JP2753241B2 - 液状光硬化性樹脂組成物 - Google Patents

液状光硬化性樹脂組成物

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JP2753241B2 JP63010548A JP1054888A JP2753241B2 JP 2753241 B2 JP2753241 B2 JP 2753241B2 JP 63010548 A JP63010548 A JP 63010548A JP 1054888 A JP1054888 A JP 1054888A JP 2753241 B2 JP2753241 B2 JP 2753241B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液状光硬化性樹脂組成物に関し、特に光フ
ァイバ用被覆材料として好適である液状光硬化性樹脂組
成物に関する。
〔従来の技術〕
光ファイバ、特に光学ガラスファイバはもろく、傷つ
きやすいために、被覆材料で表面が被覆されている。
光ファイバの被覆工程は、光ファイバを熱溶融させた
ガラスファイバ母材から線引により製造した直後に連続
的に実施されるので、光ファイバ製造速度を高めて生産
性を向上させるためには被覆材料の硬化速度は速いこと
が要求される。被覆材料の硬化速度が遅いと、光ファイ
バ製造の線引速度を低下させざるを得ず、生産性を高め
ることができない。
硬化速度が比較的速い液状光硬化性樹脂組成物として
は、特開昭60−195037号公報に記載されるような芳香族
核に1つ以上のチオエーテル基またはスルホキシド基を
有する芳香族アミノケトンなる光重合開始剤を含む組成
物が知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、前記特開昭60−195037号公報に記載された組
成物でも、硬化速度は、充分ではなく、光ファイバ用被
覆材料としての物性のバランスを保ちつつ光ファイバ製
造時の線引速度を飛躍的に上げることはできない。
本発明は従来の光硬化性樹脂組成物の問題点を解決
し、硬化速度が速く、硬化後の耐熱性および耐熱水性等
が優れた液状光硬化性樹脂組成物を提供することを目的
とする。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、 (A)エチレン性不飽和基を有するポリエーテルポリウ
レタン、 (B)式: で表わされる化合物および (C)式: で表わされる化合物 (式中、R1,R2およびR3は同一でも異なってもよく、炭
素数1〜3のアルキル基である。)を含有し、(B):
(C)が1:5〜5:1(重量比)であり、かつ(B)+
(C)が組成物全量の0.5〜5重量%であることを特徴
とする液状光硬化性樹脂組成物を提供するものである。
本発明の液状光硬化性樹脂組成物の(A)成分である
ポリエーテルポリウレタンは、少なくとも1種の炭素原
子数2〜10のオキシアルキレン基からなるポリオキシエ
ルキレン構造(以下単に「ポリオキシアルキレン構造」
と称する)を有するジオール、エチレン性不飽和基を有
する化合物およびジイソシアネートを反応させることに
より得られる。
ここで、ポリオキシアルキレン構造を有するジオール
としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポ
リヘプタメチレングリコール、ポリヘキサメチレングリ
コール、ポリデカメチレングリコール、2種以上のイオ
ン重合性環状化合物を開環共重合させて得られるポリエ
ーテルジオール等を挙げることができる。
ここで、イオン重合性環状化合物としては、エチレン
オキシド、プロピレンオキシド、ブテン−1−オキシ
ド、イソブテンオキシド、3,3−ビスクロロメチルオキ
セタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロ
フラン、3−メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、
トリオキサン、テトラオキサン、シクロヘキセンオキシ
ド、スチレンオキシド、エピクロルヒドリン、グリシジ
ルメタクリレート、グリシジルアクリレート、アリルグ
リシジルエーテル、アリルグリシジルカーボネート、ブ
タジエンモノオキシド、イソプレンモノオキシド、ビニ
ルオキセタン、ビニルテトラヒドロフラン、ビニルシク
ロヘキセンオキシド、フェニルグリシジルエーテル、ブ
チルグリシジルエーテル、安息香酸グリシジルエステル
等の環状エーテル類があげられる。
また、上記イオン重合性環状化合物と、エチレンイミ
ン等の環状イミン類;p−プロピオラクトン、グリコール
酸ラクチド等の環状ラクトン類またはジメチルシクロポ
リシロキサン等の環状シロキサン類とを開環共重合させ
たポリエーテルジオールを使用することもできる。
なお、2種以上のイオン重合性環状化合物の具体的な
組合せとしては、テトラヒドロフランとプロピレンオキ
