JP2753067B2 - 眼用レンズ用重合性紫外線吸収性色素並びにそれを用いた眼用レンズ材料 - Google Patents

眼用レンズ用重合性紫外線吸収性色素並びにそれを用いた眼用レンズ材料

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JP2753067B2
JP2753067B2 JP1232394A JP23239489A JP2753067B2 JP 2753067 B2 JP2753067 B2 JP 2753067B2 JP 1232394 A JP1232394 A JP 1232394A JP 23239489 A JP23239489 A JP 23239489A JP 2753067 B2 JP2753067 B2 JP 2753067B2
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【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、眼用レンズ材料を着色するための色素及び
それによって着色された眼用レンズ材料に係り、特に、
天然の水晶体に類似した光線透過性、即ち紫外線吸収と
特定波長領域の部分的な可視光線吸収性とを兼ね備えた
重合性紫外線吸収性の色素およびそれを用いた眼用レン
ズ材料に関するものである。
(背景技術) 白内障等のように眼の天然の水晶体が濁ってしまう眼
の疾病になると、濁った天然の水晶体を外科的に取り除
く必要がある。そして、この水晶体を取り除いた後、視
力を回復させるために、視力矯正用の眼鏡レンズ、コン
タクトレンズ、或いは眼内レンズなどが処方されるに至
っている。
ところで、天然の水晶体を取り去り、眼内レンズやコ
ンタクトレンズ等で矯正した眼は、正常な眼と比べて、
見え方に違いがあるとか、眩しかったり、青味がかって
見えるといった訴えが、患者から聞かれる。このこと
は、天然の水晶体に対して、レンズ素材の光線透過特性
が大きく異なっていることが原因となっているのであ
る。即ち、天然の水晶体は、紫外線を殆ど透過させず、
また可視光線の主に青色領域の波長(約380〜500nm付
近)の光もある程度透過させない性質を有しているのに
対して、レンズ素材として最も一般的に用いられている
ポリメチルメタクリレート(PMMA)は、可視光線ばかり
でなく、紫外線領域の光線を殆ど透過させてしまうので
ある(第6図参照)。
つまり、眼の天然の水晶体は、紫外線等の有害な光線
から網膜を守っているものと考えられるのである。従っ
て、天然の水晶体を取り除いた後は、本体水晶体にて吸
収されるべき紫外線等が網膜に到達し、網膜を損傷する
のではないかという危惧が生じるのである。
そこで、最近では、特開昭60−232149号公報や特開昭
61−52873号公報等に提案されているように、紫外線を
吸収する性質を持たせた眼内レンズが検討されている。
しかしながら、これらの眼内レンズは、レンズ素材に
紫外線吸収剤が単に物理的に添加された状態で形成され
ているので、常に、紫外線吸収剤の溶出性、毒性が問題
視されているのであり、そして仮に紫外線吸収剤等が眼
内レンズから眼の中に溶出した場合においては、重篤な
障害を患者に与える虞があるのである。
また、特公昭52−48824号公報によれば、レンズ形成
モノマーに対して重合可能な紫外線吸収剤を混合して重
合させてなる紫外線吸収コンタクトレンズ、または可視
光線をある程度吸収する可視光線吸収剤を添加し、且つ
重合可能な紫外線吸収剤を混合して重合させてなる紫外
線吸収コンタクトレンズが開示されている。
しかしながら、かかる公報においては、レンズ素材に
重合性の紫外線吸収剤を使用する例示はあるものの、可
視光線の一部を吸収させようとする可視光線吸収剤につ
いては重合性の示唆はないのであり、従って、このよう
なコンタクトレンズであっても、前記眼内レンズと同様
に、可視光線吸収剤などの毒性、溶出性が問題視され、
可視光線吸収剤などがレンズから眼の中に溶出した場
合、重篤な障害を患者に与える虞のあることが避けられ
なかったのである。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景として為
されたものであって、その解決課題とするところは、眼
内レンズ、コンタクトレンズ等の眼用レンズに用いるた
めの、天然の水晶体に近い光線透過性、即ち、紫外線吸
収性と特定波長領域(約380〜500nm付近)の部分的な可
視光線吸収性を兼ね備え、そして眼用レンズに使用され
る各種のモノマーに対して可溶であり、眼用レンズから
の溶出や、それに起因する脱色がなく、また眼用レンズ
の色彩が不規則に変化したり、製造時のロット毎に色彩
がばらつくこともなく、更に眼用レンズの安全性を低下
させることがないように、配合量を極めて少なくするこ
とが出来、光や化学薬剤に対する耐久性や堅牢度の優れ
た、そしてレンズ材料製造の作業性を向上し得る、レン
ズの材質(含水性/非含水性、ハード/ソフト系)等を
選ばずに採用可能な重合性紫外線吸収性色素を提供する
ことにあり、さらに、このような重合性紫外線吸収性色
素が共重合された眼用レンズ材料を提供することにあ
る。
(解決手段) そして、本発明は、かかる課題解決のために、下記一
般式(I)または(II): のうちの何れかで示される基であり、R2は、水素原子、
ヒドロキシル基、カルボキシル基、C1〜C8のアルキル
基、C1〜C8のアルコキシ基、スルホン酸基またはベンジ
ルオキシ基のうちの何れかの基である。
また、R3は、水素原子、低級アルキル基または であり、R′は、水素原子またはメチル基である。更
に、j、m及びnは、それぞれ独立して、0または1の
整数であり、kは、0〜18の整数である。〕、 〔但し、R4は、前記R1と同様の基であり、またR5及びR6
は、それぞれ独立して、前記R2と同様の基である。〕 で表わされる眼用レンズ用の重合性紫外線吸収性色素
を、その要旨とするものである。
また、本発明は、前記一般式(I)または(II)にて
表わされる重合性紫外線吸収性色素が共重合されてなる
ビニル系重合体からなる眼用レンズ材料も、その要旨と
するものである。
(作用および具体的構成) このように、本発明に従う重合性紫外線吸収性色素に
よれば、前記一般式(I)または(II)に示される化学
構造を有するので、紫外線を吸収・カットすることが出
来ると共に、通常の紫外線吸収剤ではカット出来ない特
定波長領域の可視光線の一部、すなわち、可視光線の主
に青色領域の波長(約380〜500nm付近)の光の一部(全
部ではない)をも有効にカットすることが出来るのであ
る。
また、かかる本発明に従う重合性紫外線吸収性色素
は、レンズ材料の成分となるモノマーと共重合して化学
的に結合するので、重合性紫外線吸収性色素が材料中か
ら溶出することはなく、更に、化学薬剤に対する耐久性
や堅牢度なども効果的に向上せしめられ得ることとな
る。
さらに、本発明に従う重合性紫外線吸収性色素は、紫
外線をカットする部分と可視光線の一部をカットする部
