JP2748631B2 - アルキル置換芳香族炭化水素の製造方法 - Google Patents
アルキル置換芳香族炭化水素の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はアルキル置換芳香族炭化水素の製造方法に関
し、詳しくは特定の温度下でアルミナ、アルカリ土類金
属化合物およびアルカリ金属水素化物から調製した固体
塩基の存在下に、側鎖のα位に水素原子を有する芳香族
炭化水素とオレフィンとを反応させてα位をアルキル化
せしめることによるアルキル置換芳香族炭化水素の製造
方法に関するものである。
し、詳しくは特定の温度下でアルミナ、アルカリ土類金
属化合物およびアルカリ金属水素化物から調製した固体
塩基の存在下に、側鎖のα位に水素原子を有する芳香族
炭化水素とオレフィンとを反応させてα位をアルキル化
せしめることによるアルキル置換芳香族炭化水素の製造
方法に関するものである。
<従来の技術> アルキル置換芳香族炭化水素は農・医薬品、化成品等
ファインケミカルズの中間原料として有用であり、塩基
触媒の存在下に側鎖のα位に水素を有する芳香族炭化水
素とオレフィンとを反応させることにより得られる。
ファインケミカルズの中間原料として有用であり、塩基
触媒の存在下に側鎖のα位に水素を有する芳香族炭化水
素とオレフィンとを反応させることにより得られる。
例えば、触媒として金属ナトリウムとクロロトルエン
からなる触媒を用いる方法、金属ナトリウムを炭酸カリ
ウムに担持した触媒を用いる方法等が知られている(J.
Am.Chem.Soc.,78,4316(1956)、英国特許第1269280
号、特開昭61−53229号公報)。
からなる触媒を用いる方法、金属ナトリウムを炭酸カリ
ウムに担持した触媒を用いる方法等が知られている(J.
Am.Chem.Soc.,78,4316(1956)、英国特許第1269280
号、特開昭61−53229号公報)。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、上記のような触媒を用いた場合、触媒
活性が充分ではなく、生成するアルキル置換芳香族炭化
水素の触媒当たりの収量が低いという問題、触媒と生成
物の分離が煩雑であるという問題、更には触媒が大気中
の空気、水分と接した場合に失活し易くまた発火の危険
を伴うという問題等があった。
活性が充分ではなく、生成するアルキル置換芳香族炭化
水素の触媒当たりの収量が低いという問題、触媒と生成
物の分離が煩雑であるという問題、更には触媒が大気中
の空気、水分と接した場合に失活し易くまた発火の危険
を伴うという問題等があった。
<課題を解決するための手段> 本発明者らは芳香族炭化水素のα位のアルキル化によ
るアルキル置換芳香族炭化水素の優れた製造方法を開発
すべく、アルキル化触媒について鋭意検討を重ねた結
果、アルミナ、アルカリ土類金属化合物およびアルカリ
金属水素化物を加熱処理して得られる特定の固体塩基
が、著しく高いアルキル化活性を示し、少ない触媒量で
効率良く目的とするアルキル置換芳香族炭化水素を生成
せしめ、しかも反応生成物との分離も容易であり、その
うえ触媒の調製、取扱も極めて容易であることを見出す
とともに、更に種々の検討を加えて本発明を完成した。
るアルキル置換芳香族炭化水素の優れた製造方法を開発
すべく、アルキル化触媒について鋭意検討を重ねた結
果、アルミナ、アルカリ土類金属化合物およびアルカリ
金属水素化物を加熱処理して得られる特定の固体塩基
が、著しく高いアルキル化活性を示し、少ない触媒量で
効率良く目的とするアルキル置換芳香族炭化水素を生成
せしめ、しかも反応生成物との分離も容易であり、その
うえ触媒の調製、取扱も極めて容易であることを見出す
とともに、更に種々の検討を加えて本発明を完成した。
すなわち本発明は、側鎖のα位に水素原子を有する芳
香族炭化水素をオレフィンでアルキル化して、アルキル