シド、テトラヒドロフランと2−メチルテトラヒドロフ
ラン、テトラヒドロフランと3−メチルテトラヒドロフ
ラン、テトラヒドロフランとエチレンオキシド、プロピ
レンオキシドとエチレンオキシド等を挙げることができ
る。
また、このとき、2種以上のイオン重合性環状化合物
の開環共重合体はランダムに結合していてもよい。
ポリオキシアルキレン構造の好ましい構造はオキシプ
ロピレン、オキシテトラメチレンおよび2−もしくは3
−メチル置換テトラメチレンオキシ構造であり、更に好
ましくは、オキシプロピレンとオキシテトラメチレンの
共重合構造およびオキシテトラメチレンと2−もしくは
3−メチル置換テトラオキシ共重合体構造である。
さらに、ポリオキシアルキレン構造を有するジオール
は、例えばPTMG1000(三菱化成工業(株))、PTMG2000
(同)、PPG1000(旭オーリン(株));PPG2000
(同)、EXCENOL2020(同)、EXCENOL1020(同)、PEG1
000(日本油脂(株))、ユニセーフDC1100(同)、ユ
ニセーフDC1800(同)、PPTG2000(保土ヶ谷化学)、PP
TG1000(同)、PTG400(同)、PTGL2000(同)等の市販
品としても入手することができる。
これらのポリオキシアルキレン構造を有するジオール
には、ポリオキシアルキレン構造を有さないジオール、
および/またはジアミンを併用することができる。ポリ
オキシアルキレン構造を有さないジオールとしては、例
えばポリエステルジオール、ポリカプロラクトンジオー
ル、ポリカーボネートジオール等が挙げられる。
ポリエステルジオールとしては、例えばエチレングリ
コール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の多価アルコ
ールとフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マレイ
ン酸、フマール酸、アジピン酸、セバシン酸等の多塩基
酸とを反応して得られるポリエステルジオールが挙げら
れる。
また、ポリカプロラクトンジオールとしては、ε−カ
プロラクトンと、例えばエチレングリコール、テトラメ
チレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペン
チルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
1,4−ブタンジオール等の2価のジオールを反応させて
得られるポリカプロラクトンジオールが挙げられ、ポリ
カーボネートジオールとしては、DN−980(日本ポリウ
レタン(株))、DN−981(同)、DN−982(同)、DN−
983(同)、PC−8000(米国PPG社)等が挙げられる。
上記ジアミンとしては、例えばエチレンジアミン、テ
トラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、パラ
ーフェニレンジアミン、4,4′−ジアミノジフェニルメ
タン等のジアミン;ヘテロ原子を含むジアミン;ポリエ
ーテルジアミン等が挙げられる。
これらのポリオキシアルキレン構造を有さないジオー
ル、および/またはジアミンを併用する場合、その使用
量は、ポリオキシアルキレン構造を有するジオール100
重量部に対して通常、40重量部以下とすることが好まし
い。
また、上記ジイソシアネートとしては、2,4−トルエ
ンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネー
ト、1,3−キシレンジイソシアネート、1,4−キシレンジ
イソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、
m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイ
ソシアネート、3,3′−ジメチル−4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、3,3′−ジメチルフェニレンジイソシア
ネート、4,4′−ビフェニレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソフォロンジイソシア
ネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、メ
チレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、水
添ジフェニルメタンジイネシアネート、2,2,4−トリメ
チルヘキサメチレンジイソシアネート、ビス(2−イソ
シアネートエチル)フマレート、6−イソプロピル−1,
3−フェニルジイソシアネート、4−ジフェニルプロパ
ンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等を挙げ
ることができる。
さらに、エチレン性不飽和基を有する化合物として
