
    き取るスクレーパと;を具備したことを特徴とする濾過
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の濾過装置は、ダーティ
    液をマグネットドラムの表面に導くガイドシュートを備
    えており、このガイドシュートから導かれたダーティ液
    を上記マグネットドラムの表面を経て濾過タンクに導入
    し、ダーティ液に含まれている磁性異物の一部をマグネ
    ットドラムの表面に付着させるとともに、このマグネッ
    トドラムに付着されない異物を濾過タンク内の上記筒形
    フィルタで捕捉するようにしたことを特徴とする濾過装
    置。
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