置換芳香族炭化水素を製造するに当たり、触媒として、
200〜800℃の温度下で、アルミナにアルカリ土類金属化
合物、次いで不活性ガス雰囲気中、アルカリ金属水素化
物を作用せしめてなる固体塩基を用いることを特徴とす
る工業的に優れたアルキル置換芳香族炭化水素の製造方
法を提供するものである。
香族炭化水素をオレフィンでアルキル化して、アルキル
置換芳香族炭化水素を製造するに当たり、触媒として、
200〜800℃の温度下で、アルミナにアルカリ土類金属化
合物、次いで不活性ガス雰囲気中、アルカリ金属水素化
物を作用せしめてなる固体塩基を用いることを特徴とす
る工業的に優れたアルキル置換芳香族炭化水素の製造方
法を提供するものである。
本発明はアルミナ、アルカリ土類金属化合物およびア
ルカリ金属水素化物を特定温度下で加熱処理してなる固
体塩基を用いることを特徴とするものであるが、アルミ
ナとしてはα−アルミナ以外の種々の形態のものが使用
し得、例えばγ−、χ−、ρ−型等のアルミナが挙げら
れる。アルミナは表面積の大きなものが好ましく用いら
れる。
ルカリ金属水素化物を特定温度下で加熱処理してなる固
体塩基を用いることを特徴とするものであるが、アルミ
ナとしてはα−アルミナ以外の種々の形態のものが使用
し得、例えばγ−、χ−、ρ−型等のアルミナが挙げら
れる。アルミナは表面積の大きなものが好ましく用いら
れる。
固体塩基を調製するに当たっては、先ずアルミナにア
ルカリ土類金属化合物を、次いで窒素、ヘリウム、アル
ゴン等の不活性ガス雰囲気中でアルカリ金属水素化物を
作用させるのが好ましい。
ルカリ土類金属化合物を、次いで窒素、ヘリウム、アル
ゴン等の不活性ガス雰囲気中でアルカリ金属水素化物を
作用させるのが好ましい。
アルカリ土類金属化合物としては、例えば周期律表第
II族元素の酸化物、水酸化物、アルコキサイド、酢酸塩
等が挙げられるが、好ましくはマグネシウム、カルシウ
ム、バリウム等の酸化物、水酸化物、酢酸塩である。ア
ルカリ土類金属化合物は2種以上用いることもできる。
使用量はアルミナに対し、通常5乃至50wt%である。
II族元素の酸化物、水酸化物、アルコキサイド、酢酸塩
等が挙げられるが、好ましくはマグネシウム、カルシウ
ム、バリウム等の酸化物、水酸化物、酢酸塩である。ア
ルカリ土類金属化合物は2種以上用いることもできる。
使用量はアルミナに対し、通常5乃至50wt%である。
アルカリ土類金属化合物は通常、水、有機溶媒等の溶
液または微粒化分散せしめた懸濁液等として用いられ
る。アルミナに作用せしめるに当たっては、該溶液また
は懸濁液を所定温度下で撹拌されたアルミナに加えても
良いし、該溶液または懸濁液を用いて、アルミナに予め
アルカリ土類金属化合物を担持させた後、加熱作用せし
めても良い。あるいは、アルカリ土類金属化合物とアル
ミナを所定温度下で混合撹拌してもよい。
液または微粒化分散せしめた懸濁液等として用いられ
る。アルミナに作用せしめるに当たっては、該溶液また
は懸濁液を所定温度下で撹拌されたアルミナに加えても
良いし、該溶液または懸濁液を用いて、アルミナに予め
アルカリ土類金属化合物を担持させた後、加熱作用せし
めても良い。あるいは、アルカリ土類金属化合物とアル
ミナを所定温度下で混合撹拌してもよい。
またアルカリ金属水素化物としては周期律表第I族の
リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム等のアル
カリ金属の水素化物が用いられ、好ましくはナトリウム
水素化物、カリウム水素化物もしくはこれ等の混合物、
更に好ましくはカリウム水素化物が用いられる。アルカ
リ金属水素化物の使用量はアルミナに対して通常2乃至
15wt%である。
リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム等のアル
カリ金属の水素化物が用いられ、好ましくはナトリウム