は、例えば、水酸基、酸ハライド基またはエポキシ基を
有する(メタ)アクリル系化合物を挙げることができ
る。
水酸基を有する(メタ)アクリル系化合物としては、
例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシオクチル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールトリ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロ
キシペンタ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオー
ルモノ(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシシクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール
モノ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールエタンジ(メ
タ)アクリレート、下記構造式で表わされる(メタ)ア
クリレート、さらにアルキルグリシジルエーテル、アリ
ールグリシジルエーテル、グリシジル(メタ)アクリレ
ート等のグリシジル基含有化合物と(メタ)アクリル酸
との付加反応により得られる化合物も挙げることができ
る。
(式中、R4は水素原子またはメチル基であり、nは1〜
5である) エポキシ基を有する(メタ)アクリル系化合物として
は、(メタ)アクリル酸のグリシジルエステル等が挙げ
られる。
酸ハライド基を有する(メタ)アクリル系化合物とし
ては、(メタ)アクリル酸クロライド(メタ)アクリル
酸ブロマイド、等の(メタ)アクリル酸ハライドを例示
することができる。
本発明において、(A)成分であるポリエーテルポリ
ウレタンの数平均分子量は、1000〜7000であることが好
ましく、特に1500〜5000の範囲が好ましい。該ポリエー
テルポリウレタンの数平均分子量が1000未満であると、
得られる組成物の硬化物の破断伸びが減少し、靱性が低
下しやすくなると共に、−40℃付近でのヤング率が上昇
しやすくなり、7000をこえると、組成物の粘度が高くな
り取扱いにくくなる。また、ポリエーテルポリウレタン
中に占めるポリオキシアルキレン構造の割合は50〜98重
量%であることが好ましく、特に60〜93重量%の範囲が
好ましく、70〜90重量%の範囲が最も好ましい。ポリエ
ーテルポリウレタン中に占めるポリオキシアルキレン構
造の割合が50重量%未満であると硬化物の低温側のヤン
グ率が上昇し、光ファイバ用被覆材料として使用した場
合に伝送損失の原因となりやすい。
また、本発明において、(A)成分であるポリエーテ
ルポリウレタン中のエチレン性不飽和基の割合は通常0.
5〜10重量%、好ましくは1〜8重量%である。
以上説明した(A)成分であるポリエーテルポリウレ
タンは、本発明の液状光硬化性樹脂組成物に、14〜70重
量%、特に16〜60重量%の範囲で配合することが好まし
い。ポリエーテルポリウレタンの割合が14重量%未満で
あると、得られる組成物の硬化物の破断伸びが減少し、
また70重量%を超えると硬化物の室温付近におけるヤン
グ率が減少すると共に組成物の粘度が上昇し、取扱い性
が悪くなりやすい。
本発明で用いられる(B)成分である式 で表わされる化合物、すなわち1−ヒドロキシシクロヘ
キシルフェニルケトンおよび(C)成分である式 で表わされる化合物 (式中、R1,R2およびR3は同一でも異なってもよく、メ
チル基、エチル基等の炭素数1〜3のアルキル基であ
る)、例えば2−メチル−1−{4−(メチルチオ)フ
ェニル}−2−モルフォリノプロパン−1−オンは光重
合開始剤である。この(B)成分と(C)成分の使用割
合((B):(C))は、重量比で1:5〜5:1、好ましく
は1:3〜3:1、更に好ましくは1:2〜2:1である。
この(B)成分と(C)成分の使用割合が1:5〜5:1の
範囲外であると、得られる液状光硬化性樹脂組成物の硬
化速度を充分高めることができない。
また(B)成分と(C)成分の総量は、液状光硬化性
樹脂組成物全量の0.5〜5重量%、好ましくは1〜3重
量%である。この組成物全量における(B)成分と
(C)成分の総量が0.5重量%未満または5重量%を超
えると組成物の硬化効果を充分高めることができない。
本発明においては、(B)成分と(C)成分を特定の
割合で特定量使用することにより、波長200〜4000nm程
度の紫外線により硬化することのできる、硬化速度が速
く、硬化後の耐熱性及び耐熱水性等が優れた液状光硬化
性樹脂組成物を得ることができる。
さらに、本発明の液状硬化性樹脂組成物には、(A)
〜(C)成分以外に、通常、エチレン性不飽和基を有す
る反応性希釈剤を配合することができる。
反応性希釈剤としては、単官能性化合物および多官能
性化合物のいずれも用いられる。比較的弾性率の低い硬
