JP3292348B2 - 液状硬化性樹脂組成物 - Google Patents
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Description
に関し、さらに詳細には、低粘度で、長期保存安定性が
良好で、その硬化物は各種物性に優れた光ファイバー被
覆用として好適な液状硬化性樹脂組成物に関する。
ファイバーの熱溶融紡糸直後に光ファイバー素線の保護
補強を目的として、樹脂被覆が施されている。かかる樹
脂被覆としては、光ファイバー表面に柔軟な第一次被覆
層を設け、その外側に第二次被覆層を設けた構造が知ら
れている。
性としては、例えば(1)常温で液状であって作業性が
高いこと、(2)硬化が速く生産性が良好であること、
(3)広い範囲の温度変化に伴う物性変化が少ないこ
と、(4)耐熱性、耐加水分解性等に優れていること、
(5)経時的物性変化が少なく、長期保存安定性に優れ
ていること、(6)酸、アルカリ等の薬品に対する耐性
が優れていること、(7)吸湿性および吸水性が低いこ
と、(8)耐紫外線性が優れていること、(9)耐油性
が優れていること、(10)光ファイバーに悪影響を及ぼ
す水素ガスの発生量が少ないこと、(11)耐光黄変性、
耐熱黄変性等が優れていること、(12)硬化時の収縮が
小さいこと、が挙げられる。
硬化型の液状硬化性樹脂組成物が開発されているが、光
ファイバーの生産性を向上させるためには、溶融したガ
ラスファイバー母材からの線引き速度を早める必要があ
り、従来の液状硬化性樹脂組成物では、重合熱や、紫外
線ランプ等の放射線源からの輻射熱により多量の揮発分
が発生するという問題がある。
で低粘度で、長期保存安定性に優れ、その硬化物は、耐
紫外線性、耐熱性、耐光黄変性、耐熱黄変性および耐油
性が良好で、しかも水素ガスの発生量が少なく、光ファ
イバーに対して適度な密着性を示すことに加えて、さら
に光ファイバーに被覆し硬化する際の揮発分の発生量が
少ない、光ファイバー被覆用として好適な液状硬化性樹
脂組成物を提供することにある。
ン(メタ)アクリレートポリマー 5〜90重量%、 (B)下記式(1)
される(メタ)アクリレート化合物 3〜40重量%、 (C)反応性希釈剤 5〜60重量%、および (D)重合開始剤 0.1〜10重量% を含有することを特徴とする光ファイバー一次被覆用液
状硬化性樹脂組成物を提供するものである。
示す)で表わされる(メタ)アクリレート化合物または
下記式(2)
示し、R3 は炭素数2〜6のアルキレン基を示し、R4
は水素原子または炭素数1〜12のアルキル基を示し、
mは0〜12を示す)で表わされる(メタ)アクリレー
ト化合物 (C)反応性希釈剤、および (D)重合開始剤 を含有することを特徴とする液状硬化性樹脂組成物を提
供するものである。
タ)アクリレートポリマーは、例えばポリオール化合物
(a)、ポリイソシアネート化合物(b)および水酸基
含有(メタ)アクリレート化合物(c)を縮合させるこ
とにより製造される。
は、ポリエチレンジオール、ポリプロピレンジオール、
ポリテトラメチレンジオール、ポリヘプタメチレンジオ
ール、ポリヘキサメチレンジオール、ポリデカメチレン
ジオール、あるいは二種以上のイオン重合性環状化合物
を開環共重合させて得られるポリエーテルジオール等が
挙げられる。
ては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブテン
−1−オキシド、イソブテンオキシド、3,3−ビスク
ロロメチルオキセタン、テトラヒドロフラン、2−また
は3−メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、トリオ
キサン、テトラオキサン、シクロヘキセンオキシド、ス
チレンオキシド、エピクロルヒドリン、グリシジルメタ
クリレート、アクリルグリシジルエーテル、アリルグリ
シジルカーボネート、ブタジエンモノオキシド、イソプ
レンモノオキシド、ビニルオキセタン、ビニルテトラヒ
ドロフラン、ビニルシクロヘキセンオキシド、フェニル
グリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、安息
香酸グリシジルエステル等の環状エーテル類が挙げられ
る。また、二種以上のイオン重合性環状化合物の具体的
な組合わせとしては、テトラヒドロフランとプロピレン
オキシド、テトラヒドロフランと2−メチルテトラヒド
ロフラン、テトラヒドロフランと3−メチルテトラヒド
ロフラン、テトラヒドロフランとエチレンオキシド、プ
ロピレンオキシドとエチレンオキシド、ブテンオキシド
とエチレンオキシド等を挙げることができる。これらの
イオン重合性環状化合物の開環共重合体はランダムに結
合していてもよいし、ブロック状に結合していてもよ
い。
は、例えばPTMG1000、PTMG2000(以
上、三菱化成工業社製)、PPG1000、EXCEN
OL2020、EXCENOL1020(以上、旭オー
リン社製)、PEG1000、ユニセーフDC110
0、ユニセーフDC1800(以上、日本油脂社製)、
PPTG2000、PPTG1000、PTG400、
PTG650、PTGL2000、PTGL4000
(以上、保土ヶ谷化学社製)、Z−4441−1、PB
G2000A、PBG2000B、Z−3001−4、
Z−3001−5、Z−3001−9、Z−3001−
15(以上、第一工業製薬社製)等の市販品を使用する
ことができる。
記イオン重合性環状化合物と、エチレンイミン等の環状
イミン類、p−プロピオラクトン、グリコール酸ラクチ
ド等の環状ラクトン酸、あるいはジメチルシクロポリシ
ロキサン類とを開環共重合させたポリエーテルジオール
