JP2750428B2 - 電子黒板装置 - Google Patents
電子黒板装置Info
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- JP2750428B2 JP2750428B2 JP61151605A JP15160586A JP2750428B2 JP 2750428 B2 JP2750428 B2 JP 2750428B2 JP 61151605 A JP61151605 A JP 61151605A JP 15160586 A JP15160586 A JP 15160586A JP 2750428 B2 JP2750428 B2 JP 2750428B2
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はシート状の表示媒体に任意の画像を書込んで
表示すると共に、その画像を必要に応じて光学的に読取
つて、読取つた画像を所定サイズの記録紙に縮小して記
録することができる電子黒板装置に関するもので、特に
表示媒体上の画像に対して加筆,修正、及び画像の合成
を行つて記録することが可能な電子黒板装置に関するも
のである。 〔従来の技術〕 従来の電子黒板装置としては、例えば特開昭59−2120
70号公報等に開示されるものがある。 この電子黒板装置は、水性マーカ等により文字,図形
等の任意の画像を書込んで表示することが可能で、かつ
その書込んだ画像をイレーザ等により容易に消去するこ
とが可能な素材で形成された複数画面分の大きさを有す
る乳白色等のシート状の表示媒体と、画像を光学的に読
取つて所定の電気信号に光電変換する1次元イメージセ
ンサ等の光学読取手段と、画像情報を一時的に蓄えるメ
モリと、1次元記録素子を持つサーマルヘツド等を有す
るプリンタ等の記録手段と、これらを制御する制御部
と、情報入力用のキーを有する操作パネル等を具備して
おり、以下の動作が可能である。 すなわち、前記表示媒体は黒板(ホワイトボード)と
して機能し、従つて任意の画像を書込んでこれを表示す
ることができるものであるが、表示媒体に書込んだ画像
を用紙等に記録したい場合は、操作部パネルのキー押下
により記録及び記録枚数を指示すると、図示しない機能
により表示媒体が画面送りされるか、もしくは光学読取
手段が表示媒体に沿つて移動し、それと同時に前記画像
が光学読取手段により読取られ、この読取りに伴つて光
学読取手段から出力される電気信号が画像情報として一
担メモリに蓄えられる。 そして、このメモリに蓄えられた画像情報は制御部に
より読出されて記録部に送られ、これにより記録部はA4
版等の所定サイズの用紙等に前記画像を縮小記録して、
記録後用紙等を装置外へ排出する。 尚、この記録は前記のように指定された枚数だけ行わ
れる。 以上従来の電子黒板装置の一例について説明したが、
この他に改良形の電子黒板装置として、例えば特開昭60
−257295号公報に開示されるものがある。 この改良形の電子黒板装置は、前記表示媒体上に適当
な大きさの透明シートを設けたもので、この透明シート
と表示媒体との間に地図あるいは特殊なフオーマツト等
の原稿を挾込み、この原稿の画像に透明シート上から加
筆,修正を行つた後、前記と同様に読取,記録を行うこ
とができる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上述した従来の電子黒板装置は、いず
れのものも表示媒体上の画像を読取つて所定サイズの用
紙等に縮小記録するものであつて、逆の機能はなく、つ
まり所定サイズの用紙等に書込まれた画像を表示媒体上
に自動的に拡大して再現することはできず、従つてこの
ように小さな画像を表示媒体上に再現する場合、手書き
による書込みに頼らざるを得ないという問題があり、複
雑な画像を拡大して再現することも困難であるという問
題もあつた。 また、水性マーカ等により表示媒体に書込まれた画像
は用済み後消去する必要があり、この画像消去を自動的
に行う機構も種々提案されているが、この自動消去機構
は構造が複雑であるばかりでなく、完全に画像を消去す
ることができないという問題もあった。 更に、水性マーカ等により表示媒体に書込まれた画像
を消去する場合、そのインク粉が飛散するという問題が
あり、地図や特殊なフオーマツト等の原稿を表示媒体上
に取付けることができる場合でも、水性マーカ等による
加筆,修正が行われ、これらの画像はイレーザ等により
機械的に摺擦して消去しなければならないため、消去に
よつて生じるインク粉が飛散して装置周辺が汚れるとい
う問題もあつた。 本発明はこれらの問題を解決するためになされたもの
で、所定サイズの用紙等に書込まれた画像を表示媒体上
に自動的に拡大して再現することができると共に、複雑
な画像の再現も可能で、かつ手書きによる労力を減らす
ことができ、しかもインク粉による装置周辺の汚れを減
少あるいはなくすことが可能な電子黒板装置を実現する
ことを目的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 この目的を達成するため、本発明の電子黒板装置は、
加熱により画像の書込みが可能で、一定範囲の温度に保
温することにより書込まれた画像を保持することがで
き、かつ一定の温度に下げることにより前記画像の消去
が可能な熱可逆性発色特性を持つ表示媒体と、この表示
媒体に書込まれた画像を光学的に読み取ってそれに応じ
た電気信号による画像情報を出力する第1の光学読取手
段と、所定サイズの原稿に描かれた画像を光学的に読取
ってそれに応じた電気信号による画像情報を出力する第
2の光学読取手段と、前記第1の光学読取手段から出力
された画像情報または第2の光学読取手段から出力され
た画像情報を記憶する記憶手段と、前記第1の光学読取
手段から出力され、前記記憶手段に記憶された画像情報
に基づいて前記表示媒体に書込まれた画像と同一の画像
を所定サイズの用紙に縮小して記録する記録手段と、前
記第2の光学読取手段から出力され、前記記憶手段に記
憶された画像情報に基づいて前記原稿に描かれた画像と
同一の画像を前記表示媒体に拡大して書込む熱書込み手
段と、前記表示媒体の温度をコントロールして、前記表
示媒体に書込まれた画像の保持及び消去を行う温度コン
トロール手段と、前記第1の光学読取手段または第2の
光学読取手段の読取り動作、記録手段の記録動作、熱書
込み手段の書込み動作、温度コントロール手段による画
像の保持及び消去動作を指示するキーを有する操作パネ
ルと、この操作パネルのキーの指示内容に応じて前記第
1の光学読取手段または第2の光学読取手段の読取り動
作、記録手段の記録動作、熱書込み手段による拡大画像
の書込み動作、温度コントロール手段による画像の保持