化物を所望する場合には主として単官能化合物が用いら
れるが、多官能性化合物を適当な割合で併用することに
より硬化物の弾性率を調節することもできる。これら単
官能性化合物および多官能性化合物は特に限定されるも
のではなく、次のようなものを例示することができる。
単官能性化合物:2−ヒドロキシエチルアクリレート、
2−ヒドロキシプロピルアクリレート、テトラヒドロフ
ルフリアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、エ
チルジエチレングリコールアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、フ
ェノキシエチルアクリレート、ジシクロペンテニルアク
リレート、ポリエチレングリコールアクリレート、ポリ
プロピレングリコールアクリレート、メチルトリエチレ
ングリコールアクリレート、ジエチルアミノエチルアク
リレート、7−アミノ−3,7−ジメチルオクチルアクリ
レート等のアクリル系化合物、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、ポリプロピレングリコールメタクリレート、ジエチ
ルアミノエチルメタクリレート等のメタクリル系化合
物、ビニルピロリドン、ビニルフェノール、アクリルア
ミド、酢酸ビニル、ビニルエーテル、スチレン、イソボ
ルニルアクリレート、イソボニルメタクリレート、式: 〔ここで、R6およびR7は水素原子またはメチル基であ
り、R8は炭素数1〜8のアルキル基または炭素数1〜12
のアルキル基を有するアルキルフェニル基であり、nは
1〜12である〕で表わされる化合物。
下記式 〔ここで、R4は前記のとおりであり、R5は炭素数2〜6
のアルキレン基であり、R6は水素原子または炭素数1〜
12のアルキル基であり、mは3〜16の整数である。」、 〔ここで、R4は前記のとおりであり、R6は炭素数2〜7
のアルキレン基であり、pは1〜15である〕、又は 〔ここで、R4,R5およびpは前記のとおりであり、R10
は水素原子またはメチル基である〕、で表わされる化合
物。
多官能性化合物:トリメチロールプロパントリアクリ
レート、エチレングリコールジアクリレート、テトラエ
チレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコ
ールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレ
ート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジアクリレート、トリメチロールプロ
パントリオキシエチルアクリレート、トリシクロデカン
ジメタノールジアクリレート、トリシクロデカンジメタ
ノールジメタクリレート、ジシクロペンタジエンジアク
リレート、トリシクロデカニルジアクリレート、ジシク
ロペンタジエンジメタクリレート、トリメチロールプロ
パントリオキシプロピルアクリレート、トリス−2−ヒ
ドロキシエチルキソシアヌレートトリ(メタ)アクリレ
ート、トリス−2−ヒドロキシエチルイソシアヌレート
ジ(メタ)アクリレート、市販品として「ビスコート37
00」(大阪機(株)社製)。
これらのエチレン性不飽和基を有する反応性希釈剤の
使用量は、本発明の組成物に対し10〜70重量%であるこ
とが好ましく、特に15〜60重量%であることが好まし
い。
また、本発明の組成物には、その他の添加剤としてエ
ポキシ樹脂、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリウレ
タン、ポリブタジエン、クロロプレン、ポリエーテル、
ポリエステル、ペンタジエン誘導体、SBS(スチレン/
ブタジエン/スチレンブロック共重合体)および水添物
のSEBS、SIS(スチレン/イソプレン/スチレンブロッ
ク共重合体)等のポリマーまたはオリゴマーを配合する
ことができる。
また、石油樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹脂、フッ素
系オリゴマー、シリコーン系オリゴマー、ポリスルフィ
ド系オリゴマー等も配合できる。更に上記以外の各種添
加剤、例えば酸化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、シラ
ンカップリング剤、熱重合禁止剤、レベリング剤、保存
安定剤、可塑剤、滑剤、溶媒、フィラー、老化防止剤、
濡れ性改良剤、塗面改良剤等を必要に応じて配合するこ
ともできる。
このようにして調製される本発明の組成物の粘度は、
通常、1000〜2000cP/25℃、好ましくは2000〜10000cP/2
5℃である。
実施例 以下本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
実施例1 (1)反応容器に、2,4−トルエンジイソシアネート105
6g、反応触媒ジブチルスズジラウレート5g、重合禁止剤