分とが同一分子内に共存するので、これらが互いに作用
し合い、その相乗効果により、重合性紫外線吸収性色素
の添加量が極めて少なくても、前記作用効果を効果的に
発揮させ得ると共に、光に対する耐久性をより向上させ
ることができるのである。
そしてまた、本発明の重合性紫外線吸収性色素は、レ
ンズ材料の成分となる各種モノマーと可溶であるため、
レンズ材料の重合時に該色素を他のモノマーと一緒に均
一に配合して共重合せしめることができるのであり、レ
ンズ材料の各製造ロットにおいて、またそれより得られ
る眼用レンズに対して、着色乃至は上記した作用効果を
均等に付与することが可能なのである。
なお、本発明に従う前記一般式(I)及び(II)にて
表わされる重合性紫外線吸収性色素において、その置換
基R1及びR4の中のR3が、低級アルキル基である場合は、
それは、メチル基、エチル基、プロピル基、或いはブチ
ル基であることが望ましい。
また、かかる重合性紫外線吸収性色素としては、加え
て重合阻害作用を起こさないような化学構造を有するも
のが好ましく採用され、更に合成用原料の入手のし易
さ、合成のし易さ、更には得られた重合性紫外線吸収性
色素の安定性、紫外線吸収能(主となる紫外線吸収領
域)も考慮にいれると、上記一般式にて示される化合物
の中でも、(I)で表わされるベンゾフェノン系の重合
性紫外線吸収性色素の方が、一般的に好ましく採用され
ることとなる。
そして、かかる本発明に従う重合性紫外線吸収性色素
の具体例としては、一般式(I)に従うものとして、例
えば、2,4−ジヒドロキシ−3−(p−スチレノアゾ)
ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−(p−スチ
レノアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−
(p−(メタ)アクリロイルオキシメチルフェニルア
ゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−(p−
(メタ)アクリロイルオキシメチルフェニルアゾ)ベン
ゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−(p−(メタ)
アクリロイルオキシエチルフェニルアゾ)ベンゾフェノ
ン、2,4−ジヒドロキシ−5−(p−(メタ)アクリロ
イルオキシエチルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4
−ジヒドロキシ−3−(p−(メタ)アクリロイルオキ
シプロピルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒ
ドロキシ−5−(p−(メタ)アクリロイルオキシプロ
ピルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキ
シ−3−(o−(メタ)アクリロイルオキシメチルフェ
ニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−
(o−(メタ)アクリロイルオキシメチルフェニルア
ゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−(o−
(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニルアゾ)ベン
ゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−(o−(メタ)
アクリロイルオキシエチルフェニルアゾ)ベンゾフェノ
ン、2,4−ジヒドロキシ−3−(o−(メタ)アクリロ
イルオキシプロピルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,
4−ジヒドロキシ−5−(o−(メタ)アクリロイルオ
キシプロピルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジ
ヒドロキシ−3−(p−(N,N−ジ(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノ
ン、2,4−ジヒドロキシ−5(p−(N,N−ジ(メタ)ア
クリロイルオキシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾ
フェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−(o−(N,N−ジ
(メタ)アクリロイルオキシエチルアミノ)フェニルア
ゾ(ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−(o−
(N,N−ジ(メタ)アクリロイルオキシエチルアミノ)
フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−
3−(p−(N−エチル−N−(メタ)アクリロイルオ
キシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,
4−ジヒドロキシ−5−(p−(N−エチル−N−(メ
タ)アクリロイルオキシエチルアミノ)フェニルアゾ)
ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−(o−(N
−エチル−N−(メタ)アクリロイルオキシエチルアミ
ノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキ
シ−5−(o−(N−エチル−N−(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノ
ン、2,4−ジヒドロキシ−3−(p−(N−エチル−N
−(メタ)アクリロイルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾ
フェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−(p−(N−エチ
ル−N−(メタ)アクリロイルアミノ)フェニルアゾ)
ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−(o−(N
−エチル−N−(メタ)アクリロイルアミノ)フェニル
アゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−(o
−(N−エチル−N−(メタ)アクリロイルアミノ)フ
ェニルアゾ)ベンゾフェノン等が挙げられ、また一般式
(II)に従うものとして、例えば、2−ヒドロキシ−4
−(p−スチレノアゾ)安息香酸フェニル等が挙げられ
る。なお、上記の化合物表示において、「…(メタ)ア
クリロイル…」は、「…アクリロイル…」と「…メタク
リロイル…」の二つの化合物を意味するものである。
ところで、眼用レンズ材料を形成する際には、本発明
に従う重合性紫外線吸収性色素を、他のレンズ成分と所