及び消去動作を制御すると共に、前記第2の光学読取手
段により複数の原稿から読み取られた画像を前記熱書込
み手段により前記表示媒体の同一画面に書き込ませて画
像を合成するよう制御する制御部を具備したことを特徴
とする。 〔作用〕 このような構成を有する本発明は、表示媒体を熱可逆
性発色特性を持つ構造としているため、所定サイズの原
稿に描かれた画像を第2の光学読取手段で読取り、この
第2の光学読取手段から出力される画像情報を画像情報
を記憶手段に記憶し、この画像情報に基づいて熱書込手
段により表示媒体に前記原稿の画像を拡大して書込んで
表示することができると共に、熱書込手段によりに表示
媒体上の画像に加筆修正を加えることができる。 また、前記第2の光学読取手段により複数の原稿から
読み取られた画像を前記熱書込み手段により前記表示媒
体の同一画面に書き込ませて画像を合成することもでき
る。 そして、このように表示媒体に書き込まれた画像、加
筆修正画像、及び合成画像は、温度コントロール手段に
より表示媒体を一定範囲の温度に保温することにより保
持することができるので、これにより画像表示を行い、
またこれらの画像を記録する場合は、第1の光学読取手
段によって前記表示画像を読取り、この第1の光学読取
手段から出力される画像情報を画像情報を記憶手段に記
憶し、この画像情報に基づいて記録手段により所定サイ
ズの用紙等に縮小記録する。 更に、表示画像を消去する場合は、表示媒体を自然冷
却あるいは温度コントロール手段により強制冷却するこ
とで、表示媒体の温度をさげることにより自動的に画像
を消去させる。 これらの各手段の動作の指示は操作パネルのキー操作
により行われ、動作の制御は制御部により行われる。 従って、これによれば所定サイズの原稿に書込まれた
画像を表示媒体上に自動的に拡大して再現できると共
に、複雑な画像の再現も容易かつ正確に行うことが可能
になり、しかも手書きによる画像の書込みや、手作業に
よる画像の消去を減らしてその労力の負担を軽くするこ
とができる。 また、第2の光学読取手段により複数の原稿から読取
られた画像を前記熱書込み手段により表示媒体の同一画
面に書き込ませることができるので、画像の合成を容易
に行うことができると共に、この合成画像の再読取りも
できるので、最初の原稿から別の縮小原稿を新たに作成
できるほか、この新たに作成した原稿を第2の光学読取
手段で読取ることで合成画像の画像情報が得られるの
で、表示媒体の画像の消去と画像の合成を繰り返すこと
によって、表示媒体の画面数以上の画像の再現、表示が
可能になり、しかも、表示画像を熱書き込みする技術の
採用により機械的動作部が簡素化され、書き込み画像の
電気的なラスタ走査が可能になるので、高速な拡大表示
が可能になる。 また、第1の光学読取手段または第2の光学読取手段
から出力された画像情報を記憶する記憶手段を有してい
るので、読み取った画像を表示媒体に何度でも拡大表示
することが可能となり、従って記憶手段に記憶された画
像情報をフォーマットとして、拡大表示→画像の追加書
込み→消去→再拡大表示、のサイクルを何度でも繰り返
すことが可能になる。 更に、水性マーカ等の筆記具により画像を書込む表示
媒体を使用する電子黒板装置においては、自動消去機構
で画像を消去することは困難であり、そのため操作者が
イレーザ等で画像の消去を行わなければならないもので
あったが、本発明によれば、熱書込み手段や発熱ペンに
より表示媒体に書込まれた画像を操作パネルのキー操作
で温度コントロール手段により完全に消去することが可
能となり、これによりインク粉が生じることなく画像の
消去が可能になるだけでなく操作パネルの簡単なキー操
作により画像を完全に消去することができる。 〔実施例〕 以下図面を参照して実施例を説明する。 第1図は本発明による電子黒板装置の一実施例を示す
概略構成図で、図において1は複数画面分の大きさを有
するシート状の表示媒体である。 この表示媒体1は耐熱性を有する所定のシート材に熱
可逆性発色材料を塗布することにより形成されたもの
で、加熱により発色し、冷却により元の無発色の状態に
戻るという性質を有している。つまり、熱により画像を
書込むことが可能であり、そして書込んだ画像を一定の
温度で保温することにより保持することができ、更に冷
却することで前記画像の消去を行うことができる所謂熱
可逆性発色特性を持つ構造となつている。 2aと2bは一定の間隔をあけて平行に配置された支持軸
で、この両支持軸2a,2bに前記表示媒体1の両端が固定
されており、そして表示媒体1は支持軸2aと2bとの間で
1画面分だけ張設され、他の部分は巻取られていて、図
示しないモータにより支持軸2a,2bが同速度で同方向に
回転することにより画面送りされるようになつている。 3は読取書込ユニツトで、支持軸2a側の位置で表示媒
体1の表面と近接して対向するように配置されている。 この読取書込ユニツト3内には、表示媒体1の送り方
向と直交する方向つまり垂直方向に配置された螢光灯等
の線状の光源と、この光源によつて照射された表示媒体
1からの反射光を受光することにより該表示媒体1に書
込まれている画像を読取ると共にそれに応じて電気信号
を出力するつまり光電変換機能を持つイメージセンサ等
の第1の光学読取手段とを有する他、前記表示媒体1の
幅と同幅になるように垂直方向に並べられたサーマルヘ
ツド等の熱書込手段を備えている。 言い換えると、この読取書込ユニツト3は従来の電子
黒板装置において用いられている光源及び光学読取手段
に加えて、表示媒体1に画像を熱により書込むための発
熱素子から成る熱書込手段を設けた構造となつている。 4は記録読取ユニツトで、この記録読取ユニツト4内
にはサーマルヘツド等の記録ヘツドにより感熱紙等の用
紙に記録を行う記録手段あるいは電子写真法により普通
紙に記録を行う記録手段と、例えばこの記録手段で用い
られる用紙と同サイズでかつ手書き、印刷または複写に
より画像が描かれた原稿を照射する光源、及びこの光源
により照射された原稿からの反射光を受光することによ
り前記画像を読取つてそれに応じた電気信号を出力する
イメージセンサ等の第2の光学読取手段、更にこの第2
の光学読取手段を前記光源と共に原稿面に沿つて移動さ
せるための機構等が設けられている。 5は前記表示媒体1に手書きにより任意の画像を書込
むための発熱体を先端に設けた発熱ペン、6は前記表示
媒体1を必要に応じて保温したり冷却したりするための
温度コントロール機構で、この温度コントロール機構6
は表示媒体1の裏面と接するように支持軸2aと2bの間の
位置に配置されており、前記発熱ペン5で画像を書込む
際の筆圧を受ける役割も持つている。 7は画像が描かれている原稿、8は記録後の用紙であ
