JP2751287B2 - 1,5‐ベンゾチアゼピン‐2‐カルボン酸アミド化合物 - Google Patents
1,5‐ベンゾチアゼピン‐2‐カルボン酸アミド化合物Info
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- JP2751287B2 JP2751287B2 JP333689A JP333689A JP2751287B2 JP 2751287 B2 JP2751287 B2 JP 2751287B2 JP 333689 A JP333689 A JP 333689A JP 333689 A JP333689 A JP 333689A JP 2751287 B2 JP2751287 B2 JP 2751287B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規かつ医薬として有用な1,5−ベンゾチ
アゼピン−2−カルボン酸アミド化合物またはその医薬
上許容しうる酸付加塩に関する。
アゼピン−2−カルボン酸アミド化合物またはその医薬
上許容しうる酸付加塩に関する。
1,5−ベンゾチアゼピンを主骨格とする化合物は、種
々の薬理作用を有するものが多く、臨床の場にも供され
ている。しかしながら、2位カルボン酸アミド化合物に
関するものは未だなく、特開昭60−32778号公報に2位
カルボン酸化合物が植物病害防除作用を有していること
が開示されているにすぎない。
々の薬理作用を有するものが多く、臨床の場にも供され
ている。しかしながら、2位カルボン酸アミド化合物に
関するものは未だなく、特開昭60−32778号公報に2位
カルボン酸化合物が植物病害防除作用を有していること
が開示されているにすぎない。
1,5−ベンゾチアゼピン化合物には未開拓の分野がま
だ多く残されており、本発明はすぐれた薬理活性を有す
る新規1,5−ベンゾチアゼピン−2−カルボン酸アミド
化合物を提供することにある。
だ多く残されており、本発明はすぐれた薬理活性を有す
る新規1,5−ベンゾチアゼピン−2−カルボン酸アミド
化合物を提供することにある。
本発明は、一般式 〔式中、Rは水素原子または低級アルキル基を、R1,R2
は同一または異なって水素原子、ハロゲン原子、低級ア
ルキル基または低級アルコキシ基を、Zは または (ここで式中、R3,R4は同一または異なって水素原子、
低級アルキル基、アラルキル基、ピロリジニルアルキル
基または1−アラルキルピペリジル基を示すか、あるい
は隣接する窒素原子と共に複素環を形成する基を、R5,R
6は同一または異なって水素原子、低級アルキル基また
はアラルキル基を示すか、あるいは隣接する窒素原子と
共に複素環を形成する基を、nは2〜4を示す。)を示
す。〕 により表わされる1,5−ベンゾチアゼピン−2−カルボ
ン酸アミド化合物またはその医薬上許容されうる酸付加
塩に関する。
は同一または異なって水素原子、ハロゲン原子、低級ア
ルキル基または低級アルコキシ基を、Zは または (ここで式中、R3,R4は同一または異なって水素原子、
低級アルキル基、アラルキル基、ピロリジニルアルキル
基または1−アラルキルピペリジル基を示すか、あるい
は隣接する窒素原子と共に複素環を形成する基を、R5,R
6は同一または異なって水素原子、低級アルキル基また
はアラルキル基を示すか、あるいは隣接する窒素原子と
共に複素環を形成する基を、nは2〜4を示す。)を示
す。〕 により表わされる1,5−ベンゾチアゼピン−2−カルボ
ン酸アミド化合物またはその医薬上許容されうる酸付加
塩に関する。
本明細書において、ハロゲン原子とはフッ素、塩素、
臭素、ヨウ素を、低級アルキル基とはメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、第3級ブチルなど
を、低級アルコキシ基とはメトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、イソプロポキシ、ブトキシ、第3級ブトキシなど
を、アラルキル基とはベンジル、フェニルエチル、フェ
ニルプロピルなど、またはベンゼン環上にハロゲン原
子、低級アルキル、低級アルコキシ、トリフルオロメチ
ルなどで置換されたベンジル、フェニルエチル、フェニ
ルプロピルなどを、ピロリジニルアルキル基とは(1−
メチル−2−ピロリジニル)メチル、(1−エチル−2
−ピロリジニル)メチル、2−(1−エチル−2−ピロ
リジニル)エチルなどを、1−アラルキルピペリジル基
とは1−ベンジル−4−ピペリジル、1−(2−フェニ
ルエチル)−4−ピペリジル、1−(3−フェニルプロ
ピル)−4−ピペリジルなど(これらのアラルキルは前
記の置換基を有していてもよい)を、隣接する窒素原子
と共に複素環を形成する基としては該窒素原子の他に窒
素、酸素、硫黄などのヘテロ原子を有していてもよい環
状アミノ基があげられ、たとえばピロリジニル、モルホ
リノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、ピペラジニル、ホ
モピペラジニルなどの5〜7員環の飽和環状アミノ基が