を使用することもできる。
他にポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオ
ール、ポリカプロラクトンポリオール等も利用すること
ができ、これらのポリオールをポリエーテルポリオール
と併用して用いることもできる。これらの構成単位の縮
合様式は特に制限されず、ランダム重合、ブロック重
合、グラフト重合のいずれであってもよい。
えばエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリ
セリン、テトラメチレングリコール、ポリテトラメチレ
ングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,9−ノナ
ンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール等
の多価アルコールと、フタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、マレイン酸、フマール酸、アジピン酸、セバシ
ン酸等の多塩基酸とを反応して得られるポリエステルポ
リオール等を挙げることができる。また、市販品として
は、クラポールP−2010、PMIPA、PKA−
A、PKA−A2、PNA−2000(以上、クラレ社
製)等を使用することができる。
は、例えば1,6−ヘキサンポリカーボネートジオール
等が挙げられ、市販品としては、DN−980、DN−
981、DN−982、DN−983(以上、日本ポリ
ウレタン社製)、PC−8000(米国PPG社製)、
PTHFCD1000、PTHFCD2000(以上、
BASF社製)等を使用することができる。
は、ε−カプロラクトンと、エチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、グリセリン、テトラメチレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール、1,2−ポリブ
チレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、1,4−ブタンジオール等のジオールを反応させて
得られるポリカプロラクトンジオールが挙げられる。こ
れらのポリカプロラクトンジオールとしては、プラクセ
ル205、プラクセル205AL、プラクセル212、
プラクセル212AL、プラクセル220、プラクセル
220AL(以上、ダイセル社製)等の市販品を使用す
ることができる。
とができ、一例を挙げると、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加ジオー
ル、ビスフェノールAのブチレンオキサイド付加ジオー
ル、ビスフェノールFのエチレンオキサイド付加ジオー
ル、ビスフェノールFのブチレンオキサイド付加ジオー
ル、水添ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加ジ
オール、水添ビスフェノールAのブチレンオキサイド付
加ジオール、水添ビスフェノールFのエチレンオキサイ
ド付加ジオール、水添ビスフェノールFのブチレンオキ
サイド付加ジオール、ジシクロペンタジエンのジメチロ
ール化合物、トリシクロデカンジメタノール、β−メチ
ル−δ−バレロラクトン、ヒドロキシ末端ポリブタジエ
ン、ヒドロキシ末端水添ポリブタジエン、ヒマシ油変性
ポリオール、ポリジメチルシロキサンの末端ジオール化
物、ポリジメチルシロキサンカルビトール変性ポリオー
ル等が挙げられる。
以外にも、ポリオールとともにジアミンを併用すること
も可能であり、ジアミンとしてはエチレンジアミン、テ
トラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、パラ
フェニレンジアミン、4,4′−ジアミノジフェニルメ
タン等のジアミンやヘテロ原子を含むジアミン、ポリエ
ーテルジアミン等が挙げられる。ジアミンの使用量は、
通常、ポリオール100重量部に対し、30重量部以下
である。
00、PTMG2000(以上、三菱化成工業社製)、
PPG1000、EXCENOL2020、EXCEN
OL1020(以上、旭オーリン社製)、PEG100
0、PPTG2000、PPTG1000、PTG40
0、PTG650、PTGL2000、PTGL400
0(以上、保土ヶ谷化学社製)、Z−4441−1、P
BG2000A、PBG2000B、Z−3001−
4、Z−3001−5、Z−3001−9、Z−300
1−15(以上、第一工業製薬社製)、クラポールP−
2010、PNA−2000(以上、クラレ社製)、D
N−980、DN−981、DN−982、DN−98
3(以上、日本ポリウレタン社製)、プラクセル20
5、プラクセル205AL、プラクセル212、プラク
セル212AL、プラクセル220、プラクセル220
AL(以上、ダイセル社製)、ビスフェノールAのエチ
レンオキサイド付加ジオール、ビスフェノールFのエチ
レンオキサイド付加ジオール、ジシクロペンタジエンの
ジメチロール化合物、トリシクロデカンジメタノール、
β−メチル−δ−バレロラクトン等が好ましい。
子量で通常100〜20,000であるのが好ましく、
特に200〜12,000の範囲であることが好まし
い。
は、例えば2,4−トリレンジイソシアネート、2,6
−トリレンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイ
ソシアネート、1,4−キシリレンジイソシアネート、
水添キシリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレン
ジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、
p−フェニレンジイソシアネート、3,3′−ジメチル
−4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、水添ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、3,3′−ジメチルフェ
ニレンジイソシアネート、4,4′−ビフェニレンジイ
ソシアネート、1,6−ヘキサンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロ
ヘキシルイソシアネート)、2,2,4−トリメチルヘ
キサメチレンジイソシアネート、1,4−ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、ビス(2−イソシアネートエチ
ル)フマレート、6−イソプロピル−1,3−フェニル
ジイソシアネート、4−ジフェニルプロパンジイソシア
ネート、リジンジイソシアネート等が挙げられ、特に、
2,4−トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネー
ト、水添キシリレンジイソシアネート、4,4′−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、水添ジフェニルメタン
ジイソシアネート等が好ましい。これらポリイソシアネ
ート化合物(b)は単独あるいは二種以上組合わせて用
いることができる。
(c)としては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アク
リレート、1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリロイル
フォスフェート、4−ヒドロキシシクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールモノ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールエタンジ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレー
ト、下記式(3)
示し、nは1〜15、好ましくは1〜4の数を示す)で
表わされる(メタ)アクリレート等が挙げられ、さらに
アルキルグリシジルエーテル、アリールグリシジルエー
テル、グリシジル(メタ)アクリレート等のグリシジル
基含有化合物と(メタ)アクリル酸との付加反応により
得られる化合物も挙げることができる。
化合物(c)のうち、特に2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート等が好ましい。
レート化合物(c)は単独あるいは二種以上組合わせて
用いることができる。
シアネート化合物(b)および水酸基含有(メタ)アク
リレート化合物(c)のそれぞれの使用割合は、ポリオ
ール化合物(a)に含まれる水酸基1当量に対してポリ
イソシアネート化合物(b)に含まれるイソシアネート
基が1.1〜3当量、水酸基含有(メタ)アクリレート
化合物(c)の水酸基が0.1〜1.5当量となるよう
にするのが好ましい。
アネート化合物(b)および水酸基含有(メタ)アクリ
レート化合物(c)の縮合方法は特に制限されないが、
例えば次の(i)〜(iv)の方法に従って行われる。
シアネート化合物(b)および水酸基含有(メタ)アク
リレート化合物(c)を一括に仕込んで反応させる方
法。 (ii)ポリオール化合物(a)およびポリイソシアネー
ト化合物(b)を反応させ、次いで水酸基含有(メタ)
アクリレート化合物(c)を反応させる方法。 (iii)ポリイソシアネート化合物(b)および水酸基
含有(メタ)アクリレート化合物(c)を反応させ、次
いでポリオール化合物(a)を反応させる方法。 (iv)ポリイソシアネート化合物(b)および水酸基含
有(メタ)アクリレート化合物(c)を反応させ、次い
でポリオール化合物(a)を反応させ、次いでポリイソ
シアネート化合物(b)を反応させ、最後にまた水酸基
含有(メタ)アクリレート化合物(c)を反応させる方
法。
酸銅、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛、ラウリル
酸ジn−ブチルスズ、トリエチルアミン、トリエチレン
ジアミン、2−メチルトリエチレンジアミン等のウレタ
ン化触媒を、反応物の総量100重量部に対して0.0
1〜1重量部用いるのが好ましい。また、反応温度は、
いずれの場合も、通常10〜90℃、特に30〜80℃
で行うのが好ましい。
(メタ)アクリレートポリマーは、数平均分子量が40
0〜20,000であるのが好ましく、特に700〜1
0,000が好ましい。
マーは、本発明組成物中に5〜90重量%(以下、単に
%で示す)配合するのが好ましく、光ファイバーに被覆
する際の塗工性、硬化物の柔軟性等を維持するために
は、特に20〜80%とするのが好ましい。
レート化合物は、前記式(1)で表わされる。具体的に
は、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)
アクリレート等が挙げられ、市販品としては、M−60
0A(共栄社油脂化学工業社製)、アローニクスM57
00(東亜合成化学工業社製)等を使用することができ
る。この(B)(メタ)アクリレート化合物を配合する
ことにより、本発明の液状硬化性樹脂組成物の揮発分の
発生を低下させることができる。
物は、単独あるいは二種以上を組合わせて用いることが
でき、本発明組成物中に1〜50%、特に3〜40%配