定の手法を用いて共重合せしめるのであるが、そのよう
なレンズ成分(共重合成分)としては、従来より当業者
から種々提案されているものが適宜に採用されるもので
ある。そして、その具体例としては、例えば、以下に示
される如きモノマーが挙げられ、これらのうちから1種
若しくは2種以上のモノマーが選択されて使用されるこ
ととなる。なお、以下の(メタ)アクリレートは、アク
リレートまたはメタクリレートを表わし、またその他の
(メタ)アクリル誘導体についても同様とする。
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリ
レート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
tert−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メ
タ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、te
rt−ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)
アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル
(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロペンチル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート等の、直鎖状、分岐鎖状および環状のアルキル
(メタ)アクリレート類; ペンタメチルジシロキサニルメチル(メタ)アクリレ
ート、ペンタメチルジシロキサニルプロピル(メタ)ア
クリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリル
プロピル(メタ)アクリレート、トリス(トリメチルシ
ロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、モノ
(メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ)ビス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリ
レート、トリス(メチルビス(トリメチルシロキシ)シ
ロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、メチル
ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリル
(メタ)アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)
シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、モノ
(メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ)ビス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリル(メ
タ)アクリレート、トリメチルシリルエチルテトラメチ
ルジシロキサニルプロピルグリセリル(メタ)アクリレ
ート、トリメチルシリルメチル(メタ)アクリレート、
トリメチルシリルプロピル(メタ)アクリレート、トリ
メチルシリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレー
ト、ペンタメチルジシロキサニルプロピルグリセリル
(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシロキ
シ)シリルエチルテトラメチルジシロキサニルメチル
(メタ)アクリレート、テトラメチルトリイソプロピル
シクロテトラシロキサニルプロピル(メタ)アクリレー
ト、テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラシロキ
シビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)
アクリレート等の、シリコン含有(メタ)アクリレート
類; トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、テトラフ
ルオロプロピル(メタ)アクリレート、ペンタフルオロ
プロピル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロイソプ
ロピル(メタ)アクリレート、テトラフルオロ−tert−
ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロブチル
(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロ−tert−ヘキシ
ル(メタ)アクリレート、オクタフルオロペンチル(メ
タ)アクリレート、2,3,4,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4
−ビス(トリフルオロメチル)ペンチル(メタ)アクリ
レート、ドデカフルオロヘプチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシオクタフルオロ−6−トリフルオロ
メチルヘプチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
ドデカフルオロ−8−トリフルオロメチルノニル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシヘキサデカフルオロ
−10−トリフルオロメチルウンデシル(メタ)アクリレ
ート等の、フッ素含有(メタ)アクリレート類; スチレン、ペンタフルオロスチレン、メチルスチレ
ン、トリメチルスチレン、トリフルオロメチルスチレ
ン、(ペンタメチル−3,3−ビス(トリメチルシロキ
シ)トリシロキサニル)スチレン、(ヘキサメチル−3
−トリメチルシロキシトリシロキサニル)スチレン、ジ
メチルアミノスチレン等の、スチレン誘導体類; ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、ジヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレート、ジヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、
ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリ
エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジプロ
ピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の、水酸