含まれる。該環状アミノ基は置換可能な位置に置換基を
有していてもよく、かかる置換位としては低級アルキル
基(前記と同義)、アラルキル基(前記と同義)、アシ
ル基(アセチル、プロピオニル、ブチリル、ピバロイル
など)、フェニル基(1〜3個のハロゲン原子、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル、水
酸基などによって置換されていてもよい)またはベンズ
ヒドリル基(1〜3個のハロゲン原子、低級アルキル
基、低級アコキシ基、トリフルオロメチルにより置換さ
れていてもよい)などである。
臭素、ヨウ素を、低級アルキル基とはメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、第3級ブチルなど
を、低級アルコキシ基とはメトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、イソプロポキシ、ブトキシ、第3級ブトキシなど
を、アラルキル基とはベンジル、フェニルエチル、フェ
ニルプロピルなど、またはベンゼン環上にハロゲン原
子、低級アルキル、低級アルコキシ、トリフルオロメチ
ルなどで置換されたベンジル、フェニルエチル、フェニ
ルプロピルなどを、ピロリジニルアルキル基とは(1−
メチル−2−ピロリジニル)メチル、(1−エチル−2
−ピロリジニル)メチル、2−(1−エチル−2−ピロ
リジニル)エチルなどを、1−アラルキルピペリジル基
とは1−ベンジル−4−ピペリジル、1−(2−フェニ
ルエチル)−4−ピペリジル、1−(3−フェニルプロ
ピル)−4−ピペリジルなど(これらのアラルキルは前
記の置換基を有していてもよい)を、隣接する窒素原子
と共に複素環を形成する基としては該窒素原子の他に窒
素、酸素、硫黄などのヘテロ原子を有していてもよい環
状アミノ基があげられ、たとえばピロリジニル、モルホ
リノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、ピペラジニル、ホ
モピペラジニルなどの5〜7員環の飽和環状アミノ基が
含まれる。該環状アミノ基は置換可能な位置に置換基を
有していてもよく、かかる置換位としては低級アルキル
基(前記と同義)、アラルキル基(前記と同義)、アシ
ル基(アセチル、プロピオニル、ブチリル、ピバロイル
など)、フェニル基(1〜3個のハロゲン原子、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル、水
酸基などによって置換されていてもよい)またはベンズ
ヒドリル基(1〜3個のハロゲン原子、低級アルキル
基、低級アコキシ基、トリフルオロメチルにより置換さ
れていてもよい)などである。
本発明の一般式(I)の医薬上許容されうる酸付加塩
としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩な
どの無機酸塩およびマレイン酸塩、フマール酸塩、クエ
ン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、
p−トルエンスルホン酸塩などの有機酸塩があげられ
る。また、水和物も本発明に包含される。
としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩な
どの無機酸塩およびマレイン酸塩、フマール酸塩、クエ
ン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、
p−トルエンスルホン酸塩などの有機酸塩があげられ
る。また、水和物も本発明に包含される。
本発明化合物は不斉炭素を有するが、全ての光学異性
体およびそれらの混合物は本発明の範囲に包含されるも
のである。
体およびそれらの混合物は本発明の範囲に包含されるも
のである。
本発明の一般式(I)の化合物は、たとえば一般式 (式中、各記号は前記と同義である。) により表わされるカルボン酸またはその反応性誘導体と
一般式 ZH (III) (式中、Zは前記と同義である。) により表わされる化合物とを反応させることにより製造
することができる。
一般式 ZH (III) (式中、Zは前記と同義である。) により表わされる化合物とを反応させることにより製造
することができる。
(1) 一般式(II)の化合物が遊離のカルボン酸であ
る場合、反応はジシクロヘキシルカルボジイミド、四塩
化チタン、ハロゲン化リン(三塩化リン、オキシ、塩化
リン、五塩化リン)、ジエチルクロロホスファイト、o
−フェニレンクロロホスファイト、エチルジクロロホス
ファイトなどの縮合剤の存在下に不活性溶媒中、冷却
下、室温または加温下に行なわれる。
る場合、反応はジシクロヘキシルカルボジイミド、四塩
化チタン、ハロゲン化リン(三塩化リン、オキシ、塩化
リン、五塩化リン)、ジエチルクロロホスファイト、o
−フェニレンクロロホスファイト、エチルジクロロホス
ファイトなどの縮合剤の存在下に不活性溶媒中、冷却
下、室温または加温下に行なわれる。
(2) 化合物(II)の反応性誘導体として対称型酸無