2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール1gおよび
トリシクロデカンジメタノールジアクリレート568gを仕
込んだ。これに数平均分子量2000のポリテトラメチレン
グリコール(三菱化成工業製PTMG2000)2194g、数平均
分子量2000のテトラヒドロフランとプロピレンオキシド
の開環共重合体(保土ヶ谷化学製PPTG2000)242gおよび
数平均分子量400のビスフェノールAエチレンオキサイ
ド付加物(日本油脂社製DA400)758gの混合物を3時間
にわたって、内温を60〜70℃に保持しながら添加した。
添加終了後、2−ヒドロキシエチルアクリレート750gを
内温を60〜70℃に保持しながら添加し、添加終了後、内
温を60〜70℃に保持しながら、3時間攪拌をつづけた。
これによって数平均分子量2000のテトラヒドロフランと
プロピレンオキシドの開環共重合体と、トルエンジイソ
シアネートと2−ヒドロキシエチルアクリレートとをモ
ル比1:2:2で反応させたエチレン性不飽和基を有するポ
リエーテルポリウレタン、数平均分子量2000のポリテト
ラメチレングリコールとトルエンジイソシアネートと2
−ヒドロキシエチルアクリレートとをモル比1:2:2で反
応させたエチレン性不飽和基を有するポリエーテルポリ
ウレタン、数平均分子量400のビスフェノールAエチレ
ンオキサイド付加物とトルエンジイソシアネートと2−
ヒドロキシエチルアクリレートとをモル比1:2:2で反応
させたポリマー、およびトリシクロデカンジメタノール
ジアクリレートが重量比6.8:62.3:40.9:12.5で混合され
た混合物を得た。
(2)反応容器に、2,4−トルエンジイソシアネート174
g、反応触媒ジブチルスズジラウレート0.5gおよび重合
禁止剤2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.1
gを仕込んだ。これに、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート232gを1時間にわたって内温60〜70℃に保持しなが
ら添加した。添加終了後、さらに60〜70℃で3時間攪拌
を続けた。
得られたウレタンアクリレートを「HTH」と称す。HTH
の数平均分子量は406であった。
(3)(1)で得られた混合物59gを、N−ビニルピロ
リドン9.3g、ジシクロペンテニルアクリレート8g、トリ
シクロデカンジメタノールジアクリレート7.8g、HTH16
g、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(以
下、「化合物(B)」という)2gおよび2−メチル−1
−{4−(メチルチオ)フェニル}−2−モルフォリノ
プロパン−1−オン(以下、「化合物(C)」という)
1gと混合し、液状光硬化性樹脂組成物を調製した。該組
成物の粘度は、7500cP/25℃であった。
実施例2 実施例1(3)において、化合物(B)を2.4g、化合
物(C)を0.6g使用した以外は、実施例1(3)と同様
にして、液状光硬化性樹脂組成物を調製した。
実施例3 実施例1(3)において、化合物(B)を0.6g、化合
物(C)を2.4g使用した以外は、実施例1(3)と同様
にして、液状光硬化性樹脂組成物を調製した。
比較例1 実施例1(3)において、化合物(B)のみを3g使用
した以外は、実施例1(3)と同様にして、液状光硬化
性樹脂組成物を調製した。
比較例2 実施例1(3)において、化合物(C)のみを3g使用
した以外は、実施例1(3)と同様にして、液状光硬化
性樹脂組成物を調製した。
実施例4 実施例1(3)において、化合物(B)を1g、化合物
(C)を0.5g使用した以外は、実施例1(3)と同様に
して、液状光硬化性樹脂組成物を調製した。
比較例3 実施例1(3)において、化合物(B)を0.2g、化合
物(C)を0.1g使用した以外は、実施例1(3)と同様
にして、液状光硬化性樹脂組成物を調製した。
比較例4 実施例1(3)において、化合物(B)を4g、化合物
(C)を2g使用した以外は、実施例1(3)と同様にし
て、液状光硬化性樹脂組成物を調製した。
実施例5 (1)反応容器に、2,4−トルエンジイソシアネート454
g、反応触媒ジブチルスズジラウレート5gおよび重合禁
止剤2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール1gを
仕込んだ。これに数平均分子量3000のポリプロピレング
リコール2607g、つづいて、数平均分子量2000のポリテ
トラメチレングリコール(保土ヶ谷化学製PTGL2000)17
38gを3時間にわたって内温を60〜70℃にコントロール
しながら添加した。ポリテトラメチレングリコールの添
加終了後、さらに60〜70℃で約1時間攪拌を継続した。
その後、内温を60〜70℃に保持したまま2−ヒドロキシ