る。 尚、図示していないが、この他本実施例の装置では制
御部及び記憶手段としてのメモリ等が読取書込ユニツト
3または記録読取ユニツト4内に設けられている他、情
報入力用の各種のキー等を有する操作パネル等も具備さ
れている。 次に上述した構成の作用について説明する。 まず、手書きにより表示媒体1に任意の画像を書込む
場合について説明する。 この場合、発熱ペン5を手で持ち、その先端の発熱体
を表示媒体1の表面に押付けて、この発熱体を発熱させ
つつ任意の画像を表示媒体1に書込んで行く。 そして、画像を書込んだ後、表示を行う場合は図示し
ない操作パネルのキー押下により表示の指示を行うと、
温度コントロール機構6により表示媒体1が一定の温度
に加熱保温され、これにより前記画像が保持される。 一方、前記画像を複写記録する場合は、操作パネルの
キー押下により記録及び記録枚数の指示を行う。 これにより図示しないモータが駆動され、このモータ
により支持軸2a,2bが同時に所定の方向に回転して、表
示媒体1が支持軸2aに一定の速度で巻取られると同時
に、これと同速度で支持軸2bから繰出される。つまり、
表示媒体1の画面送りが行われる。 この表示媒体1の送りに伴つて読取書込ユニツト3内
に設けられている第1の光学読取手段により前記画像が
順次読取られると共に、それに応じて光電変換が行わ
れ、第1の光学読取手段から電気信号が出力されて、こ
の電気信号が画像情報として図示しないメモリに一担蓄
えられる。 そして、このメモリに蓄えられた画像情報は図示しな
い制御部により順次読出されて記録読取ユニツト4内に
設けられている記録手段に送られ、これにより記録手段
は前記表示媒体1に書込まれた画像と同一の画像をA4版
等の所定サイズの用紙に縮小記録し、記録後記録読取ユ
ニツト4外へ排出する。 この記録は指定された枚数だけ行われる。 ところで、前記のように画像の読取りを行うと、画像
が書込まれている画面は支持軸2aに巻取られることにな
るが、これを再び支持軸2a,2b間つまり温度コントロー
ル機構6上に戻す場合は、操作パネルのキー押下により
それを支持すればよく、これにより支持軸2a,2bが前記
の画面送りの場合と逆の方向に回転して、画像が書込ま
れている画面が支持軸2a,2b間に引出され、画像表示が
継続される。 また、前記画像を消去する場合は、操作パネルのキー
押下によりそれを指示すると、温度コントロール機構6
による表示媒体1への加熱保温が中止され、強制冷却あ
るいは自然冷却により表示媒体1が画像消去温度に下げ
られて、画像が自動的に消去される。 次に、表示媒体1に画像を自動書込みする場合につい
て説明する。 この場合、予じめ任意の画像例えば図示した“A"とい
う画像が手書き,印刷,または複写されているA4版等の
所定サイズの原稿7を記録読取ユニツト4にセツトし、
セツト後、操作パネルのキー押下により画像の書込みを
指示すると、まず記録読取ユニツト4内に設けられてい
る第2の光学読取手段が前記原稿面に沿つて移動し、こ
の移動に伴つて前記画像が順次読取られて光電変換さ
れ、これにより第2の光学読取手段から出力された電気
信号が画像情報としてメモリに一旦蓄えられ、ここから
読取書込ユニツト3内に設けられているサーマルヘツド
等の熱書込手段に送られる。 また、このとき図示しないモータにより支持軸2a,2b
が同方向に同速度で回転し、これにより表示媒体1の画
面の送りが行われる。 従つて、この表示媒体1の送りに伴つて前記熱書込手
段により原稿7の画像つまり“A"が拡大されて書込まれ
る。 このようにして原稿7の画像が表示媒体1に拡大して
再現することができるわけであるが、ここでこの画像に
加筆あるいは修正を行う場合、例えば図示したように
“B",“C"を加える場合、これらの画像を発熱ペン5に
より手書きする。 無論、前記“B",“C"という画像が描かれた別の原稿
を記録読取ユニツト4にセツトし、前記と同様の操作を
行うことで、表示媒体1に“A",“B",“C"の画像を合成
することも可能である。 これらの画像の記録を行う場合は、操作パネルのキー
押下により記録及び記録枚数を指示する。これにより前
述した手書きの場合と同様に画像の読取り、及び画像情
報に基づく記録が行われ、記録読取ユニツト4から合成
された“A",“B",“C"の画像が記録された用紙8が排出
される。 無論、この場合も指定された枚数だけ記録が行われ
る。 記録後、表示媒体1の画像の再表示、及び画像の消去
は、同じく手書きの場合と同様である。 以上、本発明による電子黒板装置の一実施例について
説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、必
要に応じて種々の変更が可能である。 例えば、上述した実施例では、第1の光学読取手段
と、熱書込手段とを1つの読取書込ユニツト3として構
成したが、この第1の光学読取手段と熱書込手段とを別
々に設けてその一方を支持軸2a側へ、また他方を支持軸
2b側にそれぞれ配置するようにしてもよい。 また、上述した実施例では表示媒体1の両端を2本の
支持軸2a,2bに取付けて、この支持軸2a,2bの一方で巻取
りを行い、他方で繰出しを行うことにより表示媒体1の
画面送りつまり走行を行うようにしているが、表示媒体
1をエンドレスベルト状に形成して複数本の走行用のロ
ーラに巻掛け、これらのローラを回転させることで画面
送りさせることも可能であり、また表示媒体1の送り方
向は図示した横方向に限らず、縦方向にすること、つま
り装置を縦形に構成することもできる。 また、上述したように表示媒体1を送るのではなく、
表示媒体1を固定とし、この表示媒体1に対して読取書
込ユニツト3をその表面に沿つて移動できるようにして
も画像の読取り、拡大再現等を行うことができる。 また、上述した実施例では記録手段と第2の光学読取
手段とを1つの記録読取ユニツト4として構成したが、
両者を別々に設けることも可能であり、かつ第2の光学
読取手段は上述したように原稿7に対して移動するので
はなく、この第2の光学読取手段は固定として、これに
対して原稿7を移動させて読取りを行うようにしてもよ
い。 更に、上述した実施例では第1の光学読取手段または
第2の光学読取手段から出力された電気信号を画像情報
として蓄えるメモリを有しているので、表示媒体1が複
数画面分の大きさに形成されていれば、各画面に連続し
て拡大画像を再現することも可能となる。 更にまた、本発明における第1の光学読取手段及び第
2の光学読取手段は1次元イメージセンサに限らず、画
像を光学的に読取つて電気信号に変換できるものであれ
ば、使用可能であり、また温度コントロール機構6もそ
の内部機構に限らず表示媒体1に対する温度を制御でき
るものであれば使用することができる。 このように本発明は各構成要素の構造及び配置を変更