基含有(メタ)アクリレート類; (メタ)アクリル酸; N−ビニルピロリドン、α−メチレン−N−メチルピ
ロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−(メタ)ア
クリロイルピロリドン等の、ビニルラクタム類; (メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチ
ル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)ア
クリルアミド、N−エチル−N−アミノエチル(メタ)
アクリルアミド等の、(メタ)アクリルアミド類; アミノエチル(メタ)アクリレート、N−メチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート等の、アミノアルキル(メ
タ)アクリレート類; メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチ
ル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート等の、アルコキシ基含有(メ
タ)アクリレート類; ベンジル(メタ)アクリレート等の芳香環含有(メ
タ)アクリレート類; イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸など
の、アルキル基、フッ素含有アルキル基、シロキサニル
アルキル基で置換されていても良いアルキルエステル
類; グリシジル(メタ)アクリレート; テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート; 4−ビニルピリジン; ビニルイミダゾール、N−ビニルピペリドン、N−ビ
ニルピペリジン、N−ビニルサクシンイミド等の、ヘテ
ロ環式N−ビニルモノマー; N−(メタ)アクリロイルピペリジン; N−(メタ)アクリロイルモルホリン; その他、上述の成分を1種若しくは2種以上選択して
重合してマクロモノマーとし、これをレンズ成分(レン
ズ形成モノマー)の1つとして用いることも可能であ
る。
このように、目的の眼用レンズ(例えば、コンタクト
レンズや眼内レンズ)に応じて、上記レンズ成分を適宜
選択して、任意の割合にて配合し、そして、本発明に従
う重合性紫外線吸収性色素を所定量添加せしめて、均一
に混合した後、共重合に供し、目的とする眼用レンズ材
料を得るのであるが、例えば、酸素透過性の良いレンズ
材料を得ようとすれば、シリコン含有(メタ)アクリレ
ート類やフッ素含有(メタ)アクリレート類等が主に好
ましく選択される。
また、レンズを補強して強度の良好な眼用レンズ材料
を得ようとすれば、アルキル(メタ)アクリレート類、
スチレン誘導体または(メタ)アクリル酸などが主に好
ましく選択され、親水性をレンズに付与したり、含水性
の柔軟な眼用レンズ材料を得ようとすれば、ヒドロキシ
アルキル(メタ)アクリレート類、(メタ)アクリルア
ミド類、(メタ)アクリル酸、ビニルラクタム類などの
親水性基を有するモノマーが主に好ましく選択されるこ
ととなる。
更に、レンズを脂質に対して汚れ難くするためには、
フッ素含有のモノマー、例えば、フッ素含有(メタ)ア
クリレートまたはフッ素含有スチレン誘導体などが主に
好ましく選択される。
また、架橋効果、すなわち形状安定性、耐久性(耐薬
品性、耐熱性、耐溶媒性)を向上させる為には、また溶
出物を少なくする為には、架橋剤または分子内に少なく
とも2個以上の重合性基を有するマクロモノマーを、必
要に応じて用いることが望ましい。
なお、架橋剤の具体例としては、エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、アリル(メタ)アクリレート、ビニル(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、メタクリロイルオキシエチルアクリレート、ジ
ビニルベンゼン、ジアリルフタレート、アジピ酸ジアリ
ル、トリアリルイソシアヌレート、α−メチレン−N−
ビニルピロリドン等が挙げられ、これらのうちから1種
または2種以上が選択されて添加されることとなる。
この他、必要に応じて、特願昭63−131036号に記載さ
れている如き重合性紫外線吸収剤や重合性色素を補足的
に併用することも可能である。
ところで、本発明に従う重合性紫外線吸収性色素の配
合割合は、レンズの厚みにも影響されるが、他のレンズ
主要全成分100重量部に対して、約0.0001〜3.0重量部の
範囲とされることが好ましい。これよりも割合が少な過
ぎると、重合性紫外線吸収性色素の効果が発揮されず、
またこれよりも多過ぎると、着色が濃くなり過ぎて、透
明性が低下(可視光線を透過し難くなる)したり、レン
ズの物性、例えば強度などが低下したりして好ましくな
いばかりか、生体に直接接触したり、生体中に埋め込む
ものとして、安全性の面からも好ましいとは言えないの
である。そして、かかる重合性紫外線吸収性色素は、約
0.005〜0.5重量部の割合で使用されるのが、最も適当で
ある。
また、架橋剤は、レンズ構成全成分の100重量部あた
り、0.01〜10重量部の割合の範囲内で使用することが望
ましい。これよりも使用割合が少ないと、その効果は得
られ難く、またそれよりも多いと、レンズ材料が脆くな
る傾向が見られるようになるからである。
そして、眼用レンズ材料の製造は、重合性紫外線吸収
性色素、およびその他のレンズ成分、および必要に応じ
て重合開始剤等を均一に配合し、当該技術分野において
通常行なわれている方法によって、容易に行なうことが
できる。例えば、レンズ形成モノマー、重合性紫外線吸
収性色素等の混合物に、必要に応じてラジカル重合開始
剤を添加して、室温〜約130℃の温度範囲で徐々に加熱
したり、或いはマイクロ波、紫外線、放射線(γ線)な
どの電磁波を照射することにより重合せしめられ、レン
ズ材料が形成されるのである。なお、重合は、塊状重合
法であっても、溶媒などを用いた溶媒重合法であっても
良く、また加熱重合させる場合は、温度を段階的に昇温
させてもよく、その他種々なる方法が採用され得るので
ある。
ラジカル重合開始剤の具体例としては、例えば、アゾ
ビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニト
リル、ベンゾイルパーオキサイド、tert−ブチルハイド
ロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、過
酸化ベンゾイル等が挙げられ、これらのうちから1種ま
たは2種以上が選択されて使用される。そして、その使
用量は、重合に供せられる全モノマー混合物100重量部
に対して、約0.01〜1重量部の範囲で使用することが好
ましい。また、光線等を利用して重合せしめる場合に
は、光重合開始剤や増感剤を更に添加せしめることが好
ましい。
ところで、コンタクトレンズや眼内レンズ等の眼用レ
ンズとして成形する場合は、当業者が通常行なっている
