JP2751338B2 - 改ページ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は銀行の通帳等を扱う処理装置に用いられる改
ページ装置に関するものである。

従来の技術 以下に従来の金融端末装置に用いられていた改ページ
装置について説明する。第７図は従来の改ページ装置の
正面図である。102は搬送路カバー、103は後述のシャッ
ター104の押えカバー、104は媒体を改ページローラ100
のところまで搬送するときのガイドを行うシャッター、
104aは後述の押圧ローラ105の圧力を媒体に与えるため
にシャッター104に切欠かれたスリット104bはシャッタ
ー104を駆動するためにシャッター104に固定された樹脂
製のラック、105は押圧ローラ、106は押圧ローラを搬送
路内側に付勢する線材、110は媒体に接触して頁をめく
る改ページローラである。シャッター104は通帳を改ペ
ージ装置のところまで搬送するのに通帳の搬送路を形成
するために改ページ装置ローラ110の前に位置するが、
通帳の搬送が完了して改ページ動作を行うときは、押さ
えカバー103の下にスライドして通帳を露出させる。

発明が解決しようとする課題 しかしながら前記の従来の構成ではシャッター104の
スリット104aと改ページローラ110の位置が合致してし
かも、スリット104aの幅よりも改ページローラ110の幅
の方が狭いために、通帳を搬送している途中で誤動作に
より改ページが行なわれようとすると第６図に示すよう
に改ページローラ110がシャッター104のスリット104aか
ら搬送路に突出して、通帳を傷つける事があった。つま
り、シャッターによって覆われている通帳の改ページを
無理に行うことになっていた。

課題を解決するための手段 本発明はこの課題を解決するため、シャッターにあけ
られたスリットと改ページローラの位置をずらした。或
いは、シャッターのスリットの幅よりも改ページローラ
の幅を大きくした。

作 用 この構成によりシャッターが改ページ部を塞いで通帳
を搬送している途中で改ページローラが回転してもシャ
ッターの改ページローラに対応する位置にはスリットが
設けられていないために改ページローラはシャッターに
当接し、搬送路内に突出する事がなくなる。或いは、改
ページローラの幅が広いためにスリットから突出するこ
とがなくなる。

実施例 第１図は本発明の一実施例における改ページ装置の斜
視図を示し、第２図はその側面図である。第１図におい
て、１は通帳の搬送路、２は搬送路カバーで搬送路１に
ねじ止めされている。３はシャッターカバー、４はシャ
ッター、4aはシャッターに開けられたスリットで押圧ロ
ーラー５を搬送路内に突出させるために設けられてい
る。4bはシャッターに固定された樹脂性のラックであ
る。５は通帳を第３図に示す搬送ローラ16に押し付ける
押圧ローラ、６は押圧ローラを付勢する線材である。７
は駆動軸９を駆動して改ページを行なうステッピングモ
ータである。８は改ページを行うための動力を伝える改
ページ軸、10は改ページ軸８に固定された改ページロー
ラ、11は駆動軸９に固定され、駆動軸９の回転と共に回
転しつつ改ページ軸８を回転自在に支持する支持部材、
12は改ページ軸８に固定された遊星歯車、13は後述の側
板22にねじ止めされて前記遊星歯車12と噛合している固
定歯車、17はシャッター駆動軸、18は印字ヘッド、19は
シャッター駆動軸17を駆動するステッピングモーター、
20は図には示していない搬送軸16を駆動して通帳を搬送
するステッピングモーター、21は前記シャッター駆動軸
に固定され、ラック4bと噛合している小歯車、22は前記
搬送路１にねじ止めされた側板である。第２図は本発明
の一実施例における断面図である。図で14は通帳を改ペ
ージローラ10に押圧付勢する背圧ローラ、15は前記搬送
軸16に固定され通帳を搬送する搬送ローラである。