合するのが好ましい。
しては、単官能性化合物と多官能性化合物が挙げられ
る。単官能性化合物としては、例えば2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレート、イソ
ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アク
リレート、ペンチル(メタ)アクリレート、イソアミル
(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)
アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2
−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メ
タ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソ
デシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アク
リレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ラウリル
(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレ
ート、ステアリル(メタ)アクリレート、テトラヒドロ
フルフリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メ
タ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコール
(メタ)アクリレート、エトキシエトキシエチル(メ
タ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコ
ール(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエン(メ
タ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリ
レート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ト
リシクロデカニル(メタ)アクリレート、イソボルニル
(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレー
ト、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタ
ム、(メタ)アクリロイルモルホリン、ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、7−アミノ−3,7−ジメチル
オクチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチルビニ
ルエーテル、ラウリルビニルエーテル、セチルビニルエ
ーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、マレイン
酸エステル、フマル酸エステル、下記式(4)〜(5)
で表わされる化合物等を挙げることができる。
示し、R7 は炭素数2〜8、好ましくは2〜5のアルキ
レン基を示し、R8 はそれぞれ水素原子またはメチル基
を示し、pは1〜8、好ましくは1〜4の数を示す)
KAYARAD TC110S、R629、R644
(以上、日本化薬社製)、IBXA、ビスコート370
0(以上、大阪有機化学社製)等を使用することができ
る。
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオール
ジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリオキシ
エチル(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシ
エチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、
トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ
(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノール
ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのジグリシ
ジルエーテルに(メタ)アクリレートを付加させたエポ
キシ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ
ビニルエーテル等が挙げられる。また、多官能性化合物
の市販品としては、ユピマーUV、SA1002、SA
2007(以上、三菱油化社製)、ビスコート700
(大阪有機化学社製)、KAYARAD R−604、
DPCA−20、DPCA−30、DPCA−60、D
PCA−120、HX−620、D−310、D−33
0(以上、日本化薬社製)、アロニックス M210、
M215、M315、M325(以上、東亜合成化学工
業社製)等を使用することができる。
通常200〜3,000程度であるのが好ましい。ま
た、これらの反応性希釈剤は、単独または二種以上を組
合わせて用いることができ、本発明の組成物中に5〜6
0%、特に10〜40%配合するのが好ましい。
ては、ラジカル重合開始剤および光重合開始剤が挙げら
れる。本発明の組成物を熱硬化させる場合には、ラジカ
ル重合開始剤が用いられ、例えば過酸化物、アゾ化合物
等を挙げることができ、具体的には、ベンゾイルパーオ
キサイド、t−ブチル−オキシベンゾエート、アゾビス