エチルアクリレート202gを1時間にわたって添加し、ポ
リマーを得た。
(2)(1)で得られたポリマー63g、式: で表わされる単官能性化合物10g、式: で表わされる単官能性化合物24g、光重合開始剤として
化合物(B)1gおよび化合物(C)0.5gを混合し、液状
光硬化性樹脂組成物を調製した。該組成物の粘度は8000
cP/25℃であった。
比較例5 実施例5(2)において、化合物(B)を0.2g、化合
物(C)を0.1g使用した以外は、実施例5(2)と同様
にして、液状光硬化性樹脂組成物を調製した。
比較例6 実施例5(2)において、化合物(B)を4g、化合物
(C)を2g使用した以外は、実施例5(2)と同様にし
て、液状光硬化性樹脂組成物を調製した。
比較例7 (1)反応容器に、2,4−トルエンジイソシアネート110
1g、ジブチル錫ジラウレート5g、2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェノール1gを仕込んだ。これに数平均分
子量1000のポリブチレンアジペート(日本ポリウレタン
製PBA1000)3165gを3時間にわたって内温60〜70℃にコ
ントロールしながら添加した。その後、内温60〜70℃に
保持したまま2−ヒドロキシエチルアクリレート734gを
1時間にわたって添加し、ポリマーを得た。
(2)(1)で得られたポリマー63g、式: で表わされる単官能性化合物10g、式: で表わされる単官能性化合物24g、化合物(B)1gおよ
び化合物(C)0.5gを混合し、液状光硬化性樹脂組成物
を調製した。該組成物の粘度は8000cps/25℃であった。
試験例 光ファイバ用線引装置を用いて、各実施例および比較
例で調製した組成物を、線引きした光ファイバに塗布
し、さらに3.5KWのメタルハライドランプを用いて紫外
線を照射することにより、被覆光ファイバを得た。被覆
材料の紫外線照射量は線引速度を1−10m/秒で変化させ
ることにより、調節した。この被覆光ファイバの心材の
平均光ファイバ径は約130μm、被覆光ファイバの外径
は約200μmであった。
この被覆光ファイバから、光ファイバストリッパー
(古河電気工業製−FITEL−S−21)を用いて、光ファ
イバ(心材)のみを抜き取り、中空の被覆材料のみを得
た。この中空の被覆材料の肉厚は約35μmであった。
得られた中空の被覆材料を用いて引張試験機にて23
℃、引張速度1mm/minの条件下でヤング率および破断伸
びを測定した。
また、硬化速度の改善効果を明らかにする為に中空の
被覆材料をメチルエチルケトンによりソックスレー抽出
器を用いて12時間抽出し、抽出前後の重量変化によりゲ
ル分率を測定した。
さらに、この中空の被覆材料を80℃恒温槽および80℃
温水中に3ヶ月保存し、その後23℃におけるヤング率お
よび破断伸びを測定し耐熱性および耐熱水性を評価し
た。この場合ヤング率および破断伸びの初期値に対する
変化率が±30%以内のものを合格、変化率が30%を超え
たものを不合格とした。
結果を表1に示す。
〔発明の効果〕 本発明の液状硬化性樹脂組成物は、硬化速度が速く、
硬化後の耐熱性および耐熱水性等が優れるものであり、
光ファイバ用被覆組成物として最適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02B 6/44 301 G02B 6/44 301A (72)発明者 原 武生 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (72)発明者 五十嵐 勝利 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (72)発明者 クライヴ コーデイ アメリカ合衆国イリノイ州60103 ハノ バーパーク、ビクター レーン 1875 (56)参考文献 特開 昭62−91445(JP,A) 特開 昭63−70210(JP,A) 特開 昭62−226841(JP,A) 特開 昭54−99185(JP,A) 特開 平1−115964(JP,A) 特開 昭64−24821(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 18/00 - 18/87 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)エチレン性不飽和基を有するポリエ
    ーテルポリウレタン、 (B)式: で表わされる化合物および (C)式: で表わされる化合物 (式中、R1,R2およびR3は同一でも異なってもよく、炭
    素数1〜3のアルキル基である)を含有し、(B):
    (C)が1:5〜5:1(重量比)であり、かつ(B)+
    (C)が組成物全量の0.5〜5重量%であることを特徴
    とする液状光硬化性樹脂組成物。
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