水素化物、カリウム水素化物もしくはこれ等の混合物、
更に好ましくはカリウム水素化物が用いられる。アルカ
リ金属水素化物の使用量はアルミナに対して通常2乃至
15wt%である。
触媒調製温度は重要であり、通常200乃至800℃、好ま
しくはアルミナとアルカリ土類金属化合物とを作用せし
める温度は250乃至600℃であり、アルカリ金属水素化物
を作用せしめる温度は200乃至450℃である。
しくはアルミナとアルカリ土類金属化合物とを作用せし
める温度は250乃至600℃であり、アルカリ金属水素化物
を作用せしめる温度は200乃至450℃である。
加熱時間は、選定する温度条件にもよるが、アルカリ
土類金属化合物を作用せしめる工程は通常0.5乃至10時
間で充分であり、アルカリ金属水素化物を作用せしめる
工程は通常10乃至300分である。
土類金属化合物を作用せしめる工程は通常0.5乃至10時
間で充分であり、アルカリ金属水素化物を作用せしめる
工程は通常10乃至300分である。
かくして、高活性なうえに流動性、操作性が良好な固
体塩基を容易に得ることができる。
体塩基を容易に得ることができる。
本発明はかかる固体塩基を用いて、側鎖のα位に水素
を有する芳香族炭化水素とオレフィンとを反応させるも
のであるが、該芳香族炭化水素としては通常、単環芳香
族炭化水素の他、縮合多環芳香族炭化水素が用いられ
る。これらは側鎖が結合して環を形成していても良い。
を有する芳香族炭化水素とオレフィンとを反応させるも
のであるが、該芳香族炭化水素としては通常、単環芳香
族炭化水素の他、縮合多環芳香族炭化水素が用いられ
る。これらは側鎖が結合して環を形成していても良い。
例えばトルエン、エチルベンゼン、イソプロピルベン
ゼン、n−プロピルベンゼン、n−ブチルベンゼン、se
c−ブチルベンゼン、イソブチルベンゼン、キシレン、
シメン、ジイソプロピルベンゼン、メチルナフタレン、
テトラヒドロナフタレン、インダン等が例示できる。ト
ルエン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼンが好ま
しく使用される。
ゼン、n−プロピルベンゼン、n−ブチルベンゼン、se
c−ブチルベンゼン、イソブチルベンゼン、キシレン、
シメン、ジイソプロピルベンゼン、メチルナフタレン、
テトラヒドロナフタレン、インダン等が例示できる。ト
ルエン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼンが好ま
しく使用される。
またオレフィンとしては炭素数が2〜20のオレフィン
が通常用いられ、直鎖のもの、分岐のものいずれでも良
い。また二重結合が末端、内部いずれにあっても使用で
きる。末端オレフィンが好ましく用いられる。
が通常用いられ、直鎖のもの、分岐のものいずれでも良
い。また二重結合が末端、内部いずれにあっても使用で
きる。末端オレフィンが好ましく用いられる。
これらの具体化合物としては、例えばエチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレン、1−
ペンテン、2−ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセ
ン、3−ヘキセン、1−ヘプテン、2−ヘプテン、3−
ヘプテン、オクテン、ノネン、3−メチル−1−ブテ
ン、2−メチル−2−ブテン、3−メチル−1−ペンテ
ン、3−メチル−2−ペンテン等が挙げられる。
ピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレン、1−
ペンテン、2−ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセ
ン、3−ヘキセン、1−ヘプテン、2−ヘプテン、3−
ヘプテン、オクテン、ノネン、3−メチル−1−ブテ
ン、2−メチル−2−ブテン、3−メチル−1−ペンテ