イソブチロニトリル等を挙げることができる。
る場合には、光重合開始剤が用いられる。ここで放射線
とは、赤外線、可視光線、紫外線およびX線、電子線、
α線、β線、γ線のような電離放射線を意味する。上記
光重合開始剤としては、例えば1−ヒドロキシシクロヘ
キシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェ
ニルアセトフェノン、キサントン、フルオレノン、ベン
ズアルデヒド、フルオレン、アントラキノン、トリフェ
ニルアミン、カルバゾール、3−メチルアセトフェノ
ン、4−クロロベンゾフェノン、4,4′−ジメトキシ
ベンゾブェノン、4,4′−ジアミノベンゾフェノン、
ミヒラーケトン、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾ
インエチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、1−
(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−
メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチ
ル−1−フェニルプロパン−1−オン、チオキサント
ン、ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキ
サントン、2−クロロチオキサントン、2−メチル−1
−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ−
プロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルフォスフィンオキサイド等が挙げられ、市
販品としては、IRGACURE184、651、50
0、907、CGI369、CG24−61(以上、チ
バガイギー社製)、Lucirin LR8728、I
nitiator654(以上、BASF社製)、Da
rocur 1116、1173(以上、メルク社
製)、ユベクリルP36(UCB社製)等を挙げること
ができる。
フェノン、4−クロロベンゾフェノン、4,4′−ジメ
トキシベンゾフェノン、4,4′−ジアミノベンゾフェ
ノン、チオキサントン、IRGACURE184、65
1、907、CGI369、CG24−61(以上、チ
バガイギー社製)、Lucirin LR8728、I
nitiator654(以上、BASF社製)、Da
rocur 1116、1173(以上、メルク社
製)、ユベクリルP36(UCB社製)等が好ましい。
これらの重合開始剤は、本発明の組成物中に0.1〜1
0%、特に0.1〜5%配合するのが好ましい。
ン(メタ)アクリレートポリマー、(B)(メタ)アク
リレート化合物、(C)反応性希釈剤および(D)重合
開始剤以外に、必要に応じて、放射線硬化性の他のポリ
マー、光増感剤、その他の添加剤等を適宜配合すること
ができる。
リエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)ア
クリレート、ポリアミド(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリロイルオキシ基を有するシロキサンポリマー
等が挙げられる。放射線硬化性の他のポリマーは、組成
物中に50%以下配合することができる。
る場合、光増感剤が必要に応じて配合される。光増感剤
としては、トリエチルアミン、ジエチルアミン、N−メ
チルジエタノールアミン、エタノールアミン、4−ジメ
チルアミノ安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸メチ
ル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチル
アミノ安息香酸イソアミル等が挙げられ、市販品として
は、ユベクリルP102、103、104、105(以
上、UCB社製)等が挙げられる。光増感剤は、組成物
中に10%以下配合することができる。
剤として、エポキシ樹脂、ポリアミド、ポリアミドイミ
ド、ポリウレタン、ポリブタジエン、クロロプレン、ポ
リエーテル、ポリエステル、ペンタジエン誘導体、スチ
レン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体、スチレ
ン/エチレン/ブテン/スチレンブロック共重合体、ス
チレン/イソプレン/スチレンブロック共重合体、石油
樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹脂、フッ素系オリゴマ
ー、シリコーン系オリゴマー、ポリスルフィド系オリゴ
マー等を配合することができる。
各種添加剤、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定
剤、シランカップリング剤、老化防止剤、熱重合禁止
剤、着色剤、レベリング剤、界面活性剤、保存安定剤、
可塑剤、滑剤、溶媒、フィラー、濡れ性改良剤、塗面改
良剤等を必要に応じて適宜配合することもできる。ここ
で、酸化防止剤の市販品としては、Irganox10
10、1035、1076、1222(以上、チバガイ
ギー社製)等が挙げられ、紫外線吸収剤の市販品として
は、Tinuvin P、234、320、326、3
27、328、213(以上、チバガイギー社製)、S
umisorb 110、130、140、220、2
50、300、320、340、350、400(以
上、住友化学工業社製)等が挙げられ、光安定剤の市販
品としては、Tinuvin 292、144、622
LD(以上、チバガイギー社製)、サノールLS−70