水物またはアルキル炭酸混合酸無水物、アルキルリン酸
混合酸無水物、アルキル亜リン酸混合酸無水物などの混
合酸無水物を用いる場合、反応は不活性溶媒中にてトリ
エチルアミン、ピリジン、N,N−ジエチルアニリン、N
−メチルモルホリンなどの3級塩基の存在下、冷却下、
室温または加温下に行なわれる。
水物またはアルキル炭酸混合酸無水物、アルキルリン酸
混合酸無水物、アルキル亜リン酸混合酸無水物などの混
合酸無水物を用いる場合、反応は不活性溶媒中にてトリ
エチルアミン、ピリジン、N,N−ジエチルアニリン、N
−メチルモルホリンなどの3級塩基の存在下、冷却下、
室温または加温下に行なわれる。
(3) 化合物(II)の反応性誘導体として酸イミダゾ
リド、酸ピロリジド、2,4−ジメチルピラゾリドなどの
活性アミドを用いる場合、反応は不活性溶媒中、室温ま
たは加温下に行なわれる。
リド、酸ピロリジド、2,4−ジメチルピラゾリドなどの
活性アミドを用いる場合、反応は不活性溶媒中、室温ま
たは加温下に行なわれる。
(4) 化合物(II)の反応性誘導体がエステル(メチ
ルエステル、エチルエステル、p−ニトロフェニルエス
テル、p−クロロフェニルエステルなど)を用いる場
合、反応は不活性溶媒中、室温または加温下に、好まし
くは加熱還流下に行なわれる。
ルエステル、エチルエステル、p−ニトロフェニルエス
テル、p−クロロフェニルエステルなど)を用いる場
合、反応は不活性溶媒中、室温または加温下に、好まし
くは加熱還流下に行なわれる。
前記の各縮合反応で使用される不活性溶媒としてはベ
ンゼン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノー
ル、イソプロルアルコール、エチルエーテル、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、メチレンクロリド、クロロホ
ルム、ジクロロエタン、ヘキサメチルホスホリックアミ
ド、ジメチルホルムアミドなど、またはこれらの混合溶
媒であり、適当に選択して用いることができる。
ンゼン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノー
ル、イソプロルアルコール、エチルエーテル、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、メチレンクロリド、クロロホ
ルム、ジクロロエタン、ヘキサメチルホスホリックアミ
ド、ジメチルホルムアミドなど、またはこれらの混合溶
媒であり、適当に選択して用いることができる。
このようにして得られる本発明の一般式(I)の化合
物は、再結晶法、クロマト法などの常法を単独または適
宜組合せることにより単離精製することができる。
物は、再結晶法、クロマト法などの常法を単独または適
宜組合せることにより単離精製することができる。
本発明の一般式(I)の化合物は塩酸、臭化水素酸、
硫酸、リン酸などの無機酸またはマレイン酸、フマール
酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、
p−トルエンスルホン酸などの有機酸と常法により処理
することにより、前記した医薬上許容される酸付加塩と
することができる。また、光学活性体は常法によりラセ
ミ体を光学分割するか、または光学活性な原料を用いる
ことによって製造される。
硫酸、リン酸などの無機酸またはマレイン酸、フマール
酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、
p−トルエンスルホン酸などの有機酸と常法により処理
することにより、前記した医薬上許容される酸付加塩と
することができる。また、光学活性体は常法によりラセ
ミ体を光学分割するか、または光学活性な原料を用いる
ことによって製造される。
本発明の化合物を医薬として用いる場合、通常、担
体、賦形剤、希釈剤、溶解補助剤などと混合して錠剤、
散剤、顆粒剤、カプセル剤、注射剤などの形態で患者に
安全に投与されうる。投与量は通常成人1日当たり1〜
500mg程度である。
体、賦形剤、希釈剤、溶解補助剤などと混合して錠剤、
散剤、顆粒剤、カプセル剤、注射剤などの形態で患者に
安全に投与されうる。投与量は通常成人1日当たり1〜
500mg程度である。
本発明化合物は、強力なカルモジュリン拮抗作用、冠
血流増加作用、血圧降下作用などを示し、血管拡張薬、
脳循環改善薬、狭心症治療薬、血圧降下剤などとして有
用である。
血流増加作用、血圧降下作用などを示し、血管拡張薬、
脳循環改善薬、狭心症治療薬、血圧降下剤などとして有
用である。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 2−カルボキシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4(5H)−オン7.0gおよびN−メチルモルホリン
8.1gをジメチルホルムアミド50mlに溶かし、−15〜−20
℃に冷却し、撹拌しながらクロロギ酸イソブチル6.0gを
加えた後、−20℃で10分間撹拌する。次いで、同温度で