できるが、この他にも例えば表示媒体1の表面に水性マ
ーカ等により画像の書込みが可能な透明フイルム等の層
を設けることにより、発熱ペン5や熱書込手段により表
示媒体1に書込まれた画像と水性マーカにより書込まれ
た画像を合成して表示,縮小記録することも考えられ
る。 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明による電子黒板装置は、加
熱により画像の書込みが可能で、一定範囲の温度に保温
することにより書込まれた画像を保持することができ、
かつ一定の温度に下げることにより前記画像の消去が可
能な熱可逆性発色特性を持つ表示媒体と、この表示媒体
に書込まれた画像を光学的に読み取ってそれに応じた電
気信号による画像情報を出力する第1の光学読取手段
と、所定サイズの原稿に描かれた画像を光学的に読取っ
てそれに応じた電気信号による画像情報を出力する第2
の光学読取手段と、前記第1の光学読取手段から出力さ
れた画像情報または第2の光学読取手段から出力された
画像情報を記憶する記憶手段と、前記第1の光学読取手
段から出力され、前記記憶手段に記憶された画像情報に
基づいて前記表示媒体に書込まれた画像と同一の画像を
所定サイズの用紙に縮小して記録する記録手段と、前記
第2の光学読取手段から出力され、前記記憶手段に記憶
された画像情報に基づいて前記原稿に描かれた画像と同
一の画像を前記表示媒体に拡大して書込む熱書込み手段
と、前記表示媒体の温度をコントロールして、前記表示
媒体に書込まれた画像の保持及び消去を行う温度コント
ロール手段と、前記第1の光学読取手段または第2の光
学読取手段の読取り動作、記録手段の記録動作、熱書込
み手段の書込み動作、温度コントロール手段による画像
の保持及び消去動作を指示するキーを有する操作パネル
と、この操作パネルのキーの指示内容に応じて前記第1
の光学読取手段または第2の光学読取手段の読取り動
作、記録手段の記録動作、熱書込み手段による拡大画像
の書込み動作、温度コントロール手段による画像の保持
及び消去動作を制御すると共に、前記第2の光学読取手
段により複数の原稿から読み取られた画像を前記熱書込
み手段により前記表示媒体の同一画面に書き込ませて画
像を合成するよう制御する制御部を具備した構成として
いる。 従って、これによれば所定サイズの原稿に書込まれた
画像を表示媒体上に自動的に拡大して再現できると共
に、複雑な画像の再現も容易かつ正確に行うことが可能
になり、しかも手書きによる画像の書込みや、手作業に
よる画像の消去を減らしてその労力の負担を軽くするこ
とができるという効果が得られる。 また、第2の光学読取手段により複数の原稿から読取
られた画像を前記熱書込み手段により表示媒体の同一画
面に書き込ませることができるので、画像の合成を容易
に行うことができると共に、この合成画像の再読取りも
できるので、最初の原稿から別の縮小原稿を新たに作成
できるほか、この新たに作成した原稿を第2の光学読取
手段で読取ることで合成画像の画像情報が得られるの
で、表示媒体の画像の消去と画像の合成を繰り返すこと
により、表示媒体の画面数以上の画像の再現、表示が可
能になるという効果も得られ、しかも、表示画像を熱書
き込みする技術の採用により機械的動作部が簡素化さ
れ、書き込み画像の電気的なラスタ走査が可能になるの
で、高速な拡大表示が可能になるという効果も得られ
る。 また、第1の光学読取手段または第2の光学読取手段
から出力された画像情報を記憶する記憶手段を有してい
るので、読み取った画像を表示媒体に何度でも拡大表示
することが可能となり、従って記憶手段に記憶された画
像情報をフォーマットとして、拡大表示→画像の追加書
込み→消去→再拡大表示、のサイクルを何度でも繰り返
すことが可能になるという効果も得られる。 更に、水性マーカ等の筆記具により画像を書込む表示
媒体を使用する電子黒板装置においては、自動消去機構
で画像を消去することは困難であり、そのため操作者が
イレーザ等で画像の消去を行わなければならないもので
あったが、本発明によれば、熱書込み手段や発熱ペンに
より表示媒体に書込まれた画像を操作パネルのキー操作
で温度コントロール手段により完全に消去することが可
能となり、これによりインク粉が生じることなく画像の
消去が可能になるだけでなく操作パネルの簡単なキー操
作により画像を完全に消去することができるという効果
も得られる。
表示すると共に、その画像を必要に応じて光学的に読取
つて、読取つた画像を所定サイズの記録紙に縮小して記
録することができる電子黒板装置に関するもので、特に
表示媒体上の画像に対して加筆,修正、及び画像の合成
を行つて記録することが可能な電子黒板装置に関するも
のである。 〔従来の技術〕 従来の電子黒板装置としては、例えば特開昭59−2120
70号公報等に開示されるものがある。 この電子黒板装置は、水性マーカ等により文字,図形
等の任意の画像を書込んで表示することが可能で、かつ
その書込んだ画像をイレーザ等により容易に消去するこ
とが可能な素材で形成された複数画面分の大きさを有す
る乳白色等のシート状の表示媒体と、画像を光学的に読
取つて所定の電気信号に光電変換する1次元イメージセ
ンサ等の光学読取手段と、画像情報を一時的に蓄えるメ
モリと、1次元記録素子を持つサーマルヘツド等を有す
るプリンタ等の記録手段と、これらを制御する制御部
と、情報入力用のキーを有する操作パネル等を具備して
おり、以下の動作が可能である。 すなわち、前記表示媒体は黒板(ホワイトボード)と
して機能し、従つて任意の画像を書込んでこれを表示す
ることができるものであるが、表示媒体に書込んだ画像
を用紙等に記録したい場合は、操作部パネルのキー押下
により記録及び記録枚数を指示すると、図示しない機能
により表示媒体が画面送りされるか、もしくは光学読取
手段が表示媒体に沿つて移動し、それと同時に前記画像
が光学読取手段により読取られ、この読取りに伴つて光
学読取手段から出力される電気信号が画像情報として一
担メモリに蓄えられる。 そして、このメモリに蓄えられた画像情報は制御部に
より読出されて記録部に送られ、これにより記録部はA4
版等の所定サイズの用紙等に前記画像を縮小記録して、
記録後用紙等を装置外へ排出する。 尚、この記録は前記のように指定された枚数だけ行わ
れる。 以上従来の電子黒板装置の一例について説明したが、
この他に改良形の電子黒板装置として、例えば特開昭60
−257295号公報に開示されるものがある。 この改良形の電子黒板装置は、前記表示媒体上に適当
な大きさの透明シートを設けたもので、この透明シート
と表示媒体との間に地図あるいは特殊なフオーマツト等
の原稿を挾込み、この原稿の画像に透明シート上から加