成形方法が採用され得、例えば、重合を適当な型または
容器中で行ない、棒状、ブロック状、板状の素材(重合
体)を得た後、切削加工、研磨加工などの機械的加工に
より所望の形状を加工したり、また所望の形状に対応し
た型を用意し、この型の中でモノマー混合物の重合を行
なって成形物を得、必要に応じて機械的に仕上げ加工を
施したりする手法が採用されるのである。
また、眼内レンズを形成する場合には、レンズの支持
部を、レンズとは別に作製してレンズに取り付けても、
レンズと同時に(一体的に)成形しても差支えないので
ある。
また更に、レンズの表面を親水性化する、所謂プラズ
マ処理を、必要に応じてレンズに施しても良く、その際
の処理装置および処理方法は、従来から知られている通
常の装置及び方法が採用される。なお、処理条件として
は、ヘリウム、ネオン、アルゴン等の不活性ガス或いは
空気、酸素、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素等のガスの
雰囲気下で、圧力:約0.0001〜数Torr、出力:約数〜10
0Wの条件にて、数秒〜数十分間処理することが好まし
く、より好ましくは、ガスとして、空気、酸素、アルゴ
ン、圧力は約0.05〜3Torr、出力は約10〜60W、時間は数
分間の条件において処理される。
(実施例) 以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本発明を更
に具体的に明らかにすることとするが、本発明が、その
ような実施例の記載によって、何等の制約をも受けるも
のでないことは、言うまでもないところである。
また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上
記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限
りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修
正、改良等を加え得るものであることが、理解されるべ
きである。
なお、以下に示される部は、特に断りのない限り、何
れも重量を基準とするものである。
実施例 1 2,4−ジヒドロキシ−5−(p−スチレノアゾ)ベンゾ
フェノンの合成 p−アミノスチレン:1.19gを0.5Nの塩酸:100mlに溶解
し、氷で5℃以下に保った状態で、かかる水溶液に亜硝
酸ナトリウム水溶液(濃度:0.69g/10ml)を10ml加え
て、約1時間撹拌し、ジアゾニウム塩水溶液を調製し
た。次に、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン:2.14gを1
Nの水酸化ナトリウム水溶液:100mlに溶解し、かかる溶
液を激しく撹拌しながら、前記ジアゾニウム塩水溶液を
加えた。
6時間放置の後、この溶液をベンゼン:500mlを用いて
抽出し、ベンゼン可溶部を乾固した。そして、これをク
ロロホルム:30mlで溶解して、400mlの熱ヘキサン中に投
入し、一夜放置した後、析出した結晶を分取した。
析出した結晶の赤外線吸収スペクトルを測定した結
果、第1図に示されるチャートが得られた。また、析出
した結晶のプロトンNMRスペクトルを測定した結果、芳
香族領域の6.5ppmと8.2ppmに一重線の吸収が観測され、
ビシナルカップリングは観測されず、ベンゼン環につい
たビニル基のメチルプロトンとメチレンプロトンの吸収
が、それぞれ、6.7ppm、5.3ppm、5.8ppmに観測され、分
子内水素結合した水酸基のプロトンの吸収が12.9ppm、1
3.9ppmに観測された。従って、析出した結晶が、2,4−
ジヒドロキシ−5−(p−スチレノアゾ)ベンゾフェノ
ンであることが確認された。なお、この結晶は赤色であ
った。
実施例 2 メチルメタクリレート:97部、架橋剤としてエチレン
グリコールジメタクリレート:3部、重合性紫外線吸収性
色素として実施例1において合成された2,4−ジヒドロ
キシ−5−(p−スチレノアゾ)ベンゾフェノン:0.02
部、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル:0.1
部を均一に配合し、次いで、かかる配合液を35℃から11
0℃まで昇温させて重合させ、棒状のレンズ材料を作製
した。
この棒状のレンズ材料から、直径:12.5mm、厚さ:1.0m
mのプレートを切り出し、両面研磨加工を施して試験片
を作製した。なお、この試験片は淡黄色に着色してい
た。
得られた試験片をサンプルとして、波長190〜780nmま
での光線透過率(紫外・可視光線透過スペクトル)を、
島津製作所製自記分光光度計UV240を用いて測定し、そ
のチャートを第2図に示した。
かかる第2図の結果から、試験片、即ち得られたレン
ズ材料は、波長:380nm以下の紫外線吸収特性と特定波長
領域(約380〜500nm付近)の部分的な可視光線吸収特性
を兼ね備えていることが明らかとなった。また、この結
果より、実施例1において得られた結晶、即ち単体とし
ての2,4−ジヒドロキシ−5−(p−スチレノアゾ)ベ
ンゾフェノンは、紫外線をカットする部分と可視光線を
カットする部分とを1分子中に有する、重合性紫外線吸
収性色素であることが判明した。
更に、上記で得られたレンズ材料について、その耐光
性試験および溶出性試験を、それぞれ以下に示すように
行なった。その結果、退色率は1ヶ月後でも0%であっ
て、全く退色が認められず、また重合性紫外線吸収性色
素の溶出率は、その溶出物の量が測定限界値以下であっ
たため、算出不能であった。このことは、重合性紫外線
吸収性色素の配合量が極めて少ないことだけではなく、
重合性紫外線吸収性色素が材料中に化学的に結している
からであると考えられた。
〔耐光性試験〕
プレート状の試験片を蒸留水中にて透明な容器内で保
存し、これを日光下に暴露し、所定日数後の光線透過率
を測定し、日光暴露前の光線透過率との比較から退色率
を計算した。
〔溶出性試験〕
前記レンズ材料を粉砕してチップを作製し、その3gを
50mlのアセトン中で3時間還流抽出する。そして抽出液
の吸光度を測定し、重合性紫外線吸収性色素のアセトン
溶液の級光極大波長(λmax)から作成された検量線を
用いて、抽出された重合性紫外線吸収性色素の量を計算
し、その計算値を配合量で割ることによって溶出率を算
出した。
実施例 3 トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタク
リレート:50部、p−トリメチルシリルスチレン:50部、
架橋剤としてエチレングリコールジメタクリレート:6
部、重合性紫外線吸収性色素として実施例1において合
成された2,4−ジヒドロキシ−5−(p−スチレノア
ゾ)ベンゾフェノン:0.04部、重合開始剤としてアゾビ
スイソブチロニトリル:0.1部を均一に配合し、次いで、
かかる配合液を35℃から110℃まで昇温させて重合せし
め、棒状のレンズ材料を作製した。