ン、3−メチル−2−ペンテン等が挙げられる。
エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテンが好
ましく使用される。
ましく使用される。
アルキル化反応を実施するに当たっては、バッチ方
式、流動床、固定床を用いた流通方式いずれも採用でき
る。
式、流動床、固定床を用いた流通方式いずれも採用でき
る。
反応温度は通常0乃至300℃、好ましくは20乃至200℃
であり、反応圧力は、通常、大気圧乃至200kg/cm2、好
ましくは2乃至100kg/cm2である。
であり、反応圧力は、通常、大気圧乃至200kg/cm2、好
ましくは2乃至100kg/cm2である。
また芳香族炭化水素に対するオレフィンのモル比は通
常0.1乃至10、好ましくは0.2乃至5である。
常0.1乃至10、好ましくは0.2乃至5である。
バッチ方式における触媒の使用量は通常、使用する芳
香族炭化水素の0.01乃至20wt%、好ましくは0.05乃至5w
t%であり、反応は通常0.5乃至50時間、好ましくは1乃
至25時間である。また流通反応における芳香族炭化水素
とオレフィンの合計の供給速度はLHSVで通常0.1乃至100
0h-1好ましくは0.5乃至500h-1が採用される。
香族炭化水素の0.01乃至20wt%、好ましくは0.05乃至5w
t%であり、反応は通常0.5乃至50時間、好ましくは1乃
至25時間である。また流通反応における芳香族炭化水素
とオレフィンの合計の供給速度はLHSVで通常0.1乃至100
0h-1好ましくは0.5乃至500h-1が採用される。
<発明の効果> かくして、アルキル置換芳香族炭化水素が生成する
が、本発明によれば少ない触媒量で、しかも緩和な条件
下でも、極めて効率良く目的とするアルキル置換芳香族
炭化水素を製造し得る。
が、本発明によれば少ない触媒量で、しかも緩和な条件
下でも、極めて効率良く目的とするアルキル置換芳香族
炭化水素を製造し得る。
加えて、触媒の調製、取扱のみならず反応後の後処理
も極めて容易であるので、本発明方法はこの点でも有利
である。
も極めて容易であるので、本発明方法はこの点でも有利
である。
<実施例> 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではな
い。
が、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではな
い。
触媒調製例 (固体塩基A) 42〜200メッシュに揃えた活性アルミナ(住友化学工
業(株)製NKHD−24)26.5gを、酸化マグネシウム2.5g
と水50gより調製した懸濁液に加え、次いでこれを約70
℃減圧下ロータリーエバポレーターを用いて蒸発乾燥す
る。これを窒素雰囲気下500℃で1.5時間撹拌した。
業(株)製NKHD−24)26.5gを、酸化マグネシウム2.5g
と水50gより調製した懸濁液に加え、次いでこれを約70
℃減圧下ロータリーエバポレーターを用いて蒸発乾燥す
る。これを窒素雰囲気下500℃で1.5時間撹拌した。
次いで、360℃に冷却した後、水素化カリウム2.71gを
加えて、同温度で0.4時間撹拌した。これを室温まで放
冷して25.0gの固体塩基Aを得た。
加えて、同温度で0.4時間撹拌した。これを室温まで放
冷して25.0gの固体塩基Aを得た。
(固体塩基B) 固体塩基Aと同じ活性アルミナ17.25gを用いた。ま
た、固体塩基Aにおいて、酸化マグネシウムを用いる代
わりに水酸化マグネシウム1.73gを用い、水素化カリウ
ム1.71gを用いる以外は固体塩基Aの調製例に準拠して
実施して固体塩基Bを得た。
た、固体塩基Aにおいて、酸化マグネシウムを用いる代
わりに水酸化マグネシウム1.73gを用い、水素化カリウ
ム1.71gを用いる以外は固体塩基Aの調製例に準拠して
実施して固体塩基Bを得た。
