JP2748651B2 - 灯芯式石油燃焼装置 - Google Patents

灯芯式石油燃焼装置

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JP2748651B2 JP12713690A JP12713690A JP2748651B2 JP 2748651 B2 JP2748651 B2 JP 2748651B2 JP 12713690 A JP12713690 A JP 12713690A JP 12713690 A JP12713690 A JP 12713690A JP 2748651 B2 JP2748651 B2 JP 2748651B2
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武彦 重岡
昇 葛城
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はポータブル石油ストーブ等の灯芯式石油燃焼
装置に関するものである。
従来の技術 従来の灯芯式石油燃焼装置は、第3図に示すようにタ
ンク10から燃料を吸い上げ気化する灯芯11と、前記灯芯
11を挟間し上下動自在に保持する芯内・外筒12,13と、
前記芯内・外筒12,13の上端火皿部に載置した複数の気
孔を有する内・外炎筒14,15と、前記内・外炎筒14,15を
覆う如く配設した外筒16からなっている。そして灯芯11
を内・外炎筒14,15間に臨ませた状態で点火手段(図示
せず)で点火すると、その熱によって気化は徐々に増し
燃焼を開始する。燃焼は主に内・外炎筒14,15の複数の
気孔で行われ、その気孔燃焼の熱を灯芯11にフィードバ
ックし、灯芯11より燃料を気化しその気孔燃焼に応じた
気化量を保って燃焼を持続する。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の構成では以下に述べるよう
な課題があった。すなわち燃焼を長時間持続すると、あ
るいは燃料に不純物が混入していたり、または燃料自身
が紫外線などにより酸化し変質していた場合には、短時
間の燃焼でも、徐々に灯芯11の表面にタールが生成し始
める。そしてそれが進行すると、タールが付着して灯芯
11と芯内・外筒12,13の間の摺動部に入り込み上下動不
能となる首つり現象を生じ、その状態で風などによって
逆火し気化部近傍が過熱して異常燃焼を開始しても芯上
下動が出来ないため、消火できず非常に危険になるとい
った問題があった。
また、芯上下不良になりにくくするために灯芯11と芯
内・外筒12,13の隙間を大きくすると、灯芯を下げる消
火時などタンク10内に燃焼部の火炎が引き込まれ、タン
ク10内で逆火燃焼する等の問題もあった。そのため、灯
芯11の側面に柔らかい閉塞布を配設し芯内・外筒12,13
との隙間を少なくすると、その閉塞布タール生成して芯
内・外筒12,13に固着して逆に首つり易くなるという問
題があった。
本発明は上記課題を解消するもので、首つり時に異常
燃焼しても自己消火して安全性を確保できるようにする
ことを目的としている。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明の灯芯式石油燃焼装
置は、灯芯の吸い上げ部は熱で溶融しやすい樹脂繊維で
構成するとともに、灯芯の気化部にはその内・外表面の
両面あるいは片面に金属箔等の伝熱板を設けた構成とし
てある。
作用 本発明は上記した構成により、気化部が異常過熱する
と吸い上げ部が溶融し気化部への燃料供給を停止させ自
己消火するようになる。
実施例 以下、本発明の一実施例について第1図を用いて説明
する。第1図において1は液体燃料2を保有するタンク
で、上記液体燃料2は円筒状の灯芯3で吸い上げ気化さ
れて燃焼に使用される。この灯芯3は、タンク1に立設
した芯内・外筒4,5間に挟間され上下動自在に保持され
ている。そして灯芯3は、熱で溶融するポリプロピレン
樹脂等で形成した吸い上げ部3Aと、吸い上げ部3aからの
燃料を気化させる気化部3Bと、その上端の気化表面を残
し気化部3Bの表面を覆い芯内・外筒4,5に接し摺動部と
なるステンレスの金属箔等からなる伝熱板3C,3Dからな
る。また、その吸い上げ部3Bの下端をタンク内の液体燃
料2に浸し、また気化部3Bの上端を燃焼部Eに臨まして