0、765、292、2626、1114、744(以
上、三共化成工業社製)等が挙げられ、シランカップリ
ング剤としては、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−
メタアクリロキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げ
られ、これらの市販品としては、SH6062、603
0(以上、トーレシリコーン社製)、KBE903、6
03、403(以上、信越化学社製)等が挙げられ、老
化防止剤の市販品としては、Antigene W、
S、P、3C、6C、RD−G、FR、AW(以上、住
友化学工業社製)等が挙げられる。
り混合して製造することができる。このようにして得ら
れる本発明の組成物の粘度は、通常200〜20,00
0cp/25℃であるのが好ましく、特に1,500〜1
0,000cp/25℃が好ましい。
Hg以下の減圧下、50〜60℃で24時間放置したとき
の重量減少が、好ましくは5%以下、特に好ましくは4
%以下である。重量減少が5%を超えるものは、光ファ
イバーへ液状硬化性樹脂組成物を被覆を施す際、重合熱
や幅射熱等の硬化時の発熱によって揮発物が多く生じ、
UVランプや、光ファイバーを塗布する装置の一部であ
るコーティングカップ等に付着し、その結果、UVラン
プの照度が低下して、硬化された組成物の硬化度が減少
する傾向がある。また、揮発分がコーティングカップ内
にある組成物へ付着し、該組成物を汚染するか、また
は、作業環境に悪影響を及ぼす等の不都合が生じる傾向
がある。このようにするためには、他の要求特性を損な
わない範囲で、(1)(B)(メタ)アクリレート化合
物の配合割合を多くする、(2)(C)反応性希釈剤と
して、沸点の高い化合物を用いる、(3)(C)反応性
希釈剤として、沸点の低い化合物を用いる場合でも、そ
の配合割合を少なくする、こと等が挙げられ、上記
(1)、(2)、(3)を適当に組合わせて配合割合を
調整することが好ましい。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、以下において、部は重量部を意味する。
備えた反応容器に、2,4−トリレンジイソシアネート
228.1g、数平均分子量2,000のテトラヒドロ
フランと3−メチルテトラヒドロフランの開環共重合体
1699.8g、重合禁止剤として2,6−ジt−ブチ
ル−メチルフェノール0.5gを仕込んだ。これを10
℃以下に氷水浴で冷却した後、これにジブチル錫ジラウ
レート1.6gを添加して反応を開始し、温度を20〜
35℃に保ちながら2時間反応させた。次いで、γ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシランを20.4g添加
し、35〜40℃で1時間攪拌を継続した後、ヒドロキ
シエチルアクリレートを89.3g添加し、40〜60
℃で5時間攪拌を継続した後、反応を終了させ、数平均
分子量が約4,750のウレタンアクリレート(A−
1)を得た。
1)50.0部、イソボルニルアクリレート5.0部、
N−ビニルカプロラクタム6.0部、M113(東亜合
成化学工業社製)10.2部、ラウリルアクリレート
7.0部、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルア
クリレート(商品名M−600A:共栄社油脂社製)を
21.6部、光重合開始剤として2,4,6−トリメチ
ルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイドを1.
5部、老化防止剤としてIrganox1035を0.
3部、シランカップリング材としてγ−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシランを0.7部および光増感剤とし
てジエチルアミン0.1部を加え、50〜60℃で攪拌
混合し、本発明の組成物を得た。
1)50.0部、イソボルニルアクリレート5.0部、
N−ビニルカプロラクタム6.0部、ラウリルアクリレ
ート7.0部、M−600A 29.1部、光重合開始
剤として2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニル
フォスフィンオキサイドを1.5部、老化防止剤として
Irganox1035を0.3部および光増感剤とし
てジエチルアミンを0.1部加え、50〜60℃で攪拌
混合し、本発明の組成物を得た。
1)50.0部、イソボルニルアクリレート5.0部、
N−ビニルカプロラクタム6.0部、ラウリルアクリレ
ート7.0部、M−600A 39.1部、光重合開始
剤として2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニル
フォスフィンオキサイドを1.5部、老化防止剤として
Irganox1035を0.3部および光増感剤とし
てジエチルアミンを0.1部加え、50〜60℃で攪拌
混合し、本発明の組成物を得た。
1)50.0部、イソボルニルアクリレート15.2
部、N−ビニルカプロラクタム6.0部、ラウリルアク
リレート7.0部、M−600A 23.9部、光重合
開始剤として2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェ
ニルフォスフィンオキサイドを1.5部、老化防止剤と
してIrganox1035を0.3部および光増感剤
としてジエチルアミンを0.1部加え、50〜60℃で
攪拌混合し、本発明の組成物を得た。
1)50.0部、反応希釈剤としてイソボルニルアクリ
ルレートを34.1部、N−ビニルカプロラクタム6.