(固体塩基C) 固体塩基Aと同じアルミナ26.5gと酢酸マグネシウム
4水塩14.0gを混合し、空気気流中、470℃で5時間撹拌
した。次に、窒素雰囲気下360℃で水素化カリウム2.40g
を加えて、同温度で0.4時間撹拌した。これを室温まで
放冷して固体塩基Cを得た。
4水塩14.0gを混合し、空気気流中、470℃で5時間撹拌
した。次に、窒素雰囲気下360℃で水素化カリウム2.40g
を加えて、同温度で0.4時間撹拌した。これを室温まで
放冷して固体塩基Cを得た。
(固体塩基D) 固体塩基Aにおいて、水素化カリウムを加える前の温
度を500℃から360℃に変え、水素化カリウム2.74gを用
いる以外は固体塩基Aの調製例に準拠して実施して固体
塩基Dを得た。
度を500℃から360℃に変え、水素化カリウム2.74gを用
いる以外は固体塩基Aの調製例に準拠して実施して固体
塩基Dを得た。
(固体塩基E) 固体塩基Aにおいて、水素化カリウムを加える前の温
度を500℃から700℃に変え、水素化カリウム3.12gを用
いる以外は固体塩基Aの調製例に準拠して実施して固体
塩基Eを得た。
度を500℃から700℃に変え、水素化カリウム3.12gを用
いる以外は固体塩基Aの調製例に準拠して実施して固体
塩基Eを得た。
(固体塩基F) 固体塩基Aにおいて、酸化マグネシウムを用いる代わ
りに水酸化カルシウム2.50gを用い、水素化カリウム2.4
5gを用いる以外は固体塩基Aの調製例に準拠して実施し
て固体塩基Fを得た。
りに水酸化カルシウム2.50gを用い、水素化カリウム2.4
5gを用いる以外は固体塩基Aの調製例に準拠して実施し
て固体塩基Fを得た。
(固体塩基G) 固体塩基Aにおいて、酸化マグネシウムを用いる代わ
りに水酸化バリウム8水塩4.60gを用い、水素化カリウ
ム2.57gを用いる以外は固体塩基Aの調製例に準拠して
実施して固体塩基Gを得た。
りに水酸化バリウム8水塩4.60gを用い、水素化カリウ
ム2.57gを用いる以外は固体塩基Aの調製例に準拠して
実施して固体塩基Gを得た。
(固体塩基H) 固体塩基Aと同様に、アルミナ26.5gと酸化マグネシ
ウム2.5gの懸濁液を蒸発乾燥した。次いで、これを石英
ガラス管に入れ、窒素気流中、1000℃で1.5時間焼成し
た。次に、窒素雰囲気下360℃で水素化カリウム3.09gを
加えて、同温度で0.4時間撹拌した。これを室温まで放
冷して固体塩基Hを得た。
ウム2.5gの懸濁液を蒸発乾燥した。次いで、これを石英
ガラス管に入れ、窒素気流中、1000℃で1.5時間焼成し
た。次に、窒素雰囲気下360℃で水素化カリウム3.09gを
加えて、同温度で0.4時間撹拌した。これを室温まで放
冷して固体塩基Hを得た。
(固体塩基I) 固体塩基Aにおいて、水素化カリウム2.46gを用いる
以外は固体塩基Aの調製例に準拠して実施して固体塩基
Iを得た。
以外は固体塩基Aの調製例に準拠して実施して固体塩基
Iを得た。
実施例1 電磁撹拌器付600mlオートクレーブに窒素雰囲気下、
固体塩基A0.38g、イソプロピルベンゼン(クメン)240g
を入れ、1000r.p.m.撹拌下に100℃に昇温後、同温度で
エチレンガスを10kg/cm2・Gで供給しながら1時間反応
を行った。
固体塩基A0.38g、イソプロピルベンゼン(クメン)240g
を入れ、1000r.p.m.撹拌下に100℃に昇温後、同温度で
エチレンガスを10kg/cm2・Gで供給しながら1時間反応
を行った。
反応後オートクレーブを冷却し、触媒を濾別した後、
反応液をガスクロマトグラフィーで分析した。反応結果
を表1に示した。
反応液をガスクロマトグラフィーで分析した。反応結果
を表1に示した。
実施例2〜7、比較例1 実施例1において、固体塩基Aの代わりに固体塩基B
〜Hをそれぞれ用い、表1に示す条件以外は実施例1に
準じて実施した。反応結果を表1に示した。尚、実施例
1〜7においては、反応終了後の触媒はなお活性であ