いる。上記芯内・外筒4,5の上端火皿部には複数の気孔
を有する内・外炎筒6,7が載置されていて、その内・外
炎筒6,7の空間で上記燃焼部Eを形成する。8は上記内
・外炎筒6,7を覆う如く配設した外筒で、内・外炎筒6,7
とでバーナ部を形成している。
上記した構成において動作を説明すると、灯芯3の気
化部3Bの上端を燃焼部Eに突出した状態で点火手段(図
示せず)で点火すると、その熱により気化は開始し徐々
にまして、通常燃焼に移行してゆく。燃焼は主に燃焼部
Eの内・外炎筒6,7の複数の気孔で行われる気孔燃焼
で、その気孔燃焼によって生じる熱を液体燃料2を含浸
した灯芯3へフィードバックし、灯芯3上端の気化部3B
の気化表面より液体燃料2を気化し、その気孔燃焼に応
じた気化量を保って燃焼を継続する。
この様な状態で燃焼を長時間継続すると、あるいは液
体燃料2に不純物が混入していたり、または液体燃料2
が日光によって変質していた場合、徐々に灯芯3の表面
にタールが生成し始め、ついには首つり現象を引き起こ
すことになる。
しかしながら、例えば首つりして芯上下動不能になっ
た場合に風などによって逆火と気化部3B近傍が過熱して
異常燃焼を開始しても、灯芯3の伝熱板3C,3Dがその上
端の気化表面を残し気化部3Bの表面を覆っていて、燃焼
部Eの熱を下方に伝熱することになる。したがって、樹
脂繊維で構成してある吸い上げ部3Aが熱で溶融して毛細
管現象がなくなり、液体燃料2を吸い上げなくなって、
自己消火するようになり、安全性が保てる。
なお、本発明では伝熱板3C,3Dを灯芯3の気化部3Bの
内・外両面に配設したが、これはタール生成しやすい片
側だけでもよい。
また、第2図の如く伝熱板3Cの外周に芯外筒5との間
の隙間を塞ぐ柔らかい閉塞布9を取り付けておけば、気
化部3Bと閉塞布9を伝熱板で隔絶することになるので、
閉塞布9にタールが生成されずに、固定タンク1と燃焼
部Eとが隔絶でき、よりいっそう安全性が確保できるよ
うになる。
また、伝熱板3C,3Dは気化部3Bの表面のみにとどめて
おけば、空焼き時に気化部3bの熱が吸い上げ部3Aに伝わ
ってこれが溶けるようなことがなく、安心して空焼きで
きる。なお、異常過熱時に熱伝導で吸い上げ部3Aが溶け
て空焼き時に溶けないのは空焼き時の熱量が異常過熱時
に比べ十分に少ないからである。
発明の効果 以上のように本発明によれば、灯芯の吸い上げ部は熱
で溶融しやすい樹脂繊維で構成するとともに、灯芯気化
部の内・外表面の両面あるいは片面に金属箔等の伝熱板
を設けているので、気化部が異常過熱すると吸い上げ部
が溶融して気化部への燃料供給を停止させ自己消火す
る。したがって、長期に渡って最終的な安全性が確保で
き、その効果は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における灯芯式石油燃焼装置
の要部断面図、第2図は他の一実施例の灯芯燃焼装置の
要部断面図、第3図は従来の実施例の灯芯式石油燃焼装
置の要部断面図である。 1……タンク、3……灯芯、3A……灯芯の吸い上げ部、
3B……灯芯の気化部、3C……灯芯の伝熱板、4……芯内
筒、5……芯外筒、6……内炎筒、7……外炎筒、9…
…閉塞布。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タンクからの燃料を吸い上げ気化する灯芯
    と、上記灯芯を上下動自在に保持する芯内・外筒と、上
    記芯内・外筒の上端火皿部に載置した複数の気孔を有す
    る内・外炎筒と、上記内・外炎筒覆う如く配設した外筒
    とを備え、上記灯芯の吸い上げ部は熱で溶融しやすい樹
    脂繊維で構成するとともに、灯芯気化部の内・外表面の
    両面あるいは片面に金属箔等からなる伝熱板を設けてな
    る灯芯式石油燃焼装置。
  2. 【請求項2】上記灯芯の伝熱板外周に芯内・外筒との間
    の隙間を塞ぐように柔らかい閉塞布を配設してなる請求
    項(1)記載の灯芯式石油燃焼装置。
JP12713690A 1990-05-17 1990-05-17 灯芯式石油燃焼装置 Expired - Lifetime JP2748651B2 (ja)

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