第３図は、本実施例の改ページ装置の正面図である。
この図をみると分るように、シャッター４に設けたスリ
ット4aは当然ではあるが、押圧ローラ５の位置に対応し
て設けられているが、改ページローラ10の位置は、シャ
ッター４のスリット4aの位置には対応しておらずずらし
ている。従って、駆動軸が回転しても改ページローラ10
は、スリット4a部を通過することはない。

第４図は実施例で通帳を搬送している時に改ページ用
ステッピングモータ７が誤動作して改ページを行なおう
とした時の断面図である。図で通帳20は矢印ｃ方向に搬
送されている。この時シャッター４は図の様に改ページ
部の搬送路上部を閉じている。そして改ページ用ステッ
ピングモータ７が誤動作して改ページ駆動軸は矢印ｂ方
向に回転し、改ページローラ10は矢印ａ方向に回転する
が、シャッター４のスリットと改ページローラ10の位置
が合致していないため、図の様に改ページローラ10がシ
ャッター４に押し当てられて、改ページローラ10が通帳
20に触れる事を防いでいる。

第５図に、他の実施例における改ページ装置の正面図
を示す。ここに示されている改ページローラ10は、シャ
ッター４に設けられたスリット4aの幅よりも広く設けて
いる。この為、改ページ動作を誤って行っても、改ペー
ジローラ10がスリット4aから突出しても搬送路内の通帳
に接触することは防げる。

又、第３図のようにずらした改ページローラ10をスリ
ット4aの幅よりも広くしても本発明は効果を発する。

又、第３図のようにすべての改ページローラ10をスリ
ット4aからずらした位置に配置しなくても、１つだけず
らしておけば、改ページローラ10がスリット4aから突出
することはなくなる。

発明の効果 本発明はシャッターのスリット部分から改ページロー
ラが突出できないようにしたので、改ページ機構の誤動
作による通帳等の媒体の損傷を防ぐことができる改ペー
ジ装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における改ページ装置の斜視
図、第２図はその側面図、第３図はその正面図、第４図
は本実施例の動作説明図、第５図は他の実施例における
改ページ装置の正面図、第６図は従来の改ページ装置の
動作説明図、第７図は従来の改ページ装置の正面図であ
る。 １……搬送路、４……シャッター、4a……スリット、4b
……ラック、10……改ページローラ、21……小歯車、22
……側板。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】対向した２つの部材によって形成され、該
   ２つの部材の間で複数の紙葉を綴った媒体を搬送する搬
   送路と、前記搬送路内の媒体を挟んで搬送する搬送ロー
   ラと、前記搬送路を形成する部材の一方に設けられた開
   孔部と、前記開孔部から露出された媒体に対向して設け
   られ、該媒体の改ページを行う改ページ手段と、前記搬
   送路内をスライドして、媒体を前記開孔部まで搬送する
   際のガイドとなるシャッターと、前記シャッターの前記
   搬送ローラに対応する位置に設けられたスリットと、前
   記改ページ手段に設けられた媒体との接触部材であっ
   て、前記シャッターに設けられたスリット位置からずら
   した位置に設けられた改ページローラとを有することを
   特徴とする改ページ装置。
2. 【請求項２】対向した２つの部材によって形成され、該
   ２つの部材の間で複数の紙葉を綴った媒体を搬送する搬
   送路と、前記搬送路内の媒体を挟んで搬送する搬送ロー
   ラと、前記搬送路を形成する部材の一方に設けられた開
   孔部と、前記開孔部から露出された媒体に対向して設け
   られ、該媒体の改ページを行う改ページ手段と、前記搬
   送路内をスライドして、媒体を前記開孔部まで搬送する
   際のガイドとなるシャッターと、前記シャッターの前記
   搬送ローラに対応する位置に設けられたスリットと、前
   記改ページ手段に設けられた媒体との接触部材であっ
   て、前記シャッターに設けられたスリットの幅より広い
   幅を有する改ページローラとを有することを特徴とする
   改ページ装置。