り、さらに反応を行ったところ該反応が進行した。
〜Hをそれぞれ用い、表1に示す条件以外は実施例1に
準じて実施した。反応結果を表1に示した。尚、実施例
1〜7においては、反応終了後の触媒はなお活性であ
り、さらに反応を行ったところ該反応が進行した。
比較例2 窒素雰囲気下で電磁撹拌器付200mlオートクレーブ
に、あらかじめ400℃、窒素雰囲気下で2時間焼成した
無水炭酸カリウム8.19g、ナトリウム0.30g、イソプロピ
ルベンゼン(クメン)26.7gを加えた後、190℃に昇温
し、同温度で2時間1000r.p.m.で撹拌を続けた。
に、あらかじめ400℃、窒素雰囲気下で2時間焼成した
無水炭酸カリウム8.19g、ナトリウム0.30g、イソプロピ
ルベンゼン(クメン)26.7gを加えた後、190℃に昇温
し、同温度で2時間1000r.p.m.で撹拌を続けた。
次いで、オートクレーブを冷却し、イソプロピルベン
ゼン(クメン)53.3gを追加した後、1000r.p.m.撹拌下1
60℃に昇温し、同温度でエチレンガスを10kg/cm2・Gで
供給しながら3時間反応を行った。
ゼン(クメン)53.3gを追加した後、1000r.p.m.撹拌下1
60℃に昇温し、同温度でエチレンガスを10kg/cm2・Gで
供給しながら3時間反応を行った。
反応後、実施例1と同様にしてガスクロマトグラフィ
ーで分析した。反応結果を表1に示した。
ーで分析した。反応結果を表1に示した。
実施例8 電磁撹拌器付300mlオートクレーブに窒素雰囲気下、
固体塩基I3.18g、トルエン80gを入れ、液化プロピレン7
0mlを圧入した後、160℃で6時間撹拌を続けた。
固体塩基I3.18g、トルエン80gを入れ、液化プロピレン7
0mlを圧入した後、160℃で6時間撹拌を続けた。
反応後オートクレーブを冷却し、触媒を濾別した後、
反応液をガスクロマトグラフィーで分析した。反応結果
を表2に示した。
反応液をガスクロマトグラフィーで分析した。反応結果
を表2に示した。
実施例9 実施例8において、固体塩基Iの代わりに固体塩基F
を用い、表2に示す条件以外は実施例8に準じて実施し
た。反応結果を表2に示した。尚、実施例8〜9におい
ては、反応終了後の触媒はなお活性であり、さらに反応
を行ったところ該反応が進行した。
を用い、表2に示す条件以外は実施例8に準じて実施し
た。反応結果を表2に示した。尚、実施例8〜9におい
ては、反応終了後の触媒はなお活性であり、さらに反応
を行ったところ該反応が進行した。
比較例3 窒素雰囲気下で電磁撹拌器付200mlオートクレーブ
に、あらかじめ400℃、窒素雰囲気下で2時間焼成した
無水炭酸カリウム8.45g、ナトリウム0.30g、トルエン2
6.6gを加えた後、190℃で2時間撹拌を続けた。
に、あらかじめ400℃、窒素雰囲気下で2時間焼成した
無水炭酸カリウム8.45g、ナトリウム0.30g、トルエン2
6.6gを加えた後、190℃で2時間撹拌を続けた。
次いで、オートクレーブを冷却してトルエン53.2gを
追加し、液化プロピレン70mlを圧入した後、160℃で6
時間撹拌した。
追加し、液化プロピレン70mlを圧入した後、160℃で6
時間撹拌した。
反応後、実施例1と同様にしてガスクロマトグラフィ
ーで分析した。反応結果を表2に示した。
ーで分析した。反応結果を表2に示した。
Claims (1)
- 【請求項1】側鎖のα位に水素原子を有する芳香族炭化
水素をオレフィンでアルキル化して、アルキル置換芳香
族炭化水素を製造するに当たり、触媒として、200〜800
℃の温度下で、アルミナにアルカリ土類金属化合物、次
いで不活性ガス雰囲気中、アルカリ金属水素化物を作用
せしめてなる固体塩基を用いることを特徴とするアルキ
ル置換芳香族炭化水素の製造方法。
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