この棒状のレンズ材料から、直径:12.5mm、厚さ:1.0m
mのプレートを切り出し、両面研磨加工を施して試験片
とした。なお、この試験片は淡黄色に着色していた。
得られた試験片をサンプルとして、波長:190〜780nm
までの光線透過率(紫外・可視光線透過スペクトル)
を、島津製作所製自記分光光度計UV240を用いて測定
し、そのチャートを第3図に示した。
かかる第3図の結果から、試験片、すなわち得られた
レンズ材料は、波長:380nm以下の紫外線吸収特性と特定
波長領域(約380〜500nm付近)の部分的な可視光線吸収
特性を兼ね備えていることが明らかとなった。
比較例 1 (重合性紫外線吸収剤のみを使用した場合) メチルメタクリレート:96部、架橋剤としてエチレン
グリコールジメタクリレート:3部、重合性紫外線吸収剤
として2−ヒドロキシ−4−メタクリロイルオキシベン
ゾフェノン:1部、重合開始剤としてアゾビスイソブチロ
ニトリル:0.1部を均一に配合して、実施例2と同様にし
て重合せしめ、プレート状の試験片を作製した。
得られた試験片をサンプルとして、実施例2と同様に
して、波長:190〜780nmまでの光線透過率を測定し、そ
のチャートを第4図に示した。
その結果、このサンプルは主に紫外線領域の光線をカ
ットするのに止まり、青色領域の可視光線(波長:380〜
500nm付近)のカット率は、本比較例では紫外線吸収剤
を1部も使用しているのにも拘わらず、重合性紫外線吸
収性色素を0.02部しか使用していない実施例2よりも低
かった。
比較例 2 (重合性紫外線吸収剤のみを実施例2と同量使用した場
合) メチルメタクリレート:97部、架橋剤としてエチレン
グリコールジメタクリレート:3部、重合性紫外線吸収剤
として2−ヒドロキシ−4−メタクリロイルオキシベン
ゾフェノン:0.02部、重合開始剤としてアゾビスイソブ
チロニトリル:0.1部を均一に配合して、実施例2と同様
にして重合せしめ、プレート状の試験片を作製した。
得られた試験片をサンプルとして、波長:190〜780nm
までの光線透過率を測定し、そのチャートを第5図に示
した。
その結果、本比較例では、紫外線吸収剤を実施例2の
重合性紫外線吸収性色素と同じ割合(0.02部)だけ使用
しているにも拘わらず、青色領域の可視光線(波長:380
〜500nm付近)のカット率が、実施例2において得られ
たレンズ材料よりも低いだけでなく、紫外線領域(380n
m以下)の光線のカット率も、実施例2において得られ
たレンズ材料に比べて、不十分となってしまった。
比較例 3 (重合性紫外線吸収剤を使用せず、重合性色素のみを使
用した場合) メチルメタクリレート:96部、架橋剤としてエチレン
グリコールジメタクリレート:3部、重合性色素として1,
5−ビス(メタクリロイルアミノ)−9,10−アントラキ
ノン:0.04部、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニ
トリル:0.1部を均一に配合して、実施例2と同様にして
重合せしめ、プレート状の試験片を作製した。
この試験片について、耐光性試験および溶出性試験を
実施例2と同様にして行なったところ、退色率は22%以
上、色素の溶出率は30%以上であり、実施例2よりも劣
っていることが分かった。
比較例 4 (重合性でない紫外線吸収剤の溶出性) メチルメタクリレート:96部、架橋剤としてエチレン
グリコールジメタクリレート:3部、紫外線吸収剤として
チヌービンP(スイス国:チバガイギー社製:ベンゾト
リアゾール系紫外線吸収剤の商品名):1部、重合開始剤
としてアゾビスイソブチロニトリル:0.1部を均一に配合
して、実施例2と同様にして重合せしめ、プレート状の
試験片を作製した。
得られた試験片をサンプルとして、紫外線吸収剤の溶
出性試験を、以下のようにして行なった。その結果、紫
外線吸収剤の溶出率は98%と高く、殆どの紫外線吸収剤
が溶出することが判った。
〔溶出性試験〕
得られたレンズ材料を粉砕してチップを作成し、そし
てその1gを50mlのエタノールで3時間還流抽出する。次
いで、抽出液の吸光度を測定し、紫外線吸収剤または色
素のエタノール溶液の吸光極大波長(λmax)から作成
した検量線を用いて、抽出された紫外線吸収剤または色
素の量を計算し、その計算値を配合量で割ることによっ
て溶出率を算出した。
比較例 5 (重合性でない色素の溶出性) メチルメタクリレート:96部、架橋剤としてエチレン
グリコールジメタクリレート:3部、重合性紫外線吸収剤
として2−ヒドロキシ−4−メタクリロイルオキシベン
ゾフェノン:1部、色素として「D&C Dreen#6(厚生
省法定色素:緑色202号)」:0.04部、重合開始剤として
アゾビスイソブチロニトリル:0.1部を均一に配合して、
実施例2と同様にして重合せしめ、そしてプレート状の
試験片を作製した。
得られた試験片をサンプルとして、色素の溶出性試験
を比較例4と同様にして行なった結果、色素の溶出率は
99%以上であった。
実施例 4 2,4−ジヒドロキシ−5−(p−メタクリロイルオキシ
エチルフェニルアゾ)ベンゾフェノンの合成 p−(2−ヒドロキシエチル)アニリン:6.85gを1Nの
塩酸:100mlに溶解し、氷で5℃以下に保った状態で、か
かる水溶液に亜硝酸ナトリウム水溶液(濃度:3.54g/10m
l)の10mlを加えて、約1時間撹拌し、ジアゾニウム塩
水溶液を調製した。次に、2,4−ジヒドロキシベンゾフ
ェノン:10.7gを1Nの水酸化ナトリウム水溶液:200mlに溶
解し、氷で5℃以下に保った状態で、かかる溶液を激し
く撹拌しながら、前記ジアゾニウム塩水溶液を加えた。
約6時間放置した後、反応混合液により析出した色素
を濾取した。次いで、この得られた色素を、クロロホル
ム:200mlを用いて抽出し、クロロホルム可溶部を乾固し
た。そして、これをメタノール:200mlにて再結晶し、得
られた結晶を分取した。
更にその後、かかる結晶:7.24g及びトリエチルアミ
ン:5.0gをベンゼン:100mlに溶解し、かかる溶液を激し
く撹拌しながら、メタクリル酸クロリド溶液(濃度:2.4
1g/50mlベンゼン)を徐々に加えた。約3時間放置の
後、かかる溶液を蒸留水で洗浄し濾過した後、減圧下で
乾固した。得られた乾固物はクロロホルム−ヘキサン
(2:5)500mlで再結晶し、得られた結晶を分取した。
分取した結晶の赤外線吸収スペクトル(第10図参
照)、プロトンNMRスペクトル及び13CNMRスペクトルを
測定した結果、析出した結晶が、2,4−ジヒドロキシ−
5−(p−メタクリロイルオキシエチルフェニルアゾ)
ベンゾフェノンであることが確認された。
例えば、プロトンNMRスペクトルにおいて、芳香族領
域の6.5ppm及び8.ppmに一重線の吸収が観測され、ビシ
ナルカップリングは観測されず、原料であったp−(2
−ヒドロキシエチル)アニリンの水酸基のプロトンの吸
収(1.8ppm)は観測されず、メタクリル基のメチルプロ
トンとメチレンプロトンの吸収が、それぞれ1.9ppm、5.