1−〔ビス(4−フルオロフェニル)メチル〕ピペラジ
ン11.5gのジメチルホルムアミド50ml溶液を加えた後、
反応混合物を室温で3時間撹拌する。反応混合物を水に
あけ、析出する飴状物質を酢酸エチルで抽出し水洗後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下に溶媒を留去
後、アセトニトリルから再結晶すると、融点202〜205℃
の白色結晶とした2−{4−〔ビス(4−フルオロフェ
ニル)メチル〕−1−ピペラジニルカルボニル}−2,3
−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5)−オン
7.0gが得られる。
ピン−4(5H)−オン7.0gおよびN−メチルモルホリン
8.1gをジメチルホルムアミド50mlに溶かし、−15〜−20
℃に冷却し、撹拌しながらクロロギ酸イソブチル6.0gを
加えた後、−20℃で10分間撹拌する。次いで、同温度で
1−〔ビス(4−フルオロフェニル)メチル〕ピペラジ
ン11.5gのジメチルホルムアミド50ml溶液を加えた後、
反応混合物を室温で3時間撹拌する。反応混合物を水に
あけ、析出する飴状物質を酢酸エチルで抽出し水洗後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下に溶媒を留去
後、アセトニトリルから再結晶すると、融点202〜205℃
の白色結晶とした2−{4−〔ビス(4−フルオロフェ
ニル)メチル〕−1−ピペラジニルカルボニル}−2,3
−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5)−オン
7.0gが得られる。
実施例2 2−カルボキシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4(5H)−オン16.8gおよびN−メチルモルホリ
ン15.2gをジメチルホルムアミド130mlに溶かし、−15〜
−20℃に冷却し、撹拌しながらクロロギ酸イソブチル1
1.3gを加えた後、−20℃で15分間撹拌する。次いで、同
温度で1−メチルピペラジン16.0gを加えた後、反応混
合物を室温で3時間撹拌する。反応混合物を水にあけ、
不溶物を濾去後、濾液に炭酸カリウムを加えアルカリ性
とする。析出する油状物を酢酸エチルで抽出後、水洗
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留
去する。残渣をアセトニトリル150mlで2回再結晶する
と、融点145〜148℃の白色結晶として2,3−ジヒドロ−
2−(4−メチル−1−ピペラジニルカルボニル)−1,
5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン15.0gが得られ
る。
ピン−4(5H)−オン16.8gおよびN−メチルモルホリ
ン15.2gをジメチルホルムアミド130mlに溶かし、−15〜
−20℃に冷却し、撹拌しながらクロロギ酸イソブチル1
1.3gを加えた後、−20℃で15分間撹拌する。次いで、同
温度で1−メチルピペラジン16.0gを加えた後、反応混
合物を室温で3時間撹拌する。反応混合物を水にあけ、
不溶物を濾去後、濾液に炭酸カリウムを加えアルカリ性
とする。析出する油状物を酢酸エチルで抽出後、水洗
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留
去する。残渣をアセトニトリル150mlで2回再結晶する
と、融点145〜148℃の白色結晶として2,3−ジヒドロ−
2−(4−メチル−1−ピペラジニルカルボニル)−1,
5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン15.0gが得られ
る。
実施例3 2−カルボキシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4(5H)−オン6.7gおよびN−メチルモルホリン
6.1gをジメチルホルムアミド50mlに溶かし,−15〜−20
℃に冷却し、撹拌しながらクロロギ酸イソブチル4.5gを
加えた後、−20℃で15分間撹拌する。次いで、同温度で
1−(2−メトキシフェニル)ピペラジン6.0gを加えた
後、反応混合物を2時間撹拌する。反応混合物を水にあ
け、析出する飴状物質を酢酸エチルで抽出後、水洗し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去す
る。残渣をアセトニトリル200mlから再結晶すると、融
点169〜172℃の白色結晶として2,3−ジヒドロ−2−
〔4−(2−メトキシフェニル)−1−ピペラジニルカ
ルボニル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン
6.1gが得られる。
ピン−4(5H)−オン6.7gおよびN−メチルモルホリン
6.1gをジメチルホルムアミド50mlに溶かし,−15〜−20
℃に冷却し、撹拌しながらクロロギ酸イソブチル4.5gを