0部、ラウリルアクリレート7.0部、光重合開始剤と
して2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォ
スフィンオキサイドを1.5部、老化防止剤としてIr
ganox1035を0.3部、およびシランカップリ
ング材としてγ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ンを0.7部、光増感剤としてジエチルアミンを0.1
部加え、50〜60℃で攪拌混合し、組成物を得た。
量減少率、T−ピール強度および光ファイバーに被覆硬
化する際の揮発分の発生を評価した。結果を表1に示
す。 (1)重量減少試験:一定形状のサンプル瓶に約10g
の組成物を注入し、30mmHg以下の減圧下、50℃で2
4時間放置したときの重量減少から、次式に従って重量
減少率(%)を求めた。
ロン厚のアプリケーターバーを用いて石英ガラス板上に
組成物を塗布し、それに100mJ/cm2 の紫外線を窒素
下で照射して、硬化フィルムを得た。次いで、石英ガラ
ス板上に硬化フィルムを付着させたまま、23℃、相対
湿度50%で24時間状態調整し、試験片とした。次
に、石英ガラス板上の硬化フィルム1cm幅に切断し、剥
離試験装置(島津製作所社製、島津オートグラフAGS
−1KND(TYPEI)形)にて、クロスヘッドスピ
ード50mm/min でT−ピール強度(g/cm)を測定し
た。
発分の発生評価:光ファイバー線引き装置(吉田工業社
製)を使用して、一次被覆材として実施例および比較例
の組成物を用い、二次被覆材として日本合成ゴム社製の
液状硬化性樹脂組成物を使用した。光ファイバーの線引
き条件は以下のようにした。光ファイバーの線径は、光
ファイバーそのものは直径150μm 、一次被覆材を被
覆した時で200μm 、二次被覆材を被覆した時で26
0μm に調節した。光ファイバーの線引き速度は120
m/minとした。光ファイバーに塗布した組成物を硬
化するための紫外線照射装置としてORC社製UVラン
プ SMX3.5kwを使用した。紫外線硬化装置内の光
ファイバーを通す石英管には窒素ガスを10l/min
の流量でパージした。揮発分の発生は、光ファイバーに
一次被覆材を被覆し、紫外線硬化装置でその一次被覆材
を硬化する時に発生する蒸気を、光ファイバーが同伴し
て紫外線硬化装置から出てくるかどうかを目視にて評価
した。
組成物は、長期保存安定性に優れ、また光ファイバーに
被覆する際の作業性が良好で、蒸気の発生量も少なく、
しかも光ファイバーへの密着性に優れ、さらに、その硬
化物は耐紫外線性、耐熱性、耐光黄変性、耐熱黄変性、
耐油性等に優れたものである。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)ウレタン(メタ)アクリレートポ
リマー 5〜90重量%、 (B)下記式(1) 【化1】 (式中、R1 は水素原子またはメチル基を示す)で表わ
される(メタ)アクリレート化合物 3〜40重量%、 (C)反応性希釈剤 5〜60重量%、および (D)重合開始剤 0.1〜10重量% を含有することを特徴とする光ファイバー一次被覆用液
状硬化性樹脂組成物。 - 【請求項2】(A)ウレタン(メタ)アクリレートポリ
マーが、ポリオール化合物、ポリイソシアネート化合物
および水酸基含有(メタ)アクリレート化合物を縮合さ
せることにより得られるものである請求項1記載の液状
硬化性樹脂組成物。 - 【請求項3】 重合開始剤として2,4,6−トリメチ
ルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイドを0.
1〜10重量%含有する請求項1又は2記載の液状硬化
性樹脂組成物。 - 【請求項4】 30mmHg以下の減圧下、50〜60℃で
24時間放置したときの重量減少が5%以下である請求
項1〜3のいずれか1項記載の液状硬化性樹脂組成物。
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