筆,修正を行つた後、前記と同様に読取,記録を行うこ
とができる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上述した従来の電子黒板装置は、いず
れのものも表示媒体上の画像を読取つて所定サイズの用
紙等に縮小記録するものであつて、逆の機能はなく、つ
まり所定サイズの用紙等に書込まれた画像を表示媒体上
に自動的に拡大して再現することはできず、従つてこの
ように小さな画像を表示媒体上に再現する場合、手書き
による書込みに頼らざるを得ないという問題があり、複
雑な画像を拡大して再現することも困難であるという問
題もあつた。 また、水性マーカ等により表示媒体に書込まれた画像
は用済み後消去する必要があり、この画像消去を自動的
に行う機構も種々提案されているが、この自動消去機構
は構造が複雑であるばかりでなく、完全に画像を消去す
ることができないという問題もあった。 更に、水性マーカ等により表示媒体に書込まれた画像
を消去する場合、そのインク粉が飛散するという問題が
あり、地図や特殊なフオーマツト等の原稿を表示媒体上
に取付けることができる場合でも、水性マーカ等による
加筆,修正が行われ、これらの画像はイレーザ等により
機械的に摺擦して消去しなければならないため、消去に
よつて生じるインク粉が飛散して装置周辺が汚れるとい
う問題もあつた。 本発明はこれらの問題を解決するためになされたもの
で、所定サイズの用紙等に書込まれた画像を表示媒体上
に自動的に拡大して再現することができると共に、複雑
な画像の再現も可能で、かつ手書きによる労力を減らす
ことができ、しかもインク粉による装置周辺の汚れを減
少あるいはなくすことが可能な電子黒板装置を実現する
ことを目的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 この目的を達成するため、本発明の電子黒板装置は、
加熱により画像の書込みが可能で、一定範囲の温度に保
温することにより書込まれた画像を保持することがで
き、かつ一定の温度に下げることにより前記画像の消去
が可能な熱可逆性発色特性を持つ表示媒体と、この表示
媒体に書込まれた画像を光学的に読み取ってそれに応じ
た電気信号による画像情報を出力する第1の光学読取手
段と、所定サイズの原稿に描かれた画像を光学的に読取
ってそれに応じた電気信号による画像情報を出力する第
2の光学読取手段と、前記第1の光学読取手段から出力
された画像情報または第2の光学読取手段から出力され
た画像情報を記憶する記憶手段と、前記第1の光学読取
手段から出力され、前記記憶手段に記憶された画像情報
に基づいて前記表示媒体に書込まれた画像と同一の画像
を所定サイズの用紙に縮小して記録する記録手段と、前
記第2の光学読取手段から出力され、前記記憶手段に記
憶された画像情報に基づいて前記原稿に描かれた画像と
同一の画像を前記表示媒体に拡大して書込む熱書込み手
段と、前記表示媒体の温度をコントロールして、前記表
示媒体に書込まれた画像の保持及び消去を行う温度コン
トロール手段と、前記第1の光学読取手段または第2の
光学読取手段の読取り動作、記録手段の記録動作、熱書
込み手段の書込み動作、温度コントロール手段による画
像の保持及び消去動作を指示するキーを有する操作パネ
ルと、この操作パネルのキーの指示内容に応じて前記第
1の光学読取手段または第2の光学読取手段の読取り動
作、記録手段の記録動作、熱書込み手段による拡大画像
の書込み動作、温度コントロール手段による画像の保持
及び消去動作を制御すると共に、前記第2の光学読取手
段により複数の原稿から読み取られた画像を前記熱書込
み手段により前記表示媒体の同一画面に書き込ませて画
像を合成するよう制御する制御部を具備したことを特徴
とする。 〔作用〕 このような構成を有する本発明は、表示媒体を熱可逆
性発色特性を持つ構造としているため、所定サイズの原
稿に描かれた画像を第2の光学読取手段で読取り、この
第2の光学読取手段から出力される画像情報を画像情報
を記憶手段に記憶し、この画像情報に基づいて熱書込手
段により表示媒体に前記原稿の画像を拡大して書込んで
表示することができると共に、熱書込手段によりに表示
媒体上の画像に加筆修正を加えることができる。 また、前記第2の光学読取手段により複数の原稿から
読み取られた画像を前記熱書込み手段により前記表示媒
体の同一画面に書き込ませて画像を合成することもでき
る。 そして、このように表示媒体に書き込まれた画像、加
筆修正画像、及び合成画像は、温度コントロール手段に
より表示媒体を一定範囲の温度に保温することにより保
持することができるので、これにより画像表示を行い、
またこれらの画像を記録する場合は、第1の光学読取手
段によって前記表示画像を読取り、この第1の光学読取
手段から出力される画像情報を画像情報を記憶手段に記
憶し、この画像情報に基づいて記録手段により所定サイ
ズの用紙等に縮小記録する。 更に、表示画像を消去する場合は、表示媒体を自然冷
却あるいは温度コントロール手段により強制冷却するこ
とで、表示媒体の温度をさげることにより自動的に画像
を消去させる。 これらの各手段の動作の指示は操作パネルのキー操作
により行われ、動作の制御は制御部により行われる。 従って、これによれば所定サイズの原稿に書込まれた
画像を表示媒体上に自動的に拡大して再現できると共
に、複雑な画像の再現も容易かつ正確に行うことが可能
になり、しかも手書きによる画像の書込みや、手作業に
よる画像の消去を減らしてその労力の負担を軽くするこ
とができる。 また、第2の光学読取手段により複数の原稿から読取
られた画像を前記熱書込み手段により表示媒体の同一画
面に書き込ませることができるので、画像の合成を容易
に行うことができると共に、この合成画像の再読取りも
できるので、最初の原稿から別の縮小原稿を新たに作成
できるほか、この新たに作成した原稿を第2の光学読取
手段で読取ることで合成画像の画像情報が得られるの
で、表示媒体の画像の消去と画像の合成を繰り返すこと
によって、表示媒体の画面数以上の画像の再現、表示が
可能になり、しかも、表示画像を熱書き込みする技術の
採用により機械的動作部が簡素化され、書き込み画像の
電気的なラスタ走査が可能になるので、高速な拡大表示
が可能になる。 また、第1の光学読取手段または第2の光学読取手段
から出力された画像情報を記憶する記憶手段を有してい
るので、読み取った画像を表示媒体に何度でも拡大表示
することが可能となり、従って記憶手段に記憶された画
像情報をフォーマットとして、拡大表示→画像の追加書
込み→消去→再拡大表示、のサイクルを何度でも繰り返
すことが可能になる。 更に、水性マーカ等の筆記具により画像を書込む表示