加えた後、−20℃で15分間撹拌する。次いで、同温度で
1−(2−メトキシフェニル)ピペラジン6.0gを加えた
後、反応混合物を2時間撹拌する。反応混合物を水にあ
け、析出する飴状物質を酢酸エチルで抽出後、水洗し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去す
る。残渣をアセトニトリル200mlから再結晶すると、融
点169〜172℃の白色結晶として2,3−ジヒドロ−2−
〔4−(2−メトキシフェニル)−1−ピペラジニルカ
ルボニル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン
6.1gが得られる。
前記実施例と同様な方法により、たとえば次のような
化合物が得られる。
化合物が得られる。
◎ 2−〔4−(3−トリフルオロメチルフェニル)−
1−ピペラジニルカルボニル〕−2,3−ジヒドロ−1,5−
ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン、融点163〜166℃ ◎ 2−〔4−(3−クロロフェニル)−1−ピペラジ
ニルカルボニル〕−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4(5H)オン、融点175〜178℃ ◎ 2−(4−ベンジル−1−ピペラジニルカルボニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5
H)−オン、融点135〜138℃ ◎ 2−〔4−(3−エチルフェニル)−1−ピペラジ
ニルカルボニル〕−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4(5H)−オン、融点180〜183℃ ◎ 2−{4−〔(4−クロロフェニル)フェニルメチ
ル〕−1−ピペラジニルカルボニル}−2,3−ジヒドロ
−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン、融点163〜
167℃ ◎ 2,3−ジヒドロ−2−(4−メチル−1−ホモピペ
ラジニルカルボニル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5
H)−オン、融点190〜194℃ ◎ N−(1−エチル−2−ピロリジニルメチル)−2,
3,4,5−ジヒドロ−4−オキソ−1,5−ベンゾチアゼピン
−2−カルボン酸アミド、融点166〜169℃ ◎ N−(3−ジエチルアミノプロピル)−2,3,4,5−
テトラヒドロ−4−オキソ−1,5−ベンゾチアゼピン−
2−カルボン酸アミド、融点149〜152℃ ◎ N−〔2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル〕
−N−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−4−オキソ−
1,5−ベンゾチアゼピン−2−カルボン酸アミド、融点1
63〜166℃ ◎ N−(2−モルホリノエチル)−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−4−オキソ−1,5−ベンゾチアゼピン−2−カ
ルボン酸アミド、融点195〜198℃ ◎ N−(1−ベンジル−4−ピペリジル)−2,3,4,5
−テトラヒドロ−4−オキソ−1,5−ベンゾチアゼピン
−2−カルボン酸アミド、融点231〜234℃ ◎ N−〔1−(3−フェニルプロピル)−4−ピペリ
ジル〕−2,3,4,5−テトラヒドロ−4−オキソ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−2−カルボン酸アミド、融点201〜204
℃
1−ピペラジニルカルボニル〕−2,3−ジヒドロ−1,5−
ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン、融点163〜166℃ ◎ 2−〔4−(3−クロロフェニル)−1−ピペラジ
ニルカルボニル〕−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4(5H)オン、融点175〜178℃ ◎ 2−(4−ベンジル−1−ピペラジニルカルボニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5
H)−オン、融点135〜138℃ ◎ 2−〔4−(3−エチルフェニル)−1−ピペラジ
ニルカルボニル〕−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4(5H)−オン、融点180〜183℃ ◎ 2−{4−〔(4−クロロフェニル)フェニルメチ
ル〕−1−ピペラジニルカルボニル}−2,3−ジヒドロ
−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン、融点163〜
167℃ ◎ 2,3−ジヒドロ−2−(4−メチル−1−ホモピペ
ラジニルカルボニル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5