5ppm、6.1ppmに観測された。また、分子内水素結合した
水酸基のプロトの吸収が12.9ppm、13.9ppmに観測され
た。
実施例 5 2,4−ジヒドロキシ−5−(o−メタクリロイルオキシ
メチルフェニルアゾ)ベンゾフェノンの合成 o−ヒドロキシメチルアニリン:6.16gを1Nの塩酸:100
mlに溶解し、氷で5℃以下に保った状態で、かかる水溶
液に亜硝酸ナトリウム水溶液(濃度:3.54g/10ml)の10m
lを加えて、約1時間撹拌し、ジアゾニウム塩水溶液を
調製した。次いで、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン:
10.7gを1Nの水酸化ナトリウム水溶液:200mlに溶解し、
氷で5℃以下に保った状態で、かかる溶液を激しく撹拌
しながら、前記ジアゾニウム塩水溶液に加えた。
約6時間放置した後、反応混合液より析出した色素を
濾取した。得られた色素を、ベンゼン:500mlを用いて抽
出し、ベンゼン不溶部を濾取した。そして、これをベン
ゼン:500mlにて、再結晶し、得られた結晶を分取した。
この得られた結晶:6.96gとトリエチルアミン5.0gをア
セトン:100mlに溶解し、かかる溶液を激しく撹拌しなが
ら、メタクリル酸クロリド溶液(濃度:2.41g/50mlアセ
トン)を徐々に加えた。約3時間放置した後、かかる溶
液を蒸留水で洗浄し、濾過した後、減圧下で乾固した。
得られた乾固物はクロロホルム−ヘキサン(3:5):500m
lで再結晶し、得られた結晶を分取した。
分取した結晶の赤外線吸収スペクトル、プロトンNMR
スペクトル及び13CNMRスペクトルを測定した結果、析出
した結晶が、2,4−ジヒドロキシ−5−(o−メタクリ
ロイルオキシメチルフェニルアゾ)ベンゾフェノンであ
ることが確認された。
実施例 6 メチルメタクリレート:90部、架橋剤としてエチレン
グリコールジメタクリレート:3部、重合性紫外線吸収性
色素として実施例4において合成された2,4−ジヒドロ
キシ−5−(p−メタクリロイルオキシエチルフェニル
アゾ)ベンゾフェノン:0.02部、及び重合開始剤として
アゾビスイソブチロニトリル:0.1部を均一に配合し、次
いで、かかる配合液を35℃から110℃まで昇温させて重
合せしめ、棒状のレンズ材料を作製した。
この棒状のレンズ材料から、直径:12.5mm、厚さ:1.0m
mのプレートを切り出し、両面研磨加工を施して試験片
を作製した。そして、この得られた試験片をサンプルと
して、波長190nm〜780nmまでの光線透過率(紫外・可視
光線透過スペクトル)を島津製作所製自記分光光度計UV
240を用いて測定し、そのチャートを第7図に示した。
かかる第7図の結果から、試験片、即ち得られたレン
ズ材料は、波長:380nm以下の紫外線吸収特性と特定波長
領域(約380〜500nm付近)の部分的な可視光線吸収特性
を兼ね備えていることが明らかとなった。また、この結
果より、実施例4において得られた結晶、即ち単体とし
ての2,4−ジヒドロキシ−5−(p−メタクリロイルオ
キシエチルフェニルアゾ)ベンゾフェノンは、紫外線を
カットする部分と可視光線をカットする部分とを1分子
中に有する、重合性紫外線吸収性色素であることが判明
した。
さらに、上記で得られたレンズ材料について、その耐
光性試験及び溶出性試験を、それぞれ、実施例2と同様
にして行なった。その結果、退色率は1ヶ月後でも0%
であって、全く退色が認められず、また重合性紫外線吸
収性色素の溶出率は、その溶出物の量が測定限界値以下
であったため、算出不能であった。このことは、重合性
紫外線吸収性色素の配合量が極めて少ないことだけでな
く、重合性紫外線吸収性色素が素材中に化学的に結合し
ているからであると考えられた。
実施例 7 重合性紫外線吸収性色素として、実施例4において合
成された2,4−ジヒドロキシ−5−(p−メタクリロイ
ルオキシエチルフェニルアゾ)ベンゾフェノンを0.04部
使用した以外は、実施例6と同様にして、レンズ材料を
作製した。
そして、実施例6と同様にして、かかるレンズ材料か
ら試験片を作製し、これをサンプルとして、光線透過率
を測定し、そのチャートを第8図に示した。
かかる第8図の結果から、試験片、即ち得られたレン
ズ材料は、波長:380nm以下の紫外線吸収特性と特定波長
領域(約380〜500nm付近)の部分的な可視光線吸収特性
を兼ね備えていることが明らかとなった。
さらに、上記で得られたレンズ材料について、その耐
光性試験及び溶出性試験、それぞれ、実施例2と同様に
して行なった。その結果、退色率は1ヶ月後でも0%で
あって、全く退色が認められず、また重合性紫外線吸収
性色素の溶出率は、その溶出物の量が測定限界値以下で
あったため、算出不能であった。このことは、重合性紫
外線吸収性色素の配合量が極めて少ないことだけでな
く、重合性紫外線吸収性色素が材料中に化学的に結合し
ているからであると考えられた。
実施例 8 重合性紫外線吸収性色素として、2,4−ジヒドロキシ
−5−(p−メタクリロイルオキシエチルフェニルア
ゾ)ベンゾフェノンの代わりに、実施例5において合成
された2,4−ジヒドロキシ−5−(o−メタクリロイル
オキシメチルフェニルアゾ)ベンゾフェノンを0.04部使
用した以外は、実施例6と同様にして、レンズ材料を作
製した。
そして、実施例6と同様にして、かかるレンズ材料か
ら試験片を作製し、これをサンプルとして、光線透過率
を測定し、そのチャートを第9図に示した。かかる第9
図の結果から、試験片、即ち得られたレンズ材料は、波
長:380nm以下の紫外線吸収特性と特定波長領域(約380
〜500nm付近)の部分的な可視光線吸収特性を兼ね備え
ていることが明らかとなった。また、この結果より、実
施例5において得られた結晶、即ち単体としての2,4−