媒体を使用する電子黒板装置においては、自動消去機構
で画像を消去することは困難であり、そのため操作者が
イレーザ等で画像の消去を行わなければならないもので
あったが、本発明によれば、熱書込み手段や発熱ペンに
より表示媒体に書込まれた画像を操作パネルのキー操作
で温度コントロール手段により完全に消去することが可
能となり、これによりインク粉が生じることなく画像の
消去が可能になるだけでなく操作パネルの簡単なキー操
作により画像を完全に消去することができる。 〔実施例〕 以下図面を参照して実施例を説明する。 第1図は本発明による電子黒板装置の一実施例を示す
概略構成図で、図において1は複数画面分の大きさを有
するシート状の表示媒体である。 この表示媒体1は耐熱性を有する所定のシート材に熱
可逆性発色材料を塗布することにより形成されたもの
で、加熱により発色し、冷却により元の無発色の状態に
戻るという性質を有している。つまり、熱により画像を
書込むことが可能であり、そして書込んだ画像を一定の
温度で保温することにより保持することができ、更に冷
却することで前記画像の消去を行うことができる所謂熱
可逆性発色特性を持つ構造となつている。 2aと2bは一定の間隔をあけて平行に配置された支持軸
で、この両支持軸2a,2bに前記表示媒体1の両端が固定
されており、そして表示媒体1は支持軸2aと2bとの間で
1画面分だけ張設され、他の部分は巻取られていて、図
示しないモータにより支持軸2a,2bが同速度で同方向に
回転することにより画面送りされるようになつている。 3は読取書込ユニツトで、支持軸2a側の位置で表示媒
体1の表面と近接して対向するように配置されている。 この読取書込ユニツト3内には、表示媒体1の送り方
向と直交する方向つまり垂直方向に配置された螢光灯等
の線状の光源と、この光源によつて照射された表示媒体
1からの反射光を受光することにより該表示媒体1に書
込まれている画像を読取ると共にそれに応じて電気信号
を出力するつまり光電変換機能を持つイメージセンサ等
の第1の光学読取手段とを有する他、前記表示媒体1の
幅と同幅になるように垂直方向に並べられたサーマルヘ
ツド等の熱書込手段を備えている。 言い換えると、この読取書込ユニツト3は従来の電子
黒板装置において用いられている光源及び光学読取手段
に加えて、表示媒体1に画像を熱により書込むための発
熱素子から成る熱書込手段を設けた構造となつている。 4は記録読取ユニツトで、この記録読取ユニツト4内
にはサーマルヘツド等の記録ヘツドにより感熱紙等の用
紙に記録を行う記録手段あるいは電子写真法により普通
紙に記録を行う記録手段と、例えばこの記録手段で用い
られる用紙と同サイズでかつ手書き、印刷または複写に
より画像が描かれた原稿を照射する光源、及びこの光源
により照射された原稿からの反射光を受光することによ
り前記画像を読取つてそれに応じた電気信号を出力する
イメージセンサ等の第2の光学読取手段、更にこの第2
の光学読取手段を前記光源と共に原稿面に沿つて移動さ
せるための機構等が設けられている。 5は前記表示媒体1に手書きにより任意の画像を書込
むための発熱体を先端に設けた発熱ペン、6は前記表示
媒体1を必要に応じて保温したり冷却したりするための
温度コントロール機構で、この温度コントロール機構6
は表示媒体1の裏面と接するように支持軸2aと2bの間の
位置に配置されており、前記発熱ペン5で画像を書込む
際の筆圧を受ける役割も持つている。 7は画像が描かれている原稿、8は記録後の用紙であ
る。 尚、図示していないが、この他本実施例の装置では制
御部及び記憶手段としてのメモリ等が読取書込ユニツト
3または記録読取ユニツト4内に設けられている他、情
報入力用の各種のキー等を有する操作パネル等も具備さ
れている。 次に上述した構成の作用について説明する。 まず、手書きにより表示媒体1に任意の画像を書込む
場合について説明する。 この場合、発熱ペン5を手で持ち、その先端の発熱体
を表示媒体1の表面に押付けて、この発熱体を発熱させ
つつ任意の画像を表示媒体1に書込んで行く。 そして、画像を書込んだ後、表示を行う場合は図示し
ない操作パネルのキー押下により表示の指示を行うと、
温度コントロール機構6により表示媒体1が一定の温度
に加熱保温され、これにより前記画像が保持される。 一方、前記画像を複写記録する場合は、操作パネルの
キー押下により記録及び記録枚数の指示を行う。 これにより図示しないモータが駆動され、このモータ
により支持軸2a,2bが同時に所定の方向に回転して、表
示媒体1が支持軸2aに一定の速度で巻取られると同時
に、これと同速度で支持軸2bから繰出される。つまり、
表示媒体1の画面送りが行われる。 この表示媒体1の送りに伴つて読取書込ユニツト3内
に設けられている第1の光学読取手段により前記画像が
順次読取られると共に、それに応じて光電変換が行わ
れ、第1の光学読取手段から電気信号が出力されて、こ
の電気信号が画像情報として図示しないメモリに一担蓄
えられる。 そして、このメモリに蓄えられた画像情報は図示しな
い制御部により順次読出されて記録読取ユニツト4内に
設けられている記録手段に送られ、これにより記録手段
は前記表示媒体1に書込まれた画像と同一の画像をA4版
等の所定サイズの用紙に縮小記録し、記録後記録読取ユ
ニツト4外へ排出する。 この記録は指定された枚数だけ行われる。 ところで、前記のように画像の読取りを行うと、画像
が書込まれている画面は支持軸2aに巻取られることにな
るが、これを再び支持軸2a,2b間つまり温度コントロー
ル機構6上に戻す場合は、操作パネルのキー押下により
それを支持すればよく、これにより支持軸2a,2bが前記
の画面送りの場合と逆の方向に回転して、画像が書込ま
れている画面が支持軸2a,2b間に引出され、画像表示が
継続される。 また、前記画像を消去する場合は、操作パネルのキー
押下によりそれを指示すると、温度コントロール機構6
による表示媒体1への加熱保温が中止され、強制冷却あ
るいは自然冷却により表示媒体1が画像消去温度に下げ
られて、画像が自動的に消去される。 次に、表示媒体1に画像を自動書込みする場合につい
て説明する。 この場合、予じめ任意の画像例えば図示した“A"とい
う画像が手書き,印刷,または複写されているA4版等の
所定サイズの原稿7を記録読取ユニツト4にセツトし、
セツト後、操作パネルのキー押下により画像の書込みを
指示すると、まず記録読取ユニツト4内に設けられてい
る第2の光学読取手段が前記原稿面に沿つて移動し、こ
の移動に伴つて前記画像が順次読取られて光電変換さ
れ、これにより第2の光学読取手段から出力された電気
信号が画像情報としてメモリに一旦蓄えられ、ここから
読取書込ユニツト3内に設けられているサーマルヘツド