H)−オン、融点190〜194℃ ◎ N−(1−エチル−2−ピロリジニルメチル)−2,
3,4,5−ジヒドロ−4−オキソ−1,5−ベンゾチアゼピン
−2−カルボン酸アミド、融点166〜169℃ ◎ N−(3−ジエチルアミノプロピル)−2,3,4,5−
テトラヒドロ−4−オキソ−1,5−ベンゾチアゼピン−
2−カルボン酸アミド、融点149〜152℃ ◎ N−〔2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル〕
−N−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−4−オキソ−
1,5−ベンゾチアゼピン−2−カルボン酸アミド、融点1
63〜166℃ ◎ N−(2−モルホリノエチル)−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−4−オキソ−1,5−ベンゾチアゼピン−2−カ
ルボン酸アミド、融点195〜198℃ ◎ N−(1−ベンジル−4−ピペリジル)−2,3,4,5
−テトラヒドロ−4−オキソ−1,5−ベンゾチアゼピン
−2−カルボン酸アミド、融点231〜234℃ ◎ N−〔1−(3−フェニルプロピル)−4−ピペリ
ジル〕−2,3,4,5−テトラヒドロ−4−オキソ−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−2−カルボン酸アミド、融点201〜204
℃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/55 ABS A61K 31/55 ABS ABU ABU (56)参考文献 特開 昭60−32778(JP,A) 仏国特許出願公開1469476(FR,A 1)
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 〔式中、Rは水素原子または低級アルキル基を、R1,R2
は同一または異なって水素原子、ハロゲン原子、低級ア
ルキル基または低級アルコキシ基を、Zは または (ここで式中、R3,R4は同一または異なって水素原子、
低級アルキル基、アラルキル基、ピロリジニルアルキル
基または1−アラルキルピペリジル基を示すか、あるい
は隣接する窒素原子と共に複素環を形成する基を、R5,R
6は同一または異なって水素原子、低級アルキル基また
はアラルキル基を示すか、あるいは隣接する窒素原子と
共に複素環を形成する基を、nは2〜4を示す。)を示
す。〕 により表わされる1,5−ベンゾチアゼピン−2−カルボ
ン酸アミド化合物またはその医薬上許容されうる酸付加
塩。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP333689A JP2751287B2 (ja) | 1989-01-09 | 1989-01-09 | 1,5‐ベンゾチアゼピン‐2‐カルボン酸アミド化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP333689A JP2751287B2 (ja) | 1989-01-09 | 1989-01-09 | 1,5‐ベンゾチアゼピン‐2‐カルボン酸アミド化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02184681A JPH02184681A (ja) | 1990-07-19 |
JP2751287B2 true JP2751287B2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=11554513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP333689A Expired - Lifetime JP2751287B2 (ja) | 1989-01-09 | 1989-01-09 | 1,5‐ベンゾチアゼピン‐2‐カルボン酸アミド化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2751287B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2389439A1 (en) * | 1999-11-04 | 2001-05-10 | Ortho-Mcneil Pharmaceutical, Inc. | Nonpeptide substituted benzothiazepines as vasopressin antagonists |
-
1989
- 1989-01-09 JP JP333689A patent/JP2751287B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02184681A (ja) | 1990-07-19 |
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