ジヒドロキシ−5−(o−メタクリロイルオキシメチル
フェニルアゾ)ベンゾフェノンは、紫外線をカットする
部分と可視光線をカットする部分とを1分子中に有す
る、重合性紫外線吸収性色素であることが判明した。
さらに、上記で得られたレンズ材料について、その耐
光性試験及び溶出性試験を、それぞれ、実施例2と同様
にして行なった。その結果、退色率は1ヶ月後でも0%
であって、全く退色が認められず、また重合性紫外線吸
収性色素の溶出率は、その溶出物の量が測定限界値以下
であったため、算出不能であった。このことは、重合性
紫外線吸収性色素の配合量が極めて少ないことだけでな
く、重合性紫外線吸収性色素が材料中に化学的に結合し
ているからであると考えられた。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明に従う重合性
紫外線吸収性色素は、その1分子中に紫外線を吸収する
部分と可視光線の一部を吸収する部分とが存在するた
め、紫外線吸収性と特定波長領域(約380〜500nm付近)
の部分的な可視光線吸収性とを兼ね備えた、天然の水晶
体に類似した光線透過性を有し、眼内レンズ、コンタク
トレンズ等の眼用レンズ材料に好適に用いることがで
き、そしてこれら吸収部の互いの相乗作用により、紫外
線吸収剤または色素単独そのものよりも、重合性紫外線
吸収性色素自体の耐光性が向上せしめられるのである。
また、本発明に従う重合性紫外線吸収性色素は、眼用
レンズ材料成分に化学的に結合するので、得られる眼用
レンズ材料の光や化学薬剤に対する耐久性や堅牢度など
が優れている一方、眼用レンズからの溶出が殆どなく、
極めて安全性が高く、かかる色素の溶出に起因する脱色
も全くないものである。
さらに、本発明に従う重合性紫外線吸収性色素は、眼
用レンズに使用される各種のモノマーに対して可溶であ
り、他のレンズモノマー成分と均一に配合できるのであ
り、またそれ故、配合時に均一に混合して重合すれば、
眼用レンズの色彩が不規則に変化することなく均一とな
り、製造時のロット毎の色彩のばらつきもなくなるので
ある。
また更に、本発明に従う重合性紫外線吸収性色素は、
極めて少ない配合量で前記効果を有効に発揮することが
でき、眼用レンズが眼の組織と直接接触することや、紫
外線吸収剤や色素等の添加物の毒性などを考慮すると、
安全性の面において極めて有利なのである。
そして、本発明によれば、紫外線吸収剤と色素とを別
々に分けて配合しなくても済み、配合のミスも低く抑え
られ得、作業の煩雑さが軽減され得、眼用レンズ材料を
製造する作業性も有利に向上されるのである。
また、本発明に従えば、以下の如き優れた特性を有す
る眼用レンズ材料をも有利に提供することが可能となる
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1において得られた、本発明に従う重
合性紫外線吸収性色素の赤外線吸収スペクトルを表わす
チャートであり、第2図及び第3図は、実施例2及び実
施例3において得られた本発明に従うレンズ材料の、そ
れぞれ、紫外・可視光線透過スペクトルを表わすチャー
トである。また、第4図及び第5図は、比較例1及び比
較例2において得られたレンズ材料の、それぞれ、紫外
・可視光線透過スペクトルを表わすチャートであり、更
に、第6図は、人の水晶体、PMMA材料、PMMAに紫外線吸
収剤を混合した材料の、紫外・可視光線透過スペクトル
を表わすチャートである。 さらに、第7図,第8図及び第9図は、それぞれ、実施
例6,実施例7及び実施例8において得られた本発明に従
うレンズ材料の紫外・可視光線透過スペクトルを表すチ
ャートであり、第10図は、実施例4において得られた、
本発明に従う重合性紫外線吸収性色素の赤外線吸収スペ
クトルを表わすチャートである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)または(II): のうちの何れかで示される基であり、R2は、水素原子、
    ヒドロキシル基、カルボキシル基、C1〜C8のアルキル
    基、C1〜C8のアルコキシ基、スルホン酸基またはベンジ
    ルオキシ基のうちの何れかの基である。 また、R3は、水素原子、低級アルキル基または であり、R′は、水素原子またはメチル基である。更
    に、j、m及びnは、それぞれ独立して、0または1の
    整数であり、kは、0〜18の整数である。〕、 〔但し、R4は、前記R1と同様の基であり、またR5及びR6
    は、それぞれ独立して、前記R2と同様の基である。〕 で表わされる眼用レンズ用の重合性紫外線吸収性色素。
  2. 【請求項2】下記一般式(I)または(II): のうちの何れかで示される基であり、R2は、水素原子、
    ヒドロキシル基、カルボキシル基、C1〜C8のアルキル
    基、C1〜C8のアルコキシ基、スルホン酸基またはベンジ
    ルオキシ基のうちの何れかの基である。 また、R3は、水素原子、低級アルキル基または であり、R′は、水素原子またはメチル基である。更
    に、j、m及びnは、それぞれ独立して、0または1の
    整数であり、kは、0〜18の整数である。〕、 〔但し、R4は、前記R1と同様の基であり、またR5及びR6
    は、それぞれ独立して、前記R2と同様の基である。〕 で表わされる眼用レンズ用の重合性紫外線吸収性色素が
    共重合されてなるビニル系重合体からなる眼用レンズ材
    料。
JP1232394A 1988-09-16 1989-09-07 眼用レンズ用重合性紫外線吸収性色素並びにそれを用いた眼用レンズ材料 Expired - Fee Related JP2753067B2 (ja)

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