等の熱書込手段に送られる。 また、このとき図示しないモータにより支持軸2a,2b
が同方向に同速度で回転し、これにより表示媒体1の画
面の送りが行われる。 従つて、この表示媒体1の送りに伴つて前記熱書込手
段により原稿7の画像つまり“A"が拡大されて書込まれ
る。 このようにして原稿7の画像が表示媒体1に拡大して
再現することができるわけであるが、ここでこの画像に
加筆あるいは修正を行う場合、例えば図示したように
“B",“C"を加える場合、これらの画像を発熱ペン5に
より手書きする。 無論、前記“B",“C"という画像が描かれた別の原稿
を記録読取ユニツト4にセツトし、前記と同様の操作を
行うことで、表示媒体1に“A",“B",“C"の画像を合成
することも可能である。 これらの画像の記録を行う場合は、操作パネルのキー
押下により記録及び記録枚数を指示する。これにより前
述した手書きの場合と同様に画像の読取り、及び画像情
報に基づく記録が行われ、記録読取ユニツト4から合成
された“A",“B",“C"の画像が記録された用紙8が排出
される。 無論、この場合も指定された枚数だけ記録が行われ
る。 記録後、表示媒体1の画像の再表示、及び画像の消去
は、同じく手書きの場合と同様である。 以上、本発明による電子黒板装置の一実施例について
説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、必
要に応じて種々の変更が可能である。 例えば、上述した実施例では、第1の光学読取手段
と、熱書込手段とを1つの読取書込ユニツト3として構
成したが、この第1の光学読取手段と熱書込手段とを別
々に設けてその一方を支持軸2a側へ、また他方を支持軸
2b側にそれぞれ配置するようにしてもよい。 また、上述した実施例では表示媒体1の両端を2本の
支持軸2a,2bに取付けて、この支持軸2a,2bの一方で巻取
りを行い、他方で繰出しを行うことにより表示媒体1の
画面送りつまり走行を行うようにしているが、表示媒体
1をエンドレスベルト状に形成して複数本の走行用のロ
ーラに巻掛け、これらのローラを回転させることで画面
送りさせることも可能であり、また表示媒体1の送り方
向は図示した横方向に限らず、縦方向にすること、つま
り装置を縦形に構成することもできる。 また、上述したように表示媒体1を送るのではなく、
表示媒体1を固定とし、この表示媒体1に対して読取書
込ユニツト3をその表面に沿つて移動できるようにして
も画像の読取り、拡大再現等を行うことができる。 また、上述した実施例では記録手段と第2の光学読取
手段とを1つの記録読取ユニツト4として構成したが、
両者を別々に設けることも可能であり、かつ第2の光学
読取手段は上述したように原稿7に対して移動するので
はなく、この第2の光学読取手段は固定として、これに
対して原稿7を移動させて読取りを行うようにしてもよ
い。 更に、上述した実施例では第1の光学読取手段または
第2の光学読取手段から出力された電気信号を画像情報
として蓄えるメモリを有しているので、表示媒体1が複
数画面分の大きさに形成されていれば、各画面に連続し
て拡大画像を再現することも可能となる。 更にまた、本発明における第1の光学読取手段及び第
2の光学読取手段は1次元イメージセンサに限らず、画
像を光学的に読取つて電気信号に変換できるものであれ
ば、使用可能であり、また温度コントロール機構6もそ
の内部機構に限らず表示媒体1に対する温度を制御でき
るものであれば使用することができる。 このように本発明は各構成要素の構造及び配置を変更
できるが、この他にも例えば表示媒体1の表面に水性マ
ーカ等により画像の書込みが可能な透明フイルム等の層
を設けることにより、発熱ペン5や熱書込手段により表
示媒体1に書込まれた画像と水性マーカにより書込まれ
た画像を合成して表示,縮小記録することも考えられ
る。 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明による電子黒板装置は、加
熱により画像の書込みが可能で、一定範囲の温度に保温
することにより書込まれた画像を保持することができ、
かつ一定の温度に下げることにより前記画像の消去が可
能な熱可逆性発色特性を持つ表示媒体と、この表示媒体
に書込まれた画像を光学的に読み取ってそれに応じた電
気信号による画像情報を出力する第1の光学読取手段
と、所定サイズの原稿に描かれた画像を光学的に読取っ
てそれに応じた電気信号による画像情報を出力する第2
の光学読取手段と、前記第1の光学読取手段から出力さ
れた画像情報または第2の光学読取手段から出力された
画像情報を記憶する記憶手段と、前記第1の光学読取手
段から出力され、前記記憶手段に記憶された画像情報に
基づいて前記表示媒体に書込まれた画像と同一の画像を
所定サイズの用紙に縮小して記録する記録手段と、前記
第2の光学読取手段から出力され、前記記憶手段に記憶
された画像情報に基づいて前記原稿に描かれた画像と同
一の画像を前記表示媒体に拡大して書込む熱書込み手段
と、前記表示媒体の温度をコントロールして、前記表示
媒体に書込まれた画像の保持及び消去を行う温度コント
ロール手段と、前記第1の光学読取手段または第2の光
学読取手段の読取り動作、記録手段の記録動作、熱書込
み手段の書込み動作、温度コントロール手段による画像
の保持及び消去動作を指示するキーを有する操作パネル
と、この操作パネルのキーの指示内容に応じて前記第1
の光学読取手段または第2の光学読取手段の読取り動
作、記録手段の記録動作、熱書込み手段による拡大画像
の書込み動作、温度コントロール手段による画像の保持
及び消去動作を制御すると共に、前記第2の光学読取手
段により複数の原稿から読み取られた画像を前記熱書込
み手段により前記表示媒体の同一画面に書き込ませて画
像を合成するよう制御する制御部を具備した構成として
いる。 従って、これによれば所定サイズの原稿に書込まれた
画像を表示媒体上に自動的に拡大して再現できると共
に、複雑な画像の再現も容易かつ正確に行うことが可能
になり、しかも手書きによる画像の書込みや、手作業に
よる画像の消去を減らしてその労力の負担を軽くするこ
とができるという効果が得られる。 また、第2の光学読取手段により複数の原稿から読取
られた画像を前記熱書込み手段により表示媒体の同一画
面に書き込ませることができるので、画像の合成を容易
に行うことができると共に、この合成画像の再読取りも
できるので、最初の原稿から別の縮小原稿を新たに作成
できるほか、この新たに作成した原稿を第2の光学読取
手段で読取ることで合成画像の画像情報が得られるの
で、表示媒体の画像の消去と画像の合成を繰り返すこと
により、表示媒体の画面数以上の画像の再現、表示が可
能になるという効果も得られ、しかも、表示画像を熱書
き込みする技術の採用により機械的動作部が簡素化さ
れ、書き込み画像の電気的なラスタ走査が可能になるの
で、高速な拡大表示が可能になるという効果も得られ
る。 また、第1の光学読取手段または第2の光学読取手段
から出力された画像情報を記憶する記憶手段を有してい
るので、読み取った画像を表示媒体に何度でも拡大表示
することが可能となり、従って記憶手段に記憶された画
像情報をフォーマットとして、拡大表示→画像の追加書
込み→消去→再拡大表示、のサイクルを何度でも繰り返
すことが可能になるという効果も得られる。 更に、水性マーカ等の筆記具により画像を書込む表示
媒体を使用する電子黒板装置においては、自動消去機構
で画像を消去することは困難であり、そのため操作者が
イレーザ等で画像の消去を行わなければならないもので
あったが、本発明によれば、熱書込み手段や発熱ペンに
より表示媒体に書込まれた画像を操作パネルのキー操作
で温度コントロール手段により完全に消去することが可
能となり、これによりインク粉が生じることなく画像の
消去が可能になるだけでなく操作パネルの簡単なキー操
作により画像を完全に消去することができるという効果
も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による電子黒板装置の一実施例を示す概
略斜視図である。 1:表示媒体、3:読取書込ユニツト、4:記録読取ユニツ
ト、5:発熱ペン、6:温度コントロール機構、7:原稿、8:
用紙
略斜視図である。 1:表示媒体、3:読取書込ユニツト、4:記録読取ユニツ
ト、5:発熱ペン、6:温度コントロール機構、7:原稿、8:
用紙
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.加熱により画像の書込みが可能で、一定範囲の温度
に保温することにより書込まれた画像を保持することが
でき、かつ一定の温度に下げることにより前記画像の消
去が可能な熱可逆性発色特性を持つ表示媒体と、 この表示媒体に書込まれた画像を光学的に読み取ってそ
れに応じた電気信号による画像情報を出力する第1の光
学読取手段と、 所定サイズの原稿に描かれた画像を光学的に読取ってそ
れに応じた電気信号による画像情報を出力する第2の光
学読取手段と、 前記第1の光学読取手段から出力された画像情報または
第2の光学読取手段から出力された画像情報を記憶する
記憶手段と、 前記第1の光学読取手段から出力され、前記記憶手段に
記憶された画像情報に基づいて前記表示媒体に書込まれ
た画像と同一の画像を所定サイズの用紙に縮小して記録
する記録手段と、 前記第2の光学読取手段から出力され、前記記憶手段に
記憶された画像情報に基づいて前記原稿に描かれた画像
と同一の画像を前記表示媒体に拡大して書込む熱書込み
手段と、 前記表示媒体の温度をコントロールして、前記表示媒体
に書込まれた画像の保持及び消去を行う温度コントロー
ル手段と、 前記第1の光学読取手段または第2の光学読取手段の読
取り動作、記録手段の記録動作、熱書込み手段の書込み
動作、温度コントロール手段による画像の保持及び消去
動作を指示するキーを有する操作パネルと、 この操作パネルのキーの指示内容に応じて前記第1の光
学読取手段または第2の光学読取手段の読取り動作、記
録手段の記録動作、熱書込み手段による拡大画像の書込
み動作、温度コントロール手段による画像の保持及び消
去動作を制御すると共に、前記第2の光学読取手段によ
り複数の原稿から読み取られた画像を前記熱書込み手段
により前記表示媒体の同一画面に書き込ませて画像を合
成するよう制御する制御部を具備したことを特徴とする
電子黒板装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61151605A JP2750428B2 (ja) | 1986-06-30 | 1986-06-30 | 電子黒板装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61151605A JP2750428B2 (ja) | 1986-06-30 | 1986-06-30 | 電子黒板装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS639266A JPS639266A (ja) | 1988-01-14 |
JP2750428B2 true JP2750428B2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=15522183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61151605A Expired - Lifetime JP2750428B2 (ja) | 1986-06-30 | 1986-06-30 | 電子黒板装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2750428B2 (ja) |
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JP2571115Y2 (ja) * | 1992-04-24 | 1998-05-13 | パイロットインキ株式会社 | 熱変色性被筆記体 |
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Family Cites Families (4)
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JPS60128769A (ja) * | 1983-12-16 | 1985-07-09 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 通信会議装置 |
JPS60182193A (ja) * | 1984-02-29 | 1985-09-17 | 株式会社日立製作所 | 蒸気回収装置 |
JPS60263557A (ja) * | 1984-06-11 | 1985-12-27 | Oki Electric Ind Co Ltd | 自動筆記入力付電子黒板装置 |
-
1986
- 1986-06-30 JP JP61151605A patent/JP2750428B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS639266A (ja) | 1988-01-14 |
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